JPH0746168Y2 - スライドファスナー用スライダー - Google Patents

スライドファスナー用スライダー

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JPH0746168Y2
JPH0746168Y2 JP1989121345U JP12134589U JPH0746168Y2 JP H0746168 Y2 JPH0746168 Y2 JP H0746168Y2 JP 1989121345 U JP1989121345 U JP 1989121345U JP 12134589 U JP12134589 U JP 12134589U JP H0746168 Y2 JPH0746168 Y2 JP H0746168Y2
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進 石井
弥司治 寺田
博志 水野
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ワイケイケイ株式会社
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    • A44B19/24Details
    • A44B19/26Sliders
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はスライドファスナー用スライダーであって、
スライダー胴体の上翼板上で引手が揺動および回動がで
きるように引手を装備した引手回動タイプのスライドフ
ァスナー用スライダーに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、スライドファスナー用スライダーにおいて、引手
がスライダー胴体の上翼板上で揺動および回動自在に装
備したスライダーは、たとえば実公昭41-17141号公報、
また実公昭46-10186号公報および実公昭46-10187号公報
に記載されているように既に知られている。
前記公知の第一例は、スライダー胴体の上翼板の中央に
表面へ突出する凸部を設け、この凸部に貫孔を穿設す
る。一方下端に鍔を備えた軸の上端に球体を設けた保持
具を凸部内に嵌装し、この球体に嵌装した嵌合体に引手
を揺動自在かつ回動自在に取付けたものである。
また第二例は、スライダー胴体の上翼板を肉厚に形成す
るとともに、この上翼板の表面中央に雄ねじを刻設した
凹部を設け、この凹部に引手保持具の鍔付回転軸を回動
できるように嵌装し、鍔付回転軸が抜脱できないように
するため、雄ねじを刻設したリングカバーを凹部内に螺
着することによって、引手保持具をスライダー胴体の上
翼板に回動自在に取付け、さらに引手保持具の上端に引
手を揺動自在に取付けたものである。
さらに、第三例も前例と同様に、スライダー胴体の上翼
板を肉厚に形成するとともに、この上翼板の中央表面に
雄ねじを刻設した凹部を設け、この凹部に引手保持具の
鍔付回転軸を回動できるように嵌装し、鍔付回転軸が抜
脱できないようにするため、外周に切欠部を設けてねじ
れ面を形成した円板のリングカバーを、凹部に螺着する
ことによって、引手保持具を上翼板に回動自在に取付
け、かつ保持具は引手を揺動自在に取付けたものであ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
前項で述べた公知のスライダーの各例に共通すること
は、いずれのスライダーも引手回動用の保持具を上翼板
の中央に配設していることである。このためファスナー
チエンの開閉の際、スライダーの摺動操作において、特
にファスナーチエンを閉鎖するとき、引手を斜め前方上
へ引張ると、スライダー胴体は肩口側が沈み込み、後口
側が浮き上るという傾倒状態をとり、そのため摺動抵抗
が大きくなってファスナーチエンの閉鎖操作が円滑に行
えないという難点があるため、いずれも実用的でなかっ
た。
そのうえ第一例は、引手の支持点が高く形成され、胴体
の傾倒が著しいため安定した開閉操作ができない、また
保持具の下端がスライダーのガイド面に現出しているた
め、ファスナー咬合子を損傷する恐れがあり、かつスラ
イダーの自動組立加工は、きわめて困難な形態のスライ
ダーであるよいう問題点があった。
また第二、三例は、いずれもスライダー胴体の上翼板を
分厚く形成して保持具を取付けなければならないが、引
手取付範囲にも限界があり引手を強固に取付けることが
難しく、またスライダーを自動組立加工することができ
ないので、生産コストが高くつき不経済であるという問
題点があった。
この考案は、上述の問題点を解決するために考案された
ものであり、ファスナーチエンの開閉時、特に閉鎖操作
の際スライダーが傾倒しないよう引手の支持点を胴体の
前部(肩口側)に配し、円滑な開閉操作ができるスライ
