JPH0421567Y2 - - Google Patents

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JPH0421567Y2
JPH0421567Y2 JP1984089578U JP8957884U JPH0421567Y2 JP H0421567 Y2 JPH0421567 Y2 JP H0421567Y2 JP 1984089578 U JP1984089578 U JP 1984089578U JP 8957884 U JP8957884 U JP 8957884U JP H0421567 Y2 JPH0421567 Y2 JP H0421567Y2
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ball
batted ball
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Description

【考案の詳細な説明】 [利用分野] この考案は、パチンコ遊技機において遊技部内
を流下して来る打球が入賞することにより遊技者
に所定の利益を与えるために設けらる打球入賞装
置に利用して有効な技術に関する。
[従来技術] パチンコ遊技機は周知のように、遊技客が遊技
盤下部に設けられた発射装置により一個ずつ打球
を遊技部内に打ち込むと、障害釘に衝突してラン
ダムに方向を変えながら落下して行く途中で、あ
る確率をもつて入賞領域に入ることにより所定数
の賞品球が遊技者に与えられるようにしたもので
ある。従来、このようなパチンコ遊技機において
は、打球を受け入れ易い状態と受け入れにくい状
態の2つの状態に変換することができる打球入賞
装置が使用されており、そのような打球入賞装置
として、例えば二枚の可動翼片を互いに対向して
軸着し、両可動翼片が回動することにより上端の
間隔が変化して打球の受入れ状態が変化するよう
にしたいわゆるチユーリツプ式入賞装置と、遊技
盤と平行な入賞口を有し、通常はその入賞口を閉
塞するように取り付けた開閉板(扉)の上端を開
閉させることにより打球の受入れ状態が変化する
ようにしたいわゆるアタツカー式入賞装置等が知
られている。
[問題点] しかしながら、上記のようなチユーリツプ式や
アタツカー式の打球入賞装置は、打球の受入れ状
態が変化するときの動作自体が単純であり陳腐化
しているので、パチンコ遊技の興趣を充分に高め
ることができない。
しかも、今日、パチンコ遊技機においては、打
球入賞装置の型式の変化がめまぐるしく、同じ型
式の打球入賞装置を長期にわたつて使用すると、
遊技者に飽きられ易く機械(遊技機)離れを促が
すおそれがあり、この分野においては、常に型式
の異なつた斬新かつ意外性のある打球入賞装置の
出現が望まれるのである。
しかし一方、遊技盤のスペースには制約がある
ので、そこに設けられる打球入賞装置もそのスペ
ース内に納まるようなコンパクトな構成でなけれ
ばならない。
[考案の目的] この考案は、上記のような背景の下になされた
もので、その目的とするところは、斬新さと意外
性のある動作によりパチンコ遊技の興趣を高める
ことができ、しかも装置全体がコンパクトで確実
な動作をし、耐久性もすぐれたパチンコ遊技機の
打球入賞装置を提供することにある。
[考案の概要] そこで、この考案は、開口部23を有し遊技盤
に固定するための取付け基枠2と、上記開口部の
少なくとも一部を閉塞するように上記取付け基枠
に回動可能に吊設された可動部材3と、該可動部
材の一部に設けられこの可動部材の前方を流下す
る打球を上記取付け基枠の内部に導く流入口32
および該流入口より流入した打球を後方へ誘導す
る誘導路33と、上記可動部材の前面に取り付け
られ、それが略垂直姿勢になつているときに打球
が該可動部材との間を流下できる間隔を有すると
ともに、上記可動部材の下端部が後方へ回動した
ときに該可動部材と一体に傾斜して上記開口部を
通して取付け基枠内に打球を流入させる案内路と
なる部分と上記流入口32に常時打球を案内する
部分とからなる案内板4と、上記取付け基枠の背
面に設けられた保持枠5と、該保持枠に設けら
れ、上記可動部材が略垂直姿勢にあるときその姿
