JPH0323757Y2 - - Google Patents

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JPH0323757Y2
JPH0323757Y2 JP2757888U JP2757888U JPH0323757Y2 JP H0323757 Y2 JPH0323757 Y2 JP H0323757Y2 JP 2757888 U JP2757888 U JP 2757888U JP 2757888 U JP2757888 U JP 2757888U JP H0323757 Y2 JPH0323757 Y2 JP H0323757Y2
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diaphragm
piezoelectric
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piezoelectric ceramic
dome
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Description

【考案の詳細な説明】 a 考案の目的 (産業上の利用分野) この考案は、圧電効果を有する板状のセラミツ
ク素子を振動板基材に貼着して構成される電気音
響変換器用圧電セラミツク振動板に関する。
(従来の技術) 圧電効果のある圧電セラミツク素子を、薄い金
属板、プラスチツクフイルム等の基材に貼着して
構成した振動板を使用するマイクロホン、スピー
カ等の圧電型電気音響変換器は広く使用されてい
る。
従来のこのような圧電セラミツク振動板は、第
11〜12図に例示するように、薄い金属板やプ
ラスチツクフイルムの円板状の基材1に、圧電効
果を持つ円板状のセラミツク素子2を貼着し、1
本の導線3aをセラミツク素子2の1面に設けた
電極に接続し、他の1本の導線3bを、基材が導
体の場合は基材1に、基材がプラスチツクのよう
な不導体の場合はセラミツク素子2の他面に設け
た電極に接続して、基材1とセラミツク素子2と
の構成する圧電セラミツク振動板の振動によりセ
ラミツク素子2に誘起される電圧を導線3a,3
bから取出し、又は電圧を圧電素子2に印加して
変歪を起させて振動板を振動させるものであつ
た。図面において、基材1、セラミツク素子2の
厚さは誇張して示している。後述の本考案の実施
例図面においても同様である。
(考案が解決しようとする課題) 上記のように構成される従来の圧電セラミツク
振動板は、後述するように、振動を速やかに減衰
させることが困難になるため感度が悪くなり、又
周波数の高い領域において周波数特性が悪くなる
のが避けられないという不都合があつた。
b 考案の構成 (課題を解決するための手段) この考案は、両面に電極5,6,6aを取付
け、導線3a,3bを接続した輪状の圧電セラミ
ツク素子2aを、中央部にドーム部1bを形成し
た基板1aの周縁の平板部1cに貼着して成る圧
電セラミツク振動板をを得て、上記の課題を解決
したものである。
(作用) 圧電振動板が振動する場合に、中央のドーム部
は剛性が高いため、部分的に変形することなく一
体として振動する。従つて従来の平板状の圧電振
動板に比べると、振動時に振動板の同一振幅に対
して圧電素子を歪ませる量が多くなり、電気音響
変換効率が高くなる。又、振動板の振動減衰を速
やかに行なわせることができる。
即ち、第3図のように振動板の中央の点A(ド
ーム部の中心点)の変位がΔxであるとき、ドー
ム部は変歪することなく振動するので、ドーム部
の縁の点Bの変位もΔxとなり、圧電セラミツク
2は角度θの捩れ変位をすることになる。
これに対して従来の平板状の圧電振動板は、第
13図のように中心部A′の変位がΔxのとき、振
動板は半径方向の各部がそれぞれ撓むため、第3
図のB点に対応する位置B′の点の変位量Δx′は、
Δx′<Δxとなり、B′点の変位による圧電セラミ
ツク素子2の捩れ角θ′はθ′<θとなつて変歪量が
小さくなるため、平板状振動板の出力は本考案に
よるドーム形振動板より小さくなる。
又、振動板のドーム部は変歪することなく振動
するため、空気を移動させる量が多くなり、振動
板の減衰(ダンピング)が速やかに行なわれるよ
うになる。
(実施例) 第1〜10図は本考案の圧電振動板の実施例を
示し、第1図は基材と圧電セラミツク板との貼着
前の状態を示す斜視図、第2図は振動板の縦断面
図、第3図は振動時の振板の変位状態を示す部分
縦断面図、第4図は圧電セラミツク板の片側の電
極配置を示す図、第5図は同じく他側の電極配置
を示す図、第6図は両電極の位置関係を、環状に
配置された電極を直線状に展開して示した略図、
第7図はマイクロホンユニツトの半部縦断面図、
第8図は従来の平板状振動板の特性線図と共に示
した周波数特性線図、第9〜10図は振動板の二
つの変形例を示す部分縦断面図である。
圧電振動板4の基材1aは中央部に球面状のド
ーム部1bを形成している。このドーム部1b
は、振動板の中央部の剛性を高くするために形成
するものであるから、球面に限る必要はない。基
材1aの材質は、従来と同様に真鍮、銅、アルミ
ニウム等の薄い金属板やガラスエポキシ樹脂のよ
