JPH0744343B2 - 抵抗内蔵型多層基板 - Google Patents
抵抗内蔵型多層基板Info
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- JPH0744343B2 JPH0744343B2 JP2270586A JP27058690A JPH0744343B2 JP H0744343 B2 JPH0744343 B2 JP H0744343B2 JP 2270586 A JP2270586 A JP 2270586A JP 27058690 A JP27058690 A JP 27058690A JP H0744343 B2 JPH0744343 B2 JP H0744343B2
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Description
型の抵抗膜を高密度で内蔵し、この抵抗膜の電気的特性
を維持して多層化できる抵抗内蔵型多層基板に関する。
層基板が注目されている。ここで、この多層基板の一種
であるハイブリッドIC基板の多層化技術において従来実
用化されている抵抗付加型多層基板を説明する。まず、
第2図(a)に示す抵抗内蔵型多層基板Bはセラミック
基板等の絶縁基板1上にパターン化した厚膜導体6とこ
の厚膜導体6に抵抗膜2をその両端部を重ねるようにし
て形成し、かつこの抵抗膜2を所望の抵抗値を得るよう
レーザートリミングを施し、その上から約850℃で印刷
及び焼成したガラスペーストよりなる絶縁層7を積層し
た後、この絶縁層7に設けたバイアホール7′を通して
絶縁基板1上の厚膜導体6から絶縁層7の上面に延びる
よう厚膜導体6を形成したものである。しかしながら、
この抵抗内蔵型多層基板Bは上述のように絶縁層7を形
成するためにガラスペーストを印刷し約850℃で焼成す
るので抵抗膜2は熱履歴を受けるために、それ以前の抵
抗膜2の形成後にレーザートリミングを施してどんなに
高精度に抵抗値を調節しても、完成時の製品においては
その精度は大きく損なうという問題がある(ペースト材
料によって異なるが、抵抗値変化率は2〜3倍高くな
り、TCRは負へ大きく変わる)。従って、3層以上積層
させる場合には熱履歴を積層数繰り返し受けることにな
り、さらにその精度を大きく損なうということになる。
そこで、第2図(b)に示す抵抗付加型多層基板Cのよ
うに、最上層である絶縁層7の上面のみに抵抗膜2を形
成しようとすると、表面実装用部品9のハンダ付けに要
するスペースが減少してしまい、高密度化を目的とする
本来の多層基板は実現できない。次に、第3図に示す抵
抗内蔵型多層基板Dはグリーンシート8にバイアホール
8′を形成し、次いでこのグリーンシート8に厚膜導体
6を順次印刷乾燥し、このグリーンシート8を所定形状
に切断した後、この切断したグリーンシート8をセラミ
ック基板等の絶縁基板1上に焼成してなるものである。
この抵抗内蔵型多層基板Dも高温による焼成工程が存在
し、かつ抵抗膜2に対してレーザートリミングを施すこ
とができないことから高精度の抵抗値を有する多層基板
は実現できないという問題がある。さらに、3層以上の
場合には厚膜導体6及び抵抗膜2を順次印刷乾燥したグ
リーンシートを各々積層してプレスしなければならず、
プレスによってもやはり高精度の抵抗値を内蔵する多層
基板は望むことができないという問題がある。
から広く使用されているものであり、Ag-Pd系材料、Cu
系材料、Au系材料の厚膜導電ペーストが考えられ、絶縁
基板上にスクリーン印刷法によってパターン印刷し、60
0〜900℃程度で焼成し形成されるものである。しかしな
がら、Ag-Pd系材料の場合には高密度の配線をした時、
マイグレーションを起こす等信頼性に欠ける。また、Cu
系材料の場合には窒素雰囲気下での焼成が必要となり、
コスト面及び材料技術面から安価で、かつ高精度な導電
性を有する配線は不可能となる。さらに、Au系材料の場
合にはコスト面から高価となるという各々の問題を有す
る。
目的は高精度で超小型の抵抗膜を高密度でかつ安価に内
蔵でき、この抵抗膜の電気的特性を維持して多層化する
ことのできる抵抗内蔵型多層基板を提供することにあ
る。
は、絶縁基板上に形成した導体パターンと、該導体パタ
ーン上に形成した抵抗膜と、これらの上から絶縁基板上
を被覆した絶縁層とを含む抵抗内蔵型多層基板におい
て、 前記導体パターンが金属有機物ペースト材料から形成し
た導電性薄膜よりなり、かつ前記絶縁層がポリイミド膜
よりなる抵抗内蔵型多層基板にある。
ルを通して前記導体パターンに接続し、かつ前記絶縁層
上面に延びる前記厚膜導体に較べて薄く作ることのでき
る薄膜導体を備え、該薄膜導体を300℃以下の比較的低
温にて形成したものとすることができる。
く、上記温度範囲でスパッタリング法又はめっき法にて
形成することが薄膜を形成する上において好ましい。30
0℃以下としたのは、300℃を超えると抵抗膜の電気的特
性に熱劣化等の影響を及ぼすためである。また、300℃
以下としたが、絶縁層の密着性を考えると50℃以上が好
ましい。
を組み合わせた合金の有機化合物をペースト状にしたも
のが好ましい。
が弱いと云われている。従って、Auの金属有機物ペース
トを導電性薄膜にして、絶縁層としてのポリイミド膜と
積層させた場合の信頼性を確認するために、絶縁基板と
して、アルミナ基板上に面積約20cm2のAu導電性薄膜を
形成した後、その上から全面にポリイミド膜を形成し、
この基板にプレッシャークッカー試験(120℃,100%RH,
15時間)を行い、テープ試験を行ったが、この面積約20
cm2のAu導電性薄膜を有するアルミナ基板において、ポ
リイミド膜の剥離は認められず、剥離率は0%で接着性
に問題はないことがわかった。
ーストの導電性薄膜を印刷焼成し、導体パターンを形成
した後、この導体パターンに両端部が重なるよう抵抗膜
を形成し、その上からポリイミド膜を絶縁膜として焼付
け形成する。このとき、ポリイミド膜の焼付け熱による
抵抗膜の抵抗値変化率はほとんどなく、かつTCRの変動
をほとんど生じることなく、抵抗膜の電気的特性を維持
するようにしている。
基き説明する。
に示す断面図である。この図に示すように、抵抗内蔵型
多層基板Aはセラミック基板、例えばアルミナ基板等の
絶縁基板1と、この絶縁基板1上にAu,Au-Pt等の金属有
機物ペーストから形成した導電性薄膜の導体パターン3
と、この導体パターン3に両端部が重なるように形成し
た抵抗膜2と、これらの上から絶縁基板1を被覆する絶
縁層としてのポリイミド膜4とからなる。このポリイミ
ド膜4は導体パターン3に通じるバイアホール4′と、
このバイアホール4′内に導体パターン3と接続するよ
う形成した導体薄膜5とを備える。この導体薄膜5はめ
っき法またはスパッタリング法により形成したCr,Cu,Ni
等の金属薄膜である。
る。
をスクリーン印刷法またはフォトエッチング法にてパタ
ーン化して導体パターン3として形成し、さらにこの導
体パターン3に両端部が重なるよう厚膜抵抗ペーストか
らなる抵抗膜2を印刷、焼成して形成し、その後この抵
抗膜2にレーザートリミングを施し抵抗調節をする。次
に、この上からバイアホール4′以外に絶縁層としてポ
リイミド樹脂膜4をスクリーン印刷法またはフォト・リ
ングラフィー法にてパターン化して約350℃で焼き付け
形成する。その後、このポリイミド樹脂膜4上面の全面
に導体薄膜5として例えば、膜厚約500ÅのCr膜及び膜
厚約1μmのCu膜をスパッタリング法にて順次形成した
後、フォトエッチング法にてパターン化し、このCu膜上
に膜厚約2μmのNi膜を無電解めっき法により形成す
る。さらに、多層化するには上述の方法にてポリイミド
樹脂膜、導体薄膜を順次積層することによりできる。
mmの面積を有する抵抗膜を50個/cm2という高密度で内
蔵でき、しかもTCR=±50ppm/℃,抵抗値許容差が±0.5
〜±1%という高精度な抵抗特性を有する抵抗体を内蔵
し、この抵抗体の電気的特性を維持しつつ多層化及び多
層配線できる抵抗内蔵多層基板が製造される。ここで、
フォト・リングラフィー法とは、感光基を持ったポリイ
ミド前駆体溶液を絶縁基板表面にスピンコートし、プリ
・ベーク、露光する。そして、現像、リンスを行い、キ
ュア(例えば、140℃で30分さらに350℃で30分)を行う
技法である。
抵抗内蔵型多層基板において、高精度に抵抗値調節され
た抵抗膜の上から絶縁層として低温にて形成可能なポリ
イミド膜4を使用すると共に、導体パターンとして上記
ポリイミド膜と接着性に良好な金属有機物ペーストから
なる導電性薄膜3を使用するといった構成を採用したの
で、絶縁層の下方の抵抗膜は従来の絶縁層形成するのに
発生する熱を受けず、抵抗膜の電気的特性を維持しつつ
多層化することができ、且つ抵抗内蔵型多層基板におけ
る絶縁層と導体パターンとを強固に一体化することがで
き、延いては耐久性を向上させ、電気的信頼性をも向上
させることができ、これに伴って従来の厚膜導体より安
価で高密度、かつ信頼性のある配線ができる。
体パターンと接続し、2層以上にわたって延びる300℃
以下にて形成される薄膜導体5を使用するといった構成
を採用したので、絶縁層の下方の抵抗膜は従来の絶縁層
形成するのに発生する熱を受けず、抵抗膜の電気的特性
を維持しつつ多層化することができ、且つ抵抗内蔵型多
層基板における絶縁層と導体パターンとを強固に一体化
することができ、延いては耐久性の向上させ、電気的信
頼性を向上させることができることにより、従来の厚膜
導体より安価で高密度、かつ信頼性のある配線ができる
といった上述の顕著な効果に併せて、抵抗膜に熱的劣化
を与えず、電気的特性を維持しつつ多層配線ができる。
2図(a),(b)及び第3図は従来の抵抗内蔵型多層
基板の概略断面図である。 1……絶縁基板、2……抵抗膜、3……導体パターン、
4……ポリイミド膜、5……導体薄膜。
Claims (2)
- 【請求項1】絶縁基板上に形成した導体パターンと、該
導体パターン上に形成した抵抗膜と、これらの上から絶
縁基板上を被覆した絶縁層とを含む抵抗内蔵型多層基板
において、 前記導体パターンが金属有機物ペースト材料から形成し
た導電性薄膜よりなり、かつ前記絶縁層がポリイミド膜
よりなることを特徴とする抵抗内蔵型多層基板。 - 【請求項2】前記多層基板は前記絶縁層に設けたバイア
ホールを通して前記導体パターンに接続し、かつ前記絶
縁層上面に延びる薄膜導体を備え、該薄膜導体が300℃
以下の低温にて形成される請求項1記載の抵抗内蔵型多
層基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2270586A JPH0744343B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | 抵抗内蔵型多層基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2270586A JPH0744343B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | 抵抗内蔵型多層基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04147695A JPH04147695A (ja) | 1992-05-21 |
JPH0744343B2 true JPH0744343B2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=17488188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2270586A Expired - Lifetime JPH0744343B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | 抵抗内蔵型多層基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0744343B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2770262B2 (ja) * | 1994-08-30 | 1998-06-25 | 釜屋電機株式会社 | 抵抗内蔵多層基板の製造方法 |
JP3840921B2 (ja) | 2001-06-13 | 2006-11-01 | 株式会社デンソー | プリント基板のおよびその製造方法 |
JP4606329B2 (ja) | 2003-06-30 | 2011-01-05 | イビデン株式会社 | プリント配線板 |
JP2007165932A (ja) * | 2007-02-22 | 2007-06-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 多層基板 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6285496A (ja) * | 1985-10-09 | 1987-04-18 | 三菱電機株式会社 | 回路基板の製造方法 |
-
1990
- 1990-10-11 JP JP2270586A patent/JPH0744343B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04147695A (ja) | 1992-05-21 |
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