JP3431651B2 - 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路 - Google Patents

作業車両の走行用油圧モータ駆動回路

Info

Publication number
JP3431651B2
JP3431651B2 JP36081192A JP36081192A JP3431651B2 JP 3431651 B2 JP3431651 B2 JP 3431651B2 JP 36081192 A JP36081192 A JP 36081192A JP 36081192 A JP36081192 A JP 36081192A JP 3431651 B2 JP3431651 B2 JP 3431651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
relief
valve
hydraulic motor
speed stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36081192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06201019A (ja
Inventor
和弘 一村
光男 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP36081192A priority Critical patent/JP3431651B2/ja
Publication of JPH06201019A publication Critical patent/JPH06201019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3431651B2 publication Critical patent/JP3431651B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばホイール式油圧
ショベルまたはホイールローダ等の油圧駆動車両に用い
て好適な作業車両の走行用油圧モータ駆動回路に関し、
特に、車両の減速時または加速時に衝撃が発生するのを
防止するようにした作業車両の走行用油圧モータ駆動回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ホイール式油圧ショベル等の油
圧駆動式作業車両に搭載され、原動機によって駆動され
る油圧ポンプと、該油圧ポンプからの圧油が給排される
ことにより前,後の車輪(ホイール)等を回転駆動し
て、前記車両を走行させる走行用の油圧モータと、該油
圧モータと油圧ポンプ、タンクとの間に位置して、一対
の主管路の途中に設けられ、該油圧モータに給排される
圧油の流量および方向を制御する制御弁と、該制御弁を
操作量に応じて切換操作する走行用の操作手段と、該操
作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、前記油圧
モータと制御弁との間に位置して、前記一対の主管路間
に設けられ、前記制御弁が中立位置に復帰したときに、
該制御弁に連動して前記油圧モータの制動圧力を発生さ
せるカウンタバランス弁と、該カウンタバランス弁と油
圧モータとの間に位置して、前記一対の主管路間に設け
られ、前記油圧モータの制動圧力が所定の高圧レベルを
越えると、圧力をリリーフさせるオーバロードリリーフ
弁と、前記カウンタバランス弁と油圧モータとの間に位
置して一対の主管路の途中に設けられ、前記油圧モータ
の制動圧力をタンク側に導出するタンク管路と、該タン
ク管路の途中に設けられ、前記操作量検出手段の検出値
に応じて作動し、前記油圧モータの制動圧力を前記オー
バロードリリーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力に
設定するリリーフ弁装置とを備えた作業車両の走行用油
圧モータ駆動回路は、例えば実開平2−144824号
公報等によって知られている。
【0003】この種の従来技術では、走行用の操作手段
を操作して制御弁を中立位置から切換操作し、油圧ポン
プからの圧油を油圧モータに給排することにより、前,
後の車輪(ホイール)等を回転駆動して車両を路上走行
させるようにしている。そして、路上走行の途中で前記
操作手段の操作量を小さくし、車両を急減速させるとき
には、操作量検出手段の検出値が小さくなるので、これ
によりリリーフ弁装置が作動して、前記油圧モータの制
動圧力をオーバロードリリーフ弁のリリーフ設定圧より
も低い圧力に設定し、このときの制動圧力をリリーフ弁
装置で低圧リリーフすることによって減速時の衝撃を緩
和させるようにしている。
【0004】また、この従来技術による走行用油圧モー
タ駆動回路は、前記油圧ポンプの吐出側に位置してタン
クとの間に設けられ、前記油圧モータの駆動圧力が所定
の高圧レベルを越えたときに、圧力をリリーフさせるメ
インのリリーフ弁と、前記操作量検出手段の検出値に応
じて作動し、前記油圧モータの駆動圧力を前記メインの
リリーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力に設定する
他のリリーフ弁装置とを備え、車両を急発進、急加速す
るときには、前記走行用の操作手段が操作量の小さい状
態から立ち上るので、前記操作量検出手段の検出値も小
さい状態から立ち上るようになり、前記他のリリーフ弁
装置は油圧モータの駆動圧力を前記メインのリリーフ弁
のリリーフ設定圧よりも低い圧力に設定し、このときの
駆動圧力を他のリリーフ弁装置で低圧リリーフすること
によって発進時、加速時の衝撃を緩和させるようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、車両の減速時に操作手段の操作量に応じて
リリーフ弁装置を作動させ、油圧モータの制動圧力をオ
ーバロードリリーフ弁のリリーフ設定圧よりも低い圧力
に設定しているに過ぎないから、このときの制動圧力を
車両の走行速度に対応した圧力に設定できず、減速時の
衝撃を効果的に緩和させることができないという問題が
ある。
【0006】また、車両の急発進、急加速時でも減速時
とほぼ同様に他のリリーフ弁装置を作動させ、油圧モー
タの駆動圧力をメインのリリーフ弁のリリーフ設定圧よ
りも低い圧力に設定しているに過ぎず、発進時や加速時
の衝撃を効果的には緩和できないという問題がある。
【0007】さらに、減速時のリリーフ圧を設定するリ
リーフ弁装置と発進時、加速時のリリーフ圧を設定する
他のリリーフ弁装置とを別個に設ける必要があり、全体
の構造が複雑化するという問題がある。
【0008】一方、他の従来技術として、油圧モータの
出力軸と車両の走行軸との間に出力軸の回転を高速段と
低速段とに変速して車両の走行軸に伝達するトランスミ
ッションを備え、該トランスミッションが高速段に切換
えられているときと低速段に切換えられているときとで
減速用リリーフ弁のリリーフ圧を可変に設定し、低速段
ではリリーフ圧を低く設定することによって車両の減速
時に衝撃が発生するのを効果的に緩和できると共に、高
速段ではリリーフ圧を高く設定することにより油圧モー
タの制動圧力が過小になるのを防止でき、高速段での降
坂中に車両を減速しても油圧モータの回転を適正に維持
できるようにした作業車両の走行用油圧モータ駆動回路
が、例えば特開平4−244669号により提案されて
いる。
【0009】しかし、この場合には、発進時や加速時の
衝撃を緩和できず、減速時にはトランスミッションの高
速段と低速段とでリリーフ弁のリリーフ設定圧を2段階
で切換えるようにしているに過ぎないから、減速時の衝
撃を全速度域に亘って緩和できないという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はトランスミッションの速度段に
応じてリリーフ設定圧を変えることができると共に、車
両の全速度域に亘ってリリーフ設定圧を可変に設定で
き、減速時や加速時の衝撃を効果的に緩和できるように
した作業車両の走行用油圧モータ駆動回路を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による作業車両の走行用油圧モ
ータ駆動回路は、車両に搭載され、原動機によって駆動
される油圧ポンプと、該油圧ポンプとタンクとに一対の
主管路を介して接続され、該油圧ポンプからの圧油が給
排されることにより前記車両を走行させる走行用の油圧
モータと、該油圧モータの出力軸と前記車両の走行軸と
の間に配設され、前記出力軸の回転を少なくとも高速段
と低速段とに変速して車両の走行軸に伝達するトランス
ミッションと、前記油圧ポンプ、タンクと油圧モータと
の間に位置して前記各主管路の途中に設けられ、前記油
圧モータに給排される圧油の流量および方向を制御する
制御弁と、該制御弁を操作量に応じて切換操作する走行
用の操作手段と、前記油圧モータと制御弁との間に位置
して前記各主管路の途中に設けられ、前記油圧モータに
作用する圧力が所要のリリーフ設定圧を越えたときに、
このときの過剰圧をリリーフさせる可変式のリリーフ圧
設定手段と、該リリーフ圧設定手段に制御信号を出力
し、該リリーフ圧設定手段によるリリーフ設定圧を可変
に制御する制御装置と、前記車両の走行速度を検出する
速度検出手段とからなり、前記制御装置は、前記トラン
スミッションが高速段に切換えられたときに、前記リリ
ーフ圧設定手段のリリーフ設定圧を前記速度検出手段か
らの信号に基づき高速段に適した圧力に制御するよう
に、前記リリーフ圧設定手段に高速段用の制御信号を出
力する第1の制御信号出力手段と、前記トランスミッシ
