JPH0747738A - シリアルプリンタにおける印字ヘッドの速度制御方法 - Google Patents
シリアルプリンタにおける印字ヘッドの速度制御方法Info
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- JPH0747738A JPH0747738A JP21508593A JP21508593A JPH0747738A JP H0747738 A JPH0747738 A JP H0747738A JP 21508593 A JP21508593 A JP 21508593A JP 21508593 A JP21508593 A JP 21508593A JP H0747738 A JPH0747738 A JP H0747738A
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- head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 プリンタとしてのスループットの向上を図る
と同時に、多部紙などの厚紙を取り扱う場合のジャム発
生を未然に防止する。 【構成】 取り扱う印字用紙の紙厚を検知して(S
1)、検知した印字用紙の紙厚が基準紙厚よりも厚いか
否かを判定し(S2)、厚いと判定した場合は、一行分
の印字処理が終了する時点のヘッド移動位置がスキップ
速度減速位置に到達するか否かを判定し(S3)、到達
しないと判定した場合は、一行分の印字処理が終了する
と同時に印字ヘッドの移動速度を印字速度よりも速いス
キップ速度に設定し(S5,S6)、次いで、ヘッド移
動位置がスキップ速度減速位置に到達すると同時に印字
ヘッドの移動速度を印字速度に設定し(S7,S8)、
続いて、ヘッド移動位置が印字速度減速位置に到達する
と同時に印字ヘッドの移動速度を減速して、次行の移動
開始位置に印字ヘッドを停止させる(S9,S10)。
と同時に、多部紙などの厚紙を取り扱う場合のジャム発
生を未然に防止する。 【構成】 取り扱う印字用紙の紙厚を検知して(S
1)、検知した印字用紙の紙厚が基準紙厚よりも厚いか
否かを判定し(S2)、厚いと判定した場合は、一行分
の印字処理が終了する時点のヘッド移動位置がスキップ
速度減速位置に到達するか否かを判定し(S3)、到達
しないと判定した場合は、一行分の印字処理が終了する
と同時に印字ヘッドの移動速度を印字速度よりも速いス
キップ速度に設定し(S5,S6)、次いで、ヘッド移
動位置がスキップ速度減速位置に到達すると同時に印字
ヘッドの移動速度を印字速度に設定し(S7,S8)、
続いて、ヘッド移動位置が印字速度減速位置に到達する
と同時に印字ヘッドの移動速度を減速して、次行の移動
開始位置に印字ヘッドを停止させる(S9,S10)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルプリンタにお
ける印字ヘッドの速度制御方法に関するものである。
ける印字ヘッドの速度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5はシリアルプリンタの機構例を示す
平面図である。図においては、プラテン1と平行にメイ
ンシャフト2が配置されており、このメインシャフト2
にキャリッジ3が移動自在に支持されている。また、キ
ャリッジ3上には印字ヘッド4が搭載されており、この
印字ヘッド4はプラテン1と対向状態に配置されてい
る。一方、キャリッジ3の下面側にはミニピッチベルト
5が留め付けられており、このミニピッチベルト5はス
ペースモータ6の駆動軸とアイドルプーリ7との間でメ
インシャフト2と平行に張設されている。したがって、
スペースモータ6を駆動すると、その駆動力がミニピッ
チベルト5を介してキャリッジ3に伝達され、これによ
りキャリッジ3がメインシャフト2にガイドされながら
移動するとともに、印字ヘッド4がプラテン1と平行に
移動する。
平面図である。図においては、プラテン1と平行にメイ
