JPH0746609Y2 - サイドシルのジャッキアップ構造 - Google Patents

サイドシルのジャッキアップ構造

Info

Publication number
JPH0746609Y2
JPH0746609Y2 JP1989104801U JP10480189U JPH0746609Y2 JP H0746609 Y2 JPH0746609 Y2 JP H0746609Y2 JP 1989104801 U JP1989104801 U JP 1989104801U JP 10480189 U JP10480189 U JP 10480189U JP H0746609 Y2 JPH0746609 Y2 JP H0746609Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side sill
stiffener
jack
panel
outer panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1989104801U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0344089U (ja
Inventor
義昭 日野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP1989104801U priority Critical patent/JPH0746609Y2/ja
Publication of JPH0344089U publication Critical patent/JPH0344089U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0746609Y2 publication Critical patent/JPH0746609Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車等の車輛において、剛性、耐食性、作
業性等に優れたサイドシルのジャッキアップ構造に関す
るものである。
従来の技術 自動車等の車輛の下部の点検や、車輪の交換を行うよう
な場合、車体をジャッキで持ち上げることが必要にな
る。
このとき、車体が変形しないように車体重量を支持する
ため、第1図に示すように、車体01の下部には、ジャッ
キアップポイント02が複数個所設けられている。なお、
03はサイドシル、04はプロテクタを示す。
ジャッキアップポイント02においては、第2図に示すよ
うに、インナーパネル05とアウターパネル06との間に板
状のスティフナー07を挟み、スティフナー07の下端を若
干突出させた状態でインナーパネル05、アウターパネル
06およびスティフナー07を溶接08する。なお、09はフロ
アパネルを示す。
このスティフナー07が取付けられた個所を側方からみる
と、第3図に示すように、アウターパネル06の下端より
もスティフナー07の下端が若干突出している。
そして、このスティフナー07の下端にジャッキの押上面
を当て、車体の重量をスティフナー07で支持して車体を
持ち上げている。
考案が解決しようとする課題 ところが、この構造でジャッキアップポイント02の剛性
を高めるためには、スティフナー07の板厚を大きくする
ことが必要となる。しかし、スティフナー07の板厚増加
に伴って、それを挟み込むインナーパナル05とアウター
パネル06との間の隙間が大きくなる。
この隙間は、インナーパネル05とアウターパネル06とで
囲まれた内部空間に湿気や土砂等が入り込む個所とな
り、内部からパネル05、06の腐食を助長する原因とな
る。
これを防ぐため、スティフナー07周辺のインナーパナル
05およびアウターパネル06を密着させるように、両パネ
ル05、06をかしめている。しかしながら、スティフナー
07の近傍にある隙間を完全になくすことはできず、依然
として、水分、土砂等の侵入が避けられない。
また、インナーパナル05、アウターパネル06およびステ
ィフナー07の三枚を重ね合せて溶接するため、相互の間
に位置ずれが生じ易く、溶接も困難であった。
課題を解決するための手段および作用 本考案は、このような難点を克服したサイドシルのジャ
ッキアップ構造の改良に係り、U字また▽字状スティフ
ナーの両端部を外方へ折曲して溶接フランジ部を形成
し、下面に接合フランジを有しないサイドシルの下面に
前記スティフナーの両端溶接フランジ部を一体に溶接し
たことを特徴とするものである。
本考案は、前記したように構成されているため、前記ス
ティフナーの下方へ突出した突出部に加えられた上向き
のジャッキアップ力は、該スティフナーの両側部から両
端溶接フランジ部を介してサイドシルの下面に広い範囲
に亘り伝達され、その結果前記スティフナーの両端溶接
フランジ部およびサイドシルには局部的に大きな力が働
かない。
実施例 以下、第4図ないし第6図を参照しながら、本考案の第
1実施例を説明する。
本実施例で使用するインナーパネル1は、第4図にその
断面を示すように、水平横方向に延びる上部水平部11
と、該上部水平部11から直角に折り曲げられた垂直部12
と、該垂直部12の下端から水平横方向に延びる下部水平
部13と、該下部水平部13の先端から斜め上方に立上がっ
た傾斜部14とをもっている。そして、上部水平部11およ
び傾斜部14の先端には、アウターパネル2に溶接される
フランジ15,16が形成されている。
他方、アウターパネル2は、インナーパネル1のフラン
ジ15,16に対向するフランジ21,22を両端に形成してい
る。
スティフナー3は、略U字型の断面をもったスティフナ
ー本体31と、該スティフナー本体31の両端から横方向に
若干延びたフランジ部32からなっている。
このスティフナー3は、そのフランジ部32がインナーパ
ネル1の下部水平部13に溶接41されることによって、イ
ンナーパネル1の下面に取付けられる。また、インナー
パネル1とアウターパネル2とは、それぞれのフランジ
15と21および16と22とを溶接42することによって一体化
される。
また、スティフナー3は、側方からみた第5図に示され
ているように、ジャッキの押上面に安定して当接させる
ため、所定長さをもって成形されている。
なお、第4図中、5はフロアパネルを示す。
このように、インナーパネル1の下部水平部13にスティ
フナー3を溶接しているため、スティフナー3の取付部
周辺に隙間が生じることがない。そのため、インナーパ
ネル1とアウターパネル2で囲まれた内部空間に水分、
土砂等の混入がなくなる。
また、スティフナー3は、略U字型に成形したものの両
端フランジ部32をインナーパネル1に溶接しているた
め、第6図に示すように横方向のスパンlを持ってい
る。
このスパンlにより、横方向の剛性が向上する。
