JPH0749115Y2 - 移動農機の前後進切換装置 - Google Patents

移動農機の前後進切換装置

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JPH0749115Y2
JPH0749115Y2 JP7026990U JP7026990U JPH0749115Y2 JP H0749115 Y2 JPH0749115 Y2 JP H0749115Y2 JP 7026990 U JP7026990 U JP 7026990U JP 7026990 U JP7026990 U JP 7026990U JP H0749115 Y2 JPH0749115 Y2 JP H0749115Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
pulley
input
input pulley
mission
disc body
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP7026990U
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English (en)
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JPH0428253U (ja
Inventor
元治 保崎
正夫 西浜
Original Assignee
石川島芝浦機械株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、移動農機の前後進切換装置に関する。
従来の技術 従来、小型の移動農機において前進状態と後進状態との
切換えを簡易な機構により行うようにした前後進切換装
置としては、例えば、実公平1-35091号公報に記載され
たものがある。この前後進切換装置においては、エンジ
ンに連結された出力軸に出力プーリと摩擦車とが取付け
られ、ミッションに連結された入力軸に正転用プーリと
逆転用プーリとが取付けられている。さらに、入力軸の
軸心回りに回動自在にアームが取付けられており、この
アームの先端部には、出力軸に取付けられた摩擦車に対
して接離する摩擦車、及び、この摩擦車と一体的に回転
するプーリが取付けられている。そして、出力プーリと
正転用プーリとの間に正転用伝動ベルトが巻回され、プ
ーリと逆転用プーリとの間に逆転用伝動ベルトが巻回さ
れている。
ここで、移動農機を前進させる場合には、テンションロ
ーラにより正転用伝動ベルトへテンションを付与し、出
力プーリと正転用プーリと正転用伝動ベルトとを介して
出力軸から入力軸への動力伝達を行い、移動農機を前進
させている。
一方、移動農機を前進状態から後進状態へ切換える場合
は、テンションローラを正転用伝動ベルトから離反さ
せ、ついで、アームを回動させることによりアームの先
端部に取付けた摩擦車を出力軸に取付けられた摩擦車に
圧接させる。これにより、摩擦車と一体的にプーリが回
転し、互いに圧接された摩擦車とプーリと逆転用プーリ
と逆転用伝動ベルトとを介して出力軸から入力軸への動
力伝達が行われ、このとき、入力軸の回転方向は正転用
伝動ベルトを介して動力伝達を行った場合に対して逆向
きとなり、移動農機が後進する。
考案が解決しようとする課題 正転用伝動ベルトと逆転用伝動ベルトとが平行に配設さ
れており、さらに、逆転用伝動ベルトは入力軸を中心と
して上下方向へ回動する。このため、これらのベルトを
覆うベルトカバーは、横幅及び上下幅が広くなって大型
化及び重量化し、さらに、このような大型のベルトカバ
ーを取付けることによって移動農機の外観が損なわれて
いる。
また、前進状態から後進状態へ切換える際において、テ
ンションローラを正転用伝動ベルトから離反させる操作
を行った後にアームを回動させる操作を行わなければな
らず、操作が煩雑である。そして、テンションローラを
正転用伝動ベルトから離反させる操作を忘れて摩擦車同
志を圧接させた場合には、摩擦車や伝動ベルトの摩耗を
早めるという欠点がある。
課題を解決するための手段 エンジンの出力軸から伝動ベルトを介してミッション入
力軸に動力を伝達する移動農機において、前記ミッショ
ン入力軸上に入力プーリを回転自在に遊嵌するとともに
この入力プーリと前記出力軸に連結された出力プーリと
の間に前記伝動ベルトを巻回し、前記ミッション入力軸
上に前記入力プーリから離反する方向に付勢されてスラ
イド自在にスプライン嵌合されたディスク体を設け、こ
のディスク体が前記入力プーリから離反した位置で互い
に係合し近接した位置で互いの係合が解除される係止爪
部を前記ディスク体と前記入力プーリとに形成し、前記
ディスク体の側面と前記入力プーリの側面との間に位置
して前記ミッション入力軸の軸心を中心とした放射方向
に向かう軸に摩擦伝動ローラを回転自在に取り付け、前
記ディスク体を前記ミッション入力軸上で前記入力プー
リに向けてスライドさせる操作部を設けた。
作用 エンジンから伝動ベルトを介して行われる動力伝達によ
り入力プーリが回転し、ディスク体をスライドさせて入
力プーリと係合させることにより、入力プーリとディス
