JPH0748111B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0748111B2
JPH0748111B2 JP21159589A JP21159589A JPH0748111B2 JP H0748111 B2 JPH0748111 B2 JP H0748111B2 JP 21159589 A JP21159589 A JP 21159589A JP 21159589 A JP21159589 A JP 21159589A JP H0748111 B2 JPH0748111 B2 JP H0748111B2
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electrophotographic photoreceptor
present
photosensitive layer
azo pigment
layer
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嘉信 村上
龍一 新ケ江
均 久田
明 九門
徹哉 佐藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真感光体に関し、詳しくはアゾ顔料を
含有する感光層を有する新規な電子写真感光体に関す
る。
更に詳しくは高感度にしてかつ繰り返し使用に適した高
耐久性電子写真感光体に関する。
従来の技術 従来、電子写真感光体としては、セレン,酸化亜鉛,硫
化カドミウム等の無機光導電体を主成分とする感光層を
有するものが広く知られていた。
近年、有機系の光導電物質も成膜および感光体の製造が
容易である等の利点を活かしてそのいくつかが実用化さ
れている。
特に、有機感光体の場合、露光によって電荷担体を発生
する顔料や染料などを含有する電荷発生層と、該電荷を
電界方向に移動させる電荷輸送層に機能分離された積層
型感光体が一般に用いられている。例えばモノアゾ顔料
やビスアゾ顔料を感光層中に含有する電子写真感光体と
しては特公昭44−16474号公報,特公昭48-30513号公
報,特開昭52−4241号公報などが公知である。
しかし、これらのアゾ顔料は、感度,残留電位あるいは
繰り返し使用した場合の安定性等の特性において、必ず
しも満足し得るものではなく、電子写真プロセスの幅広
い要求を充分に満足させるものは未だ得られていないの
が実情である。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、熱および光に対して安定で且つキャリ
ア発生能に優れた新規なアゾ顔料を含有する電子写真感
光体を提供することにある。
本発明の他の目的は、高感度にして残留電位が小さく、
且つ繰り返し使用してもそれらの特性が変化しない、耐
久性の優れた電子写真感光体を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、他の多くのキャリア移動物質
との組合せにおいても、有効にキャリア発生物質として
作用し得る新規なアゾ顔料を含有する電子写真感光体を
提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明者らは、以上の目的を達成するため一連のビスア
ゾ顔料を製造し、それらの電子写真感光体への応用を検
討した結果、下記一般式(I)で示されるアゾ顔料が感
光体の有効成分として働き得ることを見出し、本発明を
完成したものである。
(ただし式中、Aは を表しており、ここでXは芳香環,複素環またはそれら
の置換体、Ar1およびAr2は芳香環またはその置換体,R1
は水素,低級アルキル基,フェニル基,R2は低級アルキ
ル基,カルボキシル基またはそのエステルを表わしてい
る。) なお、前記一般式中、Xの具体例としてはベンゼン環、
ナフタレン環、カルバゾール環またはそれらの置換体が
挙げられる。Ar1,Ar2の具体例としては、ベンゼン環,
ナフタレン環,またはそれらのハロゲン置換体,アルキ
ル置換体,アルコキシ置換体あるいはニトロ置換体など
が挙げられる。R1およびR2における低級アルキル基とし
ては、C1〜C4のものが適当である。またR2におけるカル
ボン酸エステルとしてはC1〜C4のものが適当である。
作用 すなわち、本発明においては、前記一般式(I)で示さ
れるアゾ顔料を、電子写真感光体の感光層を構成する光
導電物質として用いることにより、また本発明のアゾ顔
料の優れたキャリア発生能のみを利用し、これをキャリ
アの発生と移動とをそれぞれ別個の物質で行う、いわゆ
る機能分離型電子写真感光体のキャリア発生物質として
用いることにより、成膜物性に優れ、電荷保持力,感
度,残留電位等の電子写真特性に優れ、且つ繰り返し使
用した時にも疲労劣化が少ない上、熱あるいは光に対し
ても上述の特性が変化することがなく、安定した特性を
発揮し得る電子写真感光体を作成することができる。
実施例 前記一般式で示される本発明に有用なアゾ顔料の具体例
としては、例えば次の構造式を有するものが挙げられる
が、これによって本発明のアゾ顔料が限定されるもので
はない。
前記一般式(I)で示されるアゾ顔料は、下記構造式
(II)の2,4−ビス−(p−アミノフェニル)オキサゾ
ールを常法によりテトラゾ化し、次いで対応するカップ
ラーをアルカリの存在化でカップリングするか、または