ンシャフト2が配置されており、このメインシャフト2
にキャリッジ3が移動自在に支持されている。また、キ
ャリッジ3上には印字ヘッド4が搭載されており、この
印字ヘッド4はプラテン1と対向状態に配置されてい
る。一方、キャリッジ3の下面側にはミニピッチベルト
5が留め付けられており、このミニピッチベルト5はス
ペースモータ6の駆動軸とアイドルプーリ7との間でメ
インシャフト2と平行に張設されている。したがって、
スペースモータ6を駆動すると、その駆動力がミニピッ
チベルト5を介してキャリッジ3に伝達され、これによ
りキャリッジ3がメインシャフト2にガイドされながら
移動するとともに、印字ヘッド4がプラテン1と平行に
移動する。
【0003】ここで、従来のシリアルプリンタにおける
印字ヘッドの速度制御方法について図6を参照しつつ説
明する。ここで、図6は印字パターンとヘッド移動速度
の関係を示す図であり、その上方には印字用紙Pに対す
る印字パターンが示されており、その下方には上記印字
パターンに対応した印字ヘッドの移動速度曲線が示され
ている。また、印字ヘッドの移動速度曲線においては、
縦軸にフォワード方向とリバース方向におけるヘッド移
動速度Sがとられ、横軸にヘッド移動位置がとられてい
る。
印字ヘッドの速度制御方法について図6を参照しつつ説
明する。ここで、図6は印字パターンとヘッド移動速度
の関係を示す図であり、その上方には印字用紙Pに対す
る印字パターンが示されており、その下方には上記印字
パターンに対応した印字ヘッドの移動速度曲線が示され
ている。また、印字ヘッドの移動速度曲線においては、
縦軸にフォワード方向とリバース方向におけるヘッド移
動速度Sがとられ、横軸にヘッド移動位置がとられてい
る。
【0004】まず、一行目を印字する場合は、所定の印
字速度S1に達するまでに必要な加速距離W分だけ印字
領域Lから外れた位置、つまりフォワード方向における
印字ヘッドの移動開始位置Aから印字ヘッドの移動を開
始し、続いて印字開始位置Bから所定の印字速度S1で
印字ヘッドを移動させつつ印字用紙Pの印字領域Lに印
字を行う。ちなみに、上述した加速距離Wは、印字処理
の際の印字速度S1が速くなるほど長い距離が必要とな
り、印字速度S1が遅くなるほど短い距離で済むように
なる。
字速度S1に達するまでに必要な加速距離W分だけ印字
領域Lから外れた位置、つまりフォワード方向における
印字ヘッドの移動開始位置Aから印字ヘッドの移動を開
始し、続いて印字開始位置Bから所定の印字速度S1で
印字ヘッドを移動させつつ印字用紙Pの印字領域Lに印
字を行う。ちなみに、上述した加速距離Wは、印字処理
の際の印字速度S1が速くなるほど長い距離が必要とな
り、印字速度S1が遅くなるほど短い距離で済むように
なる。
【0005】次いで、印字領域Lの途中で一行分の印字
処理が終了すると、その終了位置Cから印字ヘッドの移
動速度は印字速度S1よりも速いスキップ速度S2に設
定される。これは、印字処理を伴わない印字ヘッドの移
動時間を出来るだけ短縮することで、プリンタとしての
スループットを向上させることを目的に行われる処理で
ある。続いて、ヘッド移動位置が減速位置Dに到達する
と、これと同時に印字ヘッドの移動速度が減速され、こ
れにより印字ヘッドが二行目の移動開始位置Eに停止す
る。ここで、実際の印字ヘッドの停止位置が、二行目の
移動開始位置Eよりもリバース方向側に寄っている場合
は、一旦、印字ヘッドをフォワード方向に移動して二行
目の加速距離Wを確保してから、一行目と同様に印字ヘ
ッドを移動開始して二行目の印字処理を行う。
処理が終了すると、その終了位置Cから印字ヘッドの移
動速度は印字速度S1よりも速いスキップ速度S2に設
定される。これは、印字処理を伴わない印字ヘッドの移
動時間を出来るだけ短縮することで、プリンタとしての
スループットを向上させることを目的に行われる処理で
ある。続いて、ヘッド移動位置が減速位置Dに到達する
と、これと同時に印字ヘッドの移動速度が減速され、こ
れにより印字ヘッドが二行目の移動開始位置Eに停止す
