JPH0747608B2 - 改質剤および改質方法 - Google Patents

改質剤および改質方法

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JPH0747608B2
JPH0747608B2 JP62334612A JP33461287A JPH0747608B2 JP H0747608 B2 JPH0747608 B2 JP H0747608B2 JP 62334612 A JP62334612 A JP 62334612A JP 33461287 A JP33461287 A JP 33461287A JP H0747608 B2 JPH0747608 B2 JP H0747608B2
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polymer
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伸夫 久田
信幸 沖永
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/12Polymerisation in non-solvents
    • C08F2/16Aqueous medium
    • C08F2/22Emulsion polymerisation
    • C08F2/24Emulsion polymerisation with the aid of emulsifying agents
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は改質剤に関する。
[従来の技術] 従来、重合体たとえば(メタ)アクリロニトリル(アク
リロニトリルおよび/またはメタクリロニトリルを略
記。以下、同様の表現を用いる。)、(メタ)アクリル
酸またはその塩もしくはエステル、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、スチレンなどのエチレン性不飽和単量体の重
合体の改質剤としてスルホン酸塩基含有アルキルフェノ
ールまたはそのアルキレンオキシド付加物とグリシジル
メタクリレートとの反応物(特開昭59−161405号公報)
などがある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、これらの改質剤は重合しようとする単量
体との相溶性が悪く均一な共重合体が得られない。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、重合しようとする単量体との相溶性が良
く均一な共重合体が得られる改質剤について鋭意検討を
重ねた結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は一
般式 (式中、Zはアルキル基、アルカリール基またはアラル
キル基で置換されていてもよいアリール基、またはアリ
ール基で置換されていてもよい炭素数1〜24の直鎖また
は分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基である。Rは
水素原子またはメチル基である。Aはアリール基で置換
されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基である。
nは1〜50の整数である。Mは1価または2価の陽イオ
ンである。mは1または2であり陽イオンMの原子価を
あらわす。)で示される硫酸エステル(塩)からなる改
質剤である。
本発明において改質剤には重合体の改質を目的として使
用されるもののみならず、他の目的で(たとえば乳化重
合用乳化剤として)使用され結果的に重合体の改質が行
われるものも包含される。
一般式(1)において、Zのアルキル基、アルカリール
基またはアラルキル基で置換されていてもよいアリール
基としては、フェニル基、o−、m−、p−または混合
クレゾイル基、キシレノイル基、プロピルフェニル基、
イソプロピルフェニル基、ブチルフェニル基、sec−ブ
チルフェニル基、t−ブチルフェニル基、ジ−t−ブチ
ルフェニル基、t−アミルフェニル基、オクチルフェニ
ル基、2−エチルヘキシルフェニル基、ジオクチルフェ
ニル基、ノニルフェニル基、ジノニルフェニル基、ドデ
シルフェニル基、メチルジフェニル基、トリメチルジフ
ェニル基、スチレン化フェニル基、スチレン化クレゾイ
ル基、スチレン化キシレノイル基、ベンジル化フェニル
基などが挙げられる。
アリール基で置換されていてもよい炭素数1〜24の直鎖
または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ベンチ
ル基、t−アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ド
デシル基、トリデシル基、ミリスチル基、ステアリル
基、オレイル基、セチル基、ベンジル基、フェネチル基
などが挙げられる。
Aの炭素数2〜4のアルキレン基としてはエチレン基、
プロピレン基、ブチレン基などが、アリール基で置換さ
れていてもよいアルキレン基としてはスチレンからのフ