前記のジアミンのテトラゾニウム塩をホウフッ化塩ある
いは塩化亜鉛複塩等の形で一旦単離した後、適当な溶剤
例えば、 N,N−ジメチルホルムアミド等の溶剤中でアルカリの存
在下にカップラーとカップリングすることにより容易に
合成することができる。
次に、本発明で用いるアゾ顔料の代表例について、その
合成法を示す。
合成例(例示化合物No.8) 2,4−ビス(pアミノフェニル)オキサゾール16.4gを6N
−塩酸120mlに溶解し、10gの亜硝酸ナトリウムを水40ml
に溶かした溶液を、氷冷下、攪拌下に滴下し、冷却下約
1時間攪拌反応させた。これを一度濾過し、濾液に42%
−ホウフッ化水素酸72gを加えた。
得られた沈澱を濾別し、少量の冷水にて洗浄、乾燥して
黄褐色粉末としてテトラゾニウムのフッ化ホウ素塩を1
8.4gを得た。
次に得られた上記テトラゾニウム塩2.25gと2−ヒドロ
キシ−3−(m−ニトロフェニル)カルバモイル ベン
ゾ(a)カルバゾール4gをジメチルホルムアミド150ml
に溶解し、室温にて攪拌下結晶酢酸ソーダ1.43gを水15m
lに溶かした液を徐々に加える。2時間室温にて攪拌し
たのち、生成した沈澱を濾別し、合計500mlのジメチル
ホルムアミドにて十分洗浄し、最後に水で洗浄し、乾燥
後2.6gの黒色粉末を得た。融点は300℃以上であった。
他の本発明のアゾ顔料も上記合成例に準じて得ることが
できる。
本発明の電子写真感光体は、前記一般式(I)で表わさ
れるアゾ顔料を1種または2種以上含有する感光層を有
する。種々の形態の感光層が周知であるが、本発明の電
子写真感光体の感光層はそのいずれにも利用することが
できる。通常、次に例示するタイプの感光層として一般
に使用することができる。
アゾ顔料をバインダー中に、必要に応じて電荷移動
物質とともに分散させた感光層 上記の層を電荷発生層とし、この上に電荷移動物
質を含有する電荷移動層を積層、あるいは二層を逆に積
層した感光層。
本発明電子写真用感光体は常法に従って製造することが
できる。例えば前記のタイプの感光層を有する電子写
真感光体は、適当な溶剤に溶解させた適当なバインダー
塗液中に、前記一般式(I)で表わされるアゾ顔料を分
散させ、得られる顔料分散液を導電性支持体上に塗布,
乾燥し,通常数μm〜数十μmの膜厚の感光層形成させ
ることにより製造することができる。一方、のタイプ
の感光層の電荷発生層として用いる場合には、通常好ま
しくは0.1〜0.5μmの膜厚を形成させる。
バインダーとしては、(メタ)アクリル酸エステル等の
ビニル化合物の重合体および共重合体,ポリウレタン,
ポリエステル,エポキシ樹脂,フェノキシ樹脂,ポリス
ルホン,ポリカーボネート等の各種のポリマーが用いら
れる。
バインダーの使用量は、アゾ顔料に対し通常0.1〜5重
量倍の範囲である。
なお、,のタイプの感光層とも、アゾ顔料をバンイ
ダー中に分散させるためには、好ましくは粒径1μm以
下に微粒子化させる必要がある。
,のタイプの感光層に用いられる電荷移動物質とし
ては公知の各種の物質を使用することができる。
例えば4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジ
フェニルヒドラゾン,9−エチルカルバゾール−3−アル
デヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、1−フェニル−
3−(4′−ジエチルアミノスチリル)−5−(4″−
ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、トリス(4−ジ
エチルアミノフェニル)メタン、テトラキス−N,N,N′,
N′−o−トリル−p−フェニレンジアミン、2,5−ビス
(4′−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジ
アゾール、2,4−ビス(4′−ジエチルアミノフェニ
ル)−5−フェニルオキサゾールなどを挙げることがで
きる。
これらの電荷移動物質の1種あるいは数種の混合物を適
当なバインダーに溶かし、塗布、乾燥して電荷移動層と
することができる。電荷移動層は、通常10〜20μmの膜
厚として用いる。用いるバインダーは前記に挙げたもの
から適当なものを使用することができるが、その使用量
は電荷移動物質に対し、通常0.5〜5重量倍の範囲であ
る。
また,のタイプの感光層とも、感光層が形成される
導電性支持体としては、アルミニウム等の金属板、ドラ
ムあるいは金属箔、アルミニウム等の金属を蒸着したプ
ラスチックフィルム、あるいは導電処理を施したプラス
チックフィルム、プラスチックドラム、紙等が挙げられ
る。
以上のようにして得られる感光体には必要に応じて、導
電性支持体と感光層との間に接着層あるいはバリアー層
を設けることができる。これらの層に用いられる材料と
してはポリアミド,酸化アルミニウム等が適当である。
本発明の感光体は一般に高感度で、繰り返し安定性も優
れているなどの利点を有している。
次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕 導電性支持体としてアルミニウムシートを用い、この上
に共重合ナイロン(東レ株式会社製 商品名CM−8000)
よりなる厚さ0.3μmの中間層を形成し、例示化合物No.
