JPH0676362A - 光ディスク及びその製造方法 - Google Patents

光ディスク及びその製造方法

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JPH0676362A
JPH0676362A JP4228526A JP22852692A JPH0676362A JP H0676362 A JPH0676362 A JP H0676362A JP 4228526 A JP4228526 A JP 4228526A JP 22852692 A JP22852692 A JP 22852692A JP H0676362 A JPH0676362 A JP H0676362A
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Miyozo Maeda
巳代三 前田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はユーザーが任意に記録できる情報や、
予め記録されるROM情報の記録密度を上げることがで
き、且つ記録・消去・再生のための位置を迅速に検出す
ることができ、更には、ランド部にトラッキングして信
号を再生するタイプのディスク用ドライブ装置に装着し
た場合でも適正にROM情報を読み出すことができる光
ディスク及びその製造方法を提供することを目的とす
る。 【構成】基板上にらせん状及び同心円状の何れかに配列
され、かつ情報再生専用のピット列33による第1のト
ラックと、この第1のトラック間の平坦部であり、かつ
情報の記録・消去・再生が可能となる記録領域35によ
る第2のトラックとを有する光ディスクにおいて、所望
位置を検索するためのID信号を、レーザ光を前記第1
及び第2のトラックの何れかに照射するトラッキングを
行った場合に、レーザ光が同時に照射される位置にピッ
トで形成して光ディスクを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報再生専用領域と記録
・消去・再生可能な領域とを有する光ディスク及びその
製造方法に関する。
【0002】この種の光ディスクは、将来的に画像情報
等の大容量の情報記録用媒体として用いられることが予
想されており、記録容量をより向上できるようにし、且
つ記録・消去・再生時のアクセス速度を速くできるよう
にすることが要望されている。
【0003】
【従来の技術】図7に従来の記録可能な光ディスクの概
略構成を示し、その説明を行う。図7(a)は光ディス
ク1の概略平面図であり、(b)は光ディスク1の丸で
囲んだ一部を拡大した図である。
【0004】この光ディスク1は、円形状の基板2上の
所定面に一定間隔でらせん状又は同心円状の溝部3が形
成され、その上に記録層4が形成されたものである。溝
部3と溝部3間の平坦なランド部5が1つのトラックを
構成しており、そのランド部5が記録領域となってい
る。
【0005】但し、溝部3をトラックとし、かつ記録領
域とする場合もあるが、現状ではランド部5を記録領域
とする方が多い。図示せぬレーザ光を基板2下方から溝
部3又はランド部5に照射することにより得られる光の
反射強度変化を検出することによって、溝部3が偏心し
ていても溝部3又はランド部5を追従するトラッキング
を行うことができる。
【0006】情報の記録は、ランド部5に焦点を合わせ
たレーザ光を変調し、この変調されたレーザ光によりラ
ンド部5を部分的に加熱することによって行う。また、
ランド部5には、トラック番号及びセクタ番号等を示す
凹状のID信号ピット6が形成されており、記録・消去
・再生時にID信号ピット6をレーザ光で検索すること
により光ディスク1上の所望位置を迅速に検出すること
ができるようになっている。
【0007】但し、ID信号ピット6は、記録層4が形
成される以前の工程で形成されるものである。次に、図
8を参照して他の記録可能な光ディスクの説明を行う。
図8(a)は光ディスク7の概略平面図であり、(b)
は光ディスク7の丸で囲んだ一部を拡大した図である。
【0008】この光ディスク7は、再生専用領域8と記
録可能領域9とを合わせ持つものであり、パーシャルR
OMと呼ばれるものである。記録可能領域9は、上述し