る。ここで、実際の印字ヘッドの停止位置が、二行目の
移動開始位置Eよりもリバース方向側に寄っている場合
は、一旦、印字ヘッドをフォワード方向に移動して二行
目の加速距離Wを確保してから、一行目と同様に印字ヘ
ッドを移動開始して二行目の印字処理を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数枚の印
字用紙を重ね合わせた、いわゆる多部紙などでは、その
端部が紙ホッチキスによって綴じられているので、紙ホ
ッチキスによる用紙の重なり部分、つまり図6に示す綴
り部分Kが局部的に厚くなっている。このため、印字用
紙Pの端部では、媒体規格上、上記綴り部分Kの領域と
これを含む印字禁止領域Jとが定められている。しかし
ながら上記従来方法のように、プリンタとしてのスルー
プットを向上させるため、印字処理を伴わない印字ヘッ
ドの移動速度Sをスキップ速度S2に設定し、そのスキ
ップ速度S2から一気に減速して、次行の移動開始位置
Eに印字ヘッドを停止させようとしても、一旦、次行の
移動開始位置Eで速度0となった印字ヘッドが、ミニピ
ッチベルトの伸縮作用やキャリッジの慣性力などによっ
てフォワード方向寄りのF位置(図6)にオーバースキ
ップし、綴り部分Kの領域に入り込んでしまう。このた
め、上述のような多部紙を使用した場合は、プラテンと
印字ヘッドとの間に印字用紙が食い込んでジャムが発生
し、印字処理が中断してしまうという問題があった。
字用紙を重ね合わせた、いわゆる多部紙などでは、その
端部が紙ホッチキスによって綴じられているので、紙ホ
ッチキスによる用紙の重なり部分、つまり図6に示す綴
り部分Kが局部的に厚くなっている。このため、印字用
紙Pの端部では、媒体規格上、上記綴り部分Kの領域と
これを含む印字禁止領域Jとが定められている。しかし
ながら上記従来方法のように、プリンタとしてのスルー
プットを向上させるため、印字処理を伴わない印字ヘッ
ドの移動速度Sをスキップ速度S2に設定し、そのスキ
ップ速度S2から一気に減速して、次行の移動開始位置
Eに印字ヘッドを停止させようとしても、一旦、次行の
移動開始位置Eで速度0となった印字ヘッドが、ミニピ
ッチベルトの伸縮作用やキャリッジの慣性力などによっ
てフォワード方向寄りのF位置(図6)にオーバースキ
ップし、綴り部分Kの領域に入り込んでしまう。このた
め、上述のような多部紙を使用した場合は、プラテンと
印字ヘッドとの間に印字用紙が食い込んでジャムが発生
し、印字処理が中断してしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、プリンタとしてのスループットの向上を図
ると同時に、多部紙などの厚紙を取り扱う場合のジャム
発生を未然に防止することを目的とする。
れたもので、プリンタとしてのスループットの向上を図
ると同時に、多部紙などの厚紙を取り扱う場合のジャム
発生を未然に防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、印字ヘッドを所定の印字
速度で移動させつつ印字用紙に印字処理を行うシリアル
プリンタにおいて、まず、取り扱う印字用紙の紙厚を検
知して、その検知した印字用紙の紙厚が予め設定された
基準紙厚よりも厚いか否かを判定し、そこで印字用紙の
紙厚が基準紙厚よりも厚いと判定した場合は、一行分の
印字処理が終了する時点のヘッド移動位置が予め設定さ
れたスキップ速度減速位置に到達するか否かを判定し、
さらにヘッド移動位置がスキップ速度減速位置に到達し
ないと判定した場合は、一行分の印字処理が終了すると
同時に印字ヘッドの移動速度を印字速度よりも速いスキ
ップ速度に設定し、次いで、ヘッド移動位置がスキップ
速度減速位置に到達すると同時に印字ヘッドの移動速度
を印字速度に設定し、続いて、ヘッド移動位置が印字速
度減速位置に到達すると同時に印字ヘッドの移動速度を
減速して、次行の移動開始位置に印字ヘッドを停止させ
るようにした印字ヘッドの速度制御方法である。また、
一行分の印字処理が終了する時点のヘッド移動位置が予
