JPH0744501Y2 - 走行用油圧モータ駆動回路 - Google Patents

走行用油圧モータ駆動回路

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JPH0744501Y2
JPH0744501Y2 JP5316589U JP5316589U JPH0744501Y2 JP H0744501 Y2 JPH0744501 Y2 JP H0744501Y2 JP 5316589 U JP5316589 U JP 5316589U JP 5316589 U JP5316589 U JP 5316589U JP H0744501 Y2 JPH0744501 Y2 JP H0744501Y2
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hydraulic
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えばホイール式油圧ショベルまたはホイー
ルローダ等の油圧駆動車両に用いて好適な走行用油圧モ
ータ駆動回路に関する。
[従来の技術] 一般に、ホイール式油圧ショベル等の油圧駆動車両では
走行用の油圧モータを駆動する油圧モータ駆動回路が設
けられ、該油圧モータで前,後の車輪(ホイール)を回
転駆動することによって、路上走行を行なうようになっ
ている。
そこで、第7図にこの種の従来技術による走行用油圧モ
ータ駆動回路として、ホイール式油圧ショベル用の油圧
モータ駆動回路を例に挙げて示す。
図において、1はエンジン等の原動機(図示せず)によ
って回転駆動される油圧ポンプを示し、該油圧ポンプ1
はタンク2内の作動油を吸込んで、高圧油(以下、圧油
という)を吐出させるようになっている。3は一対の主
管路4A,4Bを介して油圧ポンプ1,タンク2と接続された
走行用の油圧モータを示し、該油圧モータ3はその出力
軸が減速機等を介して前,後の車輪(いずれも図示せ
ず)と連結され、油圧ポンプ1からの圧油が主管路4A,4
Bを介して給排されることにより正方向または逆方向に
回転され、これらの車輪を走行駆動させるようになって
いる。
5は油圧モータ3と油圧ポンプ1,タンク2との間に位置
して、主管路4A,4Bの途中に設けられた制御弁を示し、
該制御弁5は一対の油圧パイロット部5A,5Bを有する8
ポート3位置の油圧パイロット式方向切換弁によって構
成され、後述のパイロット圧により中立位置(イ)から
左,右の切換位置(ロ),(ハ)に切換えられる。そし
て、該制御弁5は中立位置(イ)から切換位置(ロ),
(ハ)に切換えられるときのストローク量に応じて油圧
モータ3に給排する圧油の流量を制御し、切換位置
(ロ)側と切換位置(ハ)側とで油圧モータ3の回転方
向を正方向または逆方向に切換制御するようになってい
る。
6は前記油圧ポンプ1と共に原動機によって駆動される
パイロット圧供給用の油圧ポンプ、7は制御弁5を中立
位置(イ)から切換位置(ロ),(ハ)側に走行ペダル
7Aの操作量に応じて切換操作し、走行速度を制御する走
行用の操作手段としての減圧弁型パイロット弁を示し、
該パイロット弁7は高圧側が油圧ポンプ6に、低圧側が
タンク2にそれぞれ接続され、その出力側はパイロット
管路8と接続されている。そして、該パイロット弁7は
運転室(図示せず)内に設けられる走行ペダル7Aに連動
し、該走行ペダル7Aの操作量(踏込み量)に応じたパイ
ロット圧を油圧ポンプ6からパイロット管路8内に供給
するようになっている。
9はパイロット管路8をパイロット管路部8A,8Bに切換
接続する前後進切換弁を示し、該切換弁9は4ポート3
位置の方向切換弁によって構成され、運転室内に設けら
れる切換用のレバー9Aにより中立位置(N)から前進位
置(F)または後進位置(R)に切換操作される。ここ
で、パイロット管路部8A,8Bは制御弁5の油圧パイロッ
ト部5A,5Bと接続され、切換弁9が前進位置(F)に切
換えられたときには、パイロット弁7からのパイロット
圧を油圧パイロット部5Aに作用させ、後進位置(R)に
切換えられたときには、パイロット圧を油圧パイロット
部5Bに作用させるようになっている。また、10はパイロ
ット弁7と切換弁9との間に位置してパイロット管路8
の途中に設けられた調速弁としてのスローリターン弁を
示している。
11は油圧モータ3と制御弁5との間に位置して主管路4
A,4Bの途中に設けられたカウンタバランス弁を示し、該
カウンタバランス弁11は一対のチェック弁12A,12Bと、
一対の圧力制御弁13A,13Bとから構成され、該圧力制御
弁13A,13Bは制御弁5が中立位置に復帰したときに、制
御弁5に連動して図示の位置に復帰し、油圧モータ3の
制動圧力を該油圧モータ3の前,後で主管路4A,4B内に
発生させるようになっている。14A,14Bはカウンタバラ
ンス弁11と油圧モータ3との間に位置して主管路4A,4B
間に設けられた一対のオーバロードリリーフ弁を示し、
該オーバロードリリーフ弁14A,14Bは油圧モータ3の慣
性回転時等に主管路4A,4B内に発生する油圧モータ3の
制動圧力が所定の高圧レベル(リリーフ設定圧)を越え
ると開弁して、この圧力をリリーフさせ、油圧モータ3
に過剰圧が作用するのを防止すると共に、油圧モータ3
を徐々に停止させるようになっている。15はオーバロー
ドリリーフ弁14A,14Bと油圧モータ3との間に位置して
主管路4A,4B間に設けられたメイクアップ用チェック弁
を示し、該チェック弁15は油圧モータ3の制動時等に主
管路4A,4B内が負圧となるのを防止し、キャビテーショ
ンの発生を抑えるようになっている。
16は制御弁5とカウンタバランス弁11との間に位置して
主管路4A,4Bの途中に設けられたセンタジョイントを示
し、該センタジョイント16はホイール式油圧ショベルの
下部走行体と上部旋回体(いずれも図示せず)との間に
設けられ、上部旋回体の旋回時にも油圧ポンプ1からの
圧油を油圧モータ3に給排できるようにしている。即
