JPH0744418B2 - 圧電振動子 - Google Patents

圧電振動子

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JPH0744418B2
JPH0744418B2 JP63218884A JP21888488A JPH0744418B2 JP H0744418 B2 JPH0744418 B2 JP H0744418B2 JP 63218884 A JP63218884 A JP 63218884A JP 21888488 A JP21888488 A JP 21888488A JP H0744418 B2 JPH0744418 B2 JP H0744418B2
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正敏 梶原
二郎 井上
弘明 開田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圧電振動子に関し、更に詳しくは、小形化に
適し且つ量産しやすい構造の圧電振動子に関する。
〔従来の技術〕 第6図及び第7図に従来の圧電振動子の一例を示す。
この圧電振動子101は、音叉部102aを有する圧電基板102
を、外部との接続用の電極103f,103gを形成したベース
板103上に接着し、圧電基板102を囲むように枠形スペー
サ104を接着し、更に、蓋板105を接着した構造となって
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の圧電振動子101では、圧電基板102よりも枠形
スペーサ104のサイズが大きく、更にその枠形スペーサ1
04よりもベース板103のサイズが大きい。
すなわち、圧電基板102のサイズを限界まで小形化して
も、それよりも圧電振動子101の外形サイズが2回りほ
ど大きくなってしまう問題点がある。
更に、圧電基板102と,ベース板103と,枠形スペーサ10
4の相互の位置決めを正確に行わねばならないなどの製
造上の困難性があり、量産化しにくい問題点がある。
従って、本発明の目的とするところは、外形サイズを小
形化できるとともに、量産しやすい構造とした圧電振動
子を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の圧電振動子は、音叉部形成辺からスリットを刻
設することにより形成された音叉部を有する圧電基板
と、その圧電基板の音叉部形成辺に空隙をあけて突き合
わされるように配設されるこの圧電基板とは別体の独立
したスペーサと、前記圧電基板およびスペーサをサンド
イッチ状に表面側と裏面側とから挟む表面側シートおよ
び裏面側シートとを具備し、これら圧電基板とスペーサ
と表面側シート裏面側シートが少なくとも音叉部近傍を
除いて接着により一体化されてなることを構成上の特徴
とするものである。
〔作用〕
本発明の圧電振動子は、表面側シートと裏面側シートの
間に、圧電基板とスペーサとをサンドイッチ状に挟んだ
構造なので、圧電基板のサイズよりも圧電振動子の外形
サイズが極端に大きくなることはない。
従って、圧電基板のサイズを小さくできる限界近くまで
圧電振動子の外形サイズを小形化できることとなる。
また、基本的には、3枚の板状物を張り合わせることに
より製造できるから、製造上の困難性が少なく、量産性
が改善される。
更に、圧電基板がその音叉部近傍を除いて固定されるか
ら、特性的にも向上する。
〔実施例〕
以下、図に示す実施例に基づいて本発明を更に詳しく説
明する。ここに第1図は本発明の一実施例の圧電振動子
の斜視図、第2図は第1図に示す圧電振動子の分解斜視
図、第3図は本発明の他の実施例の圧電振動子の第2図
相当図、第4図は本発明の更に他の実施例の圧電振動子
の第2図相当図、第5図は本発明の更にまた他の実施例
の圧電振動子の第2図相当図である。尚、以下の実施例
により本発明が限定されるものではない。
第1図に示すように、圧電振動子1は、圧電基板2とス
ペーサ4とを、表面側シート5と裏面側シート6とでサ
ンドイッチ状に挟み、接着剤7,8で一体化した基本的構
造をしている。
第2図に示すように、圧電基板2は、方形の一辺に音叉
部2aを形成したものである。2bは音叉部形成用スリッ
ト、2cは音叉部分離用スリットである。音叉部形成用ス
リット2bの最深部近傍の表面と裏面にはそれぞれ電極2d
と2eが形成されている。又、外部との接続用の電極2f
2gがそれぞれ表面側及び裏面側に設けられている。
スペーサ4は、圧電基板2とは別体で独立したこの圧電
基板2とほぼ同じ厚さの板状体により形成されており、
圧電基板2の音叉部2aに空隙3を開けて突き合わされる
ように配設される。
表面側シート5及び裏面側シート6は、圧電基板2とス
ペーサ4とを合あわせた大きさにほぼ等しく、切り欠き
部5a,5b及び8a,8bを形成され、更に周縁に沿って接着剤
7及び8を塗布されている。
圧電基板2及びスペーサ4を表面側シート5及び裏面側
シート6でサンドイッチ状に挟むと、接着剤7及び8の
厚みがあるために、少なくとも圧電基板2の音叉部2a
近傍には空隙が形成される。従って、音叉部2aの圧電振
動が妨げられることはない。
又、第1図に示すように、空隙3の両端部分3aには接着
剤7及び8が流れ込むので、音叉部2aの気密性が保たれ
る。
かかる圧電振動子1の外形サイズは、圧電基板2のサイ
ズよりもスペーサ4のサイズだけ大きくなるが、従来よ
りも圧電基板2のサイズに近くなる。従って、小形化で
きることになる。
また、基本的に板状物を張り合わせる技術により製造で