勢を保持させるように係止するとともに、外部か
ら流入した打球の接触圧を受けて回転しその係止
状態を解除するロツク手段61と、上記流入口か
ら誘導路を通つて案内された打球の接触圧を受け
て回転する感知手段62と、この感知手段と一体
に回転して前傾姿勢になつている上記可動部材を
略垂直姿勢になるまで回動させ、かつ上記ロツク
手段が上記可動部材を係止する状態に復帰させる
施錠手段63と、上記可動部材前面に上記流入口
のすぐ上に設けられた入賞枠21とからなり、こ
の入賞枠21に流入した打球によつて上記可動部
材を、打球を受け入れにくい第1の状態から打球
を受け入れ易い第2の状態に変換させるととも
に、上記流入口32より流入した打球によつて上
記可動部材を第2状態から第1の状態へ変換可能
に構成した打球入賞装置を提供するものである。
[実施例] 第1図〜第5図は、この考案に係るパチンコ遊
技機の打球入賞装置の第1の実施例を示す。
先ず、この実施例の打球入賞装置1の概略を、
第1図および第2図に基づいて説明すると、パチ
ンコ遊技機の遊技盤(後述)に固定するための取
付け基枠2に形成された開口部23には、打球の
流入口32を有する可動部材3が回動可能に吊設
され、該可動部材3の前面には、これと略平行に
一定の間隔をおいて案内板4が取り付けられ、可
動部材3と案内板4は、第1図に示すように、通
常状態では略垂直姿勢になるようにされている。
上記流入口32のすぐ上には、上記取付け基枠
2と一体に形成され特定入賞口を構成する入賞枠
21が設けられ、可動部材3が垂直姿勢になつて
いるときは打球がこの入賞枠21に流入できる
が、上記流入口32には流入できないようになつ
ている。また、上記可動部材3が垂直姿勢になつ
ているとき、上記入賞枠21の両側方を流下した
打球は、上記可動部材3と案内板4との間の空間
をそのまま素通りして、入賞球とならないように
なつている。
しかるに、上記取付け基枠2上部の特定入賞口
としての入賞枠21に打球が入賞すると、第2図
に示すように、可動部材3はその下端が後方すな
わち開口部23内に入り込む方向に回動して傾斜
(前傾)し、それとともに案内板4も同じように
傾斜する。この状態で、可動部材3と案内板4と
の間の空間に向かつて流下してきた打球は、案内
板4の裏面に設けられこれを可動部材3に固定す
るための一対の仕切り片42,42の両側方に位
置する案内板4の背面部分によつて案内されて開
口部23内に流入するようになるとともに、特定
入賞口21の下側と案内板4裏面の仕切り片42
の上端部との間を潜つて流入口32内に入ること
ができるようになる。しかして、流入口32内に
打球が入ると、その打球の物理的な力の伝達によ
り可動部材3と案内板4が前記と逆の方向に回動
して第1図に示す垂直姿勢に戻るようになつてい
る。
次に、このような動作をする打球入賞装置1の
具体的な構成を詳しく説明する。
第3図に本装置を分解して示すように、前記取
付け基枠2の上部に設けられた特定入賞口を構成
する入賞枠21の後部には、それと連続しかつ後
方へ延びる案内通路22が設けられており、入賞
枠21および案内通路22の底面21aと22a
は、第4図に示すように互いに連続した曲面でつ
ながり、後方に行くに連れて低くなるように傾斜
されている。また、この取付け基枠2の前面中央
部には、遊技盤の盤面と平行な打球入賞口を構成
するための比較的広い開口部23が開設されてお
り、その後部には上記開口部より流入した打球を
取付け基枠2の後方へ導く案内枠24が設けられ
ている。また、取付け基枠2の四隅部には、該取
付け基枠2をビス等で遊技盤の盤面に取り付ける
ための透孔25が形成されている。
また、前記取付け基枠2に設けられた開口部2
3の上端両側部には、一対の軸受凹部26,26
が設けられており、この軸受凹部26,26に、
可動部材3の上端部に設けられたピン孔31,3
1に挿入したピン27の両端を係合させることに
より、ピン27によつて可動部材3が開口部23
内に吊設されるようになつている。
可動部材3の中央部には、流入口32が設けら
れるとともに、この流入口32を通つて流入した
打球を取付け基枠2内に導く誘導路33が流入口
32の下方にこれと連続するように設けられてい
