JPH10122826A - 膜厚測定装置及び膜厚測定方法 - Google Patents

膜厚測定装置及び膜厚測定方法

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JPH10122826A
JPH10122826A JP29324396A JP29324396A JPH10122826A JP H10122826 A JPH10122826 A JP H10122826A JP 29324396 A JP29324396 A JP 29324396A JP 29324396 A JP29324396 A JP 29324396A JP H10122826 A JPH10122826 A JP H10122826A
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JP
Japan
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film thickness
optical disc
light beam
light
multilayer optical
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JP29324396A
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English (en)
Inventor
Yuichi Aki
祐一 安芸
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、膜厚測定装置及び膜厚測定方法につ
いて、膜厚を比較的短時間で精度良く測定し得るように
する。 【解決手段】本発明は、照射光学系により光ビームを集
光させて多層光デイスクの信号記録面に照射すると共
に、当該多層光デイスクから得られる反射光を受光素子
に受光し、次いで変位手段により光ビームの焦点位置を
その光軸に沿つて変位させると共に、変位量測定手段に
より光ビームの焦点位置の変位量を測定し、続いて回転
手段により多層光デイスクを回転させると共に、移動手
段により光ビームの照射位置を多層光デイスクの径方向
に移動させ、次いで膜厚測定手段により受光素子の出力
と、変位量測定手段の出力とに基づいて信号記録面間の
膜厚を測定することにより、信号記録面間のほぼ全体の
膜厚を測定誤差を大幅に減少させて連続して測定でき、
かくして膜厚を比較的短時間で精度良く測定し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図5) 発明が解決しようとする課題 課題が解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図4) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は膜厚測定装置及び膜
厚測定方法に関し、例えば信号記録面がその厚み方向に
複数設けられた多層光デイスクの当該信号記録面を有す
る光透過性樹脂の膜厚を測定する膜厚測定装置及び膜厚
測定方法に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の多層光デイスクとして
は、例えばデイジタルビデオデイスク(DVD)等のよ
うに信号記録面が2層に形成された2層光デイスクがあ
る。この場合図5に示すように、2層光デイスク1は、
透明基板2の一面2Aに形成された第1の記録信号に応
じた凹凸パターン上に所定の反射率を有する第1の反射
膜3が積層形成されると共に、当該第1の反射膜3上に
光透過性樹脂4が所定の厚み(数十〔μm〕程度)を有
するように積層形成され、この光透過性樹脂4の一面4
Aに形成された第2の記録信号に応じた凹凸パターン上
に第1の反射膜3よりも反射率の高い所定の反射率を有
する第2の反射膜5が積層形成され、さらに第2の反射
膜5上に保護膜6が積層形成されて構成されている。
【0004】ここで2層光デイスク1の第1及び第2の
記録信号を再生する場合には、透明基板2の他面2B側
から第1及び第2の反射膜3及び5にそれぞれ所定の光
ビームを焦点を合わせて照射し、これにより第1及び第
2の反射膜3及び5からそれぞれ得られる反射光に基づ
いて第1及び第2の記録信号を再生し得るようになされ
ている。
【0005】ところでこのような2層光デイスク1にお
いて光透過性樹脂4の厚みが所定の厚みと異なる場合に
は、第1及び第2の記録信号の再生時、当該第1及び第
2の反射膜3及び5から得られる反射光が干渉しあい正
しく再生し難くなる。このため2層光デイスク1の製造
工程においては、通常、光透過性樹脂4の膜厚を複数の
測定位置にて測定し、当該膜厚が所定の厚みに形成され
たか否かを検査するようになされている。
【0006】ここで2層光デイスク1における光透過性
樹脂4の膜厚測定方法においては、通常、膜厚測定装置
として光学顕微鏡が用いられる。この場合この膜厚測定
方法においては、光学顕微鏡により2層光デイスク1を
その裏面側(すなわち、透明基板2の他面2B側)から
観察し、第1の反射膜3と第2の反射膜5とにおいてそ
れぞれ焦点が合い像が鮮明に結像したときの対物レンズ
の変位量を測定することにより、この測定結果に基づい
て第1及び第2の反射膜3及び5間の距離を光透過性樹
脂4の光学的な膜厚として得る共に、当該測定結果を2
層光デイスク1内を透過する光の屈折率に基づいて補正
することによりこの補正結果を当該光透過性樹脂4の物
理的な膜厚として得るようになされている。このように
してこの膜厚測定方法では、2層光デイスク1の複数の
測定位置における光透過性樹脂4の膜厚を順次測定す
る。
【0007】なおこのような膜厚測定方法では、通常、
焦点深度が光透過性樹脂4の膜厚よりも充分に小さい値
となるように対物レンズの倍率が選定されており、これ
により2層光デイスク1の第1の反射膜3と、第2の反
射膜5との像が2重に映し出されて観察されることを防
止し得るようになされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような光
学顕微鏡を用いた膜厚測定方法では、測定者がそれぞれ
第1及び第2の反射膜3及び5における結像状態を目視
で観察して像が鮮明に結像したか否かを判断するように
なされており、その判断基準は測定者の感覚に委ねられ
ている。ところがこのような判断基準は、不確定なもの
であると共に、測定者の疲労の度合いによつても異な
る。従つてこの膜厚測定方法では、光透過性樹脂4の膜
厚の測定結果に誤差が生じ、当該膜厚を正確に測定し難
い問題があつた。またこの膜厚測定方法では、2層光デ
イスク1の各測定位置における光透過性樹脂4の膜厚を
順次測定することにより、測定に時間がかかり測定効率
が著しく低い問題があつた。
【0009】ここでこのような問題を解決する方法とし
て、光学顕微鏡によつて得られる2層光デイスク1の像
