JPH0328401B2 - - Google Patents
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- JPH0328401B2 JPH0328401B2 JP57158229A JP15822982A JPH0328401B2 JP H0328401 B2 JPH0328401 B2 JP H0328401B2 JP 57158229 A JP57158229 A JP 57158229A JP 15822982 A JP15822982 A JP 15822982A JP H0328401 B2 JPH0328401 B2 JP H0328401B2
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Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
本発明は、植物生育調節剤に関する。植物調節
剤の使用、たとえば、イネ科作物の節間伸長を抑
制することは風倒を防止し、ひいては増収をもた
らす。限られた耕地の中で単位当り収量を増加さ
せることは今日の重要な課題である。また一方、
建築物周縁部、公園、およびびゴルフ場等に植栽
されている芝生は生活に潤いを与える重要な植物
であるが、こうした芝生の刈込み作業は多大の労
力を要するので、安全、安価な生育調節剤による
労力の削減が切望されている。 本発明者らは、植物生育調節剤について種々研
究していたところ、特定のチオールカーバメイト
化合物の特異な作用を見い出し、本発明を完成さ
せた。すなわち本発明は、 一般式 〔式中Ｒは、ｎ−プロピル基又はiso−プロピ
ル基を示す。〕で表わされるＮ，Ｎ−ジエチルチ
オールカーバメイト化合物を有効成分とする、コ
ウライ芝およびトウモロコシに対する植物生育調
節剤である。 本発明に係る化合物の製造にあたつては、ジエ
チルアミン水溶液に硫化カルボニルを吸収させて
生成するカーバメイト塩に、ハロゲノプロパンを
反応させる、あるいはプロピルメルカプタンにホ
スゲンを反応させたピロピルチオクロロホーメイ
トにジエチルアミンを反応させる等の方法で容易
に安価に合成しうるものである。 物性は以下の通りである。
剤の使用、たとえば、イネ科作物の節間伸長を抑
制することは風倒を防止し、ひいては増収をもた
らす。限られた耕地の中で単位当り収量を増加さ
せることは今日の重要な課題である。また一方、
建築物周縁部、公園、およびびゴルフ場等に植栽
されている芝生は生活に潤いを与える重要な植物
であるが、こうした芝生の刈込み作業は多大の労
力を要するので、安全、安価な生育調節剤による
労力の削減が切望されている。 本発明者らは、植物生育調節剤について種々研
究していたところ、特定のチオールカーバメイト
化合物の特異な作用を見い出し、本発明を完成さ
せた。すなわち本発明は、 一般式 〔式中Ｒは、ｎ−プロピル基又はiso−プロピ
ル基を示す。〕で表わされるＮ，Ｎ−ジエチルチ
オールカーバメイト化合物を有効成分とする、コ
ウライ芝およびトウモロコシに対する植物生育調
節剤である。 本発明に係る化合物の製造にあたつては、ジエ
チルアミン水溶液に硫化カルボニルを吸収させて
生成するカーバメイト塩に、ハロゲノプロパンを
反応させる、あるいはプロピルメルカプタンにホ
スゲンを反応させたピロピルチオクロロホーメイ
トにジエチルアミンを反応させる等の方法で容易
に安価に合成しうるものである。 物性は以下の通りである。
【表】
‖
(C２H５)２NCS iso−C３H７ 108℃／20mmHg
本発明剤を実際に圃場に使用する場合には、固
体担体もしくは液体担体を用いて一般的な農薬製
剤手段によつて、水和剤、乳剤、粒剤等に調整し
て使用することができる。また、乳化剤、湿潤
剤、分散剤等の農薬に使用される補助剤と混合す
ることによつて生育調節効果を高めることもでき
る。 本発明剤の施用に当つては、その有効成分量と
して10a当り300〜3000g、好ましくは500〜2000g
を使用するのが適当である。 一般に植物の生育を抑制する化合物は同時に他