め設定されたスキップ速度減速位置に到達すると判定し
た場合は、ヘッド移動位置が印字速度減速位置に到達す
るまで印字ヘッドの移動速度を印字速度に設定し、ヘッ
ド移動位置が印字速度減速位置に到達すると同時に印字
ヘッドの移動速度を減速して、次行の移動開始位置に印
字ヘッドを停止させるようにした印字ヘッドの速度制御
方法である。
成するためになされたもので、印字ヘッドを所定の印字
速度で移動させつつ印字用紙に印字処理を行うシリアル
プリンタにおいて、まず、取り扱う印字用紙の紙厚を検
知して、その検知した印字用紙の紙厚が予め設定された
基準紙厚よりも厚いか否かを判定し、そこで印字用紙の
紙厚が基準紙厚よりも厚いと判定した場合は、一行分の
印字処理が終了する時点のヘッド移動位置が予め設定さ
れたスキップ速度減速位置に到達するか否かを判定し、
さらにヘッド移動位置がスキップ速度減速位置に到達し
ないと判定した場合は、一行分の印字処理が終了すると
同時に印字ヘッドの移動速度を印字速度よりも速いスキ
ップ速度に設定し、次いで、ヘッド移動位置がスキップ
速度減速位置に到達すると同時に印字ヘッドの移動速度
を印字速度に設定し、続いて、ヘッド移動位置が印字速
度減速位置に到達すると同時に印字ヘッドの移動速度を
減速して、次行の移動開始位置に印字ヘッドを停止させ
るようにした印字ヘッドの速度制御方法である。また、
一行分の印字処理が終了する時点のヘッド移動位置が予
め設定されたスキップ速度減速位置に到達すると判定し
た場合は、ヘッド移動位置が印字速度減速位置に到達す
るまで印字ヘッドの移動速度を印字速度に設定し、ヘッ
ド移動位置が印字速度減速位置に到達すると同時に印字
ヘッドの移動速度を減速して、次行の移動開始位置に印
字ヘッドを停止させるようにした印字ヘッドの速度制御
方法である。
【0009】
【作用】本発明の印字ヘッドの速度制御方法において
は、検知した印字用紙の紙厚が予め設定された基準紙厚
よりも厚い場合、一行分の印字処理が終了する時点のヘ
ッド移動位置が予め設定されたスキップ速度減速位置に
到達するかどうかによって、印字処理を伴わない印字ヘ
ッドの移動速度をスキップ速度に設定するかどうかを判
断し、その結果、スキップ速度に設定した場合でも、印
字ヘッドの移動速度をスキップ速度から印字速度に戻し
た状態で減速するため、従来よりもミニピッチベルトの
伸縮作用やキャリッジの慣性力などの影響が少なく、こ
れにより印字ヘッドは確実に次行の移動開始位置に停止
するようになる。
は、検知した印字用紙の紙厚が予め設定された基準紙厚
よりも厚い場合、一行分の印字処理が終了する時点のヘ
ッド移動位置が予め設定されたスキップ速度減速位置に
到達するかどうかによって、印字処理を伴わない印字ヘ
ッドの移動速度をスキップ速度に設定するかどうかを判
断し、その結果、スキップ速度に設定した場合でも、印
字ヘッドの移動速度をスキップ速度から印字速度に戻し
た状態で減速するため、従来よりもミニピッチベルトの
伸縮作用やキャリッジの慣性力などの影響が少なく、こ
れにより印字ヘッドは確実に次行の移動開始位置に停止
するようになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明に係わる印字ヘッ
ドの速度制御方法の実施例を示すフローチャートであ
り、図2は実施例におけるシリアルプリンタの機能ブロ
ック図である。まず、図2に示す機能ブロック図におい
ては、マイクロコンピュータで構成された制御部10に
モータ制御部11が組み込まれており、このモータ制御
部11は、図示せぬプログラムメモリに書き込まれた制
御プログラムに従ってスペースモータを駆動制御する。
紙厚検知部12は、モータ制御部11に接続されてお
り、これは、オペレータからの紙厚入力信号や自動紙厚
検出装置からの紙厚検出信号などに基づいて、実際に取
り扱う印字用紙の紙厚を検知するとともに、その検知し
た紙厚情報をモータ制御部11に出力する。メモリ13
は、後述する各種のデータを記憶するもので、ここに記
憶されているデータは必要に応じてモータ制御部11に