を所定の画像処理装置に取り込み、当該画像処理装置に
よつて第1及び第2の反射膜3及び5の像がそれぞれ鮮
明に結像したか否かを判断する方法(以下、この方法を
第1の膜厚測定方法と呼ぶ)が考えられる。
【0010】この場合第1の膜厚測定方法では、第1及
び第2の反射膜3及び5の像が鮮明に結像したことをほ
ぼ確実に判断することができると共に、この判断基準を
一定に保つことができることにより、光透過性樹脂4の
膜厚の測定誤差を減少させ、測定の再現性及び測定精度
を向上させることができる。ところがこの第1の膜厚測
定方法では、上述した膜厚測定方法の場合と同様に2層
光デイスク1の各測定位置における光透過性樹脂4の膜
厚を順次測定することにより、測定に時間がかかり測定
効率が著しく低い問題があつた。
【0011】またこの他の方法としては、光学顕微鏡に
換えて非点収差法、ナイフエツジ法又はピンホール法等
が適用された例えば株式会社キーエンス製のレーザフオ
ーカス変位計(LTシリーズ)を用いて光透過性樹脂4
の膜厚を測定する方法(以下、これを第2の膜厚測定方
法と呼ぶ)が考えられる。この第2の膜厚測定方法で
は、レーザフオーカス変位計において所定の光源から発
射した光ビームを、例えば音叉に取り付けられた対物レ
ンズを通過させることにより集光させて2層光デイスク
1の所定の測定位置にその裏面側(すなわち、透明基板
2の他面2B側)から入射させると共に、当該光ビーム
が第1の反射膜3で反射し、又は第2の反射膜5で反射
することにより得られる反射光を受光素子によつて受光
するようになされている。
【0012】この場合レーザフオーカス変位計では、音
叉により対物レンズを光ビームの光軸に沿つて比較的速
い速度で振動させるように変位させると共に、当該対物
レンズの変位量を2層光デイスク1から得られる反射光
に同期させて測定する。またこのレーザフオーカス変位
計では、対物レンズを介した光ビームの焦点深度が光透
過性樹脂4の膜厚よりも充分に小さい値となるように当
該対物レンズの開口数(NA)が選定されており、これ
により第1の反射膜3と、第2の反射膜5とに亘つて光
ビームの焦点が位置することを防止し得るようになされ
ている。なおこの場合対物レンズを介した光ビームの焦
点は、極めて小さい直径(数〔μm〕程度)を有する。
【0013】このようにして第2の膜厚測定方法では、
第1の反射膜3と、第2の反射膜5とにおいてそれぞれ
光ビームが焦点を結んだときに得られる反射光(以下、
これを第1の反射光と呼ぶ)の光強度が、第1及び第2
の反射膜3及び5以外で光ビームが焦点を結んでいると
きに当該第1及び第2の反射膜3及び5から得られる反
射光(以下、これを第2の反射光と呼ぶ)の光強度より
も高い値となることから、第1の反射光が受光素子によ
つて受光されたときの対物レンズの変位量の測定結果に
基づいて光透過性樹脂4の膜厚を測定する。また第2の
膜厚測定方法では、上述した第1の膜厚測定方法と同様
にして2層光デイスク1の複数の測定位置における光透
過性樹脂4の膜厚を順次測定する。
【0014】ところで2層光デイスク1の第1及び第2
の反射膜3及び5は、それぞれ記録信号の内容により長
さや繰り返し性の異なる複数の記録ピツトでなる凹凸パ
ターン上に形成されている。このためこの第2の膜厚測
定方法では、第1の反射光が第1及び第2の反射膜3及
び5の記録ピツトや溝が形成されていない平面部分から
得られる場合と、記録ピツト(又は溝)、又は当該記録
ピツト(又は溝)の一部分と平面部分とから得られる場
合とがある。
【0015】ところが記録ピツト(又は溝)、又は当該
記録ピツト(又は溝)の一部分と平面部分とから得られ
る第1の反射光の光強度は、信号ピツト(又は溝)によ
る回折及び散乱並びに干渉等の影響を受け、その光軸上
の第2の反射光の光強度よりも低い値となることがあ
る。従つてこのような場合第2の膜厚測定方法では、第
1の反射光よりも光強度の高い第2の反射光が得られた
ときの対物レンズの変位量の測定結果に基づいて光透過
性樹脂4の膜厚を測定することになり、当該測定された
光透過性樹脂4の膜厚に誤差が生じ、膜厚を正確に測定
し難い問題があつた。
【0016】またこの第2の膜厚測定方法では、対物レ
ンズを比較的速い速度で変位させるようにして光ビーム
の焦点位置を変位させることにより、当該光ビームの光
軸付近に複数の記録ピツト(又は溝)がある場合、光ビ
ームによつて照射される記録ピツト(又は溝)の数(光
ビームのスポツト内に位置する記録ピツト(又は溝)の
数)が順次変わることになる。この場合受光素子によつ
て受光する第1及び第2の反射光は、順次異なる数の記
録ピツト(又は溝)から回折及び散乱並びに干渉等の影
響を受け、このため第1及び第2の反射光の光強度分布
が変動して光学的ノイズが発生すると共に、第1及び第
2の反射光の光強度分布にばらつきが生じて光強度が変
動する。このため第2の膜厚測定方法では、光学的ノイ
ズや光強度の変動により、第2の反射光の光強度を最大
値として検出する場合があり、光透過性樹脂4の膜厚を
正確に測定し難い問題があつた。
【0017】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、膜厚を比較的短時間で精度良く測定し得る膜厚測定
装置及び膜厚測定方法を提案しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、膜厚測定装置において、光ビーム
を集光させて多層光デイスクの信号記録面に照射すると
共に、当該照射した光ビームの多層光デイスクにおける
反射光を受光素子に受光する照射光学系と、光ビームの
焦点位置を当該光ビームの光軸に沿つて振動させるよう
に変位させる変位手段と、光ビームの焦点位置の変位量
を測定する変位量測定手段と、多層光デイスクを当該多
層光デイスクの中心軸を中心にして所定回転数で回転さ
せる回転手段と、多層光デイスクの信号記録面における
光ビームの照射位置を多層光デイスクの径方向に移動さ
せる移動手段と、照射光学系の受光素子の出力と、変位
量測定手段の出力とに基づいて多層光デイスクの信号記
録面間の膜厚を測定する膜厚測定手段とを設けるように
する。
【0019】また本発明においては、膜厚測定方法にお
いて、光ビームを集光させて多層光デイスクの信号記録
面に照射すると共に、当該照射した光ビームの多層光デ
イスクにおける反射光を受光素子に受光する第1のステ
ツプと、光ビームの焦点位置を当該光ビームの光軸に沿
つて振動させるように変位させると共に、光ビームの焦
点位置の変位量を測定する第2のステツプと、多層光デ
イスクを当該多層光デイスクの中心軸を中心にして所定
回転数で回転させると共に、多層光デイスクの信号記録
面における光ビームの照射位置を多層光デイスクの径方
向に移動させる第3のステツプと、受光素子の出力と、
光ビームの焦点位置の変位量の測定結果とに基づいて多
層光デイスクの信号記録面間の膜厚を測定する第4のス
テツプとを設けるようにする。
