JP2008065876A - 膜厚判定装置、膜厚判定方法 - Google Patents

膜厚判定装置、膜厚判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】膜厚チェックを効率化し、全数全周の膜厚検査を実現できるようにする。
【解決手段】第1のレーザ光を対物レンズのフォーカス制御に用いることで、第1のレーザ光LBは、記録層L0に合焦状態を保つようにする。第2のレーザ光LRは、第1のレーザ光LBと光軸が一致され、かつ第1のレーザ光の焦点位置とは被膜厚測定層であるカバー層103の規定の膜厚分だけずれた位置(カバー層表面103s)で合焦状態となるようにする。第1のレーザ光が記録層L0に合焦状態を保つように対物レンズがフォーカス制御されていると、カバー層103の厚みが本来の厚みより厚くなったていたり、薄くなっていたりしていれば、それが第2のレーザ光のデフォーカスとして現れる。従って第2のレーザ光の反射光から得られるフォーカス誤差情報として、カバー層103の厚みに応じた値が得られる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光ディスクの製造工程において、光ディスクにおける被膜厚測定層の膜厚の測定や適否判定を行うことのできる膜厚判定装置、及び膜厚判定方法に関するものである。
特開2000−11402号公報 特開昭60−147606号公報 特開昭60−53804号公報
図10(a)(b)にブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))としての1層ディスク(シングルレイヤーディスク)と2層ディスク(デュアルレイヤディスク)の概略的な層構造を示す。
図10(a)の1層ディスクの場合、ポリカーボネートによる約1.1mmの厚さのディスク基板101に記録層L0が形成される。
記録層L0は、情報ピット列もしくはグルーブとしての凹凸パターンが形成されたもので、凹凸パターン上には反射膜が成膜される。そして記録層L0上には、紫外線硬化型樹脂を用いたスピンコート、もしくはポリカーボネートシートの接着などの手法により、約100μmの厚みのカバー層(光透過層)103が形成され。これにより全体で約1.2mmの厚みの光ディスクとされる。
そしてこのような光ディスクは、カバー層表面103s側からレーザ光が照射されて情報の再生や記録が行われる。
また図10(b)の2層ディスクの場合、同じく約1.1mmの厚さのディスク基板101に第1の記録層L0が形成されるが、その記録層L0から約25μmの厚みのスペーサ層102を介して第2の記録層L1が形成される。そして記録層L1上に約75μmの厚みのカバー層(光透過層)103が形成されて、全体で約1.2mmの厚みのディスクとされる。この場合も、記録層L0、L1は、それぞれ情報ピット列或いはグルーブとしての凹凸パターンが形成されたもので、カバー層表面103s側からレーザ光が照射されて情報の再生や記録が行われる。
また図示しないが、3層ディスク、4層ディスクなどの更なる多層ディスクも開発されており、多層ディスクの場合は、それぞれ各記録層が約25μmの厚みのスペーサ層を介して設けられる構造となり、記録層及びスペーサ層が増える分だけカバー層の厚みが薄くされ、全体としては約1.2mmの厚みの光ディスクとされる。
ところで、例えばブルーレイディスクのような高密度記録光ディスクでは、その性能を維持する為には、記録再生時にレーザ光が透過するカバー層の膜厚の精度を保つことが非常に重要である。
ここで現在のブルーレイディスクの生産ラインを例に挙げると、そのディスク膜厚測定(カバー層の厚み分布)はロット毎の抜き取り検査を行ったり、インライン測定を行っているが、その手法として、1枚のディスク面上の数ポイントでカバー層の厚みを計測して全体の厚み検査としている。
つまり、生産する全てのディスクについての膜厚測定や、1枚のディスクの全面での膜厚測定は行われていない。
なぜなら、膜厚測定の方法としては、1波長レーザー反射方式の他に静電容量方式や 白色干渉方式等が採用できるが、例えば生産枚数の全数について、かつ1枚のディスクについて全面を測定するには計測時間がかかりすぎて現実的ではないためである。
例えば1ポイントでの膜厚測定には1秒程度を要する。
すると、例えばディスクの半径位置として20〜58.5mmの38.5mmの範囲について、0.1mmピッチで計測するとし、また1周を32分割した計測ポイントを設定するとして、ディスク全面検査を行う場合、
(38.5mm/0.1mm)×32=12320ポイント
となり、つまり1枚のディスクについて、膜厚測定に12320秒(=約3.4時間)を要してしまう。
このような事情から、生産するディスク全数につき、ディスク全面(なお全面とは上記20mm〜58.5mmなどの所要の半径範囲の意味である)の膜厚検査を行うということは、現実的ではなかった。
しかしながらカバー層の膜厚精度がディスク品質に大きく関わることを鑑みれば、やはり全数全面の膜厚判定を行うことが品質管理には重要である。
