JPH0139401B2 - - Google Patents

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JPH0139401B2
JPH0139401B2 JP56135511A JP13551181A JPH0139401B2 JP H0139401 B2 JPH0139401 B2 JP H0139401B2 JP 56135511 A JP56135511 A JP 56135511A JP 13551181 A JP13551181 A JP 13551181A JP H0139401 B2 JPH0139401 B2 JP H0139401B2
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JP
Japan
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soil
test
parts
granules
ethyl
Prior art date
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Expired
Application number
JP56135511A
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English (en)
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JPS5838204A (ja
Inventor
Yasuhisa Kurosu
Hiroshi Kawada
Toshitaka Kanashiki
Akio Hosokawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、土壌有害線虫防除剤に関するもので
ある。 従来より、果樹、茶樹等の永年作物における土
壌病害虫の防除は重要な課題であつたが、近年、
わが国においては畑の集約的利用、施設栽培、そ
菜類の特産地化が進むにつれ、土壌有害線虫及び
病害菌による連作障害が問題となつてきている。
また、「忌地」として知られる農作物栽培の不適
な畑では、その原因として土壌有害線虫が大きく
関与していることが知られている。 土壌有害線虫の被害は様々な形で発現するが、
初期生育の抑制もしくは枯死、それに伴なう収量
減が一般的である。この他、根菜類では奇形を生
じたり、表面に傷を付けたりして商品価値を極度
に低下させる。更に、一旦、線虫の被害をこおむ
つた畑は連作が不可能で、特に日本のような集約
的農業では、輪作体系を組むにも余裕がない。こ
のため、施用が合理的で、安全かつ安価な殺線虫
剤が強く要望されている。 一般に殺線虫剤の剤形は乳剤、油剤、粒剤があ
る。粉剤は使用上薬剤の飛散等問題が多く、殆ん
ど使用されていない。その中で粒剤形態の殺線虫
剤は使用に際し、作付前処理では手で処理するこ
ともでき、大面積では通常広く普及している散粒
機を用いて処理することもできる。時間と重労働
を要せず、特殊機械も必要とせず合理的である。
又、立毛中処理では畦間または株間処理が通常の
方法であるが、粒剤型態であれば容易に薬剤処理
が可能である。以上の様に土壌処理剤としては、
粒剤型態が理想的な剤型である。 従来、殺線虫剤として知られる薬剤は、ハロゲ
ノ炭化水素系のくん蒸剤が主流で、例えばクロル
ピクリン、臭化メチル、D―D(1,3―ジクロ
ロプロペン)、EDB(エチレンジブロマイド)、
DCIP(ビスクロロイソプロピルエーテル)、
DBCP(1,2―ジブロモ―3―クロロプロパン)
等がある。 これらの薬剤は、粘膜刺激性、金属腐食性とい
つた取扱上の不便さを伴うものである。また、
DBCP、DCIP剤が一部作物に薬害を生じないほ
か、ほとんどの薬剤は作物に対し薬害を生じる。
更に、これらの薬剤の大部分は、液体の剤型であ
り、使用に際し特殊機械を必要とするため訓練を
要し、土壌に処理した場合、効果を発現させるた
めに一定期間土壌表面を水封したり、ポリエチレ
ン等で被覆し、また、薬害の発生を回避するた
め、一定期間経過後に耕起して薬剤を大気中に逸
散させる(ガス抜き)を必要とし、作業上非常な
不便さを伴うものである。また、粒剤化可能なも
ののうち、DBCP剤は、人体に対する毒性のほ
か、土壌中、河川水中に長期に残留することから
