JPH0744897A - 検査用ディスク及びその製造方法 - Google Patents

検査用ディスク及びその製造方法

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JPH0744897A
JPH0744897A JP19061193A JP19061193A JPH0744897A JP H0744897 A JPH0744897 A JP H0744897A JP 19061193 A JP19061193 A JP 19061193A JP 19061193 A JP19061193 A JP 19061193A JP H0744897 A JPH0744897 A JP H0744897A
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光夫 柴
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は検査精度の均一性を保つとともに、
能率良く加工できる検査用ディスク及びその製造方法を
提供することを目的とする。 【構成】 検査用ディスク1は、記録面1eを有するデ
ィスク1cを成形するスタンパ31にインタラプション
(疑似的欠陥部)に対応するように複数の微小なる照射
パターン23(単位溝)を集合させたパターンをレーザ
加工機9により形成し、スタンパ31により記録面1e
にインタラプションを成形した後、記録面1dに反射膜
1dを被覆し、その後反射膜の表面に保護膜1fを接合
させてなる。インタラプションは、複数の微小な照射パ
ターン23の集合により形成されてなり、照射パターン
23が略同一方向に複数並べられた単位溝列を複数段有
し、複数の単位溝列が夫々所定間隔ずらして配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は検査用ディスク及びその
製造方法に係り、特に記録媒体としてのディスクが装着
される再生装置の再生能力の検査及び調整を行うのに使
用される検査用ディスク及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンパクトディスクの記録面に
は、ディスク成形時の異物の混入による黒点、ディスク
表面に付着した汚れ、ゴミ又は指紋、情報層(ピット
面)の欠落、傷等様々な物理的欠陥が生ずる可能性があ
る。
【0003】このような、ディスクの欠陥に対するコン
パクトディスクプレイヤの再生能力を測定するため、工
場等で組み立てられたコンパクトディスクプレイヤは、
検査工程において上記欠陥を疑似的に設けた検査用ディ
スクを再生し、その再生信号に基づいて再生能力の検査
及び調整が行われる。
【0004】この種の検査用ディスクには、次のような
欠陥パターン(ディフェクトパターン)が設けられてい
る。 インタラプション:情報層(ピット面)の欠落、及
び傷等をシュミレーションするための欠陥パターン。 ブラックバンド:ディスク成形時にできる黒点及
び、ディスク表面に付着した汚れ、ゴミ等をシュミレー
ションするための欠陥パターン。 フィンガプリント:ディスク表面に付着した指紋を
シュミレーションするための欠陥パターン。
【0005】通常、検査用ディスクには、記録信号とし
て音楽信号が記録されているが、なかには、音楽信号の
みならず正弦波信号が記録されているものもある。
【0006】このような検査用ディスクには、音楽信号
が記録された音楽信号記録トラックと、正弦波信号が記
録された正弦波信号記録トラックとが交互に形成されて
おり、コンパクトディスクプレイヤに検査用ディスクを
装着して連続的に再生する場合、音楽信号記録トラック
が再生された後に正弦波信号記録トラックが再生され、
続いて次の音楽信号記録トラックが再生されるといった
具合に音楽信号記録トラックと正弦波信号記録トラック
とが交互に再生される。
【0007】検査員は上記検査用ディスクを組み立て完
了したコンパクトディスクプレイヤに装着し、再生され
た音楽信号をヘッドホンなどを使用して聴覚により検査
用ディスクに形成された欠陥パターンに対するコンパク
トディスクプレイヤの再生能力を検査して調整したり、
あるいは再生された正弦波信号をオシロスコープ等の波
形測定器を使用して電気的に計測することにより検査用
ディスクに形成された欠陥パターンに対するコンパクト
ディスクプレイヤの再生能力を検査して調整していた。
【0008】このように、コンパクトディスクプレイヤ
の再生能力を検査する場合、上記のような疑似的欠陥パ
ターンを有する検査用ディスクが使用されており、疑似
