JPH0745575Y2 - ドラフト装置のウェイティングアーム - Google Patents

ドラフト装置のウェイティングアーム

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JPH0745575Y2
JPH0745575Y2 JP8152989U JP8152989U JPH0745575Y2 JP H0745575 Y2 JPH0745575 Y2 JP H0745575Y2 JP 8152989 U JP8152989 U JP 8152989U JP 8152989 U JP8152989 U JP 8152989U JP H0745575 Y2 JPH0745575 Y2 JP H0745575Y2
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JP
Japan
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arm
top roller
weighting arm
frame
lever
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JP8152989U
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JPH0322072U (ja
Inventor
正志 丑野
Original Assignee
株式会社豊田自動織機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はドラフト装置のウェイティングアームに関する
ものである。
[従来の技術] 一般に、粗紡機、精紡機等の紡機においては、表面速度
の異なる2組以上のローラを設置し、その表面速度の差
を利用して繊維束を逐次細化するローラドラフト形式の
ドラフト装置が広く使用されている。この種のドラフト
装置においては、フロントトップローラ、ミドル(セカ
ンド)トップローラ、バックトップローラ等のトップロ
ーラがウェイティングアームにボルトにより締付け固定
されたトップローラ支持部材に支持され、フロントボト
ムローラ、ミドル(セカンド)ボトムローラ、バックボ
トムローラ等のボトムローラに押圧されるようになって
いる。一般にミドルトップローラ及びバックトップロー
ラ用のトップローラ支持部材はローラゲージを変更調整
可能とするため、ウェイティングアームに対する固定位
置をウェイティングアームの長手方向において変更可能
とする必要がある。
従来、第4図に示すようにウェイティングアーム1のフ
レーム2の上壁2aにはその長手方向に沿って延びる長孔
3が形成され、トップローラ支持部材4は長孔3に挿通
される締付け用ボルト5によりフレーム2の所定位置に
固定されるようになっている。又、ウェイティングアー
ム1にはフレーム2の上面に当接してウェイティングア
ーム1を加圧状態にロックする作用位置と、フレーム2
から離間してウェイティングアーム1の加圧状態を解除
する解放位置とに配置可能なレバー6が設けられてい
る。そして、トップローラの位置決めすなわちトップロ
ーラ支持部材4の所定位置への固定は、ウェイティング
アーム1の加圧状態が解除された状態で行われ、位置決
め後、レバー6を作用位置に配置してウェイティングア
ーム1を加圧状態にし、機台の運転を行うようになって
いた。
[考案が解決しようとする課題] トップローラに荷重を掛けずに位置決めした後、ウェイ
ティングアームを加圧状態にして機台を運転すると、2
錘毎のトップローラは10kg以上の荷重でボトムローラに
圧接された状態でボトムローラとともに回転する。とこ
ろが、紡機機台に多数設置されたウェイティングアーム
のなかには、トップローラの状態が非加圧状態で位置決
めされた位置では不十分で微調整を必要とするものがで
る。従来装置はウェイティングアームが加圧状態ではボ
ルト5がレバー6に覆われているため、ボルト5を緩め
て微調整をすることはできない。そこで、従来はレバー
6を解放位置に配置したウェイティングアームの非加圧
状態において微調整を行った後、再び加圧状態にしてト
ップローラの状態を確認していた。そのため、微調整が
1回で完了せずに前記の作業を何回か繰り返す必要があ
り、手間が掛かった。又、機台運転中に微調整のためウ
ェイティングアームを非加圧状態にすると糸切れとな
り、糸継ぎ作業も必要となる。
又、トップローラの水平度を自動的に調整可能にしたい
わゆるペンジュラム型ウェイティングアームでは、トッ
プローラはウェイティングアームのフレームの長手方向
に沿って延びるとともにその基端がウェイティングアー
ムと直交する面内で揺動可能に配設されたアームの先端
に支持されており、第5図に示すように、フロントトッ
プローラ7を支持するトップローラ支持部材としてのア
ーム8に対してセカンドトップローラ9を支持するアー
ム10が跨がった状態に配置されている。フロントトップ
ローラ7を支持するアーム8の先端寄りには、フレーム
2の前壁2b内面に突設された一対の掛止突部11に係合可
能な掛止片12が形成されている。そして、ウェイティン
グアームの加圧状態では第5図に示すように掛止突部11