る。そして、流入口32にはそこに流入した打球
を誘導路33に向かつて案内すべく傾斜したガイ
ド片33aが形成されている。
また、可動部材3の前面には、その後面に突設
されたねじ止め用の一対のボス部41,41を介
して、可動部材3の前面と一定の間隔(打球が通
過できる間隔)をへだてて略平行に案内板4が取
り付けられている。この案内板4の背面には、中
央から上部にかけて互いに玉一つ分の間隔を有す
る一対の仕切り片42,42が突設されており、
この仕切り片42,42の各々の下端面は、上記
可動部材3の流入口32両側部から前方へ向かつ
て突出するように形成した一対の側板33bの上
端面に接合されるようになつている(第4図)。
そして、この案内板4が前述のようにして可動部
材3に取り付けられると、可動部材3は案内板4
の重量によつて、第2図および第5図に示すよう
に、下端部が後方すなわち開口部23の奥に入り
込み方向へ回動されるような力を受ける。
一方、取付け基枠2の背面には、保持枠5が取
り付けられるようになつている。この保持枠5
は、前記可動部材3の下端が後方へ回動するのを
妨げないような形状になつているとともに、その
上部前端面で前記取付け基枠2の軸受凹部26,
26に係合された前記ピン27の両端が脱落しな
いように押えている。また、保持枠5の後部に
は、横方向に傾斜するガイド面51が設けられて
おり、前記取付け基枠2の特定入賞口21より入
つて案内通路22に沿つて誘導されて来た入賞球
は、このガイド面51上に流下するようになつて
いる。
また、保持枠5の側壁に形成されたピン穴52
にはピン53が挿通されて横架され、その端部に
係合されるEリング54によつて抜け止めがなさ
れており、このピン52には、ロツク片61と感
知片62および施錠片63がそれぞれ回転自在に
嵌合されている。このうちロツク片61だけは単
独で回転し、感知片62と施錠片63とは、互い
に端部が噛み合つて常に一体に回転するように構
成されている。
そして、上記ロツク片61は係止腕部61aと
玉受片部61bとからなり、係止腕部61aの前
端下部には、その一部を切欠いて係合部61cが
形成されかつ係止腕部61aの側面には、磁性材
からなる重錘61dが固設されている。この重錘
61dによつてロツク片61は、係止腕部61a
の方が玉受片部61b側に比べて重くなつてお
り、反時計回りの回動力を有するようにされてい
る。
また、係合部61cは、前記可動部材3の後面
に突設されたL字状のストツパ35の先端部35
aと係合・離脱可能な関係になるように取付け位
置が調整されており、係合部61cがストツパ3
5と係合しているときは、ロツク片61によつて
第1図および第4図に示すように、可動部材3お
よび案内板4が垂直姿勢となるように保持され
る。
これによつて、可動部材3の前面が取付け基枠
2の前面とほぼ同一平面をなすようになり、可動
部材3が開口部23の上半部を閉塞する。この状
態では、特定入賞口を構成する入賞枠21の下面
と、案内板4および仕切り片42,42の上端部
との間隔は近接していて、可動部材3の前面に形
成された流入口32に打球が入ることができず、
仕切り片42,42の外側の、可動部材3と案内
板4との間の空間を流下してきた打球は、そのま
まそこを素通りして開口部23内に流入すること
なく、遊技部の下方へ向かつて流下する。
なお、ロツク片61先端の係合部61cが可動
部材3背面のストツパ35に係合した状態にある
とき、上記重錘61dの位置に対応する保持枠5
内側には永久磁石が配設されており、この状態で
は重錘61dが永久磁石54に吸引されてその位
置を保持するようになり、外部から取付け基枠2
および保持枠5に対して多少の振動が加わつても
係合部61cがストツパ35から外れることはな
い。
さらに、上記ロツク片61の玉受片部61d
は、第3図に鎖線Aで示すごとく、保持枠5に設
けられた透孔53を貫通して保持枠5後方のガイ
ド面51の下流側に位置するように配設される。
そして、上記特定入賞口21に入賞した打球がガ
イド面51を転動して、玉受片部61d上に落下
すると、その重量でロツク片61が時計回り方向
に回動されて係止腕部61aが持ち上がり、係合
部61cがストツパ35の先端部35aから外れ
る。