そして、車体を持上げたときの荷重を比較的面積の大き
なフランジ部32で受けるため、局部的な力が溶接点41に
集中せず、車体の持上げを安定して行うことが可能とな
る。
しかも、略U字型のスティフナー3を使用しているた
め、インナープレート1に対するスティフナー3の密着
部分が少ない。そのため、たとえば電着塗装の際に電着
液のまわり込みが充分に行なわれ、優れた塗装仕上げを
もつ表面が得られる。
さらにスティフナー3をインナーパネル1に取付けた状
態で取り扱うことができるため、工場の組立てラインで
はインナーパナル1とアウターパネル2との溶接のみで
良いため、作業が簡単になる。このとき、インナーパネ
ル1とアウターパネル2との溶接個所は、上方のフラン
ジ15,21および側方のフランジ16,22であり、下方部分に
溶接個所がない。したがって、水分、土砂等の混入を一
層確実に防止される。
なお、インナーパネル1の下部水平部13にスティフナー
3を溶接したままでは、第5図に示すように、スティフ
ナー3がサイドシルの下部に露出し状態で突出してい
る。
第7図および第8図に図示の第2実施例は、この突出し
たスティフナー3を覆うサイドシルガーニッシュを採用
したものである。
すなわち、第7図に示すように、合成樹脂製のサイドシ
ルガーニッシュ6を、溶接されたインナーパネル1およ
びアウターパネル2に差渡している。このサイドシルガ
ーニッシュ6は、インナーパネル1の傾斜部14および下
部水平部13の外方に沿った形状の下方延長部61をもって
いる。その先端部62は、下部水平部13より低く、スティ
フナー3の下端よりも若干高くなっている。
このような形状のサイドシルガーニッシュ6を装着する
とき、第8図に示すように、サイドシルを側方からみた
場合、スティフナー3の下端のみが突出して見えるた
め、違和感が少なく、見栄えの良いものとなる。
考案の効果 このように本考案においては、前記サイドシルの下面に
接合されるスティフナーをU字またはV字状に形成して
いるため、下方から上方に向かう鉛直力に対する強度、
剛性と横方向に向かう水平力に対する強度、剛性を大巾
に向上させることができる。
また本考案では、前記スティフナーの下方へ突出した突
出部に加えられた上向きのジャッキアップ力は、該ステ
ィフナーの両側部から両端溶接フランジ部を介してサイ
ドシルの下面に広い範囲に亘り伝達されるため、前記ス
ティフナー両端フランジ部とサイドシルの当接面には、
該当接面に沿った剪断応力が作用せず、該当接面に対し
直角方向の圧縮力が分散してその圧縮応力がそれ程大き
くなく、この当接溶接部が剪断応力でもって強制的に剥
離されることがなく、かつ前記ジャッキアップ力に充分
に耐えることができる。
しかも本考案にあっては、サイドシルの上部と、該サイ
ドシル上部および下部の略高さ中央部とにてインナーパ
ネルおよびアウターパネルを相互に一体に接合して、下
面にインナーパネルおよびアウターパネルの接合部を具
備しないようにサイドシルを構成したため、たとえ、走
行に伴なって下方から上方に飛散する水、土砂等が前記
サイドシルに付着しても、前記インナーパネルをアウタ
ーパネルとの接合部から該サイドシル内に侵入し難く、
該サイドシル内の腐食を起す惧れがない。
さらに本考案においては、サイドシルを被うサイドシル
ガーニッシュの下方延長し、該サイドシルガーニッシュ
の下方先端部を前記サイドシルの下面よりも下方で前記
スティフナーの両端溶接フランジ部より上方に位置させ
たため、前記スティフナー側部の大部分を前記サイドガ
ーニッシュでもって覆い、外観性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は車体の下部に設けたサイドシルを説明するため
の図であり、第2図は従来のジャッキアップポイントを
示す断面図、第3図は同側面図、第4図は本考案の第1
実施例におけるジャッキアップポイントの断面図、第5
図は同側面図、第6図は第5図のVI-VI断面図、第7図
は本考案の第2実施例におけるジャッキアップポイント
の断面図、第8図は同側面図である。 01……車体、02……ジャッキアップポイント、03……サ
イドシル、04……プロテクタ、05……インナーパネル、
06……アウターパネル、07……スティフナー、08……溶
接点、09……フロアパネル、1……インナーパネル、2
……アウターパネル、3……スティフナー、5……フロ
アパネル、6……サイドシルガーニッシュ、11……上部
水平部、12……垂直部、13……下部水平部、14……傾斜
部、15,16……フランジ、21,22……ロランジ、31……ス
ティフナー本体、32……フランジ部、41……溶接点、42
……溶接点、61……下方延長部、62……下方先端部、l
……横方向のスパン。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面U字またはV字状スティフナーの両端
    部を外方へ折曲して溶接フランジ部を形成し、サイドシ
    ルの上部と該サイドシル上部および下部の略高さ中央部
    とにてインナーパネルおよびアウターパネルを相互に一
    体に接合して、下面にインナーパネルおよびアウターパ
    ネルの接合部を具備しないサイドシルを構成し、該サイ
    ドシルの下面に前記スティフナーの両端溶接フランジ部
    を一体に溶接したことを特徴とするサイドシルのジャッ
    キアップ構造。
  2. 【請求項2】前記サイドシルの外側面を被うサイドシル
    ガーニッシュの下部を車体内方へ延長し、該サイドシル
    ガーニッシュの下方先端部を前記サイドシルの下面より
    下方で前記スティフナーの下端より上方に位置させたこ
    とを特徴とする請求項1記載のサイドシルのジャッキア
    ップ構造。
JP1989104801U 1989-09-08 1989-09-08 サイドシルのジャッキアップ構造 Expired - Fee Related JPH0746609Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989104801U JPH0746609Y2 (ja) 1989-09-08 1989-09-08 サイドシルのジャッキアップ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989104801U JPH0746609Y2 (ja) 1989-09-08 1989-09-08 サイドシルのジャッキアップ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0344089U JPH0344089U (ja) 1991-04-24
JPH0746609Y2 true JPH0746609Y2 (ja) 1995-10-25

