JPH063596U - 穿孔装置の打抜チップ回収機構 - Google Patents

穿孔装置の打抜チップ回収機構

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JPH063596U
JPH063596U JP4347192U JP4347192U JPH063596U JP H063596 U JPH063596 U JP H063596U JP 4347192 U JP4347192 U JP 4347192U JP 4347192 U JP4347192 U JP 4347192U JP H063596 U JPH063596 U JP H063596U
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punch
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die
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政計 柿本
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ユーエイチティー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 打抜きチップ回収機構に対して、吸引管の
ノズル口とダイスの抜き孔との間に形成する吸引用の間
隙を常時最適な寸法に維持することのできる手段を提供
することを目的とする。 【構成】 回収路7の始端部を吸引管3により構成
し、該吸引管3の先端に設けたノズル口8をダイス2の
抜き孔2aに背面側から当接して弾性的に付勢し、該ノ
ズル口8を抜き孔2aの内部に入り込むパンチ1先端部
の直前に位置せしめ、且つ、外部へ連絡する給気空間5
を上記ノズル口8の周囲に形成すると共に、ノズル口8
の口縁に給気空間5の空気をノズル口8内へ流入せしめ
る所定寸法の吸引溝10を切欠形成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は穿孔装置の打抜チップ回収装置に関する。さらに詳しくは、比較的軟 質で薄い加工材料をパンチとダイスにより打抜く穿孔装置において、加工材料か ら打抜かれた打抜きチップをバキューム吸引によりパンチの先端から剥離して回 収する機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント基板やセラミックスグリーンシート等の加工材料を打抜く穿孔 装置は、略コ形の機枠構造体の上半部側にパンチを下方へ向けて打動可能に取付 けると共に、下半部側にパンチと対面するようにダイスを固定的に取付けて構成 される。そして、打抜チップ回収装置は、上記したパンチがダイスの上面にて保 持される加工材料を打抜いてダイスの抜き孔の内部に入り込んだ時、このパンチ の先端に付着している打抜チップをダイスの背面に設けた回収路からバキューム 吸引することによりパンチの先端から剥離させて回収するように構成してある。
【0003】 上記したような打抜チップ回収機構では、加工材料がセラミックグリーンシー トのような軟質薄性材である場合においては、打抜チップの付着力が強くなるこ とから、パンチの先端に付着した打抜チップをバキューム吸引で確実に剥奪回収 することができなくなることがある。 よって、パンチの先端にバキューム吸引をかけてもパンチの先端に付着した抜チ ップがそのまま残ってしまい、パンチによる連続的な穿孔加工が不可能になった り、穿孔した加工孔を損傷させてしまうことがあった。
【0004】 そこで、本願出願人は、上記したような問題を解決するために、実平3−32 577号の打抜きチップ回収機構により、問題解決の為の提案をした。 上記した打抜きチップ回収機構は、図3にて示すように、パンチ101とダイス 102を具備する穿孔装置に対して設置され、ダイス102の抜き孔102aの 背面側に打抜きチップの回収路108を構成する吸引管105を内嵌してある。 上記した吸引管105は先端部を絞ってノズル口106を形成し、穿孔装置本体 に装着されるスリーブ109に対して螺合接続することにより、上記ノズル口1 06をダイス102に対して背面側から近接させて、ダイス106内に入り込ん だパンチ101先端の直前に位置させてある。 また、上記した吸引管105の外周部には外部へ連絡する給気空間104が設け てあり、上記吸引管105のノズル口106とダイス102の抜き孔102aと の間にはノズル口106内と給気空間104とを連絡する間隙107を設けてあ る。 間隙107は、ノズル口106周囲に形成される給気空間104の空気をノズル 口106内部へ向けて加速して流入させ、その風圧によりパンチ101の先端に 付着するチップを剥離させる為のものあり、加速流をパンチ101の先端に対し て効果的に当てるために所定寸法に正確に維持する必要があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記した間隙107の寸法は、スリーブ109に対して螺合する吸引管105 を回動させて上下に移動させることにより調節しているが、この調節が微妙で大 変に手間がかかり、また、作業中に発生する進動により吸引管105の螺合が緩 んで最適位置からずれてしまう問題があった。