から掛止片12が浮き上がってアーム8の自動調芯作用が
可能な状態となり、ウェイティングアームの非加圧状態
では掛止突部11に掛止片12が掛止されてアーム8の下降
移動が規制されるようになっている。
掛止突部11の上端が同一高さであれば第7図に実線で示
すようにフロントトップローラ7が水平となった状態で
アーム8が支持されるため問題はない。しかし、前記掛
止突部11等はプレス成型で形成されるため両掛止突部11
の上端高さが一致しない場合があり、その場合は第7図
に鎖線で示すようにアーム8がフロントトップローラ7
とともに傾いた状態で支持される。この状態でセカンド
トップローラ9のトップローラ支持部材4の支持ブラケ
ット13がボルト5により締付け固定された場合、第6図
に示すようにアーム8とアーム10との間隙が小さいた
め、ボルト5の締付けトルクによりセカンドトップロー
ラ9を支持するアーム10がひねられると、アーム10がア
ーム8に接触した状態となる。そのため、ウェイティン
グアームが加圧状態となって掛止突部11と掛止片12との
係合状態が解除されても、アーム8の自動調芯機能が作
用せず、フロントトップローラ7のボトムローラに対す
る平行度が悪くなり、再調整が必要となる。
本考案は前述の問題点に鑑みてなされたものであって、
その目的は荷重を掛けた状態でウェイティングアームに
取付けられたトップローラの位置調整が可能なドラフト
装置のウェイティングアームを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため本考案においては、フレーム
上壁に形成された長孔に沿って移動可能なボルトにより
トップローラ支持部材が締付け固定されるウェイティン
グアームにおいて、フレームの上方にその基端において
回動可能に配設され、フレーム上に配置されてウェイテ
ィングアームを加圧状態にロックする作用位置と、フレ
ームから離間してウェイティングアームの加圧状態を解
除する解放位置とに配置可能なレバーに、少なくとも前
記長孔と対応する部分において該レバー内部を外部に開
放する開放部を設けた。
[作用] 本考案のウェイティングアームはウェイティングアーム
の加圧状態においても、レバーに形成された開放部から
レバー内部に差し込まれる六角レンチやスパナ等の工具
により、トップローラ支持部材をフレームの所定位置に
固定するボルトの回動操作が可能となる。従って、紡機
機台の運転中にトップローラの位置の微調整を行う場
合、ウェイティングアームを非加圧状態にする必要がな
く糸切れが生じない。
[実施例1] 以下、本考案をペンジュラム型ウェイティングアームに
具体化した第1実施例を第1,2図に従って説明する。な
お、従来装置と同一部分は同一符号を付して説明する。
ウェイティングアーム1は下方が開放され断面逆U字状
に形成されたフレーム2が、第1,2図に示すようにその
基端において支軸14に回動可能に支持され、フレーム2
の上方に配設されたレバー6が第2図に示すフレーム2
と当接する位置に配置された状態では、フレーム2がウ
ェイティングアーム1に支持された各トップローラ(図
示せず)をボトムローラ(図示せず)に押圧する加圧位
置にロック状態で保持され、第1図に示すようにレバー
6が上方に回動配置された状態では前記ロック状態が解
除されるようになっている。
レバー6は断面逆U字状に形成され、その上壁6aにはフ
レーム2に形成された長孔3と対応する位置に、レバー
6の内部を外部に開放する開放部としての長孔15が形成
されている。又、レバー6の両側壁6bの前後両側には係
合凸部16が形成され、前記長孔15と対応する部分を覆う
プラスチック製のカバー17が係合凸部16と係合する状態
でレバー6に着脱可能に取付けられるようになってい
る。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
ゲージ調整等のためセカンド及びバックトップローラの
位置を変更する場合には、従来と同様にレバー6をウェ
イティングアーム1の加圧状態解除位置に配置した状態
で、ボルト5を緩めてボルト5が長孔3に沿って移動可
能な状態とし、トップローラ支持部材4の支持ブラケッ
ト13をフレーム2の長手方向に沿ってスライドさせて所
定位置に配置させた後、その位置でボルト5の締付けを
行う。ボルト5の締付け完了後、レバー6を操作してウ
ェイティングアーム1を加圧状態として機台の運転を行
う。
静止状態と加圧状態とではトップローラに作用する力の
状態が異なるため、多数設置されたウェイティングアー
ム1のなかには実際の運転状態にすると、静止状態で位
置調整を行ったにも拘らず、トップローラが傾いたり、
所定位置からずれるものが生じる。この場合には第2図
に示すように、ウェイティングアーム1を加圧状態に保
持したままでカバー17をレバー6から取外し、レバー6
に形成された長孔15から六角レンチ18を差し込んで六角
穴付きボルト5を少し緩め、このボルト5を工具等で軽
くたたいてアーム10を動かしたり、アーム8又はクレー
ドル20を手や工具で支えて動かすことにより、実際の運
転状態でトップローラの位置調整を行う。その後、ボル
ト5を締付けカバー17を取付けることにより調整作業が
完了する。機台の運転開始後に微調整作業が行われる