そこで本発明では、例えば製造工程ライン上で、非常に効率的にカバー層の膜厚が規定の膜厚となっているか否かをチェックできるようにした膜厚判定装置及び膜厚判定方法を実現することを目的としている。
本発明の膜厚判定装置は、光ディスクに対向される対物レンズと、第1の波長の第1のレーザ光を、上記対物レンズを介して光ディスクに照射するとともに上記光ディスクからの反射光を検出する第1の光学系手段と、上記第1のレーザ光の反射光から得られるフォーカス誤差情報に基づいて上記第1のレーザ光が上記光ディスクの被膜厚測定層の層端部において合焦状態となるように上記対物レンズの位置を制御するフォーカス制御手段と、第2の波長の第2のレーザ光を、上記第1のレーザ光と光軸を一致させ、かつ上記第1のレーザ光の焦点位置とは上記光ディスクの上記被膜厚測定層の規定の膜厚分だけずれた位置で合焦状態となるようにして、上記対物レンズを介して光ディスクに照射し、また上記光ディスクからの反射光を検出する第2の光学系手段と、上記第2のレーザ光の反射光から得られるフォーカス誤差情報に基づいて、上記被膜厚測定層の膜厚についての、規定の膜厚からの変位量を検出する変位検出手段とを備える。
また上記変位検出手段で検出される厚みの変位量が、所定範囲以内の変位量であるか否かにより、上記被膜厚測定層の膜厚の適否を判定する適否判定手段を、更に備える。
また上記第2の光学系手段は、上記第2のレーザ光の反射光について非点収差方式のフォーカス誤差情報を検出できる構成とする。
また上記対物レンズ近傍には、輪帯開口が配置されている。
本発明の膜厚判定方法は、第1の波長の第1のレーザ光を、対物レンズを介して光ディスクに照射するとともに、上記光ディスクからの反射光を検出し、上記第1のレーザ光の反射光から得られるフォーカス誤差情報に基づいて、上記第1のレーザ光が光ディスクの被膜厚測定層の層端部において合焦状態となるように上記対物レンズの位置を制御し、第2の波長の第2のレーザ光を、上記第1のレーザ光と光軸を一致させ、かつ上記第1のレーザ光の焦点位置とは上記光ディスクの上記被膜厚測定層の規定の膜厚分だけずれた位置で合焦状態となるようにして、上記対物レンズを介して光ディスクに照射するとともに、上記光ディスクからの反射光を検出し、上記第2のレーザ光の反射光から得られるフォーカス誤差情報に基づいて、上記被膜厚測定層の膜厚についての、規定の膜厚からの変位量を検出する。
これらの本発明においては、上記第1のレーザ光を対物レンズのフォーカス制御に用いることで、第1のレーザ光は、被膜厚測定層の層端部に合焦状態を保つ。被膜厚測定層とは、例えば上述した図10(a)のカバー層103であり、その層端部とは、カバー層と記録層L0の接合部分である。つまり第1のレーザ光は記録層L0に合焦状態を保つことになる。
ここで、第2のレーザ光は、第1のレーザ光と光軸が一致され、かつ第1のレーザ光の焦点位置とは被膜厚測定層の規定の膜厚分だけずれた位置で合焦状態となる。例えば図10(a)のカバー層103の規定の膜厚が100μmであるとすると、第2のレーザ光は、第1のレーザ光の焦点位置とは100μmずれた位置で合焦状態となるように調整されている。例えばカバー層表面103sに対して合焦状態となるように調整される。
ここで、第1のレーザ光が被膜厚測定層の一方の面に合焦状態を保つように対物レンズがフォーカス制御されていると、被膜厚測定層の厚みが本来の厚みより厚くなっていたり、薄くなっていたりしていれば、それが第2のレーザ光のデフォーカスとして現れることになる。
従って第2のレーザ光の反射光から得られるフォーカス誤差情報は、被膜厚測定層の厚みを反映した値となる。つまり規定の膜厚からの変位量に相当する値となる。
本発明によれば、第2のレーザ光のフォーカス誤差情報に基づいて、光ディスク上の被膜厚測定層の厚みとして、規定の膜厚からの変位量を検出できる。即ち第1,第2のレーザ光によりディスク上をスキャンしていくことで、リアルタイムに全周にわたって、例えばカバー層などの被膜厚測定層の厚みが、本来の規定の厚みとなっているか否かを判定できる。例えば変位検出手段で検出される厚みの変位量が、所定範囲以内の変位量であるか否かにより、上記被膜厚測定層の膜厚の適否を判定できる。
このため、1枚の光ディスクの全面(全面とみなす所定の半径範囲)についての膜厚を判定し、その光ディスクの膜厚が精度を保っているか否かを判定する工程に要する時間を、従来より著しく短縮できる。従って、生産する光ディスクの全数/全面検査も実際に可能であり、的確な品質管理により、出荷される光ディスクの品質の向上を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。ここでは、例えば図10(a)の層構造を持つ光ディスク100においてカバー層103の厚みの検査を行う膜厚判定装置としての例を述べる。
図1は実施の形態の膜厚判定装置1の外観例を示している。
膜厚判定装置1は、本体部2の正面側に表示部7や、キーやダイヤルとしての操作子による操作部8が設けられている。表示部7には膜厚判定の際の数値や膜厚判定結果、さらには膜厚測定値が表示される。操作子8は作業者の各種の操作に用いられる。