ち、油圧モータ3,カウンタバランス弁11等は下部走行体
に設けられ、油圧ポンプ1,6、制御弁5およびパイロッ
ト弁7等は上部旋回体に設けられている。さらに、17は
油圧ポンプ1、タンク2と制御弁5との間に位置して該
油圧ポンプ1の吐出側に設けられたメインのリリーフ弁
を示し、該リリーフ弁17は車両の発進、加速時等に油圧
モータ3の駆動圧力(油圧ポンプ1の吐出側の圧力)が
所定の高圧レベル(リリーフ設定圧)を越えると、この
圧力をタンク2にリリーフし、油圧モータ3に過剰圧が
作用するのを防止するようになっている。
従来技術の走行用油圧モータ駆動回路は上述の如き構成
を有するもので、次にその作動について述べる。
まず、ホイール式油圧ショベルの下部走行体に設けられ
る前,後の車輪(ホイール)を前進方向に回転させて車
両を前進させるべく、油圧モータ3を正転させる場合に
は、切換弁9を中立位置(N)から前進位置(F)に切
換えて、走行ペダル7Aを踏込み操作すると、その操作量
に応じたパイロット圧がパイロット弁7からパイロット
管路8のパイロット管路部8Aを介して制御弁5の油圧パ
イロット部5Aに供給され、該制御弁5はパイロット圧、
即ち走行ペダル7Aの操作量に対応したストローク量だけ
中立位置(イ)から切換位置(ロ)側に切換操作され、
主管路4A内に油圧モータ3の駆動圧力が発生する。そし
て、該制御弁5はこのときの操作量に応じて油圧ポンプ
1から油圧モータ3に給排される圧油の流量を制御し、
走行ペダル7Aの操作量に応じた速度で油圧モータ3を正
方向に回転させる。
また、走行ペダル7Aの踏込み操作を解除すると、パイロ
ット管路8はパイロット弁7を介してタンク2と接続さ
れ、切換弁9は前進位置(F)に切換えられているか
ら、制御弁5の油圧パイロット部5Aに供給されたパイロ
ット圧はスローリターン弁10の絞り10Aを介して徐々に
タンク2側に排出され、制御弁5は徐々に切換位置
(ロ)から中立位置(イ)に復帰し、カウンタバランス
弁11の圧力制御弁13A,13Bもこれに連動して図示の位置
に復帰する。これによって、主管路4A,4B内には油圧モ
ータ3と制御弁5との間、実質的にはカウンタバランス
弁11との間で圧油が封じ込められるようになり、油圧モ
ータ3が慣性回転を続けるときには、主管路4B側に油圧
モータ3の制動圧力が発生し、圧力制御弁13Bの絞り作
用等によって油圧モータ3は徐々に停止される。また、
この制動圧力がオーバロードリリーフ弁14Bのリリーフ
設定圧を越えたときには、該リリーフ弁14Bが開弁して
制動圧力をリリーフさせ、油圧モータ3を徐々に停止さ
せる。
一方、切換弁9を後進位置(R)に切換えたときには、
走行ペダル7Aの操作量に応じて制御弁5が中立位置
(イ)から切換位置(ハ)側に切換えられ、主管路4B側
に油圧モータ3の駆動圧力が発生し、油圧モータ3は逆
方向に回転し、下部走行体(車両)は後進する。そし
て、走行ペダル7Aの操作を解除すると、制御弁5は前進
時と同様に中立位置(イ)に復帰し、この場合には主管
路4A側に制動圧力が発生し、油圧モータ3は徐々に停止
する。また、切換弁9が中立位置(N)にあるときには
走行ペダル7Aの操作に関係なく制御弁5は中立位置
(イ)に保持される。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述した従来技術では、油圧ポンプ1、タン
ク2と制御弁5との間に位置して主管路4A,4B間にメイ
ンのリリーフ弁17を設けると共に、油圧モータ3とカウ
ンタバランス弁11との間に位置して主管路4A,4B間に一
対のオーバロードリリーフ弁14A,14Bを設け、油圧モー
タ3の駆動圧力または制動圧力が所定の高圧レベル(リ
リーフ設定圧)を越えたときに、リリーフ弁17またはオ
ーバロードリリーフ弁14A,14Bを開弁させてこの圧力を
リリーフさせ、油圧モータ3等にリリーフ設定圧以上の
過剰圧が作用するのを防止するようになっている。
このため従来技術では、油圧ポンプ1からの圧油を主管
路4A,4Bを介して油圧モータ3に給排し、車両を油圧モ
ータ3によって急発進,急加速または急減速させるとき
に、主管路4A,4B内の駆動圧力または制動圧力が一時的
にリリーフ弁17またはオーバロードリリーフ弁14A,14B
のリリーフ設定圧まで昇圧し、油圧回路内に衝撃が発生
することがあり、この衝撃によって運転者は不快感を感
じたり、運転の妨げとなったりして、操縦安定性等が低
下するという問題がある。そして、急減速時には急ブレ
ーキをかけたような衝撃が発生し、安全性を向上できな
いという問題がある。
本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもの
で、本考案は急発進,急加速または急減速時等に衝撃が
発生するのを効果的に防止でき、操縦安定性や安全性を
向上できるようにした走行用油圧モータ駆動回路を提供
するものである。
[課題を解決するための手段] 上述した課題を解決するために、請求項1に記載の考案
は、原動機によって駆動され、タンク内の作動油を吸込
み圧油として吐出する油圧ポンプと、圧油を給排するこ
とによって駆動される走行用の油圧モータと、該油圧モ
ータに圧油を給排するため、一端側が前記油圧ポンプお
よびタンクに接続され、他端側が該油圧モータに接続さ
れた一対の主管路と、該一対の主管路の途中に設けら
れ、中立位置と切換位置との間で切換わることにより前
記油圧モータに給排される圧油の流量および方向を制御
する制御弁と、該制御弁を切換操作する走行用の操作手
段と、前記油圧ポンプの吐出側とタンクとの間に設けら
れ、前記油圧モータの駆動圧力が所定の高圧レベルを越
えたときに、前記油圧ポンプの吐出側の圧力をタンクに
リリーフさせるメインのリリーフ弁とからなる走行用油
圧モータ駆動回路において、前記操作手段の操作量を検
出する操作量検出手段と、該操作量検出手段で検出した
操作量の検出値が所定値よりも小さいときに前記油圧モ
