JPH0748256Y2 - エアマット - Google Patents

エアマット

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JPH0748256Y2
JPH0748256Y2 JP1989102358U JP10235889U JPH0748256Y2 JP H0748256 Y2 JPH0748256 Y2 JP H0748256Y2 JP 1989102358 U JP1989102358 U JP 1989102358U JP 10235889 U JP10235889 U JP 10235889U JP H0748256 Y2 JPH0748256 Y2 JP H0748256Y2
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孝衛 草野
幹彦 森本
充昭 松島
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、慢性就床患者等にみられる床ずれを防止する
とともに、健常者にとっては快適な寝心地を提供するエ
アマットに関する。
[従来の技術] この種のエアマットの典型例として、細長いエアセルを
多数隣接して配列し、これらを2つのグループ、例えば
奇数番目のセルと偶数番目のセルとの2グループに分
け、各グループに細いエアパイプを介して、交互にエア
を注入、排気して、セルを膨張、収縮させる構造が知ら
れている(例えば特開昭61-48361号、特開昭62-181043
号、特開昭62-181044号各公報)。またエアパイプを具
体的に示す例として、特開昭60-80452号公報に開示の構
造がある。
[考案が解決しようとする課題] 上記構造のエアマットでは、前掲公報に記載される如く
ポンプと各セル間が細長いエアパイプにて連結される。
また各セルとエアパイプの連結部は、通常弾性をもつエ
アパイプを、その内径に略等しい外径をもつセル側の硬
質の注排気パイプ上に押しかぶせるという単純な構造の
ものが多い。
このような構造では、下記のような問題がある。
(イ)個々のセルが、ゴムホースのような弾力性をもつ
エアパイプにつながれており、このエアパイプが通常あ
る程度移動自由であることから、エアマットの周囲にこ
のパイプが位置していると、これを人が踏んだり、家具
等に押し潰されたり、あるいは折れ曲がる等によりエア
移送が阻止されることがある。
(ロ)このようなエアパイプは、通常細く(高々直径10
mm程度)長いために、エアが移動する際、風切り音を発
生する。即ち、エアをエアセルへ注入、排気する際また
は就床者の体重の移動によりエアセルにエアが出入りす
る際に風切り音が生じ、就寝時これが不快感となること
がある。
(ハ)エアセルがある程度移動自由なエアパイプでつな
がれた構造では、このエアパイプでエアセルを固定する
ことはできず、別途エアセルを固定する手段が必要とな
る。
(ニ)通常エアパイプとエアセルの接続は、弾力をもつ
エアパイプをエアセル側の硬質吸排気パイプ上に押しか
ぶせることにより行われるため、この接続部からエアが
洩れることがあり、所望のエア圧が得られないという問
題がある。
(ホ)またかかる構造では、エア洩れを防ぐために、エ
アパイプは細いものにならざるを得ず、これが前述の風
切り音発生の原因になっている。
(ヘ)またエアパイプをエアセル側のパイプ上に押しか
ぶせ、シールを完全にすることは相当の力を要し、特に
女性、老人には面倒な作業となっている。
本考案は、このような諸問題をすべて解決するものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案に係るエアマットは、複数の細長い略円錐形状の
可撓性中空エアセルよりなり、それぞれの径大部が一方
向を向くように配列されてなるとともに、該径大部端部
に傾斜面が形成されてなる第1エアセルと、複数の細長
い略円錐形状の可撓性中空エアセルよりなり、それぞれ
の径小部が上記第1エアセルの径大部と同一方向を向く
ように配列されるとともに、該径小部端部に傾斜面が形
成されてなり、さらに上記第1エアセルと交互に配列さ
れてなる第2エアセルと、上記第1エアセルの径大部端