た光ディスク1と同様に、基板10上に溝部11が形成
され、溝部11間のランド部12にID信号ピット13
が形成され、その上に記録層14が形成されたものであ
る。
【0009】しかし、再生専用領域8は、再生専用の情
報であるROM情報が溝部11間のランド部12に凹状
のROM情報ピット15としてID信号ピット13と共
に形成されたものであり、ROM情報ピット15にレー
ザ光を照射することにより所定の情報が再生できるよう
になっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
においては、ユーザーが任意に記録できる情報や、予め
記録されるROM情報の記録密度が高い方が、より多く
の情報をメモリしたり読み出したりすることができるの
で有利である。
【0011】しかし、上述した図7に示す光ディスク1
においては、溝部3を一定間隔で形成することにより得
られ、且つ溝部3と光反射率の異なるランド部5のみし
か記録領域として使用することができないので、記録密
度が低くなると言った問題があった。この問題は溝部3
を記録領域とした場合でも同様である。
【0012】また、図8に示す光ディスク7において
も、同様に記録密度が低くなる問題があるが、この光デ
ィスク7の場合、更に、記録領域にROM情報ピット1
5が設けられるので、その分、ユーザーが任意に記録で
きる情報の記録領域が減少すると言った問題がある。
【0013】記録密度を上げるための光ディスクとして
は、公開特許公報・昭61−178752に開示された
図9に示すものがある。図9(a)は光ディスク17の
概略平面図であり、(b)は光ディスク17の丸で囲ん
だ一部を拡大した図である。
【0014】この光ディスク17は、基板18上に、ら
せん状又は同心円状にROM情報ピット19を多数形成
したROMピット列20を設け、これを第1のトラック
とし、ROMピット列20間の平坦な部分を記録領域2
2とし、これを第2のトラックとしたものである。但
し、ROMピット列20及び記録領域22上には記録層
21が形成されている。
【0015】このような構成においては、ROMピット
列20が記録領域22と重ならないので、ROM情報ピ
ット19によるROM情報が存在するにも係わらずユー
ザーが任意に記録できる情報の記録領域22が減少する
ことがない。従って、図7及び図8で示した光ディスク
1,7よりも記録密度を上げることができる。
【0016】しかし、図9に示す光ディスク17におい
ては、ID信号ピットが形成されていないため、光ディ
スク1上の記録・消去・再生のための位置を迅速に検出
することができないと言った問題がある。
【0017】また、この光ディスク17においては、光
ディスク17を、ランド部にトラッキングして信号を再
生する従来の光ディスク用ドライブ装置に装着した場
合、光ディスク17の記録領域22にトラッキングして
しまうため、ROMピット列20のROM情報を読み出
せないといった問題がある。
【0018】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、ユーザーが任意に記録できる情報や、予め
記録されるROM情報の記録密度を上げることができ、
且つ記録・消去・再生のための位置を迅速に検出するこ
とができ、更には、ランド部にトラッキングして信号を
再生するタイプのディスク用ドライブ装置に装着した場
合でも適正にROM情報を読み出すことができる光ディ
スク及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】基板上にらせん状及び同
心円状の何れかに配列され、かつレーザ光の照射により
情報が再生される情報再生専用のピット列による第1の
トラックと、この第1のトラック間の平坦部であり、か
つレーザ光の照射により情報の記録・消去・再生が可能
となる記録領域による第2のトラックとを有する光ディ
スクにおいて、レーザ光の照射により所望位置を検索す
るためのID信号を、レーザ光を第1及び第2のトラッ
クの何れかに照射するトラッキングを行った場合に、該
レーザ光が同時に照射される位置にピットで形成して光
ディスクを構成する。
【0020】また、前記した第1のトラックを、前記し
た情報再生専用のピット列に代え情報再生専用の凸部列
