JPH0745791A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH0745791A JPH0745791A JP20365593A JP20365593A JPH0745791A JP H0745791 A JPH0745791 A JP H0745791A JP 20365593 A JP20365593 A JP 20365593A JP 20365593 A JP20365593 A JP 20365593A JP H0745791 A JPH0745791 A JP H0745791A
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- oxide film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 NPNトランジスタとコンデンサを同時に形
成する方法にて、コンデンサの横方向パターン面積を変
えることなく表面積を増加させること。 【構成】 フィールド酸化膜をコンデンサ内に多数、小
刻みに形成し、これをエッチングした跡のシリコン段差
部にコレクタリンのN+ 型拡散を行ない、LPCVD法
による窒化膜16を形成する。この方法でコンデンサ表
面積は約15%増加する。また、フィールド酸化を二度
行なう場合には約40%増加させることができる。した
がって所望の容量値をもつコンデンサを形成するとき、
この増加分だけ従来のパターン面積を縮小することがで
き、チップ縮小化が図れ、コスト低減ができる。
成する方法にて、コンデンサの横方向パターン面積を変
えることなく表面積を増加させること。 【構成】 フィールド酸化膜をコンデンサ内に多数、小
刻みに形成し、これをエッチングした跡のシリコン段差
部にコレクタリンのN+ 型拡散を行ない、LPCVD法
による窒化膜16を形成する。この方法でコンデンサ表
面積は約15%増加する。また、フィールド酸化を二度
行なう場合には約40%増加させることができる。した
がって所望の容量値をもつコンデンサを形成するとき、
この増加分だけ従来のパターン面積を縮小することがで
き、チップ縮小化が図れ、コスト低減ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特にシリコン基板上に誘電膜を形成するコンデン
サを備えた半導体装置の製造方法に関する。
関し、特にシリコン基板上に誘電膜を形成するコンデン
サを備えた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術である窒化膜を誘電膜とする
コンデンサとNPNバイポーラトランジスタ(以下NP
NTr、と記す)とを同一シリコン基板上に形成する方
法について、図7(a)(b)及び図8(c)(d)を
参照して説明する。図7(a)に示すように、P- 型シ
リコン基板1上にN+ 型埋込層2を形成し、N- 型エピ
タキシャル層3を成長した後、P+ 型拡散領域4を形成
し、酸化膜5、窒化膜6を形成する。次いで、窒化膜6
を選択的にエッチングした後、熱酸化により厚さ約0.
5〜2μmのフィールド酸化膜7を形成する。この時、
フィールド酸化膜7直下のP+ 型拡散領域は深く押し下
げられてP- 型シリコン基板1に連結し、絶縁分離領域
とする。次に図7(b)に示すように、窒化膜6および
酸化膜5を選択的にエッチングして開孔部9a,9bを
形成した後、窒化膜6およびフィールド酸化膜7をマス
クにしてリンの拡散を行ない、NPNTr、のコレクタ
となるN+ 型拡散領域11aおよびコンデンサの下部電
極となるN+ 型拡散領域11bを同時に形成する。
コンデンサとNPNバイポーラトランジスタ(以下NP
NTr、と記す)とを同一シリコン基板上に形成する方
法について、図7(a)(b)及び図8(c)(d)を
参照して説明する。図7(a)に示すように、P- 型シ
リコン基板1上にN+ 型埋込層2を形成し、N- 型エピ
タキシャル層3を成長した後、P+ 型拡散領域4を形成
し、酸化膜5、窒化膜6を形成する。次いで、窒化膜6
を選択的にエッチングした後、熱酸化により厚さ約0.
