JPH0748399Y2 - 穿孔装置の打抜チップ回収機構 - Google Patents

穿孔装置の打抜チップ回収機構

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JPH0748399Y2
JPH0748399Y2 JP1992043471U JP4347192U JPH0748399Y2 JP H0748399 Y2 JPH0748399 Y2 JP H0748399Y2 JP 1992043471 U JP1992043471 U JP 1992043471U JP 4347192 U JP4347192 U JP 4347192U JP H0748399 Y2 JPH0748399 Y2 JP H0748399Y2
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JP
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punching
tip
punch
die
nozzle opening
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JP1992043471U
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JPH063596U (ja
Inventor
政計 柿本
Original Assignee
ユーエイチティー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は穿孔装置の打抜チップ回
収装置に関する。さらに詳しくは、比較的軟質で薄い加
工材料をパンチとダイスにより打抜く穿孔装置におい
て、加工材料から打抜かれた打抜きチップをバキューム
吸引によりパンチの先端から剥離して回収する機構の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板やセラミックスグリ
ーンシート等の加工材料を打抜く穿孔装置は、略コ形の
機枠構造体の上半部側にパンチを下方へ向けて打動可能
に取付けると共に、下半部側にパンチと対面するように
ダイスを固定的に取付けて構成される。そして、打抜チ
ップ回収装置は、上記したパンチがダイスの上面にて保
持される加工材料を打抜いてダイスの抜き孔の内部に入
り込んだ時、このパンチの先端に付着している打抜チッ
プをダイスの背面に設けた回収路からバキューム吸引す
ることによりパンチの先端から剥離させて回収するよう
に構成してある。
【0003】上記したような打抜チップ回収機構では、
加工材料がセラミックグリーンシートのような軟質薄性
材である場合においては、打抜チップの付着力が強くな
ることから、パンチの先端に付着した打抜チップをバキ
ューム吸引で確実に剥奪回収することができなくなるこ
とがある。よって、パンチの先端にバキューム吸引をか
けてもパンチの先端に付着した抜チップがそのまま残っ
てしまい、パンチによる連続的な穿孔加工が不可能にな
ったり、穿孔した加工孔を損傷させてしまうことがあっ
た。
【0004】そこで、本願出願人は、上記したような問
題を解決するために、実平3−32577号の打抜きチ
ップ回収機構により、問題解決の為の提案をした。上記
した打抜きチップ回収機構は、図3にて示すように、パ
ンチ101とダイス102を具備する穿孔装置に対して
設置され、ダイス102の抜き孔102aの背面側に打
抜きチップの回収路108を構成する吸引管105を内
嵌してある。上記した吸引管105は先端部を絞ってノ
ズル口106を形成し、穿孔装置本体に装着されるスリ
ーブ109に対して螺合接続することにより、上記ノズ
ル口106をダイス102に対して背面側から近接させ
て、ダイス106内に入り込んだパンチ101先端の直
前に位置させてある。また、上記した吸引管105の外
周部には外部へ連絡する給気空間104が設けてあり、
上記吸引管105のノズル口106とダイス102の抜
き孔102aとの間にはノズル口106内と給気空間1
04とを連絡する間隙107を設けてある。間隙107
は、ノズル口106周囲に形成される給気空間104の
空気をノズル口106内部へ向けて加速して流入させ、
その風圧によりパンチ101の先端に付着するチップを
剥離させる為のものあり、加速流をパンチ101の先端
に対して効果的に当てるために所定寸法に正確に維持す
る必要があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記した間隙107の
寸法は、スリーブ109に対して螺合する吸引管105
を回動させて上下に移動させることにより調節している
が、この調節が微妙で大変に手間がかかり、また、作業
中に発生する進動により吸引管105の螺合が緩んで最
適位置からずれてしまう問題があった。
【0006】本考案は、上記した如き打抜きチップ回収
機構に対して、吸引管のノズル口とダイスの抜き孔との
間に形成する吸引用の間隙を常時最適な寸法に維持する
ことのできる手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
為に本考案は、加工材料を打抜いてダイスの抜き孔内部
に入り込んだパンチの先端に付着する打抜チップを、バ
キューム吸引によりパンチの先端から剥離させ、ダイス
の背面に形成した回収路内を通過させて回収する穿孔装
置のチップ回収機構において、前記回収路の始端部を吸
引管により構成し、該吸引管の先端に設けたノズル口を
ダイスの抜き孔に背面側から当接して弾性的に付勢し、
該ノズル口を抜き孔の内部に入り込むパンチ先端部の直
前に位置せしめ、且つ、外部へ連絡する給気空間を上記
ノズル口の周囲に形成すると共に、ノズル口の口縁に給
気空間の空気をノズル口内へ流入せしめる吸引溝を切欠
形成したものである。
【0008】
【作用】以上の手段によれば、回収路の始端を構成する
吸引管の先端にはノズル口が形成され、このノズル口が
弾性的な付勢力によりダイスの抜き孔に対して背面側か
ら常時当接され、穿孔装置の打動によりダイスの抜き孔
内部に入り込むパンチ先端部の直前に位置する。上記し
たように、ノズル口がダイスの抜き孔に対して当接する
と、周囲の給気空間に対してノズル口の前面が塞がれる
が、ノズル口の口縁に切欠形成した吸引溝は設定された
最適な寸法に常時維持される。そして、回収路内に真空
吸引が加えられると、給気空間から上記吸引溝を通過し
ながら加速してノズル口内へ流れ込む空気流が生じる。
この空気流はダイスの抜き孔の内部に入り込んだパンチ
の先端に対して周囲から正確に当てられ、その風圧によ
りパンチの先端に付着するチップを剥離させることがで
きる。
【0009】
【考案の効果】本考案は以上説明したように、ノズル口
内に空気を加速吸引させる為の間隙をノズル口の口縁に
切欠形成した吸引溝によって構成したものであるから、
間隙となる吸引溝を常時最適な寸法に維持することがで
きると共に、組立と同時に必然的に最適な位置に位置合
わせすることができる。また、吸引管のノズル口はダイ
スの抜き孔に対して当接し、さらに弾性的に付勢力され
ているので、穿孔装置の振動により固定が緩んだり、最
適位置からずれてしまうような不具合を防止することが
でき、これらにより、パンチ先端に付着するチップを効
果的に剥離させる為の加速流を確実に維持することがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施を図面に基づいて説明
する。図1は穿孔装置のパンチ1部分を示している。セ
ラミックグリーンシート等の加工材料aに小孔を打抜く
パンチ1は、略コ形に形成される穿孔装置のアーム本体
上側端部51のチャック11に対して着脱自在に取付ら
れ、上記したチャック11の昇降動に伴ってダイス2に
対して垂直に打降ろされる。ダイス2は打降ろされたパ
ンチ1の先端が挿入される抜き孔2aを軸芯部に穿設
し、穿孔装置のアーム本体下側端部52に取り付けたダ
イスホルダ4に対して嵌着してある。また、ダイス2の
抜き孔2aの背面側には給気空間5が凹状に形成してあ
り、この給気空間5内に後述する吸引管3の先端部が嵌
挿される。上記したダイス2の上には薄板状の加工材料
aが水平に載置され、この状態からパンチ1が降下して
加工材料aの所定箇所を打抜いた後、先端部がダイス2
の抜き孔2aの内部に入り込む。
【0011】上記したダイスホルダ4の下半部4aは管
状に形成してあり、この下半部4aに対してアーム本体
下側端部に嵌挿される回収管6の上端を螺合接続し、こ
れらの内部に後述する吸引管3を嵌挿する中空部とチッ
プの回収路7とを構成してある。吸引管3は、打抜きの
際にダイス2の抜き孔2a内に入り込んだパンチ1の先
端に付着するチップをバキュウム吸引により回収するも
のであり、上端部をコーン形に絞ってノズル口8を構成
し、上記したダイスホルダ4下半部4aの中空部内にパ
ッキン9を介して嵌挿してある。同時に、吸引管3の中
間部外周に形成した鍔部3aと、ダイスホルダ下半部4
aの下端口内に螺嵌した係止リング11との間にはスプ
リング12を圧縮して弾装してあり、これにより吸引管
3自体を常時上方へむけて弾性的に付勢し、該吸引管3
先端のノズル口8をダイス2に対して背面側から当接さ
せている。
【0012】上記した吸引管3及び回収管6の中空部分
は、パンチ1により打抜かれた加工材料aのチップを吸
引して回収する回収路7を構成している。回収路7は回
収管6の下端に接続したバキュウムホース15を介して
バキュウムポンプ(図示せず)に連絡しており、このバ
キュウムポンプで回収路7内に負圧を加えることによ
り、パンチ1先端に付着するチップをノズル口8から吸
い取って所定の回収容器(図示せず)に回収する。
【0013】図1の部分拡大及び図2にて示すように、
吸引管3の先端をコーン形に絞って構成したノズル口8
は、前記したスプリング12による付勢力によりダイス