取り込まれる。
ながら詳細に説明する。図1は本発明に係わる印字ヘッ
ドの速度制御方法の実施例を示すフローチャートであ
り、図2は実施例におけるシリアルプリンタの機能ブロ
ック図である。まず、図2に示す機能ブロック図におい
ては、マイクロコンピュータで構成された制御部10に
モータ制御部11が組み込まれており、このモータ制御
部11は、図示せぬプログラムメモリに書き込まれた制
御プログラムに従ってスペースモータを駆動制御する。
紙厚検知部12は、モータ制御部11に接続されてお
り、これは、オペレータからの紙厚入力信号や自動紙厚
検出装置からの紙厚検出信号などに基づいて、実際に取
り扱う印字用紙の紙厚を検知するとともに、その検知し
た紙厚情報をモータ制御部11に出力する。メモリ13
は、後述する各種のデータを記憶するもので、ここに記
憶されているデータは必要に応じてモータ制御部11に
取り込まれる。
【0011】続いて、本実施例における印字ヘッドの速
度制御方法について図1のフローチャートを基に説明す
る。まず、ステップS1では、紙厚検知部12からの検
知信号に基づいて、実際に取り扱う印字用紙の紙厚を検
知する。次に、ステップS2では、ステップS1で検知
した印字用紙の紙厚が予め設定された基準紙厚よりも厚
いか否かを判定する。ここで、基準紙厚とは、印字ヘッ
ドが多部紙などの綴り部分K(図6)に入り込んだ場合
でも、プラテンと印字ヘッドとの間に印字用紙が食い込
んでジャムが発生することのない最大紙厚のことを云
い、これは予めメモリ13に記憶されているデータであ
る。
度制御方法について図1のフローチャートを基に説明す
る。まず、ステップS1では、紙厚検知部12からの検
知信号に基づいて、実際に取り扱う印字用紙の紙厚を検
知する。次に、ステップS2では、ステップS1で検知
した印字用紙の紙厚が予め設定された基準紙厚よりも厚
いか否かを判定する。ここで、基準紙厚とは、印字ヘッ
ドが多部紙などの綴り部分K(図6)に入り込んだ場合
でも、プラテンと印字ヘッドとの間に印字用紙が食い込
んでジャムが発生することのない最大紙厚のことを云
い、これは予めメモリ13に記憶されているデータであ
る。
【0012】続いて、ステップS2で印字用紙の紙厚が
基準紙厚よりも薄いと判定した場合は、先の従来例で示
した図6と同様の処理手順で印字ヘッドの移動速度を制
御し、反対に印字用紙の紙厚が基準紙厚よりも厚いと判
定した場合は、ステップS3に進む。ステップS3で
は、一行分の印字処理が終了する時点のヘッド移動位置
が予め設定されたスキップ速度減速位置に到達するか否
かを判定し、そこで印字処理終了時のヘッド移動位置が
スキップ速度減速位置に到達しないと判定した場合はス
テップS4に進む。ここで、スキップ速度減速位置と
は、図3及び図4に示すように、印字ヘッドをスキップ
速度S2から印字速度S1に減速する際に必要な最短距
離Zを次行の移動開始位置Eから差し引いた位置Gのこ
とを云い、これも予めメモリ13に記憶されているデー
タである。
基準紙厚よりも薄いと判定した場合は、先の従来例で示
した図6と同様の処理手順で印字ヘッドの移動速度を制
御し、反対に印字用紙の紙厚が基準紙厚よりも厚いと判
定した場合は、ステップS3に進む。ステップS3で
は、一行分の印字処理が終了する時点のヘッド移動位置
が予め設定されたスキップ速度減速位置に到達するか否
かを判定し、そこで印字処理終了時のヘッド移動位置が
スキップ速度減速位置に到達しないと判定した場合はス
テップS4に進む。ここで、スキップ速度減速位置と
は、図3及び図4に示すように、印字ヘッドをスキップ
速度S2から印字速度S1に減速する際に必要な最短距
離Zを次行の移動開始位置Eから差し引いた位置Gのこ
とを云い、これも予めメモリ13に記憶されているデー
タである。
【0013】ステップS4では、スペースモータの駆動
によって印字ヘッドが印字用紙に印字処理を開始する。
すなわち印字ヘッドは、図3に示すように、一行目の移
動開始位置Aから移動を開始し、そのヘッド移動位置が