ョンが低速段に切換えられたときに、前記リリーフ圧設
定手段のリリーフ設定圧を前記速度検出手段からの信号
に基づき低速段に適した圧力に制御するように、前記リ
リーフ圧設定手段に低速段用の制御信号を出力する第2
の制御信号出力手段と、前記車両の走行状態を判別する
走行状態判別手段とを有し、前記制御装置は、該走行状
態判別手段によって前記車両が減速中であると判別した
ときに、前記第1の制御信号出力手段と第2の制御信号
出力手段とのいずれか一方から前記制御信号を出力して
なる構成を採用している。
【0012】また、請求項2の発明は、前記操作手段の
操作量を検出する操作量検出手段を備え、前記走行状態
判別手段は、該操作量検出手段と前記速度検出手段との
うち少なくとも一方から出力される信号に基づき前記車
両の走行状態を判別する構成としている
【0013】また、請求項3の発明は、前記操作手段の
操作量を検出する操作量検出手段を備え、前記制御装置
は、前記走行状態判別手段によって前記車両が加速中で
あると判別したときに、前記リリーフ圧設定手段のリリ
ーフ設定圧を前記操作量検出手段からの信号に基づき加
速時に適した圧力に制御するように、前記リリーフ圧設
定手段に加速用の制御信号を出力する構成としている
【0014】また、請求項4の発明は、前記トランスミ
ッションの速度段を検出する速度段検出手段を備え、前
記制御装置は該速度段検出手段からの信号に基づき、前
記トランスミッションが少なくとも高速段と低速段のい
ずれに切換えられているかを判定する速度段判定手段を
有してなる構成としている
【0015】また、請求項5の発明によると、前記制御
装置は、前記速度段判定手段によって前記トランスミッ
ションが高速段に切換えられていると判定したときに、
前記リリーフ圧設定手段のリリーフ設定圧を前記操作量
検出手段からの信号に基づき高速段での加速時に適した
圧力に制御するように、前記リリーフ圧設定手段に高速
段での加速用制御信号を出力する第3の制御信号出力手
段と、前記速度段判定手段によって前記トランスミッシ
ョンが低速段に切換えられている判定したときに、前
記リリーフ圧設定手段のリリーフ設定圧を前記操作量検
出手段からの信号に基づき低速段での加速時に適した圧
力に制御するように、前記リリーフ圧設定手段に低速段
での加速用制御信号を出力する第4の制御信号出力手段
とを有する構成している
【0016】さらに、請求項6の発明によると、前記走
行状態判別手段は、前記操作量検出手段からの信号と前
記速度検出手段からの信号とに基づき前記車両の走行状
態を判別する構成としている
【0017】一方、請求項7の発明は、前記一対の主管
路の途中に前記油圧モータと制御弁との間に位置してカ
ウンタバランス弁を設け、前記リリーフ圧設定手段を該
カウンタバランス弁と油圧モータとの間に位置して前記
各主管路の途中に設ける構成としている
【0018】また、請求項8の発明は、前記リリーフ圧
設定手段を、前記カウンタバランス弁と油圧モータとの
間に位置して前記一対の主管路間に配設され、該各主管
路のうち高圧側の圧油を選択する高圧選択弁と、該高圧
選択弁をタンクと接続するタンク管路の途中に設けら
れ、前記制御信号出力手段からの制御信号によりリリー
フ圧を可変に設定する設定圧可変式のリリーフ弁とから
構成している
【0019】また、請求項9の発明は、前記リリーフ圧
設定手段を、前記カウンタバランス弁と油圧モータとの
間に位置して前記一対の主管路間にそれぞれ配設された
一対のオーバロードリリーフ弁と、該各オーバロードリ
リーフ弁のリリーフ圧を前記制御信号出力手段からの制
御信号により可変に制御する可変式の圧力制御弁とから
構成している
【0020】
【作用】上記構成により、トランスミッションが高速段
に切換えられているときと低速段に切換えられていると
きとでそれぞれのリリーフ設定圧を、車両の走行速度に
応じたそれぞれの速度段に適した圧力に可変に制御でき
るから、走行速度に対応するエネルギーをもって走行し
ている車両に対して、このときのエネルギーに対応した
制動圧力を油圧モータに作用させることができ、制動圧
力が過大となったり、過小となったりするのを確実に防
止できる。
【0021】また、車両の走行状態を判別するようにす
れば、車両が減速中であるか、加速中であるかを確実に
判別でき、車両の発進時や加速時には、トランスミッシ
ョンが高速段に切換えられているときと低速段に切換え
られているときとでそれぞれのリリーフ設定圧を、操作
手段の操作量に応じたそれぞれの速度段に適した圧力に
可変に制御でき、油圧モータに作用する駆動圧力が過大
となったり、過小となったりするのを防止できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図16に
基づき、作業車両の走行用油圧モータ駆動回路としてホ
イール式油圧ショベル用の油圧モータ駆動回路を例に挙
げて説明する。
【0023】図1ないし図10は本発明の第1の実施例
を示している。
【0024】図において、1は車両に搭載され、エンジ
ン等の原動機(図示せず)によって回転駆動される油圧
ポンプを示し、該油圧ポンプ1はタンク2内の作動油を
吸込んで、高圧油(以下、圧油という)を吐出させる。
3は一対の主管路4A,4Bを介して油圧ポンプ1、タ
ンク2と接続された走行用の油圧モータを示し、該油圧
モータ3はその出力軸3Aが減速機等のトランスミッシ
ョン5を介して前,後の車輪6,6…に連結されてい
る。そして、該油圧モータ3は油圧ポンプ1からの圧油
が主管路4A,4Bを介して給排されることにより正方
向または逆方向に回転され、各車輪6を駆動して車両を
走行させる。
【0025】ここで、トランスミッション5は油圧モー
タ3の出力軸3Aと車両の走行軸7との間に配設され、
ミッションシリンダ8により通常走行用の高速段(高速
レンジ)と坂道等を登坂するときの低速段(低速レン
ジ)とに切換えられる。そして、該トランスミッション
5は出力軸3Aの回転を高速段と低速段とに変速して走
行軸7に伝達し、該走行軸7によって各車輪6を駆動さ
せる。
【0026】9は油圧モータ3と油圧ポンプ1、タンク
2との間に位置して、主管路4A,4Bの途中に設けら
れた制御弁を示し、該制御弁9は一対の油圧パイロット
部9A,9Bを有する、例えば8ポート3位置の油圧パ
イロット式方向切換弁によって構成され、後述のパイロ
ット圧Ps により中立位置(イ)から切換位置(ロ)ま
たは(ハ)に切換えられる。そして、該制御弁9は中立
位置(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切換えられる
ときのストローク量に応じて油圧モータ3に給排する圧
油の流量を制御し、切換位置(ロ)側と切換位置(ハ)
側とで油圧モータ3の回転方向を正方向または逆方向に
切換制御するようになっている。
【0027】10は前記油圧ポンプ1と共に原動機によ
って駆動されるパイロット圧供給用の油圧ポンプ、11
は制御弁9を中立位置(イ)から切換位置(ロ),
(ハ)側に走行ペダル11Aの操作量に応じて切換操作
し、走行速度Vを制御する走行用の操作手段としての減
圧弁型パイロット弁を示し、該パイロット弁11は高圧
側が油圧ポンプ10に、低圧側がタンク2にそれぞれ接
続され、その出力側はパイロット管路12と接続されて
いる。そして、該パイロット弁11は運転室(図示せ
ず)内に設けられる走行ペダル11Aに連動し、該走行
ペダル11Aの操作量(踏込み量)に応じたパイロット
圧Ps を油圧ポンプ10からパイロット管路12内に供
給する。
【0028】13はパイロット管路12をパイロット管
路部12A,12Bに切換接続する前後進切換弁を示
し、該前後進切換弁13は4ポート3位置の方向切換弁
により構成され、運転室内に設けられる切換用のレバー
13Aにより中立位置(N)から前進位置(F)または
後進位置(R)に切換操作される。ここで、パイロット
管路部12A,12Bは制御弁9の油圧パイロット部9
A,9Bと接続され、前後進切換弁13が前進位置
(F)に切換えられたときには、パイロット弁11から
のパイロット圧Ps をパイロット管路部12Aを介して
油圧パイロット部9Aに作用させ、後進位置(R)に切
換えられたときには、パイロット圧Ps をパイロット管
路部12Bを介して油圧パイロット部9Bに作用させ
る。
【0029】14はパイロット弁11と前後進切換弁1
3との間に位置してパイロット管路12の途中に設けら
れた調速弁としてのスローリターン弁を示し、該スロー
リターン弁14は絞り14Aを有し、走行ペダル11A
の踏込み操作を解除したときに、制御弁9が早期に中立
位置(イ)に戻ってしまうのを絞り14Aによって抑え
るようになっている。
【0030】15は油圧モータ3と制御弁9との間に位
置して主管路4A,4Bの途中に設けられたカウンタバ
ランス弁を示し、該カウンタバランス弁15は前進また
は後進時の駆動圧力に連動して切換わり、制御弁9が中
立位置(イ)に復帰して駆動圧力が減少したときにはこ
れに連動して図示の位置に復帰し、油圧モータ3の制動
圧力を主管路4Aまたは4B内に発生させる。
【0031】16A,16Bは油圧モータ3とカウンタ
バランス弁15との間に位置して主管路4A,4B間に
設けられたメイクアップ用チェック弁を示し、該チェッ
ク弁16A,16Bはタンク管路17を介してタンク2
と接続され、油圧モータ3の制動時等に主管路4Aまた
は4B内が負圧傾向となると、タンク2内の作動油を主
管路4Aまたは4Bに補給させることにより、キャビテ
ーションの発生を防止する。
【0032】18は油圧モータ3とカウンタバランス弁
15との間に位置して主管路4A,4B間に設けられた
高圧選択弁としてのシャトル弁を示し、該シャトル弁1
8は主管路4A,4Bのうち、油圧モータ3とカウンタ
