JPH0748178Y2 - 調理用鍋 - Google Patents

調理用鍋

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JPH0748178Y2
JPH0748178Y2 JP1991074833U JP7483391U JPH0748178Y2 JP H0748178 Y2 JPH0748178 Y2 JP H0748178Y2 JP 1991074833 U JP1991074833 U JP 1991074833U JP 7483391 U JP7483391 U JP 7483391U JP H0748178 Y2 JPH0748178 Y2 JP H0748178Y2
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JP
Japan
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cooking
pot
moat
grill plate
plate surface
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JP1991074833U
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JPH0588421U (ja
Inventor
幸子 山本
Original Assignee
株式会社プランテス
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一つの鍋を数人で取り
囲み、その鍋で調理したものを皆で分ち合って食するた
めの調理用鍋に関する。
【0002】
【従来の技術】上記調理用鍋は、従来湯豆腐、水炊き、
しゃぶしゃぶ、ふぐちり等といったように全て煮炊き料
理用であって、すきやきも焼きとはいえどその例外では
なく、器状で厚肉の鉄鍋や、陶器の土鍋が一般的であ
る。又一方では帽子状のジンギスカン鍋と称される焼き
物料理専用のものも存在する。また、実公昭34−20
775号公報には、円形の鍋の中央を半球面状に膨出さ
せ、その膨出部に放射線突条を設け、肉を焼く際に脂肪
が火中に滴下燃焼することを防止するとともに、すき焼
き鍋として使用する際にその脂肪が味を良好にするため
に使用されるジンギスカン鍋兼すき焼き鍋が開示されて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】人にはそれぞれ好みが
あって、皆の好みが必ずしも一致するとは限らず、鍋料
理以外に、焼き肉や、好みの野菜、魚介類を焼く鉄板焼
き等といった焼き物料理の要望もある。従来その場合
は、焼き物専用の調理器具を別途要する。又鍋料理は、
たれやだし汁に工夫をしてその味を競っており、ジンギ
スカン料理の如く、焼き物料理では調理する際に出た肉
汁等のエキスは全て破棄されている。一方、実公昭34
−20775号公報に開示されたジンギスカン鍋兼すき
焼き鍋は、中央の半球面状膨出部を利用して肉を焼くこ
とが可能であり、しかもその際に出る肉汁等のエキス
を、すき焼きの際の味付けに利用できるものの、半球面
状膨出部の傾斜が急であるため、油断すると、焼いてい
る肉がだし汁等で満たされた周縁鍋部に落ちてしまい、
味が台無しになる虞れがある。また、肉を載せる必要
上、半球面状膨出部を大きくせざるを得ず、このため、
周縁鍋部の体積が小さくなり、たくさんのものを一度に
煮込むことができないし、その上、周縁鍋部は一つに繋
っており、単一の味にしか調理することができなかっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、鍋料理と焼き
物料理とが同時にでき、而も焼き物料理を調理する際に
出た肉汁等のエキスを鍋料理で積極的に利用するととも
に、焼き物料理が鍋料理部分に落下することが防止され
焼き物料理と鍋料理を安心して同時に味わうことがで
き、その上、一度に複数の味付けの鍋料理を味わうこと
ができる調理鍋であって、その構成は、円形の鍋の中央
に球面状の焼き板面を隆起形成し、且つその焼き板面の
周縁を四辺が内側へ円弧状にえぐられた菱形に形成して
深底の煮炊き用調理堀を設け、焼き板面の縁にその焼き