本体部2の上部には、回転基台部9及びヘッド昇降台部5が配置されている。
回転基台部9は、その内部にスピンドルモータや吸着機構を備え、回転基台部9の上面にはスピンドルモータによって回転される回転テーブル4が設けられている、この回転テーブル4上に膜厚測定の対象となる光ディスク100が吸着載置される。
回転テーブル4は、SUS、アルミ又は防サビ加工が施された通常鋼材で形成される。スピンドルモータは、この回転テーブル4を例えば最高2000rpm程度で回転駆動する。
回転テーブル4を備える回転基台部9の全体は、測定点の移動のために例えばボールネジを用いた移送機構によりX方向に移送される構造となっている。
また、ヘッド昇降台部5は本体部2の上面に固定配置される。このヘッド昇降台部5には昇降板6が設けられており、ヘッドユニット3が、昇降板6に沿ってZ方向に移動(昇降)可能な構造とされている。例えばSUS又は防サビ加工が施された通常鋼材による昇降板6上でヘッドユニット3の移送ベースを1軸サーボモーターにより駆動する。
ヘッドユニット3の昇降は、ディスク100の装着の際のヘッド退避の為である。光ディスク100が回転テーブル4に吸着載置された後、図のようにヘッドユニット3が昇降板6に沿って下方に下ろされた状態とされる。この状態で、ヘッドユニット3は、回転される回転テーブル4に載置された光ディスク100に近接して対向し、ヘッドユニット3からのレーザ光のフォーカスサーボがかけられる位置状態となる。
ヘッドユニット3は、SUS、アルミ、真鍮等による筐体内にレーザ照射光学系を備える。そして光ディスク100に対して異なる波長の2系統のレーザ光を照射し、その反射光を検出する。
膜厚判定装置1は、このヘッドユニット3による光ディスクのスキャンによって、例えば図10(a)の層構造の光ディスク100のカバー層103の膜厚の誤差判定や、膜厚の実測を行うことができる。
図2に膜厚判定装置1の要部の内部構成を示している。
ここでは、コントローラ10、表示部7,操作部8、Z駆動部11,X駆動部12、スピンドル回転駆動部13、及びヘッドユニット3を示している。
コントローラ10は例えばマイクロコンピュータにより形成され、装置全体の動作制御を行うとともに、膜厚のOK/NG判定や膜厚値の計算等の演算を行う制御部である。
コントローラ10は操作部8からの操作入力と、動作プログラムに応じて各部の制御を行う。また表示部7に対して判定結果等の表示を実行させる。
Z駆動部11は、ヘッドユニット3を昇降台6に沿って移動させるためのモータや機構を示しており、コントローラ10の指示に応じてヘッドユニット3の昇降動作を実行する。
X駆動部12は、回転基台部9をX方向に移動させるためのモータや機構を示しており、コントローラ10の指示に応じて回転基台部9のX方向移動動作を実行する。
スピンドル回転駆動部13は、上述したスピンドルモータ及びその回転駆動、回転速度サーボを行う機構を示しており、コントローラ10の指示に応じて回転テーブル4を回転させる動作を行う。
ヘッドユニット3には、第1の光学系としての青LD系20と、第2の光学系としての赤LD系30の2系統のレーザ照射光学系が設けられている。
また青LD系20と赤LD系30に対して共通の光学系として、対物レンズ40,ダイクロイックプリズム44が設けられている。
青LD系20には、レーザダイオード21、コリメートレンズ22、キューブハーフミラー23、コリメートレンズ24、シリンドリカルレンズ25、フォトディテクタ26が設けられている。
レーザダイオード21は、例えば波長が400nm〜500nm程度のいわゆる青色レーザを出力する。
レーザダイオード21から出力される青色レーザは、コリメートレンズ22により平行光となり、キューブハーフミラー23を通過してダイクロイックプリズム44に入射される。そしてダイクロイックプリズム44で反射されて対物レンズ40に導かれ、対物レンズ40で集光されて膜厚測定対象である光ディスク100に照射される。
また光ディスク100で反射された反射光は、対物レンズ40、ダイクロイックプリズム44を介してキューブハーフミラー23に戻され、キューブハーフミラー23で反射されて、コリメートレンズ24,シリンドリカルレンズ25を通り、フォトディテクタ26に集光される。
ここで、フォトディテクタ26は4分割の受光面を有する4分割ディテクタとされており、反射光がシリンドリカルレンズ25を介して集光されることで、非点収差方式のフォーカスエラー信号を得るための受光を行うものとされる。
フォトディテクタ26の4分割の各受光面からは、受光光量に応じた電流信号がフォーカスサーボ処理部46に供給される。フォーカスサーボ処理部46は、各受光面からの電流信号を電圧値に変換し、非点収差方式に従った各受光面の検出電圧値の演算処理をおこなってフォーカスエラー信号を生成する。そしてフォーカスエラー信号に基づいてフォーカスサーボ駆動信号を生成し、フォーカスアクチュエータ43に供給する。
対物レンズ40は、フォーカスアクチュエータ43に保持された状態で取り付けられており、フォーカスアクチュエータ43は、フォーカスサーボ駆動信号に応じて対物レンズ40を光ディスク100に対して接離する方向に移動させる。
