JPH0746136Y2 - クラッチ装置 - Google Patents

クラッチ装置

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JPH0746136Y2
JPH0746136Y2 JP1989135195U JP13519589U JPH0746136Y2 JP H0746136 Y2 JPH0746136 Y2 JP H0746136Y2 JP 1989135195 U JP1989135195 U JP 1989135195U JP 13519589 U JP13519589 U JP 13519589U JP H0746136 Y2 JPH0746136 Y2 JP H0746136Y2
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JP
Japan
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transmission shaft
clutch
clutch spring
spring
friction plate
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JP1989135195U
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JPH0374228U (ja
Inventor
敏彦 山根
Original Assignee
セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、枝打機等の伝動軸上に回動自在に挿入され
る、ギヤーと伝動軸との間に介装するクラッチ装置に関
する (ロ)従来の技術 従来のかかる場所に設けられるクラッチ装置において
は、一般的に爪クラッチが使用されている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 従来の爪クラッチ装置にあっては、これを枝打機のチェ
ンソーを駆動する伝動軸上等に設けると、ギヤーが高速
回転しているため、そのクラッチ接続時に爪クラッチ同
志の噛み合いが悪く、クラッチ爪の噛み合いと外れとの
繰り返し作用がおき、異音が発生するといった問題点が
あった。
又、この爪クラッチに換えて遠心クラッチを利用するこ
とも考えられるが、遠心クラッチは、容積及び重量が大
きく、その設置場所がオイルの侵入しない所に制限され
るため、枝打機のチェンソーを駆動するミッションケー
ス内の伝動軸上への設置が行えないといった問題点が生
じる。
本考案は、動力接続がスムーズに行われ、異音が発生せ
ず、確実な動力伝動が行えると共に、高速回転するミッ
ションケース内の伝動軸上に設けることができる軽量、
コンパクトなクラッチ装置を提供することを目的とす
る。
(ニ)課題を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本考案のクラッチ装置に
おいては、伝動軸(1)に回動自在に挿入したギヤー
(4)と、この伝動軸(1)との間にクラッチを形成す
るクラッチ装置において、ギヤー(4)のボス部(4a)
に圧入した大クラッチバネ(5)の一端部を伝動軸
(1)に遊嵌し、この大クラッチバネ(5)の他端部を
該軸に遊嵌される小クラッチバネ(7)の一端に係合し
て、該小クラッチバネ(7)の他端部を該軸に対し回動
自在に挿入した摩擦板(8)に係合し、摩擦板(8)の
側部に、軸方向に移動し回転方向に固定されるスライド
板(9)を挿入位置させ、該スライド板(9)を戻しバ
ネ(10)により摩擦板(9)に圧接したものである。
(ホ)作用 上記のように構成されたクラッチ装置のギヤー(4)
は、常時ボス部(4a)に圧入された大クラッチバネ
(5)を介して、大クラッチバネ(5)の端部に係合し
た小クラッチバネ(7)と、小クラッチバネ(7)の一
端に係合する摩擦板(8)とが、一体的に回転してお
り、スライド板(9)を戻しバネ(10)に抗して、摩擦
板(8)との圧接を離脱しておけば、ギヤー(4)の動
力は、伝動軸(1)に伝動されない。
このクラッチ板(9)を戻しバネ(10)により摩擦板
(8)に接当させると、クラッチ装置は、接続状態とな
り、ギヤー(4)の動力は、伝動軸(1)に伝動され