【0020】従つて本発明では、集光させた光ビームを
多層光デイスクの信号記録面に照射すると共に、当該多
層光デイスクから得られる光ビームの反射光を受光素子
に受光する照射光学系と、光ビームの焦点位置を当該光
ビームの光軸に沿つて振動させるように変位させる変位
手段と、この光ビームの焦点位置の変位量を測定する変
位量測定手段と、多層光デイスクを所定回転数で回転さ
せる回転手段と、光ビームの照射位置を多層光デイスク
の径方向に移動させる移動手段と、照射光学系の受光素
子の出力と、変位量測定手段の出力とに基づいて信号記
録面間の膜厚を測定する膜厚測定手段とを設けるように
したことにより、多層光デイスクのほぼ全体の信号記録
面間の膜厚を測定誤差を大幅に減少させて連続して測定
することができる。
【0021】また本発明では、集光させた光ビームを多
層光デイスクの信号記録面に照射すると共に、当該多層
光デイスクにおける光ビームの反射光を受光素子に受光
し、次いで光ビームの焦点位置を当該光ビームの光軸に
沿つて振動させるように変位させると共に、この光ビー
ムの焦点位置の変位量を測定し、続いて多層光デイスク
を所定回転数で回転させると共に、光ビームの照射位置
を多層光デイスクの径方向に移動させ、次いで受光素子
の出力と、光ビームの焦点位置の変位量の測定結果とに
基づいて信号記録面間の膜厚を測定するようにしたこと
により、多層光デイスクから得られる反射光に対して信
号記録面の記録ピツト及び溝による回折及び散乱並びに
干渉等の影響を減少させることができ、多層光デイスク
のほぼ全体の信号記録面間の膜厚を測定誤差を大幅に減
少させて連続して測定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0023】図1において、10は全体として本発明の
膜厚測定装置を示し、回転駆動部11と、移動部12と
から構成されている。この場合まず回転駆動部11はベ
ース部15を有し、当該ベース部15は、その上部に回
転テーブル16がその中心軸の長手方向を矢印aに示す
上方向と平行にし、かつ当該中心軸を中心にして矢印b
に示す方向に回転自在に設けられている。またこのベー
ス部15の側部には、回転モータ17が設けられてい
る。この場合ベース部15内部には、ラツクとピニオン
(図示せず)が設けられており、これにより回転駆動部
11は、回転モータ17を駆動させることによりその回
転出力をラツクと、ピニオンとを順次介して回転テーブ
ル16の中心軸に伝達し、当該回転テーブル16をその
中心軸を中心にして矢印bに示す方向に比較的速い所定
回転数で回転させる。
【0024】また回転テーブル16上には、当該回転テ
ーブル16と共に回転する吸着保持部19が設けられて
おり、当該吸着保持部19は、所定の負圧源(図示せ
ず)から得られる負圧に基づいて検査対象の2層光デイ
スク20をその裏面20A側が上方向を向き、かつ当該
2層光デイスク20の中心軸が回転テーブル16の中心
軸と一致するように吸着保持する。かくして回転駆動部
11は、回転モータ17を駆動することにより、2層光
デイスク20をその中心軸を中心にして矢印bに示す方
向に比較的速い所定回転数で回転させるようになされて
いる。
【0025】一方移動部12には、垂直断面コ字状の第
1のスライドガイド25がその長手方向を矢印cに示す
右方向と平行にして設けられ、当該第1のスライドガイ
ド25の内部には第1のボールねじ26がその長手方向
を左右方向と平行にして設けられている。
【0026】第1のボールねじ26は、その一端部が第
1のスライドガイド25の左側端部に保持されていると
共に、他端部が当該第1のスライドガイド25の右側端
部に固設された第1の駆動モータ27の出力軸に継ぎ手
(図示せず)を介して連結されており、当該第1の駆動
モータ27が駆動することにより矢印dに示す方向及び
これとは逆の方向に回動する。また第1のボールねじ2
6には、第1の可動体(図示せず)が当該第1のボール
ねじ26の回動に応じて第1のスライドガイド25内を
左右方向に移動自在に設けられており、当該第1の可動
体上には平板状でなる第1のベース板29が固定されて
いる。かくして移動部12は、第1の駆動モータ27を
駆動させて第1のボールねじ26を回動させることによ
り、第1の可動体と共に第1のベース板29を左右方向
に所望量移動させることができるようになされている。
【0027】第1のベース板29上にはL字状部材30
が固定され、このL字状部材30の垂直部30Aには、
矢印eに示す前方向の側に第2のスライドガイド33が
その長手方向を上下方向と平行にして固設されている。
第2のスライドガイド33の内部には、第2のボールね
じ34がその長手方向を上下方向と平行にして設けられ
ている。
【0028】第2のボールねじ34は、その一端部が第
2のスライドガイド33の下側端部に保持されていると
共に、他端部が当該第2のスライドガイド26の上側端
部に固設された第2の駆動モータ35の出力軸に継ぎ手
(図示せず)を介して連結されており、当該第2の駆動
モータ35が駆動することにより矢印bに示す方向及び
これとは逆の方向に回動する。また第2のボールねじ3
4には、第2の可動体(図示せず)が当該第2のボール
ねじ34の回動に応じて第2のスライドガイド33内を
上下方向に沿つて移動自在に設けられており、当該第2
の可動体上には平板状でなる第2のベース板37が固定
されている。
【0029】この第2のベース板37上には、照射光学
系40がその前側下端部を、吸着保持部19に吸着保持
された2層光デイスク20の裏面20Aと対向させて設
けられており、これにより移動部12は、第2の駆動モ
ータ35を駆動させて第2のボールねじ34を回動駆動
させることにより、第2の可動体及び第2のベース板3
7を順次介して照射光学系40を上下方向に所望量移動
させることができるようになされている。
【0030】ここで照射光学系40は、その前側下端部
から下方向に膜厚測定用の所定の光ビームLA1を発射
すると共に、当該光ビームLA1の焦点を比較的速い速
度で上下方向(すなわち光ビームLA1の光軸に沿つた
方向)に振動させるように変位させる。このようにして
照射光学系40は、光ビームLA1を回転駆動部11の
吸着保持部19に吸着保持された2層光デイスク20に
その裏面20A側から入射させると共に、当該光ビーム
LA1が2層光デイスク20の第1及び第2の反射膜に
順次照射されることによりそれぞれ得られる反射光LA
2を受光し、これにより当該受光した反射光LA2に基
づいて2層光デイスク20の光透過性樹脂の膜厚を測定
し得るようになされている。
【0031】この場合膜厚測定装置10では、まず回転
駆動部11の吸着保持部19に吸着保持された2層光デ
イスク20の厚さに応じて照射光学系40を上方向又は
下方向に所望量移動させると共に、第1のベース板29
を第1のスライドガイド25の左側端部の所定の原点位
置に位置させる。これにより照射光学系40から発射さ
れた光ビームLA1を2層光デイスク20のセンタホー