バランス弁15との間で高圧側となる主管路4Aまたは
4Bを選択し、高圧側の圧油を他のタンク管路19内に
導く。そして、該タンク管路19は後述のリリーフ弁2
0を介してタンク2に接続され、主管路4A,4B内に
発生した過剰圧をリリーフ弁20によりタンク2へとリ
リーフさせる。
【0033】20はシャトル弁18およびタンク管路1
9と共にリリーフ圧設定手段を構成する設定圧可変式の
リリーフ弁を示し、該リリーフ弁20はタンク管路19
の途中に設けられ、電磁比例ソレノイド部20Aにより
そのリリーフ圧Pr が図2に実線で示す特性線21に沿
って可変に設定される。そして、該リリーフ弁20はシ
ャトル弁18を介してタンク管路19に導かれる圧油の
圧力が電磁比例ソレノイド部20Aによるリリーフ設定
圧を越えたときに開弁し、この圧力をタンク管路19を
介してタンク2へとリリーフさせることにより、油圧モ
ータ3に過剰圧が作用するのを防止する構成となってい
る。
【0034】また、22は油圧ポンプ1、タンク2と制
御弁9との間に位置して該油圧ポンプ1の吐出側に設け
られたメインのリリーフ弁を示し、該リリーフ弁22は
油圧ポンプ1から吐出される圧油の圧力、例えば油圧モ
ータ3の駆動圧力等が所定の高圧レベル(リリーフ設定
圧)を越えると、この圧力をリリーフし、油圧ポンプ1
や油圧モータ3等に過剰圧が作用するのを防止する。
【0035】23は制御弁9とカウンタバランス弁15
との間に位置して主管路4A,4B等の途中に設けられ
たセンタジョイントを示し、該センタジョイント23は
ホイール式油圧ショベルの下部走行体と上部旋回体(い
ずれも図示せず)との間に設けられ、上部旋回体の旋回
時にも油圧ポンプ1からの圧油を油圧モータ3に給排で
きるようにしている。即ち、油圧モータ3,カウンタバ
ランス弁15等は下部走行体に設けられ、油圧ポンプ
1,10、制御弁9およびパイロット弁11等は上部旋
回体に設けられている。なお、図1中ではタンク管路1
9はセンタジョイント23を介することなくタンク2と
接続されているが、実際にはタンク管路17,19は油
圧モータ3のドレン管路(図示せず)等と共にセンタジ
ョイント23を介して上部旋回体側のタンク2に接続さ
れている。
【0036】24はパイロット弁11とスローリターン
弁14との間に位置してパイロット管路12の途中に設
けられた操作量検出手段としての圧力センサを示し、該
圧力センサ24はパイロット管路12内のパイロット圧
Ps を走行ペダル11Aの操作量(踏込み量)として検
出し、その検出信号を後述のコントローラ30に出力す
る。
【0037】25は油圧モータ3の出力軸3Aまたは走
行軸7の近傍に設けられた速度検出手段としての回転数
センサを示し、該回転数センサ25は走行軸7の回転数
Nを検出し、その検出信号をコントローラ30に出力す
る。
【0038】26は圧気源、27は該圧気源26からの
エアをミッションシリンダ8に給排するエア切換弁を示
し、該エア切換弁27は電磁弁によって構成され、常時
はばね27Aにより高速位置(H)におかれ、ソレノイ
ド部27Bが励磁されたときには低速位置(L)に切換
えられる。そして、該エア切換弁27は低速位置(L)
で圧気源26からのエアをミッションシリンダ8に供給
することによって、該ミッションシリンダ8でトランス
ミッション5を低速段に切換えさせ、高速位置(H)に
戻ったときにはミッションシリンダ8内のエアを外部に
排気させることによって、該ミッションシリンダ8でト
ランスミッション5を高速段に切換えさせる。
【0039】28は直流電源、29は該直流電源28を
エア切換弁27のソレノイド部27Bに接続させる速度
段選択スイッチを示し、該速度段選択スイッチ29は速
度段検出手段を兼用し、オペレータによって閉成された
ときにはエア切換弁27のソレノイド部27Bを励磁し
て該エア切換弁27を低速位置(L)に切換えさせると
共に、このときの切換信号をコントローラ30に出力す
る。また、該速度段選択スイッチ29はオペレータによ
り開成されたときに、ソレノイド部27Bを消磁してエ
ア切換弁27を高速位置(H)に復帰させると共に、こ
のときの切換信号をコントローラ30に出力し、トラン
スミッション5が高速段に切換えられていることを認識
させる。
【0040】さらに、30はマイクロコンピュータ等か
らなる制御装置としてのコントローラを示し、該コント
ローラ30はその入力側が圧力センサ24、回転数セン
サ25および速度段選択スイッチ29等に接続され、出
力側がリリーフ弁20の電磁比例ソレノイド部20A等
に接続されている。そして、該コントローラ30はその
記憶回路内に図3、図4に示すプログラム等が格納さ
れ、リリーフ弁20のリリーフ圧制御処理等を行うよう
になっている。また、該コントローラ30の記憶回路に
はその記憶エリア30A内に、図5中に実線で例示する
走行速度算定マップ、図6中に実線で例示する特性線3
1からなるリリーフ圧算定マップ、図7中に実線で例示
する特性線32からなるリリーフ圧算定マップ、図8中
に実線で例示する特性線33からなるリリーフ圧算定マ
ップ、図9中に実線で例示する特性線34からなるリリ
ーフ圧算定マップ、停止時に適したリリーフ圧の設定値
(図示せず)および図10中に実線で例示する特性線3
5からなる電流値変換マップ等が格納されている。
【0041】ここで、図5に示す走行速度算定マップ
は、回転数センサ25で検出した走行軸7の回転数Nか
ら車両の走行速度Vを算定するように構成され、図6に
示すリリーフ圧算定マップは、車両の走行速度Vに基づ
き高速段での減速時に適したリリーフ圧Pr を算定する
ように構成され、図7に示すリリーフ圧算定マップは、
車両の走行速度Vに基づき低速段での減速時に適したリ
リーフ圧Pr を算定するように構成されている。
【0042】また、図8に示すリリーフ圧算定マップ
は、走行ペダル11Aの操作量として圧力センサ24で
検出したパイロット管路12内のパイロット圧Ps から
高速段での車両の発進時または加速時等に適したリリー
フ圧Pr を算定するように構成され、図9に示すリリー
フ圧算定マップは、走行ペダル11Aの操作量として圧
力センサ24で検出したパイロット管路12内のパイロ
ット圧Ps から低速段での車両の発進時または加速時等
に適したリリーフ圧Pr を算定するように構成されてい
る。そして、図10に示す電流値変換マップは図6〜図
9による各リリーフ圧Pr を電流値に変換し、この電流
値をもった制御信号をリリーフ弁20の電磁比例ソレノ
イド部20Aに出力したときに、該リリーフ弁20のリ
リーフ圧Pr が図2に示す特性となるように構成されて
いる。
【0043】本実施例によるホイール式油圧ショベル用
の油圧モータ駆動回路は上述の如き構成を有するもの
で、次にその作動について述べる。
【0044】まず、ホイール式油圧ショベルの下部走行
体に設けられる前,後の車輪(ホイール)を前進方向に
回転させて車両を前進させるべく、油圧モータ3を正転
させる場合には、前後進切換弁13を中立位置(N)か
ら前進位置(F)に切換えて、走行ペダル11Aを踏込
み操作すると、その操作量に応じたパイロット圧Psが
パイロット弁11からパイロット管路12のパイロット
管路部12Aを介して制御弁9の油圧パイロット部9A
に供給され、該制御弁9はパイロット圧Ps 、即ち走行
ペダル11Aの操作量に対応したストローク量だけ中立
位置(イ)から切換位置(ロ)側に切換操作され、主管
路4A内に油圧モータ3の駆動圧力が発生する。そし
て、該制御弁9はこのときの操作量に応じて油圧ポンプ
1から油圧モータ3に給排される圧油の流量を制御し、
走行ペダル11Aの操作量に応じた速度で油圧モータ3
を正方向に回転させる。
【0045】また、走行ペダル11Aの踏込み操作を解
除すると、パイロット管路12はパイロット弁11を介
してタンク2と接続され、前後進切換弁13は前進位置
(F)に切換えられているから、制御弁9の油圧パイロ
ット部9Aに供給されたパイロット圧Ps はスローリタ
ーン弁14の絞り14Aを介して徐々にタンク2側に排
出され、制御弁9は徐々に切換位置(ロ)から中立位置
(イ)に復帰し、カウンタバランス弁15もこれに連動
して図示の位置に復帰する。これによって、主管路4
A,4B内には油圧モータ3と制御弁9との間、実質的
にはカウンタバランス弁15との間で圧油が封じ込めら
れるようになり、油圧モータ3が慣性回転を続けるとき
には、主管路4B側に油圧モータ3の制動圧力が発生
し、カウンタバランス弁15の絞り作用等によって油圧
モータ3は徐々に停止される。
【0046】しかし、この制動圧力が過剰圧となったと
きには、慣性回転を続ける油圧モータ3に対して回転方
向とは逆向きに高圧の制動圧力が作用するので、油圧モ
ータ3の駆動回路全体に急ブレーキをかけたような衝撃
が発生し、運転者は不快感を感じたり、運転の妨げとな
ったりして、操縦安定性等が低下してしまう。
【0047】そこで、本実施例では、コントローラ30
により後述の如くリリーフ弁20のリリーフ圧制御処理
を行うことにより、該リリーフ弁20のリリーフ設定圧
を車両の走行状態や速度段に適したリリーフ圧Pr に可
変に設定し、油圧モータ3に作用する制動圧力または駆
動圧力が過大となったときにリリーフ弁20を開弁させ
て、このときの過剰圧をシャトル弁18からタンク管路
19を介してタンク2へとリリーフさせ、車両の減速時
または発進,加速時等に衝撃が発生するのを効果的に緩
和できるようにしている。
【0048】なお、前後進切換弁13を後進位置(R)
に切換えたときには、走行ペダル11Aの操作量に応じ
て制御弁9が中立位置(イ)から切換位置(ハ)側に切
換えられ、主管路4B側に油圧モータ3の駆動圧力が発