【0006】 本考案は、上記した如き打抜きチップ回収機構に対して、吸引管のノズル口と ダイスの抜き孔との間に形成する吸引用の間隙を常時最適な寸法に維持すること のできる手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決する為に本考案は、加工材料を打抜いてダイスの抜き孔内 部に入り込んだパンチの先端に付着する打抜チップを、バキューム吸引によりパ ンチの先端から剥離させ、ダイスの背面に形成した回収路内を通過させて回収す る穿孔装置のチップ回収機構において、前記回収路の始端部を吸引管により構成 し、該吸引管の先端に設けたノズル口をダイスの抜き孔に背面側から当接して弾 性的に付勢し、該ノズル口を抜き孔の内部に入り込むパンチ先端部の直前に位置 せしめ、且つ、外部へ連絡する給気空間を上記ノズル口の周囲に形成すると共に 、ノズル口の口縁に給気空間の空気をノズル口内へ流入せしめる吸引溝を切欠形 成したものである。
【0008】
【作用】
以上の手段によれば、回収路の始端を構成する吸引管の先端にはノズル口が形 成され、このノズル口が弾性的な付勢力によりダイスの抜き孔に対して背面側か ら常時当接され、穿孔装置の打動によりダイスの抜き孔内部に入り込むパンチ先 端部の直前に位置する。 上記したように、ノズル口がダイスの抜き孔に対して当接すると、周囲の給気空 間に対してノズル口の前面が塞がれるが、ノズル口の口縁に切欠形成した吸引溝 は設定された最適な寸法に常時維持される。 そして、回収路内に真空吸引が加えられると、給気空間から上記吸引溝を通過し ながら加速してノズル口内へ流れ込む空気流が生じる。この空気流はダイスの抜 き孔の内部に入り込んだパンチの先端に対して周囲から正確に当てられ、その風 圧によりパンチの先端に付着するチップを剥離させることができる。
【0009】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように、ノズル口内に空気を加速吸引させる為の間隙を ノズル口の口縁に切欠形成した吸引溝によって構成したものであるから、間隙と なる吸引溝を常時最適な寸法に維持することができると共に、組立と同時に必然 的に最適な位置に位置合わせすることができる。 また、吸引管のノズル口はダイスの抜き孔に対して当接し、さらに弾性的に付勢 力されているので、穿孔装置の振動により固定が緩んだり、最適位置からずれて しまうような不具合を防止することができ、これらにより、パンチ先端に付着す るチップを効果的に剥離させる為の加速流を確実に維持することができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施を図面に基づいて説明する。 図1は穿孔装置のパンチ1部分を示している。セラミックグリーンシート等の加 工材料aに小孔を打抜くパンチ1は、略コ形に形成される穿孔装置のアーム本体 上側端部51のチャック11に対して着脱自在に取付られ、上記したチャック1 1の昇降動に伴ってダイス2に対して垂直に打降ろされる。 ダイス2は打降ろされたパンチ1の先端が挿入される抜き孔2aを軸芯部に穿設 し、穿孔装置のアーム本体下側端部52に取り付けたダイスホルダ4に対して嵌 着してある。また、ダイス2の抜き孔2aの背面側には給気空間5が凹状に形成 してあり、この給気空間5内に後述する吸引管3の先端部が嵌挿される。上記し たダイス2の上には薄板状の加工材料aが水平に載置され、この状態からパンチ 1が降下して加工材料aの所定箇所を打抜いた後、先端部がダイス2の抜き孔2 aの内部に入り込む。
【0011】 上記したダイスホルダ4の下半部4aは管状に形成してあり、この下半部4a に対してアーム本体下側端部に嵌挿される回収管6の上端を螺合接続し、これら の内部に後述する吸引管3を嵌挿する中空部とチップの回収路7とを構成してあ る。 吸引管3は、打抜きの際にダイス2の抜き孔2a内に入り込んだパンチ1の先端 に付着するチップをバキュウム吸引により回収するものであり、上端部をコーン 形に絞ってノズル口8を構成し、上記したダイスホルダ4下半部4aの中空部内 にパッキン9を介して嵌挿してある。同時に、吸引管3の中間部外周に形成した 鍔部3aと、ダイスホルダ下半部4aの下端口内に螺嵌した係止リング11との 間にはスプリング12を圧縮して弾装してあり、これにより吸引管3自体を常時 上方へむけて弾性的に付勢し、該吸引管3先端のノズル口8をダイス2に対して 背面側から当接させている。
【0012】 上記した吸引管3及び回収管6の中空部分は、パンチ1により打抜かれた加工 材料aのチップを吸引して回収する回収路7を構成している。 回収路7は回収管6の下端に接続したバキュウムホース15を介してバキュウム ポンプ(図示せず)に連絡しており、このバキュウムポンプで回収路7内に負圧 を加えることにより、パンチ1先端に付着するチップをノズル口8から吸い取っ て所定の回収容器(図示せず)に回収する。