そのため、可動部材3は案内板4の重量で案内
板4とともに後方すなわち可動部材3の下端部が
取付け基枠2の開口部23の奥に入り込む方向に
回動して前傾し、第2図および第5図に示すよう
に案内板4の下端が取付け基枠2の下端前面に接
触する位置に至つて止まる。この前傾動作によつ
て、遊技部内をこの打球入賞装置に向かつて流下
してきた打球は、特定入賞口21は勿論のこと、
この特定入賞口21に入賞できずその両側方を通
過して、前傾した案内板4の後面に案内されて開
口部23の下部に形成された入賞口34に流入す
るようになるとともに、特定入賞口を構成する入
賞枠21の下側を通つて案内板4の背面の仕切り
片42,42の間を通つて流入口32内にも流入
できるようになる。
一方、前記感知片62は、湾曲した玉受部62
aを有しており、この玉受部62aが下向きにな
り、かつその凹部62bが前向きになるように垂
下され、前記可動部材3の流入口32の後方の誘
導路33の上方に流入口32と対向するように配
設される(第5図)。また、この感知片62と一
緒に回転する施錠片63には、2個の腕部63a
と63bが互いに適当な角度をなして形成されて
おり、上側の腕部63bの方が若干長くなつてい
る。これらの腕部63aと63bは、前記ロツク
片61による可動部材3の係止が解除されて、可
動部材3が前傾姿勢になつているときに、可動部
材3の後面側に設けられた傾斜突片36と接触し
得るようになつている。
つまり、ロツク片61による可動部材3の係止
状態が解除されて、第2図および第5図に示すご
とく案内板4および可動部材3が前傾した状態に
おいて、流下してきた打球が特定入賞口を構成す
る入賞枠21の下面と仕切り片42の上端との間
の間隔を潜り抜けてから側板33bに沿つて流入
口32へ流下すると、その打球は感知片62の玉
受部62aに当たつて該感知片62を反時計回り
方向に回動させながらその下を潜つてさらに後方
へ誘導される。このようにして、感知片62が回
動されると施錠片63と一緒に同じ方向に回動す
ることになる。施錠片63のこの回動の過程で
は、先ず短い方の腕部63aの先端部(円柱状の
部分)が可動部材3背面の傾斜突片36の上面傾
斜部に摺接しながらこれを押圧することにより、
傾いていた可動部材3を時計回り方向へ一定角度
戻しながら傾斜突片36の先端を摺り抜ける。そ
して次に、長い方の腕部63bの先端部(円柱状
の部分)が傾斜突片36の上面傾斜部に摺接しな
がらこれを押圧し、可動部材3をさらに時計回り
方向に回動させて略垂直姿勢になるまで押し戻
す。すると、ロツク片61が重錘61dの重みで
反時計回り方向に回動して、第4図に示すように
その係合部61cが再び可動部材3背面のストツ
パ35に係合し、これによつて可動部材3および
案内板4は当初の垂直姿勢に保持される。
このような状態になつたときは、流入口32よ
り流入した打球は既に感知片62の玉受部62a
の下を潜り抜けてさらに後方へ誘導されているの
で感知片62はその玉受部62aの重量によつて
元の位置(第5図に示す位置)に回動復帰し、こ
れに伴なつて施錠片63も同じ方向へ回動復帰し
て第5図に示す位置に戻る。
また、保持枠5の後端に設けられた軸受孔55
と、保持枠5の後部に取り付けられる後蓋体8に
設けられた軸受孔81には、ピン71によつて作
動杆7が回転自在に設置されている。この作動杆
7の一端には、楕円状断面をなす当接部72が設
けられ、この当接部72は前記施錠片63の後部
に設けられた腕部63cの先端部に第3図に鎖線
Bで示すごとく、下方から接触するように配置さ
れる。一方、作動杆7の他端には、玉受片73が
設けられ、遊技盤の適当な位置に設けられた所定
の入賞口(図示省略)に入つた打球を、図示しな
い適当な誘導路を経て、この実施例の打球入賞装
置の後部へ案内してこの玉受片73上に落下させ
ることにより、作動杆7を回動させるように構成
するようになつている。そして、作動杆7がその
端部の玉受片73上に落下した打球によつて回動
されると、当接部72が施錠片63の腕部63c
を押し上げるため、流入口32より入つて来た打
球によつて感知片62が回動されて施錠片63が
反時計回り方向へ回動されたのと全く同様に施錠
片63が回動されるようになる。その結果、作動
