JPH0745264Y2 - 遊技機の透明カバー板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、特に、パチンコ遊技機等の遊技球を弾発して
遊技を行う遊技部を覆うのに適当な遊技機の透明カバー
板に関するものである。

従来の技術 従来の遊技機は、ベニヤ合板の前面に絵柄部を有する不
透明合成樹脂板を積層して遊技パネルを形成し、遊技パ
ネルの前部に遊技釘，回転体，ガイドレール等の遊技球
を誘導するための誘導体やチャッカー，役物等の遊技球
の入賞部となる入賞装置をそれぞれ設け、遊技パネルの
前方に不透明合成樹脂板を透視させる透明なガラス板か
らなる透明カバー板を設けていた。

また、遊技盤と所定間隔離れ、且つ該遊技盤を覆うガラ
ス板の表面に透明樹脂層を着脱自在に施した弾球遊技機
用ガラス板が実開昭59-183282号として提案されてい
る。

考案が解決しようとする課題 ところが、これら従来の遊技機の透明カバー板及びガラ
ス板は、単に透明体を通して遊技盤の表面を観察するに
すぎないものであった。

本考案の目的は、透明シートの絵柄により、遊技者に遊
技盤面上の絵柄と異なった感覚を与えると共に、透明シ
ートを２枚の透明カバー体によって確実に保護し、透明
シートを２枚の透明カバー体の間より取外し、２枚の透
明カバー体間の透明シートを絵柄の異なった別の透明シ
ートと交換することにより、遊技機に対して別の透明シ
ートの絵柄による異なる趣向を与えることが可能な遊技
機の透明カバー板を提供することにある。

課題を解決するための手段 本考案の遊技機の透明カバー板は、２枚の透明カバー体
の間に絵柄部を有する透明合成樹脂製シートを着脱自在
に設けたことを特徴とする構成を有するものである。

作用 遊技パネルの前方に配設した２枚の透明カバー体が遊技
パネルの前方を覆い、２枚の透明カバー体の間に着脱自
在に設けた絵柄部を有する透明シートが装飾感を出し、
遊技パネルの前部を遊技者が２枚の透明カバー体及び透
明シートを透視して覗き、２枚の透明カバー体が透明シ
ートを保護する。

また、透明シートを２枚の透明カバー体の間より取外
し、２枚の透明カバー体間の透明シートを絵柄や図柄の
異なった別の透明シートと交換することにより、遊技パ
ネル全体を取替えることなく、遊技機に対して別の透明
シートによる異なる趣向を与える。

実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図において、１はパチンコ遊技機であり、パチンコ
遊技機１の基枠２には遊技パネル３を透視させるガラス
扉４が図示しない蝶番（図示省略）を介して開閉自在に
設けられ、ガラス扉４の裏面には支持フレーム５が設け
られ、支持フレーム５にはガラス枠６が着脱自在に設け
られている。

ガラス枠６には、第２図に示すように、２枚の透明カバ
ー体となる外ガラス板７及び内ガラス板８がそれぞれ着
脱自在に設けられ、外ガラス板７と内ガラス板８との間
には絵柄部9aを有する透明合成樹脂製シート９が外ガラ
ス板７に対して着脱自在に設けられ、外ガラス板７及び
内ガラス板８はガラス枠６にそれぞれ嵌合されている。

遊技パネル３の前部中央付近には、第１図に示すよう
に、表示器10が設けられ、表示器10の両側には表示灯1
1,11がそれぞれ設けられ、表示器10の下方には開閉板式
役物12が設けられ、開閉板式役物12の両側には閉羽根式
役物13,13がそれぞれ設けられ、開閉板式役物12の下部
にはアウト球受口14が開口して設けられている。

15は遊技パネル３の前部に配設した遊技球の入賞する入
賞体、16は遊技パネル３の適宜な位置に回動自在に配設
した遊技球を誘導する回転体、17は遊技球を遊技パネル
３の前方に案内する外レール、18は遊技パネル３の遊技
部19を囲む内レール、20は基枠２に設けたガラス扉４を
施錠するための錠である。