即ち本例では、青色レーザはフォーカスサーボのために用いられる。青色レーザは、以上のフォーカスサーボ動作により、例えば光ディスク100の図10(a)の記録層L0に対して合焦状態を保つように制御されることになる。
赤LD系30には、レーザダイオード31、コリメートレンズ32、キューブハーフミラー33、凹エキスパンダ34、凸エキスパンダ35、コリメートレンズ36、シリンドリカルレンズ37、フォトディテクタ38が設けられている。
レーザダイオード31は、例えば波長が550nm〜650nm程度のいわゆる赤色レーザを出力する。
レーザダイオード31から出力される赤色レーザは、コリメートレンズ32により平行光となり、キューブハーフミラー33、凹エキスパンダ34、凸エキスパンダ35を通過してダイクロイックプリズム44に入射される。そしてダイクロイックプリズム44を透過して対物レンズ40に導かれ、対物レンズ40で集光されて膜厚測定対象である光ディスク100に照射される。
また光ディスク100で反射された反射光は、対物レンズ40、ダイクロイックプリズム44、凸エキスパンダ35、凹エキスパンダ34を介してキューブハーフミラー33に戻され、キューブハーフミラー33で反射される。そしてコリメートレンズ36,シリンドリカルレンズ37を通り、フォトディテクタ38に集光される。
フォトディテクタ38は、図3に示すように4分割の受光面P1,P2,P3,P4を有する4分割ディテクタとされており、反射光がシリンドリカルレンズ25を介して集光されることで、非点収差方式のフォーカスエラー信号を得るための受光を行うものとされる。
フォトディテクタ26の4分割の各受光面からは、受光光量に応じた電流信号が変位検出部47に供給される。変位検出部47は、図3に示すようにI/V変換部50,加算器51,52,54、減算器53、除算器55を有する。
I/V変換部50は、受光面P1,P2,P3,P4からの電流信号をそれぞれ電圧値V1,V2,V3,V4に変換する。
加算器51は、受光面P1,P3の検出値として電圧V1+V3の加算を行う。
加算器52は、受光面P2,P4の検出値として電圧V2+V4の加算を行う。
減算器53は、加算器51の出力から加算器52の出力を減算する。即ち減算器53の出力は(V1+V3)−(V2+V4)であり、これはいわゆる非点収差方式でのフォーカスエラー信号に相当する信号である。
加算器54は、加算器51の出力と加算器52の出力を加算する。即ち加算器54の出力は(V1+V2+V3+V4)であり、これはフォトディテクタ38の検出光量信号(和信号)に相当する。
除算器55は、減算器53の出力から加算器54の出力の除算を行い、その除算結果を膜厚の変位量hzとして出力する。変位量hzは、
hz={(V1+V3)−(V2+V4)}/(V1+V2+V3+V4)
である。この変位量hzはコントローラ10に供給される。
赤LD系30においては、凹エキスパンダ34、凸エキスパンダ35によって光軸及び焦点位置が調整される。
凸エキスパンダ35は、図1に示したX方向及びY方向に調整可能に取り付けられており、この凸エキスパンダ35のXY位置調整が行われることで、光ディスク100に照射される赤色レーザの光軸が、青色レーザの光軸と一致するようにされる。
また凹エキスパンダ34は、光軸方向(Z方向)に調整可能に取り付けられている。例えば凹エキスパンダ34はZ方向に所定の範囲で位置調整が可能であり、この位置調整によって赤色レーザの焦点位置を、青色レーザの焦点位置より例えば20μm〜150μmの範囲で手前側(対物レンズ40側)に調整することができるようにされている。
後述するが、青色レーザが光ディスク100の記録層L0にジャストフォーカスの状態において、赤色レーザがカバー層表面103sにフォーカスされる状態となるように、凹エキスパンダ34の位置が調整される。
図2における青LD系20のレーザダイオード21、及び赤LD系30のレーザダイオード31は、それぞれレーザドライバ45からの発光駆動電流が供給されることでレーザ光の出力を行う。
レーザドライバ45は、コントローラ10の指示に基づいて、レーザダイオード21、31を発光駆動する。
またフォーカスサーボ処理部46は、コントローラ10の指示に基づいて、上述したフォーカスサーボ動作を実行する。
また、対物レンズ40の近傍には、輪帯開口(レチクル)43が取り付けられている。この輪帯開口43によって、反射光における迷光成分や球面収差の除去が行われ、迷光によるノイズが低減された反射光成分がフォトディテクタ38で受光される。
以上の構成の膜厚判定装置1による膜厚測定の原理について図4,図5,図6で説明する。
上述のように対物レンズ40は、青色レーザが光ディスク100の記録層L0に合焦状態となるようにフォーカスサーボ制御される。また赤色レーザは、凸エキスパンダ35及び凹エキスパンダ34によってスポット位置(光軸)とジャストフォーカス位置が調整設定される。