部および上記第2エアセルの径小部端部の傾斜面下面空
間に配設された上記第1、第2エアセルへそれぞれエア
を注入または排気する第1、第2エアパイプと、該第
1、第2エアパイプと上記第1、第2エアセルとをそれ
ぞれ連結する第1、第2ジョイントと、上記第1、第2
エアパイプにエアを交互に注入または排気するエアポン
プとから構成される。
なお、前記第1エアセルと第2エアセルは1個ずつ交互
にするほか、2個ずつ交互に設けたり、ランダムな順で
交互に配列してもよい。
本考案における第1、第2エアパイプは、円筒状パイプ
を偏平状態において蛇行線状の分割線にて分割形成され
てなり、かつ上記第1エアセルに連結される上記第1エ
アパイプがエアマット中心に近い位置(内側)に、また
上記第2エアセルに連結される上記第2エアパイプがエ
アマット中心から遠い位置(外側)に配置せしめたもの
が好ましい。
また、上記第1ジョイントは、上記第1エアパイプの径
大部と、上記第1エアセルの径大部の端部傾斜面下面と
の間に設けられるとともに、上記第2ジョイントは上記
第2エアパイプの径大部と上記第2エアセルの径小部の
端部傾斜面下面との間に設けられてなるのが好ましい。
また、第1ジョイントは、上記第1エアパイプの径大部
に取りつけられた第1ジョイント雄部と、上記第1エア
セルの径大部端部傾斜面下面に取り付けられた第1ジョ
イント雌部とからなり、かつ上記第2ジョイントは、上
記第2エアパイプの径大部に取りつけられた第2ジョイ
ント雄部と、上記第2エアセルの径小部端部傾斜面下面
に取りつけられた第2ジョイント雌部とからなるのが好
ましい。
さらに、第1、第2ジョイント雄部のエア連通孔の内径
が約13mmないし20mmの範囲内で設定されてなるものであ
る。
[作用] 第1エアセルには、第1エアパイプ、第1ジョイントを
介して、エアポンプからエアが注入、排気される。また
第2エアセルには、第2エアパイプ、第2ジョイントを
介してエアポンプからエアが注入、排気される。
第1エアセルの径大部端部傾斜面下面および第2エアセ
ルの径小部端部傾斜面下面の空間に、第1、第2エアパ
イプが配設される。
第1、第2エアセルは、各々交互に配列され、かつ第1
エアセルの径大部と第2エアセルの径小部が同一方向と
なるように隣接配置される。
第1、第2エアセルは、それぞれの第1、第2ジョイン
ト雌部が、第1、第2エアパイプの径大部に設けた第
1、第2ジョイント雄部に押圧嵌合せしめられ、エアの
注入、排気を可能とするとともに、第1、第2エアセル
の固定がなされる。
第1エアパイプおよび第1ジョイントは、第1エアセル
径大部の端部傾斜面下面の略3角形の空間に位置し、第
1エアセルへのエア注入時、第1エアパイプは、床面お
よび第1エアセルに押圧されて略楕円形に変形し、上記
第1エアセル端部下面の略3角形の空間を満たす。
第2エアパイプおよび第2ジョイントは、第2エアセル
径小部の端部傾斜面下面の略3角形の空間に位置し、第
2エアセルへのエア注入時、第2エアパイプは床面およ
び第2エアセルに押圧されて略楕円形に変形し、上記第
1エアセル端部下面の略3角形の空間を満たす。
[実施例] 第1図において、1はエアマットであり、エアマット1
は複数の細長い略円錐形状の可撓性中空セルよりなる第
1エアセル2,2…と、第1エアセル2とほぼ同一形状の
第2エアセル3,3…よりなる。第1エアセル2,2…は、そ
の径大部4(第2図)が一方向(第1図左下方向)に向
けて配列され、第2エアセル3,3…は、その径小部5
(第2図)が第1エアセル2,2…の径大部4と同一方向
に向けて配列されている。第1、第2エアセル2,2…、
3,3…は交互に隣接配置されている。
以下の説明では理解しやすいように標準的なエアマット
に用いられる寸法を例示する。もちろん本考案はそれら
の数値に限定されるものではなく、設定条件や使用材料
等に応じて種々の数値を採用しうる。
第1、第2エアセル2、3はそれぞれ第2A〜2B図にその
正面図を示すように、細長い円錐形状を有し、長さ約80
cm、エア注入時における径大部4の直径約9cm、径小部
5の直径約6cmとすることができ、その材料としてナイ
ロン等の織布の両面にポリ塩化ビニルをラミネートした