生し、油圧モータ3は逆方向に回転し、下部走行体(車
両)は後進する。そして、走行ペダル11Aの操作を解
除すると、制御弁9は前進時と同様に中立位置(イ)に
復帰し、この場合には主管路4A側に制動圧力が発生
し、油圧モータ3は徐々に停止する。また、前後進切換
弁13が中立位置(N)に戻されているときには走行ペ
ダル11Aの操作に関係なく制御弁9は中立位置(イ)
に保持される。
【0049】次に、図3ないし図10を参照してコント
ローラ30によるリリーフ弁20のリリーフ圧制御処理
について説明する。
【0050】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1で回転数センサ25から走行軸7の回転数Nを読込
み、圧力センサ24からパイロット圧Ps を読込むと共
に、速度段選択スイッチ29から速度段の切換信号を読
込み、ステップ2に移って車両の走行状態を判別すべ
く、車両の加減速判定を行う。
【0051】この場合、圧力センサ24で検出したパイ
ロット圧Ps が減少しているときには走行ペダル11A
が離し操作され、油圧ポンプ1から油圧モータ3に給排
される圧油量が制御弁9で減少されることから、このと
きには車両は減速状態にあると判別でき、後述するステ
ップ3以降の処理を行う。また、走行ペダル11Aの操
作が解除され、走行軸7の回転数Nが零となっていると
きには、車両は停止中であると判別できるので、後述す
るステップ13以降の処理を行う。そして、圧力センサ
24で検出したパイロット圧Ps が増加しているときに
は走行ペダル11Aが踏込み操作され、車両が発進する
ときか、または走行ペダル11Aの操作量が大きくなっ
て油圧モータ3に給排される圧油の流量が増大し、車両
は加速状態にあると判別できるから、このときには後述
するステップ7以降の処理を行うようにする。
【0052】そして、ステップ2で車両が減速中である
と判別したときには、ステップ3で図5に示す走行速度
マップから前記回転数Nに基づいて車両の走行速度Vを
算定し、ステップ4に移って速度段選択スイッチ29か
らの切換信号に基づきトランスミッション5の速度段が
高速段であるか否かを判定し、「YES」と判定したと
きにはトランスミッション5が高速段に切換えられてい
るので、ステップ5に移って図6に実線で示す特性線3
1のリリーフ圧算定マップから車両の走行速度Vに基づ
き高速段での減速時に適したリリーフ圧Pr を算定す
る。
【0053】また、ステップ4で「NO」と判定したと
きにはトランスミッション5が低速段に切換えられてい
るので、ステップ6に移って図7に実線で示す特性線3
2のリリーフ圧算定マップから車両の走行速度Vに基づ
き低速段での減速時に適したリリーフ圧Pr を算定す
る。
【0054】次に、図4に示すステップ10では前記ス
テップ5またはステップ6で算定したリリーフ圧Pr を
図10に実線で示す特性線35の電流値変換マップによ
り電流値に変換し、ステップ11に移ってこの電流値に
該当する減速用の制御信号をリリーフ弁20の電磁比例
ソレノイド部20Aに出力することにより、リリーフ弁
20のリリーフ設定圧が高速段または低速段での走行速
度Vに対応した減速用のリリーフ圧Pr となるように制
御し、ステップ12でリターンする。
【0055】一方、ステップ2で車両が定速走行中また
は加速中であると判別したときには、図4に示すステッ
プ7に移って前記速度段選択スイッチ29からの切換信
号に基づきトランスミッション5の速度段が高速段であ
るか否かを判定し、「YES」と判定したときにはトラ
ンスミッション5が高速段に切換えられているので、ス
テップ8に移って図8に実線で示す特性線33のリリー
フ圧算定マップからパイロット圧Ps に基づき高速段で
の加速時等に適したリリーフ圧Pr を算定し、ステップ
10でこのときのリリーフ圧Pr を図10に示す電流値
変換マップにより電流値に変換し、ステップ11に移っ
てこの電流値に該当する加速時用の制御信号をリリーフ
弁20の電磁比例ソレノイド部20Aに出力することに
より、リリーフ弁20のリリーフ設定圧が高速段での加
速時に適したリリーフ圧Pr となるように制御する。
【0056】さらに、ステップ7で「NO」と判定した
ときにはトランスミッション5が低速段に切り換えられ
ているので、ステップ9に移って図9に示すリリーフ圧
算定マップからこのときのパイロット圧Ps に基づき低
速段での加速時に適したリリーフ圧Pr を算定し、ステ
ップ10でこのときのリリーフ圧Pr を図10に示す電
流値変換マップにより電流値に変換し、ステップ11に
移ってこの電流値に該当する加速時用の制御信号をリリ
ーフ弁20の電磁比例ソレノイド部20Aに出力するこ
とにより、リリーフ弁20のリリーフ設定圧が低速段で
の加速時に適したリリーフ圧Pr となるように制御す
る。
【0057】また、ステップ2で車両が停止中であると
判別したときには、ステップ13に移って予め記憶エリ
ア30A内に設定している設定値から停止時に適したリ
リーフ圧Pr を算定し、ステップ10でこのときのリリ
ーフ圧Pr を図10に示す電流値変換マップにより電流
値に変換し、ステップ11に移ってこの電流値に該当す
る停止時用の制御信号をリリーフ弁20の電磁比例ソレ
ノイド部20Aに出力することにより、リリーフ弁20
のリリーフ設定圧が車両の停止時に適したリリーフ圧P
r となるように制御する。
【0058】かくして、本実施例によれば、走行ペダル
11Aの操作量に対応するパイロット圧Ps 等に基づき
車両が減速中であるか、停止中または発進、加速中であ
るかを確実に判別でき、減速中であると判別したときに
はトランスミッション5の速度段に基づき、リリーフ弁
20のリリーフ設定圧を高速段または低速段での減速時
の走行速度Vに対応したリリーフ圧Pr に制御すること
により、走行速度Vに対応する運動量または運動エネル
ギーをもって走行している車両に対して、このときの運
動量または運動エネルギーに応じた制動圧力を油圧モー
タ3に作用させることができ、制動圧力がリリーフ圧P
r を越えるようなときにはリリーフ弁20を開弁させ
て、このときの過剰圧をタンク管路19を介してタンク
2へとリリーフさせることができる。
【0059】また、車両が発進、加速中であると判別し
たときにはトランスミッション5の速度段に基づき、リ
リーフ弁20のリリーフ設定圧を高速段または低速段で
のパイロット圧Ps に対応する加速時に適したリリーフ
圧Pr に制御でき、車両の発進時や加速時では、リリー
フ弁20のリリーフ設定圧を高速段または低速段でのパ
イロット圧Ps に対応する発進、加速時に適したリリー
フ圧Pr に設定することにより、油圧モータ3に作用す
る駆動圧力が過大となったり、過小となったりするのを
確実に防止できる。さらに、車両の停止時には停止時に
適した高いリリーフ圧Pr に設定でき、車両を確実に停
止状態に保持できる。
【0060】従って本実施例では、車両の急発進,急加
速時等に油圧モータ3の駆動圧力を走行ペダル11Aの
操作量に基づく高速段または低速段に適したリリーフ圧
Prまで確実に減圧するように制御でき、油圧モータ3
によって車両を急発進,急加速させるときに衝撃が発生
するのを効果的に防止できると共に、発進,加速等を走
行ペダル11Aの操作でスムーズに行なうことができ、
加速フィーリング等を確実に向上できる。
【0061】また、車両の減速時には、車両の運動エネ
ルギーに応じた高速段用または低速段用の制動圧力を油
圧モータ3に作用させることができ、急減速時等に急ブ
レーキをかけたような衝撃が発生するのを効果的に防止
できると共に、トランスミッション5が低速段と高速段
のいずれに切換えられているときでも低速から高速に亘
る車両の全速度域でリリーフ圧Pr を可変に最適制御で
き、減速フィーリングを高めて操縦安定性や安全性を向
上できる等、種々の効果を奏する。
【0062】次に、図11は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、油圧モータ3に作用する圧力が所要
のリリーフ設定圧を越えたときに、このときの過剰圧を
リリーフさせる可変式のリリーフ圧設定手段を、カウン
タバランス弁15と油圧モータ3との間に位置して一対
の主管路4A,4B間にそれぞれ配設された一対のオー
バロードリリーフ弁41A,41Bと、該オーバロード
リリーフ弁41A,41Bのパイロット管路42A,4
2B間に設けられ、該パイロット管路42A,42Bの
うち、高圧側を選択する高圧選択弁としてのシャトル弁
43と、該シャトル弁43をタンク2に接続するタンク
管路44の途中に設けられ、オーバロードリリーフ弁4
1A,41Bのリリーフ圧Pr をコントローラ45から
の制御信号により可変に制御する可変式の圧力制御弁4
6とから構成したことにある。
【0063】ここで、コントローラ45は前記第1の実
施例で述べたコントローラ30とほぼ同様に構成され、
その記憶エリア45A内には図5ないし図10に示すマ
ップとほぼ同様のマップが格納されているものの、該コ
ントローラ45では圧力制御弁46の電磁比例ソレノイ
ド部46Aに出力する制御信号の電流値が、圧力制御弁
46に作用する圧力に対応して小さく設定されている。
また、オーバロードリリーフ弁41A,41Bは流出側
が管路47の基端側に接続され、該管路47の先端側は
カウンタバランス弁15と油圧モータ3との間でメイク
アップ用チェック弁16A,16Bを介して主管路4
A,4Bに接続されると共に、タンク管路17にも接続
されている。
【0064】そして、オーバロードリリーフ弁41A,
41Bはタンク管路44の途中に位置する圧力制御弁4
6によって常時は閉弁状態に保持され、油圧モータ3に
作用する駆動圧力または制動圧力が車両の発進,加速時