の栄養生長をも抑制し、脆弱な植物を作るが、本
発明に係る化合物は、たとえば一年生作物である
トウモロコシでは草丈を約３割短かくさせても、
茎葉重はほぼ同じである。また、多年生植物であ
る芝生は分けつ生長期に２ヶ月間にわたつて草丈
を約４割抑制したが、分けつ数は逆に約４割増加
させた。しかも、分けつ枝の重量も無処理区にま
さる。こうした作用は、芝刈りの労力を大幅に削
減するだけでなく、荒れて欠株となつた近傍に本
剤を処理することにより、再生をより早める特性
をも合せもつものである。 さらに、生育調節剤として具備すべき特徴の１
つは、効果に対する濃度依存性が鈍いことが必要
である。濃度依存性が鋭いと、一般に薬害といわ
れる作物にとつて好ましくない結果をもたらすか
らである。本剤においては、有効成分で約
300g／10aから効果を示し、約3000g／10aでも薬
害的症状を示さない。このことは使用する際の濃
度、量、散布ムラといつた様々な条件の許容範囲
が広いことを意味し、生育調節剤として欠くこと
ができない性質を有しているといえる。 本剤処理に当つては、一年性作物では播種もし
くは定植直前に粒剤を土壌混層したり、生育時に
稀釈した水和剤、乳剤の茎葉散布、好ましくは根
圏土壌に散布もしくは潅注することによつて効果
を示す。また、芝生においては、刈り込み前もし
くは刈込み後に、稀釈した水和剤もしくは乳剤を
散布もしくは潅注することによつて効果を示す
が、刈り込み後の処理は刈り込み前の処理より効
果はすぐれる。 以上のような処理によつておよそ１〜２ケ月の
長期にわたつて、生育を調節することができる。 以下に製剤例、試験例を示し、本発明薬剤のす
ぐれた特性を示す。製剤例中、部とあるのはいず
れも重量部を示す。 製剤例 １ ｎ−プロピル−Ｎ，Ｎ−ジエチル チオ−ルカ−バメイト 30部 カープレツクス（塩野義製薬(株)商標） 30部 クレー 35部 ジナフチルメタンジスルホン酸ソーダ ２部 アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ ３部 以上を混合紛砕して水和剤とした。 製剤例 ２ iso−プロピル−Ｎ，Ｎ−ジエチル チオ−ルカ−バメイト 25部 キシレン 70部 ソルポール800−Ａ（東邦化学(株)商標） ５部 以上を混合溶解して乳剤とした。 製剤例 ３ ｎ−プロピル−Ｎ，Ｎ−ジエチル チオ−ルカ−バメイト 90部 ソルポール900−Ａ（東邦化学(株)商標） 10部 以上を混合溶解して乳剤とした。 製剤例 ４ ｎ−プロピル−Ｎ，Ｎ−ジエチル チオ−ルカバメイト 15部 粒状酸性白土（24〜48mesh） 85部 粒状酸性白土に有効成分を含浸させて粒剤とし
た。 製剤例 ５ ケイソウ土 37部 ベントナイト 30部 酸性白土 30部 ラビゾールＢ−80（日本油脂(株)商標） ３部 以上を混合粉砕して水で練り、造粒機にて通常
の方法で造粒乾燥したもの80部に、iso−プロピ
ル−Ｎ，Ｎ−ジエチルチオ−ルカ−バメイト20部
を含浸させて粒剤とした。 試験例 １ １／10000aポツトに生育させた葉長伸長期の
コウライ芝を刈り込んだものに、製剤例２に準じ
て調整した乳剤の150倍液５mlを散布した。１ケ
月間20〜30℃のガラス温室内に設置し、再び刈り
込んで茎葉重を測定した。２区制。その結果の平
均値は表１に示す通りである。
(C２H５)２NCS iso−C３H７ 108℃／20mmHg
本発明剤を実際に圃場に使用する場合には、固
体担体もしくは液体担体を用いて一般的な農薬製
剤手段によつて、水和剤、乳剤、粒剤等に調整し
て使用することができる。また、乳化剤、湿潤
剤、分散剤等の農薬に使用される補助剤と混合す
ることによつて生育調節効果を高めることもでき
る。 本発明剤の施用に当つては、その有効成分量と
して10a当り300〜3000g、好ましくは500〜2000g
を使用するのが適当である。 一般に植物の生育を抑制する化合物は同時に他
の栄養生長をも抑制し、脆弱な植物を作るが、本
発明に係る化合物は、たとえば一年生作物である
トウモロコシでは草丈を約３割短かくさせても、
茎葉重はほぼ同じである。また、多年生植物であ
る芝生は分けつ生長期に２ヶ月間にわたつて草丈