的欠陥パターンを再生することによりコンパクトディス
クプレイヤの再生能力をシュミレーションすることがで
きる。
【0009】しかるに、従来は、上記検査用ディスクを
製造する過程において、先ず情報層(ピット面)を成形
するためのスタンパを製作し、このスタンパを型にして
ディスクをポリカーボネイト樹脂により成形する。そし
て、このスタンパの情報層(ピット面)の成形部分に
は、上記インタラプションを成形するための欠陥パター
ンが設けられている。
【0010】このインタラプションを成形するための欠
陥パターンは、スタンパの情報層(ピット面)の成形部
分に引っかき傷を設けることにより製作されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記インタラプション
は、検査及び回路の調整作業をより正確に行うために
は、ディスク上に実際に発生する傷を想定してあらゆる
方向からランダムに傷が設けられていることが重要であ
る。又、検査精度の均一性を保つためには、インタラプ
ション領域内に設けられた傷にムラがなく一様であるこ
とが重要である。
【0012】しかしながら、従来は、作業者が手作業に
より引っかき傷を設けていたため、手間がかかるととも
に、作業効率の低下を招きコスト増につながるといった
課題がある。又、手作業により引っかき傷を設ける場
合、インタラプションの領域内で傷の多く入った部分と
傷の少ない部分とが生じてムラができてしまう。
【0013】一方、加工用機械により一定方向に一定ピ
ッチで引っかき傷を入れる場合、傷のムラは発生しない
が、同一方向に同一間隔にしか傷を設けることができな
い。そのため、加工用機械を使用してもディスク上に実
際に発生する傷を十分に再現することができなかった。
【0014】そこで、本発明は上記課題を解決した検査
用ディスク及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
信号が記録された記録面に疑似的欠陥部が形成された検
査用ディスクにおいて、前記疑似的欠陥部は、複数の微
小な単位溝の集合により形成されてなり、該単位溝が略
同一方向に複数並べられた単位溝列を複数段有し、該複
数の単位溝列が夫々所定間隔ずらして配置されることを
特徴とする。
【0016】又、請求項2の発明は、記録面を有するデ
ィスクを成形するスタンパに疑似的欠陥部に対応するよ
うに複数の微小なる単位溝を集合させたパターンをレー
ザ加工機により形成し、該スタンパにより前記記録面に
疑似的欠陥部を成形した後、前記記録面に反射膜を被覆
し、その後該反射膜の表面に保護膜を接合させてなるこ
とを特徴とする。
【0017】
【作用】上記請求項1によれば、疑似的欠陥部が複数の
微小な単位溝の集合により形成され、単位溝が略同一方
向に複数並べられた単位溝列を複数段有し、複数の単位
溝列が夫々所定間隔ずらして配置されることにより、デ
ィスク上に実際に発生する傷を想定してあらゆる方向か
らランダムに傷を設けられるとともに、インタラプショ
ン領域内の傷にムラがなく一様で検査精度の均一性を保
つことができる。
【0018】又、請求項2によれば、ディスクを成形す
るスタンパに複数の微小なる単位溝を集合させたパター
ンをレーザ加工機により形成することにより、ディスク
上に実際に発生する傷を想定してあらゆる方向からラン
ダムに傷を設けることができるとともに、能率良く加工
することができる。しかも、インタラプションの領域内
で傷の多く入った部分と傷の少ない部分とが生じること
がない。
【0019】
【実施例】図1乃至図3に本発明になる検査用ディスク
の一実施例を示す。
【0020】各図中、検査用ディスク1はコンパクトデ
ィスクプレイヤ(図示せず)の再生能力を検査する際、
コンパクトディスクプレイヤの所定再生位置に装着され
て使用される。この検査用ディスク1は一般に使用され
るコンパクトディスクと同一サイズに製作されており、
上面が情報読み取り面1aで、下面がタイトルが印刷さ
れたタイトル印刷面1bである。そして、検査用ディス
ク1はポリカーボネイト樹脂製のディスク1cの下面に
アルミを蒸着させた反射膜1dが記録面1eに形成さ
れ、記録面1eの下面には合成樹脂製の保護膜1fが接
合されている。
【0021】検査用ディスク1の記録面1eには、半径
方向上の略中間位置に形成される円を境界線2として、
境界線2より内側に音楽信号記録トラックが複数設けら
れた第1の領域3を形成し、境界線2より外側に正弦波
信号記録トラックが複数設けられた第2の領域4を形成
してなる。
【0022】第1の領域3には、例えば13曲(アドレ
ス番号1〜13)の異なるクラシック音楽が1分30秒