5〜2μmのフィールド酸化膜7を形成する。この時、
フィールド酸化膜7直下のP+ 型拡散領域は深く押し下
げられてP- 型シリコン基板1に連結し、絶縁分離領域
とする。次に図7(b)に示すように、窒化膜6および
酸化膜5を選択的にエッチングして開孔部9a,9bを
形成した後、窒化膜6およびフィールド酸化膜7をマス
クにしてリンの拡散を行ない、NPNTr、のコレクタ
となるN+ 型拡散領域11aおよびコンデンサの下部電
極となるN+ 型拡散領域11bを同時に形成する。
【0003】次いで図8(c)に示すように、窒化膜6
および酸化膜5を全面エッチングした後、酸化膜12を
新たに形成し、ボロンを選択的に導入してNPNTr、
のベースとなるP型拡散領域13を形成する。次に窒化
膜14を形成し、窒化膜14および酸化膜12を選択的
にエッチングしてコンデンサ開孔部15を形成した後、
コンデンサの誘電膜となる窒化膜16を形成する。その
後、図8(d)に示すように、ヒ素を導入した多結晶シ
リコン層18からの拡散により、NPNTr、のエミッ
タ、コレクタコンタクトおよびコンデンサの下部電極コ
ンタクトとなるN+ 型拡散領域19a,19bおよび1
9cを形成する。多結晶シリコン層18はコンデンサ開
孔部15を覆うように残し、上部電極とする。最後にア
ルミ電極を形成し、NPNTr、のエミッタ電極20
a、ベース電極20bおよびコレクタ電極20c、なら
びにコンデンサの上部電極20dおよび下部電極20e
とする。また、従来技術による多結晶シリコンを電極と
するコンデンサとして、図9に示す構造が特開昭63−
318765号に提案されている。これは、フィールド
酸化膜202を選択的にエッチングして凹部を設け、下
部電極となる多結晶シリコン203を形成し、これを酸
化して誘電膜となる酸化膜204を形成し、その上に上
部電極となる多結晶シリコン205を凹部にも形成して
表面積の有効活用を図ったものである。
および酸化膜5を全面エッチングした後、酸化膜12を
新たに形成し、ボロンを選択的に導入してNPNTr、
のベースとなるP型拡散領域13を形成する。次に窒化
膜14を形成し、窒化膜14および酸化膜12を選択的
にエッチングしてコンデンサ開孔部15を形成した後、
コンデンサの誘電膜となる窒化膜16を形成する。その
後、図8(d)に示すように、ヒ素を導入した多結晶シ
リコン層18からの拡散により、NPNTr、のエミッ
タ、コレクタコンタクトおよびコンデンサの下部電極コ
ンタクトとなるN+ 型拡散領域19a,19bおよび1
9cを形成する。多結晶シリコン層18はコンデンサ開
孔部15を覆うように残し、上部電極とする。最後にア
ルミ電極を形成し、NPNTr、のエミッタ電極20
a、ベース電極20bおよびコレクタ電極20c、なら
びにコンデンサの上部電極20dおよび下部電極20e
とする。また、従来技術による多結晶シリコンを電極と
するコンデンサとして、図9に示す構造が特開昭63−
318765号に提案されている。これは、フィールド
酸化膜202を選択的にエッチングして凹部を設け、下
部電極となる多結晶シリコン203を形成し、これを酸
化して誘電膜となる酸化膜204を形成し、その上に上
部電極となる多結晶シリコン205を凹部にも形成して
表面積の有効活用を図ったものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンデンサの大容量化
を図る手段としては、高比誘電率化、薄膜化および大面
積化がある。従来例図7(a)(b)及び図8(c)
(d)では、トランジスタ等を形成する上で整合性の良
い誘電膜のうち、最も比誘電率の高いLPCVD法によ
る窒化膜Si3 N4 を用いている。また、膜の耐圧や製
造装置の能力から薄膜化にも限界がある。よって大容量
化のためにはコンデンサの横方向パターンを大きくする
しかなく、チップ面積が大きくなり、よってコストを高
くするという欠点があった。また、従来例の図9は、フ
ィールド酸化膜の段差を使って単位面積あたりの容量を
向上させてはいるが、上部・下部電極ともに多結晶シリ
コン層を形成する必要があり、図7(a)(d)及び図
8(c)(d)のように多結晶シリコン層を一層しか形
成しない場合には適用できないという欠点があった。
を図る手段としては、高比誘電率化、薄膜化および大面
