JPH0247992Y2

JPH0247992Y2 -

Info

Publication number: JPH0247992Y2
Application number: JP1337184U
Authority: JP
Priority date: 1984-02-02
Filing date: 1984-02-02
Publication date: 1990-12-17
Also published as: JPS60124975U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は弾球遊技機のセーフ球受口の不正防止
カバーに関し、更に詳細に説明すると、遊技盤に
形成された透孔位置に取付けられ、この透孔と連
通するセーフ球流入孔が形成された取付板と、こ
の取付板のセーフ球流入孔より遊技盤前面側に突
出形成されたセーフ球受口樋とを有する弾球遊技
機のセーフ球受口の不正防止カバーに関する。

第１図には本考案に係る弾球遊技機のセーフ球
受口の不正防止カバーをパチンコ機のセーフ球受
口に適用した場合の一実施例の概略が示されてお
り、パチンコ機１は前面枠２と、前面枠２に金枠
３を介して取付けられたガラス扉枠４を有し、こ
のガラス扉枠４の背面側に所定の間隔を置いて遊
技盤５が配設されている。またガラス扉枠４の下
部には打球供給皿１０の形成された前面板９が取
付けられ、更に前面板９の下部に打球発射用の操
作ハンドル（図示せず）が配設され、遊技盤５の
前面側に配設された入賞領域としてのセーフ球受
口６ａ〜６ｃ，７ａ〜７ｄ及びその他のセーフ球
受口を目標にパチンコ球を発射し得るようになさ
れている。

パチンコ機１においては入賞領域としてのセー
フ球受口７ａ〜７ｄに入賞した場合に所定数量の
景品球を払出すものと、景品球の払出しと同時に
可変表示部材８が作動し、可変表示部材８の表示
に対応して遊技盤５に配設された入賞装置６ｄ，
６ｅ，６ｆの入賞可能範囲及び条件等が種々の態
様で拡大するもの等が存在する。

前記構成における弾球遊技機としてのパチンコ
機において、第７Ａ図に側面で示す如く、遊技盤
５面とガラス扉枠４との間隔はパチンコ球の大き
さや障害釘１２及びセーフ球受口６ｃ等の遊技盤
５前方への突出量等との関係により一定に保持さ
れているが、遊技者等が前面枠２に取付けられた
金枠３を不正に操作し、第７Ｂ図に示す如くガラ
ス扉枠４を前方に移動させると、ガラス扉枠４を
構成するガラス板３０ａ，３０ｂが前方に移動
し、ガラス板３０ｂと遊技盤５面との間隔が広が
り、入賞領域としての例えばセーフ球受口６ｃに
入賞する確率が変化するものである。即ち、第８
Ａ図に平面で示す如く、遊技盤５に植設される障
害釘１２のうち、セーフ球受口６ｃの上部に近接
する位置に植設される一対の障害釘１２，１２は
ガラス板３０ｂに近接するに従い一対の障害釘１
２，１２の先端の間隔が広くなるように構成され
ているので、第７Ｂ図及び第８Ｂ図に示す如く、
ガラス板３０ａ及び３０ｂが前方に移動した場合
は障害釘１２，１２の先端方向に沿つて落下した
パチンコ球がセーフ球受口６ｃに入賞する確率が
高くなり、不正遊技者が不正に景品球を得る事と
なる欠点を有するものであつた。

本考案の目的は、遊技者等が前面枠の金枠を不
正に操作し、ガラス扉枠のガラス板を前方に移動
させ、遊技盤面とガラス板との間隔を不正に広げ
たとしても、入賞領域としてのセーフ球受口にパ
チンコ球が入賞する確率を変化させる事が出来
ず、不正遊技者が不正に景品球を得る虞れのない
弾球遊技機のセーフ球受口の不正防止カバーを提
供するもので、以下図面を参照して詳述する。

第２Ａ図及び第２Ｂ図には本考案の第１実施例
の概略が夫々示されており、一例としてセーフ球
受口６ｃは、遊技盤５に取付けられる取付板１３
と、セーフ球受口樋１４とが一体に形成されてい
る。取付板１３の両側部にはビス穴１３ａ，１３
ｂが穿設され、該ビス穴１３ａ，１３ｂにビス１
５ａ，１５ｂが挿通され、遊技盤５に固着され
る。取付板１３にはセーフ球流入孔１６が形成さ
れ、このセーフ球流入孔１６が遊技盤５の透孔５
ａに連通するようになされている。

