JPH074893Y2 - ダイヤモンドビーズソー - Google Patents

ダイヤモンドビーズソー

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JPH074893Y2
JPH074893Y2 JP1990115867U JP11586790U JPH074893Y2 JP H074893 Y2 JPH074893 Y2 JP H074893Y2 JP 1990115867 U JP1990115867 U JP 1990115867U JP 11586790 U JP11586790 U JP 11586790U JP H074893 Y2 JPH074893 Y2 JP H074893Y2
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JP
Japan
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diamond
layer
bead
beads
saw
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JP1990115867U
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JPH0473423U (ja
Inventor
秀文 伊藤
直樹 峠
謙司 早坂
Original Assignee
ノリタケダイヤ株式会社
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Publication date
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、石材,コンクリート等を切断するためのダイ
ヤモンドビーズソーに関する。
〔従来の技術〕
従来のダイヤモンドビーズソーはヨーロッパ特許公開第
160625号に開示されており、第5図に示すようにビーズ
基体1にダイヤモンド層を電着法あるいはメタル焼結に
よって形成した環状のダイヤモンドビーズ3をワイヤ芯
材2に一定間隔で嵌着し、さらにダイヤモンドビーズ3
の間の芯材2上を樹脂被覆材4で覆った基本構造を有し
ている。
このような構造を有するダイヤモンドビーズソーは、ビ
ーズ外周のダイヤモンド砥材層が衝撃的に被切断材と接
して切削していく。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、ビーズ外径と芯材被覆材外径の間隙が大
きい場合、切断初期においては、良好な切味と切断加工
精度が得られるが、切断が進むに従い、ビーズ進行方向
に対してビーズ先端部分が切断衝撃により大きく摩耗
し、ビーズが弾丸状の断面形状となる。すると芯材被覆
材が被切断材と接し、ビーズの喰い込みが少なくなり切
味が低下し、切断時間が延び、作業性が低下することに
なる。さらに切味が悪いまま使用していくと、曲がり切
れにより切断加工精度が低下したり、あるいは芯材が切
損することもある。
そのため、ダイヤモンドビーズ後端部の砥材層が残って
いるにもかかわらず先端の摩耗のため、使用不可能とな
り工具寿命が低下する。
また、ビーズ外径と芯材被削材外径の間隙が小さい場
合、芯材被覆材が被切断材と接するためのビーズの喰い
込みが少なく、ビーズソーが滑り、切味が低下する欠点
がある。
本考案が解決すべき課題はこのような従来のダイヤモン
ドビーズが有する欠点を解消することにあって、ビーズ
弾丸状摩耗を防止し、樹脂外径とビーズ外径の間隙を保
ちながらビーズ全体がほぼ同一径に摩耗するダイヤモン
ドビーズソーを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、ダイヤモンドビーズを進行方向に対して前部
硬質層と後部軟質層の2層構造とすることによって上記
課題を解決した。
前部層は後部層に比べ約5〜50%の高耐摩耗性を有する
結合剤を使用することによって、あるいは、前部層が後
部層に比べ、ダイヤモンド砥材集中度を約10〜50%高く
することによって形成される。
〔作用〕
ダイヤモンドビーズの前方に硬質層を形成し、後部層に
従来のピーズ層を形成したので、衝撃が加わるビーズ先
端の摩耗を抑制し、ビーズ全体が均一に摩耗して、弾丸
状の摩耗形態を形成することがない。
この摩耗状態は、前部層を約10〜50%にしたときビーズ
先端のエッジが立ち、好ましい摩耗形態が形成される。
〔実施例〕
実施例1 第1図に示すように硬質の前部層11と後部層12とを有
し、且つ、硬質の前部層11の長さと後部層12の長さの比
率が2:5の比のダイヤモンドビーズ10を第5図に示すも
のと同様にソーを作成した。各部分の大きさは第1表に
示すとおりであった。比較例として単一組成を有するビ
ーズを装着したダイヤモンドビーズソーを作成した。使
用したダイヤモンドビーズ結合剤を第2表に示す。
これらのダイヤモンドビーズソーを第3表に示す条件の
下で切断試験を行った。
試験結果を 切断後のビーズ摩耗形状 負荷電流の推移と切断面積 被切断材の加工面平坦度 によって評価した。
切断後のビーズ摩耗形状 第2図に切断後のビーズ摩耗形状を示す。
本考案の実施例の場合には、各段階で常に同一外径で摩
耗しているのに対して、従来ビーズでは、弾丸状摩耗が
発生し、切味が低下し、ワイヤが切損し使用不可能とな
った。
負荷電流の推移 第3図に負荷電流の推移を示す。同図において(a)は
本考案の実施例の場合を示し、(b)は比較例の場合を
示す。本考案のビーズソー(a)の場合は負荷電流が安
定し、使用完了するまで切味は変わらなかったのに対し
て、従来のビーズソー(b)の場合は負荷電流が増加
し、切味が悪くなっている。
被切断材の加工面平坦度 被切断材の加工面平坦度のテスト結果を第4図に示す。
同図に示すよに、本考案のビーズソー(a)は平坦度が
1mm以下と各精度が高かったのに対して、従来ビーズソ
ー(b)は切断が進むに従い、被切断材の加工面平坦度
が悪くなっていることがわかる。
このように、本考案のビーズソーは初期段階には、従来
ビーズより負荷電流は高いが、20m2を切断した頃から逆
転して、安定した切味が得られ、また、曲がり切れも発
生せず、高い加工精度が得られ、さらに、ワイヤー芯材
が切損することもなく80m2を切断することができ、工具
寿命も向上した。
これに対して、従来のビーズソーは切断が進むに従っ
て、弾丸状摩耗が進行して切味が低下した。また、切味
が低下したため、曲がり切れが発生し、加工材の平坦度
も悪化している。最後には、45m2を切断して、ワイヤー
が切損した。
実施例2 第1図に示すダイヤモンドビーズとして、前部硬質層11
の結合剤として硬質材の使用とともに、砥材の集中度を
高めたものを調製し、実施例1と同様の試験を行った。
第4表は前部硬質層11と後部軟質層12の構成を示す。
このテストによって、切断後のビーズ摩耗形状、負荷電
流の推移と切断面積、それに被切断材の加工面平坦度の
何れにおいても実施例1と同様のテスト結果を得た。
〔考案の効果〕
本考案によって以下の効果を奏することができる。
(1)ダイヤモンドビーズ先端の弾丸状摩耗がなく、工
具寿命が向上する。
(2)樹脂外径とビーズ外径の間隙を保つことにより、
安定した切味が得られ、作業性が向上する。
(3)切味低下がなく、曲がり切れが発生したり、ワイ
ヤー芯材の切損することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のダイヤモンドビーズの実施例を断面に
よって示す。 第2図は本考案に係るダイヤモンドビーズの摩耗状態を
比較例と共に示す図である。 第3図は本考案に係るダイヤモンドビーズの負荷電流の
変化を比較例と共に示す図である。 第4図は本考案に係るダイヤモンドビーズによる被切断
材の平坦度の変化を比較例と共に示す図である。 第5図はダイヤモンドビーズソーの基本構造を示す図で
ある。 1:ビーズ基体、2:ワイヤ芯材 3:環状のダイヤモンドビーズ 4:樹脂被覆材、10:ダイヤモンドビーズ 11:前部層、12:後部層

