JPH074349Y2 - フロントフォーク - Google Patents
フロントフォークInfo
- Publication number
- JPH074349Y2 JPH074349Y2 JP5232589U JP5232589U JPH074349Y2 JP H074349 Y2 JPH074349 Y2 JP H074349Y2 JP 5232589 U JP5232589 U JP 5232589U JP 5232589 U JP5232589 U JP 5232589U JP H074349 Y2 JPH074349 Y2 JP H074349Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side tube
- wheel
- piston
- oil
- piston rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動二輪車等の車体側と車輪側間に介装されて
路面からの振動を減衰する緩衝器とフオークを兼ねるフ
ロントフオークに関する。
路面からの振動を減衰する緩衝器とフオークを兼ねるフ
ロントフオークに関する。
この種、従来のフロントフオークとして、例えば第2図
に示すものが開発されている。これは、車体側チユーブ
1内に車輪側チユーブ2が摺動自在に挿入され、車体側
チユーブ1の中央から中空パイプ3が下方に向けて設け
られ、中空パイプの下部大径部3aの外周は車輪側チユー
ブ2の内周に摺接し、逆に車輪側チユーブ2の上部に設
けたバルブ4は中空パイプ3の外周に当接している。
に示すものが開発されている。これは、車体側チユーブ
1内に車輪側チユーブ2が摺動自在に挿入され、車体側
チユーブ1の中央から中空パイプ3が下方に向けて設け
られ、中空パイプの下部大径部3aの外周は車輪側チユー
ブ2の内周に摺接し、逆に車輪側チユーブ2の上部に設
けたバルブ4は中空パイプ3の外周に当接している。
バルブ4は車体側チユーブ1内に於て、上下の油室5,6
を区画し、上部油室5と下部油室6はそれぞれ中空パイ
プ3に設けたオリフイス7,8を介してリザーバ9と連通
している。
を区画し、上部油室5と下部油室6はそれぞれ中空パイ
プ3に設けたオリフイス7,8を介してリザーバ9と連通
している。
伸長時には油室6の油がオリフイス8を介してリザーバ
9に流出して減衰力を発生し、圧縮時には上部油室5の
油がオリフイス7を介してリザーバ9に流出して減衰力
を発生させる。
9に流出して減衰力を発生し、圧縮時には上部油室5の
油がオリフイス7を介してリザーバ9に流出して減衰力
を発生させる。
上記のフロントフオークでは車輪側チユーブ2の上部に
バルブ4を設けるために車輪側チユーブ2の上部をかし
めている。この為、車体側チユーブ1に対する車輪側チ
ユーブ2の嵌合長が短かく曲げ力に対応しにくい。
バルブ4を設けるために車輪側チユーブ2の上部をかし
めている。この為、車体側チユーブ1に対する車輪側チ
ユーブ2の嵌合長が短かく曲げ力に対応しにくい。
又、バルブ4の上方に油室5の油面があるが、この油面
Aとバルブ4との間の間隔が短かく、油面Aの上方に気
体室10,11が区画されていることにより、油室6の油中
にエアが混入しやすく、安定した減衰力が得られない。
そこでバルブ4の位置を下げて油室6と油面Aとの間隔
を長くしてエアの混入を防止すれば、ますます車体側チ
ユーブ1と車輪側チユーブ2との嵌合長が短かくなり、
円滑な伸縮性が得られず、しかも外力による曲げに対応
するためには車体側チユーブ1の強度アツプを図る必要
がある。
Aとバルブ4との間の間隔が短かく、油面Aの上方に気
体室10,11が区画されていることにより、油室6の油中
にエアが混入しやすく、安定した減衰力が得られない。
そこでバルブ4の位置を下げて油室6と油面Aとの間隔
を長くしてエアの混入を防止すれば、ますます車体側チ
ユーブ1と車輪側チユーブ2との嵌合長が短かくなり、
円滑な伸縮性が得られず、しかも外力による曲げに対応
するためには車体側チユーブ1の強度アツプを図る必要