前記セーフ球受口樋１４は取付板１３のセーフ
球流入孔１６の下部外周位置より遊技盤５の前面
側、即ちガラス板３０ｂに向つて突出形成されて
いる。このセーフ球受口樋１４の前面側には前面
に凹溝１７が形成される状態で金属板１８が取付
けられている。更にセーフ球受口樋１４の前面側
の凹溝１７の形成された下部には位置決め穴１９
が形成されている。

セーフ球受口樋１４の前面側には不正防止用の
不正防止カバー２１が着脱自在に取付けられてい
る。この不正防止カバー２１は透明な合成樹脂材
から形成され、セーフ球受口樋１４の前面側に設
けた凹溝１７に嵌合する大きさの磁性体２２が不
正防止カバー２１の裏面側に固着され、また位置
決め穴１９と対向する位置に位置決めボス２３が
設けられている。

不正防止カバー２１はセーフ球受口樋１４の両
側部上方の遊技盤５上に植設される一対の障害釘
１２，１２を被覆し得る大きさに形成され、不正
防止カバー２１の裏面側の前記一対の障害釘１
２，１２の頭部と対向する位置に逃げ溝２４ａ，
２４ｂが夫々形成されている。

従つて、取付板１３を遊技盤５にビス１５ａ，
１５ｂにより固着し、不正防止カバー２１の位置
決めボス２３をセーフ球受口樋１４の位置決め穴
１９に嵌合させ、磁性体２２をセーフ球受口樋１
４の凹溝１７に嵌合させれば、第２Ａ図及び第９
Ａ図に示す如く金属板１８と磁性体２２が磁力に
より強固に結合し、一対の障害釘１２，１２の頭
部は逃げ溝２４ａ，２４ｂに対向する状態で被覆
され、セーフ球受口樋１４の前方の上方が不正防
止カバー２１によりカバーされ、セーフ球受口６
ｃの不正防止カバー２１がセーフ球受口樋１４に
着脱自在に取付けられ、ガラス扉枠４のガラス板
３０ｂが第９Ｂ図に示す如く不正手段により前方
に移動されても、不正防止カバー２１と遊技盤５
面との間隔は不変であるので入賞領域としてのセ
ーフ球受口６ｃのパチンコ球が入賞する確率が変
化せず、不正遊技者が不正に景品球を得る虞れが
ない。

尚、上述せる実施例においては不正防止カバー
２１を略円形状に形成したものが示されている
が、円形に限定されるものではなく、要はセーフ
球受口樋１４の両側部上方の遊技盤５に植設され
る一対の障害釘１２，１２を少なくとも被覆し得
る大きさであればよい。また不正防止カバー２１
は透明な合成樹脂材により形成されているが、パ
チンコ球の流下状態を視認し得る程度の半透明な
ものを含むものである。更に入賞領域として、遊
技盤５中央のセーフ球受口６ｃに適用したが、他
の入賞領域のセーフ球受口にも本考案を適用し得
るものである。

第３図、第４Ａ図及び第４Ｂ図には本考案の第
２実施例の概略が夫々示されており、前述せる第
１実施例と対応する部分には同一符号を付してこ
れ以上の詳細説明はこれを省略するも、不正防止
カバー３１が、第３図に示す如く、可変表示部材
８の上部飾り部材８ａ及び下部飾り部材８ｂを被
覆する状態で、セーフ球受口６ｃのセーフ球受口
樋１４の前面側に取付けられている。不正防止カ
バー３１は透明または半透明な合成樹脂材から形
成され、表面に比較的大きな模様や装飾等を施こ
す事が出来、また裏面側に磁性体２２ａ，２２
ｂ，２２ｃが固着されている。磁性体２２ａ，２
２ｂは不正防止カバー３１の上部に適宜の間隔で
配設され、この磁性体２２ａ，２２ｂと対向する
可変表示部材８の上部飾り部材８ａには凹溝１７
ａ，１７ｂが形成され、該凹溝１７ａ，１７ｂに
は金属板１８ａ，１８ｂが固着されている。磁性
体２２ｃは不正防止カバー３１の下部中央に固着
され、この磁性体２２ｃは第１実施例と同様にセ
ーフ球受口樋６ｃの前面側に設けられた凹溝１７
に嵌合し、凹溝１７に固着された金属板１８と磁
力により結合される。セーフ球受口樋１４の両側
部上方の遊技盤５上に植設される一対の障害釘１
２，１２は不正防止カバー３１によりカバーされ
ている。不正防止カバー３１の前記障害釘１２，
１２と対向する位置に障害釘１２，１２の頭部の
逃げ溝２４ａ，２４ｂが設けられている。

