JP3146206U - 蒸煮料理を提供することが可能な鍋 - Google Patents

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Abstract

【課題】「火カオ両吃」および「鴛鴦鍋」以外の別の料理方法として、蒸煮料理を提供することが可能な鍋を提供する。
【解決手段】蒸煮料理を提供することが可能な鍋は、第1の収納空間101が中に設けられた鍋体100と、第2の収納空間203が中に設けられ、一方の端部が第1の収納空間101内に設けられ、他方の端部が第2の収納空間203に連通した開口201を有する柱状容器200と、開口201の第2の収納空間203に面した箇所に設けられた少なくとも1つの蒸煮容器300と、を備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、鍋に関し、特に、蒸煮料理を提供することが可能な鍋に関する。
例えば、煮る、蒸す、炙る、煮込む、焼く、揚げる、炒める、餡かけ、煮詰めるなどの中華料理の多様な調理方法には、便利で耐久性のある炊事用具を料理に使用する必要があった。そのため、調理者は使い易くて便利な炊事用具を愛用していた。現在、飲食に対する人々の要求が高まってきている。そのため、飲食業者は、消費者の期待に応えるために、より珍しくて便利な料理が提供できるように日々努力している。鍋料理を提供する飲食業者を例に挙げると、現在流行している料理には、「火カオ両吃」および「鴛鴦鍋」というものがある。「火カオ両吃」とは、同一の鍋上で鍋料理と焼肉料理との2種類の料理を同時に行う食べ方である。これは、鍋料理用の鍋に焼肉用の領域が加えられているため、鍋料理の食材と焼肉料理の食材とを同時に食べることができる料理方法である。「鴛鴦鍋」とは、鍋が複数の領域に分けられ、各領域内に異なる味のスープを入れ、様々な味を選択して味わうことができる料理方法である。
しかし、消費者の味に対する要求は次第に高くなっており、このような「火カオ両吃」や「鴛鴦鍋」などだけでは、新鮮な食べ方を試したい消費者を満足させることができなくなってきた。そのため、同一の鍋で複数の料理を提供することが可能で消費者にとって新鮮な鍋が求められていた。
本考案の目的は、「火カオ両吃」および「鴛鴦鍋」以外の別の料理方法として、蒸煮料理を提供することが可能な鍋を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本考案の請求項1に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋によると、第1の収納空間が中に設けられた鍋体と、第2の収納空間が中に設けられ、一方の端部が前記第1の収納空間内に設けられ、他方の端部が前記第2の収納空間に連通した開口を有する柱状容器と、前記開口の前記第2の収納空間に面した箇所に設けられた少なくとも1つの蒸煮容器と、を備えることを特徴とする。
本考案の請求項2に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋によると、前記柱状容器は、前記鍋体の内面の中央部分に設けられることを特徴とする。
本考案の請求項3に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋によると、前記柱状容器は、前記鍋体の内面の周縁に隣接した箇所に設けられることを特徴とする。
本考案の請求項4に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋によると、2個以上の前記蒸煮容器は、前記開口上に積層配置されることを特徴とする。
本考案の請求項5に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋によると、前記柱状容器は、少なくとも1つの空気孔が穿設され、前記開口を覆うことが可能なトップカバーを有することを特徴とする。
本考案の請求項6に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋によると、前記柱状容器は、前記開口の前記第2の収納空間に面した箇所に支持フレームが係合され、前記支持フレームには、前記蒸煮容器をそれぞれ配置させることが可能な少なくとも1つの切欠きが設けられることを特徴とする。
本考案の請求項7に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋によると、前記鍋体の内側には、それぞれの間に仕切り空間が形成された複数の隔板が配置されていることを特徴とする。
本考案の請求項8に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋によると、前記蒸煮容器は蒸籠であることを特徴とする。
本考案の請求項9に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋によると、前記鍋体には、前記柱状容器と反対側の面に導電可能な加熱層が設けられていることを特徴とする。
(考案の効果)
本考案の蒸煮料理を提供することが可能な鍋は、「火カオ両吃」および「鴛鴦鍋」以外に、別の料理方法を行うことができる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、これにより本考案が限定されるものではない。
(一実施形態)
本考案の一実施形態による蒸煮料理を提供することが可能な鍋は、図1および図2に示すように、鍋体100、柱状容器200および少なくとも1つの蒸煮容器300(例えば、蒸籠)を含む。鍋体100は、内側が深くなっており、鍋料理用のスープと食材を入れるために用いる第1の収納空間101が形成されている。また、鍋体100の第1の収納空間101内には、鍋体100の内壁から柱状容器200に向かって複数の隔板103が設けられている。これら任意の2つの隔板103の間には、異なる味のスープ(例えば、カレースープまたはチリスープ)を入れる仕切り空間105がそれぞれ形成されている。
本実施形態では、鍋体100の第1の収納空間101内の中央箇所に柱状容器200が配置されている。柱状容器200は、一方の端部が鍋体100の内面に接触され、他方の端部に開口201が設けられている。柱状容器200内には、第2の収納空間203が設けられている。第2の収納空間203は、ソース(例えば、チーズソースまたはチョコレートソースなど)またはスープ(例えば、カレースープまたはチリスープ)を入れるために用い、串刺しされた食材(例えば、鶏肉の串刺しまたはしゃぶしゃぶ用羊肉)を柱状容器200中に入れて煮ることができる。柱状容器200内の第2の収納空間203に、他のソースやスープを入れないときは、替わりに清水を入れて蒸煮容器300内にある食材(卵やエビなど)を煮てもよい。
本実施形態では、柱状容器200の開口201上に、上述の蒸煮容器300だけが置かれている。第2の収納空間203に面する位置には、蒸煮容器300の周囲外壁にフランジ301が環設されている。そのため、柱状容器200上に蒸煮容器300が置かれると、蒸煮容器300のフランジ301が開口201と係合し、蒸煮容器300が第2の収納空間203内に落ちることを防ぐことができる。本実施形態では、蒸煮容器300が2個以上ある場合、開口201上に各蒸煮容器300を積層させ、一番上に置かれた蒸煮容器300が蒸気熱エネルギーを十分に得られるようにする。柱状容器200には、開口201の箇所を覆うトップカバー204が設けられている。このトップカバー204には、空気孔205が穿設され、第2の収納空間203内の清水を沸騰させると、第2の収納空間203内の高圧蒸気が各空気孔205から噴出し、一番上に置かれた蒸煮容器300に十分な熱エネルギーを与えることができる。
しかし、本実施形態において、柱状容器200の開口201に置く蒸煮容器300は、安全面から積層させて高くすることができないため、一度に1つしか置くことができなかった。そのため、蒸煮容器300内の食材が蒸し終わるまで、次に蒸す蒸煮容器300と交換することができなかった。このため、調理時間が無駄となり、消費者のニーズに応えることができなかった。
(他の実施形態)
本考案の他の実施形態では、図3に示すように、柱状容器200上に多数の蒸煮容器300が水平に配置されている。多数の蒸煮容器300は、柱状容器200の開口201の箇所に配置され、第2の収納空間203の位置に面して支持フレーム400と係止されているため、第2の収納空間203内に落ちることを防ぐことができる。この支持フレーム400には、多数の切欠き401が等間隔で配置されている。これら切欠き401のそれぞれには、蒸煮容器300が配置され、上昇した蒸気を集中させることにより、柱状容器200に設置する蒸煮容器300の数を多くすることができる。そのため、蒸煮容器300内の食材が蒸し終わるのを待ってから別の蒸煮容器300と交換する必要がなくなる。
また、上述の実施形態において、鍋体100には、柱状容器200と反対側の面に加熱層107が設けられている。この加熱層107は、導電金属(例えば、ステンレス、クロム、鉄など)からなり、鍋体100が電気により熱エネルギーを発生させる装置(例えば、電磁調理器)上に置かれたときに、均一に熱伝導を行うことができる。そのため、柱状容器200の第2の収納空間203へ清水を注入すると、第2の収納空間203内の清水が加熱されて沸騰し、発生した蒸気が第2の収納空間203内で少なくとも1つの蒸煮容器300に向かって移動し、各蒸煮容器300内の食材を蒸すことができる。上述したことから分かるように、本考案の鍋が提供する蒸煮料理機能は、消費者にとって新鮮である。
当業者であれば分かるように、柱状容器200の位置は、鍋体100の内面の中央部分だけに限定されるわけではなく、鍋体100の周縁に隣接した箇所に配置させてもよい。
以上、当該分野の技術を熟知するものが理解できるように本考案の好適な実施形態を開示したが、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の主旨と領域を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本考案の実用新案登録請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈される。
本考案の一実施形態による蒸煮料理を提供することが可能な鍋を使用するときの状態を示す分解斜視図。 本考案の一実施形態による蒸煮料理を提供することが可能な鍋の隔板を示す平面図。 本考案の他の実施形態による蒸煮料理を提供することが可能な鍋を使用するときの状態を示す分解斜視図。
符号の説明
100:鍋体、101:第1の収納空間、103:隔板、105:仕切り空間、107:加熱層、200:柱状容器、201:開口、203:第2の収納空間、204:トップカバー、205:空気孔、300:蒸煮容器、301:フランジ、400:支持フレーム、401:切欠き

