JPH0745369B2 - 病虫害防除剤 - Google Patents

病虫害防除剤

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JPH0745369B2
JPH0745369B2 JP61237860A JP23786086A JPH0745369B2 JP H0745369 B2 JPH0745369 B2 JP H0745369B2 JP 61237860 A JP61237860 A JP 61237860A JP 23786086 A JP23786086 A JP 23786086A JP H0745369 B2 JPH0745369 B2 JP H0745369B2
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copper
zinc
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soil
pesticides
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止 中嶋
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エーザイ生科研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、病虫害防除剤に関し、更に詳細には、銅、亜
鉛の塩類を有効成分とし、植物病害及び有害虫を同時に
防除する新規にして極めて安全な農園芸用病虫害防除剤
に関するものである。
(従来の技術) 作物に対する汚染、環境汚染、残留毒性、取扱時におけ
る危険性といった面から、農薬に関しては、安全な農
薬、公害の少ない農薬の開発が強く要望されている。
しかしながら、農薬は、本来有害生物を防除するもので
ある故、毒性の強いものを使用せざるを得ないのが現状
である。
本発明は、銅及び亜鉛の塩類を用いて安全な農薬の開発
に成功したものであるが、このような金属塩が、病害の
みならず虫害にもすぐれた防除効果を有し、且つ毒性が
なく安全であるということは、従来全く知られておらず
新規である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、このような技術の現状及び社会的ニーズに応
えるためになされたものであって、人畜に対する毒性の
ない極めて安全な農薬を開発する目的でなされたもので
ある。
またそれと同時に、防除作用の省力化のために、病害と
虫害に対しても同時に有効な防除性を示す農薬を開発す
る目的でなされたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記目的達成のため、すなわち、病害に対し
ても、また虫害に対してもこれを防除することができ、
しかも危険性のない安全な農薬の開発という。相互に矛
盾して相容れることのできないきわめて解決困難な目的
を達成するために、敢えてなされたものである。
この目的達成のために既知の農薬ないし有毒物質につい
てスクリーニングを行ったけれども目的とする物質を検
索するには到らなかった。そこで発想を転換して、従来
の農薬として全く使用されていない化合物に着目するに
いたり、莫大な数だけ存在する化合物を鋭意スクリーニ
ングして研究を行った結果、全く予期せざることに、
銅、亜鉛の塩類がアブラムシを防除するという全く新規
にして有用な知見を得た。
そしてこの新知見を基礎にして研究を進めた結果、ウド
ンコ病の防除にも有効であることもつきとめ、そして更
にその安全性も確認し、これらの新知見に基づいて更に
鋭意研究の結果、遂に本発明の完成に到達したものであ
る。
すなわち、本発明に係る病虫害防除剤は、硝酸銅及び硝
酸亜鉛を有効成分として特定の割合で配合した点を重要
なポイントとするものである。
これらの塩類は、農薬において常用されるキャリアーと
混合して、粉剤、水和剤、乳剤、液剤、顆粒剤、粒剤そ
の他の剤型に製剤する。本有効成分化合物は、毒性がほ
とんどないし溶媒に対する溶解性が高いため、その配合
量に特別の限定はなく、自由に配合することができる。
本防除剤は、通常の農薬と同様に茎葉散布することがで
きるほか、浸透性があるために土壌散布や土壌施用でき
るという著効も得られ、非常に特徴的である。本防除剤
は、予防効果と治療効果を併用しているので、その防除
効果はきわめて有効である。本防除剤を圃場に施用する
に際しては、例えば、10a当り水100に対し20倍希釈と
して、塩類として0.5〜20kg程度を使用すればよい。効
果的な使用の一例としては、10a当り水100に対し20倍
希釈して、塩類として5kg使用すれば良い。硝酸銅と硝
酸亜鉛の混合割合は、後記する試験例及び実施例からも
明らかなように、硝酸銅1部に対して硝酸亜鉛2.5〜4
部とするのが良いが、肥料効果も重視する場合には、例
えば硝酸銅1kg、硝酸亜鉛4kgを混用すると良い。
通常土壌中の銅および亜鉛の含有料が、銅10ppm以内、
亜鉛100ppm以内であれば作物の生育に傷害を起こすこと
はなく、土壌も大部分が不足している状態である。また
作物に蓄積される量も少なく、人体への影響はない。実
際日本人の毛髪分析の結果は銅及び亜鉛共に不足してい
るのが現状である。このように本発明に係る防除剤は、
安全性が高いし、植物に対する薬害がない。また少量で
も充分に有効であるので、上記した施用範囲外の施用量
を使用してもよい。
以下、本発明の試験例及び実施例について述べる。
試験例1〜10 (A)後記の表に示すように配合した土壌をいれたポッ
ト(1/5000aワグネルポット)を用意しこれにインゲン
2本を植え、10葉になるまで栽培した。これにウドンコ
病菌の胞子を接種してインゲン全体が白くなるまで放置
した。
10日経過後、それぞれのインゲンの被害状況を観察し
て、後記する表の結果を得た。
(B)同様に施用したポットにインゲン1本を植え10葉
になるまで栽培した。
これらのポットを、アブラムシを放飼したケージ内に10