で構成すると共に、前記したID信号を再生するための
ピットを、凸部に代えて構成してもよい。
【0021】
【作用】上述した本発明の光ディスクの第1のトラック
にレーザ光を照射してトラッキングさせた場合、レーザ
光がID信号のピットにも掛かるので、情報再生専用の
ピット列から得られる情報と、ID信号とを再生するこ
とができる。
【0022】一方、第2のトラックにレーザ光を照射し
てトラッキングさせた場合も、レーザ光がID信号のピ
ットにも掛かるので、記録領域の平坦面から得られる光
強度の信号と、ID信号とを再生することができる。
【0023】また、第1のトラックが凸部列、ID信号
が凸部で構成された光ディスクの場合も前記したと同様
の作用が得られる。また、その他に、その光ディスク
を、ランド部にトラッキングして信号を再生するタイプ
の光ディスク用ドライブ装置に装着すると、レーザ光が
凸部列及びID信号再生用の凸部に掛かるために、凸部
列からの情報及びID信号を再生することができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明の第1実施例による光ディス
クの構成を説明するための図である。図1(a)は光デ
ィスク31の概略平面図であり、(b)は光ディスク3
1の丸で囲んだ一部を拡大した図である。
【0025】この光ディスク31は、円形状の基板上
に、らせん状又は同心円状に凹状のROM情報ピット3
2を多数形成して得られるROMピット列33が半径方
向に一定間隔で設けられることにより第1のトラックが
構成され、互いに隣接するROMピット列33間隔の1
/4の距離を半径方向に隔たり、かつ各々のROMピッ
ト列33と平行関係にある周回線上に、トラック番号及
びセクタ番号等を示す凹状のID信号ピット34が設け
られ、各々のROMピット列33の間にユーザーが任意
に情報を記録することのできる第2のトラックである記
録領域35が設けられて構成されたものである。
【0026】ここでは、各々のROMピット列33の間
隔、即ち、各ROMピット列33の中心線36と中心線
36との間隔は1.6μmである。ID信号ピット34
は、その中心線36から半径方向で光ディスク31の中
心方向に1.6μmの1/4の距離、即ち0.4μm隔
たり、かつ中心線36と平行関係にある周回線37上に
設けられている。
【0027】但し、これらROMピット列33、ID信
号ピット34、及び記録領域35上全面には、図示せぬ
記録層が設けられているものとする。また、ここでは記
録層として、光磁気材料であるDyFeCo(ディスプ
ロシュウム・鉄・コバルト)の合金材料が用いられてい
るものとする。
【0028】次に、上述した光ディスク31の製造方法
を図2を参照して説明する。まず、(イ)に示す露光工
程において、円形状のガラス基板41上にフォトレジス
ト42を塗布し、フォトレジスト42上に1μm以下に
絞った2つのレーザ光43a,43bを照射して必要な
パターンを描く。
【0029】この必要なパターンとは、上述したROM
情報ピット32によるROMピット列33とID信号ピ
ット34を形成するためのものである。また、フォトレ
ジスト42上にレーザ光43が照射される過程は、最初
に、Arレーザチューブ44から出射されたレーザビー
ム43が、ハーフミラー45で直角に反射されると共
に、透過してミラー46で直角に反射されることによっ
て、2つのレーザビーム43a,43bに分岐される。
【0030】この分岐されたレーザビーム43a,43
bは、それぞれ変調器47,48で変調される。変調器
47で変調されたビーム43aが図1に示したROM情
報ピット32を形成するためのものとなり、他方の変調
器48で変調されたビーム43bがID信号ピット34
を形成するためのものとなる。
【0031】変調器47から出力されるビーム43a
は、対物レンズ49を介してハーフミラー50で直角に
反射され、変調器48から出力されるビーム43bは、
対物レンズ51を介してミラー52で直角に反射された
後、ハーフミラー50を通過する。
【0032】但し、変調器47から出力されるビーム4
3aは、ハーフミラー50で反射された際の光路が、ハ
ーフミラー50を通過するビーム43bの光路と僅かに
ずれるように対物レンズ49で調整される。