または減速時等に適したそれぞれのリリーフ圧Pr を越
えたときには、タンク管路44内に発生するパイロット
圧で圧力制御弁46が開弁することにより、オーバロー
ドリリーフ弁41A,41Bのいずれか一方がこれに連
動して開弁し、このときの過剰圧を管路47およびメイ
クアップ用チェック弁16A,16Bを介して主管路4
A,4Bのうち、低圧側の主管路4Aまたは4B内にリ
リーフさせる。なお、図11中に示すタンク管路44に
ついても実際にはセンタジョイント23を介して上部旋
回体側のタンク2に接続されている。
【0065】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、カウンタバランス弁
15と油圧モータ3との間に位置して一対の主管路4
A,4B間にそれぞれ配設された一対のオーバロードリ
リーフ弁41A,41Bのリリーフ圧Pr をコントロー
ラ45からの制御信号により圧力制御弁46で可変に制
御し、該圧力制御弁46を、オーバロードリリーフ弁4
1A,41Bのパイロット管路42A,42Bのうち、
高圧側をシャトル弁43を介してタンク2に接続するタ
ンク管路44の途中に設ける構成としから、オーバロ
ードリリーフ弁41A,41Bに作用する圧力に比較し
て圧力制御弁46に作用する圧力を大幅に低下させるこ
とができ、該圧力制御弁46を電磁比例ソレノイド部4
6Aと共に小型化してコストダウンを図ることができ
る。
【0066】次に、図12は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例でも前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、油圧モータ3に作用する圧力が所要
のリリーフ設定圧を越えたときに、このときの過剰圧を
リリーフさせる可変式のリリーフ圧設定手段を、カウン
タバランス弁15と油圧モータ3との間に位置して一対
の主管路4A,4B間にそれぞれ接続された一対のバイ
パス管路51A,51Bと、該バイパス管路51A,5
1Bの途中にそれぞれ設けられ、コントローラ52から
の制御信号によりリリーフ圧Pr を可変に制御する一対
の設定圧可変式のリリーフ弁53A,53Bとから構成
したことにある。
【0067】ここで、コントローラ52は前記第1の実
施例で述べたコントローラ30とほぼ同様に構成され、
その記憶エリア52A内には図5ないし図10に示すマ
ップとほぼ同様のマップが格納されているものの、該コ
ントローラ52はリリーフ弁53A,53Bの電磁比例
ソレノイド部54A,54Bにそれぞれ減速用または加
速用等の制御信号を出力する構成となっている。
【0068】また、バイパス管路51A,51Bはその
途中に位置するリリーフ弁53A,53Bが常時は閉弁
状態に保持されることにより、主管路4A,4B間がバ
イパス管路51A,51Bを介して連通するのを防止
し、主管路4A,4B内に油圧モータ3の駆動圧力また
は制動圧力が発生するのを保証している。そして、油圧
モータ3に作用する駆動圧力または制動圧力が車両の発
進,加速時または減速時等に適したそれぞれのリリーフ
圧Pr を越えたときには、バイパス管路51A,51B
の途中でリリーフ弁53A,53Bのいずれか一方が開
弁することにより、このときの過剰圧を主管路4A,4
Bのうち、低圧側の主管路4Aまたは4B内にリリーフ
させる。
【0069】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、カウンタバランス弁
15と油圧モータ3との間に位置して一対の主管路4
A,4B間にそれぞれバイパス管路51A,51Bを介
してリリーフ弁53A,53Bを配設したから、前記第
1の実施例で用いているシャトル弁18等を不要にで
き、油圧回路を簡略化することができる。
【0070】また、コントローラ52は主管路4A,4
B内の圧力を圧力センサ(図示せず)から読込み、この
圧力に基づいてリリーフ弁53A,53Bの電磁比例ソ
レノイド部54A,54Bに選択的に制御信号を出力す
るようにすればよく、この場合、主管路4A,4Bのう
ち主管路4A内の圧力が高いときにはリリーフ弁53A
に制御信号を出力し、主管路4B内の圧力が高いときに
はリリーフ弁53Bに制御信号を出力することにより、
油圧モータ3に作用する駆動圧力または制動圧力を車両
の発進,加速時または減速時等に適したそれぞれのリリ
ーフ圧Pr 以下に抑えることができ、操縦安定性や安全
性を効果的に向上できる。
【0071】次に、図13は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例の特徴は、車両の減速時にトランスミッシ
ョンが高速段に切換えられているか、低速段に切換えら
れているかを判定し、高速段に切換えられているときに
は、リリーフ圧設定手段によるリリーフ設定圧を車両の
走行速度に基づき高速段に適した圧力に制御し、低速段
に切換えられているときには、リリーフ圧設定手段によ
るリリーフ設定圧を車両の走行速度に基づき低速段に適
した圧力に制御する構成としたことにある。なお、本実
施例では前記第2の実施例と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0072】図中、61は制御弁9とカウンタバランス
弁15との間に位置して主管路4A,4B間に設けられ
た高圧選択弁としてのシャトル弁を示し、該シャトル弁
61は主管路4A,4Bのうち、高圧側となる主管路4
Aまたは4Bを選択し、例えば油圧モータ3の駆動圧力
を制御管路62内に導くことにより、後述の切換弁63
を初期位置(a)から切換位置(b)にこのときの駆動
圧力に応じて切換えさせる。
【0073】63はシャトル弁43と圧力制御弁46と
の間に位置してタンク管路44の途中に設けられ、オー
バロードリリーフ弁41A,41Bおよび圧力制御弁4
6等と共にリリーフ圧設定手段を構成する切換弁を示
し、該切換弁63は3ポート2位置の油圧パイロット式
方向切換弁によって構成され、常時はばね63Aによっ
て初期位置(a)に保持されている。また、該切換弁6
3は油圧パイロット部63Bが制御管路62およびシャ
トル弁61を介して高圧側の主管路4Aまたは4Bに接
続され、例えば制御弁9が中立位置(イ)から切換位置
(ロ)または(ハ)に切換えられたときに、油圧モータ
3の駆動圧力によりばね63Aに抗して初期位置(a)
から切換位置(b)に切換えられる。
【0074】そして、該切換弁63は切換位置(b)に
切換えられたときに、リリーフ弁64によってオーバロ
ードリリーフ弁41A,41Bのリリーフ圧を、例えば
350kg/cm2程度に設定し、車両の加速時等に油圧モ
ータ3に過剰圧が作用するのを防止するようになってい
る。また、車両の減速時等に制御弁9が中立位置(イ)
に戻され、切換弁63がばね63Aによって初期位置
(a)に復帰したときには、オーバロードリリーフ弁4
1A,41Bのリリーフ圧が圧力制御弁46によって設
定され、該圧力制御弁46は後述するコントローラ65
からの制御信号によりリリーフ圧を可変に制御する。
【0075】さらに、65はマイクロコンピュータ等か
らなる制御装置としてのコントローラを示し、該コント
ローラ65は前記第1の実施例で述べたコントローラ3
0とほぼ同様に構成されているものの、該コントローラ
65はその入力側が回転数センサ25および速度段選択
スイッチ29等に接続され、出力側が圧力制御弁46の
電磁比例ソレノイド部46A等に接続されている。そし
て、該コントローラ65は電磁比例ソレノイド部46A
に制御信号を出力することにより、オーバロードリリー
フ弁41A,41Bのリリーフ圧制御処理等を行うよう
になっている。また、該コントローラ65の記憶回路に
はその記憶エリア65A内に、図5中に実線で例示した
走行速度算定マップ、図6中に実線で例示した特性線3
1からなるリリーフ圧算定マップ、図7中に実線で例示
した特性線32からなるリリーフ圧算定マップおよび図
10中に実線で例示した特性線35からなる電流値変換
マップ等が格納されている。
【0076】ここで、該コントローラ65は図3に示す
ステップ1〜ステップ6に亘る処理と図4に示すステッ
プ10〜ステップ12に亘る処理とを繰返し、車両の減
速時にトランスミッション5が高速段に切換えられてい
るか、低速段に切換えられているかに基づきそれぞれの
速度段に適した減速用の制御信号を圧力制御弁46の電
磁比例ソレノイド部46Aに出力し、油圧モータ3に作
用する制動圧力が車両の減速時に高速段に適したリリー
フ圧Pr (図6参照)または低速段に適したリリーフ圧
Pr (図7参照)を越えたときに、タンク管路44内に
発生するパイロット圧で圧力制御弁46が開弁すること
により、オーバロードリリーフ弁41A,41Bのいず
れか一方をこれに連動して開弁させ、このときの過剰圧
を管路47およびメイクアップ用チェック弁16A,1
6Bを介して主管路4A,4Bのうち、低圧側の主管路
4Aまたは4B内にリリーフさせる。
【0077】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、車両の走行時や加速
時に切換弁63が切換位置(b)に切換えられると、リ
リーフ弁64によってオーバロードリリーフ弁41A,
41Bのリリーフ圧を、例えば350kg/cm2程度に設
定し、車両の加速時等に油圧モータ3に過剰圧が作用す
るのを防止できる。そして、コントローラ65によって
車両の走行状態判別処理等を行う必要がなくなり、コン
トローラ65の処理動作を簡略化することができる。
【0078】また、車両の減速時等に制御弁9が中立位
置(イ)に戻され、切換弁63がばね63Aによって初