ク体とミッション入力軸とが一体的に同方向に回転し、
移動農機が前進する。また、操作部の操作によりディス
ク体をスライドさせ、ディスク体と入力プーリとの係合
状態を解除するとともにディスク体の側面と入力プーリ
の側面とを摩擦伝動ローラに圧接させることにより、入
力プーリの回転は摩擦伝動ローラを介してディスク体及
びミッション入力軸へ伝達され、このとき、入力プーリ
の回転方向とディスク体の回転方向とが逆向きになると
ともに移動農機が後進する。
実施例 本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。移動農機
1のシャーシ2は前部にはエンジン3が搭載され、シャ
ーシ2の後部には走行用ミッション(図示せず)を収納
したミッションケース4が固定されている。
前記エンジン3の出力軸5には出力プーリ6が固定さ
れ、前記走行用ミッションのミッション入力軸7には軸
受8を介して入力プーリ9が回転自在に遊嵌され、これ
らの出力プーリ6と入力プーリ9との間には動力伝達用
の伝動ベルト10が巻回されている。前記ミッションケー
ス4の外壁面には支軸11の回りに上下方向回動自在にテ
ンションアーム12が取付けられており、テンションアー
ム12の先端部には前記伝動ベルト10へテンションを付与
するテンションローラ13が回転自在に保持されている。
なお、前記テンションアーム12の略中央部にはワイヤ14
の一端が連結され、ワイヤ14の他端は前記移動農機1の
ハンドル15に取付けられたクラッチレバー16に連結され
ている。
前記ミッション入力軸7上にはディスク体17がスライド
自在にスプライン嵌合されており、このディスク体17に
は、前記入力プーリ9に形成された係合爪部18と係脱自
在に係合する係合爪部19が形成されいる。なお、前記入
力プーリ9と前記ディスク体17との間には、このディス
ク体17を前記入力プーリ9から離反させる方向へ付勢す
るスプリング20が設けられており、ディスク体17がスプ
リング20の付勢力によって最も入力プーリ9から離反す
る位置にスライドしている際に前記係合爪部18,19同志
が係合されている。
つぎに、一端が前記ミッションケース4の外壁面に固定
されたステー21が設けられており、ステー21の他端には
前記ミッション入力軸7の外周を囲むリング22が固定さ
れている。前記リング22には、前記ミッション入力軸7
の軸心に対して放射方向の軸心を有する3本の軸23が等
間隔で固定されており、これらの軸23には前記ディスク
体17の側面と前記入力プーリ9の側面との間に配設され
た摩擦伝動ローラであるゴムローラ24が回転自在に保持
されている。
前記ミッションケース4の外壁面にはシャフト25が軸心
回りに回転自在に取付けられており、略U字形に形成さ
れるとともに先端部が前記ディスク体17の側面に当接さ
れたフォーク26が前記シャフト25の一端に連結されてい
る。また、前記シャフト25の他端にはステー27が固定さ
れており、ステー27の先端部にはワイヤ28の一端が連結
され、ワイヤ28の他端は前記ハンドル15に取付けられた
操作部である前後進切換操作レバー29に連結されてい
る。
このような構成において、移動農機1を前進させる通常
の作業状態においては、第2図に示すように、スプリン
グ20の付勢力によってディスク体17が最も入力プーリ9
から離反する位置にスライドしており、係合爪部18,19
同志が噛み合っている。従って、クラッチレバー16を操
作して伝動ベルト10へテンションを付与することによ
り、エンジン3からの動力は出力プーリ6から伝動ベル
ト10を介して入力プーリ9へ伝達され、さらに、係合爪
部18,19の噛み合いによって入力プーリ9からディスク
体17へ伝達され、ディスク体17と一体的にミッション入
力軸7が回転することにより移動農機1が前進する。な
お、移動農機1の前進時においては、入力プーリ9とミ
ッション入力軸7とが同一方向へ回転している。
つぎに、移動農機1を前進させて作業を行っている際
に、移動農機1を後進させる必要が生じた場合は、前後
進切換レバー29を握る。前後進切換レバー29を握るとワ
イヤ28が引っ張られ、ステー27及びフォーク26が第3図
に示すようにシャフト25の回りに反時計回り方向へ回動
する。そして、反時計回り方向へ回動するフォーク26に
より押されたディスク体17が入力プーリ9側へスライド
し、係合爪部18,19同志の係合状態が解除される。前後
進切換レバー29の握り量をさらに大きくすると、ディス
ク体17はひき続き入力プーリ9側へスライドするととも
にディスク体17の側面と入力プーリ9の側面とがゴムロ
ーラ24に圧接される。
ここで、ディスク体17の側面と入力プーリ9の側面とが
ゴムローラ24に圧接された状態においては、第4図に示
すように、入力プーリ9が反時計回り方向(矢印A方
向)へ回転すると、ゴムローラ24は矢印B方向へ回転
し、さらに、ディスク体17は時計回り方向(矢印C方
向)へ回転する。従って、ディスク体17と一体的に回転
するミッション入力軸7も時計回り方向へ回転し、ミッ
ション入力軸7の回転方向が入力プーリ9の回転方向と
逆向きになるとともに移動農機1が後進する。