ル20B付近の所定の測定開始位置に入射させ、かつ当
該光ビームLA1の焦点位置の変位の中間位置を測定基
準位置(例えば、2層光デイスク20の第1の反射膜と
第2の反射膜との間の中間位置)に位置させる。
【0032】この状態において膜厚測定装置10は、光
ビームLA1の焦点位置をその光軸に沿つて振動させる
ように変位させると共に、回転駆動部11を駆動制御し
て2層光デイスク20を回転させながら移動部12を駆
動制御して照射光学系40を所定速度で右方向(すなわ
ち、2層光デイスク20のセンタホール19Bから外周
方向への径方向)に移動させることにより、2層光デイ
スク20のほぼ全面に光ビームLA1を入射させるよう
になされている。
【0033】この場合膜厚測定装置10では、2層光デ
イスク20を比較的速い所定回転数で回転させるように
して当該2層光デイスク20の第1の反射膜の平面部分
と記録ピツト及び溝とから順次得られる反射光LA2
を、当該反射光LA2に応じた光電信号に変換して平均
化処理すると共に、第2の反射膜の平面部分と記録ピツ
ト及び溝とから順次得られる反射光LA2を、当該反射
光LA2に応じた光電信号に変換して平均化処理する。
これにより2層光デイスク20の第1及び第2の反射膜
の記録ピツト及び溝から得られる反射光LA2に対して
回折及び散乱並びに干渉等の影響を減少させ、かくして
2層光デイスク20から得られる反射光LA2に基づい
て2層光デイスク20のほぼ全体の光透過性樹脂の膜厚
を測定誤差を減少させてほぼ正確に連続して測定し得る
ようになされている。
【0034】ここで実際上図2に示すように、照射光学
系40は、半導体レーザ等の所定の光源50から発射し
た光ビームLA1を第1のハーフミラー51及び第2の
ハーフミラー52を順次通過させた後、コリメートレン
ズ53を通過させることにより平行光にし、さらにこの
後対物レンズ54を通過させるようにして集光させて2
層光デイスク20に裏面20A側から入射させる。
【0035】この場合照射光学系40には、音叉57が
設けられており、当該音叉57は、その一方の腕部57
Aにコリメートレンズ53が固定されていると共に、他
方の腕部57Bに対物レンズ54が固定されている。音
叉57は、所定の駆動機構(図示せず)から得られる所
定周波数に基づいて光ビームLA1の光軸に沿つた上下
方向に比較的速い速度で振動するように変位し、これに
よりコリメートレンズ53及び対物レンズ54を上下方
向に変位させる。かくして図2及び図3に示すように、
対物レンズ54を介して集光された光ビームLA1は、
その焦点位置が2層光デイスク20の測定基準位置Oを
中心にして図中Lに示すような第1の反射膜20Cの上
方の所定位置と、第2の反射膜20Dの下方の所定位置
との間を比較的速い速度で上下方向に振動するように変
位する。
【0036】また図2に示すように、この照射光学系4
0には、変位量測定部58が設けられている。変位量測
定部58では、変位量測定器59が音叉57の変位量を
常時測定すると共に、この測定した変位量を表す変位量
信号S1を第1のアンプ60を介してコントローラ(図
示せず)に送出する。
【0037】なおこの場合照射光学系40では、対物レ
ンズ54を介した光ビームLA1の焦点深度が2層光デ
イスク20内に形成された光透過性樹脂20Eの膜厚よ
りも充分に小さい値となるように当該対物レンズ54の
開口数(NA)が選定されている。これによりこの2層
光デイスク20から得られる反射光LA2は、第1の反
射膜20Cで光ビームLA1が焦点を結んだときと、第
2の反射膜20Dで光ビームLA1が焦点を結んだとき
との双方においてそれぞれ光強度の値が最大となるよう
に変動する。
【0038】またこの照射光学系40では、音叉57を
振動させる周波数が反射光LA2において記録ピツトの
回折及び散乱並びに干渉等の影響により発生する光学的
ノイズの周波数(例えば、70〜 700〔kHz〕程度)よ
りも充分に小さい値(例えば1.4〔kHz〕程度)とな
るように設定されている。このようにして照射光学系4
0では、光ビームLA1と2層光デイスク20を相対的
に移動させ、かつ反射光LA2に応じた光電信号を平均
化処理することにより、反射光LA2の光強度の変動周
期よりも光学的ノイズの変動レベルを充分に小さくし得
るようになされている。
【0039】このようにしてこの照射光学系40では、
2層光デイスク20の裏面20A側に入射させた光ビー
ムLA1が当該2層光デイスク20の第1又は第2の反
射膜20C及び20Dにおいてそれぞれ反射して得られ
る反射光LA2を対物レンズ54及びコリメートレンズ
53を順次通過させた後、第2のハーフミラー52を介
してCCD(charge coupled device)カメラ61に入射
させると共に、当該第2のハーフミラー52を通過さ
せ、この通過した反射光LA2を第1のハーフミラー5
1及びピンホール63を順次介して受光部64の受光素
子65に受光する。
【0040】この場合まずCCDカメラ61は、入射し
た反射光LA2に応じたカメラ信号S2を出力するよう
になされている。これにより照射光学系40は、当該C
CDカメラ61から出力されたカメラ信号S2に対して
所定の処理を実行した後、当該カメラ信号S2に応じた
画像(すなわち、2層光デイスク20内の画像)をモニ
タ(図示せず)に表示させる。モニタに表示された画像
は、2層光デイスク20のセンタホール20B付近の測
定開始位置に光ビームLA1を入射させたときに、当該
光ビームLA1の焦点位置の変位の中間位置が測定基準
位置に位置したことをユーザに確認させるために利用さ
れる。
【0041】また受光素子65は、所定のフイルタ特性
を有するローパスフイルタが内設されており、受光した
反射光LA2をその光強度に応じた光電信号S5に変換
した後、当該光電信号S5に含まれる余分な高周波のノ
イズ成分をローパスフイルタを介して減衰させ、このよ
うにして得られた光電信号S5を第2のアンプ66を介
してコントローラ(図示せず)に送出する。なおコント
ローラは、光電信号S5と変位量信号S1とが同期して
入力され、これにより反射光LA2の光強度の値が最大
となつたとき(すなわち、第1の反射膜20Cで光ビー
ムLA1が焦点を結んだときと、第2の反射膜20Dで
光ビームLA1が焦点を結んだときの光電信号S5と、
このときに入力された変位量信号S1とに基づいて第1
及び第2の反射膜20C及び20D間の光透過性樹脂2
0Eの膜厚を測定し得るようになされている。
【0042】ここで図4に示すように、膜厚測定装置1
0は、膜厚測定の動作がコンピユータ70によつて制御
されている。この場合まずコンピユータ70は、膜厚の
測定開始が外部から命令される(例えば、ユーザにより
キーボード等の入力部を介して命令される)と、その内
部メモリに記憶された膜厚測定プログラムを起動させ
る。
【0043】このようにしてコンピユータ70は、回転
駆動部11の吸着保持部19に2層光デイスク20がそ
の裏面20A側を上方に向けて載上されると、負圧源
(図示せず)を制御することにより当該負圧源から得ら
れる負圧に基づいて吸着保持部19に2層光デイスク2
0を吸着保持させる。この状態においてコンピユータ7
0は、照射光学系40を制御することにより光源50か
ら光ビームLA1を発射させると共に、音叉57を上下
方向に振動させるように変位させる。
【0044】次いでコンピユータ70は、第1の制御信
号S10をRS−232C、GP−IB又はDI/O等
でなる信号入出力装置71を介してドライバ72に送出
する。ドライバ72は、入力された第1の制御信号S1
0に基づいて制御され、当該第1の制御信号S10に応
じた駆動モータ制御信号S11を第1の駆動モータ27
に送出する。第1の駆動モータ27は、入力された駆動
モータ制御信号S11に基づいて駆動制御され、これに
より第1のボールねじ26を回転させて第1のベース板
29を原点位置に位置させ、かくして膜厚測定部40か
ら発射された光ビームLA1の光軸を2層光デイスク2
0のセンタホール20B付近の測定開始位置に合わせ
る。
【0045】続いてコンピユータ70は、第2の制御信
号S13を信号入出力装置71を介してドライバ72に
送出し、これによりドライバ72は、入力された第2の
制御信号S13に基づいて制御され、当該第2の制御信
号S13に応じた駆動モータ制御信号S14を第2の駆
動モータ35に送出する。第2の駆動モータ35は、入
力された駆動モータ制御信号S14に基づいて駆動制御
され、これにより第2のボールねじ34を回動させて第
2のベース板37を上下方向に所定量位置させ、かくし
て照射光学系40から発射された光ビームLA1の焦点
位置の変位の中間位置を2層光デイスク20内の測定基
準位置に位置させる。
【0046】なおこのように光ビームLA1の焦点位置
の変位の中間位置を測定基準位置に位置させる場合、受
光部64においては、受光素子65が2層光デイスク2
0から得られる反射光LA2を受光しており、当該受光
結果に基づく光電信号S5をコントローラ75に送出す
る。また変位量測定部58においては、変位量測定器5
9が音叉57の変位量を測定しており、当該測定した変
位量を表す変位量信号S1をコントローラ75に送出す
る。
【0047】これによりコントローラ75は、入力され
た光電信号S5と、これに同期して入力された変位量信
号S1とに基づいて測定基準位置を算出し、当該測定基
準位置を表す測定基準位置信号S16を信号入出力装置
71を介してコンピユータ70に送出する。かくしてコ
ンピユータ70は、入力された測定基準位置信号S16
に応じて第2の制御信号S13を生成し、当該第2の制
御信号S13に基づいてドライバ72を制御することに
より、当該ドライバ72を介して第2の駆動モータ35
を制御して光ビームLA1の焦点位置の変位の中間位置
を測定基準位置にほぼ正確に位置させることができるよ
うになされている。
【0048】次いでコンピユータ70は、第3の制御信
号S18を信号入出力装置71を介してドライバ72に
送出し、これによりドライバ72は、入力された第3の
制御信号S18に基づいて制御され、当該第3の制御信
号S18に応じた回転モータ制御信号S19を回転モー
タ17に送出する。回転モータ17は、入力された回転
モータ制御信号S19に基づいて駆動制御され、これに
より2層光デイスク20を比較的速い所定回転数で回転
させる。
【0049】この状態においてコントローラ75は、常
時、受光部64から光電信号S5が入力されると共に、
変位量測定部58から変位量信号S1が入力されてい
る。これによりコントローラ75は、入力された光電信
号S5と変位量信号S1とに基づいて、2層光デイスク
20に入射した光ビームLA1がその光軸上に位置する
第1及び第2の反射膜20C及び20Dでそれぞれ焦点
を結んだときとの音叉57の変位量を順次測定し、当該
測定結果に基づいて2層光デイスク20の測定開始位置
を通る円周に沿つた光透過性樹脂20Eの膜厚を連続し
て測定する。
【0050】このようにしてコントローラ75は、連続
して得られた複数の膜厚のうち、2層光デイスク20の
記録ピツト及び溝による回折及び散乱並びに干渉等の影
響による光学的ノイズを除去又は軽減し得るような所定
数の膜厚を選別し、当該選別した所定数の膜厚を移動平
均化演算処理する。なお移動平均化演算処理は、2層光
デイスク20の測定開始位置から膜厚の測定方向に沿つ
て得られる膜厚を順次平均化演算処理する手法である。
すなわち選別された膜厚のうち、まずその選別された所
定数よりも少ない所定数の膜厚を2層光デイスク20の
測定開始位置から順次選定し、当該選定した膜厚を用い
て平均化演算処理する。この後先の平均化演算処理に用
いた膜厚のうち、測定開始位置に一番近い位置の膜厚を
削除すると共に、当該先の平均化演算処理に用いた膜厚
のうち、測定開始位置から最も遠い位置の膜厚の次の膜
厚を加えるようにして、先の平均化演算処理に用いた膜
厚と同数の膜厚を用いて順次平均化演算処理を繰り返す
手法である。
【0051】ここでコントローラ75は、移動平均化演
算処理によつて得られた複数の膜厚を、当該膜厚の変動
を分布表示し易い所定の角度ピツチ毎に区切り、これを
膜厚信号S20として信号入出力装置71を介してコン
ピユータ70に順次送出する。これによりコンピユータ
70は、順次入力された膜厚信号S20に応じた膜厚に
それぞれ対応する2層光デイスク20の半径位置データ
及び回転角度データを付加し、これを膜厚測定信号S2
1としてメモリ76に送出して記録する。
【0052】このようにしてコンピユータ70は、2層
光デイスク20の測定開始位置を通る円周に沿つて光透
過性樹脂20Eの膜厚を測定し終わると、この後膜厚の
変動を分布表示し易い所定の半径ピツチだけ光ビームL
A1の入射位置を移動させるように第1の制御信号S1
0を信号入出力装置71を介してドライバ72に送出す
る。これによりドライバ72は、入力された第1の制御
信号S10に基づいて制御され、当該第1の制御信号S
10に応じた駆動モータ制御信号S11を第1の駆動モ
ータ27に送出する。第1の駆動モータ27は、入力さ
れた駆動モータ制御信号S11に基づいて駆動制御さ
れ、これにより照射光学系40を2層光デイスク20外
周方向に所定の半径ピツチだけ移動させる。
【0053】この後コンピユータ70は、上述したよう
に膜厚の測定動作を順次繰り返し、かくして2層光デイ
スク20のほぼ全体における光透過性樹脂20Eの膜厚
を測定し得るようになされている。またコンピユータ7
0は、2層光デイスク20のほぼ全体における光透過性
樹脂20Eの膜厚を測定し終わると、メモリ76に記録
した各膜厚とそれぞれ対応する半径位置データ及び回転
角度データとを膜厚測定信号S21として全て読み出
し、当該読み出した膜厚及び半径位置データ並びに角度
位置データに基づいて所定の演算処理を実行し、所定半
径毎の膜厚の平均値、最大値、最少値及び分散値等を測
定すると共に、所定角度毎に膜厚の平均値、最大値、最