【0033】この後、各ビーム43a,43bは、ミラ
ー53で直角に反射され、対物レンズ54を介してフォ
トレジスト42上に照射される。この際、フォトレジス
ト42面の各ビーム43a,43bのスポットが1μm
以下となるように対物レンズ54で調整されると共に、
前段の対物レンズ49で各ビーム43a,43bのスポ
ットの中心線が0.4μm離れるように調整される。
【0034】次に、(ロ)に示す現像工程において、必
要なパターンが形成されたフォトレジスト42aを現像
し、(ハ)に示すめっき工程において、現像されたフォ
トレジスト42a上にニッケル(Ni)をメッキするこ
とによりニッケルメッキ部55を形成する。
【0035】次に、(ニ)に示す剥離工程において、ニ
ッケルメッキ部55をフォトレジスト42aから剥離す
ることにより、スタンパ(ニッケルメッキ部)55を得
る。最後に、(ホ)に示す成形工程において、スタンパ
55を必要な形状に加工した後、図示せぬ射出成形機に
取りつけ、ポリカーボネート基板を成形することによっ
て、基板56を作成する。
【0036】そして、基板56のパターン面に光磁気材
料による記録層や保護膜等をスパッタリング法で形成す
ることにより、上述した図1に示す光ディスク31を得
ることができる。
【0037】このようにして形成された光ディスク31
を光ディスクテスタに装着し、図1の矢印38でそのス
ポットを示す再生用レーザビームを、ROMピット列3
3に照射してトラッキングさせた際の再生信号(光反射
強度)をオシロスコープで観察したところ、ROM情報
ピット33から得られるROM情報に混じって、周期的
に配置されたID信号ピット34から得られるID信号
を見出すことができた。
【0038】また、矢印39でそのスポットを示す再生
用レーザビームを、記録領域35に照射してトラッキン
グさせ、同様に再生信号を観察したところ、平坦面から
得られる光強度の信号中に周期的にID信号を見出すこ
とができた。
【0039】このことは、再生用レーザビームが矢印3
8で示すようにROMピット列(再生専用領域)33に
あっても、矢印39で示すように記録領域35にあって
も、ビームスポット38又は39の一部がID信号ピッ
ト34に掛かるためである。
【0040】つまり、ID信号ピット34を、ROMピ
ット列33の中心線36から半径方向で且つ光ディスク
31の中心方向に、互いに隣合うROMピット列33の
間隔の1/4の距離で、かつ中心線36と平行関係にあ
る周回線37上に設けることによって、再生用レーザビ
ームがROMピット列33とID信号ピット34、或い
は記録領域35とID信号ピット34の何れかにかかる
ようにしたためである。
【0041】なお、ID信号ピット34は、ROMピッ
ト列33の中心線36から半径方向に互いに隣合うRO
Mピット列33の間隔の1/4の距離で、かつ中心線3
6と平行関係にある周回線37上であれば、光ディスク
31の中心方向と中心線36を挟んで対称位置となる光
ディスク31の外周方向に設けてもよい。
【0042】以上説明した第1実施例の光ディスク31
によれば、ROMピット列33、ID信号ピット34、
及び記録領域35を各々隣接してらせん状又は同心円状
に設けたので、ユーザーが任意に記録できる情報や、予
め記録されるROM情報の記録密度を上げることがで
き、かつ光ディスク31上の記録・消去・再生のための
位置を迅速に検出することができる。
【0043】次に、第2実施例による光ディスクを図3
を参照して説明する。但し、図3(a)は光ディスク6
1の概略平面図であり、(b)は光ディスク61の丸で
囲んだ一部を拡大した図である。
【0044】図3に示す光ディスク61は、図1に示し
た光ディスク31の凹部(ピット)を凸部に置き換えた
ものであり、ROM情報ピット32に対応するROM情
報凸部62による第1のトラックとなるROM凸部列6
3と、ID信号ピット34に対応するID信号凸部64
とが形成されると共に、各々のROM凸部列63間に第
2のトラックとなる記録領域65が設けられて構成され
たものである。
【0045】即ち、各々のROM凸部列63の中心線6
6と中心線66との間隔は1.6μmであり、ID信号
凸部63が、その中心線66から半径方向で光ディスク
61の中心方向に1.6μmの1/4の距離、即ち0.