Family

ID=31653582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989104801U Expired - Fee Related JPH0746609Y2 (ja) 1989-09-08 1989-09-08 サイドシルのジャッキアップ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0746609Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009179172A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Kanto Auto Works Ltd 自動車
JP5411245B2 (ja) * 2011-12-08 2014-02-12 本田技研工業株式会社 車体側部構造
JP6137691B2 (ja) * 2014-01-30 2017-05-31 本田技研工業株式会社 自動車の車体構造
JP6488760B2 (ja) * 2015-02-26 2019-03-27 日産自動車株式会社 車体構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5424811U (ja) * 1977-07-22 1979-02-17
JPS6334051A (ja) * 1986-07-24 1988-02-13 Hitachi Seiki Co Ltd 素材不良,チヤツキング不良の自動計測判別装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0344089U (ja) 1991-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0746609Y2 (ja) サイドシルのジャッキアップ構造
US4763925A (en) Automobile body pillar structure having a safety belt anchor nut plate
JPS5924024B2 (ja) シ−トベルトアンカレツジの補強構造
JPH0413255Y2 (ja)
JPH0592063U (ja) フロントピラー下部の補強構造
JPH0333553B2 (ja)
JPS607970Y2 (ja) 自動車の車体構造
JPS5837727Y2 (ja) 自動車の車体構造
JPH0426305Y2 (ja)
JPH0542912Y2 (ja)
JPS5854300Y2 (ja) 自動車の車体構造
JPS5816447Y2 (ja) シ−トベルト端の取付部構造
JPH0319509Y2 (ja)
JPH0331640Y2 (ja)
JPH0189275U (ja)
JP2532495Y2 (ja) 自動車のセンターピラーとルーフサイドレールとの接続部構造
JPS6336871Y2 (ja)
JPH0751977Y2 (ja) サスペンションタワー取付構造
CN115123125A (zh) 车辆后保支架安装结构及车辆
JPH0619427Y2 (ja) 自動車の車体構造
JP3932077B2 (ja) キャブオーバ型車両の車体構造
JPS602998Y2 (ja) 自動車のシ−トベルトアンカ−取付部構造
JPH0349985Y2 (ja)
JPH0228129Y2 (ja)
JPS628204Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees