JPS5827244B2 - ノウエンゲイヨウサツキンザイ

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【発明の詳細な説明】本発明は、３−トリクロルメチル−５−エトキシ−１・
２・４−チアジアゾールとテトラクロルイソフタロニト
リルとを有効成分とする農園芸用殺菌剤に関するもので
ある。

本発明の有効成分である上記の化合物はいずれも公知の
化合物である。

すなわち、３−トリクロルメチル−１・２・４−チアジ
アゾール（以下、化合物（Ｉ）と称する。

）は土壌処理により藻菌類、担子菌類、不完全菌等に起
因する種々の土壌病害、たとえば、コンニャク腐敗病、
イチゴ根腐病等の防除剤として公知である。

しかしながら、作物の茎葉部に処理して作物の地上部の
病害を防除することは知られていない。

また、テトラクロルイソフタロニトリル（以下、化合物
（ｎ）と称する。

）は種々の病害、たとえば、タマネギベと病、トマト葉
かび病、輪紋病、ウリ類炭そ病、黒星病、リンコ゛斑点
落葉病、黒点病、ミカンそうか病、黒点病等の防除剤と
して公知である。

しかしながら、作物の病害によっては、たとえばフィト
フトラ（Ｐｈｙｔｏｐｈｔｈｏｒａ）属に属する植物
病原菌に起因するトマト疫病、バレイショ疫病等には効
果が低く、有効な防除剤とはなりえない。

本発明者等は上記の２薬剤を配合して使用するとき、ト
マト、キュウリ、バレイショ等の疫病をはじめ、種々の
植物病害に対して、各々の単剤と比較して優れた相乗効
果を示すことを見出した。

両薬剤の配合割合は、通常、化合物（■）１重量部に対
して、化合物（ｎ）０．３〜５重量部が適当であるが、
対象作物、病害、処理時期、気象条件等に応じてその配
合割合を適宜に変更しうろことは言うまでもない。

本発明の農園芸用殺菌剤は、上記の２有効成分を、通常
の農薬の製剤方法により、粉剤、粗粉剤、水和剤または
微粒剤等に製剤して使用される。

ここに担体としては、たとえばクレー、カオリン、ベン
トナイト、珪藻土、炭酸カルシウムのような不活性固体
担体があげられる。

必要に応じて、分散、懸垂、湿潤、乳化、付着、固着等
の目的で非イオン性およびイオン性の種々の界面活性剤
や、カルボキシメチルセルローズ、ポリビニルアルコー
ル、アルギン酸ソーダのような高分子化合物が補助剤と
して使用される。

もちろん、他の殺菌剤、殺虫剤、植物生長調節剤、肥料
等と併用することもできる。

本発明の農園芸用殺菌剤は、通常、有効成分合計濃度が
１００ないし１０００ｐｐｍの薬液を１０アール当り７
０ないし５０Ｍ散布するか、あるいは、粉剤にあっては
有効成分含量が合計２ないし１０％の粉剤を１０アール
当たり１ないし５ｋｇ程度散粉することにより、防除効
果を奏することができる。

また、薬剤を土壌に潅注、混和することにより、地上部
の病害を防除することもできる本発明の農園芸用殺菌剤
は、各種病害に対して圃場において各単剤ではみられな
かった安定した高い防除効果を示し、明瞭な相剰作用が
認められる。

次に本発明の農園芸用殺菌剤の効果を試験例をあげて説
明するが本発明はもちろん、これらに限定されるもので
はない。

なお、試験薬剤は、全て水和剤の形態で供試された。

試験例１トマト疫病防除試験前年にトマト疫病が激発した試験圃場に、５月１２日、
木葉が５〜６葉展開したトマト（品種：新福寿）苗を巾
１８０ＣｒｆＬの畝に４５ＣｒＩＬ間隔で２条植えし、
慣行法による露地栽培を行った。

６月中旬過ぎより病気発生の徴候を認めた。

薬菌処理は６月２０日より４日おきに計５回、所定濃度
の薬液を第１回目は２５０７：／１０ａ、第２〜
５回目は５００Ａ／１０ａの割合で茎葉に散布した。

薬液には展着剤としてグラミン（三共■製、商品名）を
０．０５％加用した。

調査は７月１０日および１１日に、１区が４．５ｄであ
る各区より、無作意に５株ずつを選び各棟の第２花房と
第３花房の間の葉３枚について、各葉の小葉２０枚（１
株あたり小葉計６０枚）の病斑面積率を求めた。

１区３連制とし、その結果を第１表に示す。

前年にキュウリ疫病が発生した試験圃場に、定植２週間
前に、予めキュウリ果実に培養した疫病菌（ｐｈｙｔｏ
ｐｈｔｈｏｒａｍｅｌｏｎｉｓ）を土壌混相して接
種した。

６月１日に、本葉が３葉展開したキュウリ（品種：相撲
半白）苗を巾１８０ＣｒｒＬの畝に４０のの間隔で２条
植えし、慣行法で露地栽培した。

；薬剤処理は定植直後、１週間後および３週間後の計３
回、所定濃度の薬液を３１／−の割合で株元に潅注した
。

調査は７月２０日まで１週問おきに実施し、萎凋および
枯死株数から発病株率を算出した。

１区は７．２−で３連制とし、その結果を第２表に示す
。

【特許請求の範囲】