を約４割抑制したが、分けつ数は逆に約４割増加
させた。しかも、分けつ枝の重量も無処理区にま
さる。こうした作用は、芝刈りの労力を大幅に削
減するだけでなく、荒れて欠株となつた近傍に本
剤を処理することにより、再生をより早める特性
をも合せもつものである。 さらに、生育調節剤として具備すべき特徴の１
つは、効果に対する濃度依存性が鈍いことが必要
である。濃度依存性が鋭いと、一般に薬害といわ
れる作物にとつて好ましくない結果をもたらすか
らである。本剤においては、有効成分で約
300g／10aから効果を示し、約3000g／10aでも薬
害的症状を示さない。このことは使用する際の濃
度、量、散布ムラといつた様々な条件の許容範囲
が広いことを意味し、生育調節剤として欠くこと
ができない性質を有しているといえる。 本剤処理に当つては、一年性作物では播種もし
くは定植直前に粒剤を土壌混層したり、生育時に
稀釈した水和剤、乳剤の茎葉散布、好ましくは根
圏土壌に散布もしくは潅注することによつて効果
を示す。また、芝生においては、刈り込み前もし
くは刈込み後に、稀釈した水和剤もしくは乳剤を
散布もしくは潅注することによつて効果を示す
が、刈り込み後の処理は刈り込み前の処理より効
果はすぐれる。 以上のような処理によつておよそ１〜２ケ月の
長期にわたつて、生育を調節することができる。 以下に製剤例、試験例を示し、本発明薬剤のす
ぐれた特性を示す。製剤例中、部とあるのはいず
れも重量部を示す。 製剤例 １ ｎ−プロピル−Ｎ，Ｎ−ジエチル チオ−ルカ−バメイト 30部 カープレツクス（塩野義製薬(株)商標） 30部 クレー 35部 ジナフチルメタンジスルホン酸ソーダ ２部 アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ ３部 以上を混合紛砕して水和剤とした。 製剤例 ２ iso−プロピル−Ｎ，Ｎ−ジエチル チオ−ルカ−バメイト 25部 キシレン 70部 ソルポール800−Ａ（東邦化学(株)商標） ５部 以上を混合溶解して乳剤とした。 製剤例 ３ ｎ−プロピル−Ｎ，Ｎ−ジエチル チオ−ルカ−バメイト 90部 ソルポール900−Ａ（東邦化学(株)商標） 10部 以上を混合溶解して乳剤とした。 製剤例 ４ ｎ−プロピル−Ｎ，Ｎ−ジエチル チオ−ルカバメイト 15部 粒状酸性白土（24〜48mesh） 85部 粒状酸性白土に有効成分を含浸させて粒剤とし
た。 製剤例 ５ ケイソウ土 37部 ベントナイト 30部 酸性白土 30部 ラビゾールＢ−80（日本油脂(株)商標） ３部 以上を混合粉砕して水で練り、造粒機にて通常
の方法で造粒乾燥したもの80部に、iso−プロピ
ル−Ｎ，Ｎ−ジエチルチオ−ルカ−バメイト20部
を含浸させて粒剤とした。 試験例 １ １／10000aポツトに生育させた葉長伸長期の
コウライ芝を刈り込んだものに、製剤例２に準じ
て調整した乳剤の150倍液５mlを散布した。１ケ
月間20〜30℃のガラス温室内に設置し、再び刈り
込んで茎葉重を測定した。２区制。その結果の平
均値は表１に示す通りである。
【表】
試験例２
製剤例４に準じて調整した粒剤200mgを１／
5000aポツトに詰めた土壌に混和し、トウモロコ
シ種子をポツト当り７粒播種した。１ケ月間20〜
30℃のガラス温室内に設置し、草丈、茎葉重を測
定した。２区制。その結果の平均値は表２に示す
通りである。
5000aポツトに詰めた土壌に混和し、トウモロコ
シ種子をポツト当り７粒播種した。１ケ月間20〜
30℃のガラス温室内に設置し、草丈、茎葉重を測
定した。２区制。その結果の平均値は表２に示す
通りである。
【表】
【表】
試験例３
１／1000aプランターに生育させた分ケツ生長
期のコウライ芝を刈り込んだものに、製剤例３に
準じて調整した乳剤の300倍液50mlを散布し、２
ケ月間20〜30℃のガラス室内に設置し、分けつ
数、草丈、分けつ枝重量を調査した。２区制。そ
の結果のプランター当り平均値は表３に示す通り
である。
期のコウライ芝を刈り込んだものに、製剤例３に
準じて調整した乳剤の300倍液50mlを散布し、２
ケ月間20〜30℃のガラス室内に設置し、分けつ