ェニル置換エチレン基、α−メチルスチレンからのフェ
ニル置換メチルエチレン基などが挙げられる。これらの
うち好ましいものは炭素数2〜4のアルキレン基であ
り、とくに好ましいものは炭素数2または3のアルキレ
ン基である。
これらのアルキレン基は酸素原子と共にオキシアルキレ
ン鎖−(A0を形成するが、このような重合連鎖中の
オキシアルキレン鎖は同種のものでもよく、また異種の
もの(この場合の結合形式としてはブロック、ランダム
など)でもよい。オキシアルキレン基のうちで好ましい
ものはオキシエチレン基、オキシプロピレン基およびオ
キシエチレン基とオキシプロピレン基との併用基(ブロ
ック、ランダム)である。
Mの1価または2価の陽イオンとしては、水素、アルカ
リ金属(ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金
属(カルシウムなど)、アンモニウム、有機アミンカチ
オン(アルカノールアミンカチオン、低級アルキルアミ
ンカチオンなど)が挙げられる。これらのうち好ましい
ものは、アルカリ金属(とくにナトリウムおよびカリウ
ム)およびアンモニウムである。
一般式(1)で示される化合物の具体例としては表−1
のものが挙げられる。
以下においてEOはエチレンオキシド、POはプロピレンオ
キシド、(PO)10(EO)はPO10モル、EO5モルをこの
順に付加したブロック付加物、(PO/EO)(10/5)はPO1
0モルとEO5モルの混合物を付加したランダム形の付加物
を示し、以下同様の記載を用いる。
一般式(1)で示される化合物は、低級または高級アル
コールおよび/またはアルキルフェノール、アルキルア
リールフェノールまたはフェニルアルキルフェノールあ
るいはこれらのアルキレンオキシド付加物と(メタ)ア
リルグリシジルエーテルとを三フッ化ホウ素エーテル錯
塩、四塩化スズなどの触媒の存在下反応させ、その後硫
酸化剤により硫酸エステル、必要により塩にする方法な
どによって製造することができる。硫酸化剤としては、
発煙硫酸、硫酸、クロル硫酸、スルファミン酸などが挙
げられる。また、塩にする方法としては、アルカリ金属
もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、アンモニア水、
有機アミンなどで中和する方法が挙げられる。硫酸化剤
としてスルファミン酸を使用した場合は塩を形成してい
るのでこの操作は必要としない。
本発明の改質剤を用いて改質を行う重合体としては、た
とえば次のようなエチレン性不飽和単量体の重合体が挙
げられる; (a) ニトリル基含有単量体: (メタ)アクリロニトリルなど (b) 不飽和カルボン酸[(メタ)アクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸など]のエステル: 炭素数1〜20のアルキル基(メチル、エチル、ブチル、
2−エチルヘキシル基など)を有するアルキル(メタ)
アクリレート;グリコール(エチレングリコール、1,4
−ブタンジオール、ポリプロピレングリコールなど)の
モノまたはジ(メタ)アクリレート;マレイン酸、フマ
ル酸またはイタコン酸のジエステルまたは半エステルな
ど (c) 不飽和カルボン酸のアミド: (メタ)アクリルアミドなど (d) ハロゲン含有単量体: 塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレンなど (e) 芳香族ビニル単量体: スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニ
ルトルエンなど (f) 脂肪族炭化水素単量体: エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレンなど (g) ビニルエステルまたは(メタ)アリルエステ
ル: 酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジビニルフタレー
ト、アリルアセテート、ジアリルフタレートなど (h) 不飽和カルボン酸またはその塩: (メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸などおよびそれらの塩など。
これらのエチレン性不飽和単量体の重合体は合成繊維、
合成樹脂、合成ゴム、合成樹脂エマルションおよび合成
ゴムラテックスとして用いられている。たとえば、合成
繊維としては、アクリロニトリル系(共)重合体[アク
リロニトリル75%以上とこれと共重合しうる単量体、た
とえば酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル、スチ
レン、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどとの共重合体;
アクリロニトリル35〜75%とこれと共重合しうる上記の
単量体との共重合体など]などが挙げられ、合成樹脂と
しては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共
重合体、ABS樹脂、(メタ)アクリル樹脂などが挙げら
れる。
本発明の改質剤の使用量は、重合体の種類、単量体の組
成、目的、要求される性能などにより種々変えることが
できる。染色性、帯電防止性などを目的として疎水性の
重合体を製造する場合には、本発明の改質剤が重合体中
に重量基準で通常0.1〜20%、好ましくは0.2〜10%含ま
れるようにするのがよい。20%より多くなると水に対す
る親和性が大きくなりすぎて不都合なことが多い。一
方、親水性の重合体(たとえば水溶性樹脂など)を製造
する場合には、本発明の改質剤が重合体中に重量基準で
通常2〜80%、好ましくは10〜60%となるようにするの
がよい。
本発明の改質剤による重合体の改質は、種々の方法で行
うことができる。重合方法としては、塊状重合、溶液重
合、懸濁重合および乳化重合の何れでもよく、公知の各
種(共)重合体と同様の重合方法、重合条件を用いるこ
とができる。
重合を開始させる方法としては、電子線、γ線あるいは
紫外線の照射による方法、加熱による開始方法および開
始剤を使用する方法などをとることができる。開始剤を
使用する方法において開始剤としては、たとえば、過硫
酸塩(過硫酸アンモニウムなど)、パーオキシド化合物
(ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、
過酸化水素など)、アゾ系開始剤(アゾビスイソブチロ
ニトリルなど)、レドックス系開始剤(亜硫酸塩とパー
オキシド化合物、過酸化水素とFe2+塩など)などが挙げ
られる。重合温度は重合体により異なるが、一般に30〜
150℃である。
また、重合の際に、媒体[溶液重合に普通用いられてい
る溶剤;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホオキシド、塩化亜鉛濃厚水溶液な
ど;乳化重合および懸濁重合に普通用いられる水系媒
体:水、水と水溶性有機溶剤(メタノール、イソプロパ
ノール、アセトンなど)との混合溶剤など]、重合調節
剤[各種メルカプタン類(たとえばドデシルメルカプタ
ン)のような連鎖移動剤など]、分散剤(部分けん化ポ
リビニルアルコールなど)を必要により使用することが
できる。
本発明の改質剤を用いて重合を行う場合、単量体(混合
物)中に混合して重合を行ってもよく、また部分重合
物、単量体−重合体混合物または重合物に混合してグラ
フトまたはブロック重合させてもよい。また重合体成形
品(繊維、繊維製品など)、フィルムまたは注型品など
の表面上で重合させることもできる。
本発明の改質剤は、単量体の乳化重合の際に使用する反
応性乳化剤(重合性乳化剤)としてとくに有用である。
このような乳化剤としての使用は、種々の方法で行うこ
とができる。たとえば通常の乳化剤を用いる乳化重合法
において、通常の乳化剤のかわりに本発明の改質剤を用
いることにより行うことができる。また、本発明の改質
剤またはこれと重合しようとする単量体をあらかじめ重
合させた後、さらに重合しようとする単量体または重合
しようとする単量体と本発明の改質剤とを重合系に追加
していく方法などで重合を行うこともできる。単量体と
しては、通常乳化重合が行われる単量体であれば何でも
よく、たとえば前記(a)〜(h)の単量体が挙げられ
る。
乳化剤としての使用量は単量体の組成、生成エマルショ
ンの使用目的、要求性能により異なるが、一般式(1)
で示される硫酸エステル(塩)を単量体混合物に対し、
通常0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%使用す
るのがよい。
乳化重合の場合には、共重合性を有さない通常の乳化剤
[アニオン活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ラウリル硫酸エステルナトリウム、アルキルジフ
ェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸エステルアンモニウムな
ど)および/または非イオン活性剤(ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポイオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリプロピレングリコールエチレンオキ
シド付加物など)]を併用することもできるが、多量に
使用することは本発明の目的に反するので好ましくな
い。
上記の各種の重合方法において、本発明の改質剤の他に
他のアニオン性単量体[スルホプロピル(メタ)アクリ
レート、スチレンスルホン酸塩、芳香族核を有するアル
コールまたはそのアルキレンオキシド付加物と(メタ)
アクリル酸とのエステルのスルホン化物など]を併用す
ることもできる。併用する場合、本発明の改質剤の量
は、本発明の改質剤と他のアニオン性単量体の合計重量
に基づいて通常30%以上、好ましくは50%以上である。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
実施例1 表−1の硫酸エステル(塩)NO.1を本発明の改質剤と
し、これを用いて重合体の改質を行った。
攪拌機、滴下ロート、窒素導入口、温度計および還流冷
却器を備えた反応容器に水150g、過硫酸アンモニウム0.
2gおよび炭酸水素ナトリウム0.3gを仕込み系内を窒素ガ
スで置換し、70℃に昇温した。滴下ロートよりブチルア
クリレート70gとスチレン30gおよび表−1の硫酸エステ
ル(塩)No.1 1.3gの均一混合物を攪拌下に3時間にわ
たり滴下した。滴下中1時間ごとに過硫酸アンモニウム
0.05gを追加した。滴下終了後70℃にてさらに1時間反
応してエマルションを得た。改質剤の単量体との相溶性
および生成エマルションの性能試験結果を表−2に示
す。
比較例1 実施例1において表−1の硫酸エステル(塩)No.1のか
わりに同重量のノニルフェノールとグリシジルメタクリ
レートとの反応物のスルホン酸ナトリウムを使用し、実
施例1の方法に従って重合を行ったが、多量の凝塊物が
生成してエマルションが得られなかった。
比較例2 実施例1において、表−1の化合物No.1のかわりに同重
量のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを使用し、
実施例1の方法に従って重合を行いエマルションを得
た。
改質剤の単量体との相溶性および生成エマルションの性
能試験結果を表−2に示す。
(1) 改質剤の単量体との相溶性 改質剤と単量体との混合溶液の外観を目視にて観察し判
定した。
(2) モノマー重合転化率 重合体エマルション1.5gをとり、130℃で1.5時間乾燥後
の蒸発残渣重量を測定し100%重合時の理論固形分重量
に対する%であらわした。
(3) 凝塊物量 150メッシュの金網で過し、過残渣を水で洗浄後、1
30℃で5時間乾燥し凝塊物を得た。この乾燥物重量を使
用モノマーに対する重量%であらわした。
(4) エマルションの機械的安定性 重合体エマルション200gをビーカーにとり、ホモミキサ
ーにて10,000rpmで30分攪拌し、生成した凝固物を150メ
ッシュの金網で別し冷水で洗浄後、130℃で5時間乾
燥した。この乾燥物重量を採取エマルション中の固形分
重量に対する%にてあらわした。
(5) エマルションの化学的安定性 固形分0.5%に水にて希釈した重合体エマルション50ml
を凝固・分離させるのに必要なN/10CaCl2の容量(ml)
であらわした。
(6) エマルションの起泡性 固形分3%に水にて希釈した重合体エマルション30mlを
100mlの供栓付シリンダーにとり、10回強振し、5分後
の泡量(ml)であらわした。
(7) フィルムの耐水性 重合体エマルションをスライドガラス上に拡げ、60℃に
て8時間、さらに20℃にて24時間乾燥して0.2mm厚さの
フィルムを作成した。このフィルムの耐水性をJIS K−6
828の水滴試験法により試験した。
実施例2 表−1の硫酸エステル(塩)No.5を本発明の改質剤と
し、これを用いて重合体の改質を行った。
攪拌機、滴下ロート、窒素導入口、温度計および還流冷
却器を備えた反応容器に表−1の硫酸エステル(塩)N
o.5 1.6gと酢酸ビニル22gおよびブチルアクリレート18g
を仕込み均一に溶解した。次いでイオン交換水117.5gお
よび過硫酸アンモニウム0.16gを加え攪拌乳化し、窒素
置換後攪拌下75℃にて30分間重合した。引き続きイオン
交換水134.5g、表−1の硫酸エステル(塩)No.5を5.6
g、過硫酸アンモニウム0.56g、酢酸ビニル77gおよびブ
チルアクリレート63gからなる乳化液を滴下ロートより
2時間にわたり滴下し、攪拌下80℃で重合を行い、さら
に過硫酸アンモニウム1%水溶液18gを追加後85℃に昇
温し2時間重合を行い、均一なエマルションを得た。
改質剤の単量体との相溶性および生成エマルションの性
能試験結果を表−3に示す。