が、ウェイティングアーム1を加圧状態に保持したまま
で作業が可能なため、従来のように微調整作業時に糸切
れとなって微調整作業完了後に糸継ぎ作業が必要となる
ことはない。なお、運転状態での微調整作業時以外はレ
バー6の長孔15はカバー17で覆われているので、長孔15
からの風綿の侵入は確実に防止される。
[実施例2] 次に第2実施例を第3図に従って説明する。この実施例
ではレバー6の上壁6aに長孔15を形成する代わりに、レ
バー6の側壁6bにフレーム2の長孔3と対応する位置に
開放部としての切欠き19が形成されている点と、ボルト
5として六角穴付きボルトに代えて普通の六角ボルトが
使用されている点とが前記実施例と異なっている。この
実施例のウェイティングアーム1では、加圧状態におけ
るトップローラの位置調整時に、切欠き19からスパナ等
を差し込んでボルト5の緩め操作や締付け操作を行う。
又、この実施例の場合にはレバー6の上壁6aに開放部が
ないため、特にカバー17を設けなくとも風綿の付着、侵
入は殆ど無い。
なお、本考案は前記両実施例に限定されるものではな
く、例えば、レバー6に形成された長孔15の大きさはフ
レーム2に形成された長孔3と同じ必要はなく、ゲージ
調整に必要なボルト5の移動範囲でボルト5を緩めた
り、締付けることが可能な大きさであればよい。又、カ
バー17として着脱可能なプラスチック製の物に代えて、
板ばねをレバー6に沿って長孔15を覆う状態で配置する
とともにその基端をレバー6の上壁6aに突設されたピン
に回動可能に取付けてもよい。さらには、ペンジュラム
型ウェイティングアーム以外のウェイティングアームに
適用してもよい。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案によれば、ウェイティングア
ームの加圧状態、すなわち実際の運転状態でウェイティ
ングアームに取付けられたトップローラの位置調整が可
能なため、従来装置と異なり静止状態で調整を行った後
実際の運転状態で様子を見ることを繰り返す必要がなく
なり、調整に手間が掛からなくなる。又、ウェイティン
グアームを非加圧状態にしないので糸切れが生ぜず、調
整完了後の糸継ぎ作業が不要となる。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案を具体化した第1実施例を示し、第1
図は非加圧状態の概略斜視図、第2図は加圧状態の概略
斜視図、第3図は第2実施例の概略斜視図、第4図は従
来装置の概略斜視図、第5図は部分破断側面図、第6図
は第5図のA-A線で切断したトップローラ支持部材とフ
レームとの関係を示す概略図、第7図はフロントトップ
ローラの支持状態を示す概略図である。 ウェイティングアーム1、フレーム2、上壁2a、長孔
3、トップローラ支持部材4、ボルト5、レバー6、ト
ップローラ支持部材としてのアーム8、開放部としての
長孔15,切欠き19、カバー17。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム上壁に形成された長孔に沿って移
    動可能なボルトによりトップローラ支持部材が締付け固
    定されるウェイティングアームにおいて、フレームの上
    方にその基端において回動可能に配設され、フレーム上
    に配置されてウェイティングアームを加圧状態にロック
    する作用位置と、フレームから離間してウェイティング
    アームの加圧状態を解除する解放位置とに配置可能なレ
    バーに、少なくとも前記長孔と対応する部分において該
    レバー内部を外部に開放する開放部を設けたドラフト装
    置のウェイティングアーム。
JP8152989U 1989-07-10 1989-07-10 ドラフト装置のウェイティングアーム Expired - Lifetime JPH0745575Y2 (ja)

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JP8152989U JPH0745575Y2 (ja) 1989-07-10 1989-07-10 ドラフト装置のウェイティングアーム

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JPH0322072U JPH0322072U (ja) 1991-03-06
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JP8152989U Expired - Lifetime JPH0745575Y2 (ja) 1989-07-10 1989-07-10 ドラフト装置のウェイティングアーム

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JP5939240B2 (ja) 2013-12-12 2016-06-22 株式会社豊田自動織機 コーマにおけるコーミングシリンダ

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JPH0322072U (ja) 1991-03-06

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