印字開始位置Bに到達すると同時に印字速度S1で移動
しつつ印字用紙Pの印字領域Lに印字を行う。続いて、
ステップS5では、一行分の印字処理が終了したかどう
かの判定が繰り返し行われ、印字処理が終了すると同時
に、ステップS6に進んで印字ヘッドの移動速度を印字
速度よりも速いスキップ速度に設定する。これにより印
字ヘッドの移動速度Sは、図3に示すように、一行目の
印字処理が終了した位置Cを起点に、印字速度S1から
スキップ速度S2に立ち上げられる。
によって印字ヘッドが印字用紙に印字処理を開始する。
すなわち印字ヘッドは、図3に示すように、一行目の移
動開始位置Aから移動を開始し、そのヘッド移動位置が
印字開始位置Bに到達すると同時に印字速度S1で移動
しつつ印字用紙Pの印字領域Lに印字を行う。続いて、
ステップS5では、一行分の印字処理が終了したかどう
かの判定が繰り返し行われ、印字処理が終了すると同時
に、ステップS6に進んで印字ヘッドの移動速度を印字
速度よりも速いスキップ速度に設定する。これにより印
字ヘッドの移動速度Sは、図3に示すように、一行目の
印字処理が終了した位置Cを起点に、印字速度S1から
スキップ速度S2に立ち上げられる。
【0014】次いで、ステップS7では、スキップ速度
で移動する印字ヘッドのヘッド移動位置がスキップ速度
減速位置に到達したかどうかの判定が繰り返し行われ、
ヘッド移動位置がスキップ速度減速位置に到達すると同
時に、ステップS8に進んで印字ヘッドの移動速度を印
字速度に設定する。これにより印字ヘッドの移動速度
は、図3に示すように、スキップ速度減速位置Gを起点
にスキップ速度S2から印字速度S1に下げられる。さ
らに、ステップS9では、印字速度で移動する印字ヘッ
ドのヘッド移動位置が印字速度減速位置に到達したかど
うかの判定が繰り返しおこなわれ、ヘッド移動位置が印
字速度減速位置に到達すると同時に、ステップS10に
進んで印字ヘッドの移動速度を減速し、次行の移動開始
位置に印字ヘッドを停止させる。これにより印字ヘッド
の移動速度は、図3に示すように、印字速度減速位置M
を起点に減速し、次行の移動開始位置Eで速度0とな
る。
で移動する印字ヘッドのヘッド移動位置がスキップ速度
減速位置に到達したかどうかの判定が繰り返し行われ、
ヘッド移動位置がスキップ速度減速位置に到達すると同
時に、ステップS8に進んで印字ヘッドの移動速度を印
字速度に設定する。これにより印字ヘッドの移動速度
は、図3に示すように、スキップ速度減速位置Gを起点
にスキップ速度S2から印字速度S1に下げられる。さ
らに、ステップS9では、印字速度で移動する印字ヘッ
ドのヘッド移動位置が印字速度減速位置に到達したかど
うかの判定が繰り返しおこなわれ、ヘッド移動位置が印
字速度減速位置に到達すると同時に、ステップS10に
進んで印字ヘッドの移動速度を減速し、次行の移動開始
位置に印字ヘッドを停止させる。これにより印字ヘッド
の移動速度は、図3に示すように、印字速度減速位置M
を起点に減速し、次行の移動開始位置Eで速度0とな
る。
【0015】一方、先のステップS3でヘッド移動位置
がスキップ速度減速位置に到達すると判定した場合は、
ステップS11に進み、そこで上記ステップS4と同様
に印字処理を開始する。そして、ステップS12では、
印字ヘッドのヘッド移動位置が印字速度減速位置に到達
したかどうかの判定が繰り返し行われ、ヘッド移動位置
が印字速度減速位置に到達すると同時にステップS13
に進んで印字ヘッドの移動速度を減速し、次行の移動開
始位置に印字ヘッドを停止させる。これにより印字ヘッ
ドの移動速度は、図4に示すように、印字処理が開始し
てからヘッド移動位置が印字速度減速位置Mに到達する
までは継続して印字速度S1に維持され、ヘッド移動位
置が印字速度減速位置Mに到達すると同時に減速され
て、二行目の移動開始位置Eで速度0となる。
がスキップ速度減速位置に到達すると判定した場合は、
ステップS11に進み、そこで上記ステップS4と同様
に印字処理を開始する。そして、ステップS12では、
印字ヘッドのヘッド移動位置が印字速度減速位置に到達
したかどうかの判定が繰り返し行われ、ヘッド移動位置
が印字速度減速位置に到達すると同時にステップS13
に進んで印字ヘッドの移動速度を減速し、次行の移動開
始位置に印字ヘッドを停止させる。これにより印字ヘッ
ドの移動速度は、図4に示すように、印字処理が開始し
てからヘッド移動位置が印字速度減速位置Mに到達する
までは継続して印字速度S1に維持され、ヘッド移動位
置が印字速度減速位置Mに到達すると同時に減速され
て、二行目の移動開始位置Eで速度0となる。
【0016】最後に、ステップS14では、次行の印字
データが有るか否かの判定が行われ、印字データが有る
と判定した場合はステップS3に戻って一連の処理を繰
り返し、印字データが無いと判定した場合はそのまま一
連の処理を終了する。
データが有るか否かの判定が行われ、印字データが有る
と判定した場合はステップS3に戻って一連の処理を繰
り返し、印字データが無いと判定した場合はそのまま一
連の処理を終了する。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明の印字ヘッド
の速度制御方法によれば、予め設定された基準紙厚より
も厚い印字用紙を取り扱う場合、印字処理を伴わない印
字ヘッドの移動速度を印字速度より速いスキップ速度に
設定しても、従来のように印字ヘッドをスキップ速度か
ら一気に減速することなく、一旦、スキップ速度から印
字速度に戻した状態で減速するため、ミニピッチベルト
の伸縮作用やキャリッジの慣性力などによる影響が少な
くなり、これによって印字ヘッドをオーバースキップさ
せることなく、次行の移動開始位置に確実に停止させる
ことが可能となる。その結果、多部紙のような厚紙を取
り扱う場合でも、印字処理を伴わない印字ヘッドの移動
速度をスキップ速度に設定して、プリンタとしてのスル
ープットの向上を図ることができると同時に、印字ヘッ
ドが次行の移動開始位置に確実に停止するようになるた
め、プラテンと印字ヘッドとの間に印字用紙が食い込む
ことによるジャムの発生を未然に防止することできる。
の速度制御方法によれば、予め設定された基準紙厚より
も厚い印字用紙を取り扱う場合、印字処理を伴わない印
字ヘッドの移動速度を印字速度より速いスキップ速度に
設定しても、従来のように印字ヘッドをスキップ速度か
ら一気に減速することなく、一旦、スキップ速度から印
字速度に戻した状態で減速するため、ミニピッチベルト
の伸縮作用やキャリッジの慣性力などによる影響が少な
くなり、これによって印字ヘッドをオーバースキップさ
せることなく、次行の移動開始位置に確実に停止させる
ことが可能となる。その結果、多部紙のような厚紙を取
り扱う場合でも、印字処理を伴わない印字ヘッドの移動
速度をスキップ速度に設定して、プリンタとしてのスル
ープットの向上を図ることができると同時に、印字ヘッ
ドが次行の移動開始位置に確実に停止するようになるた
め、プラテンと印字ヘッドとの間に印字用紙が食い込む
ことによるジャムの発生を未然に防止することできる。
【図1】本発明に係わるシリアルプリンタにおける印字
ヘッドの速度制御方法を示すフローチャートである。
ヘッドの速度制御方法を示すフローチャートである。
【図2】実施例におけるシリアルプリンタの機能ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】実施例における印字パターンとヘッド移動速度
の関係を示す図(その1)である。
の関係を示す図(その1)である。
【図4】実施例における印字パターンとヘッド移動速度
の関係を示す図(その2)である。
の関係を示す図(その2)である。
【図5】シリアルプリンタの機構例を示す平面図であ
る。
る。
【図6】従来例における印字パターンとヘッド移動速度
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
A 移動開始位置 B 印字開始位置 C 印字処理終了位置 E 次行の移動開始位置 G スキップ速度減速位置 M 印字速度減速位置 P 印字用紙 S ヘッド移動速度 S1 印字速度 S2 スキップ速度