ータの駆動圧力を前記リリーフ弁のリリーフ設定圧より
も低い圧力に設定するリリーフ弁装置とを備えたことを
特徴としてなる構成を採用している。
この場合、請求項2に記載の考案のように、前記制御弁
と油圧モータとの間には、前記一対の主管路の途中に位
置して当該一対の主管路のうち高圧側となる主管路の圧
油を前記油圧モータの駆動圧力として選択する高圧選択
弁を設け、前記リリーフ弁装置を、該高圧選択弁をタン
クと接続するタンク管路の途中に設けてなる構成とする
のが好ましい。
また、請求項3に記載の考案のように、前記リリーフ弁
装置は、前記操作量検出手段で検出した操作量の検出値
が大きくなるときにこれに対応して前記駆動圧力の設定
圧力を増加させ、前記検出値が小さくなるときはこれに
対応して前記駆動圧力の設定圧力を減少させる設定圧力
可変機構を有してなる構成としてもよい。
さらに、請求項4に記載の考案のように、前記リリーフ
弁装置は、前記操作量検出手段で検出した操作量の検出
値が所定値以下のときに前記油圧モータの駆動圧力を前
記リリーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力に設定
し、前記検出値が所定値を越えたときには前記油圧モー
タの駆動圧力を前記リリーフ弁のリリーフ設定圧によっ
て設定させる構成としてもよい。
一方、請求項5に記載の考案では、原動機によって駆動
され、タンク内の作動油を吸込み圧油として吐出する油
圧ポンプと、圧油を給排することによって駆動される走
行用の油圧モータと、該油圧モータに圧油を給排するた
め、一端側が前記油圧ポンプおよびタンクに接続され、
他端側が該油圧モータに接続された一対の主管路と、該
一対の主管路の途中に設けられ、中立位置と切換位置と
の間で切換わることにより前記油圧モータに給排される
圧油の流量および方向を制御する制御弁と、該制御弁を
切換操作する走行用の操作手段と、前記油圧モータと制
御弁との間に位置して前記一対の主管路の途中に設けら
れ、前記制御弁に連動して切換わることにより該制御弁
が中立位置に復帰したときに、前記油圧モータの前,後
で主管路内に制動圧力を発生させるカウンタバランス弁
と、該カウンタバランス弁と油圧モータとの間に位置し
て、前記一対の主管路間に設けられ、前記油圧モータの
制動圧力が所定の高圧レベルを越えると、該制動圧力を
リリーフさせるオーバロードリリーフ弁とからなる走行
用油圧モータ駆動回路において、前記操作手段の操作量
を検出する操作量検出手段と、前記カウンタバランス弁
と油圧モータとの間に位置して一対の主管路の途中に設
けられ、前記油圧モータの制動圧力をタンク側に導出す
るタンク管路と、該タンク管路の途中に設けられ、前記
操作量検出手段で検出した操作量の検出値が所定値より
も小さいときに前記油圧モータの制動圧力を前記オーバ
ロードリリーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力に設
定するリリーフ弁装置とを備えたことを特徴としてなる
構成を採用している。
この場合、請求項6に記載の考案のように、前記カウン
タバランス弁と油圧モータとの間には、前記一対の主管
路の途中に位置して当該一対の主管路のうち高圧側とな
る主管路の圧油を前記油圧モータの制動圧力として選択
する高圧選択弁を設け、前記タンク管路を、該高圧選択
弁を介してタンクと接続してなる構成とするのが好まし
い。
また、請求項7に記載の考案のように、前記リリーフ弁
装置は、前記操作量検出手段で検出した操作量の検出値
が大きくなるときにこれに対応して前記制動圧力の設定
圧力を増加させ、前記検出値が小さくなるときにはこれ
に対応して前記制動圧力の設定圧力を減少させる設定圧
力可変機構を有してなる構成としてもよい。
さらに、請求項8に記載の考案の如く、前記リリーフ弁
装置は、前記操作量検出手段で検出した操作量の検出値
が所定値以下のときに前記油圧モータの制動圧力を前記
オーバロードリリーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧
力に設定し、前記検出値が所定値を越えたときには前記
油圧モータの制動圧力を前記オーバロードリリーフ弁の
リリーフ設定圧によって設定させる構成としてもよい。
[作用] 上記構成により、請求項1に記載の考案では、油圧モー
タを駆動して車両を発進,加速させるときに走行用の操
作手段を操作すると、該操作手段の操作量を操作量検出
手段で検出でき、該操作量検出手段の検出値が所定値よ
りも小さいときには、リリーフ弁装置によって油圧モー
タの駆動圧力をリリーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い
圧力に設定できる。そして、車両を急発進,急加速させ
るときにも油圧モータの駆動圧力が急激に増加(上昇)
するのを防止でき、車両をスムーズに発進,加速させる
ことができる。
この場合、請求項2に記載の考案のように、一対の主管
路の途中に位置して制御弁と油圧モータとの間に高圧選
択弁を設け、該高圧選択弁をタンクと接続するタンク管
路の途中には前記リリーフ弁装置を設けることにより、
前記一対の主管路のうち高圧側となる主管路の圧油を前
記油圧モータの駆動圧力として選択的に取出すことがで
き、取出した圧油(油圧モータの駆動圧力)をタンク管
路の途中の前記リリーフ弁装置へと導くことができる。
また、請求項3に記載の考案のように、設定圧力可変機
構を有するリリーフ弁装置とすることにより、該リリー
フ弁装置で油圧モータの駆動圧力を可変に設定でき、前
記操作量検出手段で検出した操作量の検出値が大きくな
るときには、これに対応して前記駆動圧力の設定圧力を
増加させ、前記検出値が小さくなるときにはこれに対応
して前記駆動圧力の設定圧力を減少させることができ
る。
さらに、請求項4に記載の考案のように、前記操作量検
出手段で検出した操作量の検出値が所定値以下のときに
前記リリーフ弁装置を作動させることにより、このとき