実施例3 表−1の硫酸エステル(塩)No.8を本発明の改質剤と
し、これを用いて重合体の改質を行った。
攪拌機、滴下ロート、窒素導入口、温度計および還流冷
却器を備えた反応容器に表−1の硫酸エステル(塩)N
o.8 1.6gとスチレン22gおよびブチルアクリレート18gを
仕込み均一に溶解した。次いでイオン交換水117.5gおよ
び過硫酸アンモニウム0.16gを加え攪拌乳化し、、窒素
置換後、攪拌下75℃にて30分間重合した。引き続きイオ
ン交換水134.5g、表−1の硫酸エステル(塩)No.8を5.
6g、過硫酸アンモニウム0.56g、スチレン77gおよびブチ
ルアクリレート63gからなる乳化液を滴下ロートより2
時間にわたり滴下し、攪拌下80℃で重合を行い、さらに
過硫酸アンモニウム1%水溶液18gを追加後85℃に昇温
し2時間重合を行い、均一なエマルションを得た。
改質剤の単量体との相溶性および生成エマルションの性
能試験結果を表−3に示す。
実施例4 表−1の硫酸エステル(塩)No.2を本発明の改質剤と
し、これを用いて重合体の改質を行った。
塩化亜鉛40g、食塩18gおよび水42gの混合水溶液を60℃
に加熱し、これにアクリロニトリル9g、表−1の硫酸エ
ステル(塩)No.2を0.4g、アクリル酸メチル0.6gおよび
ドデシルメルカプタン0.1gを加え均一に溶解した後、過
硫酸アンモニウム0.1gを加え60℃にて攪拌しながら2時
間均一重合を行い、透明な粘稠重合体溶液を得た。重合
収率は98.6%であり、比粘度は0.38であった。得られた
重合体溶液を紡糸原液として上記溶剤組成の混合塩濃度
35%の凝固浴中に15℃で紡糸し、さらに沸水中にて10倍
に延伸後、熱処理して無色透明な繊維を得た。この繊維
を酢酸でpH3.5に調節し、セブロングリーンBの0.13%
溶液を繊維全量に対して40倍使用して1時間98℃で染色
すると、その染着吸収率は96%であった。
実施例5 表−1の硫酸エステル(塩)No.3を本発明の改質剤と
し、これを用いて重合体の改質を行った。
アクリロニトリル20g、アクリル酸メチル1g、表−1の
硫酸エステル(塩)No.3を0.4g、アゾビスイソブチロニ
トリル0.32g、シュウ酸0.1g、エチレンジアミン0.05g、
酸化チタン0.08gおよびジメチルスルホキシド79gの混合
物を均一に溶解し42℃にて10時間重合した後、重合温度
を50℃に昇温してさらに15時間重合した。得られた重合
体は重合率が99.6%で、[η]が1.66の均一な共重合体
であった。
未反応単量体を回収後、この共重合体溶液を紡糸原液と
して30℃のジメチルスルホキシド30%の水溶液中で紡糸
した。得られた未延伸糸をジメチルスルホキシド6%の
水溶液(温度95℃)中で5倍に延伸した。この延伸糸を
水洗乾燥熱処理して失透のない光沢に富んだ白色の繊維
を得た。塩基性染料ペイシックブルーGOを繊維重量の3
%使用し、浴比1:100として98℃で1時間染色すると染
料吸収率は98.2%であった。
実施例6 表−1の硫酸エステル(塩)No.4を本発明の改質剤と
し、これを用いて重合体の改質を行った。
メチルメタクリレート50g、表−1の硫酸エステル
(塩)No.4を5gおよびラウロイルパーオキシド0.1gをガ
ラスモールドに均一に溶解して仕込み、65℃にて5時間
重合した。冷却後モールドから取出した重合体は、重合
率99.3%で透明性良好なガラス状樹脂であった。この樹
脂を湿度60%、温度20℃の雰囲気中に24時間放置後、表
面固有抵抗を測定したところ1×1012Ωであり、良好な
帯電防止性が認められた。
実施例7 表−1の硫酸エステル(塩)No.7を本発明の改質剤と
し、これを用いて重合体の改質を行った。
攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた反応器に表−
1の硫酸エステル(塩)No.7を5gとスチレン100gを仕込
み均一に溶解した。次いでイオン交換水250gおよび過酸
化ベンゾイル0.8gを加え、充分に窒素置換の後、強攪拌
下25〜30℃にて亜硫酸ナトリウム1%水溶液20gを1時
間で滴下、さらに25〜30℃で1時間反応を行い粒状の均
一な重合体を得た。水にて洗浄し乾燥した粒状重合体を
金型に入れ、240℃で溶融しポリスチレン樹脂板を得
た。この樹脂板を湿度60%、温度20℃の雰囲気中に24時
間放置後、表面固有抵抗を測定したところ2.5×1012Ω
であり、良好な帯電防止性が認められた。
[発明の効果] 本発明の改質剤は、重合しようとする単量体との相溶性
がよく均一な重合体が得られるものである。また、単量
体の乳化重合に用いた場合、得られた重合体エマルショ
ンは、すぐれた機械的および化学的安定性を有する;起
泡性が少ない;重合体エマルションより得られるフィル
ムおよび被覆物は、すぐれた耐水性および接着性を有す
る;重合中の凝塊物量が少ない;エマルションより重合
体を取り出す場合には、廃水中に乳化剤がほとんど流出
しないなどの性能を有するという効果を奏する。
また、公知のアニオン性単量体からなる改質剤と同等あ
るいは同等以上に単量体の重合率が上がる;性能(重合
度、染色性、帯電防止性など)の向上した重合体が得ら
れる;失透がなく帯電防止性を付与する;ほこり、油、
垢などの汚れが付着しにくい;また付着した場合でも容
易に除去できるなどの性能を有する重合体を与えるとい
う効果も奏する。
本発明の改質剤により改質された重合体は、合成繊維、
繊維処理剤、合成樹脂、紙加工剤、ヘヤースプレー用樹
脂などとして有用である。
またこれらの重合体のエマルションは接着、被覆、含浸
および分散用組成物の製造等に使用することができ、水
性塗料、接着剤、紙加工用、繊維加工用(糊剤、不織布
のバインダーなど)、繊維改質用、フロアポリッシュ
用、土壌侵食防止用およびコンクリート、モルタル混和
用などの用途に有利に用いることができる。さらにポリ
塩化ビニル、ABS樹脂などの合成樹脂、合成ゴム、合成
繊維等の製造に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 65/32 NQJ // C07C 305/10 7419−4H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Zはアルキル基、アルカリール基またはアラル
    キル基で置換されていてもよいアリール基、またはアリ
    ール基で置換されていてもよい炭素数1〜24の直鎖また
    は分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基である。Rは
    水素原子またはメチル基である。Aはアリール基で置換
    されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基である。
    nは1〜50の整数である。Mは1価または2価の陽イオ
    ンである。mは1または2であり陽イオンMの原子価を
    あらわす。)で示される硫酸エステル(塩)からなるこ
    とを特徴とする改質剤。
JP62334612A 1987-12-28 1987-12-28 改質剤および改質方法 Expired - Lifetime JPH0747608B2 (ja)

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