ずつ記録されている。又、第2の領域4には、アドレス
番号14〜43に正弦波信号記録トラックが形成されて
おり、アドレス番号14〜43の記録トラックには例え
ば1KHz と10KHz の正弦波信号が30秒ずつ交互に記
録されている。
【0023】又、検査用ディスク1の読み取り面1a,
記録面1eには、疑似的欠陥部としての欠陥パターン
(ディフェクトパターン)5が形成されている。欠陥パ
ターン5は上記第1の領域3及び第2の領域4に記録さ
れた記録トラックと交差するように、半径方向に延在し
ており、各領域毎に形成されている。
【0024】上記欠陥パターン5は、第1の領域3にお
いて内側から外側に向かってインタラプション6、ブラ
ックバンド7、フィンガープリント8が順に形成され、
第2の領域4において内側から外側に向かってインタラ
プション6’、ブラックバンド7’、フィンガープリン
ト8’が順に形成されてなる。
【0025】インタラプション6は、記録面1eに形成
された第1の領域3の情報層(ピット面)の欠落、及び
傷等をシュミレーションするための欠陥パターンで、情
報層(ピット面)に傷を入れて凹凸パターンを潰してい
る。
【0026】ブラックバンド7は、第1の領域3にディ
スク成形時にできる黒点及び、ディスク表面に付着した
汚れ、ゴミ等をシュミレーションするための欠陥パター
ンであり、黒色の被膜が検査用ディスク1の読み取り面
1aに印刷されている。
【0027】フィンガープリント8は、第1の領域3の
ディスク表面に付着した指紋をシュミレーションするた
めの欠陥パターンで、ブラックバンド7と同様に黒色の
被膜が検査用ディスク1の読み取り面1aに印刷されて
いる。
【0028】従って、読み取り面1aの中間位置に印刷
されたフィンガープリント8と重なる記録トラックを含
む内側には、音楽信号が記録された第1の領域3が形成
され、その外側には正弦波信号が記録されている。
【0029】そして、第1の領域3に形成されたインタ
ラプション6は、アドレス番号2〜7の音楽信号記録ト
ラックと交差する位置に設けられており、周方向の幅寸
法は同一のアドレス番号では等しく、アドレス番号が増
すごとに段階的に広くなる形状となっている。
【0030】即ち、インタラプション6は、内側から外
側に移るにつれて周方向の幅寸法が階段状に幅広とな
る。
【0031】第1の領域3に形成されたブラックバンド
7は、上記インタラプション6と略同様な形状であり、
アドレス番号8〜12の音楽信号記録トラックと交差す
る位置に設けられている。従って、ブラックバンド7
は、周方向の幅寸法が同一アドレス番号では等しく、ア
ドレス番号が増すごとに段階的に広くなる形状となって
いる。
【0032】第1の領域3に形成されたフィンガープリ
ント8は、アドレス番号13の音楽信号記録トラックと
交差する位置に設けられている。尚、フィンガープリン
ト8の周方向の幅寸法は一定である。
【0033】次に、第2の領域4に形成されたインタラ
プション6’は、アドレス番号16〜29の正弦波信号
記録トラックと交差する位置に設けられており、周方向
の幅寸法は一の偶数番号と次の奇数番号とでは等しく、
アドレス番号が増すごと(つまり偶数番号ごと)に段階
的に広くなる形状となっている。
【0034】第2の領域4に形成されたブラックバンド
7’は、上記インタラプション6’と略同様な形状であ
り、アドレス番号30〜41の正弦波信号記録トラック
と交差する位置に設けられている。従って、ブラックバ
ンド7’は、周方向の幅寸法が偶数番号ごとに段階的に
広くなる形状となっている。
【0035】第2の領域4に形成されたフィンガープリ
ント8’は、アドレス番号42〜43の正弦波信号記録
トラックと交差する位置に設けられている。尚、フィン
ガープリント8’の周方向の幅寸法は一定である。
【0036】コンパクトディスクプレイヤを組み立てる
工場では、検査工程において組み立て完了したコンパク
トディスクプレイヤに上記検査用ディスク1を装着して
再生能力を検査して調整する。その際、検査員は、再生
信号の欠陥による音飛びの状態を聴覚によりチェックす
る。
【0037】その場合、上記検査用ディスク1の第1の
領域3に記録された音楽信号のアドレス番号2〜13の
なかから任意の番号を指定して再生し、その再生音をヘ
ッドホン等で聞きながらノイズを除去する回路の感度を
調整したり、トラックずれが発生しないかどうかをチェ
ックする。
【0038】又、波形測定器を使用して電気的に計測す
る場合は、上記検査用ディスク1の第2の領域4に記録
された正弦波信号のアドレス番号16〜43のなかから