積化がある。従来例図7(a)(b)及び図8(c)
(d)では、トランジスタ等を形成する上で整合性の良
い誘電膜のうち、最も比誘電率の高いLPCVD法によ
る窒化膜Si3 N4 を用いている。また、膜の耐圧や製
造装置の能力から薄膜化にも限界がある。よって大容量
化のためにはコンデンサの横方向パターンを大きくする
しかなく、チップ面積が大きくなり、よってコストを高
くするという欠点があった。また、従来例の図9は、フ
ィールド酸化膜の段差を使って単位面積あたりの容量を
向上させてはいるが、上部・下部電極ともに多結晶シリ
コン層を形成する必要があり、図7(a)(d)及び図
8(c)(d)のように多結晶シリコン層を一層しか形
成しない場合には適用できないという欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、半導体基板表面を選択的に熱酸化して厚さ
0.5μm以上の酸化膜をフィールド領域上に形成する
と同時にコンデンサ領域上にもできるだけ小刻みに多数
形成する工程と、前記コンデンサ領域上の前記酸化膜を
選択的にエッチングして前記半導体基板表面に多数の凹
凸を形成する工程と、前記凹凸部および前記凹凸部から
延在する前記半導体基板表面の一部に不純物を導入して
前記半導体基板よりも高濃度の拡散領域を形成する工程
と、前記凹凸部にコンデンサの誘電膜を形成する工程
と、前記誘電膜の上および前記高濃度拡散領域の一部の
上にそれぞれコンデンサの電極を形成する工程とを含む
半導体装置の製造方法である。本発明において、厚さ
0.5μm以上の前記酸化膜をコンデンサ領域上にもで
きるだけ小刻みに多数形成するのは、前記凹凸をできる
だけ増やしてコンデンサの表面積を大きくするためであ
る。
造方法は、半導体基板表面を選択的に熱酸化して厚さ
0.5μm以上の酸化膜をフィールド領域上に形成する
と同時にコンデンサ領域上にもできるだけ小刻みに多数
形成する工程と、前記コンデンサ領域上の前記酸化膜を
選択的にエッチングして前記半導体基板表面に多数の凹
凸を形成する工程と、前記凹凸部および前記凹凸部から
延在する前記半導体基板表面の一部に不純物を導入して
前記半導体基板よりも高濃度の拡散領域を形成する工程
と、前記凹凸部にコンデンサの誘電膜を形成する工程
と、前記誘電膜の上および前記高濃度拡散領域の一部の
上にそれぞれコンデンサの電極を形成する工程とを含む
半導体装置の製造方法である。本発明において、厚さ
0.5μm以上の前記酸化膜をコンデンサ領域上にもで
きるだけ小刻みに多数形成するのは、前記凹凸をできる
だけ増やしてコンデンサの表面積を大きくするためであ
る。
【0006】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。 [実施例1]図1(a)(c)、図2(d)〜(f)お
よび図3(g)(h)は本発明の実施例1を工程順に説
明する断面図である。まず、図1(a)に示すように、
比抵抗10〜50Ω・cmのP- 型シリコン基板1に層抵
抗20〜40Ω/□のN+ 型埋込層2を形成し、比抵抗
約1Ω・cm、厚さ2〜4μmのN- 型エピタキシャル層
3を形成した後、絶縁分離のため層抵抗10〜30Ω/
□のP+ 型拡散層4を形成する。次に、図1(b)に示
すように、全面に厚さ500〜1000オングストロー
ムの熱酸化膜5を形成し、その上にLPCVD法による
窒化膜6を厚さ1000〜2000オングストローム形
成する。その後、窒化膜6および酸化膜5を選択的にエ
ッチングした後、窒化膜6をマスクに熱酸化を行なって
厚さ0.5〜2μmの厚いフィールド酸化膜7a,7b
を形成する。ここで、7aはP+ 型拡散層4をを深く押
し込み、P- 型シリコン基板1へ到達させるようにする
ものであり、7bはなるべく多く小刻みに形成し、コン
デンサ面積を深さ方向にも取れるようにするものであ
る。
説明する。 [実施例1]図1(a)(c)、図2(d)〜(f)お
よび図3(g)(h)は本発明の実施例1を工程順に説
明する断面図である。まず、図1(a)に示すように、
比抵抗10〜50Ω・cmのP- 型シリコン基板1に層抵
抗20〜40Ω/□のN+ 型埋込層2を形成し、比抵抗
約1Ω・cm、厚さ2〜4μmのN- 型エピタキシャル層
3を形成した後、絶縁分離のため層抵抗10〜30Ω/