うな比較的固いプラスチツクが使用できるが、こ
の実施例では部分安定化ジルコニア(PSZ)を使
用し、全体の外径を20mm、ドーム部の外径を10
mm、ドーム部を球面としその半径を15mmとし、厚
さを80μmに成型した。
圧電素子2aは、3成分型のPZT系材料を使
用し、これの表面に、第4図のように円輪を同大
の扇形に5分割した形状の電極5,5を銀焼付け
により形成し、裏面に第5図のように円輪を同大
の扇形に5分割し、更にその内の1個を等分割し
た電極を銀焼付けして、大小の電極6,6aを同
様に形成し、電極6a,6aには導線3a,3b
を接続した。電極5,6,6aは圧電素子2a
(図示省略)を隔てて第6図のように互い違いに
対向させている。
第7図は、この圧電振動板を使用したマイクロ
ホンユニツトの構造を例示する。ケース7内に中
枠8が嵌合しており、中枠8の周縁のナイフエツ
ジ部8aに振動板4を載せ接着する。振動板4の
前方はケース7に嵌着したカバー9で塞ぎ、カバ
ーの背後に音孔10を通つて音波が入るようにす
る。カバー8と振動板4との間の空間は第一後部
容積11となり、この容積11は、音響抵抗1
2,13で覆われた通孔14,15を介して第二
後部容積16に通じている。音波が音孔10を通
つてカバー9の背面に入つて振動板4を振動させ
ると、この振動のため環状の圧電セラミツク2a
が変形して電圧を発生する。
第8図の実線aは、このように構成したマイク
ロホンの周波数特性を示す曲線である。
10KHzに到るまで平坦な周波数特性が得られ
る。
第8図の波線bは、従来の平板状の振動板を使
用して同様に構成したマイクロホンの周波数特性
を示し、1KHz以上の周波数域で出力が大きく波
動的に変化している。
上記の実施例では、環状の圧電セラミツク素子
2aを基板1aの周縁の平坦部の下面に貼着した
が、第9図のように平坦部の上面に貼着したり、
第10図のように平坦部の上下両面に貼着したり
することもできる。
c 考案の効果 (1) 基材1aの重量が従来の平板状の基材の重量
とほぼ同じ場合に、圧電振動板の共振周波数が
高くなるので、マイクロホン、スピーカ等の周
波数特性を高周波数域に延ばすことができる。
(2) 振動板4の同一振幅に対して圧電素子を歪ま
せる量が従来の平板状振動板より多いので、電
気音響変換効率が高くなる。
(3) 振動時に、ドーム部1bが歪むことなくドー
ム部の各部が平行して変位するため、振動板背
後の第一後部容積11の容積変化量が大きくな
り、振動板を制動(ダンピング)し易くなる。
このため周波数特性が平坦になる。
【図面の簡単な説明】
第1〜10図は本考案の圧電振動板の実施例を
示し、第1図は基材と圧電セラミツク板との貼着
前の状態を示す斜視図、第2図は振動板の縦断面
図、第3図は振動時の振動板の変位状態を示す部
分縦断面図、第4図は圧電セラミツク板の片側の
電極配置を示す図、第5図は同じく他側の電極配
置を示す図、第6図は環状の両電極の配置を直線
状に展開して示した略図、第7図はこの振動板を
使用したマイクロホンの半部縦断面図、第8図は
従来の平板状振動板の特性線bと共に示した周波
数特性線図、第9〜10図は振動板の二つの変形
例を示す部分縦断面図、第11〜13図は従来の
平板状圧電振動板を例示し、第11図は振動板の
下面斜視図、第12図は同じく側面図、第13図
は振動時の振動板の変位状態を示す部分縦断面図
である。 1,1a:基材、1b:ドーム部、1c:平板
部、2,2a:圧電セラミツク素子、3a,3
b:導線、4:圧電振動板、5,6,6a:電
極、7:ケース、8:中枠、8a:ナイフエツジ
部、9:カバー、10:音孔、11:第一後部容
積、12,13:音響抵抗、14,15:通孔、
16:第二後部容積。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両面に電極5,6,6aを取付け、導線3a,
    3bを接続した輪状の圧電セラミツク素子2a
    を、中央部にドーム部1bを形成した基板1aの
    周縁の平板部1cに貼着して成る圧電セラミツク
    振動板。
JP2757888U 1988-03-03 1988-03-03 Expired JPH0323757Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP2757888U JPH0323757Y2 (ja) 1988-03-03 1988-03-03

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JP2757888U JPH0323757Y2 (ja) 1988-03-03 1988-03-03

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JPH01132197U JPH01132197U (ja) 1989-09-07
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JP6539861B2 (ja) * 2015-06-08 2019-07-10 株式会社オーディオテクニカ ヘッドホン

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