板面上の調理で流出した汁や油を煮炊き用調理堀内へ注
ぎ入れる誘導壁を形成するとともに、その誘導壁の両端
と中央に切り欠きを設け、さらに前記焼き板面によって
前記煮炊き用調理堀を少なくとも2分割したことにあ
る。
【0005】
【作用】煮炊き用調理堀で鍋料理をしながら、焼き板面
では焼き物料理ができ、その際焼き物料理で生じた汁や
油等のエキスは煮炊き用調理堀に流入し、鍋料理のス−
プに混ざり合って独特の風味が生まれる。また、焼き板
面に設けられた誘導壁は、滑り止めとして作用するた
め、焼き板面で焼いた材料がだし汁等で満たされた煮炊
き用調理堀に落ちてしまって、味が台無しになる心配が
ない。さらに、誘導壁の両端と中央には切り欠きが設け
てあり、焼き物料理で生じた汁や油等のエキスを効率よ
く煮炊き用調理堀へ注ぎ込むため、一つの煮炊き用調理
堀内における味付けに斑が生じることがない。その上、
煮炊き用調理堀は、焼き板面の周縁を四辺が内側へ円弧
状にえぐられた菱形に形成することによって設けられて
いるので、十分に体積が大きく、多人数で料理を味わう
ことが可能であるし、焼き板面によって分割されている
ため、それぞれの調理堀で好みに合わせた味付けを行う
ことも可能である。
【0006】
【実施例】本考案に係る調理用鍋を図面に基いて説明す
る。実施例の調理用鍋は、円形の周壁1で囲まれた真ん
中に、緩やかな球面状の焼き板面2が隆起形成され、そ
の焼き板面2の周縁を、四辺が内側へ円弧状にえぐれた
菱状に形成することで、焼き板面2の周囲に周壁1とで
囲まれた器状の煮炊き用調理堀3が形成されている。煮
炊き用調理堀3は、焼き板面2の角部を区切りにして二
つづつの紡錘形断面形状を一組とした二つの区域に分け
られており、境界には二つに区画された煮炊き用調理堀
3内のス−プが混ざり合わないように仕切り壁4、4が
設けられている(図2)。焼き板面2の中央には小突起
5、5・・が円形に配列され、周縁には、焼き板上の汁
を角部へ誘導する誘導壁6が形成され、誘導壁6の中間
部分に切り欠き7aが形成されている。そして角部に
は、煮炊き用調理堀内に向かって傾斜した誘導路7が形
成されている。
【0007】鍋は金属製鋳物(南部鉄)で、肉厚は周壁
1及び底板8とも略均一しており、外径は家庭用コンロ
のバ−ナ−ヘッドを取り囲む窪み(受け皿)より遥かに
大きく、焼き板面2の裏側は大きく窪んでいて、コンロ
9にかけた場合、炎を焼き板面の裏側へ集中させて焼き
板面が効率良く熱せられるよう配慮されている(図
3)。
【0008】具体的な使用及び調理の一例を示せば、調
理用鍋を径に応じた専用の五徳10を介してコンロ9に
セットし、煮炊き用調理堀内へス−プ11を満たして鍋
全体を加熱する。焼き板面2が熱せれたら、その上に短
冊状の肉12を乗せ、好みの焼き加減になったらたれを
付けて賞味する。焼き板面2の中央へは、小突起5、5
・・で囲まれた円の中へ脂の塊13を置き、溶けた脂に
よって肉の焦げ付きを防止し、垂れてきた肉汁と脂とを
誘導壁6に沿って集め、切り欠き7a或は誘導路7から
煮炊き用調理堀3内へ流れ込ませる(図4)。
【0009】一方煮炊き用調理堀3内のス−プ11が暖
まったら、その中に豆腐や野菜類等の具14を入れて煮
炊きし、調味料で味付けするだけで、ス−プには肉汁が
混ざり合ってこくを増し、ほど良く煮えたところで特有
の風味に仕上がる。殊に焼き肉の場合は、ス−プ内にチ
リソ−スを加え、具として塩付け白菜の毎き特選野菜を
使用すると、肉と良くマッチした味となり、歯ごたえの
ある野菜が賞味でき、これは本考案の調理鍋でしか体験
できない。煮炊き用調理堀3は仕切り壁4で区画されて
いるので、区域毎にス−プの味付けや具の種類を変え
て、例えば濃い味と薄い味に分けたり、異なる二種類の
ス−プ味を同時に堪能することも可能であるし、一人用
として片方のみを使用することもできる。又煮炊き用調
理堀3内に入れられているスープの存在により、焼き板
面2の温度が略一定に保たれ、過熱防止としての効果も
発揮する。
【0010】実施例は焼き肉料理のメニュ−を紹介した
が、焼き板面で魚介類や野菜を焼いたり、煮炊き用調理
堀は、具やス−プに工夫をして和風、洋風といったよう
に好みに応じて適宜調整変更できる。又実施例に図示さ
れる如く径の大きい調理用鍋は、コンロに付属している
五徳では確実に支持できないので、その五徳を外してコ
ンロへ直にセットすると、煮炊き用調理堀の底面がトッ
ププレ−トに密着してバ−ナ−の周囲を完全に閉塞して
しまうから、前記の如く専用の五徳を利用したが、図5
に示すように、調理用鍋の底面に、例えば焼き板面の裏
側から煮炊き用調理堀3の底面より下方へ突出する数本
の脚体15、15・・を一体的に設け、煮炊き用調理堀
の底面をトッププレ−トから浮かせるようにしたり、図
示はしないがコンロのトッププレ−トに突起を設け、そ
の突起へ煮炊き用調理堀の底面を乗せ掛けるようにすれ
ば、わざわざ専用の五徳を用意する必要はなくなる。
【0011】鍋の外周形状は円形ばかりでなく多角形で
も良いし、又焼き板面の形状、煮炊き用調理堀の大き
さ、深さ、仕切りの数等も自由に設定できる。レストラ
ンでは酒を汲み交しながらの商談、恋人同士のかたらい
に好適であり、家庭内では、子供の好みにも合わせられ
一家団欒の一時を過ごすことができる。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、鍋料理と焼き物料理と
をミックスして味わえ、焼き物料理で流出したエキスが
鍋料理で生かされる新たな味付け手段が開拓され、それ
によって変化のある味のバリエ−ションも期待できる。
また、本考案の調理用鍋によれば、誘導壁が滑り止めと
して作用し、焼き板面で焼いた材料が煮炊き用調理堀に
落ちて味が台無しになることを防止するので、焼き物料
理と煮炊き料理を安心して同時に楽しむことができる。
さらに、誘導壁に設けた切り欠きが、焼き物料理で生じ
た汁や油等のエキスを効率よく煮炊き用調理堀へ注ぎ込
むので、(同じ調理堀内の)取り出し位置の違いによる
料理の味のばらつきを防止することができる。その上、
煮炊き用調理堀が十分に大きい体積であるため、多人数
で料理を味わうことができるし、煮炊き用調理堀が焼き
板面によって分割されているため、異なる味付けの煮炊
き料理を一度に楽しむことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る調理用鍋を示す説明図である。
【図2】調理用鍋を真上から見た平面図である。
【図3】コンロにセットされた調理用鍋の図3における
A−A線断面図である。
【図4】調理用鍋の使用例を示す説明図である。
【図5】変更実施例の説明図である。
【符号の説明】
1・・壁、2・・焼き板面、3・・煮炊き用調理堀、4
・・仕切り壁、5・・小突起、6・・誘導壁、7・・誘
導路、7a・・切り欠き、8・・底板、9・・コンロ、
10・・五徳、11・・ス−プ、12・・肉、13・・
脂の塊、14・・具、15・・脚体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形の鍋の中央に球面状の焼き板面を隆起
    形成し、且つその焼き板面の周縁を四辺が内側へ円弧状
    にえぐられた菱形に形成して深底の煮炊き用調理堀を設
    け、焼き板面の周縁にその焼き板面上の調理で流出した
    汁や油を煮炊き用調理堀内へ注ぎ入れる誘導壁を形成す
    るとともに、その誘導壁の両端と中央に切り欠きを設
    け、さらに前記焼き板面によって前記煮炊き用調理堀を
    少なくとも2分割してなる調理用鍋。
JP1991074833U 1991-08-23 1991-08-23 調理用鍋 Expired - Lifetime JPH0748178Y2 (ja)

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JP1991074833U JPH0748178Y2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 調理用鍋

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Publication Number Publication Date
JPH0588421U JPH0588421U (ja) 1993-12-03
JPH0748178Y2 true JPH0748178Y2 (ja) 1995-11-08

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