期位置(a)に復帰したときには、オーバロードリリー
フ弁41A,41Bのリリーフ圧を圧力制御弁46によ
って設定し、該圧力制御弁46の設定圧をコントローラ
65からの制御信号で可変に制御することにより、車両
に減速時に油圧モータ3の制動圧力をトランスミッショ
ン5の高速段と低速段とにそれぞれ適した圧力に車両の
走行速度Vに基づいて制御できる。
【0079】次に、図14は本発明の第5の実施例を示
し、本実施例では前記第4の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、切換弁63とタンク2との間に位置
してタンク管路44の途中に電磁弁71と圧力制御弁7
2,73とを設け、電磁弁71が高速位置(H)にある
ときには圧力制御弁72によってオーバロードリリーフ
弁41A,41Bのリリーフ圧を可変に制御し、電磁弁
71が低速位置(L)に切換えられたときには圧力制御
弁73によってオーバロードリリーフ弁41A,41B
のリリーフ圧を可変に制御する構成としたことにある。
【0080】ここで、圧力制御弁72,73は前記第2
の実施例で述べた圧力制御弁46とほぼ同様に構成さ
れ、コントローラ74からの制御信号が電磁比例ソレノ
イド部72A,73Aに供給されることにより、オーバ
ロードリリーフ弁41A,41Bのリリーフ圧Pr を可
変に制御するものの、該圧力制御弁72は油圧モータ3
に作用する制動圧力が車両の減速時に高速段に適したリ
リーフ圧Pr (図6参照)を越えたときに、タンク管路
44内に発生するパイロット圧で開弁し、圧力制御弁7
3は制動圧力が低速段に適したリリーフ圧Pr (図7参
照)を越えたときに開弁するようになっている。
【0081】また、電磁弁71は速度段選択スイッチ2
9が開成されているときにばね71Aによって高速位置
(H)に保持され、車両の減速時等に切換弁63がばね
63Aによって初期位置(a)に復帰したときには、オ
ーバロードリリーフ弁41A,41Bのリリーフ圧を圧
力制御弁72によって可変に制御させる。また、該電磁
弁71は速度段選択スイッチ29が閉成されソレノイド
部71Bが励磁されたときに低速位置(L)に切換えら
れ、このときには圧力制御弁73によってオーバロード
リリーフ弁41A,41Bのリリーフ圧を可変に制御さ
せる。
【0082】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第4の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、切換弁63と圧力制
御弁72,73との間に位置してタンク管路44の途中
に設けた電磁弁71が速度段選択スイッチ29によって
切換操作されるから、コントローラ74によって速度段
判定処理を行う必要がなくなり、コントローラ74の処
理動作を簡略化することができる。
【0083】次に、図15は本発明の第6の実施例を示
し、本実施例では前記第5の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、切換弁63と圧力制御弁72,73
との間に位置してタンク管路44の途中に空圧パイロッ
ト式の切換弁81を設け、該切換弁81が高速位置
(H)にあるときには圧力制御弁72によってオーバロ
ードリリーフ弁41A,41Bのリリーフ圧を可変に制
御し、切換弁81が低速位置(L)に切換えられたとき
には圧力制御弁73によってオーバロードリリーフ弁4
1A,41Bのリリーフ圧を可変に制御する構成とした
ことにある。
【0084】ここで、切換弁81は速度段選択スイッチ
29が開成されエア切換弁27が高速位置(H)にある
ときにばね81Aによって高速位置(H)に保持され、
車両の減速時等に切換弁63がばね63Aによって初期
位置(a)に復帰したときには、オーバロードリリーフ
弁41A,41Bのリリーフ圧を圧力制御弁72によっ
て可変に制御させる。また、該切換弁81は速度段選択
スイッチ29が閉成されエア切換弁27が低速位置
(L)に切換えられたときに、圧気源26からのエアに
よって低速位置(L)に切換えられ、このときには圧力
制御弁73によってオーバロードリリーフ弁41A,4
1Bのリリーフ圧を可変に制御させる。
【0085】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第5の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0086】次に、図16は本発明の第7の実施例を示
し、本実施例では前記第6の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、切換弁63の油圧パイロット部63
Bをパイロット管路91に接続し、該パイロット管路9
1をパイロット弁11とスローリターン弁14との間で
パイロット管路12から分岐させることにより、走行ペ
ダル11Aの踏込み操作に応じて切換弁63を初期位置
(a)から切換位置(b)に切換える構成としたことに
ある。
【0087】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第6の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0088】なお、前記各実施例では、図3および図4
に示すプログラムのうち、ステップ2が本発明の構成要
件である走行状態判別手段の具体例を示し、ステップ3
が速度検出手段の具体例を示し、ステップ5,6および
ステップ8〜ステップ11が制御信号出力手段の具体例
を示し、ステップ4,7が速度段判定手段の具体例を示
している。
【0089】また、前記第1ないし第3の実施例では、
圧力センサ24で検出したパイロット圧Ps 等に基づき
車両の走行状態を判別するものとして述べたが、これに
替えて、回転数センサ25で検出した走行軸7の回転数
Nに基づき車両の走行状態を判別してもよく、圧力セン
サ24と回転数センサ25とからの信号に基づいて車両
の走行状態を判別するようにしてもよい。
【0090】さらに、前記各実施例では、コントローラ
30(45,52,65,74,101)の記憶エリア
30A(45A,52A,65A,74A,101A)
内に、図6、図7中に実線で例示した特性線31,32
からなるリリーフ圧算定マップまたは図8、図9中に実
線で例示した特性線33,34からなるリリーフ圧算定
マップ等を格納するものとして述べたが、これに替え
て、図6、図7中に点線で示すような特性線31A,3
2Aをもったリリーフ圧算定マップまたは図8、図9中
に点線で示すような特性線33A,34Aをもったリリ
ーフ圧算定マップをそれぞれ記憶エリア30A(45
A,52A,65A,74A,101A)内に格納する
ようにしてもよい。。
【0091】一方、前記各実施例では、リリーフ弁20
(41A,41B、53A,53B)のリリーフ圧Pr
を電磁比例ソレノイド部20A(46A,54A,54
B,72A,73A)により図2に実線で示す特性線2
1に沿って可変に設定するものとして述べたが、これに
替えて、特性線21とは逆特性となる図2中に点線で示
す特性21Aをもってリリーフ弁20(41A,41
B、53A,53B)のリリーフ圧Pr を可変に設定す
るようにしてもよく、この場合には、断線事故等が起き
たときにリリーフ弁20(41A,41B、53A,5
3B)のリリーフ圧Pr を最高圧に保持でき、フェイル
セーフ機能を与えることができる。また、この場合に
は、図10中に点線で示す特性線35Aからなる電流値
変換マップを記憶エリア30A(45A,52A,65
A,74A,101A)内に格納する構成とすればよ
い。
【0092】さらにまた、前記図13ないし図15に示
す第4ないし第6の実施例では、オーバロードリリーフ
弁41A,41B、圧力制御弁46(72,73)およ
び切換弁63等によってリリーフ圧設定手段を構成する
ものとして述べたが、これに替えて、図17に示す変形
例のように第1の実施例で述べたシャトル弁18、タン
ク管路19およびリリーフ弁20に切換弁63を組込む
構成としてもよく、この場合には、コントローラ101
によって車両の走行状態判別処理等を行う必要がなくな
り、コントローラ101の処理動作を簡略化することが
できる。また、前記図16に示す第7の実施例について
もこれと同様の変更が可能である。
【0093】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の
明によれば、油圧モータと制御弁との間に位置して各主
管路の途中に過剰圧をリリーフさせる可変式のリリーフ
圧設定手段を設け、走行状態判別手段により車両が減速
中であると判別したときには、前記リリーフ圧設定手段
のリリーフ設定圧を、トランスミッションが高速段に切
換えられているときと低速段に切換えられているときと
で、車両の減速中の走行速度に基づきそれぞれの速度段
に適した圧力に可変に制御する構成としたから、トラン
スミッションが高速段に切換えられているときと低速段
に切換えられているときとでそれぞれのリリーフ設定圧
を、車両の減速時における走行速度に応じそれぞれの
速度段に適した圧力に可変に制御でき、走行速度に対応
するエネルギーをもって走行している減速時の車両に対
して、このときのエネルギーに対応した制動圧力を油圧
モータに作用させることができる。従って、油圧モータ
に作用する制動圧力が過大となったり、過小となったり
するのを防止でき、減速時の衝撃を効果的に緩和できる
と共に、減速フィーリングを効果的に高めることがで
き、操縦安定性や安全性を確実に向上させることができ
る。
【0094】また、請求項2に記載の発明は、操作手段
の操作量を検出する操作量検出手段を備え、走行状態判