斯る構成に依れば、不正防止カバー３１をセー
フ球受口６ｃ及び可変表示部材８の前面側に着脱
自在に取付ける事が出来、遊技盤５の清掃、障害
釘１２，１２の調節が容易であり、且つ不正防止
カバー３１が透明であるので、パチンコ球の流下
状態及び可変表示部材８の表示を外部から視認す
る事が出来、また前述と同様にガラス扉枠４のガ
ラス板３０ｂが不正手段により第１０図に示す如
く、前方に移動されても、不正防止カバー３１と
遊技盤５面との間隔が変わらず、入賞領域として
のセーフ球受口６ｃにパチンコ球が入賞する確率
が変化せず、不正遊技者が不正に景品球を得る事
が出来ず、パチンコホールの損害を防止する事が
出来る。

第５図、第６Ａ図及び第６Ｂ図には本考案の第
３実施例が夫々示されており、前述せる第１実施
例と対応する部分には同一符号を付してこれ以上
の詳細説明はこれを省略するも、不正防止カバー
４１のセーフ球受口樋６ｃの両側部と対向する位
置に一対の係合爪４２ａ，４２ｂが形成され、該
係合爪４２ａ，４２ｂがセーフ球受口樋１４の両
側部に形成されたストツパー溝４３ａ，４３ｂに
夫々着脱自在に係止し得るように構成されている
事を除いては前述せる第１実施例と同様の構成を
有するものである。

斯る構成においても、前述せる第１実施例と同
様の不正防止効果を有するものである。

第１１図には本考案の第４実施例の概略が示さ
れており、前述せる第１実施例と対応する部分に
は同一符号を付してこれ以上の詳細説明はこれを
省略するも、セーフ球受口６ｃを構成する取付板
１３とセーフ球受口樋１４とが着脱自在に構成さ
れ、前記セーフ球受口樋１４の前面側に前述せる
と同様の作用を行なう不正防止カバー５１が一体
に固着されているもので、取付板１３のセーフ球
流入孔１６の内周縁部の両側に係合溝５３ａ，５
３ｂが形成され、セーフ球受口樋１４の取付板１
３側である裏面側の両側部に係合突起５２ａ，５
２ｂが夫々形成され、前記不正防止カバー５１と
一体のセーフ球受口樋１４が取付板１３に係合突
起５２ａ，５２ｂと係合溝５３ａ，５３ｂの係合
により着脱自在に取付けられる。尚符号５４はセ
ーフ球受口樋１４の底部に一体に形成された入賞
球誘導樋であり、この誘導樋５４が取付板１３の
セーフ球流入孔１６の下部及び遊技盤５の透孔５
ａに挿入されて入賞球を遊技盤５の裏面側に迅速
に導入し得るようになされている。

第１２図には、本考案の第５実施例の概略が示
されており、前述せる第４実施例と対応する部分
には同一符号を付して、これ以上の詳細説明はこ
れを省略するも、セーフ球受口６ｃのセーフ球受
口樋１４と不正防止カバー６１が一体に形成され
ると共に、セーフ球受口樋１４の両側部より後方
にロツク部材６２ａ，６２ｂが延設され、このロ
ツク部材６２ａ，６２ｂの両側部には押圧部材６
３ａ，６３ｂが側部方向に突出形成され、ロツク
部材６２ａ，６２ｂの先端を夫々内側方向に押圧
し得るようになされている。また遊技盤５の透孔
５ａには切欠部６４ａ，６４ｂが夫々形成され、
セーフ球受口樋１４のロツク部材６２ａ，６２ｂ
が前記切欠部６４ａ，６４ｂに着脱自在に係止さ
れるようになされている。尚、取付板１３のセー
フ球流入孔１６の下部にセーフ球受口樋１４の下
部外周縁の後端が嵌合保持されている。

斯る構成に依れば、取付板１３を遊技盤５に固
着し、セーフ球受口樋１４のロツク部材６２ａ，
６２ｂを遊技盤５の切欠部６４ａ，６４ｂに係止
し、セーフ球受口樋１４の下部外周縁の後端を取
付板１３のセーフ球流入孔１６の下部に嵌合保持
させれば、不正防止カバー６１の取付けられたセ
ーフ球受口６ｃが形成される。