【0013】 図1の部分拡大及び図2にて示すように、吸引管3の先端をコーン形に絞って 構成したノズル口8は、前記したスプリング12による付勢力によりダイス2抜 き孔2aに対して背面側から当接させ、抜き孔2a内に入り込んだパンチ1の先 端部の直前に位置させてある。 上記した状態において、吸引管3の先端部はダイス2背面に凹設した給気空間5 内に嵌挿されるが、吸引管3の外周と給気空間5内周壁との間には空間5aが形 成される。この空間5aは給気孔13および給気路14を介して外部へ連絡し、 これによりノズル口8が臨む給気空間5に対して外部から空気の供給が行なわれ る。
【0014】 一方、図2にて示すように上記したノズル口8の口縁部には吸引溝10を切欠 形成してある。 吸引溝10は前記した給気空間5内の空気をノズル口8内へ導く間隙を構成する ものであり、ノズル口8口縁部に2個対向させて形成してある。また吸引溝10 は、最良の開口面積と形状を得るように寸法を設定することにより、周囲の空気 を効率的に加速吸引し、この加速流をノズル口8の直前に位置するパンチ1の先 端部に対して側方から正確に当てることが可能となる。よって、打抜かれてパン チ1の先端に付着するチップは、上記した吸引溝10から吹き付けられる空気の 風圧により剥された後、回収路7内を通過して回収される。
【0015】 上記した打抜きチップの回収機構においては、パンチ1が降下して加工材料a を打抜き、ダイス2の抜き孔2aの内部に入り込んだ際、回収路7に加えられる 負圧によりノズル口8の口縁に切欠した吸引溝10からの吸引が行なわれる。こ の時、給気空間5内の空気は比較的開口面積の小さな吸引溝10を通過しながら 加速される。そして、吸引溝10を通過した加速流はパンチ1の先端部に対して 両側から当てられ、その際の風圧により先端に付着するチップを剥離させる。剥 離したチップは、吸引力によりノズル口8から回収路7内を通過して所定の回収 容器に回収される。上記したように両吸引溝10から吸引される加速流は、パン チ1の先端面とそれに付着するチップとの境界面に対して両側から強力且つ正確 に吹き付けられるので、チップの剥離を確実に行なうことができる。
【0016】 以上のように構成した打抜きチップの回収機構によれば、ノズル口8内に空気 を加速吸引するための間隙をノズル口8の口縁に切欠形成した吸引溝10によっ て構成しているので、間隙となる吸引溝10を常時最適な寸法に維持できると共 に、機構の組立と同時に最適な位置に位置合わせることが可能である。 また、吸引管3のノズル口8はダイス2の抜き孔2aに対して当接し、さらにス プリング12の弾性力により付勢しているので、パンチ1の打動振動により固定 が緩んだり、最適位置からずれてしまうような不具合を未然に防ぐことができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を実施した打抜きチップの回収機構
を具備する穿孔装置のパンチとダイス部分を示す縦断面
図。
【図2】 吸引管先端のノズル口を示す斜視図。
【図3】 従来の打抜きチップ回収機構を示す縦断面
図。
【符号の説明】
a・・・加工材料 1・・・パンチ 2・・・ダイス 3・・・吸引管 5・・・給気空間 7・・・回収路 8・・・ノズル口 10・・・吸引溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工材料を打抜いてダイスの抜き孔内
    部に入り込んだパンチの先端に付着する打抜チップを、
    バキューム吸引によりパンチの先端から剥離させ、ダイ
    スの背面に形成した回収路内を通過させて回収する穿孔
    装置のチップ回収機構において、前記回収路の始端部を
    吸引管により構成し、該吸引管の先端に設けたノズル口
    をダイスの抜き孔に背面側から当接して弾性的に付勢
    し、該ノズル口を抜き孔の内部に入り込むパンチ先端部
    の直前に位置せしめ、且つ、外部へ連絡する給気空間を
    上記ノズル口の周囲に形成すると共に、ノズル口の口縁
    に給気空間の空気をノズル口内へ流入せしめる吸引溝を
    切欠形成した穿孔装置の打抜チップ回収機構。
JP1992043471U 1992-06-23 1992-06-23 穿孔装置の打抜チップ回収機構 Expired - Lifetime JPH0748399Y2 (ja)

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JPH0748399Y2 JPH0748399Y2 (ja) 1995-11-08

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6198511A (ja) * 1984-10-19 1986-05-16 株式会社日立製作所 打抜き加工方法
JPS61245926A (ja) * 1985-04-25 1986-11-01 Toppan Printing Co Ltd 蓋部材成形方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61245926A (ja) * 1985-04-25 1986-11-01 Toppan Printing Co Ltd 蓋部材成形方法

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