遊技パネル３の下部には打球待機樋21が設けられ、打球
待機樋21の上部には賞球払出口22が開口して設けられ、
打球待機樋21の下部には球受皿23が設けられ、球受皿23
の上部には賞球排出口24が開口して設けられ、球受皿23
の側部には打球ハンドル25が回動自在に設けられてい
る。

遊技パネル３は、第３図に示すように、ベニヤ合板26の
前面に不透明合成樹脂製セル板27が積層され、不透明合
成樹脂製セル板27の前部には遊技球28を誘導する複数の
遊技釘29が設けられ、不透明合成樹脂製セル板27の前方
には外ガラス板７及び内ガラス板８がそれぞれ配設さ
れ、外ガラス板７の裏面には透明合成樹脂製シート９が
添着され、透明合成樹脂製シート９と内ガラス板８との
間には空間部30が形成され、遊技釘29はその先端がベニ
ヤ合板26に打込まれて固定されている。

外ガラス板７及び内ガラス板８のガラス扉４への取付け
は、まず、ガラス枠６の前面側に透明合成樹脂製シート
９を裏面に添着した外ガラス板７を嵌合すると共に、ガ
ラス枠６の裏面側に内ガラス板８を嵌合した後、ガラス
扉４をパチンコ遊技機１の基枠２に対して開放した状態
とし、ガラス扉４裏面の支持フレーム５にガラス枠６を
上方より挿入することにより、支持フレーム５が外ガラ
ス板７及び内ガラス板８をガラス枠６に対して係止し、
外ガラス板７及び内ガラス板８を嵌合するガラス枠６が
支持フレーム５を介してガラス扉４に取付けられる。

次に、この実施例の作用について説明する。

遊技者が遊技パネル３の前方に遊技球28を弾発して遊技
を行うに際し、外ガラス板７及び内ガラス板８が不透明
合成樹脂製セル板27の前方を覆い、外ガラス板７裏面の
透明合成樹脂製シート９が遊技パネル３に装飾感を与
え、遊技パネル３の遊技部19が遊技者から外ガラス板7,
内ガラス板８及び透明合成樹脂製シート９を透視して覗
け、外ガラス板７及び内ガラス板８が透明合成樹脂製シ
ート９を保護し、透明合成樹脂製シート９の絵柄部9aが
遊技パネル３の前方を装飾する。

また、ガラス扉４をパチンコ遊技機１の基枠２に対して
開放し、ガラス枠６をガラス扉４裏面の支持フレーム５
より上方に向かって抜き取った後、外ガラス板７をガラ
ス枠６から取外すことにより、透明合成樹脂製シート９
を外ガラス板７と共にガラス枠６から取外す。

次いで、外ガラス板７裏面の透明合成樹脂製シート９を
絵柄や図柄の異なった別の透明合成樹脂製シートと交換
することにより、遊技パネル３全体を取替えることな
く、パチンコ遊技機１に対して別の透明合成樹脂製シー
トによる異なる趣向が与えられる。

第４図は本考案の他の実施例を示すものであり、パチン
コ遊技機１の基枠２に蝶着したガラス扉31の裏面にはガ
ラス枠32が設けられ、ガラス枠32には、第５図に示すよ
うに、２枚の透明カバー体となる外ガラス板33及び内ガ
ラス板34がそれぞれ着脱自在に設けられ、外ガラス板33
と内ガラス板34との間には絵柄部35aを有する透明合成
樹脂製シート35が着脱自在に設けられ、外ガラス板33及
び内ガラス板34はガラス枠32にそれぞれ係止されてい
る。

ベニヤ合板26の前面に不透明合成樹脂製セル板27を積層
した遊技パネル３の前方には、第６図に示すように、外
ガラス板33及び内ガラス板34がそれぞれ配設され、内ガ
ラス板34の前面には透明合成樹脂製シート35が添着さ
れ、外ガラス板33と透明合成樹脂製シート35との間には
空間部36が形成されている。