□のP+ 型拡散層4を形成する。次に、図1(b)に示
すように、全面に厚さ500〜1000オングストロー
ムの熱酸化膜5を形成し、その上にLPCVD法による
窒化膜6を厚さ1000〜2000オングストローム形
成する。その後、窒化膜6および酸化膜5を選択的にエ
ッチングした後、窒化膜6をマスクに熱酸化を行なって
厚さ0.5〜2μmの厚いフィールド酸化膜7a,7b
を形成する。ここで、7aはP+ 型拡散層4をを深く押
し込み、P- 型シリコン基板1へ到達させるようにする
ものであり、7bはなるべく多く小刻みに形成し、コン
デンサ面積を深さ方向にも取れるようにするものであ
る。
【0007】次いで、図1(c)に示すように、レジス
ト8を選択的に開孔し、ドライエッチにより窒化膜6を
エッチングして、NPNTr、のコレクタ拡散のための
開孔部9aおよびコンデンサの電極コンタクトのための
開孔部9bを形成する。次に、図2(d)に示すように
開孔部9a,9bの酸化膜5,7bをフッ酸により選択
的にエッチングし、コンデンサ領域には凹部10のよう
なシリコン段差を付ける。その後、窒化膜6およびフィ
ールド酸化膜7aをマスクにリンの拡散を行ない、層抵
抗10〜30Ω/□のN+ 型拡散領域11a,11bを
形成する。ここで、11aはNPNTr、のコレクタ領
域、11bはコンデンサの電極コンタクトになる。次い
で、図2(e)に示すように、窒化膜6および酸化膜5
を全面エッチングした後、新たに熱酸化を行なって厚さ
500〜1000オングストロームの酸化膜12を形成
した後、ボロンを加速エネルギー15〜40KeV、ド
ーズ量1013〜1014cm-2でイオン注入し、NPNT
r、のベース領域となるP型拡散領域13を形成する。
その後、全面にLPCVD法による窒化膜14を厚さ1
000〜2000オングストローム形成する。
ト8を選択的に開孔し、ドライエッチにより窒化膜6を
エッチングして、NPNTr、のコレクタ拡散のための
開孔部9aおよびコンデンサの電極コンタクトのための
開孔部9bを形成する。次に、図2(d)に示すように
開孔部9a,9bの酸化膜5,7bをフッ酸により選択
的にエッチングし、コンデンサ領域には凹部10のよう
なシリコン段差を付ける。その後、窒化膜6およびフィ
ールド酸化膜7aをマスクにリンの拡散を行ない、層抵
抗10〜30Ω/□のN+ 型拡散領域11a,11bを
形成する。ここで、11aはNPNTr、のコレクタ領
域、11bはコンデンサの電極コンタクトになる。次い
で、図2(e)に示すように、窒化膜6および酸化膜5
を全面エッチングした後、新たに熱酸化を行なって厚さ
500〜1000オングストロームの酸化膜12を形成
した後、ボロンを加速エネルギー15〜40KeV、ド
ーズ量1013〜1014cm-2でイオン注入し、NPNT
r、のベース領域となるP型拡散領域13を形成する。
その後、全面にLPCVD法による窒化膜14を厚さ1
000〜2000オングストローム形成する。
【0008】次に、図2(f)に示すように、窒化膜1
4および酸化膜12を選択的にエッチングしてコンデン
サの開孔部15を形成した後、コンデンサの誘電膜とな
るLPCVD法による窒化膜16(Si3 N4 )を所望
の厚さ(通常200〜500オングストローム)になる
よう形成する。次いで、図3(g)に示すように、窒化
膜14,16を選択的にエッチングして、開孔部17a
〜17dを形成する。ここで17a,17bおよび17
cはそれぞれNPNTr、のエミッタ、ベースおよびコ
レクタのコンタクトを形成し、17dはコンデンサの下
部電極コンタクトを形成する。さらに開孔部17a,1
7cおよび17dでは酸化膜12もエッチングする。そ
の後、全面に厚さ1000〜2000オングストローム
の多結晶シリコン層18を形成した後、ヒ素を加速エネ
ルギー60〜80KeV、ドーズ量1015〜1016cm-2
でイオン注入し、900〜950℃の熱押込でN+ 型拡
散領域19a,19bおよび19cを形成する。ここ
で、19aおよび19bはそれぞれNPNTr、のエミ
ッタおよびコレクタコンタクトを形成し、19cはコン
デンサの下部電極コンタクトを形成する。
4および酸化膜12を選択的にエッチングしてコンデン
サの開孔部15を形成した後、コンデンサの誘電膜とな
るLPCVD法による窒化膜16(Si3 N4 )を所望