図4(a)は、青色レーザLBが記録層L0に合焦状態となっている様子を示しているが、赤色レーザLRは、光軸が青色レーザLBと一致した状態で、そのフォーカスポイントがカバー層表面103sとなるように調整されている。
この図4(a)の光ディスク100は、例えばカバー層103の膜厚が正しく100μmとなっている。
例えば赤色レーザの光軸及び焦点位置については、実際に膜厚判定を行う前に、予め凸エキスパンダ35及び凹エキスパンダ34の調整により設定されるが、この場合、例えば図4(a)のようにカバー層103の膜厚が正しい厚みである基準ディスクが用いられる。
即ち作業者は、基準ディスクを回転テーブル4に載置させた状態で、例えば凸エキスパンダ35のXY位置調整及び凹エキスパンダ34のZ位置調整を行う。これら位置調整は手動操作で実行できるようにしてあればよいが、自動調整を行うようにすることも可能である。
作業者は、凸エキスパンダ35の位置を調整して赤色レーザLRの光軸を青色レーザLBの光軸に一致させると共に、青色レーザLBが記録層L0に合焦状態となるようにフォーカスサーボ制御が行われた状態で凹エキスパンダ34の位置を調整して、赤色レーザLRがカバー層表面103sに合焦状態となるように調整する。換言すれば、赤色レーザLRの焦点位置が、青色レーザの焦点位置よりも、カバー層103の規定の厚みである100μmだけ手前(対物レンズ40側)にくるように調整する。
このように青色レーザLBの焦点位置と赤色レーザLRの焦点位置が100μmずれるように調整が行われることで、100μmと規定されるカバー層103の膜厚検査が可能となる。
実際の検査工程において、被測定対象となる光ディスク100が膜厚判定装置1に載置された場合、その光ディスク100のカバー層103の膜厚が正しく100μmであれば、図4(a)の状態となる。つまり青色レーザLBが記録層L0に合焦状態となるようにフォーカスサーボ制御されていることで、赤色レーザLRの焦点位置は常に記録層L0より100μm手前の位置で合焦状態となるようにしてディスク100に照射される。
ここで、カバー層103の膜厚が正しく100μmであれば、記録層L0より100μm手前の位置で合焦状態となる赤色レーザLRは、カバー層表面103sでジャストフォーカスされることになる。
そして赤色レーザLRについては、カバー層表面103sで反射された反射光が、フォトディテクタ38に導かれるが、ジャストフォーカス状態であることで、フォトディテクタ38に照射される反射光のスポットSPは図4(b)のようになる。つまり非点収差方式のフォーカスエラー信号(V1+V3)−(V2+V4)=0となる。
そしてこの場合、図3の変位検出部47で得られる変位量hz=0となる。
一方、或る光ディスク100のカバー層103の膜厚が、規定より厚く、(100+α)μmであったとすると、図5(a)の状態となる。つまり赤色レーザLRの焦点位置は常に記録層L0より100μm手前となるが、この場合、カバー層103が厚いことで、赤色レーザLRのスポットはカバー層表面103sでデフォーカス状態となる。
従ってフォトディテクタ38に照射される反射光のスポットSPは図5(b)のようになる。つまり非点収差方式のフォーカスエラー信号(V1+V3)−(V2+V4)の値として、デフォーカス量に応じた値、即ちこの場合は規定の厚みからの変位量αに応じた値が得られることになり、変位量hzとして+α[μm]の厚み誤差に相当する値が算出される。
また或る光ディスク100のカバー層103の膜厚が、規定より薄く、(100−β)μmであったとすると、図6(a)の状態となる。つまり赤色レーザLRの焦点位置は常に記録層L0より100μm手前となるが、この場合、カバー層103が薄いことで、赤色レーザLRのスポットはカバー層表面103sより手前で収束してしまい、カバー層表面103sではデフォーカス状態となる。
従ってフォトディテクタ38に照射される反射光のスポットSPは図6(b)のようになる。つまり非点収差方式のフォーカスエラー信号(V1+V3)−(V2+V4)の値として、デフォーカス量に応じた値、即ちこの場合は規定の厚みからの変位量βに応じた値が得られることになり、変位量hzとして−β[μm]の厚み誤差に相当する値が算出される。
つまり以上の場合、赤LD系30でのフォトディテクタ38の検出信号として得られるフォーカスエラー信号に相当する値(V1+V3)−(V2+V4)は、100μmという規定のカバー層103の膜厚からの膜厚の誤差分に応じて変動する。従って、この値(V1+V3)−(V2+V4)を光量信号(V1+V2+V3+V4)で割った変位量hzは、100μmからの膜厚変位量を示す値となる。
例えばカバー層103の膜厚は、許容誤差が±2μmであって、98μm〜102μmの範囲内であればカバー層103の膜厚が適性品質のものとする場合、変位量hzの値が−2[μm]となるhzLと、変位量hzの値が+2[μm]となるhzHを保持しておき、検出される変位量hzが、hzL≦hz≦hzHを満たしていれば、膜厚はOKと判断することができる。
