JP2003525751A - 工具バイト - Google Patents

工具バイト

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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストを研磨工具バイトと比較して減じていながら、円滑でバリの無い切刃を有する工具バイトを提供する。 【解決手段】チューブ端スクエア工具のための工具バイト10は、切刃の入口角度側22で工具バイト素材にフック湾曲領域16を機械加工もしくは研磨により形成される切刃14と、切刃により金属ワークピースからの金属チップのフック湾曲領域からの分離を生じさせて、切刃の所もしくは近くで田丸ワークピースの金属と摩擦とを減じるように、入口側で切刃の直ぐ後方のフック湾曲領域内のアンダーカット部20とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属切削工具、特に、チューブ端スクエア工具に使用される工具バ
イトに関する。
【0002】
【従来技術】
1982年3月16日に特許された米国特許No.4,319,503に開示
されているようなチューブ端スクエア工具に効果的に使用され得る代表的な工具
バイトは、切刃の後で適当な逃げ角となって、金属ワークピースに切刃を当てる
ように、機械加工により成形された主本体と、切削動作の間に金属ワークピース
からチップが流れて離れる入口角をなすように切刃の前領域の中に切り込まれた
“湾曲領域(hook radius)とを有する。この形式の工具バイトは、
前記米国特許No.4,319,503に開示されている。
【0003】 この形式の工具バイトは、チューブ並びにパイプの端部を、これらがチューブ
部材の長軸に対して矩形(squar)となっって、溶接処理用に部材を準備す
るためにチューブ部材の端部に円滑で好ましくはばりの無い面を有するように、
機械加工するチューブ端スクエア工具に使用されている。
【0004】 ばりの無い円滑な機械加工面を得るために、工具バイトの切刃からの切削金属
チップの自由な流れを促進しながら、切削領域での金属の加熱が最小となるよう
避けるとこが非常に望まれていることがわかっている。従来の技術に従えば、自
由なチップの流れの促進は、切刃から離れるように続く湾曲領域を研磨するか、
工具バイトの切刃の入口角領域で可能なかぎり円滑な面を維持する機械加工処理
により湾曲領域を形成することによりなされている。また、特に、切削される金
属が比較的柔らかい場合には、バリを最小に維持するために切刃に対して高い入
口角を与えることが一般的である。機械研削により形成された工具バイトは、研
削ラインが切刃にほぼ平行に延びるように代表的には形成されており、他の仕上
げ処理は、切刃に垂直な研削ラインを発生させるか、機械加工処理の間切刃から
離れるチップの流れに対する抵抗を減じるように切刃の入口角側の仕上げを改良
することが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
チューブ端スクエア工具に有用な効果的の工具バイトを形成するのに必要な製
造ならびに仕上げ作業は、製造ならびに処理工程が多くなり、このような工具バ
イトの製造に係わるコストが高くなる。従って、このような工具バイトのための
製造コストを低くすることが強く望まれている。このような低価格化は、工具バ
イトが消費材である観点から高い競争力となっている。
【0006】 特に、これは、切刃の入口角側が、切刃に垂直に延びる研削ラインと共に、高
度に研磨もしくは精度良く研削される必要(これはら、チューブ状のワークピー
スのフェースングもしくはスクエアーリングのために有用な工具バイトの製造コ
ストが高くなるもととなっている)がない場合には、強く望まれている。
【0007】 また、従来技術に従って構成された工具バイトは、“上縁切削(up−edg
e−cutting)”(BUE切削”を呈する。これは,切削処理が進のに従
って、工具バイトの切刃に金属ワークピース材料の仮想溶接を生じさせて、切削
効率を低下させ、極端な場合には、工具バイトの素材に溶接されたワークピース
金属を含む荒い切削縁となる。また、このBUE切削は、機械加工の間に、切削
縁上にワークピース金属を周期的に付着させ、このワークピース金属を周期的に
剥がす必要が生じ、このことは、また、不規則でバリのある表面を形成してしま
う。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係われば、工具バイトのフック湾曲領域は、入口側で切刃の直ぐ後方
に逃げセクションを与えて、工具バイトの動作の間、フック湾曲面からの工具バ
イトにより切削される金属チップの分離を果たすように、僅かにアンダーカット