製造が中止され、DCIP剤はその殺線虫効果が低
いという問題を有している。 その他、米国においては、接触型殺線虫剤も使
用されている。例えばfensulfothion〔0,0―ジ
エチル0―(4―メチルスルフイニル)フエニル
ホスホロチオエート〕、ethoprop(o―エチルs,
s―ジプロピルホスホロジチオエート)、
phenamiphos〔エチル3―メチル―4―(メチル
チオ)フエニル(1―メチルエチル)ホスホロア
ミデート〕等の有機リン剤のほか、carfofuran
(2,3―ジヒドロ―2,2―ジメチル―7―ベ
ンゾフラニルメチルカーバメイト)、aldicarb〔2
―メチル―2(メチルチオ)プロピオンアルデヒ
ドo―(メチルカーバモール)オキシム〕等のカ
ーバメイト剤である。しかし、これらの接触型殺
線虫剤は極めて毒性が高く、粒剤型態でのみ使用
が許可され、しかも、業者による施用のみが許さ
れているにすぎない。 従つて、安全で、使用が簡単で、かつ効果的な
土壌線虫防除剤の開発が望まれている。本発明者
らは、このような問題を解決するため、種々研究
した結果、S―エチル―N―エチルチオールカー
バメートの特異な作用を見い出し、本発明を完成
させた。 本発明は、S―エチル―N―エチルチオールカ
ーバメートを有効成分として含有する土壌有害線
虫防除剤である。 本発明に係る化合物は、エチルアミンに、硫化
カルボニルを反応させ、生成したN―エチルチオ
ールカルバミン酸アミン塩に、臭化エチル、ジエ
チル硫酸等のエチル化剤を加えて反応させること
により、容易に、しかも安価に合成し得る。その
目的化合物の沸点は、206℃/760mmHgある。 本発明に係る化合物は、その用途に応じて各種
担体と混合し、乳剤、水和剤、粒剤、粉剤など任
意の形態で使用することができる。ここで用いる
担体は、液体及び固体のいずれのものでも良く、
またこれらの組合せであつてもよい。固体担体と
しては、たとえば、ベントナイト、タルク、カオ
リンクレー、ケイソウ土など、液体担体としては
キシレン、オルソクロルトルエン、メチルナフタ
リン、イソホロン、灯油などの不活性有機容剤が
あげられる。 製剤に際して、乳化性、分散性を与えるため
に、界面活性剤等を配合することができる。 有効成分含有量は、粒剤では5〜30%、油剤及
び乳剤は5〜90%の範囲が適切である。 更に、本発明に係る化合物は、単独で使用する
のみでなく、場合によつては、他の農薬、たとえ
ば除草剤、殺菌剤、殺虫剤などと混合し、また、
肥料などとも混合して使用することができる。 次に試験例によつて、本発明の土壌有害線虫防
除効果を説明する。 試験例 1 トマトを指標としたサツマイモネコブ線虫に対
する試験 サツマイモを寄主として増殖させたサツマイモ
ネコブ線虫(meloidogyne incognita)汚染土壌
を高さ14cmの1/10000aポツトに詰め、実施例
1に準じて作成した粒剤の所定量を混和した。な
お、比較のため、市販の殺線虫粒剤その他の対照
薬剤について同様に処理を行つた。各薬剤処理後
7日間放置し、ポツト当り10粒トマト種子を播種
した。 試験はガラス温室内(25〜30℃)で実施し、播
種後1ケ月目に根こぶ寄生程度、薬害及び茎葉重
を調査した。試験は3回繰り返して行つた。その
結果の平均値を第1表に示す。なお根こぶ寄生程
度及び薬害については次の基準により表わした。 根こぶ寄生程度 相当する罹病指数 根こぶの数 0…… 0 なし 1…… 1〜25% 1〜8 2…… 26〜50% 9〜20 3…… 51〜75% 21〜30 4…… 76〜100% 30以上 薬 害 −……全く薬害を認めない ±……軽微な薬害を認める +……害微を認める ……顕著な害微を認める ……発芽せずもしくは枯死
【表】 試験例 2 トマトを指標としたサツマイモネコブ線虫に対
する試験 実施例3に従つて作成した油剤の所定量及び実
施例4に従つて作成した乳剤を、水にて4倍、8
倍、16倍に稀釈し、10a当り15及び20となる
よう調整したものを、ポツトの中心部、深さ8cm
の部位に1点点注した。更にポツト当り50mlの水
で水封した。 なお、比較の目的で、市販の殺線虫剤であるD
―D、EDBを同様に処理し、5日目にガス抜き
のため耕起し、各薬剤処理後8日目に試験例1に
準じてトマトを播種し、播種後1ケ目目に、根こ
ぶ寄生程度、薬害の調査を行つた。試験は3回繰
返し行つた。 その結果の平均値は第2表に示す通りである。
【表】 試験例 3 ゴボウを指標とするキタネグサレ線虫に対する
試験 インゲン豆を寄主として増殖させたキタネグサ
レ線虫(pratylenchus penetrans)汚染土壌を、
高さ14cmの1/10000aポツトに詰め、実施例2
によつて作成した粒剤の所定量を混和した。な
お、比較対照薬剤も同様に処理した。 処理後7日目にゴボウをポツト当り5粒播種し
た。試験はガラス温室内(25〜30℃)で実施し、
播種後50日目に根部加害程度、薬害及び総重量を
調査した。試験は3回繰返し行つた。その結果の
平均値を第3表に示す。 なお、根部加害程度は根部の褐変部位数により
下記の通り判定した。また、薬害については試験
例1に準じて行つた。 加害程度 相当する罹病指数 褐変部位数 0…… 0 なし 1…… 1〜 25% 1〜 5 2…… 26〜 50% 6〜10 3…… 51〜 75% 11〜15 4…… 76〜100% 16以上
【表】
【表】 試験例 4 圃場におけるキユウリについてサツマイモネコ
ブ線虫の防除試験 前作にサツマイモを植付けてあつたサツマイモ
ネコブ線虫汚染圃場に、実施例1に準じて作製し
た粒剤の所定量を圃場の全面に散布し、直ちに耕
起混層した。比較対照薬剤も同様に処理した。 薬剤処理後5日目に、本葉5枚が展開したキユ
ウリ苗を一区4m2当り10本定植した。なお試験は
2回繰り返しで行つた。その後の潅水、病害虫防
除は慣行に従つて行つた。試験は7月1日から8
月13日にかけて実施し、キユウリの収穫は5日毎
に行い、本数・重量を調査した。8月13日に各株
を堀り起こし、寄生根こぶ程度及び茎葉重を調査
した。 その結果の平均値を第4表に示す。
【表】 以上の通り、本発明に係るS―エチル―N―エ
チルチオールカーバメートは、作物に甚大被害を
与えるサツマイモネコブ線虫、キタネグサレ線虫
に対して高い防除効果を示す。しかも、トマト、
キユウリ及びゴボウ等に対して薬害を与えないと
いう優れた特長を有する。 以下に製剤例を示す。文中の部は重量部であ
る。 実施例1 粒剤 S―エチル―N―エチルチオールカーバメート
10部 粒状ケイソウ土(10〜16メツシユ) 90部 上記の有効成分を粒状ケイソウ土に含浸させ
て、本発明の粒剤とした。 実施例2 粒剤 ケイソウ土 70部 ベントナイト 25部 ラピゾールB―80(分散剤 日本油脂(株)商標)
5部 以上に水を加えて混合し、通常の造粒方法によ
つて造粒乾燥した。この粒状の担体85部に対し
て、S―エチル―N―エチルチオールカーバメー
ト15部を含浸させて、本発明の粒剤とした。 実施例3 油剤 S―エチル―N―エチルチオールカーバメート
10部 O―クロルトルエン 90部 以上を混合溶解して、本発明の油剤とした。 実施例4 乳剤 S―エチル―N―エチルチオールカーバメート
80部 キシレン 10部 ソルポール800A(乳化剤 東邦化学(株)商標)
10部 以上を混合溶解して、本発明の乳剤とした。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 S―エチル―N―エチルチオールカーバメー
    トを有効成分として含有することを特徴とする土
    壌有害線虫防除剤
JP13551181A 1981-08-31 1981-08-31 土壤有害線虫防除剤 Granted JPS5838204A (ja)

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JP13551181A JPS5838204A (ja) 1981-08-31 1981-08-31 土壤有害線虫防除剤

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JPS5838204A JPS5838204A (ja) 1983-03-05
JPH0139401B2 true JPH0139401B2 (ja) 1989-08-21

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JP13551181A Granted JPS5838204A (ja) 1981-08-31 1981-08-31 土壤有害線虫防除剤

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