る。
つまり、停止した伝動軸(1)に係合されるスライド板
(9)の摩擦抵抗により摩擦板(8)は、その回転が減
少するか停止され、この回転が減少するか停止された摩
擦板(8)に一端が係止され、他端がギヤー(4)及び
大クラッチバネ(5)と一体的に、回転を続ける弱い小
クラッチバネ(7)は、先ず、捩じられて伝動軸(1)
に巻き付けられ、次いで強い大クラッチバネ(5)も伝
動軸(1)の外周に巻き付けられる。
この小クラッチバネ(7)及び大クラッチバネ(5)の
伝動軸(1)への巻き付きにより、該部に大きな摩擦力
が発生し、ギヤー(4)の動力は、大クラッチバネ
(5)と小クラッチバネ(7)とを介して、伝動軸
(1)に伝動される。
スライド板(9)を戻しバネ(10)に抗してスライド
し、摩擦板(8)との接当を離脱すると、摩擦板(8)
は、伝動軸(1)に対して回動自在となり、大クラッチ
バネ(5)及び小クラッチバネ(7)は、自身の弾性復
元力により、その捩じれが戻り、駆動軸(1)に対する
巻き付きが解除され、ギヤー(4)から駆動軸(1)へ
の動力伝動が切断される。
(ヘ)実施例 実施例について図面を参照し説明すると、第1図に示す
ように、クラッチ装置を形成する伝動軸(1)は、ミッ
ションケース(2)に軸受(3)(3)を介して軸支さ
れ、この伝動軸(1)には、このクラッチ装置を構成す
るベベルギヤー(4)、大クラッチバネ(5)、連結板
(6)、小クラッチバネ(7)、摩擦板(8)、スライ
ド板(9))及び戻しバネ(10)が、各々嵌入される。
ベベルギヤー(4)は、伝動軸(1)に直交する方向に
軸受(11)(11)を介して、ミッションケース(2)に
軸支される駆動軸(12)に、固着したベベルギヤー(1
3)に噛み合い、伝動軸(1)に対して回動自在であ
り、そのボス部(4a)には、大クラッチバネ(5)の締
まりばめ形状部が圧入される。
大クラッチバネ(5)は、その隙間ばめ形状部が、伝動
軸(1)の大径に形成される外径部(1a)の外周に僅か
の間隙を有して遊嵌されると共に、その遊端片が伝動軸
(1)に対し回動自在である連結板(6)に係合され
る。
尚、大クラッチバネ(5)と小クラッチバネ(7)と
は、連結板(6)を介することなく、直接係合させても
よい。
この連結板(6)には、締まりばめにより形成される小
クラッチバネ(7)の一端片も係合され、小クラッチバ
ネ(7)は、伝動軸(1)の大径に形成される大径部
(1a)の外周に僅かの間隙を有して遊嵌されると共に、
その遊端片が伝動軸(1)に対して回動自在である摩擦
板(8)に係合する。
摩擦板(8)には、伝動軸(1)に対して回動方向に固
定されると共に、軸心方向に移動するスライド板(9)
が、戻しバネ(10)により接当される。
尚、スライド板(9)は、第2図に示す操作レバー(1
4)の操作力により、戻しバネ(10)に抗してスライド
され、その摩擦板(8)との圧接が離間されて維持され
る。
ベベルギヤー(4)は、ベベルギヤー(13)との噛み合
いにより常時回転しているが、操作レバー(14)により
スライド板(9)を戻しバネ(10)に抗してスライド
し、摩擦板(8)との接当を離脱しておくと、ベベルギ
ヤー(4)の回転は、大クラッチバネ(5)、連結板
(6)、小クラッチバネ(7)及び摩擦板(8)に伝動
されるのみで、伝動軸(1)には伝動されない。
操作レバー(14)を操作して、スライド板(9)を戻し
バネ(10)により摩擦板(8)に接当させると、摩擦板
(8)にブレーキ力が作用し、この摩擦板(8)に係合
する小クラッチバネ(7)及び大クラッチバネ(5)
は、自身の回転力により捩じれが生じ、伝動軸(1)の
外周に強く巻き付き、その巻き付きによる摩擦力により
伝動軸(1)を回転する。
操作レバー(14)によりスライド板(9)を戻しバネ
(10)に抗してスライドし、摩擦板(8)との圧接を離
脱すると、摩擦板(8)は、伝動軸(1)に対して回動
自在となり、大クラッチバネ(5)及び小クラッチバネ
(7)は、自身の弾性復元力により、その捩じりが戻
り、伝動軸(1)に対する巻き付きが解除され、ベベル
ギヤー(4)から伝動軸(1)への動力伝動は切断され
る。
尚、ベベルギヤー(4)から伝動軸(1)への動力伝動
は、先ず弱くて動作の速い小クラッチバネ(7)が、伝
動軸(1)の外周に巻き付くことにより徐々に行われ、