任意の番号を指定して再生し、その再生信号波形の変化
をチェックする。
【0039】このように、上記検査用ディスク1では、
音楽信号の第1の領域3と正弦波信号の第2の領域4と
が境界線2の内側と外側に分かれて記録されているの
で、検査用ディスク1を使用してコンパクトディスクプ
レイヤの再生能力を検査する際は、音楽信号の第1の領
域3あるいは正弦波信号の第2の領域4のアドレス番号
を指定することにより聴覚による検査あるいは波形測定
器を使用した検査に容易に対応することができる。
【0040】しかも、第1の領域3及び第2の領域4
は、夫々独立にインタラプション6,6’、ブラックバ
ンド7,7’、フィンガープリント8,8’が形成され
ているため、聴覚による検査と再生信号波形による検査
とを独立に行うことができ、例えば従来のように聴覚に
よる検査をしている最中に突然正弦波信号が再生されて
耳障りな再生音を聞かされるといった不都合がなく、耳
障りな再生音を聞く度に不快感を感じながら検査作業を
行い、作業効率が低下するといった不都合を解消するこ
とができる。従って、聴覚による検査を行う場合、耳障
りな再生音を聞くことが防止され、従来の検査用ディス
クのように聴覚による検査をしている最中に正弦波信号
が再生されることを防止するため、面倒なトラック指定
操作をしなくて済み、能率よく検査を行うことができ
る。
【0041】又、インタラプション6,6’及びブラッ
クバンド7,7’のパターンは、周方向の幅が段階的に
増加する形状となっており、その幅の切り替わり位置が
曲間に位置するように設けられている。そのため、同一
曲内では欠陥パターンの周方向の幅が一定であるため、
同一曲のどこでも欠陥パターンの周方向の同一幅による
チェックを行うことができ、いちいち記録トラック位置
を指定しなくても段階的に各幅寸法の欠陥パターンのチ
ェックを行うことができる。
【0042】図4は上記検査用ディスク1を成形するた
めのスタンパに上記インタラプション6,6’に対応す
る欠陥パターンを加工するレーザ加工機9の構成を示
す。
【0043】同図中、レーザ加工機9は、ワーク収納室
10と、レーザユニット11と、制御装置12とよりな
る。ワーク収納室10内には、ワーク(本実施例ではス
タンパ)をクランプするバキューム式のクランパ13
と、クランパ13を支持するXYテーブル14と、XY
テーブル14を昇降移動させる昇降機構15と、XYテ
ーブル14を昇降機構15とともに水平移動させる水平
移動機構16と、ワーク基準位置をチェックするための
CCDカメラ17とが設けられている。
【0044】クランパ13はチューブ18により外部の
バキューム装置19と接続されており、加工時はクラン
パ13内が真空となりクランパ13の上面に載置された
ワークを吸着して保持する。
【0045】レーザユニット11は、上記ワーク収納室
10の上部に取り付けられ、内部のレンズ、ミラー(図
示せず)又はプリズム(図示せず)などを介して出射口
11aよりレーザ光をクランパ13上に保持されたワー
クに照射する。又、レーザユニット11の上部には、レ
ーザ光の照射パターンを規制するためのスリット板11
bが装着できるようになっている。従って、レーザユニ
ット11は、スリット板11bを交換することにより任
意の照射パターンに変更することができる。
【0046】制御装置12には、CCDカメラ17によ
り撮像された画像を表示するディスプレイ20と、プロ
グラム表示用のディスプレイ21と、各操作キー22な
どが設けられている。又、制御装置12は、上記昇降機
構15と水平移動機構16とを動作させてCCDカメラ
17によりクランパ13上のワーク位置が基準位置に調
整されたことが確認されると、後述するようにレーザユ
ニット11よりレーザ光を出射しながらXYテーブル1
4を駆動してワーク位置を変更する。
【0047】図5はレーザ加工機9より出射される照射
パターンを示す図である。図6は上記レーザ加工機9に
より加工されるパターンを示す図である。
【0048】レーザ光の照射パターン23は、前述した
スリット板11bのスリット形状により決まり、本実施
例では、図5に示すように短辺が20μm、長辺が17
8μmの長方形とされ、極めて微小である。そして、こ
のレーザ光が照射された照射パターン23が後述するス
タンパを加工する際の単位溝となるへこみを形成する。
この単位溝の集合体がインタラプション6,6’を成形
するための成形部分となる。
【0049】そして、上記インタラプション6,6’を
成形するための成形部分を後述するスタンパに加工する
場合、図6に示すように、レーザ光照射部分23a1