少値及び分散値等を測定する。
【0054】これによりコンピユータ70は、このよう
にして得られた測定結果を参考図面1に示すような一覧
表にしてモニタ(図示せず)に表示させ、又は測定結果
に基づいて膜厚の分布状態を、参考図面2に示すような
色調表示、参考図面3に示すような等高線表示、又は参
考図面4に示すような立体表示等のように図形化してモ
ニタに表示させる。さらにコンピユータ70は、モニタ
に表示させた一覧表又は図形化した測定結果を測定結果
信号S22としてプリンタ78に送出することにより、
当該モニタに表示させた画像と同様の画像を必要に応じ
て印刷させる。
【0055】かくしてこの膜厚測定装置10では、検査
対象の2層光デイスク20における光透過性樹脂20E
の膜厚の分布を一覧表又は図形化してユーザに提示し
得、当該ユーザに光透過性樹脂20Eの膜厚の分布状態
を明確に把握させることができるようになされている。
【0056】この実施例の場合膜厚測定装置10では、
比較的速い回転速度で回転させた2層光デイスク20に
光ビームLA1を入射させて光透過性樹脂20Eの膜厚
を測定するために、膜厚の所定の測定位置において第1
の反射膜20Cで光ビームLA1が焦点を結んだとき
と、第2の反射膜20Dで光ビームLA1が焦点を結ん
だときとの光軸(すなわち、上下方向の測定位置)が極
僅かにずれることがある。ところで光透過性樹脂20E
は、その形成技術の進歩に伴い、膜厚のむらが2層光デ
イスク20の半径方向において40〔mm〕当たり10〔μ
m〕程度よりも小さく、かつ2層光デイスク20の円周
方向において60〔mm〕当たり10〔μm〕程度よりも小
さいため、この膜厚のむらはほとんど無視し得ると考え
られる。従つて測定位置がずれることにより膜厚の測定
結果に与える誤差は、極僅かなものであり、このような
測定結果の誤差はほとんど無視し得ると考えられる。
【0057】以上の構成において、この膜厚測定装置1
0では、照射光学系40の光源50から発射させた光ビ
ームLA1を音叉57と共に上下方向に振動するように
変位する対物レンズ54を介して2層光デイスク20の
測定開始位置に入射させ、この後当該2層光デイスク2
0を回転させると共に、照射光学系40を2層光デイス
ク20の外周方向に移動させるようにして当該光ビーム
LA1を2層光デイスク20のほぼ全面に連続して入射
させる。
【0058】このようにしてこの膜厚測定装置10で
は、2層光デイスク20の第1の反射膜20Cと第2の
反射膜20Dとからそれぞれ連続して得られる反射光L
A2を受光素子65により受光し、当該反射光LA2の
光強度に応じた光電信号S5をコントローラ75に入力
すると共に、音叉57の変位量を変位量測定器59によ
り測定し、当該測定した変位量を表す変位量信号S1を
光電信号S5に同期させてコントローラ75に入力す
る。
【0059】これによりコントローラ75は、連続して
入力される光電信号S5及び変位量信号S1のうち、第
1と反射膜20Cと第2の反射膜20Dとにおいてそれ
ぞれ光ビームLA1が焦点を結んだときに受光素子65
から得られる光電信号S1と、これに同期して変位量測
定器59から得られる変位量信号S1とに基づいて光透
過性樹脂20Eの膜厚を測定することができる。
【0060】従つてこの膜厚測定装置10においては、
2層光デイスク20を比較的速い所定回転数で回転させ
ながら、当該2層光デイスク20における光ビームLA
1の入射位置を2層光デイスク20の測定開始位置から
外周方向に移動させて光透過性樹脂20Eの膜厚を測定
するようにしたことにより、2層光デイスク20から得
られる反射光LA2に対して記録ピツト及び溝による回
折及び散乱並びに干渉等の影響を減少させることがで
き、かくして2層光デイスク20のほぼ全体の光透過性
樹脂20Eの膜厚を測定誤差を大幅に減少させて連続し
て測定することができる。
【0061】またこのように2層光デイスク20を回転
させた状態で当該2層光デイスク20のほぼ全体の光透
過性樹脂20Eの膜厚を連続して測定するようにしたこ
とにより、膜厚の測定時間を従来の第1及び第2の膜厚
測定方法によつて2層光デイスクのほぼ全体の光透過性
樹脂の膜厚を測定する場合の測定時間に比べて 100分の
1以下に短縮することができる。これに加えて膜厚測定
装置10では、測定の繰り返し再現性が 0.5〔μm〕以
下となり、従来の第1及び第2の膜厚測定方法における
測定の繰り返し再現性との誤差が 0.1〔μm〕以下であ
つた。
【0062】さらにこの膜厚測定装置10では、連続し
て測定した光透過性樹脂20Eの膜厚を移動平均化演算
処理し、当該演算結果として得られる複数の膜厚をそれ
ぞれ平均化の範囲における代表値として取り扱うように
したことにより、当該演算結果として得られた膜厚に基
づいて膜厚の分布等を容易に測定し、かつ表示すること
ができる。
【0063】以上の構成によれば、光ビームLA1を対
物レンズ54を介して集光させて2層光デイスク20に
入射させると共に、当該照射した光ビームLA1の2層
光デイスク20の第1及び第2の反射膜20C及び20
Dに照射されることにより得られる反射光LA2を受光
素子65に受光する照射光学系40と、対物レンズ54
を光ビームLA1の光軸に沿つて振動させるように変位
させる音叉57と、当該音叉57の変位量を測定する変
位量測定器59と、2層光デイスク20を所定回転数で
回転させる回転駆動部11と、光ビームLA1の入射位
置を2層光デイスク20の測定開始位置から外周方向に
移動させるように照射光学系40を移動させる移動部1
2と、受光素子65から得られる光電信号S5と、これ
に同期して変位量測定器59から得られる変位量信号S
1とに基づいて2層光デイスク20の光透過性樹脂20
Eの膜厚を測定するコントローラ75とを設けるように
したことにより、2層光デイスク20のほぼ全体の光透
過性樹脂20Eの膜厚を測定誤差を大幅に減少させて連
続して測定することができ、かくして膜厚を比較的短時
間で精度良く測定し得る膜厚測定装置を実現することが
できる。
【0064】また光ビームLA1を対物レンズ54を介
して集光させて2層光デイスク20に入射させると共
に、当該光ビームLA1が2層光デイスク20の第1及
び第2の反射膜20C及び20Dに照射されることによ
り得られる反射光LA2を受光素子65に受光し、次い
で対物レンズ54を光ビームLA1の光軸に沿つて振動
させるように変位させると共に、当該音叉57の変位量
を測定し、続いて2層光デイスク20を所定回転数で回
転させると共に、2層光デイスク20における光ビーム
LA1の入射位置を当該2層光デイスク20の測定開始
位置から外周方向に移動させ、次いで受光素子65から
得られる光電信号S5と、対物レンズ54の変位量の測
定結果とに基づいて2層光デイスク20の光透過性樹脂
20Eの膜厚を測定するようにしたことにより、2層光
デイスク20から得られる反射光LA2に対して記録ピ
ツト及び溝による回折及び散乱並びに干渉等の影響を減