の厚さ(通常200〜500オングストローム)になる
よう形成する。次いで、図3(g)に示すように、窒化
膜14,16を選択的にエッチングして、開孔部17a
〜17dを形成する。ここで17a,17bおよび17
cはそれぞれNPNTr、のエミッタ、ベースおよびコ
レクタのコンタクトを形成し、17dはコンデンサの下
部電極コンタクトを形成する。さらに開孔部17a,1
7cおよび17dでは酸化膜12もエッチングする。そ
の後、全面に厚さ1000〜2000オングストローム
の多結晶シリコン層18を形成した後、ヒ素を加速エネ
ルギー60〜80KeV、ドーズ量1015〜1016cm-2
でイオン注入し、900〜950℃の熱押込でN+ 型拡
散領域19a,19bおよび19cを形成する。ここ
で、19aおよび19bはそれぞれNPNTr、のエミ
ッタおよびコレクタコンタクトを形成し、19cはコン
デンサの下部電極コンタクトを形成する。
【0009】最後に、図3(h)に示すように、開孔部
17a,17c,17dおよび15上にのみ多結晶シリ
コン層18を残すように選択的にドライエッチを行なっ
た後、開孔部17bの酸化膜12をエッチングして、最
後にアルミ電極20a〜20eを形成する。ここで、2
0a,20bおよび20cはNPNTr、のそれぞれエ
ミッタ、ベースおよびコレクタ電極となり、20dおよ
び20eはそれぞれコンデンサの上部電極および下部電
極となる。
17a,17c,17dおよび15上にのみ多結晶シリ
コン層18を残すように選択的にドライエッチを行なっ
た後、開孔部17bの酸化膜12をエッチングして、最
後にアルミ電極20a〜20eを形成する。ここで、2
0a,20bおよび20cはNPNTr、のそれぞれエ
ミッタ、ベースおよびコレクタ電極となり、20dおよ
び20eはそれぞれコンデンサの上部電極および下部電
極となる。
【0010】[実施例2]図4(a)(b)及び図5
(c)(d)は本発明の実施例2を工程順に説明する断
面図である。図4(a)に至るまでは図1(a)〜
(b)と同じである。まず図4(a)に示すように、図
1(b)のフィールド酸化膜7a,7bをフッ酸によっ
て全面エッチングした後、熱酸化によって厚さ500〜
1000オングストロームの酸化膜101を形成した
後、LPCVD法により厚さ約500オングストローム
の窒化膜102を全面に形成する。次に図4(b)に示
すように、反応性イオンエッチング(RIE)等の異方
性ドライエッチによって窒化膜6をマスクに凹部103
a,103b底面の窒化膜102を選択的にエッチング
し、さらにその下の酸化膜101をフッ酸によって選択
的にエッチングする。
(c)(d)は本発明の実施例2を工程順に説明する断
面図である。図4(a)に至るまでは図1(a)〜
(b)と同じである。まず図4(a)に示すように、図
1(b)のフィールド酸化膜7a,7bをフッ酸によっ
て全面エッチングした後、熱酸化によって厚さ500〜
1000オングストロームの酸化膜101を形成した
後、LPCVD法により厚さ約500オングストローム
の窒化膜102を全面に形成する。次に図4(b)に示
すように、反応性イオンエッチング(RIE)等の異方
性ドライエッチによって窒化膜6をマスクに凹部103
a,103b底面の窒化膜102を選択的にエッチング
し、さらにその下の酸化膜101をフッ酸によって選択
的にエッチングする。
【0011】次いで図5(c)に示すように、窒化膜
6,102をマスクに熱酸化を行なって、図1(b)で
形成したフィールド酸化膜7a,7bと同じ厚さの酸化
膜104a,104bを形成する。ここで、104aは
7a同様、P+ 型拡散層4を深く押し込み、P- 型シリ
コン基板1へ到達させるようにするものであり、104
bは7b同様、なるべく多く小刻みに形成し、コンデン
サ面積を深さ方向にも取れるようにするものである。そ
の後の形成方法は図1(c)、図2(d)〜(f)及び
図3(g)(h)に示す方法と全く同じであり、図3
(h)に相当する図5(d)をもって完成となり、半導
体装置が製造されるものである。
6,102をマスクに熱酸化を行なって、図1(b)で
形成したフィールド酸化膜7a,7bと同じ厚さの酸化
膜104a,104bを形成する。ここで、104aは
7a同様、P+ 型拡散層4を深く押し込み、P- 型シリ
