JPH074357A - カーエアコン用圧縮機の安全弁のキャップ - Google Patents
カーエアコン用圧縮機の安全弁のキャップInfo
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- JPH074357A JPH074357A JP14235593A JP14235593A JPH074357A JP H074357 A JPH074357 A JP H074357A JP 14235593 A JP14235593 A JP 14235593A JP 14235593 A JP14235593 A JP 14235593A JP H074357 A JPH074357 A JP H074357A
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Abstract
口から噴射された冷媒ガスを一方向に確実に導き、冷媒
ガス中に含まれるミスト状の潤滑油のエンジンルーム内
での急激な蒸発による白煙化を防止する。 【構成】 安全弁4の円筒ケース5の端部に設けた吹出
口5aを覆うキャップ7を樹脂材により一体形成する。
該キャップ7の角筒部7aの先端面には蓋部7bを一体
に形成し、他端部には円筒ケース5への取付時に弾性変
形して係止される係止アーム部7d,7dを設ける。
又、該キャップ7には前記吹出口5aから吹き出された
冷媒ガスを一方向へ案内する案内口7gを設ける。
Description
の安全弁のキャップに関するものである。
エアコン用の圧縮機やジェネレータあるいはオイルモー
タ等の各種の補助機器が装着されている。前記圧縮機は
エンジンの動力により回転されて冷媒ガスを圧縮して冷
凍回路に供給する。エンジンの回転数は自動車の走行速
度の変動に比例して増減される。又、車室内の冷房負荷
も変動するため、圧縮機自体の容量は可変となってい
る。このため圧縮機は運転条件が激変し、圧縮機内の温
度及び圧力の変化も激しく、例えば過酷な気象条件によ
り圧縮機内の圧力が異常に上昇する場合がある。このと
き、その異常圧力を外部に開放するため図6に示すよう
に圧縮機1のハウジング2の外壁には、凹部3が形成さ
れ、その凹部にはハウジング2の破損を防止する安全弁
4が取り付けられている。
a及びハウジング2に螺合されるネジ部5bを有する円
筒ケース5と,その先端外周に形成した円筒ケース5の
締め付け用の六角ナット6とから構成されている。そし
て、該安全弁4が作動すると、圧縮機1内の冷媒ガスの
一部が安全弁4の吹出口5aから機外に放出される。こ
の冷媒ガス中には圧縮機内の摺動機構の潤滑性を保持す
るためミスト状の潤滑油が含まれている。このため機外
に放出された冷媒ガスがエンジンルーム内において、例
えばエンジンの加熱されたエグゾーストマニホールドに
吹き付けられると、ミスト状の潤滑油が白煙化してエン
ジンルーム内の補助機器を汚損するという問題がある。
安全弁4にはキャップ11が被嵌される。このキャップ
11として従来、鉄板をプレス成形して湾曲した安価な
ものが使用されている。すなわち、キャップ本体11a
の一端部には安全弁4の円筒ケース5の外周面にその径
方向(P矢印)から弾性変形して拡径されつつ嵌合され
る一対の係止アーム部11bが形成されている。又、キ
ャップ本体11aの他端部には蓋部11cがその一辺を
中心に本体11aの他端開口を覆うように湾曲形成され
ている。
キャップ11は吹出口5aから噴射された大半の冷媒ガ
スを下方へ導くことができる。しかし、キャップ本体1
1aの上部と蓋部11cとの接触部にスリット11dが
形成されているので、安全弁4の吹出口5aから噴射さ
れた冷媒ガスの一部が前記スリット11dから上方及び
側方に漏れて、エンジンの高熱のエグソーストマニホー
ルドに吹き付けられ、白煙化するという問題を解消する
ことはできなかった。
dを溶接等により密封することも考えられるが、製造コ
ストが高くなるため実用的でない。この発明の目的は上
記従来の問題点を解消して製造コストを上げることな
く、安全弁の吹出口から噴射された冷媒ガスを確実に一
方向に導き、冷媒ガス中に含まれるミスト状の潤滑油の
急激な蒸発による白煙化を防止することができるカーエ
アコン用圧縮機の安全弁のキャップを提供することにあ
る。
成するため、安全弁の円筒ケースの端部に設けた吹出口
を覆うキャップを樹脂材により一体形成し、該キャップ
には安全弁の外壁への取付時に弾性変形して係止される