移動農機1を前進状態に戻す場合には前後進切換レバー
29から手を離す。すると、ワイヤ28に作用していた引張
力が消滅するとともにディスク体17を入力プーリ9側へ
付勢していた力が消滅し、ディスク体17はスプリング20
の付勢力によって入力プーリ9から離反する方向へスラ
イドする。そして、第2図に示すように係合爪部18,19
同志が噛み合う位置に戻り、移動農機1は前進状態に戻
る。
考案の効果 本考案は、上述のように構成したので、入力プーリとデ
ィスク体とを係合させた状態においては入力プーリとデ
ィスク体及びミッション入力軸とを同一方向へ回転させ
ることによって移動農機を前進させることができ、ま
た、操作部を操作することによりディスク体をスライド
させ、ディスク体の側面と入力プーリの側面とをこれら
のディスク体と入力プーリとの間に配設した摩擦伝動ロ
ーラに当接させることによって入力プーリの回転方向と
ディスク体及びミッション入力軸の回転方向とを逆向き
とするとともに移動農機を後進させることができ、従っ
て、前進と後進との切換操作を操作部の操作のみによっ
て行うために誤操作を防止することができるとともに切
換操作を迅速に行うことができ、さらに、使用する伝動
ベルトが1本であるとともにこの伝動ベルトが移動しな
い構造であるため、伝動ベルトを覆うベルトケースの薄
型化及び小型化を図ることができるとともに移動農機全
体の外観を向上させることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は動力伝
達部を示す正面図、第2図は移動農機を前進させている
状態における動力伝達部を示す水平断面図、第3図は移
動農機を後進させている状態における動力伝達部を示す
水平断面図、第4図は移動農機を後進させる際における
入力プーリからディスク体への動力伝達状態を示す斜視
図、第5図は移動農機の全体を示す斜視図である。 1……移動農機、3……エンジン、5……出力軸、6…
…出力プーリ、7……ミッション入力軸、9……入力プ
ーリ、10……伝動ベルト、17……ディスク体、24……摩
擦伝動ローラ、29……操作部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの出力軸から伝動ベルトを介して
    ミッション入力軸に動力を伝達する移動農機において、
    前記ミッション入力軸上に入力プーリを回転自在に遊嵌
    するとともにこの入力プーリと前記出力軸に連結された
    出力プーリとの間に前記伝動ベルトを巻回し、前記ミッ
    ション入力軸上に前記入力プーリから離反する方向に付
    勢されてスライド自在にスプライン嵌合されたディスク
    体を設け、このディスク体が前記入力プーリから離反し
    た位置で互いに係合し近接した位置で互いの係合が解除
    される係止爪部を前記ディスク体と前記入力プーリとに
    形成し、前記ディスク体の側面と前記入力プーリの側面
    との間に位置して前記ミッション入力軸の軸心を中心と
    した放射方向に向かう軸に摩擦伝動ローラを回転自在に
    取り付け、前記ディスク体を前記ミッション入力軸上で
    前記入力プーリに向けてスライドさせる操作部を設けた
    ことを特徴とする移動農機の前後進切換装置。
JP7026990U 1990-06-29 1990-06-29 移動農機の前後進切換装置 Expired - Lifetime JPH0749115Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7026990U JPH0749115Y2 (ja) 1990-06-29 1990-06-29 移動農機の前後進切換装置

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JP7026990U JPH0749115Y2 (ja) 1990-06-29 1990-06-29 移動農機の前後進切換装置

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Publication Number Publication Date
JPH0428253U JPH0428253U (ja) 1992-03-06
JPH0749115Y2 true JPH0749115Y2 (ja) 1995-11-13

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ID=31606287

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JP7026990U Expired - Lifetime JPH0749115Y2 (ja) 1990-06-29 1990-06-29 移動農機の前後進切換装置

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JPH0428253U (ja) 1992-03-06

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