JPH0747705A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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Publication number
JPH0747705A
JPH0747705A JP19626693A JP19626693A JPH0747705A JP H0747705 A JPH0747705 A JP H0747705A JP 19626693 A JP19626693 A JP 19626693A JP 19626693 A JP19626693 A JP 19626693A JP H0747705 A JPH0747705 A JP H0747705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusion
glaze
substrate
glaze layer
protruding part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19626693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Shibazaki
豊 芝崎
Yasuhiro Yokote
康浩 横手
Yoshihisa Obata
佳久 小畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamura Corp
Original Assignee
Tamura Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tamura Corp filed Critical Tamura Corp
Priority to JP19626693A priority Critical patent/JPH0747705A/ja
Publication of JPH0747705A publication Critical patent/JPH0747705A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱抵抗体のアンダーグレーズとなる突出部
の機能を損なうことなく、この突出部と基板面との間の
凹部を少なくして、その欠陥を改善する。 【構成】 基板11の表面に発熱抵抗体のアンダーグレー
ズとなる突出部12を部分グレーズにより焼成して形成す
る。基板上から突出部12の側面にわたって、突出部12よ
り融点の低い複数のグレーズ層13a ,13b を塗り重ね
る。グレーズ層13a,13b を焼成することにより突出部1
2の高さを維持したままグレーズ層13a ,13b のみを溶
融し、グレーズ層13の突出部側に斜面部14を形成する。 【効果】 突出部12の側面と基板面との間の凹部での回
路形成材の堆積を防止した高信頼性サーマルヘッドが得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンタに使
用されるサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図3(A)は、サーマルヘッド用の最も
原始的な部分グレーズ形成例を示し、基板1の表面に部
分グレーズにより発熱抵抗体のアンダーグレーズとなる
突出部2が形成されたものである。
【0003】基板1の表面は粗く、この基板面上に回路
を形成すると欠陥が多く、歩留りが悪い。さらに、突出
部2の側面と基板面との間に凹部3が形成され、この凹
部3に回路形成材が厚く堆積し、例えば回路形成膜から
エッチングして形成された配線部が、堆積した回路形成
材により短絡する等の欠陥が生じている。
【0004】この改善策として、図3(B)に示される
ように突出部2を避けて基板面に薄いグレーズ層4を形
成し、回路形成面を平坦にすることにより、図3(A)
の欠陥を少なくするようにしている。
【0005】同様の趣旨で、図3(C)に示されるよう
に薄いグレーズ層5を突出部2の下側に形成する場合も
ある。
【0006】図3(B)および(C)のいずれの場合
も、部分グレーズの突出部2と基板面のグレーズ層4ま
たは5とを同時に焼成するので、実際はその焼成時に突
出部2の溶融グレーズが基板面のグレーズ層4または5
に吸収されるように流れて、図3(D)に示されるよう
な形状に変化する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3(A)の凹部3に
対し図3(D)の凹部3aは改善されているが、図3
(D)の突出部2aは平坦になっており、発熱抵抗体のア
ンダーグレーズとしての突出効果が少なくなっている。
また、焼成時の溶融グレーズの流れは不均一であるか
ら、突出部2aの高さのばらつきが拡大する問題もある。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、突出部の機能を損なうことなく突出部と基板面と
の間の凹部を少なくして、その欠陥を改善することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板面に部分グレーズにより発熱抵抗体のアンダー
グレーズとなる突出部が設けられたサーマルヘッドにお
いて、突出部の高さを維持したまま突出部の側面から基
板面にわたって下降傾斜状の斜面部が形成された構成の
サーマルヘッドである。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て突出部に対し斜面部を融点の低い材料で形成した構成
のサーマルヘッドである。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て基板上から突出部の側面にわたって塗り重ねた複数の
グレーズ層を焼成して、そのグレーズ層の突出部側に斜
面部を形成した構成のサーマルヘッドである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明は、突出部の側面と基板
面との間の凹部を斜面部により埋め、その凹部における
回路形成材の堆積等を少なくする。
【0013】請求項2に記載の発明は、融点の高い突出
部に対し融点の低い斜面部材料のみを溶融させて、突出
部の高さを維持したまま連続的な斜面部を形成する。
【0014】請求項3に記載の発明は、上層のグレーズ
層ほどその先端が突出部の側面形状にそって中心側へず
れるように塗り重ねられるから、焼成により突出部から
基板面にわたって連続的で凹凸の少ないなだらかな斜面
となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図1および図2に示される実
施例を参照して説明する。
【0016】図1(A)に示されるように、セラミック
基板11の表面に部分グレーズを設けて焼成することによ
り、発熱抵抗体のアンダーグレーズとなる突出部12を形
成する。
【0017】この突出部12の一側および他側の側面に接
するように基板11の表面に第1グレーズ層13a を薄く塗
布し、乾燥状態とする。
【0018】同様に、第1グレーズ層13a 上から突出部
12の側面にわたって第2グレーズ層13b を薄く塗り重ね
る。この第2グレーズ層13b は、第1グレーズ層13a よ
りも突出部側へ例えば0.25mmほどずらして塗布し、
乾燥状態とする。