には前記油圧モータの駆動圧力を前記リリーフ弁のリリ
ーフ設定圧よりも低い圧力に設定でき、前記検出値が所
定値を越えたときには前記油圧モータの駆動圧力を前記
リリーフ弁によって比較的高い圧力に設定することがで
きる。
一方、請求項5に記載の考案によれば、操作手段の操作
量を小さくして車両を減速させるときには、操作量検出
手段による操作量の検出値が小さくなるから、リリーフ
弁装置によって油圧モータの制動圧力をオーバロードリ
リーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力に設定でき、
油圧モータの制動圧力を比較的低い圧力に保持できる。
そして、車両を急減速,急停止させるときにも油圧モー
タの制動圧力が余分に高い圧力状態となるのを防止で
き、車両をスムーズに減速,停止させることができる。
この場合、請求項6に記載の考案のように、一対の主管
路の途中に位置してカウンタバランス弁と油圧モータと
の間に高圧選択弁を設け、該高圧選択弁をタンク管路を
介してタンクと接続することにより、前記油圧モータの
慣性回転時等に一対の主管路のうち高圧側となる主管路
の圧油を前記油圧モータの制動圧力として選択的に取出
すことができ、取出した圧油(油圧モータの制動圧力)
をタンク管路を介して前記リリーフ弁装置へと導くこと
ができる。
また、請求項7に記載の考案のように、設定圧力可変機
構を有するリリーフ弁装置とすることにより、該リリー
フ弁装置で油圧モータの制動圧力を可変に設定でき、前
記操作量検出手段で検出した操作量の検出値が大きいと
きには、これに対応して前記制動圧力の設定圧力を大き
くし、前記検出値が小さくなるときにはこれに対応して
前記制動圧力の設定圧力を減少させることができる。
さらに、請求項8に記載の考案のように、前記操作量検
出手段で検出した操作量の検出値が所定値以下のときに
前記リリーフ弁装置を作動させることにより、このとき
には前記油圧モータの制動圧力を前記オーバロードリリ
ーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力に設定でき、前
記検出値が所定値を越えたときには前記油圧モータの制
動圧力を前記オーバロードリリーフ弁によって比較的高
い圧力に設定することができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1図ないし第6図に基づいて
説明する。なお、実施例では前述した第7図に示す従来
技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
而して、第1図は本考案の第1の実施例を示している。
図中、21は制御弁5とセンタジョイント16との間に位置
して主管路4A,4B間に設けられた高圧選択弁としてのシ
ャトル弁を示し、該シャトル弁21は主管路4A,4Bのうち
高圧側となる主管路4Aまたは4Bの圧油、即ち油圧モータ
3の駆動圧力を選択して、この圧力を後述のタンク管路
22内に導くようになっている。
22はシャトル弁21とタンク2との間を接続したタンク管
路、23は該タンク管路22の途中に設けられたリリーフ弁
装置としての圧力制御弁を示し、該圧力制御弁23はその
一側にタンク管路22の上流側圧力を導くパイロット管路
部23Aを有し、その他側には圧力制御弁23を常時閉弁方
向に付勢するばね23Bと油圧パイロット部23Cとを有して
いる。ここで、該油圧パイロット部23Cはパイロット管
路24を介してパイロット管路8にパイロット弁7とスロ
ーリターン弁10との間で接続され、該油圧パイロット部
23Cはパイロット管路24と共にパイロット弁7の操作量
を検出する操作量検出手段を構成している。
即ち、パイロット弁7の走行ペダル7Aを操作するとき
に、この操作量に応じてパイロット弁7からパイロット
管路8に供給されるパイロット圧は走行ペダル7Aの操作
量を検出した検出値となって、圧力制御弁23の油圧パイ
ロット部23Cにパイロット管路24を介して供給され、圧
力制御弁23はこのパイロット圧によっても閉弁方向に付
勢されるようになっている。そして、該圧力制御弁23の
ばね23Bと油圧パイロット部23Cとはリリーフ設定圧をパ
イロット弁7からのパイロット圧に応じて増減させる設
定圧力可変機構を構成し、該圧力制御弁23はシャトル弁
21からタンク管路22,パイロット管路部23Aを介して導か
れる油圧モータ3の駆動圧力がばね23Bと油圧パイロッ
ト部23Cとによるリリーフ設定圧力を越えたときにの
み、この圧力をタンク2側にリリーフさせるようになっ
ている。
本実施例による油圧モータ駆動回路は上述の如き構成を
有するもので、その基本的な作動については従来技術に
よるものと格別差異はない。
然るに本実施例では、制御弁5とセンタジョイント16と
の間に位置して主管路4A,4B間に、油圧モータ3の駆動
圧力を選択するシャトル弁21を設け、該シャトル弁21を
タンク2に接続するタンク管路22の途中にはリリーフ弁
装置としての圧力制御弁23を設け、該圧力制御弁23の油
圧パイロット部23Cにはパイロット弁7からのパイロッ
ト圧をパイロット管路24を介して導く構成としたから、
例えば切換弁9を前進位置(F)に切換えてパイロット
弁7の走行ペダル7Aを操作し、油圧モータ3によって車
両を急発進,急加速するときに、油圧モータ3の駆動圧
力がリリーフ弁17によるリリーフ設定圧まで昇圧するの
を防止でき、油圧回路内に衝撃が発生するのを効果的に
抑えることができる。
即ち、発進時に走行ペダル7Aを微操作したときにはパイ
ロット弁7からのパイロット圧が走行ペダル7Aの操作量
に応じて比較的低い値となるから、圧力制御弁23のばね
23Bと油圧パイロット部23Cとによるリリーフ設定圧も比
較的低い値に設定される。そして、圧力制御弁23による
リリーフ設定圧は走行ペダル7Aの踏込み操作量に対応し
て増減し、走行ペダル7Aの操作量が大きくなるときには
これに応じて圧制御弁23のリリーフ設定圧を増加させる