23an が連続するように照射パターン23をディスク
の外側(照射パターン23の長辺方向)へずらす。その
際、レーザ光照射部分23a1 〜23an の隣合う縁部
が互いに重なり合うように照射パターン23をずらす。
そして、a列のレーザ光照射部分23a1 〜23an
のレーザ光の照射が終了すると、照射パターン23を周
方向(照射パターン23の短辺方向)へずらしてb列の
レーザ光照射部分23b1 〜23bn にレーザ光を照射
する。尚、b列のレーザ光照射部分23b1 〜23bn
にレーザ光を照射する際は、照射パターン23をディス
クの内側(上記a列と逆方向)へずらす。
【0050】その際、b列のレーザ光照射部分23b1
〜23bn の長辺側の縁部が隣合うa列のレーザ光照射
部分23a1 〜23an の縁部と互いに重なり合うよう
に照射パターン23をずらす。
【0051】このようにして、c列以降も上記a,b列
と同様にレーザ光を照射することにより複数のレーザ光
照射部分の集合により任意の形状の照射パターンが形成
される。そして、上記のようなレーザ光の照射位置の移
動制御は、制御装置12に予めプログラムが入力されて
おり、自動的に行われる。
【0052】上記のようにレーザ光が照射された部分で
は、熱変形が生じ僅かにへこむことになる。そのため、
レーザ光が照射された部分のうち隣合うパターンと重な
り合う部分では、2回レーザ光が照射されることにな
り、他の部分とは異なる熱変形が生ずる。よって、各レ
ーザ光照射部分の縁部には、ランダムな凹凸部分が形成
される。
【0053】次に上記検査用ディスク1の製造方法につ
いて図7を併せ参照して説明する。 工程1:先ずガラス板25の表面を良く研磨する。 工程2:ガラス板25の表面にホトレジスト26を塗布
する。 工程3:ホトレジスト26にレーザ光を照射して情報層
(ピット面)に対応する凹凸パターンを記録する。 工程4:現像処理を行いレーザ光が照射された部分のホ
トレジスト26aが除去される。 工程5:ガラス板25の表面に残されたホトレジスト2
6bの表面に銅メッキ27を被覆してディスクマスタ2
8を作成する。 工程6:ディスクマスタ28を元にしてメタルマスタ2
9を作成する。 工程7:メタルマスタ29を元にしてマザーディスク3
0を作成する。 工程8:マザーディスク30を元にしてスタンパ31を
作成する。 工程9:レーザ加工機9(図4参照)により、スタンパ
31に図6に示すように複数列のレーザ光照射部分に順
次レーザ光を照射する。スタンパ31にレーザ光を照射
して前述した音楽信号の第1の領域3及び正弦波信号の
第2の領域4にインタラプション6,6’を成形するた
めの成形部分を作成する。 工程10:スタンパ31を使用してポリカボーネイト樹
脂による射出成形を行いディスク1c(図3参照)を成
形する。 工程11:ディスク1cの下面にアルミを蒸着させた反
射膜1dを記録面1eに形成する。 工程12:記録面1eの下面に合成樹脂製の保護膜1f
を接合する。
【0054】以上で検査用ディスク1が完成する。
【0055】そして、上記のようにレーザ加工機9によ
りスタンパ31にレーザ光を照射して前述した音楽信号
の第1の領域3及び正弦波信号の第2の領域4にインタ
ラプション6,6’を成形するための成形部分を作成し
たため、ディスク1cの記録面1eには、ランダムな傷
の集合であるインタラプション6,6’が形成される。
【0056】図8は音楽信号の第1の領域3に成形され
たインタラプション6を拡大した図である。(但し、図
8(A)を拡大したのが図8(B)で、図8(B)を拡
大したのが図8(C)である)。
【0057】図9は正弦波信号の第2の領域4に成形さ
れたインタラプション6’を拡大した図である。(但
し、図9(A)を拡大したのが図9(B)で、図9
(B)を拡大したのが図9(C)である)。
【0058】従って、インタラプション6,6’は、図
8(A)及び図9(A)に示すように全体的には一様な
傷Cが形成されており、図8(B)(C)及び図9
(B)(C)に示すようにさらに拡大してみるとランダ
ムな傷が一定間隔毎に形成されている。即ち、上記イン
タラプション6,6’は、ディスク上に実際に発生する
傷を想定してあらゆる方向からランダムに傷Cが設けら
れているので、検査及び回路の調整作業をより正確に行
うことができる。又、インタラプション6,6’の領域
内に設けられた傷にムラがなく一様であるこので、検査
精度の均一性を保つことができる。
【0059】尚、上記実施例では、コンパクトディスク
プレイヤの再生能力を検査する検査用ディスクを一例と
して挙げたが、これに限らず、例えば光学ピックアップ