別手段は、該操作量検出手段と速度検出手段のうち少な
くとも一方から出力される信号に基づき車両の走行状態
を判別する構成としているので、車両の走行状態を、
両が減速中であるか、加速中であるかとして確実に判別
することができる。 また、請求項3に記載の発明による
と、制御装置は、走行状態判別手段によって車両が加速
中であると判別したときに、リリーフ圧設定手段のリリ
ーフ設定圧を操作量検出手段からの信号に基づき加速時
に適した圧力に制御するように、前記リリーフ圧設定手
段に加速用の制御信号を出力する構成としているので
車両の発進時や加速時には、トランスミッションが高速
段に切換えられているときと低速段に切換えられている
ときとでそれぞれのリリーフ設定圧を、操作手段の操作
量に応じそれぞれの速度段に適した圧力に可変に制御
でき、油圧モータに作用する駆動圧力が過大となった
り、過小となったりするのを防止できる。これにより、
トランスミッションがいずれの速度段に切換えられてい
るときでも車両の全速度域に亘ってリリーフ圧を可変に
制御でき、減速時や加速時の衝撃を効果的に緩和できる
と共に、減速フィーリングや加速フィーリングを効果的
に高めることができ、操縦安定性や安全性を確実に向上
させることができる。
【0095】一方、請求項4に記載の発明は、トランス
ミッションの速度段を検出する速度段検出手段を備える
ことにより、制御装置の速度段判定手段は、該速度段検
出手段からの信号に基づき、前記トランスミッションが
少なくとも高速段と低速段のいずれに切換えられている
かを判定することができるまた、請求項5に記載の発
明によると、制御装置は、速度段判定手段によってトラ
ンスミッションが高速段に切換えられていると判定した
ときに、リリーフ圧設定手段のリリーフ設定圧を操作量
検出手段からの信号に基づき高速段での加速時に適した
圧力に制御するように、前記リリーフ圧設定手段に高速
段での加速用制御信号を出力する第3の制御信号出力手
段と、前記速度段判定手段によって前記トランスミッシ
ョンが低速段に切換えられていると判定したときに、前
記リリーフ圧設定手段のリリーフ設定圧を前記操作量検
出手段からの信号に基づき低速段での加速時に適した圧
力に制御するように、前記リリーフ圧設定手段に低速段
での加速用制御信号を出力する第4の制御信号出力手段
とを有する構成としているので、トランスミッションが
いずれの速度段に切換えられているときでも車両の全速
度域に亘ってリリーフ圧を可変に制御でき、減速時や加
速時の衝撃を効果的に緩和できると共に、減速フィーリ
ングや加速フィーリングを効果的に高めることができ、
操縦安定性や安全性を確実に向上させることができる
また、請求項6に記載の発明によると、走行状態判別手
段は、操作量検出手段からの信号と速度検出手段からの
信号とに基づき車両の走行状態を判別することができ
る。 一方、請求項7に記載の発明は、一対の主管路の途
中に油圧モータと制御弁との間に位置してカウンタバラ
ンス弁を設け、リリーフ圧設定手段を該カウンタバラン
ス弁と油圧モータとの間に位置して前記各主管路の途中
に設ける構成としているので、前述した各請求項に記載
の発明と同様の効果を得ることができるまた、請求項
8に記載の発明は、リリーフ圧設定手段を高圧選択弁と
設定圧可変式のリリーフ弁とから構成しているので、前
記カウンタバランス弁と油圧モータとの間に位置して一
対の主管路間に配設された高圧選択弁により、前記各主
管路のうち高圧側の圧油を選択することができ、高圧選
択弁をタンクと接続するタ ンク管路の途中に設けられた
設定圧可変式のリリーフ弁により、前記高圧選択弁から
タンク管路へと流れる圧油のリリーフ圧を制御信号出力
手段からの制御信号に従って可変に制御することがで
き、前述した各請求項に記載の発明と同様の効果を得る
ことができる。 さらに、請求項9に記載の発明は、リリ
ーフ圧設定手段を、カウンタバランス弁と油圧モータと
の間に位置して一対の主管路間にそれぞれ配設された一
対のオーバロードリリーフ弁と、可変式の圧力制御弁と
から構成しているので、この圧力制御弁により各オーバ
ロードリリーフ弁のリリーフ圧を制御信号出力手段から
の制御信号に従って可変に制御することができ、前述し
た各請求項に記載の発明と同様の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるホイール式油圧シ
ョベル用の油圧モータ駆動回路を示す油圧回路図であ
る。
【図2】図1中のリリーフ弁によるリリーフ圧と電磁比
例ソレノイド部に印加される制御信号の電流との関係を
示す特性線図である。
【図3】コントローラによるリリーフ弁のリリーフ圧制
御処理を示す流れ図である。
【図4】図3に続くリリーフ弁のリリーフ圧制御処理を
示す流れ図である。
【図5】コントローラの記憶エリア内に格納された走行
速度算定マップの説明図である。
【図6】コントローラの記憶エリア内に格納された高速
段でのリリーフ圧算定マップの説明図である。
【図7】コントローラの記憶エリア内に格納された低速
段でのリリーフ圧算定マップの説明図である。
【図8】コントローラの記憶エリア内に格納された高速
段での他のリリーフ圧算定マップの説明図である。
【図9】コントローラの記憶エリア内に格納された低速
段での他のリリーフ圧算定マップの説明図である。
【図10】コントローラの記憶エリア内に格納された電
流値変換マップの説明図である。
【図11】第2の実施例によるホイール式油圧ショベル
用の油圧モータ駆動回路を示す油圧回路図である。
【図12】第3の実施例によるホイール式油圧ショベル
用の油圧モータ駆動回路を示す油圧回路図である。
【図13】第4の実施例によるホイール式油圧ショベル
用の油圧モータ駆動回路を示す油圧回路図である。
【図14】第5の実施例によるホイール式油圧ショベル
用の油圧モータ駆動回路を示す油圧回路図である。
【図15】第6の実施例によるホイール式油圧ショベル
用の油圧モータ駆動回路を示す油圧回路図である。
【図16】第7の実施例によるホイール式油圧ショベル
用の油圧モータ駆動回路を示す油圧回路図である。
【図17】変形例によるホイール式油圧ショベル用の油
圧モータ駆動回路を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 タンク 3 油圧モータ 4A,4B 主管路 5 トランスミッション 6 車輪 7 走行軸 8 ミッションシリンダ 9 制御弁 11 パイロット弁(操作手段) 11A 走行ペダル 12 パイロット管路 13 前後進切換弁 15 カウンタバランス弁 17,19,44 タンク管路 18 シャトル弁(高圧選択弁) 20,53A,53B リリーフ弁(リリーフ圧設定手
段) 20A,46A,54A,54B,72A,73A 電
磁比例ソレノイド部 24 圧力センサ(操作量検出手段) 25 回転数センサ(速度検出手段) 26 圧気源 27 エア切換弁 29 速度段選択スイッチ(速度段検出手段) 30,45,52,65,74,101 コントローラ
(制御装置) 41A,41B オーバロードリリーフ弁(リリーフ圧
設定手段) 46,72,73 圧力制御弁 51A,51B バイパス管路 63 切換弁 64 リリーフ弁 71 電磁弁 81 切換弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−244669(JP,A) 特開 昭64−35169(JP,A) 特開 平4−19466(JP,A) 特開 昭60−121354(JP,A) 特開 昭62−242172(JP,A) 実開 平1−166162(JP,U) 実開 平2−144824(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 47/02 F16H 61/40

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され、原動機によって駆動さ
    れる油圧ポンプと、該油圧ポンプとタンクとに一対の主
    管路を介して接続され、該油圧ポンプからの圧油が給排
    されることにより前記車両を走行させる走行用の油圧モ
    ータと、該油圧モータの出力軸と前記車両の走行軸との
    間に配設され、前記出力軸の回転を少なくとも高速段と
    低速段とに変速して車両の走行軸に伝達するトランスミ
    ッションと、前記油圧ポンプ、タンクと油圧モータとの
    間に位置して前記各主管路の途中に設けられ、前記油圧
    モータに給排される圧油の流量および方向を制御する制
    御弁と、該制御弁を操作量に応じて切換操作する走行用
    の操作手段と、前記油圧モータと制御弁との間に位置し
    て前記各主管路の途中に設けられ、前記油圧モータに作
    用する圧力が所要のリリーフ設定圧を越えたときに、こ
    のときの過剰圧をリリーフさせる可変式のリリーフ圧設
    定手段と、該リリーフ圧設定手段に制御信号を出力し、
    該リリーフ圧設定手段によるリリーフ設定圧を可変に制
    御する制御装置と、前記車両の走行速度を検出する速度
    検出手段とからなり 記制御装置は、前記トランスミッションが高速段に切
    換えられたときに、前記リリーフ圧設定手段のリリーフ
    設定圧を前記速度検出手段からの信号に基づき高速段に
    適した圧力に制御するように、前記リリーフ圧設定手段
    に高速段用の制御信号を出力する第1の制御信号出力手
    段と、前記トランスミッションが低速段に切換えられた
    ときに、前記リリーフ圧設定手段のリリーフ設定圧を前
    記速度検出手段からの信号に基づき低速段に適した圧力
    に制御するように、前記リリーフ圧設定手段に低速段用