ことができ、走行ペダル7Aの操作量が小さくなるときに
はこれに応じて圧力制御弁23のリリーフ設定圧を減少さ
せることができる。
そして、この場合にはシャトル弁21で選択した油圧モー
タ3の駆動圧力(主管路4A内の圧力)が圧力制御弁23の
パイロット管路部23Aに導かれているから、この駆動圧
力が圧力制御弁23によるリリーフ設定圧を越えるとき
に、該圧力制御弁23を自動的に開弁させることができ、
このときの駆動圧力の一部をタンク2側にリリーフでき
ると共に、油圧モータ3の駆動圧力を圧力制御弁23によ
るリリーフ設定圧まで下げることができ、リリーフ弁17
によるリリーフ設定圧よりも低い圧力に設定できる。
また、加速時でも走行ペダル7Aの踏込み操作量が比較的
小さいときには、パイロット弁7からのパイロット圧も
比較的小さいから、前述の場合と同様に油圧モータ3の
駆動圧力をリリーフ弁17のリリーフ設定圧よりも低い圧
力に設定することができる。そして、走行ペダル7Aの踏
込み操作量が所定量(所定値)よりも大きくなったとき
には、パイロット弁7からのパイロット圧が増大し、圧
力制御弁23の油圧パイロット部23Cにパイロット管路24
を介して高いパイロット圧が作用するから、圧力制御弁
23のばね23Bと油圧パイロット部23Cとによるリリーフ設
定圧は、リリーフ弁17のリリーフ設定圧と同等またはそ
れ以上に高くなり、油圧モータ3の駆動圧力を比較的高
い圧力に設定できる。
従って本実施例では、急発進,急加速時等に油圧モータ
3の駆動圧力をリリーフ弁17のリリーフ設定圧よりも低
い圧力に設定できるから、油圧モータ3によって車両に
急発進,急加速させるときに、従来技術で述べた如く衝
撃が発生するのを効果的に防止でき、発進,加速等を走
行ペダル7Aの操作でスムーズに行なうことができ、操縦
安定性や安全性を向上できる等、種々の効果を奏する。
次に、第2図は本考案の第2の実施例を示し、本実施例
では前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとするに、本実施例の特
徴は、パイロット弁7に走行ペダル7Aの操作量を検出す
る操作量検出手段としての検出器31を設け、タンク管路
22の途中には該検出器31からリード線32を介して出力さ
れる検出信号(検出値)に応じてリリーフ設定圧力が増
減されるリリーフ弁装置としての電磁式圧力制御弁33を
設けたことにある。
ここで、該圧力制御弁33は一側にパイロット管路部33A
を、他側にばね33Bと電磁比例ソレノイド33Cとをそれぞ
れ有し、該電磁比例ソレノイド33Cはばね33Bと共に設定
圧力可変機構を構成し、検出器31の検出値(走行ペダル
7Aの操作量)に応じてリリーフ設定圧力を増減させるよ
うになっている。
かくして、このように構成される本実施例でも、前記第
1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
次に、第3図は本考案の第3の実施例を示し、本実施例
でも前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとするに、本実施例の特
徴はタンク管路22の途中に設けるリリーフ弁装置41を2
ポート2位置の油圧パイロット式切換弁42とリリーフ弁
43とから構成したことにある。
ここで、該リリーフ弁43はばね43Aによりリリーフ圧力
が設定され、そのリリーフ設定圧力はリリーフ弁17のリ
リーフ設定圧よりも低く設定されている。また、切換弁
42は油圧パイロット部42Aにパイロット管路8からのパ
イロット圧が管路44を介して導かれ、該切換弁42の油圧
パイロット部42Aは管路44と共に走行ペダル7Aの操作量
を検出する操作量検出手段を構成している。そして、切
換弁42は走行ペダル7Aの操作量(検出値)が所定値以下
のときに、ばね42Bにより開弁位置(ニ)において、リ
リーフ弁43により油圧モータ3の駆動圧力をリリーフさ
せ、走行ペダル7Aの操作量が所定値より大きくなると、
パイロット弁7からのパイロット圧によりばね42Bに抗
して閉弁位置(ホ)に切換わり、タンク管路22を途中で
遮断するようになっている。
かくして、このように構成される本実施例でも、走行ペ
ダル7Aの操作量が所定値より小さいときに、切換弁42を
開弁位置(ニ)に保持して、油圧モータ3の駆動圧力を
リリーフ弁17のリリーフ設定圧よりも低い圧力にリリー
フ弁43によって設定でき、前記実施例とほぼ同様の作用
効果を得ることができる。
なお、前記第3の実施例では、リリーフ弁装置41の切換
弁42を油圧パイロット式切換弁によって構成するものと
して述べたが、これに替えて、切換弁42を電磁弁によっ
て構成し、パイロット弁7には前記第2の実施例で用い
た走行ペダル7Aの操作量を検出する検出器31を設け、こ
の検出器31からの信号により電磁弁からなる切換弁42を
切換制御する構成としてもよい。この場合には、管路44
等を不要とすることができる。
次に、第4図は本考案の第4の実施例を示し、本実施例
の特徴はセンタジョイント16と制御弁5との間に位置し
て、主管路4A,4Bにそれぞれタンク2と接続されるタン
ク管路51A,51Bを設け、該タンク管路51A,51Bの途中には
リリーフ弁装置としての圧力制御弁52,52を設けたこと
にある。ここで、該各圧力制御弁52は前記第1の実施例
で述べた圧力制御弁23と同様に構成され、その一側にパ
イロット管路部52Aを、他側にばね52B、油圧パイロット
部52Cをそれぞれ有している。そして、該各油圧パイロ
ット部52Cはパイロット管路53,54を介してパイロット管
路8にパイロット弁7とスローリターン弁10との間で接
続され、該各油圧パイロット部52Cはパイロット管路53,
54と共にパイロット弁7の操作量を検出する操作量検出
手段を構成している。
かくして、このように構成される本実施例でも、急発
進,急加速時等に油圧モータ3の駆動圧力を圧力制御弁
52,52のいずれかでリリーフ弁17のリリーフ設定圧より