コン基板1へ到達させるようにするものであり、104
bは7b同様、なるべく多く小刻みに形成し、コンデン
サ面積を深さ方向にも取れるようにするものである。そ
の後の形成方法は図1(c)、図2(d)〜(f)及び
図3(g)(h)に示す方法と全く同じであり、図3
(h)に相当する図5(d)をもって完成となり、半導
体装置が製造されるものである。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィールド酸化によって付くシリコン段差を利用して、横
方向の大きさを変えずにまた、何ら工程を追加すること
なく、コンデンサの容量を大きくできる利点がある。た
とえば、図6(a)に示すように、マスクとなる窒化膜
を配した場合のコンデンサ表面積の増加率を計算してみ
る。線分ABの断面を実施例1の場合は図6(b)に、
実施例2の場合は図6(c)に示す。ここで、フィール
ド酸化膜の厚さを1.5μm、フィールド酸化膜の窒化
膜への潜り込み(バーズビーク)を膜厚の0.7倍とす
ると、シリコン段差部の斜辺の長さは実施例1,2にお
いてそれぞれ1.29μm、1.83μmとなる。
ィールド酸化によって付くシリコン段差を利用して、横
方向の大きさを変えずにまた、何ら工程を追加すること
なく、コンデンサの容量を大きくできる利点がある。た
とえば、図6(a)に示すように、マスクとなる窒化膜
を配した場合のコンデンサ表面積の増加率を計算してみ
る。線分ABの断面を実施例1の場合は図6(b)に、
実施例2の場合は図6(c)に示す。ここで、フィール
ド酸化膜の厚さを1.5μm、フィールド酸化膜の窒化
膜への潜り込み(バーズビーク)を膜厚の0.7倍とす
ると、シリコン段差部の斜辺の長さは実施例1,2にお
いてそれぞれ1.29μm、1.83μmとなる。
【0013】よって、シリコン面一片の長さの伸び率
は、実施例1では(0.45+1.29+0.5)÷
(0.45+1.05+0.5)=1.12、実施例2
では(0.45+1.83+0.5)÷(0.45+
1.05+0.5)=1.39となる。よって、表面積
の増加率は、実施例1で約15%、実施例2では約40
%となる。したがって、所望の容量値をもつコンデンサ
を形成するとき、従来に比べてこの表面積増加率分だけ
コンデンサのパターン面積を縮小でき、チップの縮小、
よってコスト低減が図れるという効果が奏されるもので
ある。
は、実施例1では(0.45+1.29+0.5)÷
(0.45+1.05+0.5)=1.12、実施例2
では(0.45+1.83+0.5)÷(0.45+
1.05+0.5)=1.39となる。よって、表面積
の増加率は、実施例1で約15%、実施例2では約40
%となる。したがって、所望の容量値をもつコンデンサ
を形成するとき、従来に比べてこの表面積増加率分だけ
コンデンサのパターン面積を縮小でき、チップの縮小、
よってコスト低減が図れるという効果が奏されるもので
ある。
【図1】本発明の実施例1の工程(a)〜(c)の断面
図。
図。
【図2】本発明の実施例1の工程で図1に続く(d)〜
(f)の断面図。
(f)の断面図。
【図3】本発明の実施例1の工程で図2に続く(g),
(h)の断面図。
(h)の断面図。
【図4】本発明の実施例2の工程(a)(b)の断面
図。
図。
【図5】本発明の実施例2の工程で図4に続く(c),
(d)の断面図。
(d)の断面図。
【図6】本発明の効果を定量的に説明するためのレイア
ウト図(a)および断面図(b),(c)。
ウト図(a)および断面図(b),(c)。
【図7】従来例の工程(a)(b)の断面図。
【図8】従来例の工程で図7に続く(c)(d)の断面
図。
図。
【図9】従来例の断面図。
1 P- 型シリコン基板 2 N+ 型埋込層 3 N- 型エピタキシャル層 4 P+ 型拡散領域 5,7a,7b,12,101,104a,104b,
202,204酸化膜 6,14,16,102 窒化膜 8 レジスト 9a,9b,15,17a〜17d 開孔部 10,103a,103b 凹部 11a,11b,19a〜19c N+ 型拡散領域 13 P型拡散領域 18,203,205 多結晶シリコン層 20a〜20e アルミ電極 201 ウェハー