ダー、また引手を胴体に強固に取付けられる形態を案出
し、いかなる使用にも耐え得るスライダー、かつまた自
動組立加工が簡便に行え、生産性のある形態の引手回動
タイプのスライドファスナー用スライダーを提供するこ
とが目的である。
〔課題を解決するための手段〕
前記の目的を達成するため、この考案のスライドファス
ナー用スライダーは、上翼板5と下翼板6とを案内柱7
で一体的に連結した胴体1において、上翼板5から案内
柱7を貫通し、下翼板6に皿状凹部8を形成する取付孔
9を穿設し、保持杆4は拡径状の頭部16の下面に胴部17
を配し、その下端に脚棒18を段差状に形成し、一方円盤
2は外周が頭部16と同径で胴部17より薄片で中央に透孔
12が設けられ、この円盤2に引手3を揺動自在に枢支
し、円盤2を保持杆4の胴部17に遊嵌するとともに、脚
棒18を取付孔9に嵌挿して先端を下翼板6の凹部8に固
定し、胴部17と脚棒18先端で胴体1を挟持して保持杆4
を固定したスライドファスナー用スライダーを主な構成
としている。
〔作用〕
この考案のスライドファスナー用スライダーは、上述の
ような構成であり、第3図に示すように胴体1前部の案
内柱7に固定した保持杆4の胴部17に遊嵌した円盤2に
引手3は枢着されているから、引手3は固定された保持
杆4に対し、前後(矢印)に起倒することができ、かつ
また引手3を矢印のように回動させることもできる。
このスライダーは第1図に示すようにファスナーチエン
に嵌挿装備されて摺動するが、引手3をいかなる方向へ
も引張ることができ、しかも引手3は胴体1の前部案内
柱7に取付けられているから、たとえば、第7図、第8
図に示すような状態でファスナーチエンが取付けられて
いても、スライダーを自由に摺動させることができる。
また、ファスナーチエンの開閉操作が終れば引手3は自
動的に垂下する。
〔実施例〕
以下、この考案のスライドファスナー用スライダーの実
施例について、図面を参照しながら具体的に説明する。
この考案のスライドファスナー用スライダーは、第4図
に示すように、スライダー胴体1、円盤2、引手3、保
持杆4から構成され、胴体1上に順次載置して組立てら
れる。
胴体1は、上翼板5と下翼板6とを案内柱7によって一
体的に連結し、上翼板5から案内柱7を貫通し、下翼板
6に皿状凹部8を形成する取付孔9を穿設されている。
また上翼板5における取付孔9の周囲には、大小二段の
凹窪部10,11が形成され、大凹窪部10には円盤2の一
部、小凹窪部11には保持杆4の一部がそれぞれ嵌入でき
るように形成されている。
円盤2は、中央に保持杆4が挿通できる透孔12が穿設さ
れ、下面には凸部13が突設され、この凸部13が前記大凹
窪部10に嵌入する。また円盤2の周縁には対向する位置
に、引手3を枢着するための切欠部14,14が形成されて
いる。引手3は一端に円欠状の取付部19が形成され、そ
の端部に前記切欠部14,14に枢支できる軸部15,15が内向
状に突設されている。
保持杆4は、一端に円盤2と同径の拡径状の頭部16が形
成され、その下面に円盤2および小凹窪部11に嵌入でき
る胴部17が形成され、その端面に案内柱7を貫通する取
付孔9に嵌挿するための脚棒18が突設されている。
スライダーの組立ては、まず胴体1に円盤2を載置し、
上翼板5に凹設した大凹窪部10に円盤2の凸部13を嵌入
し、円盤2に設けた切欠部14,14に引手3の軸部15,15を
納置して引手3を配し、その上方から保持杆4の脚棒18
を円盤2の透孔12および胴体1の取付孔9に挿入すると
ともに、保持杆4の胴部17を円盤2の透孔12に挿入し、
かつ胴部17の端部を胴体1の上翼板5に凹設した小凹窪
部11に嵌入する。
引手3の軸部15,15は、保持杆4の頭部16で被覆する状
態で、脚棒18の先端を下翼板6に設けた皿状凹部8に加
締加工によって固定し、保持杆4は胴部17の下面と脚棒
18の先端の加締め固定部分によって胴体1を挟持し固定
され、スライダーが組立てられる。
以上説明した実施例は、金属製のスライダーについて述
べたが、ポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン
などの合成樹脂から成形されたスライダーであってもよ
い。その際胴体1と保持杆4とを固定するには、超音波
や高周波等による加熱手段によって溶着し、保持杆4を
胴体1に固定する。
また、円盤2と引手3との取付手段は、第5図に示すよ
うに、引手3の端部が二股状に分割され拡開された取付
部19の内面に対向的に軸部15,15を突設し、一方円盤2
の周面に軸孔20,20を穿設し、引手3の取付部19を挟圧
して軸部15,15を軸孔20,20に枢支することができる。さ
らに第6図に示すように引手3の取付部19に軸孔21,21
を穿設し、この軸孔21,21に短尺状の軸棒22,22を挿通し