【0019】前記突出部12に対し、第1グレーズ層13a
および第2グレーズ層13b は共に融点の低い材料で形成
する。すなわち、突出部12の材料は、例えば1200〜1300
℃で焼成されるCaO・AlO・SiO2 系の高温焼成ガラス
を使用し、また、第1グレーズ層13a および第2グレー
ズ層13b の材料は、例えば900 〜950 ℃で焼成されるB
2 3 ・SiO2 ・PbO系の低温焼成ガラスを共通に使用
する。
【0020】そして、第1グレーズ層13a と第2グレー
ズ層13b とを同時に焼成する。その焼成温度は上記の例
では900 〜950 ℃であるから、突出部12は溶融せずその
高さが維持されるが、第1グレーズ層13a および第2グ
レーズ層13b は共に溶融して、焼成後は図1(B)に示
されるように一体のグレーズ層13を形成する。このグレ
ーズ層13の突出部側において、突出部12の側面から基板
面にわたって突出部12と連続的な下降傾斜状の斜面部14
が形成される。
【0021】この斜面部14は、薄い2層のグレーズ層13
a ,13b を塗り重ねた上これらを焼成して形成したが、
請求項1および2に記載の発明は、基板面から突出部12
の側面にわたって塗布された単一のグレーズ層を焼成し
て形成した斜面部も含む。
【0022】さらに、3層以上のグレーズ層を基板上か
ら突出部12の側面にわたって塗り重ねた上これらを焼成
して斜面部14を形成してもよい。このように、薄い2層
以上のグレーズ層13a ,13b を塗り重ねて斜面部14を形
成したのは、単一グレーズ層により斜面部を形成する場
合よりも、低粘度グレーズを塗り重ねていくことが可能
であり、さらに下層のグレーズ層13a より上層のグレー
ズ層13b ほどその先端が突出部12の側面形状にそって突
出部12の中心側へずれるように薄く塗り重ねることによ
り、突出部12と連続的で凹凸の少ないなだらかな斜面が
得られるからである。
【0023】図2は、グレーズ層13から斜面部14を経て
突出部12にわたり配線部21を形成し、その頂上部に発熱
抵抗体22を形成し、それらの表面に保護ガラス23を形成
したサーマルヘッドを示す。前記配線部21は回路形成膜
をエッチングして形成するが、その際に斜面部14上では
回路形成膜から除去された材料を容易に取除くことがで
き、従来のように突出部の側面と基板面との間の凹部に
回路形成材料が堆積することもない。
【0024】なお、図示された実施例では前記斜面部14
を突出部12の両側に形成したが、突出部12の片側のみに
形成しても一定の効果が得られるので、本発明はそのよ
うな態様も含むものである。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、突出部
の高さを維持したまま突出部の側面から基板面にわたっ
て斜面部を形成し、突出部の側面と基板面との間の凹部
を埋めるようにしたから、その凹部における回路形成材
の堆積等による欠陥の少ない高信頼性サーマルヘッドが
得られる。
【0026】請求項2に記載の発明によれば、突出部に
対し斜面部を融点の低い材料で形成したから、突出部を
溶融させずに斜面部材料のみを溶融させて、突出部と連
続的な斜面部を容易に形成できる。
【0027】請求項3に記載の発明によれば、基板上か
ら突出部の側面にわたって塗り重ねられた複数のグレー
ズ層を焼成して、そのグレーズ層の突出部側に斜面部を
形成したから、突出部と連続的で凹凸の少ないなだらか
な斜面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明のサーマルヘッドに係る突出部
および斜面部形成用グレーズ層の一実施例を示す断面
図、(B)はその焼成後の断面図である。
【図2】同上サーマルヘッドの完成品の断面図である。
【図3】(A)は従来のサーマルヘッドに係る突出部を
示す断面図であり、(B)(C)はそれに基板面平滑用
グレーズ層を付加した従来例の断面図、(D)は従来例
(B)(C)の問題点を示す断面図である。
【符号の説明】
11 基板 12 突出部 13a ,13b グレーズ層 14 斜面部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板面に部分グレーズにより発熱抵抗体
    のアンダーグレーズとなる突出部が設けられたサーマル
    ヘッドにおいて、 突出部の高さを維持したまま突出部の側面から基板面に
    わたって下降傾斜状の斜面部が形成されたことを特徴と
    するサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 突出部に対し斜面部を融点の低い材料で
    形成したことを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 基板上から突出部の側面にわたって塗り
    重ねた複数のグレーズ層を焼成して、そのグレーズ層の
    突出部側に斜面部を形成したことを特徴とする請求項1
    記載のサーマルヘッド。
JP19626693A 1993-08-06 1993-08-06 サーマルヘッド Pending JPH0747705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19626693A JPH0747705A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 サーマルヘッド

Applications Claiming Priority (1)

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JP19626693A JPH0747705A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 サーマルヘッド

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Publication Number Publication Date
JPH0747705A true JPH0747705A (ja) 1995-02-21

Family

ID=16354951

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JP19626693A Pending JPH0747705A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 サーマルヘッド

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JP (1) JPH0747705A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024029148A1 (ja) * 2022-08-01 2024-02-08 ローム株式会社 絶縁基板、絶縁基板の製造方法及びサーマルプリントヘッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024029148A1 (ja) * 2022-08-01 2024-02-08 ローム株式会社 絶縁基板、絶縁基板の製造方法及びサーマルプリントヘッド

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