即ち、被検査対象の光ディスク100の全面に対して、ヘッドユニット3による青色レーザLB及び赤色レーザLRにより走査を行っていき、そのときに例えばコントローラ10は、変位検出部47から供給されてくる変位量hzを監視して、hzL≦hz≦hzHを満たしているか否かを判断する。この結果として、被検査対象の光ディスク100についてカバー層103の膜厚が規定を満たしているか否かを判断できる。
膜厚判定装置1を用いた膜厚判定の手順を図7に示す。
ステップF101でカバー層103の膜厚測定を行う光ディスク100を回転テーブル4に吸着載置する。例えば製造工程で完成された光ディスク100、或いは少なくともカバー層103までの層構造が形成された製造過程の光ディスク100が、製造ライン上で膜厚判定装置1に搬送されて、1枚づつ載置される。なお、ディスク100を載置する際には、ヘッドユニット3は上方に退避されている。
光ディスク100の吸着載置を完了したら、コントローラ10はステップF102でZ駆動部11によりヘッドユニット3を下降させ、図1の状態とする。
続いてステップF103では、コントローラ10はスピンドル回転駆動部13に回転テーブル4の回転を開始させ、所定回転速度に整定させる。
またコントローラ10はレーザドライバ45に指示して、レーザダイオード21、31から青色レーザLB、赤色レーザLRの出力を開始させ、さらにフォーカスサーボ処理部46に、フォーカス引き込み及びサーボオン動作を実行させ、フォーカスサーボを機能させる。
スピンドル回転駆動部13が回転テーブル4を所定の回転速度で回転され、またフォーカスサーボがオンとされたら、コントローラ10はステップF104で、X駆動部12に指示して回転基台部9のスライド移動を開始させる。これにより対物レンズ40と光ディスク100の相対位置がディスク半径方向に移動されていく。
光ディスク100が回転されながら、対物レンズ40との相対位置が半径方向に移送されることで、対物レンズ40からの青色及び赤色の両レーザ光は、光ディスク100上の内周側から外周側に向かって全面をスパイラル状にスキャンしていくことになる。
即ちこのときに、変位検出部47からは継続して変位量hzとしての信号がコントローラ10に供給されてくることになり、コントローラ10は、例えば変位量hzとしての信号を所定のサンプリング周波数でデジタル値として取り込んでいく。そして順次取り込まれる変位量hzの値について、上述したhzL≦hz≦hzHを満たしているか否かを判定する。
ステップF105では、例えば全周スキャンの際に取り込まれた各変位量hzについてのhzL≦hz≦hzHであるか否かの結果に応じて、その被検査対象の光ディスク100についてカバー層103の膜厚の品質が保たれているか否かを判別する。つまり製品としてのOK/NG判定を行う。コントローラ10は判定結果を表示部7に表示する。
なおステップF105の判定の手法としては多様に考えられ、例えば1カ所でも規定外の膜厚が検知されたらNGディスクと判定しても良いし、規定外の膜厚となるポイントが全周内で所定数以下だったらOKというような判定としてもよい。具体的な判定の基準は、製造上、許容できる膜厚誤差状態に応じて決められればよい。
全周検査としての膜厚判定範囲を例えば光ディスク100の半径位置として20mm〜58.5mmの範囲とした場合、上記ステップF104では、回転基台部9を移動対物レンズ40と光ディスク100の相対位置が20mmの位置から移送を開始するが、その移送により上記相対位置が58.5mmの位置に達したら、1枚のディスク100に対するスキャンを終了させる。この時点で全周スキャンによる全周での変位量hzについての判定が完了する。なお、58.5mmの位置までのスキャンが完了する前でも、既に膜厚判定結果としてNGと判断されれば、その時点でスキャンを終了させてもよい。
膜厚チェック結果としてOK/NG判定結果が得られてスキャンを終了させる場合、コントローラ10はステップF106で、レーザドライバ45に指示してレーザダイオード21、31の出力を停止させ、またスピンドル回転駆動部13に指示して回転テーブル4の回転を停止させる。
そしてステップF107でコントローラ10はZ駆動部11に指示してヘッドユニット3を上方に退避させる。そしてステップF108では、ディスク搬送機構により光ディスク100が膜厚判定装置1から排出される。
例えばこのような処理手順により、工程ライン上で、生産される光ディスク100が1枚づつ、かつ各光ディスク100について全周にわたって、カバー層103の膜厚チェックを行うことができる。
特に、例えば内周から外周へのスキャンを行いながら、各部の膜厚の変位量hzがリアルタイムで検出できるものであるため、膜厚チェックによるディスク品質判定に要する時間は、その内周から外周までのスキャン時間と同等となる。スキャン完了に要する時間は回転基台部9の移送速度に応じたものとなるが、例えば数10秒から数分程度とすることもできる。つまり従来のように1枚のディスクに対する全周検査に3.4時間程度を要するとされていたことに比べて、著しく迅速に全周検査が完了できる。このため、ライン上で1枚1枚の光ディスク100毎に、膜厚チェックを行うことが可能となる。