日間放置した後アブラムシ被害状況を観察して、後記す
る表の結果を得た。
なお、いずれの場合においても、化合物を使用すること
なく、無処理の場合を比較例とした。
上記表からも明らかなように、本発明に係る防除剤は、
病害及び害虫の双方に対しても卓越した防除効果を有
し、しかも、茎葉散布のみでなく土壌散布でも著効を奏
するという特記すべき特徴も併有することが判る。
実施例1 実施場所 北海道帯広市川西町 和田政司氏農園 作物名(品種) カボチャ(エビス) 実施方法 カボチャ栽培上、例年、作物にアブラムシが異常発生し
て困っている状態であったため、施肥の際に、硝酸銅と
硝酸亜鉛とを下記するように肥料成分とともに土壌施用
して、カボチャの栽培を行った。
施肥量 元 肥(10a当り) 追 肥(10a当り) なお、土壌中の成分割合は次のとおりであった。
土壌分析結果 結 果 前記施肥量でカボチャを栽培した結果、慣行区(銅、亜
鉛無施用区)30aは従来通り、アブラムシおよびウドン
コ病が発生したが、銅、亜鉛施用区20aでは、ほとんど
発生は認められなかった。
実施例2 実施場所 北海道中川郡幕別町 折笠秀勝氏農園 作物名(品種) バレイショ(メークイン) 実施方法 アブラムシが異常発生して困っている状態のバレイショ
園において、施肥の際に、硝酸銅と硝酸亜鉛とを、下記
するように肥料成分とともに土壌施用して、バレイショ
の栽培を行った。
施肥料 元 肥(10a当り) 追 肥(10a当り) なお、土壌中の成分割合は次のとおりであった。
土壌分析結果 結 果 前記施肥量でバレイショを栽培した結果、慣行区(銅、
亜鉛無施用区)10haは従来通り、アブラムシが発生して
防除のため農薬を5回散布したが、銅、亜鉛施用区50a
はアブラムシが全く発生しなかった。
(発明の効果) 本発明によれば植物病害菌の防除と害虫の防除を同時に
行うことができ、しかもその効力が高いので、施用回数
を大巾に削減することができ、省力化を達成することが
できる。そのうえ、本発明に係る防除剤はきわめて安全
であるので、特に最近問題となっている農薬公害が全く
なく、農薬とは別の全く新規なタイプの処理剤ともいう
べきものである。
更に、近年ジャガイモにアブラ虫が異常発生し、一作に
5〜6回も農薬(PAP剤、ジメトエート剤、ホルモチオ
ン剤、チオメトン剤、イソチオエート剤、ホサロン剤、
DDVP剤、アセフェート剤、DEP剤)を防除および駆除の
ため散布している状態であるが、銅および亜鉛の不足を
補給することによってアブラ虫の発生を抑制することに
成功した。またウドンコ病の発生も抑制することにも成
功した。銅および亜鉛の不足がアブラ虫の異常発生やウ
ドンコ病の発生を誘発しているもので、銅および亜鉛を
使用することによって、アブラ虫やウドンコ病の発生を
抑制できると同時に健全生育によって徒長を抑制し、品
質収量を高めるという一石二鳥どころか一石四鳥の効果
が得られるのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硝酸銅と硝酸亜鉛とを配合するとともに、
    その配合割合を硝酸銅1部に対して硝酸亜鉛2.5〜4部
    としてなること、を特徴とする土壌施用用の病虫害防除
    剤。
JP61237860A 1986-10-08 1986-10-08 病虫害防除剤 Expired - Lifetime JPH0745369B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61237860A JPH0745369B2 (ja) 1986-10-08 1986-10-08 病虫害防除剤

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JP61237860A JPH0745369B2 (ja) 1986-10-08 1986-10-08 病虫害防除剤

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Publication Number Publication Date
JPS6393705A JPS6393705A (ja) 1988-04-25
JPH0745369B2 true JPH0745369B2 (ja) 1995-05-17

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ID=17021486

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JP61237860A Expired - Lifetime JPH0745369B2 (ja) 1986-10-08 1986-10-08 病虫害防除剤

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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53130426A (en) * 1977-04-19 1978-11-14 Mikasa Kagaku Kogyo Kk Protecting agent for tumor disease of citrus
JPS5822084B2 (ja) * 1978-08-18 1983-05-06 理化学研究所 農園芸用殺菌剤組成物
JPS5920209A (ja) * 1982-07-26 1984-02-01 Hokko Chem Ind Co Ltd 改良された殺菌剤組成物
JPS62123101A (ja) * 1985-11-22 1987-06-04 S D S Baiotetsuku:Kk 難嚥下劇毒性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6393705A (ja) 1988-04-25

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