ものなどが使用できる。外側表面にポリ塩化ビニル層を
形成しておけば、エアセルに孔があいたとき、ポリ塩化
ビニルのパッチを貼着することにより、パンクの修理を
することができる。
第1図および第3図において、6はエアパイプであり、
エアパイプ6は第1エアセル2,2…の径大部4の端部
に、これら第1エアセル2,2…の長手方向にそれぞれ直
交して配置された第1エアパイプ7および第2エアパイ
プ8よりなる。エアパイプとして2本の独立したものを
用いることもできるが、第1図、第3図の実施例では、
両者は1本のエアパイプ6に蛇行線状の分割線9を設け
て2分することにより構成される。エアパイプ6の材料
として、ポリ塩化ビニルシートにナイロン織布を埋設し
たシートを使用した場合、分割線9は溶着により形成す
ることができる。この分割線9により、第1、第2エア
パイプ7,8には、それぞれ径大部10および径小部11が形
成され、各径大部10に第1および第2ジョイント12,13
の各ジョイント雄部14、15が取りつけられる。
エアパイプ6は第1エアパイプ7がエアマット中心に近
い方に位置し、第2エアパイプ3がエアマット中心から
遠い方に位置するように配置される。本実施例では、エ
アパイプ6は空気を抜いて偏平としたとき、その幅はた
とえば110mmであり、また第1、第2エアパイプ7、8
の径大部10の幅は55mm、径小部11の幅は35mmである。
第1エアパイプ7の第1ジョイント雄部14の中心は、第
1エアパイプ7の外側(第3図左側)から32mmの位置
に、また第2エアパイプ8の第2ジョイント雄部15の中
心は第2エアパイプ8の内側(第3図右側)から20mmの
位置に、すなわちそれぞれのエアパイプの幅方向の中心
部からマット中心側へ偏心した位置に取りつけられる。
また、第1、第2ジョイント雄部14、15間の間隔は、約
72mmであり、これは第1、第2エアセル2,2…、3,3…へ
のエア注入時、これらが密接する間隔に略等しい。第
1、第2エアパイプ7、8内には、折れ曲がりによりエ
ア移送が阻止されるのを防止すべく、組み紐を入れるこ
とができる。この組み紐は、中空であり、周囲に織目の
孔が多数あいているために、エア流通を確保するために
有効である。
第1図の16は、第1、第2エアセル2,2…、3,3…を包む
袋状のシーツであり、シーツ16には第1、第2エアセル
2,2,3,3を4本ごとに区分する布製仕切り17,17…が設け
られている。18はシーツ16のエアパイプ6が位置する側
面に設けられたファスナーで、ここから第1、第2エア
セル2,2…、3,3…が出し入れされる。19,19は、シーツ1
6の両側に設けられた巻込みエアマット布で、エアマッ
ト1が置かれるベッド(図示せず)の下面に巻き込んで
エアマット1を固定するものである。この巻込布19,19
は、ファスナー20にて、シーツ16に対し着脱自在とされ
ている。
第1図の21はエア供給制御装置であり、第1、第2エア
パイプ7、8に交互にエアを注入、排気するエアポンプ
およびこれを駆動するモータのほか、エアの給排気の制
御機構を内蔵している。エアパイプ6とエアポンプ21の
連結は、就床者の足側において行われる。
第4A図、第4B図および第5図に示すように、第1エアセ
ル2,2…および第2エアセル3,3…には一定時間(第5図
のTo、たとえば20分間)エアを供給して膨張させ、つい
で交互にある量のエアが注入、排気される。注入時の気
圧(ゲージ圧、以下同じ)をP1、排気時の気圧をP2とす
ると、気圧P2はP1の約7割ないし9割程度が適当であ
る。排気側エアセルの気圧P2を、7割未満、極端にはゼ
ロにまで下げると、マットの凹凸が大きくなり、不快な
突起感を覚えるようになる。また9割より高くすると、
排気側のエアセルの体重負担割合を減じて血行を促進さ
せるという効果が生じない。それ故、前記不快感が生じ
ない程度で、かつ排気側エアセルの減圧により血行を促
進させる程度の気圧が必要なのである。なお気圧P1、P2
はたとえば0.03〜0.2kg/cm2程度である。
第1、第2エアセル2,2…、3,3…は、周期T(第5
図)、たとえば5〜15分間隔で交互に膨張、収縮を繰り