も低い圧力に設定できるから、前記第1の実施例とほぼ
同様の作用効果を得ることができる上に、前記第1の実
施例等で用いているシャトル弁21を不要にできる等、種
々の効果を奏する。
次に、第5図は本考案の第5の実施例を示し、本実施例
では前記第4の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとするに、本実施例の特
徴は、各圧力制御弁52の油圧パイロット部52Cをパイロ
ット管路部8A,8Bにパイロット管路61A,61Bを介して接続
したことにある。ここで、車両の前進時にはタンク管路
51A側の圧力制御弁52がパイロット管路部8Aからのパイ
ロット圧により圧力設定され、後進時には、タンク管路
51B側の圧力制御弁52がパイロット管路部8Bからのパイ
ロット圧により圧力設定され、いずれの場合でも、油圧
モータ3によって車両を急発進,急加速するときに、油
圧モータ3の駆動圧力がリリーフ弁17によるリリーフ設
定圧まで昇圧するのを防止でき、油圧回路内に衝撃が発
生するのを効果的に抑えることができる。
かくして、このように構成される本実施例でも、前記第
4の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
次に、第6図は本考案の第6の実施例を示し、本実施例
の特徴は車両を急減速させるときの衝撃を防止するよう
にしたことにある。
図中、71はカウンタバランス弁11と油圧モータ3との間
に位置して主管路4A,4B間に設けられた高圧選択弁とし
てのシャトル弁を示し、該シャトル弁71は主管路4A,4B
のうち高圧側となる主管路4Aまたは4Bの圧油、即ち油圧
モータ3の駆動圧力または制動圧力を選択して、この圧
力を後述のタンク管路72内に導くようになっている。
72はシャトル弁71とタンク2との間を接続したタンク管
路、73は該タンク管路72の途中に設けられたリリーフ弁
装置としての圧力制御弁を示し、該圧力制御弁73はその
一側にタンク管路72の上流側圧力を導くパイロット管路
部73Aを有し、その他側には圧力制御弁73を常時閉弁方
向に付勢するばね73Bと油圧パイロット部73Cとを有して
いる。ここで、該油圧パイロット部73Cはセンタジョイ
ント16を通るパイロット管路74を介してパイロット管路
8にパイロット弁7とスローリターン弁10との間で接続
され、該油圧パイロット部73Cはパイロット管路74と共
にパイロット弁7の操作量を検出する操作量検出手段を
構成している。
即ち、パイロット弁7の走行ペダル7Aを操作するとき
に、この操作量に応じてパイロット弁7からパイロット
管路8に供給されるパイロット圧は走行ペダル7Aの操作
量を検出した検出値となって、圧力制御弁73の油圧パイ
ロット部73Cにパイロット管路74を介して供給され、圧
力制御弁73はこのパイロット圧によっても閉弁方向に付
勢されるようになっている。そして、該圧力制御弁73の
ばね73Bと油圧パイロット部73Cとはリリーフ設定圧力を
パイロット弁7からのパイロット圧に応じて増減させる
設定圧力可変機構を構成し、該圧力制御弁73はシャトル
弁71からタンク管路72,パイロット管路部73Aを介して導
かれる油圧モータ3の駆動圧力または制動圧力がばね73
Bと油圧パイロット部73Cとによるリリーフ設定圧力を越
えたときにのみ、この圧力をタンク2側にリリーフさせ
るようになっている。
本実施例による油圧モータ駆動回路は上述の如き構成を
有するので、その基本的な作動については従来技術によ
るものと格別差異はない。
然るに本実施例では、カウンタバランス弁11と油圧モー
タ3との間に位置して主管路4A,4B間に、油圧モータ3
の駆動圧力または制動圧力を選択するシャトル弁71を設
け、該シャトル弁71をタンク2に接続するタンク管路72
の途中にはリリーフ弁装置としての圧力制御弁73を設
け、該圧力制御弁73の油圧パイロット部73Cにはパイロ
ット弁7からのパイロット圧をパイロット管路74を介し
て導く構成としたから、油圧モータ3によって車両を急
発進,急加速または急減速するときに、油圧モータ3の
駆動圧力または制動圧力がリリーフ弁17またはオーバロ
ードリリーフ弁14A,14Bによるリリーフ設定圧まで昇圧
するのを防止でき、油圧回路内に衝撃が発生するのを抑
えることができる。
特に、圧力制御弁73はカウンタバランス弁11と油圧モー
タ3との間に位置するシャトル弁71とタンク管路72を介
して接続されているから、下記のような作用効果を得る
ことができる。即ち、走行ペダル7Aの操作を解除して油
圧モータ3を減速または停止させるときには、圧力制御
弁73の油圧パイロット部73Cに作用するパイロット圧が
タンク圧状態となり、圧力制御弁73はばね73Bのみによ
ってリリーフ設定圧が決められるから、油圧モータ3の
慣性回転により主管路4Aまたは4B側に発生する制動圧力
はシャトル弁71を介してタンク管路72内に導かれ、圧力
制御弁73によりタンク2側にリリーフされるようにな
り、この制動圧力をオーバロードリリーフ弁14A,14Bの
リリーフ設定圧よりも大幅に低い圧力に設定でき、急減
速時等に急ブレーキをかけたような衝撃の発生がなくな
り、安全性を向上できる等、種々の効果を奏する。
なお、前記第6の実施例では、リリーフ弁装置として圧
力制御弁73を用いるものとして述べたが、該圧力制御弁
73に替えて、前記第2の実施例で用いた電磁式圧力制御
弁33等を採用してもよく、または前記第3の実施例で用
いたリリーフ弁装置41等を採用してもよい。
また、前記第6の実施例では、高圧選択弁としてのシャ
トル弁71を用いるものとして述べたが、これに替えて、
前記第4の実施例等で用いたタンク管路51A,51Bをカウ
ンタバランス弁11と油圧モータ3との間で主管路4A,4B
に接続する構成としてもよく、この場合にはパイロット
管路53,54をセンタジョイント16に通す構成とすればよ
い。
〔考案の効果〕
以上詳述した通り、請求項1に記載の考案によれば、走
行用の操作手段による操作量を検出する操作量検出手段
と、該操作量検出手段で検出した操作量の検出値が所定
値よりも小さいときに油圧モータの駆動圧力をリリーフ
弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力に設定するリリーフ
弁装置とを備える構成としたから、リリーフ弁装置によ
って油圧モータの駆動圧力をリリーフ弁のリリーフ設定
圧よりも低い圧力に設定することが可能となり、走行用
の油圧モータによる車両の急発進,急加速時に油圧モー
タの駆動圧力が昇圧して衝撃が発生するのを効果的に防
止できると共に、スムーズな発進や加速を行なうことが
でき、操縦安定性や安全性を確実に向上できる。
この場合、請求項2に記載の考案のように、一対の主管
路の途中に位置して制御弁と油圧モータとの間に高圧選
択弁を設けることにより、油圧回路全体の構造を簡略化
でき、油圧モータの駆動圧力をタンク管路側に簡単に取
出すことができると共に、取出した圧油(油圧モータの
駆動圧力)をタンク管路の途中の前記リリーフ弁装置へ
と導くことにより、該リリーフ弁装置で油圧モータの駆
動圧力をリリーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力に
設定することができる。
また、請求項3に記載の考案のように、設定圧力可変機
構を有するリリーフ弁装置とすることにより、該リリー
フ弁装置によるリリーフ設定圧を操作手段の操作量に対
応した圧力に設定でき、車両の急発進,急加速時等に操
作手段の操作量に応じて油圧モータの駆動圧力を増減さ
せることができる。
さらに、請求項4に記載の考案のように、前記操作量検
出手段で検出した操作量の検出値が所定値以下のときに
前記リリーフ弁装置を作動させることにより、操作手段
の操作量を小さくしたときには前記油圧モータの駆動圧
力を前記リリーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力に
設定でき、車両をスムーズに発進したり加速したりする
ことができる。また、例えば坂道を登板するために操作
手段の操作量を最大として前記検出値が所定値を越える
ようなときには、前記油圧モータの駆動圧力を前記リリ
ーフ弁によって高圧設定とすることにより、油圧モータ
の駆動圧力を大きく増大させることができ、坂道等を確
実に登板できる。
一方、請求項5に記載の考案によれば、操作手段の操作
量を小さくして車両を減速させるとき等に、操作量検出
手段による操作量の検出値が所定値よりも小さくなる
と、リリーフ弁装置によって油圧モータの制動圧力をオ
ーバロードリリーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力
に設定する構成としているから、車両を急減速,急停止
させるときに前記油圧モータの制動圧力が余分に高い圧
力状態となるのを防止でき、車両をスムーズに減速,停
止させることができると共に、急減速時た急停止時の衝
撃をなくすことができ、操縦安定性や安全性を効果的に
向上できる。
この場合、請求項6に記載の考案のように、一対の主管
路の途中に位置してカウンタバランス弁と油圧モータと
の間に高圧選択弁を設け、該高圧選択弁をタンク管路を
介してタンクと接続することにより、前記油圧モータの
慣性回転時等に発生する前記油圧モータの制動圧力を高
圧選択弁からタンク管路を介してリリーフ弁装置へと簡
単に導くことができ、油圧回路全体の構造を簡略化でき
る。
また、請求項7に記載の考案のように、設定圧力可変機
構を有するリリーフ弁装置とすることにより、該リリー
フ弁装置によるリリーフ設定圧を操作手段の操作量に対
応した圧力に設定でき、車両の急減速,急停止時等に操
作手段の操作量に応じて油圧モータの制動圧力を増減さ
せることができる。
さらに、請求項8に記載の考案のように、前記操作量検
出手段で検出した操作量の検出値が所定値以下のときに
前記リリーフ弁装置を作動させることにより、車両の減
速時等に操作手段の操作量を小さくしたときには前記油
圧モータの制動圧力をオーバロードリリーフ弁のリリー
フ設定圧よりも低い圧力に設定でき、車両をスムーズに
減速したり停止させたりすることができる等、種々の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す油圧回路図、第2
図は第2の実施例を示す油圧回路図、第3図は第3の実
施例を示す油圧回路図、第4図は第4の実施例を示す油
圧回路図、第5図は第5の実施例を示す油圧回路図、第
6図は第6の実施例を示す油圧回路図、第7図は従来技
術を示す油圧回路図である。 1,6……油圧ポンプ、2……タンク、3……油圧モー
タ、4A,4B……主管路、5……制御弁、7……パイロッ
ト弁(操作手段)、7A……走行ペダル、8,24,53,54,61
A,61B……パイロット管路、9……前後進切換弁、11…
…カウンタバランス弁、14A,14B……オーバロードリリ
ーフ弁、17……リリーフ弁、21,71……シャトル弁(高
圧選択弁)、22,51A,51B,72……タンク管路、23,33,52,
73……圧力制御弁(リリーフ弁装置)、23A,33A,52A,73
A……パイロット管路部、23B,33B,42B,43A,52B,73B……
ばね、23C,52C,73C……油圧パイロット部(設定圧力可
変機構)、24,53,54,61A,61B,74……パイロット管路
(操作量検出手段)、31……検出器(操作量検出手
段)、33C……電磁比例ソレノイド(設定圧力可変機
構)、41……リリーフ弁装置、42……切換弁、43……リ
リーフ弁、44……管路(操作量検出手段)。

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機によって駆動され、タンク内の作動
    油を吸込み圧油として吐出する油圧ポンプと、圧油を給
    排することによって駆動される走行用の油圧モータと、
    該油圧モータに圧油を給排するため、一端側が前記油圧
    ポンプおよびタンクに接続され、他端側が該油圧モータ
    に接続された一対の主管路と、該一対の主管路の途中に
    設けられ、中立位置と切換位置との間で切換わることに
    より前記油圧モータに給排される圧油の流量および方向
    を制御する制御弁と、該制御弁を切換操作する走行用の
    操作手段と、前記油圧ポンプの吐出側とタンクとの間に
    設けられ、前記油圧モータの駆動圧力が所定の高圧レベ
    ルを越えたときに、前記油圧ポンプの吐出側の圧力をタ
    ンクにリリーフさせるメインのリリーフ弁とからなる走
    行用油圧モータ駆動回路において、前記操作手段の操作
    量を検出する操作量検出手段と、該操作量検出手段で検
    出した操作量の検出値が所定値よりも小さいときに前記
    油圧モータの駆動圧力を前記リリーフ弁のリリーフ設定
    圧よりも低い圧力に設定するリリーフ弁装置とを備えた
    ことを特徴とする走行用油圧モータ駆動回路。
  2. 【請求項2】前記制御弁と油圧モータとの間には、前記
    一対の主管路の途中に位置して当該一対の主管路のうち
    高圧側となる主管路の圧油を前記油圧モータの駆動圧力
    として選択する高圧選択弁を設け、前記リリーフ弁装置
    は、該高圧選択弁をタンクと接続するタンク管路の途中
    に設けてなる実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の
    走行用油圧モータ駆動回路。
  3. 【請求項3】前記リリーフ弁装置は、前記操作量検出手
    段で検出した操作量の検出値が大きくなるときにこれに
    対応して前記駆動圧力の設定圧力を増加させ、前記検出
    値が小さくなるときにはこれに対応して前記駆動圧力の
    設定圧力を減少させる設定圧力可変機構を有してなる実
    用新案登録請求の範囲第(1)または(2)項記載の走
    行用油圧モータ駆動回路。
  4. 【請求項4】前記リリーフ弁装置は、前記操作量検出手
    段で検出した操作量の検出値が所定値以下のときに前記
    油圧モータの駆動圧力を前記リリーフ弁のリリーフ設定
    圧よりも低い圧力に設定し、前記検出値が所定値を越え
    たときには前記油圧モータの駆動圧力を前記リリーフ弁
    のリリーフ設定圧によって設定させる構成としてなる実
    用新案登録請求の範囲第(1)項、(2)項または
    (3)項記載の走行用油圧モータ駆動回路。
  5. 【請求項5】原動機によって駆動され、タンク内の作動
    油を吸込み圧油として吐出する油圧ポンプと、圧油を給
    排することによって駆動される走行用の油圧モータと、
    該油圧モータに圧油を給排するため、一端側が前記油圧
    ポンプおよびタンクに接続され、他端側が該油圧モータ
    に接続された一対の主管路と、該一対の主管路の途中に
    設けられ、中立位置と切換位置との間で切換わることに
    より前記油圧モータに給排される圧油の流量および方向
    を制御する制御弁と、該制御弁を切換操作する走行用の
    操作手段と、前記油圧モータと制御弁との間に位置して
    前記一対の主管路の途中に設けられ、前記制御弁に連動
    して切換わることにより該制御弁が中立位置に復帰した
    ときに、前記油圧モータの前,後で主管路内に制動圧力
    を発生させるカウンタバランス弁と、該カウンタバラン
    ス弁と油圧モータとの間に位置して、前記一対の主管路
    間に設けられ、前記油圧モータの制動圧力が所定の高圧
    レベルを越えると、該制動圧力をリリーフさせるオーバ
    ロードリリーフ弁とからなる走行油圧モータ駆動回路に
    おいて、前記操作手段の操作量を検出する操作量検出手
    段と、前記カウンタバランス弁と油圧モータとの間に位
    置して一対の主管路の途中に設けられ、前記油圧モータ
    の制動圧力をタンク側に導出するタンク管路と、該タン
    ク管路の途中に設けられ、前記操作量検出手段で検出し
    た操作量の検出値が所定値よりも小さいときに前記油圧
    モータの制動圧力を前記オーバロードリリーフ弁のリリ
    ーフ設定圧よりも低い圧力に設定するリリーフ弁装置と
    を備えたことを特徴とする走行用油圧モータ駆動回路。
  6. 【請求項6】前記カウンタバランス弁と油圧モータとの
    間には、前記一対の主管路の途中に位置して当該一対の
    主管路のうち高圧側となる主管路の圧油を前記油圧モー
    タの制動圧力として選択する高圧選択弁を設け、前記タ
    ンク管路は、該高圧選択弁を介してタンクと接続してな
    る実用新案登録請求の範囲(5)項記載の走行用油圧モ
    ータ駆動回路。
  7. 【請求項7】前記リリーフ弁装置は、前記操作量検出手
    段で検出した操作量の検出値が大きくなるときにこれに
    対応して前記制動圧力の設定圧力を増加させ、前記検出
    値が小さくなるときにはこれに対応して前記制動圧力の
    設定圧力を減少させる設定圧力可変機構を有してなる実
    用新案登録請求の範囲(5)項または(6)項記載の走
    行用油圧モータ駆動回路。
  8. 【請求項8】前記リリーフ弁装置は、前記操作量検出手
    段で検出した操作量の検出値が所定値以下のときに前記
    油圧モータの制動圧力を前記オーバロードリリーフ弁の
    リリーフ設定圧よりも低い圧力に設定し、前記検出値が
    所定値を越えたときには前記油圧モータの制動圧力を前
    記オーバロードリリーフ弁のリリーフ設定圧によって設
    定させる構成としてなる実用新案登録請求の範囲(5)
    項、(6)項または(7)項記載の走行用油圧モータ駆
    動回路。
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