4μm隔たり、かつ中心線66と平行関係にある周回線
67上に設けられている。
【0046】そして、ROM凸部列63、ID信号凸部
64、及び記録領域65上全面には、光磁気材料である
DyFeCoの合金材料による図示せぬ記録層が設けら
れている。
【0047】次に、上述した図3に示す光ディスク61
の製造方法を図4を参照して説明する。まず、(ヘ)に
示すめっき工程において、図2の(イ)〜(ニ)の工程
で作成されたスタンパ55上に、更に、ニッケル(N
i)をメッキすることによりニッケルメッキ部68を形
成する。
【0048】次に、(ト)に示す剥離工程において、ニ
ッケルメッキ部68をスタンパ55から剥離することに
より、スタンパ55と凹凸が反転したスタンパ68を得
る。最後に、(チ)に示す成形工程において、スタンパ
68を必要な形状に加工した後、図示せぬ射出成形機に
取りつけ、ポリカーボネート基板を成形することによっ
て、基板69を作成する。この基板69は、図2に示す
基板56と凹凸が反転したものとなる。
【0049】そして、基板69のパターン面に光磁気材
料による記録層や保護膜等をスパッタリング法で形成す
ることにより、上述した図3に示す光ディスク61を得
ることができる。
【0050】このようにして形成された光ディスク61
を光ディスクテスタに装着し、再生用レーザビームを図
1に示す光ディスク31の記録領域35にトラッキング
する状態で照射すると、光ディスク61のROM凸部列
63にトラッキングし、ROM情報凸部62から得られ
るROM情報に混じって、周期的に配置されたID信号
凸部63から得られるID信号を見出すことができた。
【0051】一方、その逆に再生用レーザビームを図1
に示す光ディスク31のROMピット列33にトラッキ
ングする状態で照射すると、光ディスク61の記録領域
65にトラッキングし、平坦面から得られる光強度の信
号中に周期的にID信号を見出すことができた。
【0052】これらの現象は、光ディスク61と光ディ
スク31の凹凸が反転しているためである。以上説明し
た第2実施例の光ディスク61においても第1実施例同
様に、ユーザーが任意に記録できる情報や、予め記録さ
れるROM情報の記録密度を上げることができ、かつ光
ディスク61上の記録・消去・再生のための位置を迅速
に検出することができる。
【0053】また、図9を参照して説明した従来のRO
Mピット列20が記録領域22と重ならないタイプの光
ディスク17においては、光ディスク17を、ランド部
(記録領域)にトラッキングして信号を再生するタイプ
の光ディスク用ドライブ装置に装着した場合、光ディス
ク17の記録領域22にトラッキングしてしまうため、
ROMピット列20のROM情報を読み出せないといっ
た問題があった。
【0054】しかし、この第2実施例の光ディスク61
においては、光ディスク61を、ランド部にトラッキン
グして信号を再生するタイプの光ディスク用ドライブ装
置に装着した場合でも、ROM凸部列63にトラッキン
グさせることができるため、ROM情報凸部62のRO
M情報を読み出すことができる。
【0055】この理由を図5を参照して説明する。図5
の(b)は、図9に示す光ディスク17を直径で切断し
た場合の断面図の一部と、光ディスク17に対物レンズ
70を介してレーザビーム71を照射した場合の状態を
示すものである。
【0056】図5の(a)は、光ディスク17にトラッ
キングサーボをかける前のレーザビーム71が矢印72
で示す方向に横断した場合のトラッキングエラー信号7
3を示す図である。
【0057】トラッキングサーボとは、トラッキングエ
ラー信号73が破線で示す基準値よりも−の場合に、例
えばトラッキングエラー信号73を図面上の右方向へ、
+の場合に左方向へ変化させるように対物レンズ70を
制御する方法である。
【0058】一方、トラッキングエラー信号73と対物
レンズ70との移動方向は逆にもでき、その方向によっ
て対物レンズ70に近いピット19側にトラッキングす
るか、遠いランド部(記録領域)22側にトラッキング
するかが決まる。
【0059】従って、ランド部にトラッキングする光デ
ィスク用ドライブ装置でピット19列にサーボをかける
には、ピット19をその逆の凸状にすればよい。次に、
第3実施例による光ディスクを図6を参照して説明す
る。但し、図6(a)は光ディスク81の概略平面図で
あり、(b)は光ディスク81の丸で囲んだ一部を拡大
した図である。
【0060】図6に示す光ディスク81は、第1のトラ
ックとなるランド部82と、第2のトラックとなる溝部
83とを半径方向に交互に形成したものであり、それら