きるので、製造が容易となり、量産性に優れたものとな
る。
更に、音叉部2aの近傍は空隙になるが、その周辺は接着
剤7,8にて固定されるから、良好に振動の閉じ込めが行
われ、特性が向上する。一例では、周波数特性の山谷比
が従来の約50dBから約60dBに改善された。
尚、接着剤7,8のいずれか一方または両方を圧電基板2
およびスペーサ4に塗布してもよい。
次に第3図に示す圧電振動子11は、本発明の他の実施例
を示すものである。
この圧電振動子11では、音叉部12aにおいて、音叉部形
成用スリット12bの端縁に沿って電極12dが形成され、
又、その電極12dの両側に電極12eが設けられている。
又、図に現れていないが、裏面には、前記電極12d,12e
に共通して対向する電極が設けられている。12f,12g
外部への接続電極であり、これらの位置に合わせて表面
側シート15には切り欠き部15a,15bが形成されている。
接続電極12f,12gが表面側のみになるので、裏面側シー
ト16には切り欠き部は設けられていない。
表面側シート15の周縁に沿って接着剤17が塗布され、
又、裏面側シート16の周縁に沿って接着剤18が塗布さ
れ、これらによって圧電基板12とスペーサ4と表面側シ
ート15と裏面側シート16とが接着され一体化される。
次に、第4図は本発明の更に他の実施例の圧電振動子21
を示すものである。
前記実施例の圧電振動子11と異なる点は、前記圧電振動
子11の表面側シート15に、更に、切り欠き部25cが設け
られ、又、各切り欠き部25a,25b,25cの周縁に沿って電
極25d,25e,25fが形成され、電極25eと25fとは接続電極2
5gで接続されていることである。又、前記スペーサ4に
加えて電極24aが形成されていることである。このよう
な変更は、外部との接続性を良好にするためである。
次に、第5図は本発明の更にまた他の実施例の圧電振動
子31を示している。
この圧電振動子31では、圧電基板32の音叉部32aが外部
に飛び出した凸型構造となっており、又、スペーサ34
が、圧電基板32の凸型構造に対応して凹型構造になって
いる点が異なっているが、その他は第3図に示した圧電
振動子11と同じ構造である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、音叉部形成辺からスリットを刻設する
ことにより形成された音叉部を有する圧電基板と、その
圧電基板の音叉部形成辺に空隙をあけて突き合わされる
ように配設されるこの圧電基板とは別体の独立したスペ
ーサと、前記圧電基板およびスペーサをサンドイッチ状
に表面側と裏面側とから挟む表面側シートおよび裏面側
シートとを具備し、これら圧電基板とスペーサと表面側
シート裏面側シートが少なくとも音叉部近傍を除いて接
着により一体化されてなることを特徴とする圧電振動子
が提供され、これにより圧電振動子の外形サイズを圧電
基板のサイズの近くまで小形化することが出来るように
なる。又、製造が容易となり、量産性に優れたものとな
る。更に、特性的にも優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の圧電振動子の斜視図、第2
図は第1図に示す圧電振動子の分解斜視図、第3図は本
発明の他の実施例の圧電振動子の第2図相当図、第4図
は本発明の更に他の実施例の圧電振動子の第2図相当
図、第5図は本発明の更にまた他の実施例の圧電振動子
の第2図相当図、第6図は従来の圧電振動子の一例の斜
視図、第7図は第6図に示す圧電振動子の分解斜視図で
ある。 〔符号の説明〕 1,11,21,31……圧電振動子 2,12,32……圧電基板 2a,12a,32a……音叉部 3,13,23,33……空隙 4,24,34……スペーサ 5,15,25……表面側シート 6,16……裏面側シート 7,8,17,18……接着剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−119911(JP,A) 特開 昭55−34575(JP,A) 特開 昭59−77715(JP,A) 実開 昭63−12926(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音叉部形成辺からスリットを刻設すること
    により形成された音叉部を有する圧電基板と、その圧電
    基板の音叉部形成辺に空隙をあけて突き合わされるよう
    に配設されるこの圧電基板とは別体の独立したスペーサ
    と、前記圧電基板およびスペーサをサンドイッチ状に表
    面側と裏面側とから挟む表面側シートおよび裏面側シー
    トとを具備し、これら圧電基板とスペーサと表面側シー
    トと裏面側シートが少なくとも音叉部近傍を除いて接着
    により一体化されてなることを特徴とする圧電振動子。
JP63218884A 1988-08-31 1988-08-31 圧電振動子 Expired - Fee Related JPH0744418B2 (ja)

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JPS5977715A (ja) * 1982-10-26 1984-05-04 Murata Mfg Co Ltd チツプ状圧電振動部品
JPS59119911A (ja) * 1982-12-25 1984-07-11 Fujitsu Ltd 圧電振動子
JPS6312926U (ja) * 1986-04-07 1988-01-28

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