2抜き孔2aに対して背面側から当接させ、抜き孔2a
内に入り込んだパンチ1の先端部の直前に位置させてあ
る。上記した状態において、吸引管3の先端部はダイス
2背面に凹設した給気空間5内に嵌挿されるが、吸引管
3の外周と給気空間5内周壁との間には空間5aが形成
される。この空間5aは給気孔13および給気路14を
介して外部へ連絡し、これによりノズル口8が臨む給気
空間5に対して外部から空気の供給が行なわれる。
【0014】一方、図2にて示すように上記したノズル
口8の口縁部には吸引溝10を切欠形成してある。吸引
溝10は前記した給気空間5内の空気をノズル口8内へ
導く間隙を構成するものであり、ノズル口8口縁部に2
個対向させて形成してある。また吸引溝10は、最良の
開口面積と形状を得るように寸法を設定することによ
り、周囲の空気を効率的に加速吸引し、この加速流をノ
ズル口8の直前に位置するパンチ1の先端部に対して側
方から正確に当てることが可能となる。よって、打抜か
れてパンチ1の先端に付着するチップは、上記した吸引
溝10から吹き付けられる空気の風圧により剥された
後、回収路7内を通過して回収される。
【0015】上記した打抜きチップの回収機構において
は、パンチ1が降下して加工材料aを打抜き、ダイス2
の抜き孔2aの内部に入り込んだ際、回収路7に加えら
れる負圧によりノズル口8の口縁に切欠した吸引溝10
からの吸引が行なわれる。この時、給気空間5内の空気
は比較的開口面積の小さな吸引溝10を通過しながら加
速される。そして、吸引溝10を通過した加速流はパン
チ1の先端部に対して両側から当てられ、その際の風圧
により先端に付着するチップを剥離させる。剥離したチ
ップは、吸引力によりノズル口8から回収路7内を通過
して所定の回収容器に回収される。上記したように両吸
引溝10から吸引される加速流は、パンチ1の先端面と
それに付着するチップとの境界面に対して両側から強力
且つ正確に吹き付けられるので、チップの剥離を確実に
行なうことができる。
【0016】以上のように構成した打抜きチップの回収
機構によれば、ノズル口8内に空気を加速吸引するため
の間隙をノズル口8の口縁に切欠形成した吸引溝10に
よって構成しているので、間隙となる吸引溝10を常時
最適な寸法に維持できると共に、機構の組立と同時に最
適な位置に位置合わせることが可能である。また、吸引
管3のノズル口8はダイス2の抜き孔2aに対して当接
し、さらにスプリング12の弾性力により付勢している
ので、パンチ1の打動振動により固定が緩んだり、最適
位置からずれてしまうような不具合を未然に防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を実施した打抜きチップの回収機構
を具備する穿孔装置のパンチとダイス部分を示す縦断面
図。
【図2】 吸引管先端のノズル口を示す斜視図。
【図3】 従来の打抜きチップ回収機構を示す縦断面
図。
【符号の説明】
a・・・加工材料 1・・・パンチ 2・・・ダイス 3・・・吸引管 5・・・給気空間 7・・・回収路 8・・・ノズル口 10・・・吸引溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工材料を打抜いてダイスの抜き孔内
    部に入り込んだパンチの先端に付着する打抜チップを、
    バキューム吸引によりパンチの先端から剥離させ、ダイ
    スの背面に形成した回収路内を通過させて回収する穿孔
    装置のチップ回収機構において、前記回収路の始端部を
    吸引管により構成し、該吸引管の先端に設けたノズル口
    をダイスの抜き孔に背面側から当接して弾性的に付勢
    し、該ノズル口を抜き孔の内部に入り込むパンチ先端部
    の直前に位置せしめ、且つ、外部へ連絡する給気空間を
    上記ノズル口の周囲に形成すると共に、ノズル口の口縁
    に給気空間の空気をノズル口内へ流入せしめる吸引溝を
    切欠形成した穿孔装置の打抜チップ回収機構。
JP1992043471U 1992-06-23 1992-06-23 穿孔装置の打抜チップ回収機構 Expired - Lifetime JPH0748399Y2 (ja)

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JPH063596U JPH063596U (ja) 1994-01-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6198511A (ja) * 1984-10-19 1986-05-16 株式会社日立製作所 打抜き加工方法
JPS61245926A (ja) * 1985-04-25 1986-11-01 Toppan Printing Co Ltd 蓋部材成形方法

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