されている。このアンダーカットは、切刃の入口角側を高精度で研磨する必要性
を減じると共に、切刃に垂直な研削ラインを有する切刃を形成する必要性を無く
す。フック曲率領域での切刃の入口側と金属チップとの間の摩擦を少なくするこ
とができることにより、工具バイトの製造コストを研磨工具バイトと比較して減
じていながら、円滑でバリの無い切刃が得られる。
【発明の実施の形態】
図面に示すように、工具バイト10は、本体12と、切刃14とを有する。こ
の切刃は、“湾曲(hook radius)”領域16で、本体材料の一部を
機械加工もしくは研削することにより形成されている。この湾曲領域は、正確な
円曲線ではなく、回転平面が工具バイト材料を通る研削ホイールの進行方向に対
して鋭角に傾斜された回転研削ホイールを使用した弓形切削により形成された放
物線である。便宜上,この曲率は、“フック・ラジウス”と一般的に称されてお
り、この説明ならびに請求の範囲全体に渡って、この湾曲の用語の使用は、図6
に示すように、切刃角Aを形成するように、切刃14に続く工具バイト材料並び
に本体の曲率に対してであることが理解されよう。
【0009】 図6に詳細に示されるように,逃げ角18は、既知の工具バイトデザインの原
理に従って、工具バイトの切刃の後方に代表的には設けられている。
【0010】 本発明に係われば、アンダーカット20が,切刃14の後方に湾曲領域16の
入口角幅22を残すようにして、切刃14の直ぐ後ろの湾曲領域16の部分に機
械加工により形成されている。好ましくは、約0.020インチ(0.5mm)
の幅が、チューブ端スクエア工具に使用される工具バイトで効果的であることが
わかった。
【0011】 前記アンダーカットの深さは、絶対的ではなく、一例として、0.265イン
チ(6.7mm)の半径と0.010ないし0.015インチ(0.25ないし
0.38mm)の深さとを有する円形のアンダーカットを生じさせる研削もしく
は成形工具を使用して、湾曲領域をアンダーカットすることにより形成され得る
。図示された形式の工具バイトの入口角Aは、代表的には、38°のオーダであ
る。図2に示されているような切刃14のアプローチ角(前オーバハング角)B
は、図示形式の工具バイトに対しては代表的には30°である。
【0012】 前記アンダーカット20の姿並びに形状と、この深さとは、特定の工具バイト
の入口角並びに湾曲領域の曲率と、工具バイトの動作状態と、切削されるワーク
ピースの冶金に対応するように変えられ得る。残りの中断されていない入口角湾
曲材22を備えたアンダーカット20は、アンダーカット20の領域に続く湾曲
材22により与えられる非常に短い入口角傾斜面を有する切刃14となる。アン
ダーカット20は、チップの形成の直後にチップと工具バイトとの間の摩擦を減
じるように,アンダーカットの領域で、工具バイトの湾曲セクションからの切削
される金属チップの分離を果たす。これは、切削領域での熱の発生を減じるので
チップの摩擦とBUEとを減じ、これら全ては、機械加工されたワークピースに
、円滑でバリの無い表面を形成する。
【0013】 本発明は、以下の請求項により規定された本発明の精神並びに範囲を逸脱しな
いで、全ての他の形状を有する工具バイトに使用され得ることは理解されるであ
ろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態に係わる工具バイトを左上から見た斜視図である
【図2】 図2は、この工具バイトの上面図である。
【図3】 図3は、この工具バイトの左側面図である。
【図4】 図4は、この工具バイトの正面図である。
【図5】 図5は、この工具バイトの右側面図である。
【図6】 図6は、図2のVI−VI千に沿って切断した拡大断面図である。
【図7】 図7は、図6のVII−VII線に沿って切断した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW 【要約の続き】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具バイト本体と、 この本体に形成された作業入口側を備えた切刃と、 この切刃から、これのフック作業入口側に続くように、前記本体に形成された
    湾曲領域と、 前記切刃と平行で同様に広がるように延び、かつ、切刃の作業入口側で切刃に
    沿って延びた所定の幅の湾曲部分を残すように切刃から所定距離離間して終端し
    、前記本体に形成されたアンダーカットと、を具備する工具バイト。
  2. 【請求項2】 前記所定の幅は、約0.02インチ(0.5mm)である請
    求項1の工具バイト。
  3. 【請求項3】 前記アンダーカットは、湾曲した断面形状を有する請求項1
    の工具バイト。
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