そして全数全周についての膜厚チャックが可能となれば、当然膜厚が規定外の低品質なディスクを全て排除することができ、製造後出荷される光ディスク100の品質を高度に保つことができる。
また輪帯開口42により反射光の迷光成分が除去されることで、フォトディテクタ38に迷光によるノイズ成分が低減され、これによって変位量hzを精度良く検出できることにもなる。変位量hzの検出精度の向上は、膜厚品質のチェック精度の向上につながる。
なお、例えば以上のように製造ラインにおいて各光ディスク100の膜厚が規定内か否かをチェックするためには、実際のカバー層103の厚みを計測する必要はない。つまり変位量hzについてhzL≦hz≦hzHが保たれているか否かを確認すれば、膜厚が規定外の光ディスク100を製造不良ディスクとして排除できるためである。
一方、本例の膜厚判定装置1は、実際の膜厚の測定値を算出することも可能である。製造ライン上でリアルタイムに膜厚測定を行うことも、ライン外で或るディスク100についてカバー層103の膜厚の実測値を求めることもできる。
即ち変位量hzは、規定の厚み(例えば100μm)からの厚み誤差を示す値であるため、その規定の厚みの値と変位量hzを用いた計算により、実際の厚みの値を求めることができる。単に変位量hzを厚みの数値[μm]に換算し、規定の厚みから加減算すればよい。
従って、本例の膜厚判定装置は、ライン上での膜厚判定によるディスク品質のチェック装置として用いることの他、例えばライン内外での膜厚測定に利用することも可能である。
ところで先に、凹エキスパンダ34の位置調整により、赤色レーザの焦点位置を、青色レーザの焦点位置より例えば20μm〜150μmの範囲で手前側(対物レンズ40側)に調整することができるようにされていると述べた。
これは、膜厚測定する対象としての層として、20μm〜150μmの範囲に規定される層についての膜厚チェックを実行できることを意味する。
例えば膜厚が100μmのカバー層103の膜厚チェックについては、赤色レーザの焦点位置を、青色レーザの焦点位置より100μm手前側に設定すればよいが、カバー層103の規定の膜厚が50μmであれば、赤色レーザの焦点位置を、青色レーザの焦点位置より50μm手前側に設定しておけばよい。
つまり青色レーザの焦点位置に対する赤色レーザの焦点位置のズレ量の設定により、各種の層の膜厚チェックに適用できることになる。
図8(a)(b)は、膜厚判定装置1の変形例を示している。
図8(a)の膜厚判定装置1Aは、ヘッドユニット3が載置された光ディスク100に下方からレーザ照射を行うようにした例である。
例えばヘッドユニット3は本体部2上に固定配置される。そして回転基台部9がX方向、例えばヘッドユニット3に近い位置から離れていく方向に移動することで、ヘッドユニット3の対物レンズ40とディスク100の相対位置が半径方向に移送される。
このような構造とすれば、光ディスク100の載置及び排出の際にヘッドユニット3を退避させる機構は不要となり構成の簡略化と動作の効率化を図ることができる。
図8(b)の膜厚判定装置1Bは、例えば図10(b)のような2層ディスクに対して効率よくカバー層103の膜厚チェックと、スペーサ層102の膜厚チェックを実行できるようにしたものである。
この場合、本体部2上にX搬送台部50が配置される。そしてX搬送台部50上には一対のヘッド昇降台部5a,5bが固定されている。ヘッド昇降台部5aの昇降板6aには、ヘッドユニット3aが昇降可能に取り付けられ、ヘッド昇降台部5bの昇降板6bには、ヘッドユニット3bが昇降可能に取り付けられている。
回転テーブル4は、例えば本体部2内に設けられたスピンドルモータからの回転軸上に取り付けられて回転される。X搬送台部50には、その中央に、上記回転軸が挿通する長孔部50aが形成されている。
即ちこの膜厚判定装置1Bでは、固定位置で回転テーブル4が回転されることに対して、X搬送台部50がX方向に移動されることで、ヘッドユニット3a、3bの各対物レンズ40とディスク100の相対位置が半径方向に移送される。
ここで、例えばヘッドユニット3aはスペーサ層102の膜厚チェックを行うためのユニットとされ、ヘッドユニット3bはカバー層103の膜厚チェックを行うためのユニットとされる。
ヘッドユニット3a、3Bは、いずれも上記図2に示したヘッドユニット3と同様の構成を備えているが、図9に示すように、ヘッドユニット3a側は、青色レーザLBaが第1記録層L0にフォーカス制御され、赤色レーザLRaは、青色レーザLBaより25μm手前の位置においてジャストフォーカスとなるように調整される。つまり赤色レーザLRaは、第2記録層L1において反射される状態とされる。
またヘッドユニット3b側は、青色レーザLBbが第2記録層L1にフォーカス制御され、赤色レーザLRbは、青色レーザLBbより75μm手前の位置においてジャストフォーカスとなるように調整される。つまり赤色レーザLRbは、カバー層表面103sにおいて反射される状態とされる。
この場合、ヘッドユニット3aにおいて赤色レーザLRaの反射光から得られる変位量hzは、スペーサ層102が規定どおり25μmであれば、hz=0となり、25μmより厚いか薄いかの厚み誤差分が変位量hzとして現れる。