全面には、光磁気材料であるDyFeCoの合金材料に
よる記録層84が設けられている。
【0061】ランド部82の半径方向の間隔は1.6μ
mであり、断面U字状の溝部83の幅は約1μmであ
る。ランド部82には、光ディスク81の中心から外周
に向かって放射状に延ばした14.4°の間隔の直線
と、各々のランド部82とが交差する概略部分に、ID
信号ピット85が形成されている。
【0062】更に、ランド部82のID信号ピット85
が形成された以外の部分には、ROM情報ピット86が
形成されている。但し、前記した放射状に延ばした1
4.4°の間隔の直線とは、セクタの区切りに相当する
仮想直線である。一般的な光ディスクは、セクタが25
個に区切られているので、その25を円周角度360°
で割ると区切り間隔の14.4°となる。
【0063】また、溝部83の、ランド部82のID信
号ピット84と隣接する概略部分には、光磁気的にID
信号を記録した光磁気ID信号記録部87が設けられて
おり、それ以外の部分が記録領域88となっている。
【0064】溝部83に光磁気ID信号記録部87を設
けたのは、レーザ光でトラッキングを行う場合、ランド
部82及び溝部83の何れか一方しか行えないので、双
方のトラックにID信号記録部分を設ける必要があるか
らである。
【0065】このような光ディスク81を製造する場合
は、第1実施例で説明した図2に示す工程で作成するこ
とができる。但し、図2に示す2つのレーザビーム43
a,43bを光ディスク81のランド部82の間隔の1
/2ピッチ離し、一方のレーザビーム43bで溝部83
を形成し、他方のレーザビーム43aでID信号ピット
85及びROM情報ピット86を形成する。
【0066】この際、図2に示すレジスト42の厚さ
と、溝部83を形成するレーザビーム43bのパワーと
を最適化し、ガラス基板41に至まで露光させるように
する。これによって断面U字状の溝部83を形成するこ
とができる。
【0067】このようにして形成された光ディスク81
においては、ランド部82にROM情報及びID信号を
記録し、溝部83の僅かな部分にID信号を記録した以
外は溝部83の大半を記録領域88として利用できるの
で、ユーザーが任意に記録できる情報や、予め記録され
るROM情報の記録密度を上げることができ、かつ光デ
ィスク31上の記録・消去・再生のための位置を迅速に
検出することができる。
【0068】また、ランド部にトラッキングして信号を
再生するタイプの光ディスク用ドライブ装置に装着した
場合に、ROM情報ピット86にトラッキングさせるこ
とができるので、ROM情報を読み出すことができ、従
来の問題点として図9を参照して説明したように、光デ
ィスク17を、ランド部にトラッキングして信号を再生
するタイプの光ディスク用ドライブ装置に装着した場
合、光ディスク17の記録領域22にトラッキングして
しまうため、ROMピット列20のROM情報を読み出
せないといったことがなくなる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザーが任意に記録できる情報や、予め記録されるR
OM情報の記録密度を上げることができ、且つ記録・消
去・再生のための位置を迅速に検出することができる効
果がある。
【0070】また、ランド部にトラッキングして信号を
再生するタイプのディスク用ドライブ装置に装着した場
合でも適正にROM情報を読み出すことができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による光ディスクの構成を
説明するための図である。
【図2】図1に示す光ディスクの製造方法を説明するた
めの図である。
【図3】本発明の第2実施例による光ディスクの構成を
説明するための図である。
【図4】図3に示す光ディスクの製造方法を説明するた
めの図である。
【図5】トラッキングサーボを説明するための図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例による光ディスクの構成を
説明するための図である。
【図7】従来の記録可能な光ディスクの構成を説明する
ための図である。
【図8】従来の他の記録可能な光ディスクの構成を説明
するための図である。
【図9】従来のその他の記録可能な光ディスクの構成を
説明するための図である。
【符号の説明】
31 光ディスク 32 ROM情報ピット 33 ROMピット列 34 ID信号ピット 35 記録領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にらせん状又は同心円状の何れか
