JPH0751094Y2

JPH0751094Y2 - パチンコ機

Info

Publication number: JPH0751094Y2
Application number: JP1990403625U
Authority: JP
Inventors: 定夫恩田; 康一郎平島
Original assignee: 奥村遊機株式會社
Priority date: 1990-12-17
Filing date: 1990-12-17
Publication date: 1995-11-22
Anticipated expiration: 2005-11-22
Also published as: JPH0490384U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、文字や絵等を表示する
表示器を備えたパチンコ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のパチンコ機として、従来より、
始動入賞口へのパチンコ球の入賞に基づいて表示器の表
示内容を変動させ、その停止した表示内容に応じて入賞
口に対してパチンコ球が入り易い遊技状態に変化させる
ように構成したものが供せられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、表示器が遊技盤に固定されているので、遊
技盤の表面状態がほとんど変化せず、面白さに欠けると
いう印象が強かった。

【０００４】そこで、本考案の目的は、遊技者が興味を
引くことができ、遊興性を向上させ得るパチンコ機を提
供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案のパチンコ機は、
遊技盤に設けられパチンコ球を入賞させる入賞口を備
え、この入賞口の周辺に設けられた背景部を備え、前記
入賞口及び前記背景部を隠す第１の位置と前記入賞口及
び前記背景部を露出させる第２の位置との間で変位可能
に設けられ文字や絵等を表示する表示器を備え、この表
示器を第１の位置と第２の位置との間で駆動する駆動手
段を備えたところに特徴を有する。

【０００６】この場合、表示器を、第１の位置と第２の
位置との間で上下反転可能に構成しても良い。

【０００７】更に、表示器を、表示態様が上下反転に対
応して上下逆に切換わるように構成しても良い。

【０００８】

【作用】上記手段によれば、表示器が第１の位置にある
ときは、入賞口及び背景部が隠されている。この状態か
ら、表示器が第２の位置へ変位すると、入賞口及び背景
部が露出され、パチンコ球が入賞口へ入賞し易くなる。
このように表示器の変位に応じて入賞口及び背景部が現
れるので、この入賞口及び背景部の出現が面白い。従っ
て、上記出現に対して遊技者が興味を引くことができ、
それだけ遊興性が向上する。

【０００９】また、表示器を第１の位置と第２の位置と
の間で変位させるに際して、表示器を上下反転させる構
成により実現しているので、構成が簡単であると共に、
表示器の動きが一層面白くなる。

【００１０】更に、表示器が上下反転するときに、表示
器の表示態様が上下逆に切換わるので、上下反転時に表
示態様が逆さまになって見苦しくなることを防止でき
る。

【００１１】

【実施例】以下、本考案の一実施例につき図面を参照し
ながら説明する。

【００１２】まず、パチンコ機の全体構成を示す図２に
おいて、本体１内には、遊技盤２が配設され、この遊技
盤２の下方に図示しないパチンコ球の発射装置が配設さ
れている。遊技盤２は、ガラス扉３により覆われてい
る。本体１の前面下部には、球溜皿４及び発射装置を動
作させるための操作ハンドル５が設けられている。

【００１３】また、遊技盤２には、パチンコ球を入賞さ
せる複数の入賞口６〜１２が配設されていると共に、ア
ウト球入口１３が配設されている。上記複数の入賞口６
〜１２のうち最下部の２個の入賞口１１，１２が始動入
賞口となっている。また、遊技盤２の中央部分には、可
変入賞装置１４が設けられており、この可変入賞装置１
４はパチンコ球を入賞し易くしたり、また入賞不可能に
したりする機能を有している。以下、可変入賞装置１４
について図１、図３、図４及び図５を参照して説明す
る。

【００１４】図１において、機枠１５は，遊技盤２にほ
ぼ面一に取付けられる取付板部１５ａを有しており、こ
の取付板部１５ａの中央には、開口部がほぼ円形状の凹
部１５ｂが形成されている。凹部１５ｂの開口縁部の下
半部には、案内壁部１５ｃが前方に向けて突設されてい
る。また、図３にも示すように、取付板部１５ａには、
可動部材１６、１７及び１８が凹部１５ｂの開口縁部の
上半部を囲むように配置されている。可動部材１６は、
取付板部１５ａの前面から突出した閉塞位置と引っ込ん
だ開放位置との間で出入れ可能に設けられている。可動
部材１６が開放位置に引っ込んだ状態を図１に示す。可
動部材１６が閉塞位置に突出した状態では、可動部材１
６の突出高さと上記案内壁部１５ｃの突出高さとがほぼ
等しくなるように構成されている。また、可動部材１７
及び１８は、図３に示す閉塞位置と、図１及び図４に示
す開放位置との間でそれぞれ左右方向に揺動可能に設け
られている。上記可動部材１６〜１８は、図示しないソ
レノイドによりリンク機構を介して連動して駆動される
ようになっている。

【００１５】また、凹部１５ｂの奥部のうち最上部から
１／３程度の部位には、図１に示すように、３個の入賞
口１９〜２１が設けられている。両側の入賞口１９，２
１が一般入賞口であり、中央の入賞口２０が特定入賞口
である。これら入賞口１９〜２１の周辺例えば上方部に
は、凹部１５ｂの奥壁として背景部２２が設けられてい
る。背景部２２には、面白さを増すための図柄等が施さ
れている。