また、ヘッドユニット3bにおいて赤色レーザLRbの反射光から得られる変位量hzは、カバー層103が規定どおり75μmであれば、hz=0となり、75μmより厚いか薄いかの厚み誤差分が変位量hzとして現れる。
つまりこのように2つのヘッドユニット3a、3bを設けることで、2層ディスクにおけるスペーサ層102とカバー層103の膜厚を同時にチェックできることになり、2層ディスクにおける膜厚チェックを効率的に実施できる。
なお、3層ディスク、4層ディスク等の多層ディスクについても、ヘッドユニットを3つ或いは4つ備えるようにすれば、カバー層及び各スペーサ層を同時にチェックできるものとなる。
なお図8(b)で2層ディスクについて膜厚チェックを行う装置例を示したが、製造ライン上で上記図1の膜厚判定装置1により、2層ディスクのカバー層103とスペーサ層102のチェックを行うには、膜厚判定装置1を2台用い、一方でカバー層103の膜厚チェック、他方でスペーサ層102の膜厚チェックを行うという方式も考えられる。
同様に、例えば図8(b)の膜厚判定装置1Bを2台用いることで、4層ディスクのカバー層及び3つの各スペーサ層の膜厚チェックをライン上で行うこともできる。
本発明の実施の形態の膜厚判定装置の外観例の説明図である。 実施の形態の膜厚判定装置の構成の説明図である。 実施の形態の変位検出部の構成の説明図である。 実施の形態の膜厚判定装置の膜厚判定原理の説明図である。 実施の形態の膜厚判定装置の膜厚判定原理の説明図である。 実施の形態の膜厚判定装置の膜厚判定原理の説明図である。 実施の形態の膜厚判定手順のフローチャートである。 実施の形態の変形例の膜厚判定装置の説明図である。 実施の形態の変形例の膜厚判定装置の焦点設定の説明図である。 光ディスクの層構造の説明図である。
符号の説明
1,1A,1B 膜厚判定装置、2 本体部、3,3a,3b ヘッドユニット、4 回転テーブル、5,5a,5b ヘッド昇降台部、6,6a,6b 昇降板、10 コントローラ、20 青LD系、21,31 レーザダイオード、26,38 フォトディテクタ、30 赤LD系、35 凸エキスパンダ、36 凹エキスパンダ、40 対物レンズ、42 輪帯開口、43 フォーカスアクチュエータ、46 フォーカスサーボ処理部、47 変位検出部

Claims (5)

  1. 光ディスクに対向される対物レンズと、
    第1の波長の第1のレーザ光を、上記対物レンズを介して光ディスクに照射するとともに、上記光ディスクからの反射光を検出する第1の光学系手段と、
    上記第1のレーザ光の反射光から得られるフォーカス誤差情報に基づいて、上記第1のレーザ光が上記光ディスクの被膜厚測定層の層端部において合焦状態となるように上記対物レンズの位置を制御するフォーカス制御手段と、
    第2の波長の第2のレーザ光を、上記第1のレーザ光と光軸を一致させ、かつ上記第1のレーザ光の焦点位置とは上記光ディスクの上記被膜厚測定層の規定の膜厚分だけずれた位置で合焦状態となるようにして、上記対物レンズを介して光ディスクに照射し、また上記光ディスクからの反射光を検出する第2の光学系手段と、
    上記第2のレーザ光の反射光から得られるフォーカス誤差情報に基づいて、上記被膜厚測定層の膜厚についての、規定の膜厚からの変位量を検出する変位検出手段と、
    を備えたことを特徴とする膜厚判定装置。
  2. 上記変位検出手段で検出される厚みの変位量が、所定範囲以内の変位量であるか否かにより、上記被膜厚測定層の膜厚の適否を判定する適否判定手段を、更に備えることを特徴とする請求項1に記載の膜厚判定装置。
  3. 上記第2の光学系手段は、上記第2のレーザ光の反射光について非点収差方式のフォーカス誤差情報を検出できる構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の膜厚判定装置。
  4. 上記対物レンズ近傍には、輪帯開口が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の膜厚判定装置。
  5. 第1の波長の第1のレーザ光を、対物レンズを介して光ディスクに照射するとともに、上記光ディスクからの反射光を検出し、
    上記第1のレーザ光の反射光から得られるフォーカス誤差情報に基づいて、上記第1のレーザ光が光ディスクの被膜厚測定層の層端部において合焦状態となるように上記対物レンズの位置を制御し、
    第2の波長の第2のレーザ光を、上記第1のレーザ光と光軸を一致させ、かつ上記第1のレーザ光の焦点位置とは上記光ディスクの上記被膜厚測定層の規定の膜厚分だけずれた位置で合焦状態となるようにして、上記対物レンズを介して光ディスクに照射するとともに、上記光ディスクからの反射光を検出し、
    上記第2のレーザ光の反射光から得られるフォーカス誤差情報に基づいて、上記被膜厚測定層の膜厚についての、規定の膜厚からの変位量を検出することを特徴とする膜厚判定方法。
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