    の制御信号を出力する第2の制御信号出力手段と、前記
    車両の走行状態を判別する走行状態判別手段とを有し、 前記制御装置は、該走行状態判別手段によって前記車両
    が減速中であると判別したときに、前記第1の制御信号
    出力手段と第2の制御信号出力手段とのいずれか一方か
    ら前記制御信号を出力 する構成としてなる作業車両の走
    行用油圧モータ駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記操作手段の操作量を検出する操作量
    検出手段を備え、前記走行状態判別手段は、該操作量検
    出手段と前記速度検出手段とのうち少なくとも一方から
    出力される信号に基づき前記車両の走行状態を判別す
    成としてなる請求項1に記載の作業車両の走行用油圧
    モータ駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記操作手段の操作量を検出する操作量
    検出手段を備え、前記制御装置は、前記走行状態判別手
    段によって前記車両が加速中であると判別したときに、
    前記リリーフ圧設定手段のリリーフ設定圧を前記操作量
    検出手段からの信号に基づき加速時に適した圧力に制御
    するように、前記リリーフ圧設定手段に加速用の制御信
    号を出力する構成としてなる請求項に記載の作業車両
    の走行用油圧モータ駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記トランスミッションの速度段を検出
    する速度段検出手段を備え、前記制御装置は該速度段検
    出手段からの信号に基づき、前記トランスミッションが
    少なくとも高速段と低速段のいずれに切換えられている
    かを判定する速度段判定手段を有してなる請求項2また
    は3に記載の作業車両の走行用油圧モータ駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記速度段判定手段に
    よって前記トランスミッションが高速段に切換えられて
    いると判定したときに、前記リリーフ圧設定手段のリリ
    ーフ設定圧を前記操作量検出手段からの信号に基づき高
    速段での加速時に適した圧力に制御するように、前記リ
    リーフ圧設定手段に高速段での加速用制御信号を出力す
    る第3の制御信号出力手段と、前記速度段判定手段によ
    って前記トランスミッションが低速段に切換えられてい
    判定したときに、前記リリーフ圧設定手段のリリー
    フ設定圧を前記操作量検出手段からの信号に基づき低速
    段での加速時に適した圧力に制御するように、前記リリ
    ーフ圧設定手段に低速段での加速用制御信号を出力する
    第4の制御信号出力手段とを有する構成としてなる請求
    項4に記載の作業車両の走行用油圧モータ駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記走行状態判別手段は、前記操作量検
    出手段からの信号と前記速度検出手段からの信号とに基
    づき前記車両の走行状態を判別してなる請求項2,3,
    4または5に記載の作業車両の走行用油圧モータ駆動回
    路。
  7. 【請求項7】 前記一対の主管路の途中には前記油圧モ
    ータと制御弁との間に位置してカウンタバランス弁を設
    け、前記リリーフ圧設定手段は該カウンタバランス弁と
    油圧モータとの間に位置して前記各主管路の途中に設け
    てなる請求項1,2,3,4,5または6に記載の作業
    車両の走行用油圧モータ駆動回路。
  8. 【請求項8】 前記リリーフ圧設定手段は、前記カウン
    タバランス弁と油圧モータとの間に位置して前記一対の
    主管路間に配設され、該各主管路のうち高圧側の圧油を
    選択する高圧選択弁と、該高圧選択弁をタンクと接続す
    るタンク管路の途中に設けられ、前記制御信号出力手段
    からの制御信号によりリリーフ圧を可変に設定する設定
    圧可変式のリリーフ弁とから構成してなる請求項7に記
    載の作業車両の走行用油圧モータ駆動回路。
  9. 【請求項9】 前記リリーフ圧設定手段は、前記カウン
    タバランス弁と油圧モータとの間に位置して前記一対の
    主管路間にそれぞれ配設された一対のオーバロードリリ
    ーフ弁と、該各オーバロードリリーフ弁のリリーフ圧を
    前記制御信号出力手段からの制御信号により可変に制御
    する可変式の圧力制御弁とから構成してなる請求項7に
    記載の作業車両の走行用油圧モータ駆動回路。
JP36081192A 1992-12-28 1992-12-28 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路 Expired - Fee Related JP3431651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36081192A JP3431651B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36081192A JP3431651B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06201019A JPH06201019A (ja) 1994-07-19
JP3431651B2 true JP3431651B2 (ja) 2003-07-28

Family

ID=18471025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36081192A Expired - Fee Related JP3431651B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3431651B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3654599B2 (ja) 1994-09-09 2005-06-02 株式会社小松製作所 油圧式駆動装置の変速装置およびその変速制御方法
FR2860560B1 (fr) * 2003-10-03 2008-02-22 Poclain Hydraulics Ind Circuit hydraulique ouvert comprenant un dispositif de valve de delestage
JP2008039139A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧駆動車両の走行制御装置
JP5301509B2 (ja) * 2010-08-31 2013-09-25 日立建機株式会社 作業車両の走行制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06201019A (ja) 1994-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4436647B2 (ja) 油圧駆動車両の走行制御装置および油圧駆動車両
KR101358570B1 (ko) 유압식 주행 차량의 주행 제어 장치
JP5247025B2 (ja) 油圧式走行車両の走行制御装置
JP6993899B2 (ja) 建設機械の油圧システム
JP4216200B2 (ja) 油圧駆動車両の走行制御装置、油圧駆動車両、およびホイール式油圧ショベル
US7506717B2 (en) Hydraulically driven vehicle
JP5138216B2 (ja) 油圧式走行車両の走行制御装置
JP3431651B2 (ja) 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路
EP2055992B1 (en) Travel control device for hydraulically driven vehicle
JP3266348B2 (ja) 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路
JP4069795B2 (ja) 油圧走行駆動装置
JPH0744501Y2 (ja) 走行用油圧モータ駆動回路
JPH0658411A (ja) Hst油圧走行駆動装置
JPH06193731A (ja) 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路
JP3670718B2 (ja) 油圧走行車両の油圧制御装置
JPH0771410A (ja) 可変容量型油圧モータ駆動装置
JP3053998B2 (ja) 作業車両の走行油圧制御装置
JP2889002B2 (ja) 作業車両の走行油圧回路
JP2527841Y2 (ja) 液圧式走行ブレーキを備えた油圧駆動走行車両
JPH06249339A (ja) Hst油圧走行駆動装置
JP2719388B2 (ja) 油圧駆動車両の走行油圧制御装置
JP3147249B2 (ja) 走行用ポンプ圧の制御装置
KR100682565B1 (ko) 유압 구동 차량의 주행 제어 장치, 유압 구동 차량, 및휠식 유압 셔블
JPH03219167A (ja) 建設機械の油圧閉回路
KR100386347B1 (ko) 바퀴식 굴삭기의 1속 정지 충격 감소 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees