JPH0748469Y2 - 自動二輪車の後車軸支持装置 - Google Patents

自動二輪車の後車軸支持装置

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JPH0748469Y2
JPH0748469Y2 JP1988104444U JP10444488U JPH0748469Y2 JP H0748469 Y2 JPH0748469 Y2 JP H0748469Y2 JP 1988104444 U JP1988104444 U JP 1988104444U JP 10444488 U JP10444488 U JP 10444488U JP H0748469 Y2 JPH0748469 Y2 JP H0748469Y2
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JP
Japan
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rear axle
adjusting bolt
swing arm
chain
axle plate
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崇好 薗田
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、後車軸の位置を微調整できる機構を簡単な構
造で得られるようにした、自動二輪車の後車軸支持装置
に関するものである。
(従来の技術) 従来より自動二輪車のスイングアームの後端に設けられ
た後車軸支持装置には、ドライブチューブの緩みを調整
するアジャストボルトが設けられている。このアジャス
トボルトは、ドライブチェーンが掛合するスプロケット
と一体の後車軸を後方に移動させてドライブチェーンを
適正な緩みにするものである。
従来の後車軸支持装置をアジャストボルトと共に第5図
及び第6図を用いて説明する。
図において、1はスイングアームの左側後端部であり、
2はこのスイングアーム1に溶着したリヤアクスルプレ
ートである。リヤアクスルプレート2の中央部には、挿
通した後車軸3が前後方向に移動できるように、前後方
向に沿う長孔4が形成されている。そして、このリヤア
クスルプレート2には後車軸3を挿通支持した、チェー
ンアジャストピース5が摺動自在に装着している。チェ
ーンアジャストピース5はドライブチェーン(図示せ
ず、以下同じ)の緩みを調整するときに、後車軸3を挿
通支持してリヤアクスルプレートを前後方向に移動する
ものである。また後車軸3の端部には、この後車軸3を
スイングアーム1やチェーンアジャストピース5に安定
保持させるためのナット6が螺合している。7は軽合金
(アルミニューム)製のチェーンアジャストピース5と
ナット6との間に介装された鉄製のワッシャである。
また、リヤアクスルプレート2の前部には前後方向に直
交する縦壁2aが形成されており、縦壁2aには前後方向に
平行する螺子孔2bが形成されている。この螺子孔2bに
は、後車軸3を挿通支持したチェーンアジャストピース
5を前後方向に動かして、チェーンの緩みを調整するた
めのアジャストボルト8が螺合している。アジャストボ
ルト8は頭部8aをチェーンアジャストピース5の側部に
当接させて螺合している。9はアジャストボルト8の動
きをロックするロックナットである。
このような後車軸支持装置において、後車軸3の回転力
を伝達するドライブチェーンが緩んだ場合には、後車軸
支持装置のアジャストボルト8を緩めて、後車軸3をス
イングアーム1の後方に後退させドライブチェーンの緩
みを調整する。
すなわち、ドライブチェーンの調整は、まずアジャスト
ボルト8を固定しているロックナット9を緩め、同時に
後車軸3の端部に螺合しているナット6を緩める。次
に、アジャストボルト8を緩めて後退させながら、アジ
ャストボルト8の頭部8aによってチェーンアジャストピ
ース5と共に後車軸3を後退させる。ドライブチェーン
が適正な緩みを維持するようにアジャストボルト8を調
整位置決めしたら、ロックボルト9を締めて固定し、調
整を終了する。
なお、関連技術として実公昭58−19109号公報及び実開
昭62−108091号公報に開示されたものがある。実公昭58
−19109号公報に開示されたものは、スイングアームの
後端に螺合したアジャストボルトによってチェーンアジ
ャストピースを動かすものである。また実開昭62−1080
91号公報に開示されたものは、リヤアクスルプレートの
縦壁に螺合させたアジャストボルトによって後車軸を後
退させるものである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のドライブチェーンの調整は、
リヤアクスルプレートの縦壁に螺合させたアジャストボ
ルトを緩めることによって、リヤアクスルプレートに摺
動するチェーンアジャストピースと共に後車軸を後退さ
せているが、チェーンアジャストピースとアジャストボ
ルトとが別体になっていることや、またリヤアクスルプ
レートの縦壁にアジャストボルト用の螺子孔が形成され
ていることなどのために後車軸支持装置の構造が複雑に
なる問題点があった。
また、アジャストボルトとチェーンアジャストピースと
が前述のように別体のために、後車軸の位置の微調整が
しにくいという問題点もあった。
また、アジャストボルトがリヤアクスルプレートの縦壁
の螺子孔に螺子固定されているため、アジャストボルト
に遊びがなく、アジャストボルトに後車軸からの力が加
わった場合、アジャストボルトが曲がりやすいという問
題点もあった。
さらに、またチェーンアジャストピースやスイングアー
ムが軽合金(アルミニューム)製の場合は、その強度の
関係でリヤアクスルプレートの縦壁の螺子部が破損する
虞れもあった。そこで、破損しないような材質あるいは
厚さで製作するため、コスト高となった。
また、実公昭58−1919号公報に開示されたもの及び実開
昭62−108091号公報に開示されたものは、アジャストボ
ルトがスイングアームや縦壁に螺合している構成になっ
ているため、従来技術の問題点を解決していない。
本考案は上記従来の問題点を解決することを課題として
なされたものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本考案に係る自動二輪車の
後車軸支持装置は、スイングアームの後端外側面に略三
角状の窓孔部を切欠いて形成し、該窓孔部の三角に相似
した前面視三角状部材と、一側面にコ字状の縦壁および
長手方向に沿う長孔を備えた略長方形のブロックとから
なるリヤアクスルプレートを設け、該リヤアクスルプレ
ートの前記三角状部材を前記スイングアームの略三角状
の窓孔部に嵌合させてリヤアクスルプレートを前記スイ
ングアームに一体に取付け、該リヤアクスルプレートの
前記コ字状の縦壁の対向する壁部間に、後車軸を挿通す
る挿通部と、アジャストボルトとを一体に形成したチェ
ーンアジャストピースを摺動自在に嵌合し、前記アジャ
ストボルトを前記コ字状の縦壁の閉鎖側壁に挿通させる
と共に、該アジャストボルトの先端側を三角状部材の空
隙部に位置させ、該アジャストボルトの前記閉鎖側壁を
挾んだ部分にロックナットを螺合させたことを特徴とす
るものである。
(作用) 本考案では、スイングアームの後端外側面に切欠いて形
成した窓孔部の形状を略三角状にし、開口面積をより小
さくして強度を持たせる。
そして、この窓孔部に、三角状部材と、コ字状の縦壁お
よび長孔を備えた略長方形のブロックとからなるリヤア
クスルプレートを、前記三角状部材側から溶着し、取付
時の溶着部分をより長くすると共に、三角状の窓孔部と
三角状部材との組付けによって溶着部分にかかる力を分
散させる。
リヤアクスルプレートのコ字状の縦壁の対向する壁部間
に、後車軸を挿通する挿通部と、アジャストボルトとを
一体に形成したチェーンアジャストピースを摺動自在に
嵌合させて、対向する壁部によって挿通部を回転させな
いようにすると共に、アジャストボルトの軸方向に力が
かかるようにする。
また、挿通部とアジャストボルトとを一体に形成すると
共に、アジャストボルトを通すコ字状の縦壁の閉鎖側壁
に形成した孔を単なる挿通孔にする。さらに、挿通部と
アジャストボルトとを一体にしたチェーンアジャストピ
ースを形成して、チェーンの微調整を可能にする。
また、チェーンアジャストピースのアジャストボルトを
コ字状の縦壁の閉鎖側壁に挿通させ、アジャストボルト
の先端側を三角状部材の空隙部に位置させて、アジャス
トボルトの先端に他物を接触させないようにする。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を第1図乃至第3図にもとづい
て説明する。第1図は、第2図に示す自動二輪車のリヤ
スイングアーム10の左側後端外側面の拡大断面図を示し
ている。第3図は第1図の側面図である。図において、
スイングアーム10の後端外側面には略三角状の窓孔部が
切欠かかれて形成されており、この窓孔部にはリヤアク
スルプレート11が溶接によって固着されている。
このリヤアクスルプレート11(第4図をも参照)は後車
軸移動用の、長手方向に沿う長孔12を備え、かつ、一側
面にコ字状の縦壁15を備えた略長方形のブロック13の一
方の短辺側(第4図においては左側)に、スイングアー
ム10に形成した窓孔部の三角に相似する三角状部材14を
段差を付けて、一体に設けた形状のものである。
このようなリヤアクスルプレート11を三角状部材14の背
面側よりスイングアーム10の後端外側面の略三角状の窓
孔部に嵌合させて一体に溶着する。また、リヤアクスル
プレート11のコ字状の縦壁15の対向する壁部間には後述
するチェーンアジャストピース19を摺動自在に嵌合させ
て後車軸を支持させる。
このチェーンアジャストピース19は、後車軸を挿通させ
る挿通部20と、この挿通部20の一方の側にブロック13の
コ字状の縦壁15の閉鎖側壁15aに形成した挿通孔17に挿
通するアジャストボルト16を一体に取付けたものであ
る。
このアジャストボルト16を閉鎖側壁15aの挿通孔17に挿
通させ、閉鎖側壁15aの両側の部分のアジャストボルト1
6にロックナット21,22を螺合させてチェーンアジャスト
ピース19をリヤアクスルプレート11の閉鎖側壁15aに固
定している。
また、リヤアクスルプレート11の三角状部材14の外側に
位置する空隙部である凹部18と、コ字状の縦壁15の対向
する壁部で形成される空隙部とによって、外部より工具
でロックナット21,22を回動させてドライブチェーンの
調整を可能にしている。すなわち、このチェーンアジャ
ストピース19は、ドライブチェーンが緩んだ場合、ドラ
イブチェーンが掛合するスプロケット(図示せず)と一
体の後車軸を挿通支持して後方に移動させるものであ
る。
以上のように構成された後車軸支持装置は、後車軸に一
体に設けられたスプロケットに掛合するドライブチェー
ンが、緩んだ場合、ロックナット21、22及びチェーンア
ジャストピース19によって後車軸を後退させ、ドライブ
チェーンを適正な緩みに調整する。
ドライブチェーンの調整は、まずアジャストボルト16に
螺合した前側のロックナット21を緩め、後側のロックナ
ット22を締めつけて、チェーンアジャストピース19を後
方に微調整可能に移動させる。移動させた後、前方のロ
ックナット21を締めつければチェーンアジャストピース
19はその位置でリヤアクセルプレート11の縦壁15にロッ
クされる。
(考案の効果) 本考案は、以上詳細に説明したように、スイングアーム
の後端外側面に形成し窓孔部の形状を略三角形にして、
その開口面積をより小さくさせたので、開口部分の強度
の低下を回避することができる。
そして、このスイングアームに形成した窓孔部に、三角
状部材と、コ字状の縦壁を有する略長方形のブロックと
から形成されるリヤアクスルプレートを、前記三角状部
材側から溶着し、取付の際の溶着部分をより長くすると
共に、スイングアームの三角状の窓孔部と、リヤアクス
ルプレートの三角状部材との組付けによって、溶着部分
にかかる力を分散することができ、これによって、リヤ
アクスルプレートの強度を向上させることができる。
リヤアクスルプレートのコ字状の縦壁の対向する壁部間
に、後車軸を挿通する挿通部と、アジャストボルトとを
一体にしたチェーンアジャストピースを摺動自在に嵌合
させて、対向する壁部によって挿通部を回転させないよ
うにすると共に、アジャストボルトの軸方向に力がかか
るようにしたので、アジャストボルトの曲がりを防止す
ることができる。
また、挿通部とアジャストボルトとを一体に形成すると
共に、アジャストボルトを通すコ字状の縦壁の閉鎖側壁
に形成した孔を単なる挿通孔にしたので、チェーンアジ
ャストピースの構造が簡単になり、かつ、一体に形成し
たことによりドライブチェーンの微調整を容易に行うこ
とができる。
さらに、チェーンアジャストピースのアジャストボルト
をコ字状の縦壁の閉鎖側壁に挿通させて、アジャストボ
ルトの先端側を三角状部材の凹部内に位置させて、アジ
ャストボルトを他物と接触させないように保護したの
で、アジャストボルトの曲がりを確実に防止することが
できる。また、閉鎖側壁にはねじ部が形成されていない
ので、この閉鎖側壁の破損を確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面平面図、第2図は
スイングアーム全体の平面図、第3図は第1図のものの
側面図、第4図はリヤアクスルプレートとチェーンアジ
ャストピースの分解斜視図、第5図は従来のものを示す
斜視図、第6図はスイングアームとリヤアクスルプレー
トとの溶着状態を示す側面図である。 10…スイングアーム 11…リヤアクスルプレート 15…縦壁 16…アジャストボルト 19…チェーンアジャストピース 21…ロックナット 22…ロックナット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイングアームの後端外側面に略三角状の
    窓孔部を切欠いて形成し、該窓孔部の三角に相似した前
    面視三角状部材と、一側面にコ字状の縦壁および長手方
    向に沿う長孔を備えた略長方形のブロックとからなるリ
    ヤアクスルプレートを設け、該リヤアクスルプレートの
    前記三角状部材を前記スイングアームの略三角状の窓孔
    部に嵌合させてリヤアクスルプレートを前記スイングア
    ームに一体に取付け、該リヤアクスルプレートの前記コ
    字状の縦壁の対向する壁部間に、後車軸を挿通する挿通
    部と、アジャストボルトとを一体に形成したチェーンア
    ジャストピースを摺動自在に嵌合し、前記アジャストボ
    ルトを前記コ字状の縦壁の閉鎖側壁に挿通させると共
    に、該アジャストボルトの先端側を三角状部材の空隙部
    に位置させ、該アジャストボルトの前記閉鎖側壁を挟ん
    だ部分にロックナットを螺合させたことを特徴とする自
    動二輪車の後車軸支持装置。
JP1988104444U 1988-08-06 1988-08-06 自動二輪車の後車軸支持装置 Expired - Lifetime JPH0748469Y2 (ja)

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JPH0225386U JPH0225386U (ja) 1990-02-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58161779U (ja) * 1982-04-26 1983-10-27 本田技研工業株式会社 自動二輪車等の車体フレ−ム
JPS62105093U (ja) * 1985-12-23 1987-07-04
JPS62108091U (ja) * 1985-12-27 1987-07-10

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