返す。第1、第2エアセル2,2…、3,3…は、細長い円錐
形状であるから、就床者への圧迫部位は右から左へ、ま
た左から右へと変化し、就床者に軽いローリング運動が
与えられる。
またこの周期Tに「l/fゆらぎ」特性(fは周波数)を
もたせることにより、就床者に「l/fゆらぎ」をもった
ローリング運動を与えることができる。「l/fゆらぎ」
とは、ある時系列信号において、その信号を構成する周
波数fとそれに属するエネルギーEとの関係がE∝l/f
となっている状態をいい、人間の体内にある種々のくり
返し信号、信号伝達特性中にl/fゆらぎ特性があるた
め、外部からの刺激が心地よいとされている。例えば心
拍ゆらぎや音楽は、人々に快感を与える音圧刺激である
が、その音響パワーの変動は、l/fスペクトルをもって
いる。人間は外部から与えられるl/fゆらぎをする刺激
を快感として感じる傾向がある。
たとえば早い目の周期のばあい、基本周期を5分とし、
その2倍(10分)、4倍(20分)、8倍(40分)などの
各周期をもつ波形をフーリエ変換し、得られた周波数f
とエネルギー(E)の関係が、各々対数軸としたとき右
下りの直線をもつ比例関係、すなわちl/f∝Eの関係を
満たすようにランダムに組み合わせて重ね合わせると、
l/fゆらぎを伴なう波形がえられる。
なおそのような波形でも、基本周期(たとえば5分)ご
とに、第1エアセル2と第2エアセル3とは交互に膨張
・収縮を繰り返す。なお基本周期は早い目で5分、普通
で10分、遅い目で15分程度である。そのようなl/fゆら
ぎを伴なう波形は、機械的手段や電気的手段(たとえば
IC回路)により構成しうる。
第6図に、第1エアセル2にエアを注入した場合の状態
を示す。22は、第1エアセル2の径大部4の端部傾斜面
25下面に取りつけられた第1ジョイント12のジョイント
雌部であり、第1エアパイプ7に設けられた第1ジョイ
ント雄部14に押圧嵌合せしめられる。両者はOリング23
にてエア洩れを生じることなく結合せしめられる。この
第1ジョイント12を介して、エアが第1エアパイプ7か
ら第1エアセル2へ注入される。第1ジョイント雄部14
のエア連通孔24の内径は約13mm、長さは約10mmである。
上記内径が従来品のエアパイプの如く高々約10mmまでで
あれば、エアの移動時に風切り音を発生する。これを防
ぐために、上記の如くジョイントのエア連通孔24の径を
大きくしたのである。実験によれば、上記径が13mmのと
き、風切り音の音圧は、約35dBであり、就床者にとって
はほとんど気にならない程度であった。このエア連通孔
24の径は大きいほど騒音減少という点で好ましいが、こ
れを大きくし過ぎるとシール性が悪くなり、またジョイ
ントの嵌合にも力を要することとなり実用的ではなくな
る。これらの事情を勘案すれば、上記エア連通孔24の内
径は、約13ないし20mmの範囲が適当である。
第1ジョイント雄部14が位置する第1エアパイプ7の径
大部10は、第1エアセル2の径大部4の端部傾斜面25下
面の略3角形空間に位置し、床面と第1エアセル2に押
圧されて略楕円形に変形し、上記3角形の空間を満たし
ている。このとき第2エアパイプ8は、わずか収縮した
状態、すなわち気圧P2の状態にある。第2エアパイプ8
は、エアマット1の外側方向に位置しているため、これ
が第1エアセル2によって押し潰されることはない。ま
た第1エアパイプ7の気圧は、第1エアセル2と同様に
高い状態P1にあるから、これが第1エアセル2によって
押し潰されることもない。第2エアパイプ8を第1エア
パイプ7の外側に配置したのは、第1エアセル2の径大
部4端部傾斜面25が急峻であることから、第2エアパイ
プ8を内側に配置すると、これが第1エアセル2により
押し潰されるおそれがあることを考慮したためである。
第7図に、第2エアセル3にエア注入した場合の状態を
示す。26は第2エアセル3の径小部5の端部傾斜面27下
面に取りつけられた第2ジョイント13のジョイント雌部
であり、第2エアパイプ8に設けられた第2ジョイント
雄部15に押圧嵌合せしめられる。両者は、Oリング23に
てエア洩れを生じることなく結合せしめられる。
この第2ジョイント13を介して、エアが第2エアパイプ