また、この実施例の他の構成は、第１図に示す実施例と
全く同様のため、同一部位に同一符号を付して説明を省
略する。

外ガラス板33及び内ガラス板34のガラス扉31への取付け
は、まず、ガラス扉31をパチンコ遊技機１の基枠２に対
して開放した状態とし、ガラス扉31裏面のガラス枠32の
前側の溝に外ガラス板を上方より挿入すると共に、ガラ
ス枠32の後側の溝に透明合成樹脂製シート35を前面に添
着した内ガラス板34を上方より挿入することにより、ガ
ラス枠32が外ガラス板22及び内ガラス板34を係止し、外
ガラス板33及び内ガラス板34がガラス枠32を介してガラ
ス扉31に取付けられる。

次に、この実施例の作用について説明する。

ガラス扉31をパチンコ遊技機１の基枠２に対して開放
し、内ガラス板をガラス扉31裏面のガラス枠32の後側の
溝から上方に向かって抜き取ることにより、透明合成樹
脂製シート35を内ガラス板34と共にガラス枠32から取外
す。

次いで、内ガラス板34前面の透明合成樹脂製シート35を
絵柄や図柄の異なった別の透明合成樹脂製シートと交換
することにより、遊技パネル３全体を取替えることな
く、パチンコ遊技機１に対して別の透明合成樹脂製シー
トによる異なる趣向が与えられる。

なお、外側の透明カバー体あるいは内側の透明カバー体
に絵柄や図柄の異なる別の透明シートを予め添着したも
のを複数組用意しておき、外側の透明カバー体あるいは
内側の透明カバー体をそのまま交換することも可能であ
る。

また、透明シートは２枚の透明カバー体の間に挾持して
もよく、外側の透明カバー体の裏面及び内側の透明カバ
ー体の前面に透明シートをそれぞれ添着してもよい。

さらに、複数枚の透明シートを２枚の透明カバー体の間
に着脱自在に設けることも可能であり、２枚の透明カバ
ー体間の透明シートを着色透明シートとすることも可能
であり、異なる色彩の着色透明シートをある種の領域ご
とに組合せて積層することも可能である。

考案の効果 以上に述べたように、本考案の遊技機の透明カバー板に
よれば、透明シートの絵柄により、遊技者に遊技盤上の
絵柄と異なった感覚を与えると共に、透明シートを２枚
の透明カバー体によって確実に保護することができ、透
明シートが２枚の透明カバー体の間より取外せるので、
遊技パネル全体を取替えることなく、２枚の透明カバー
体間の透明シートを絵柄の異なった別の透明シートと交
換することにより、遊技機に対して別の透明シートの絵
柄による異なる趣向を与えることができ、遊技パネル前
方の装飾効果が透明シートの絵柄部によって高められ、
遊技パネル前方での遊技が単調となることがないので、
遊技者に対して興味を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例の透明カバー板を備えたパチ
ンコ遊技機の正面図、 第２図は、第１図のガラス枠の要部側断面図、 第３図は、外ガラス板及び内ガラス板の遊技パネルに対
する配置状態を示す要部側断面図、 第４図は、本考案の他の実施例の透明カバー板を備えた
パチンコ遊技機の斜視図、 第５図は、第４図のガラス扉の斜視図、 第６図は、外ガラス板及び内ガラス板の遊技パネルに対
する配置状態を示す要部側断面図である。 １……パチンコ遊技機、２……基枠、３……遊技パネ
ル、４……ガラス扉、５……支持フレーム、６……ガラ
ス枠、７……外ガラス板、８……内ガラス板、９……透
明合成樹脂製シート、9a……絵柄部、10……表示器、11
……表示灯、12……開閉板式役物、13……閉羽根式役
物、14……アウト球受口、15……入賞体、16……回転
体、17……外レール、18……内レール、19……遊技部、
20……錠、21……打球待機樋、22……賞球払出口、23…
…球受皿、24……賞球排出口、25……打球ハンドル、26
……ベニヤ合板、27……不透明合成樹脂製セル板、28…
…遊技球、29……遊技釘、30……空間部、31……ガラス
扉、32……ガラス枠、33……外ガラス板、34……内ガラ
ス板、35……透明合成樹脂製シート、35a……絵柄部、3
6……空間部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】２枚の透明カバー体の間に絵柄部を有する
   透明シートを着脱自在に設けたことを特徴とする遊技機
   の透明カバー板。