Claims (2)
- 【請求項1】 印字ヘッドを所定の印字速度で移動させ
つつ印字用紙に印字処理を行うシリアルプリンタにおい
て、 取り扱う印字用紙の紙厚を検知して、 前記検知した印字用紙の紙厚が予め設定された基準紙厚
よりも厚いか否かを判定し、 前記印字用紙の紙厚が前記基準紙厚よりも厚いと判定し
た場合は、一行分の印字処理が終了する時点のヘッド移
動位置が予め設定されたスキップ速度減速位置に到達す
るか否かを判定し、 前記ヘッド移動位置が前記スキップ速度減速位置に到達
しないと判定した場合は、前記一行分の印字処理が終了
すると同時に前記印字ヘッドの移動速度を前記印字速度
よりも速いスキップ速度に設定し、次いで、前記ヘッド
移動位置が前記スキップ速度減速位置に到達すると同時
に前記印字ヘッドの移動速度を前記印字速度に設定し、
続いて、前記ヘッド移動位置が印字速度減速位置に到達
すると同時に前記印字ヘッドの移動速度を減速して、次
行の移動開始位置に前記印字ヘッドを停止させることを
特徴とするシリアルプリンタにおける印字ヘッドの速度
制御方法。 - 【請求項2】 前記一行分の印字処理が終了する時点の
ヘッド移動位置が予め設定されたスキップ速度減速位置
に到達すると判定した場合は、前記ヘッド移動位置が前
記印字速度減速位置に到達するまで前記印字ヘッドの移
動速度を前記印字速度に設定し、前記ヘッド移動位置が
前記印字速度減速位置に到達すると同時に前記印字ヘッ
ドの移動速度を減速して、次行の移動開始位置に前記印
字ヘッドを停止させることを特徴とする請求項1記載の
シリアルプリンタにおける印字ヘッドの速度制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21508593A JPH0747738A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | シリアルプリンタにおける印字ヘッドの速度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21508593A JPH0747738A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | シリアルプリンタにおける印字ヘッドの速度制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747738A true JPH0747738A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16666507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21508593A Pending JPH0747738A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | シリアルプリンタにおける印字ヘッドの速度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747738A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102233746A (zh) * | 2010-04-14 | 2011-11-09 | 精工爱普生株式会社 | 印刷装置及印刷方法 |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP21508593A patent/JPH0747738A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102233746A (zh) * | 2010-04-14 | 2011-11-09 | 精工爱普生株式会社 | 印刷装置及印刷方法 |
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