8から第2エアセル3へ注入される。第2ジョイント13
は、第1ジョイント12と同一構造のものが使用される。
第2ジョイント雄部15が位置する第2エアパイプ8の径
大部10は、第2エアセル3の径小部5端部の傾斜面27下
面の略3角形の空間に位置し、床面と第2エアセル3に
押されて略楕円形に変形し、上記3角形の空間を満たし
ている。このとき第1エアパイプ7はわずかに収縮した
状態、すなわち気圧P2の状態にある。第1エアパイプ7
は、エアマット1の内側に位置しているが、第2エアセ
ル3の径小部5の端部傾斜面27は、比較的緩やかな勾配
を有しているため、第2エアセル3と床面間空間に収容
することができ、第2エアセル3によって、これが押し
潰されることはない。第2エアパイプ8の気圧は、第2
エアセル3と同様P1であるから、この第2エアパイプ8
が第2エアセル3によって押し潰されることもない。第
1エアパイプ7を、マット内側方向に配置した他の理由
は、上記の点にある 第1、第2エアパイプ7、8は、第1、第2エアセル
2、3の径大部4および径小部5の端部傾斜面25、27下
面の3角形空間に位置することにより、膨張した第1、
第2エアパイプ7、8が第1、第2エアセル2、3を持
ち上げることはない。また第1、第2エアパイプ7、8
の上方に第1、第2エアセル2、3が位置するため、仮
に第1、第2エアパイプ7、8上に荷重がかかったとし
ても第1、第2エアセル2、3がクッションとして作用
するから、これらが押し潰され、エアの移送が阻止され
ることはない。
第8図および第9図は、第1、第2ジョイント12、13の
他の実施例を示し、本例に係るジョイント28のジョイン
ト雄部29およびジョイント雌部30には、それぞれ相対向
する位置に4個の突起31,31…、32,32…が形成されてい
る。第8図に示すジョイント雌部30をジョイント雄部29
に押し込み、約45°右回転させてジョイント雌部30の突
起32,32…をジョイント雄部24の突起31,31…の下にもぐ
り込ませると、両者は強固に結合される。このときジョ
イント雌部30は、第9図に示すようにジョイント雄部29
に設けたゴム製のOリング33に強制的に弾性接触し、両
者のシールはより確実なものになる。ジョイント雄部29
のエア連通孔34の径は、前述の例のジョイントと同様の
値を有する。
[考案の効果] 本考案によれば、以下の効果が奏せられる。
(イ)第1エアセルの径大部および第2エアセルの径小
部の角端部傾斜面下面に存在する略3角形空間に第1、
第2エアパイプを配設したことにより、第1、第2エア
パイプのエア移送阻止という事故の発生を防ぐことがで
きる。すなわち、第1、第2エアパイプの大部分は、エ
アマットの外側へ露出しないから、人が誤ってこれを踏
んだり、家具等重量物が直接接触することにより、これ
を押し潰したりするという事故の発生はなくなる。また
第1、第2エアパイプを上記3角形空間へ収納すること
により、比較的大径を有する第1、第2エアパイプが膨
張しても、これらが第1、第2エアセルを持ち上げるお
それはない。逆に言えば、かかる空間に第1、第2エア
パイプを収納することができたことにより、第1、第2
エアパイプの径大部を大きくすることができ、従って充
分な径のエア連通孔をもつジョイントを取りつけること
ができたのである。
(ロ)第1、第2エアセルへエアを注入、排気する第
1、第2ジョイントのエア連通孔の径が、従来のものに
比し、格段に大きいから、就床者の体重移動により、ま
たエアの注入、排気時に発生する風切り音を、ほとんど
無視できる程度に抑えることができる。
(ハ)第1、第2エアセルを第1、第2ジョイントを介
して第1、第2エアパイプに接続することにより、第
1、第2エアセルの固定を行うことができる。
(ニ)第1、第2エアセルと、第1、第2エアパイプの
接続は、第1、第2ジョイントを用いて行われるから、
エアシールを確実にすることができると同時に、エアセ
ルの着脱操作を簡単なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案一実施例に係るエアマットの斜視図、
第2図は、第1、第2エアセルの形状を示す正面図、第
3図は、第1、第2エアパイプを示す斜視図、第4A図お