【００１６】さて、凹部１５ｂ内には、図３及び図４に
も示すように、ドットマトリックス形の表示器２３が上
下反転可能に設けられている。表示器２３は、板厚が厚
い円板の縁部を１／３程度カットした形状を有してお
り、前面に矩形状の表示部２３ａが設けられている。表
示器２３の後面部には、図５に示すように、円筒部２３
ｂが後方に向けて突設されており、この円筒部２３ｂが
機枠１５に回転可能に支持されている。そして、駆動手
段である例えばモータ２４からの回転力が、ギヤ２５，
２６を介して円筒部２３ｂひいては表示器２３へ伝達さ
れるようになっている。ここで、表示器２３は、図３に
示す第１の位置に位置しているとき、前述した入賞口１
９〜２１及び背景部２２を隠すように構成されている。
そして、表示器２３がモータ２４により回転駆動されて
図１及び図４に示す第２の位置まで回転して上下反転す
ると、入賞口１９〜２１及び背景部２２が露出されるよ
うになっている。尚、表示器２３からのリード線２７
は、円筒部２３ｂを通して外部へ導出されている。

【００１７】しかして、上記構成によれば、通常時にお
いては表示器２３は図３に示す第１の位置に位置して入
賞口１９〜２１及び背景部２２を隠している。この状態
で、始動入賞口１１，１２のいずれかにパチンコ球が入
賞すると、表示器２３の表示部２３ａの表示内容が変化
し始め、設定時間経過後に表示内容の変化が停止する。
このとき、表示内容が例えば「７７７」のように所定の
数字や絵等が揃うと、大当たりと称する遊技者に有利な
遊技状態となる。これにより、モータ２４が通電されて
表示器２３が回転され、上下反転して図４に示す第２の
位置に位置すると共に、ソレノイドが通電されて、可動
部材１７及び１８が開放位置まで揺動され且つ可動部材
１６が開放位置まで引っ込むように移動する。この結
果、入賞口１９〜２１及び背景部２２が露出されると共
に、パチンコ球が入賞口１９〜２１へ入賞し易い遊技状
態となる。この場合、表示器２３が上下反転するとき
に、表示器２３の表示部２３ａの表示態様が上下逆に切
換わる。そして、この有利な遊技状態は、設定された時
間が経過するまで保持された後、モータ２４が逆転駆動
されると共にソレノイドが断電されることにより、図３
に示す元の状態に復帰する。尚、有利な遊技状態におい
て、特定入賞口２０にパチンコ球が入賞すると、有利な
遊技状態を保持する設定時間が更新されるようになって
おり、有利な遊技状態が保持される時間が長くなる。上
記更新は例えば１０回まで許容されるように設定されて
いる。

【００１８】このような構成の本実施例によれば、表示
器２３の回転に応じて入賞口１９〜２１及び背景部２２
が現れるので、この入賞口１９〜２１及び背景部２２の
出現が面白く、上記出現に対して遊技者が興味を引くこ
とができ、それだけ遊興性が向上する。また、表示器２
３を第１の位置と第２の位置との間で移動させるに際し
て、表示器２３を上下反転させる構成により実現してい
るので、構成が簡単であると共に、表示器２３の動きが
一層面白くなる。更に、表示器２３が上下反転するとき
に、表示器２３の表示部２３ａの表示態様が上下逆に切
換わるので、上下反転時に表示態様が逆さまになって見
苦しくなることを防止できる。

【００１９】尚、上記実施例では、表示器２３を第１の
位置と第２の位置との間で変位させるに際して、表示器
２３を上下反転させる構成としたが、これに限られるも
のではなく、表示器を例えば反転角度に大小の差を設け
たり、上下方向や左右方向に移動させたり、揺動させた
りするようにしても良い。また、表示器を出没可能に設
けても良く、この場合、没したときに入賞口及び背景部
を露出させる構成としても良い。更に、表示器を分割可
能且つ移動可能に設け、表示器を分割させて移動させた
ときに入賞口及び背景部を露出させる構成としても良
い。また、表示器の表示態様も種々に変化させても良
い。

【００２０】

【考案の効果】本考案は、以上説明した通りであるの
で、次の効果を得ることができる。

【００２１】請求項１のパチンコ機においては、文字や
絵等を表示する表示器を、入賞口及び背景部を隠す第１
の位置と、入賞口及び背景部を露出させる第２の位置と
の間で変位可能に設ける構成としたので、遊技者が興味
を引くことができ、遊興性を向上させ得る。

【００２２】請求項２のパチンコ機においては、表示器
を、第１の位置と第２の位置との間で上下反転可能に構
成したので、構成が簡単であると共に、表示器の動きが
一層面白くなる。

【００２３】請求項３のパチンコ機においては、表示器
の表示態様が上下反転に対応して上下逆に切換わるよう
に構成したので、表示器が上下反転するときに表示態様
が逆さまになって見苦しくなることを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す可変入賞装置の斜視図

【図２】パチンコ機の正面図

【図３】表示器が第１の位置に位置する状態を示す正面
図

【図４】表示器が第２の位置に位置する状態を示す正面
図

【図５】表示器及びモータ周辺を示す側面図

【符号の説明】

１は本体、２は遊技盤、６〜１２は入賞口、１４は可変
入賞装置、１９〜２１は入賞口、２２は背景部、２３は
表示器、２４はモータ（駆動手段）を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】遊技盤に設けられパチンコ球を入賞させ
る入賞口と、この入賞口の周辺に設けられた背景部と、
前記入賞口及び前記背景部を隠す第１の位置と前記入賞
口及び前記背景部を露出させる第２の位置との間で変位
可能に設けられ文字や絵等を表示する表示器と、この表
示器を第１の位置と第２の位置との間で駆動する駆動手
段とを備えて成るパチンコ機。
【請求項２】表示器は、第１の位置と第２の位置との
間で上下反転可能に構成されていることを特徴とする請
求項１記載のパチンコ機。
【請求項３】表示器は、表示態様が上下反転に対応し
て上下逆に切換わるように構成されていることを特徴と
する請求項２記載のパチンコ機。