8の2gとブチラール樹脂(積水化学株式会社製 商品名
エスレックスBH−3)2gとをテトラヒドロフラン100m
lに加えてペイントコンディショナー中で約5時間分散
せしめて得られるアゾ顔料分散液を、前記中間層上に乾
燥後の膜厚が0.3μmとなるように塗布,乾燥して電荷
発生層を形成する。
次に電荷移動物質4−ジエチルアミノベンズアルデヒド
−N,N−ジフェニルヒドラゾン5gをポリカーボネート樹
脂(三菱化成株式会社製 商品名ノバレックス7030A)5
gと共に、ジクロルメタン35mlに溶解した溶液を、前述
の電荷発生層の上に乾燥後の膜厚が、15μmとなるよう
に塗布,乾燥して電荷移動層を形成し、本発明の電子写
真感光体を作成した。
このようにして得た積層型電子写真感光体を、静電複写
試験装置(川口電機制作所製 EPA−8100)を用いてコ
ロナ電流−30μAで帯電したときの表面電位V0(V)、
その後暗所に1秒間放置したときの表面電位V1(V)、
51uxの白色光で露光したときの表面電位が1/2V1(V)
にまで減衰するのに要する露光量E1/2(luX・sec)、を
それぞれ測定した。また同様の測定を1000回繰り返して
行なった。なお繰り返しの測定にあたっては除電光とし
て100luxの白色光を1秒間照射した。
測定結果を第1表に示した。
〔実施例2〜6〕 電荷発生物質として、各々例示化合物1,2,5,11,13を用
いたほかは、実施例1と同様にして合成5種類の本発明
電子写真感光体をそれぞれ作成し、その各々について同
様の特性評価を行なった。結果は第2表に示す通りであ
る。
〔実施例7〜9〕 電荷発生物質として各々例示化合物4,12,15を用い、実
施例1と同様にして電荷発生層を形成した。つぎに電荷
移動物質として9−エチルカルバゾール−3−アルデヒ
ド−N,N−ジフェニルヒドラゾン2gをポリエステル樹脂
(東洋紡績株式会社製 商品名 バイロン200)2gとと
もに1,2−ジクロルエタン20mlに溶解した溶液を前記電
荷発生層上に乾燥後の膜厚が15μmとなるように塗布,
乾燥して電荷移動層を形成し、本発明の電子写真感光体
を作成した。
これらの各々について実施例1と同様の特性試験を行な
った。結果は第3表に示す通りである。
発明の効果 以上、本発明の電子写真感光体について詳細に説明した
が、本発明の電子写真感光体は、その感光層中にオキサ
ゾール環骨格を有するビスアゾ顔料を含有させることに
よって、高感度で、繰り返し使用しても感度,帯電性の
変動が少なく、耐久性の極めて優れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 九門 明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 佐藤 徹哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−66438(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に下記一般式(I)で示さ
    れるアゾ顔料を含有する感光層を有することを特徴とす
    る電子写真感光体。 (ただし式中、Aは を表しており、ここでXは芳香環,複素環またはそれら
    の置換体、Ar1およびAr2は芳香環またはその置換体、R1
    は水素,低級アルキル基,フェニル基,R2は低級アルキ
    ル基,カルボキシル基またはそのエステルを表わしてい
    る。)
JP21159589A 1989-08-17 1989-08-17 電子写真感光体 Expired - Lifetime JPH0748111B2 (ja)

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JP4690933B2 (ja) * 2005-08-30 2011-06-01 マスプロ電工株式会社 同軸ケーブル用コネクタ及び電子機器用箱体
JP4880281B2 (ja) * 2005-10-21 2012-02-22 Meiji Seikaファルマ株式会社 農園芸用殺菌性混合組成物

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