次いで、小クラッチバネ(7)と係合している連結板
(6)を介して強い大クラッチバネ(5)が、伝動軸
(1)の外周に巻き付くことにより強力に行われる。
図面に示す(15)は、第2図に示すエンジン(16)の出
力軸に連動する遠心クラッチ、(17)は、正逆転伝動機
構(18)に連動するウォムギヤー、(19)は、伝動軸
(1)に連結され、第2図に示すチェンソー(20)に伝
動する出力パイプである。
又、第2図に示す(A)は、本考案のクラッチ装置を実
施した枝打機で、前記した正逆転伝動機構(18)に連動
する駆動輪(21)(21)・を備え、この駆動輪(21)
(21)・・と、從動輪(22)(22)とにより木の幹を抱
持し、駆動輪(21)(21)・・の駆動により幹外周を螺
旋状に上昇しながら、前記出力パイプ(19)により駆動
されるチェンソー(20)により枝を切断するものであ
る。
(ト)考案の効果 本考案は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
1)ギヤー(4)より伝動軸(1)への動力伝動が、摩
擦板(8)とスライド板(9)との圧接及び大小クラッ
チバネ(5)(7)の伝動軸(1)外周への巻き付によ
り行われるため、動力接続時に異音の発生がなく、スム
ースな動力接続が行える。
2)しかも、動力接続は、第一に摩擦板(8)に対する
スライド板(9)の接当、第二に伝動軸(1)外周に対
する巻き付き力が弱くて動作の速い小クラッチバネ
(7)の巻き付き、第三に伝動軸(1)外周に対する巻
き付き力が強い大クラッチバネ(5)の巻き付きと、順
次、三段階に行われるため、衝撃がなくクラッチ接続が
スムーズである。
3)又、クラッチの断続操作は、スライド板(9)を弱
い弾発力に形成することができる戻しバネ(10)に抗し
て、操作するのみでよく、軽く行える。
4)摩擦板(8)及びスライド板(9)は、僅かのブレ
ーキ力を発生するだけでよく、その外径を小さく形成す
ることができ、軽量コンパクトなクラッチ装置が得られ
る。
5)大小クラッチバネ(5)(7)が、伝動軸(1)外
周に巻き付き伝動するため、ミッションケース等のオイ
ルが有る場所にも設置できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案要部の断面図、第2図は枝打機の側面図
である。 (1)……伝動軸、(4)……ギヤー (4a)……ボス部、(5)……大クラッチバネ (7)……小クラッチバネ、(8)……摩擦板 (9)……スライド板、(10)……戻しバネ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝動軸(1)に回動自在に挿入したギャー
    (4)と、この伝動軸(1)との間にクラッチを形成す
    るクラッチ装置において、ギャー(4)のボス部(4a)
    に圧入した巻き付き力の強い大クラッチバネ(5)の一
    端部を伝動軸(1)に遊嵌し、この大クラッチバネ
    (5)の他端部を該軸に遊嵌される巻き付き力の弱い小
    クラッチバネ(7)の一端に係合して、該小クラッチバ
    ネ(7)の他端部を該伝動軸(1)に対し回動自在に挿
    入した摩擦板(8)に係合し、摩擦板(8)の側部に、
    軸方向に移動し回転方向に固定されるスライド板(9)
    を挿入位置させ、該スライド板(9)を戻しバネ(10)
    により摩擦板(8)に圧接したことを特徴とするクラッ
    チ装置。
JP1989135195U 1989-11-20 1989-11-20 クラッチ装置 Expired - Lifetime JPH0746136Y2 (ja)

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JPH0374228U JPH0374228U (ja) 1991-07-25
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JPH0414995Y2 (ja) * 1985-11-22 1992-04-03
JP2545115B2 (ja) * 1988-06-15 1996-10-16 株式会社ニチベイ ブラインド昇降装置

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