よび第4B図は、それぞれ第1、第2エアセルへのエア注
入・排気状態を示す断面図、第5図は第1、第2エアセ
ルへのエア供給時および膨張、収縮時の気圧を示す波形
図、第6図は、第1エアセルの膨張状態を示す要部断面
図、第7図は、第2エアセルの膨張状態を示す要部断面
図、第8図は、ジョイントの他の実施例を示す斜視図、
第9図は、同実施例の断面図である。 (図面の主要符号) 1:エアマット 2:第1エアセル 3:第2エアセル 6:エアパイプ 7:第1エアパイプ 8:第2エアパイプ 12:第1ジョイント 13:第2ジョイント 14:第1ジョイント雄部 15:第2ジョイント雌部 16:シーツ 17:仕切り 21:エアポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 草野 孝衛 広島県広島市西区横川新町1番8号 株式 会社モルテン内 (72)考案者 森本 幹彦 広島県広島市西区横川新町1番8号 株式 会社モルテン内 (72)考案者 松島 充昭 広島県広島市西区横川新町1番8号 株式 会社モルテン内 (72)考案者 中村 浩二 広島県広島市西区横川新町1番8号 株式 会社モルテン内 (56)参考文献 実開 平1−77737(JP,U) 実開 平1−62827(JP,U) 実開 昭48−45497(JP,U)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の細長い略円錐形状の可撓性中空エア
    セルよりなり、それぞれの径大部が一方向を向くように
    配列されてなるとともに、該径大部端部に傾斜面が形成
    されてなる第1エアセルと、 複数の細長い略円錐形状の可撓性中空エアセルよりな
    り、それぞれの径小部が上記第1エアセルの径大部と同
    一方向を向くように配列されるとともに、該径小部端部
    に傾斜面が形成されてなり、さらに上記第1エアセルと
    交互に配列されてなる第2エアセルと、 上記第1エアセルの径大部端部および上記第2エアセル
    の径小部端部の傾斜面下面空間に配設された上記第1、
    第2エアセルへそれぞれエアを注入または排気する第
    1、第2エアパイプと、 該第1、第2エアパイプと上記第1、第2エアセルをそ
    れぞれ連結する第1、第2ジョイントと、 上記第1、第2エアパイプにエアを交互に注入または排
    気するエアポンプと を備えてなるエアマット。
  2. 【請求項2】上記第1、第2エアパイプは、円筒状パイ
    プを偏平状態において蛇行線状の分割線にて分割形成さ
    れてなり、かつ上記第1エアセルに連結される上記第1
    エアパイプがエアマット中心に近い位置に、また上記第
    2エアセルに連結される上記第2エアパイプがエアマッ
    ト中心から遠い位置となるように配置せしめられてなる
    ことを特徴とする請求項1記載のエアマット。
  3. 【請求項3】上記第1ジョイントは、上記第1エアパイ
    プの径大部と、上記第1エアセルの径大部の端部傾斜面
    下面の間に設けられるとともに、上記第2ジョイント
    は、上記第2エアパイプの径大部と上記第2エアセルの
    径小部の端部傾斜面下面の間に設けられてなることを特
    徴とする請求項2記載のエアマット。
  4. 【請求項4】上記第1ジョイントは、上記第1エアパイ
    プの径大部に取りつけられた第1ジョイント雄部と、上
    記第1エアセルの径大部端部傾斜面下面に取り付けられ
    た第1ジョイント雌部とからなり、かつ上記第2ジョイ
    ントは、上記第2エアパイプの径大部に取りつけられた
    第2ジョイント雄部と、上記第2エアセルの径小部端部
    傾斜面下面に取りつけられた第2ジョイント雌部とから
    なることを特徴とする請求項3記載のエアマット。
  5. 【請求項5】上記第1、第2ジョイント雄部のエア連通
    孔の内径が約13mmないし20mmの範囲内で設定されてなる
    ことを特徴とする請求項4記載のエアマット。
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