がある。
従つて本考案の目的は、減衰力発生用のバルブと油面と
の間隔を長くしてエアが油室に混入するのを防止でき、
車体側チユーブと車輪側チユーブとの嵌合長も長くで
き、適正な減衰力の発生と円滑な伸縮作動性を図れ、車
体側チユーブの強度アツプも必要としないフロントフオ
ークを提供することである。
の間隔を長くしてエアが油室に混入するのを防止でき、
車体側チユーブと車輪側チユーブとの嵌合長も長くで
き、適正な減衰力の発生と円滑な伸縮作動性を図れ、車
体側チユーブの強度アツプも必要としないフロントフオ
ークを提供することである。
上記の目的を達成するため、本考案の構成は車体側チユ
ーブ内に車輪側チユーブが摺動自在に挿入され、車輪側
チユーブ内にはピストンを介して中空ピストンロツドが
移動自在に挿入され、ピストンロツドの上部は車体側チ
ユーブに連結され、車輪側チユーブの内側上部に設けた
スライドパイプの下部がピストンロツドの外周に摺接
し、ピストンはスライドパイプより下方に於て車輪側チ
ユーブ内に上下二つの油室を区画し、二つの油室はピス
トンに設けたポートとバルブを介して開閉され、下部油
室はピストンロツド内の通路とオリフイスを介してスラ
イドパイプ上方のリザーバと連通していることを特徴と
するものである。
ーブ内に車輪側チユーブが摺動自在に挿入され、車輪側
チユーブ内にはピストンを介して中空ピストンロツドが
移動自在に挿入され、ピストンロツドの上部は車体側チ
ユーブに連結され、車輪側チユーブの内側上部に設けた
スライドパイプの下部がピストンロツドの外周に摺接
し、ピストンはスライドパイプより下方に於て車輪側チ
ユーブ内に上下二つの油室を区画し、二つの油室はピス
トンに設けたポートとバルブを介して開閉され、下部油
室はピストンロツド内の通路とオリフイスを介してスラ
イドパイプ上方のリザーバと連通していることを特徴と
するものである。
伸縮作動時にピストンのバルブとスライドパイプのオリ
フイスを介して減衰力を発生する。
フイスを介して減衰力を発生する。
ピストンのバルブはスライドパイプを介して油面より相
当下方に位置しているからバルブ上下の油室にはエアの
混入が無い。
当下方に位置しているからバルブ上下の油室にはエアの
混入が無い。
車輪側チユーブはバルブを保持していないから、車体側
チユーブに対して十分な嵌合長をもつて摺接でき、車体
側チユーブと車輪側チユーブとで外力による曲げに対応
できる。
チユーブに対して十分な嵌合長をもつて摺接でき、車体
側チユーブと車輪側チユーブとで外力による曲げに対応
できる。
以下本考案の実施例を第1図にもとづいて説明する。
車体側チユーブ1に対して車輪側チユーブ2が摺動自在
に挿入され、車体側チユーブ1の上部中央からキヤツプ
3を介して中空なピストンロツド12が垂設され、ピスト
ンロツド12の下部に設けたピストン13は車輪側チユーブ
2の内周に摺接している。
に挿入され、車体側チユーブ1の上部中央からキヤツプ
3を介して中空なピストンロツド12が垂設され、ピスト
ンロツド12の下部に設けたピストン13は車輪側チユーブ
2の内周に摺接している。
車輪側チユーブ2の上部から下方に向けて中空なスライ
ドパイプ14が設けられ、スライドパイプ14の下方は縮径
されると共にその下部はシールリング15とガイド部16を
介してピストンロツド12の外周に摺接している。
ドパイプ14が設けられ、スライドパイプ14の下方は縮径
されると共にその下部はシールリング15とガイド部16を
介してピストンロツド12の外周に摺接している。
車輪側チユーブ2の下部にはアクスルブラケツト17が設
けられ、このアクスルブラケツト17内の中央には中空な
スペーサ18が起立し、スペーサ18の基端とピストンロツ
ド12の下部ナツト19との間には懸架スプリング20が介装
されて常時ピストンロツド12と車体側チユーブ1とを伸
び方向に付勢している。
けられ、このアクスルブラケツト17内の中央には中空な
スペーサ18が起立し、スペーサ18の基端とピストンロツ
ド12の下部ナツト19との間には懸架スプリング20が介装
されて常時ピストンロツド12と車体側チユーブ1とを伸