202,204酸化膜 6,14,16,102 窒化膜 8 レジスト 9a,9b,15,17a〜17d 開孔部 10,103a,103b 凹部 11a,11b,19a〜19c N+ 型拡散領域 13 P型拡散領域 18,203,205 多結晶シリコン層 20a〜20e アルミ電極 201 ウェハー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/06
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板表面を選択的に熱酸化して厚
さ0.5μm以上の酸化膜をフィールド領域上に形成す
ると同時にコンデンサ領域上にもできるだけ小刻みに多
数形成する工程と、前記コンデンサ領域上の前記酸化膜
を選択的にエッチングして前記半導体基板表面に多数の
凹凸を形成する工程と、前記凹凸部および前記凹凸部か
ら延在する前記半導体基板表面の一部に不純物を導入し
て前記半導体基板よりも高濃度の拡散領域を形成する工
程と、前記凹凸部にコンデンサの誘電膜を形成する工程
と、前記誘電膜の上および前記高濃度拡散領域の一部の
上にそれぞれコンデンサの電極を形成する工程とを含む
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記高濃度拡散領域を縦型バイポーラト
ランジスタのコレクタと同時に形成することを特徴とす
る請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記誘電膜をLPCVD法によるSi3
N4膜で形成することを特徴とする請求項1記載の半導
体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20365593A JP2616665B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20365593A JP2616665B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0745791A true JPH0745791A (ja) | 1995-02-14 |
JP2616665B2 JP2616665B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=16477657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20365593A Expired - Lifetime JP2616665B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2616665B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100712491B1 (ko) * | 2001-06-25 | 2007-05-02 | 삼성전자주식회사 | 다저항소자와 고정전용량의 커패시터를 구비하는 반도체소자의 제조방법 |
JP2011204927A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Seiko Instruments Inc | 半導体装置およびその製造方法 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP20365593A patent/JP2616665B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100712491B1 (ko) * | 2001-06-25 | 2007-05-02 | 삼성전자주식회사 | 다저항소자와 고정전용량의 커패시터를 구비하는 반도체소자의 제조방법 |
JP2011204927A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Seiko Instruments Inc | 半導体装置およびその製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2616665B2 (ja) | 1997-06-04 |
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