少させ、当該2層光デイスク20のほぼ全体の光透過性
樹脂20Eの膜厚を測定誤差を大幅に減少させて連続し
て測定することができ、かくして膜厚を比較的短時間で
精度良く測定し得る膜厚測定方法を実現することができ
る。
【0065】なお上述の実施例においては、本発明の膜
厚測定装置10を用いて2層光デイスク20の光透過性
樹脂20Eの膜厚を測定するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、膜厚測定装置10を用
いて、信号記録面がその厚み方向に複数設けられた多層
光デイスクの光透過性樹脂の膜厚を測定するようにして
も良い。
【0066】また上述の実施例においては、受光素子6
5に内設されたローパスフイルタを介して光電信号S5
に含まれる余分な高周波のノイズ成分を減衰させるよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
受光した反射光LA2の光強度に対して測定に最低限必
要な周波数帯域に対して応答するように設計された受光
素子を用いるようにしても良い。
【0067】さらに上述の実施例においては、回転させ
た2層光デイスク20に光ビームLA1を入射させるよ
うにして光透過性樹脂20Eの膜厚を測定するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、膜厚
測定部40に例えばフオーカシングサーボ機構を設け、
膜厚の測定中に光ビームLA1の焦点位置の変位の中間
位置を測定基準位置に位置させるようにしても良い。こ
れにより2層光デイスク20に反りが有る場合や、当該
2層光デイスク20が傾いた状態で吸着保持されている
場合等においても光透過性樹脂20Eの膜厚を精度良く
測定することができる。
【0068】さらに上述の実施例においては、回転駆動
部11に吸着保持部19を設け、当該吸着保持部19に
2層光デイスク20を吸着保持するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば吸着保持
部19に換えてセンタボスを用いて2層光デイスク20
を保持する等のようにこの他種々の保持機構を用いて2
層光デイスク20を保持するようにしても良い。
【0069】さらに上述の実施例においては、コンピユ
ータ70によりコントローラ75から得られた膜厚に、
対応する半径位置データ及び回転角度データを付加し、
これをメモリ76に記録するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、メモリ76に換えてデ
イスク状記録媒体等のようにこの他種々の記録媒体を用
いるようにしても良く、またこのような記録媒体を膜厚
測定装置10の外部に設けるようにしても良い。
【0070】さらに上述の実施例においては、2層光デ
イスク20を回転させた状態で、光ビームLA1の入射
位置を当該2層光デイスク20のセンタホール20B付
近の測定開始位置から外周方向に移動させるようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、2層光
デイスク20を回転させた状態で、光ビームLA1の入
射位置を当該2層光デイスク20の外周からセンタホー
ル20B方向に移動させ等のように、この他種々の方法
により光ビームLA1と2層光デイスク20とを相対的
に移動させて当該2層光デイスク20のほぼ全面に光ビ
ームLA1を入射させるようにしてもよい。
【0071】さらに上述の実施例においては、光透過性
樹脂20Eの膜厚の測定が終了した後、メモリ76から
各膜厚とそれぞれ対応する半径位置データ及び回転角度
データを読み出し、これに基づいて膜厚に関する種々の
データを測定するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、膜厚に関する種々のデータを膜厚
の測定と平行して測定するようにしても良い。
【0072】さらに上述の実施例においては、2層光デ
イスク20のほぼ全体から連続して得られる光透過性樹
脂20Eの膜厚を移動平均化演算処理するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、膜厚の分
布を測定する等のような解析処理を容易に実行し得れ
ば、この他種々の演算処理方法を適用するようにしても
良い。
【0073】さらに上述の実施例においては、光ビーム
LA1を集光させて多層光デイスク20の信号記録面2
0C及び20Dに照射すると共に、当該照射した光ビー
ムLA1の多層光デイスク20における反射光LA2を
受光素子65に受光する照射光学系として照射光学系4
0を適用するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、光ビームLA1を集光させて多層光デ
イスク20の信号記録面20C及び20Dに照射すると
共に、当該照射した光ビームLA1の多層光デイスク2
0における反射光LA2を受光素子65に受光すること
ができれば、光デイスクを再生する場合に一般的に用い
られる光ピツクアツプ等のようにこの他種々の構成でな
る照射光学系を適用するようにしても良い。
【0074】さらに上述の実施例においては、光ビーム
LA1の焦点位置を当該光ビームLA1の光軸に沿つて
変位させる変位手段として、光ビームLA1を集光させ
る対物レンズ54を変位させる音叉57を適用するよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
光ビームLA1の焦点位置を当該光ビームLA1の光軸
に沿つて変位させることができれば、音叉57に換えて
対物レンズ54を変位させるボイスコイルモータや、照
射光学系40全体を光ビームLA1の光軸方向に変位さ
せるような駆動制御機構等のようにこの他種々の構成で
なる変位手段を適用するようにしても良い。
【0075】さらに上述の実施例においては、光ビーム
LA1の焦点位置の変位量を測定する変位量測定手段と
して、光ビームLA1を集光させる対物レンズ54の変
位量を測定する変位量測定器59を適用するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光ビー
ムLA1の焦点位置の変位量を測定することができれ
ば、例えば対物レンズ54の変位量を測定し得るレーザ
干渉計等のようにこの他種々の構成でなる変位量測定手
段を適用するようにしても良い。
【0076】さらに上述の実施例においては、多層光デ
イスク20を当該多層光デイスク20の中心軸を中心に
して所定回転数で回転させる回転手段として回転駆動部
11を適用するようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、多層光デイスク20を当該多層光デ
イスク20の中心軸を中心にして所定回転数で回転させ
ることができれば、この他種々の構成でなる回転手段を
適用するようにしても良い。
【0077】さらに上述の実施例においては、多層光デ