を使用する光磁気ディスク装置の再生能力を検査する検
査用ディスクにも適用することができるのは勿論であ
る。
【0060】又、上記実施例では、一枚の検査用ディス
クに音楽信号の第1の領域3と正弦波信号の第2の領域
4とを形成したが、これに限らず、例えば第3の領域あ
るいは第4の領域を半径方向にずらして設けるようにし
ても良い。
【0061】又、上記第1の領域3に音楽信号を記録す
る代わりに無音帯を形成し、欠陥パターン再生時のノイ
ズを聴覚によりチェックするようにしても良い。
【0062】又、上記第2の領域4に正弦波信号を記録
する代わりに規則化されていないランダムなノイズパタ
ーンを形成し、再生信号の波形をチェックするようにし
ても良い。
【0063】
【発明の効果】上述の如く、本発明になる検査用ディス
クは、上記請求項1によれば、疑似的欠陥部が複数の微
小な単位溝の集合により形成され、単位溝が略同一方向
に複数並べられた単位溝列を複数段有し、複数の単位溝
列が夫々所定間隔ずらして配置されるため、ディスク上
に実際に発生する傷を想定してあらゆる方向からランダ
ムに傷を設けられることができるとともに、インタラプ
ション領域内の傷をムラがなく一様に形成するができる
ので、検査精度の均一性を保つことができる。又、請求
項2によれば、ディスクを成形するスタンパに複数の微
小なる単位溝を集合させたパターンをレーザ加工機によ
り形成することができるので、ディスク上に実際に発生
する傷を想定してあらゆる方向からランダムに傷を設け
ることができるとともに、能率良く加工することができ
る。しかも、インタラプションの領域内で傷の多く入っ
た部分と傷の少ない部分とが生じ、ムラが発生すること
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる検査用ディスクの一実施例の平面
図である。
【図2】検査用ディスクに形成された欠陥パターンを拡
大して示す平面図である。
【図3】検査用ディスクを拡大して示す縦断面図であ
る。
【図4】レーザ加工機の概略構成を説明するための構成
図である。
【図5】レーザ加工機より出射される照射パターンを拡
大して示す図である。
【図6】レーザ加工機により加工されるパターンを示す
図である。
【図7】検査用ディスクの製造方法を説明するための工
程図である。
【図8】音楽信号の第1の領域に成形されたインタラプ
ションを拡大して示した図である。
【図9】正弦波信号の第2の領域に成形されたインタラ
プションを拡大して示した図である。
【符号の説明】
1 検査用ディスク 2 境界線 3 第1の領域 4 第2の領域 5 欠陥パターン 6,6’ インタラプション 7,7’ ブラックバンド 8,8’ フィンガープリント 9 レーザ加工機 10 ワーク収納室 11 レーザユニット 12 制御装置 23 照射パターン 31 スタンパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号が記録された記録面に疑似的欠陥部
    が形成された検査用ディスクにおいて、 前記疑似的欠陥部は、複数の微小な単位溝の集合により
    形成されてなり、該単位溝が略同一方向に複数並べられ
    た単位溝列を複数段有し、該複数の単位溝列が夫々所定
    間隔ずらして配置されることを特徴とする検査用ディス
    ク。
  2. 【請求項2】 記録面を有するディスクを成形するスタ
    ンパに疑似的欠陥部に対応するように複数の微小なる単
    位溝を集合させたパターンをレーザ加工機により形成
    し、該スタンパにより前記記録面に疑似的欠陥部を成形
    した後、前記記録面に反射膜を被覆し、その後該反射膜
    の表面に保護膜を接合させてなることを特徴とする検査
    用ディスクの製造方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60217544A (ja) * 1984-04-13 1985-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディジタル信号再生用テストディスクの製造方法
JPS62295233A (ja) * 1986-06-16 1987-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光デイスクのテストデイスク
JPH0316025A (ja) * 1989-06-13 1991-01-24 Sony Corp 基準光ディスク

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