係止部を設け、前記安全弁の外壁とキャップとの間に該
キャップの回動を規制する回動規制部を設け、さらに前
記キャップには組付状態で前記吹出口から吹き出された
冷媒ガスを一方向へ案内する案内口を設けるという手段
をとっている。
ように作用する。キャップには一方向への案内口以外に
スリット等の通気路が形成されていないので、安全弁の
吹出口から噴射されたミスト状の潤滑油を含んだ冷媒ガ
スは案内口により一方向へのみ案内される。このためキ
ャップの案内口が例えば高温のエグゾーストマルホール
ド等の部品に指向しないように配置することにより、案
内口から外部に噴射された冷媒ガス中の潤滑油の急激な
蒸発による白煙化が防止される。
方向のみに指向する案内口を形成する作業が鉄板をプレ
ス成型して湾曲する作業と比較して容易となり、製造コ
ストの低減が可能となる。
〜図3に基づいて説明する。図1に示すように、安全弁
4にはキャップ7が円筒ケース4の径方向(P矢印)か
ら取り外し可能に装着される。このキャップ7は樹脂材
により一体形成されている。キャップ7は前記六角ナッ
ト6の外周面に嵌合され、下方の二辺のみを開放した回
動規制部としての角筒部7aと、該角筒部7aの端部に
一体成型され、かつ前記吹出口5aから吹き出されたガ
スを直角方向へ変向する蓋部7bとを備えている。さら
に、前記角筒部7aの他端部左右両側にはスリット7c
を介して弾性変形可能な係止部としての係止アーム部7
d,7dが斜め下方に、かつ下端ほど互いに接近するよ
うに一体形成されている。前記両係止アーム部7d,7
dの下端対向面には係止突起7e,7eが一体に形成さ
れている。
前記六角ナット6の角部6aの端縁に係止されてキャッ
プ7の軸方向(冷媒ガスの噴射方向)への抜け出しを阻
止する位置規制リブ7fが一体に形成されている。又、
前記角筒部7aの下端開口部は蓋部7bとともに冷媒ガ
スを一方向へ案内する案内口7gとなっている。
は、図1において、キャップ7の角筒部7aを六角ナッ
ト6の上方に対応するとともに、両係止アーム部7d,
7dの下端部に形成した係止突起7e,7eをケース5
の外周上部に接触する。この状態でキャップ7を下方へ
押動すると、両係止アーム部7d,7dがその付け根部
を中心に互いに離隔する方向へ弾性変形する。そして、
係止突起7e,7eがケース5の最大径を越えた状態
で、図2に示すようにキャップ7は安全弁4に係止され
る。この係止状態では六角ナット6の外周に角筒部7a
が嵌合される。又、図3に示すように位置規制リブ7f
がナット6の角部6a端縁に対応され、安全弁4の吹出
口5aと蓋部7bとの間には下部の案内口7gと連通さ
れる所定の隙間gが形成される。
ロン6%、ガラス繊維30%を含有し、かつエンジンル
ーム内の温度に耐え、安全弁4に上方向から容易に嵌合
でき、ガスの吹き出し方向には簡単に抜けない弾性強度
を有するものが望ましい。
7を取り付けた状態で、圧縮機1内の圧力が異常に上昇
して、安全弁4の設定値を越えると、図3において吹出
口5aから冷媒ガスが吹き出される。このガスは蓋部7
bにより変向されて、隙間gから案内口7gを通して下
方に放出される。
案内口7g以外に通気路が形成されていないので、安全
弁4の吹出口5aから噴射されたミスト状の潤滑油を含
んだ冷媒ガスは案内口7gにより一方向へのみ放出され
る。このためキャップ7の案内口7gが高温のマルホー
ルド等の部品に指向しないように配置することにより、
案内口7gから外部に噴射された冷媒ガス中の潤滑油の
急激な蒸発による白煙化が防止される。
一方向のみに指向する案内口7gを形成する作業は、鉄
板をプレス成型して湾曲する従来例と比較して容易とな
り、製造コストの低減が可能となる。
ものではなく、次のように具体化することもできる。 (1)図4及び図5に示すようにキャップ8の六角筒部
8aの端部に蓋部8bを一体に形成し、六角筒部8aの
内周面に前記安全弁4の六角ナット6の角部6aを弾性
変形しつつ乗り越えて係止される係止部8cを一体に形
成する。又、六角筒部8aの内端下部には案内口8dが
形成されている。この実施例においても冷媒ガスの噴射
方向が一方向のみとなり、前述した冷媒ガス中の潤滑油
の急激な蒸発による白煙化が防止される。又、この実施
例では安全弁4の六角ナット6側からキャップ8を軸線
方向に着脱可能であるため、安全弁4の円筒ケース5の
径方向から取り付ける従来例と比較して、取付作業が容
易となる。
制リブ7fを省力すること。この場合には係止突起7e