Claims (9)

  1. 第1の収納空間が中に設けられた鍋体と、
    第2の収納空間が中に設けられ、一方の端部が前記第1の収納空間内に設けられ、他方の端部が前記第2の収納空間に連通した開口を有する柱状容器と、
    前記開口の前記第2の収納空間に面した箇所に設けられた少なくとも1つの蒸煮容器と、を備えることを特徴とする蒸煮料理を提供することが可能な鍋。
  2. 前記柱状容器は、前記鍋体の内面の中央部分に設けられることを特徴とする請求項1に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋。
  3. 前記柱状容器は、前記鍋体の内面の周縁に隣接した箇所に設けられることを特徴とする請求項1に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋。
  4. 2個以上の前記蒸煮容器は、前記開口上に積層配置されることを特徴とする請求項2または3に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋。
  5. 前記柱状容器は、少なくとも1つの空気孔が穿設され、前記開口を覆うことが可能なトップカバーを有することを特徴とする請求項4に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋。
  6. 前記柱状容器は、前記開口の前記第2の収納空間に面した箇所に支持フレームが係合され、前記支持フレームには、前記蒸煮容器をそれぞれ配置させることが可能な少なくとも1つの切欠きが設けられることを特徴とする請求項4に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋。
  7. 前記鍋体の内側には、それぞれの間に仕切り空間が形成された複数の隔板が配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋。
  8. 前記蒸煮容器は蒸籠であることを特徴とする請求項5に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋。
  9. 前記鍋体には、前記柱状容器と反対側の面に導電可能な加熱層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蒸煮料理を提供することが可能な鍋。
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