イスク20の信号記録面20C及び20Dにおける光ビ
ームLA1の照射位置を多層光デイスク20の径方向に
移動させる移動手段として移動部12を適用するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、多
層光デイスク20の信号記録面20C及び20Dにおけ
る光ビームLA1の照射位置を多層光デイスク20の径
方向に移動させることができれば、この他種々の構成で
なる移動手段を適用するようにしても良い。
【0078】さらに上述の実施例においては、照射光学
系40の受光素子65の出力と、変位量測定手段59の
出力とに基づいて多層光デイスク20の信号記録面間2
0C及び20Dの膜厚を測定する膜厚測定手段としてコ
ントローラ75を適用するようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、照射光学系40の受光素
子65の出力と、変位量測定手段59の出力とに基づい
て多層光デイスク20の信号記録面間20C及び20D
の膜厚を測定することができれば、例えば膜厚測定装置
10に用いられたコンピユータ70によつて膜圧を測定
する等のようにこの他種々の構成でなる膜厚測定手段を
適用するようにしても良い。
【0079】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、集光させ
た光ビームを多層光デイスクの信号記録面に照射すると
共に、当該多層光デイスクから得られる光ビームの反射
光を受光素子に受光する照射光学系と、光ビームの焦点
位置を当該光ビームの光軸に沿つて振動させるように変
位させる変位手段と、この光ビームの焦点位置の変位量
を測定する変位量測定手段と、多層光デイスクを所定回
転数で回転させる回転手段と、光ビームの照射位置を多
層光デイスクの径方向に移動させる移動手段と、照射光
学系の受光素子の出力と、変位量測定手段の出力とに基
づいて信号記録面間の膜厚を測定する膜厚測定手段とを
設けるようにしたことにより、多層光デイスクのほぼ全
体の信号記録面間の膜厚を測定誤差を大幅に減少させて
連続して測定することができ、かくして膜厚を比較的短
時間で精度良く測定し得る膜厚測定装置を実現すること
きができる。
【0080】また集光させた光ビームを多層光デイスク
の信号記録面に照射すると共に、当該多層光デイスクに
おける光ビームの反射光を受光素子に受光し、次いで光
ビームの焦点位置を当該光ビームの光軸に沿つて振動さ
せるように変位させると共に、この光ビームの焦点位置
の変位量を測定し、続いて多層光デイスクを所定回転数
で回転させると共に、光ビームの照射位置を多層光デイ
スクの径方向に移動させ、次いで受光素子の出力と、光
ビームの焦点位置の変位量の測定結果とに基づいて信号
記録面間の膜厚を測定するようにしたことにより、多層
光デイスクから得られる反射光に対して信号記録面の記
録ピツト及び溝による回折及び散乱並びに干渉等の影響
を減少させることができ、多層光デイスクのほぼ全体の
信号記録面間の膜厚を測定誤差を大幅に減少させて連続
して測定することができ、かくして膜厚を比較的短時間
で精度良く測定し得る膜厚測定方法を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜厚測定装置の構成の一実施例を示す
略線的斜視図である。
【図2】膜厚測定装置の膜厚測定部の構成を示す略線的
断面図である。
【図3】光ビームの焦点位置の変位の説明に供する略線
的断面図である。
【図4】膜厚測定装置の回路構成を示すブロツク図であ
る。
【図5】2層光デイスクの構成を示す略線的断面図であ
る。
【符号の説明】
1、20……2層光デイスク、2……透明基板、3、2
0C……第1の反射膜、4、20E……光透過性樹脂、
5、20D……第2の反射膜、10……膜厚測定装置、
11……回転駆動部、12……移動部、40……照射光
学系、54……体物レンズ、57……音叉、58……変
位量測定部、64……受光部、65……受光素子、70
……コンピユータ、75……コントローラ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録信号に応じた凹凸パターンを有する信
    号記録面がその厚み方向に複数設けられた多層光デイス
    クの上記信号記録面間の膜厚を測定する膜厚測定装置に
    おいて、 光ビームを集光させて上記多層光デイスクの上記信号記
    録面に照射すると共に、当該照射した上記光ビームの上
    記多層光デイスクにおける反射光を受光素子に受光する
    照射光学系と、 上記光ビームの焦点位置を当該光ビームの光軸に沿つて
    振動させるように変位させる変位手段と、 上記光ビームの上記焦点位置の変位量を測定する変位量
    測定手段と、 上記多層光デイスクを当該多層光デイスクの中心軸を中
    心にして所定回転数で回転させる回転手段と、 上記多層光デイスクの上記信号記録面における上記光ビ
    ームの照射位置を上記多層光デイスクの径方向に移動さ
    せる移動手段と、 上記照射光学系の上記受光素子の出力と、上記変位量測
    定手段の出力とに基づいて上記多層光デイスクの上記信
    号記録面間の上記膜厚を測定する膜厚測定手段とを具え
    ることを特徴とする膜厚測定装置。
  2. 【請求項2】上記膜厚測定手段は、 測定した上記膜厚を順次移動平均化演算処理することを
    特徴とする請求項1に記載の膜厚測定装置。
  3. 【請求項3】記録信号に応じた凹凸パターンを有する信
    号記録面がその厚み方向に複数設けられた多層光デイス
    クの上記信号記録面間の膜厚を測定する膜厚測定方法に
    おいて、 光ビームを集光させて上記多層光デイスクの上記信号記
    録面に照射すると共に、当該照射した上記光ビームの上
    記多層光デイスクにおける反射光を受光素子に受光する
    第1のステツプと、 上記光ビームの焦点位置を当該光ビームの光軸に沿つて
    振動させるように変位させると共に、上記光ビームの上
    記焦点位置の変位量を測定する第2のステツプと、 上記多層光デイスクを当該多層光デイスクの中心軸を中
    心にして所定回転数で回転させると共に、上記多層光デ
    イスクの上記信号記録面における上記光ビームの照射位
    置を上記多層光デイスクの径方向に移動させる第3のス
    テツプと、 上記受光素子の出力と、上記光ビームの上記焦点位置の
    変位量の測定結果とに基づいて上記多層光デイスクの上
    記信号記録面間の上記膜厚を測定する第4のステツプと
    を具えることを特徴とする膜厚測定方法。
  4. 【請求項4】上記第4のステツプでは、 測定した上記膜厚を順次移動平均化演算処理することを
    特徴とする請求項3に記載の膜厚測定方法。
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