が六角ナット6の角部6a端縁に当接して、キャップ7
のガス吹出方向への抜け出しを防止する。
ストを上げることなく、安全弁の吹出口から噴射された
冷媒ガスを一方向に導き、冷媒ガス中に含まれるミスト
状の潤滑油のエンジンルーム内での急激な蒸発による白
煙化を防止することができる効果がある。
図である。
ある。
である。
す縦断面図である。
図である。
ース、5a…吹出口、6…六角ナット、6a…角部、7
…キャップ、7a…回動規制部としての角筒部角筒部、
7b…蓋部、7c…スリット、7d…係止部としての係
止アーム部、7e…係止突起、7f…位置規制リブ、7
g…案内口、8…キャップ、8a…回動規制部としての
六角筒部、8b…蓋部、8c…係止部、8d…案内口。
Claims (1)
- 【請求項1】 安全弁の円筒ケースの端部に設けた吹出
口を覆うキャップを樹脂材により一体形成し、該キャッ
プには安全弁の外壁への取付時に弾性変形して係止され
る係止部を設け、前記安全弁の外壁とキャップとの間に
該キャップの回動を規制する回動規制部を設け、さらに
前記キャップには組付状態で前記吹出口から吹き出され
た冷媒ガスを一方向へ案内する案内口を設けたカーエア
コン用圧縮機の安全弁のキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14235593A JP3266985B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | カーエアコン用圧縮機の安全弁のキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14235593A JP3266985B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | カーエアコン用圧縮機の安全弁のキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074357A true JPH074357A (ja) | 1995-01-10 |
JP3266985B2 JP3266985B2 (ja) | 2002-03-18 |
Family
ID=15313451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14235593A Expired - Lifetime JP3266985B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | カーエアコン用圧縮機の安全弁のキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9360126B2 (en) | 2014-04-29 | 2016-06-07 | National Synchrotron Radiation Research Center | Relief valve assembly with anti-frozen shielding hat |
KR20200037527A (ko) * | 2018-10-01 | 2020-04-09 | 한온시스템 주식회사 | 압축기 |
US10781812B2 (en) | 2018-04-30 | 2020-09-22 | Valeo North America, Inc. | Compressor provided with safety relief valve assembly |
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JP6179392B2 (ja) * | 2013-12-26 | 2017-08-16 | 株式会社豊田自動織機 | 圧縮機 |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP14235593A patent/JP3266985B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP3266985B2 (ja) | 2002-03-18 |
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Legal Events
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