上記第５実施例においても前述せる実施例と同
様の不正防止効果を有するものである。

以上が本考案に係る弾球遊技機のセーフ球受口
の不正防止カバーの一実施例の構成であるが、斯
る構成に依れば、遊技者等が前面枠の金枠を不正
に操作し、ガラス扉枠のガラス板を前方に移動さ
せ、遊技盤面とガラス板との間隔を不正に広げた
としても、入賞領域としてのセーフ球受口に不正
防止カバーが取付けられ、セーフ球受口樋の両側
部上方の遊技盤上に植設された障害釘の一部を被
覆しているのでセーフ球受口にパチンコ球が入賞
する確率を不正に変化させる事が出来ず、不正に
遊技者が景品球を得る事が出来ない弾球遊技機の
セーフ球受口の不正防止カバーを得る事が出来
る。また不正防止カバーは着脱自在に取付けられ
ているので遊技盤面上の種々の部材、例えば障害
釘等の調節も簡易迅速に行えると共に、不正防止
カバーは透明または半透明な合成樹脂材により形
成されているので、パチンコ球の流下状態を視認
する事が出来る不正防止カバーを得る事が出来
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る弾球遊技機のセーフ球受
口の不正防止カバーをパチンコ機に適用した場合
の第１実施例の正面説明図、第２Ａ図及び第２Ｂ
図はセーフ球受口に第１実施例の不正防止カバー
を取付けた状態と取外した状態の斜視図、第３図
は本考案の第２実施例の正面説明図、第４Ａ図及
び第４Ｂ図は第２実施例の不正防止カバーを取付
けた状態と取外した状態の斜視図、第５図は第３
実施例の正面説明図、第６Ａ図及び第６Ｂ図は第
３実施例の不正防止カバーを取付けた状態と取外
した状態の斜視図、第７Ａ図及び第７Ｂ図は従来
のパチンコ機におけるガラス扉枠のガラス板と遊
技盤面との間隔の相違によるパチンコ球の流れの
変化を夫々示す側断面説明図、第８Ａ図及び第８
Ｂ図は第７Ａ図及び第７Ｂ図に夫々対応する水平
断面説明図、第９Ａ図及び第９Ｂ図は本考案に係
る不正防止カバーを取付けた第８Ａ図及び第８Ｂ
図に夫々対応する水平断面説明図、第１０図は本
考案の第２実施例の不正防止カバーを取付けた第
７Ｂ図に対応する側断面説明図、第１１図は本考
案の第４実施例の分解斜視図、第１２図は本考案
の第５実施例の斜視図である。図中、１……パチンコ機、２……前面枠、３…
…金枠、４……ガラス扉枠、５……遊技盤、６
ａ，６ｂ，６ｃ……セーフ球受口、６ｄ，６ｅ，
６ｆ……入賞装置、７ａ〜７ｄ……セーフ球受
口、８……可変表示部材、１２……障害釘、１３
……取付板、１４……セーフ球受口樋、１６……
セーフ球流入孔、１７，１７ａ，１７ｂ……凹
溝、１８，１８ａ，１８ｂ……金属板、１９……
位置決め穴、２１，３１，４１，５１，６１……
不正防止カバー、２２，２２ａ，２２ｂ，２２ｃ
……磁性体、２３……位置決めボス、２４ａ，２
４ｂ……逃げ溝、３０ａ，３０ｂ……ガラス板、
４２ａ，４２ｂ……係合爪、４３ａ，４３ｂ……
ストツパー溝、５２ａ，５２ｂ……係合突起、５
３ａ，５３ｂ……係合溝、５４……入賞球誘導
樋、６２ａ，６２ｂ……ロツク部材、６３ａ，６
３ｂ……押圧部材、６４ａ，６４ｂ……切欠部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

遊技盤に形成された透孔位置に取付けられ、該
透孔と連通するセーフ球流入孔が形成された取付
板と、該取付板のセーフ球流入孔より遊技盤前面
側に突出形成されたセーフ球受口樋とを有する弾
球遊技機のセーフ球受口の不正防止カバーであつ
て、前記不正防止カバーは透明または半透明な合
成樹脂材から形成され、前記セーフ球受口樋の両
側部上方の遊技盤上に植設された障害釘の一部を
被覆する状態でセーフ球受口樋の前面側に設けら
れると共に、前記セーフ球受口樋及び不正防止カ
バーのうち少なくとも不正防止カバーが前記遊技
盤面に対して着脱自在に配設されている事を特徴
とする弾球遊技機のセーフ球受口の不正防止カバ
ー。