杆7によつても施錠片63を回動させて、第5図
に示すように前傾している可動部材3を第4図に
示すような垂直姿勢に戻し、かつロツク片61で
ロツクして、その状態を保持させることができる
ようになる。
次に、第6図は、上記のごとく構成された打球
入賞装置1を遊技部に備えたパチンコ遊技機の遊
技盤の構成の一例を示すもので、遊技盤100の
盤面には、打球発射装置101により発射された
打球を遊技盤100の上方部まで案内するガイド
レール102と、上方より落下してくる打球の方
向を無作為に変更させる多数の障害釘103(図
中、1部を残して他は省略)が固設され、また盤
面の適宜位置には、天入賞口を有する入賞装置1
04、一般入賞口を有する入賞装置105、天入
賞口への入賞によつて開かれる開閉入賞具(いわ
ゆるチユーリツプ)106や飛込み型入賞装置1
07とともに、この飛込み型入賞口107もしく
は天入賞口104aのすぐ下に設けられた入賞口
104bに打球が入賞すると上下逆向きになる回
転式入賞具(いわゆる回転チユーリツプ)108
が設置されている。また、該回転式入賞具108
の下方には所定の配置をもつて障害釘群109が
固定され、そのすぐ下に上記実施例の打球入賞装
置1が固定されており、前面枠110の保持され
たガラス板との間の空間部にガイドレール102
に囲まれた遊技部が形成されている。さらに、上
記遊技部の下部には、上方から流下してくる途中
で上記各入賞装置に入賞できなかつた打球を遊技
盤100の後方へ回収するアウト穴111が設け
られている。
第6図に示されている遊技機は、回転式入賞具
108の一対の翼片108aの開いた側が下向き
になつている第6図のような状態では、この回転
式入賞具108によつて妨げられて障害釘群10
9で囲まれた領域内に打球が入つて行くことがで
きないが、特別入賞口107もしくは104bに
打球が入賞すると回転式入賞具108が180°回転
して上下が逆になり、翼片108aの開いた側が
上向きになるので、障害釘群109で囲まれた領
域に打球が進入できるようになつて、下方の打球
入賞装置1の特定入賞口21内に打球が入賞可能
な状態が発生する。
しかして、特定入賞口21内に打球が入賞する
と打球入賞装置1が第1図に示した状態から第2
図に示した状態に変化し、流下してきた打球が傾
斜した案内板4に案内されて開口部23内に極め
て入り易い状態となる。そして、この状態は案内
板4の裏側の仕切り片42,42間を通つて流入
口32内に打球が入賞するまで継続するのであ
る。しかも、上記遊技盤100の両側部には、表
示ランプ112がそれぞれ設けられており、上記
可動部材3が前傾されている間、これを点灯させ
ることにより遊技者に知らしめるようになつてい
る。
このように、上記実施例の打球入賞装置1は、
開いたり閉じたりというような大きな動作を伴な
わず、案内板4が少し前傾したり垂直姿勢に戻つ
たりするという動作だけで、打球がきわめて入賞
し易い状態と、入賞しにくい状態に変換され、打
球の受入れ状態が大きく変化するので、従来にな
い斬新さかつ意外性のある変換動作を行なうよう
になり、これによつて、パチンコ遊技の興趣を高
めることができる。
しかも、入賞した打球による物理的な力の伝達
で受入れ状態の変換を行なつているので確実な動
作が可能であるとともに、耐久性にすぐれ、かつ
それらの力の伝達を行なう部品を保持枠5内に一
体に組み込んだので装置全体をコンパクトに構成
することができる。
第7図は、本考案に係る打球入賞装置を遊技部
に備えたパチンコ遊技機の遊技盤の第2実施例を
示す。
この実施例の遊技盤の構成は、第6図に示した
ものと略同じ構成であるので、同一構成部分につ
いては、同一符号を付して重複した説明を省略
し、相違する部分についてのみ説明する。
第7図に示す遊技盤においては、特定入賞口を
有する入賞装置(チヤツカー)21′が打球入賞
装置1と別個に、それよりも少し上方の盤面の略
中央に設置されており、この入賞装置21′への
打球の入賞によつて可動部材3が傾動されるよう
になつている。しかも、第6図の場合と同様、打
球が特定入賞口107もしくは104aへ入賞し
て回転式入賞具108の翼片108aの開いた側
が上向きになると、特定入賞口を有する入賞装置