て軸部15,15を形成し、円盤2の切欠部14,14に納置し枢
支してもよく、またこの軸部15,15を円盤2の周面に穿
設した軸孔20,20に嵌入し引手3を枢支してもよい。
第7図はこの考案のスライダーを装備したスライドファ
スナーを、上衣におけるポケット、袖口に水平または斜
状あるいは垂直に取付けた状態を示すもので、スライド
ファスナーを閉鎖すれば、摺動自在な引手3は回動する
円盤2によって上衣の表面に平伏した状態で垂下する。
また第8図はこの考案のスライダーを装備したスライド
ファスナーを、衣服ケース等に湾曲して取付けた状態を
示すもので、スライドファスナーの開閉操作の際、湾曲
部分において引手3を持ち換えることなくスライダーを
摺動させることができる。なお、図中Sはスライダー、
Fはファスナーチエン、Jは上衣、Cは衣服ケースをあ
らわす。
〔考案の効果〕
この考案のスライドファスナー用スライダーは、以上説
明したとおりの構成であり、この構成によって下記の効
果を奏する。
この考案のスライドファスナー用スライダーは、胴体の
上翼板から案内柱を貫通し、下翼板に皿状凹部を形成す
る取付孔を設け、引手を装備した保持杆を挿入固定し、
引手の支持点を胴体の前部に配設したから、スライダー
を摺動する際、胴体が前後に傾倒することがなく、とく
に引張力を必要とするファスナーチエンの閉鎖操作時に
おいても、胴体の前部が持ち上げられ、引張力を的確に
案内柱に伝達し、正常なスライダーの摺動ができ、円滑
な開閉操作を行うことができる引手回動タイプのスライ
ダーである。
保持杆は頭部の下面に胴部および脚棒を段差状に形成
し、円盤および胴体の取付孔に挿入して脚棒の先端を下
翼板の凹部に固定し、同時に胴部と脚棒先端で胴体を挟
持して保持杆を固定しているので、引手を胴体に強固に
取付けることになり、いかなる操作にも耐え得る。
円盤は保持杆の胴部よりも薄片状に形成されているの
で、円盤の回動動作がスムーズであり、かつ胴体上の低
い箇所に引手の支持天板を設置することができるから、
胴体の傾倒を未然に防ぎスライダーを円滑に摺動させる
ことができる。また円盤と頭部とは同径であり、円盤の
上部を頭部によって被覆するので、引手の枢支部分の機
構を簡単な形態に形成し、隠蔽することができる利点が
ある。
さらにこの考案のスライダーは、胴体上に円盤、引手を
順次載置し、または引手を枢支した円盤を載置して、保
持杆を上方から挿通し、先端を加締加工または揺着加工
によって胴体に固定する形態であるから、スライダーの
自動組立加工がきわめて簡便に行うことができ、生産性
の向上が図れ安価な引手回動タイプのスライダーが得ら
れるなど、この考案のスライダーはきわめて実用的であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のスライドファスナー用スライダーの
実施例を示す斜視図、第2図は第1図A−A線断面図、
第3図は引手を起立させた状態を示す一部切欠した正面
図、第4図はスライダーを分解した斜視図、第5図は引
手と円盤との取付機構の変形例を示す一部切欠した平面
図、第6図は引手と円盤との取付機構の変形例を示す分
解斜視図、第7図および第8図は使用状態を示す斜視図
である。 1……胴体、2……円盤、3……引手、4……保持杆、
5……上翼板、6……下翼板、7……案内柱、8……凹
部、9……取付孔、12……透孔、16……頭部、17……胴
部、18……脚棒

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上翼板5と下翼板6とを案内柱7で連結し
    た胴体1において、上翼板5から案内柱7を貫通し、下
    翼板6に皿状凹部8を形成する取付孔9を穿設し、保持
    杆4は拡径状の頭部16の下面に胴部17および脚棒18を段
    差状に形成し、中央に透孔12を有し、頭部16と同径で胴
    部より薄片の円盤2に引手3を揺動自在に枢支し、該円
    盤2を胴部17に遊嵌するとともに、脚棒18を取付孔9に
    挿通して先端を凹部8に固定し、胴部17と脚棒18先端で
    胴体1を挟持して保持杆4を固定したことを特徴とする
    スライドファスナー用スライダー。
JP1989121345U 1989-10-17 1989-10-17 スライドファスナー用スライダー Expired - Lifetime JPH0746168Y2 (ja)

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AU (1) AU612084B1 (ja)
BR (1) BR9005336A (ja)
CA (1) CA2027492C (ja)
DE (1) DE69008992T2 (ja)
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