数、草丈、分けつ枝重量を調査した。２区制。そ
の結果のプランター当り平均値は表３に示す通り
である。
【表】
以上のとおり本発明薬剤は、長期にわたつて芝
生の草丈伸長を抑制し、分けつを促進する。ま
た、トウモロコシに対して、茎葉重の減少を伴な
わないで節間伸長を抑制するという、きわめてす
ぐれた植物生育調節作用を有する。
生の草丈伸長を抑制し、分けつを促進する。ま
た、トウモロコシに対して、茎葉重の減少を伴な
わないで節間伸長を抑制するという、きわめてす
ぐれた植物生育調節作用を有する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 一般式 （式中Ｒは、ｎ−プロピル基又はiso−プロピ
ル基を示す。）で表わされるＮ，Ｎ−ジエチルチ
オールカーバメイト化合物を有効成分とする、コ
ウライ芝およびトウモロコシに対する植物生育調
節剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15822982A JPS5948407A (ja) | 1982-09-13 | 1982-09-13 | 植物生育調節剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15822982A JPS5948407A (ja) | 1982-09-13 | 1982-09-13 | 植物生育調節剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5948407A JPS5948407A (ja) | 1984-03-19 |
| JPH0328401B2 true JPH0328401B2 (ja) | 1991-04-19 |
Family
ID=15667095
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15822982A Granted JPS5948407A (ja) | 1982-09-13 | 1982-09-13 | 植物生育調節剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5948407A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4741256A (en) * | 1987-01-06 | 1988-05-03 | Tech Zeal Industrial Company, Ltd. | Vehicular internal ventilating device |
| KR900013763A (ko) * | 1989-02-28 | 1990-09-05 | 안시환 | 모사전송기의 원고 급지장치 |
| US5155497A (en) * | 1991-07-30 | 1992-10-13 | Hewlett-Packard Company | Service station for ink-jet printer |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5241234A (en) * | 1975-09-27 | 1977-03-30 | Kumiai Chem Ind Co Ltd | Herbicidal composition |
-
1982
- 1982-09-13 JP JP15822982A patent/JPS5948407A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5241234A (en) * | 1975-09-27 | 1977-03-30 | Kumiai Chem Ind Co Ltd | Herbicidal composition |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5948407A (ja) | 1984-03-19 |
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