JPH0446631Y2

JPH0446631Y2 -

Info

Publication number: JPH0446631Y2
Application number: JP1988065003U
Authority: JP
Priority date: 1988-05-17
Filing date: 1988-05-17
Publication date: 1992-11-02
Also published as: JPH01170171U

Description

【考案の詳細な説明】技術分野本考案は、蒸し用丼、より詳細には、食器とし
てそのまま使用でき、しかも、汁液の多い蒸し材
料を提供できる蒸し用丼に関する。

従来技術従来、蒸し物は蒸し器を用いて蒸したものを、
皿や丼等の適当な容器に移して、食膳に供してい
る。また、例えば、うなぎ丼などのように食膳に
供する容器に盛つた後に蒸さなければならない料
理は、丼に盛つた状態で蒸し器に入れて蒸すた
め、容器の外側からの加熱と、上面よりの蒸気に
よつて蒸されるため味のよい蒸し物は出来なかつ
た。

目的本考案は、食膳に供する容器である丼に材料を
のせたまま蒸すことができ、かつ、材料の内部に
十分に蒸気を通すようにでき、特に、汁液の多い
うなぎの白焼や蒲焼を御飯に載せた状態で御飯内
部から蒸すことのできる蒸し用丼を提供しようと
するものである。

構成本考案は、底部に一又は複数の蒸し穴を有する
丼と、周縁外側に凹部、糸尻に切欠部を有し、前
記丼内において前記蒸し穴の上部を覆う皿と、前
記丼の蓋とから成り、汁液の多い食料を蒸すのに
適した蒸し用丼に関する。

第１図乃至第９図は、本考案の実施例を説明す
るめたの図で、第１図は、本考案の実施に使用す
る丼の一例を示す断面図であり、第２図にその上
面図を示す。図中、１は陶製、ステンレス製、そ
の他木材のような臭い等の残らない材料から成る
丼で、底面の糸尻３の中央部に第２図に示される
ような円形の蒸し穴２が設けられている。

第３図は、蒸し穴の別の実施態様を図示した丼の
断面図、第４図は、平面図で、この丼は、糸尻３
の内側に相当する丼の底面に、複数の小穴２′が
設けられ、これらの穴２′が蒸し穴を形成してい
る。

第５図及び第６図は、第１図及び第２図に示し
た丼を用いて食物を蒸す場合の例を示す図で、第
５図は側断面図、第６図は上面図で、図示のよう
に、蒸し穴２を覆つて簾４を設け、この簾４の上
に材料を載せて蒸し器の中に入れて蒸す。この簾
４は材料が蒸し穴２から落ちないようにするもの
であり、第３図及び第４図に示した丼を用いる時
は、このような簾は不要である。

上述のように、第１図及び第２図に示した丼、
或いは、第３図及び第４図に示した丼を用いて食
物を蒸すことができるが、汁気の多い例えば飯茶
の場合等、汁が落ちてしまいこのまま使用するこ
とができない。

本考案は、上述のごとき不都合を回避し、汁液
の多い食物でも効果的に蒸すことのできる蒸し丼
を提供しようとするものである。

第７図は、本考案による蒸し用丼の一実施例を
説明するための断面図、第８図は、分解斜視図で
図中、５は前述の蒸し穴２を覆う皿で、蒸し穴２
は皿５で覆われる。蒸し穴は上記したいずれの実
施例のものでも良い。皿５は、蒸し穴２から上つ
た上記を通すため、その糸尻６に複数の切欠７
（図では３個）が設けられる。この切欠を通つた
上記を上部へ導き、丼に盛られた材料を蒸すため
皿５の周縁に複数の凹部８（図では３個）が設け
られる。切欠７と凹部８は図に対して同じ半径位
置に設けた方が蒸気が流通し易くできる。なお、
図では、皿の周縁と丼との間に隙間があり、凹部
８がなくても蒸気が流通するように見えるが、実
際には、この隙間はそれ程大きいものではなく、
好ましくは、皿が揺動しないようにするために
も、この隙間は小さい方がよく、この凹部８を設
けることによつて、蒸気をより効果的に上方へ導
くことができる。９は丼１の蓋である。

而して、第１図や第３図に示した丼でも、前述
のように、食物を蒸すことはできるが、タレなど
の汁が多いものには適当でない。例えば、うなぎ
の蒲焼の場合もタレなどの多い方を好む場合もあ
る。汁液の多い飯茶の場合も同様である。本考案
はこのような要求に応えたもので、第７図に示す
ように、この皿５を使用すると皿の上に汁液が保
持されるので、汁液を多く含んだ蒸し料理を提供
できる。

効果以上のように、本考案は、丼の底部を通した蒸
気によつて蒸すことができるので、良好な蒸し物
が調理できる。また、蒸し物をそのまま食膳に供
することができる効果を有する。

特に、うなぎの蒲焼に用いた場合は、従来の上
面から蒸気が供給されたものに比して、下面から
全体的に蒸すことができ、しかも、例えば、タレ
の多い蒲焼にすることができるので、非常に美味
の蒲焼を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第３図は、それぞれ本考案の実施に
使用する丼の例を示す断面図、第２図及び第４図
は、その上面図、第５図及び第６図は、第１図及
び第２図に示した丼の従来の使用例を示す断面図
及び上面図、第７図は、本考案の蒸し用丼の一実
施例を示す断面図、第８図は、その分解斜視図で
ある。１……丼、２，２′……蒸し穴、３……糸尻、
４……簾、５……皿、６……糸尻、９……蓋。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

底部に一又は複数の蒸し穴を有する丼と、周縁
外側に凹部、糸尻に切欠部を有し、前記丼内にお
いて前記蒸し穴の周囲を前記糸尻にて囲つて該蒸
し穴の上部を覆う皿と、前記丼の蓋とから成るこ
とを特徴とする蒸し用丼。