21′に打球が入り易くなる。そして、この状態
で入賞装置21′に打球が入ると、盤面の裏側に
破線で示すように設けられた誘導路113を経
て、第7図に示した案内通路22内に誘導され、
案内板4および可動部材3を前傾させ、打球入賞
装置1を打球が非常に入賞し易い状態に変化させ
る。
他の動作は、第6図において説明したのと略同
様である。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案に係る打球入賞
装置は、開口部23を有し遊技盤に固定するため
の取付け基枠2と、上記開口部の少なくとも一部
を閉塞するように上記取付け基枠に回動可能に吊
設された可動部材3と、該可動部材の一部に設け
られこの可動部材の前方を流下する打球を上記取
付け基枠の内部に導く流入口32および該流入口
より流入した打球を後方へ誘導する誘導路33
と、上記可動部材の前面に取り付けられ、それが
略垂直姿勢になつているときに打球が該可動部材
との間を流下できる間隔を有するとともに、上記
可動部材の下端部が後方へ回動したときに該可動
部材と一体に傾斜して上記開口部を通して取付け
基枠内に打球を流入させる案内路となる部分と上
記流入口32に常時打球を案内する部分とからな
る案内板4と、上記取付け基枠の背面に設けられ
た保持枠5と、該保持枠に設けられ、上記可動部
材が略垂直姿勢にあるときその姿勢が保持させる
ように係止するとともに、外部から流入した打球
の接触圧を受けて回転しその係止状態を解除する
ロツク手段61と、上記流入口から誘導路を通つ
て案内された打球の接触圧を受けて回転する感知
手段62と、この感知手段と一体に回転して前傾
姿勢になつている上記可動部材を略垂直姿勢にな
るまで回動させ、かつ上記ロツク手段が上記可動
部材を係止する状態に復帰させる施錠手段63
と、上記可動部材前面の上記流入口のすぐ上に設
けられた入賞枠21とからなり、この入賞枠21
に流入した打球によつて上記可動部材を、打球を
受け入れにくい第1の状態から打球を受け入れ易
い第2の状態に変換させるとともに、上記流入口
32より流入した打球によつて上記可動部材を第
2状態から第1の状態へ変換可能な構成としたの
で、可動部材が垂直状態にあるときには可動部材
と案内板間に流下してきた打球はほとんどそこを
素通りして遊技部の下方へ流下することになり、
また他の打球が特定入賞口としての入賞枠に入賞
して可動部材および案内板が傾斜したときは可動
部材と案内板間に流下してきた打球のほとんどが
傾斜した案内板に案内されて開口部の下部を通つ
て装置内に流入するようになる。従つて、この考
案によれば、従来使用されていたチユーリツプ式
入賞装置やアタツカー式入賞装置などと異なり、
開いたり閉じたりというような大きな動作を伴な
わず、案内板が少し前傾したり垂直姿勢に戻つた
りするという動作だけで、打球がきわめて入賞し
易い状態と、入賞しにくい状態に変換され、打球
の受入れ状態が大きく変化するので、従来にない
斬新さかつ意外性のある変換動作を行なうように
なり、これによつて、パチンコ遊技の興趣を高め
ることができる。
しかも、入賞した打球による物理的な力の伝達
で受入れ状態の変換を行なつているので確実な動
作が可能であるとともに、耐久性にすぐれ、かつ
それらの力の伝達を行なう部品を保持枠内に一体
に組み込んだので装置全体をコンパクトに構成す
ることができるという効果がある。
また、上記ロツク手段が、上記可動部材前面の
上記流入口のすぐ上に設けられた入賞枠より流入
した打球によつて回動されるように構成されてい
るので、一旦開成された可動部材が閉成される確
率を、特定入賞口としての入賞枠21の下面と閉
成条件としての流入口32を形成する仕切り片4
2との間隔で調整することができ、面倒な釘調整
を不用とすることができるとともに、一つの装置
で開放系と閉成系を備えることができるので、遊
技盤の他の位置に開成条件となる特定入賞口を設
けたりそこへ入賞した打球を当該入賞装置まで誘
導するための樋を設けたりする必要がない。その
結果、遊技盤全体の構成を簡略化することができ
るという効果がある。
さらに、上記施錠手段の一部に当接可能に取り
付けられ、外部より導入された入賞球によつて揺
動されて上記施錠手段を作動させて上記可動部材
を略垂直姿勢になるまで回動させ、かつ上記ロツ
ク手段が上記可動部材を係止する状態に復帰させ
る作動杆を設けるようにすれば、流入口32のみ
ならず他の入賞口に入賞した打球によつても可動
部材を閉状態に復帰させることができるようにな
つて、より複雑で興趣の高い遊技内容を提供する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る打球入賞装置の第1
実施例を示す斜視図、第2図は、その可動部材前
傾状態を示す斜視図、第3図は、その分解斜視
図、第4図は、第1図における−線に沿つた
断面図、第5図は、第2図における−線に沿
つた断面図、第6図は、その打球入賞装置を遊技
部に備えたパチンコ遊技機の一構成例を示す正面
図、第7図は、本考案に係る打球入賞装置を遊技
部に備えたパチンコ遊技機の第2実施例を示す正
面図である。 1……打球入賞装置、2……取付け基枠、3…
…可動部材、4……案内板、5……保持枠、7…
…作動杆、21……特定入賞口、22……案内通
路、23……開口部、32……流入口、33……
誘導路、61……ロツク片、62……感知片、6
3……施錠片、100……パチンコ遊技機、10
1……打球発射装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 開口部を有し遊技盤に固定するための取付け
    基枠と、 上記開口部の少なくとも一部を閉塞するよう
    に上記取付け基枠に回動可能に吊設された可動
    部材と、 該可動部材の一部に設けられこの可動部材の
    前方を流下する打球を上記取付け基枠の内部に
    導く流入口および該流入口より流入した打球を
    後方へ誘導する誘導路と、 上記可動部材の前面に取り付けられ、それが
    略垂直姿勢になつているときに打球が該可動部
    材との間を流下できる間隔を有するとともに、
    上記可動部材の下端部が後方へ回動したときに
    該可動部材と一体に傾斜して上記開口部を通し
    て取付け基枠内に打球を流入させる案内路とな
    る部分と上記流入口に常時打球を案内する部分
    とからなる案内板と、 上記取付け基枠の背面に設けられた保持枠
    と、 該保持枠に設けられ、上記可動部材が略垂直
    姿勢にあるときその姿勢が保持させるように係
    止するとともに、外部から流入した打球の接触
    圧を受けて回転しその係止状態を解除するロツ
    ク手段と、 上記流入口から誘導路を通つて案内された打
    球の接触圧を受けて回転する感知手段と、 この感知手段と一体に回転して前傾姿勢にな
    つている上記可動部材を略垂直姿勢になるまで
    回動させ、かつ上記ロツク手段が上記可動部材
    を係止する状態に復帰させる施錠手段と、 上記可動部材前面の上記流入口のすぐ上に設
    けられた入賞枠と、 からなり、この入賞枠に流入した打球によつて
    上記可動部材を、打球を受け入れにくい第1の
    状態から打球を受け入れ易い第2の状態に変換
    させるとともに、上記流入口より流入した打球
    によつて上記可動部材を第2状態から第1の状
    態へ変換可能に構成したことを特徴とするパチ
    ンコ遊技機の打球入賞装置。 (2) 上記施錠手段の一部に当接可能に取り付けら
    れ、外部より導入された入賞球によつて揺動さ
    れて上記施錠手段を作動させて上記可動部材を
    略垂直姿勢になるまで回動させ、かつ上記ロツ
    ク手段が上記可動部材を係止する状態に復帰さ
    せる作動杆を備えていることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のパチンコ遊技
    機の打球入賞装置。
JP8957884U 1984-06-16 1984-06-16 パチンコ遊技機の打球入賞装置 Granted JPS614682U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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