    に配列され、かつレーザ光の照射により情報が再生され
    る情報再生専用のピット列(33)により形成される第1の
    トラックと、この第1のトラック間の平坦部であり、か
    つレーザ光の照射により情報の記録・消去・再生が可能
    となる記録領域(35)により形成される第2のトラックと
    を有する光ディスクにおいて、 レーザ光の照射により所望位置を検索するためのID信
    号を、レーザ光を前記第1及び第2のトラックの何れか
    に照射するトラッキングを行った場合に、該レーザ光が
    同時に照射される位置にピット(34)で形成したことを特
    徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記ID信号を再生するための前記ピッ
    ト(34)を、前記第1のトラックと平行で、かつ該第1の
    トラック間隔の1/4の距離隔たった周回線上に形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 前記第1のトラックを、前記情報再生専
    用のピット列(33)に代え情報再生専用の凸部列(63)で構
    成すると共に、前記ID信号を再生するための前記ピッ
    ト(34)を、凸部(64)に代えたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】 基板上にらせん状又は同心円状の何れか
    に形成され、かつレーザ光の照射により情報の記録・消
    去・再生が可能な記録領域(88)となる溝部(83)により形
    成される第1のトラックと、この第1のトラック間のラ
    ンド部(82)により形成される第2のトラックとを有する
    光ディスクにおいて、 前記第2のトラックに、レーザ光の照射により情報が再
    生される情報再生専用のピット(86)と、所望位置を検索
    するためのID信号用のピット(85)を形成すると共に、
    前記第1のトラックに、光磁気的にID信号を記録した
    ことを特徴とする光ディスク。
  5. 【請求項5】 前記ID信号用のピット(85)を、中心か
    ら外周に向かって放射状に延びる個々のセクタの区分け
    線と、前記第2のトラックとの概略交差部分に形成し、
    この形成された該ID信号用のピット(85)間に前記情報
    再生専用のピット(86)を形成し、前記第2のトラックの
    該ID信号用のピット(85)の隣接近傍部分に、光磁気的
    にID信号を記録したことを特徴とする請求項4記載の
    光ディスク。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2のトラックの記録層
    を、反射光の偏光面回転で情報を読み出すことのできる
    光磁気材料で形成したことを特徴とする請求項1〜5の
    何れかに記載の光ディスク。
  7. 【請求項7】 円形状の基板上にフォトレジストを塗布
    し、 該フォトレジスト上に、前記第1のトラック間隔の1/
    4の距離隔てた2つのレーザビームを照射して、前記情
    報再生専用のピット列(33)と、前記ID信号を再生する
    ための前記ピット(34)とを形成するためのパターンを露
    光し、 該パターンが露光されたフォトレジストを現像した後、
    金属をメッキし、 該メッキされた金属を該基板から剥離し、 この剥離された金属をスタンパとして、光透過材料に該
    スタンパに形成されたパターンと逆のパターンを成形し
    た後、該光透過材料のパターン面に記録層を形成して光
    ディスクを得ることを特徴とする請求項2記載の光ディ
    スクの製造方法。
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EP98200359A EP0853312A3 (en) 1992-03-05 1993-03-03 Optical disk, optical disk unit and optical disk producing method
EP04003764A EP1420396A3 (en) 1992-03-05 1993-03-03 Optical disk, optical disk unit and optical disk producing method
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