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯材上に環状ダイヤモンドビーズを一定間
    隔で嵌着したダイヤモンドビーズソーにおいて、ダイヤ
    モンドビーズがダイヤモンドビーズの進行方向に向かっ
    て前部に硬質層を形成すると共に後部に軟質層を形成し
    た2層構造を有するダイヤモンドビーズソー。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のダイヤモンドビーズの前
    部の硬質層が、その長さにおいて、ダイヤモンドビーズ
    全長の約10〜50%であるダイヤモンドビーズソー。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のダイヤモンドビーズの前
    部の硬質層が、後部層に比べて5〜50%高い耐摩耗性を
    有する金属結合剤を使用してなるダイヤモンドビーズソ
    ー。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のダイヤモンドビーズの前
    部の硬質層が、後部層に比べてダイヤモンド砥材の集中
    度を10〜50%高くしてなるダイヤモンドビーズソー。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のダイヤモンドビーズの前
    部の硬質層が、後部層に比べて5〜50%高耐摩耗性を有
    する金属結合剤を使用すると共に、ダイヤモンド砥材の
    集中度を10〜50%高くしてなるダイヤモンドビーズソ
    ー。
JP1990115867U 1990-11-01 1990-11-01 ダイヤモンドビーズソー Expired - Lifetime JPH074893Y2 (ja)

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JP1990115867U JPH074893Y2 (ja) 1990-11-01 1990-11-01 ダイヤモンドビーズソー

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JP1990115867U JPH074893Y2 (ja) 1990-11-01 1990-11-01 ダイヤモンドビーズソー

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JPH0473423U JPH0473423U (ja) 1992-06-26
JPH074893Y2 true JPH074893Y2 (ja) 1995-02-08

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5286791U (ja) * 1975-12-24 1977-06-28
IT8453307V0 (it) * 1984-04-27 1984-04-27 Brocco Emilio E Oberto Tarena Filo diamantato per il taglio dipietre e marmi
JPH0224910U (ja) * 1988-08-03 1990-02-19

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JPH0473423U (ja) 1992-06-26

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