び方向に付勢している。
ピストン13は車輪側チユーブ2内に上下二つの油室21,2
2を区画し、二つの油室21,22はピストンに設けた伸ポー
ト22と圧ポート23と各ポートの出口に設けた伸バルブと
チエツクバルブを介して開閉され、上部油室21はシール
リング15によりスライドパイプ14上方のリザーバたる油
室24と気体室25と遮断されている。
2を区画し、二つの油室21,22はピストンに設けた伸ポー
ト22と圧ポート23と各ポートの出口に設けた伸バルブと
チエツクバルブを介して開閉され、上部油室21はシール
リング15によりスライドパイプ14上方のリザーバたる油
室24と気体室25と遮断されている。
ピストンロツド12には中央の通路26と上部の通孔27と下
部のオリフイス28が形成され、これらの通路26と通孔27
とオリフイス28を介して下部油室22をリザーバ側の油室
24に連通させている。
部のオリフイス28が形成され、これらの通路26と通孔27
とオリフイス28を介して下部油室22をリザーバ側の油室
24に連通させている。
スライドパイプ14の下部には縮径されたスライドパイプ
14自体とガイド16とで軸方向に沿うオイルロツク室29を
形成している。
14自体とガイド16とで軸方向に沿うオイルロツク室29を
形成している。
キヤツプ3の下部には中空なインナーパイプ30が垂設さ
れ、このインナーパイプ30の下部には前記オイルロツク
室29に対向するオイルロツクピース31が設けられ、オイ
ルロツクピース31が最圧縮時にオイルロツク室29に嵌合
してオイルロツク圧を発生させる。
れ、このインナーパイプ30の下部には前記オイルロツク
室29に対向するオイルロツクピース31が設けられ、オイ
ルロツクピース31が最圧縮時にオイルロツク室29に嵌合
してオイルロツク圧を発生させる。
インナーパイプ30の下方外周にはクツシヨンスプリング
32が設けられ、最伸長時にこのクツシヨンスプリング32
が車輪側チユーブ2の上部に設けたストツパ33に当接し
てクツシヨンを効かせている。
32が設けられ、最伸長時にこのクツシヨンスプリング32
が車輪側チユーブ2の上部に設けたストツパ33に当接し
てクツシヨンを効かせている。
伸長時にはピストン13が上昇し、上部油室21の油が伸ポ
ート22より伸バルブを開いて下部油室22に流出し、伸バ
ルブの作用で伸側減衰力を発生する。
ート22より伸バルブを開いて下部油室22に流出し、伸バ
ルブの作用で伸側減衰力を発生する。
圧縮時には下部油室22の油が圧ポート23よりチエツクバ
ルブを開いて上部油室21に導入され、一部の油は通路2
6、オリフイス28、通孔27を介してリザーバ側に流出
し、オリフイス28の作用で圧側減衰力を発生させる。
ルブを開いて上部油室21に導入され、一部の油は通路2
6、オリフイス28、通孔27を介してリザーバ側に流出
し、オリフイス28の作用で圧側減衰力を発生させる。
最圧縮時近くではオイルロツクピース31がオイルロツク
室29に徐々に嵌合してオイルロツク圧によるクツシヨン
を効かせる。
室29に徐々に嵌合してオイルロツク圧によるクツシヨン
を効かせる。
本考案によれば、次の効果がある。
ピストンはピストンロツドを介して気体室より相当下
方に設けられ、ピストンに区画された上部油室はスライ
ドパイプを介してリザーバと遮断されているから、この
油室にはエアが混入せず、常に所望の減衰力が発生す
る。
方に設けられ、ピストンに区画された上部油室はスライ
ドパイプを介してリザーバと遮断されているから、この
油室にはエアが混入せず、常に所望の減衰力が発生す
る。
車輪側チユーブはピストンやバルブを保持していない
から、車体側チユーブに対して十分な嵌合長をもつて摺
接でき、外力による曲げ力が発生しても、車体側チユー
ブと車輪側チユーブとでこの曲げ力に対応でき、円滑な
伸縮作動が得られると共に車体側チユーブのみを強度ア
ツプさせる必要がない。
から、車体側チユーブに対して十分な嵌合長をもつて摺
接でき、外力による曲げ力が発生しても、車体側チユー
ブと車輪側チユーブとでこの曲げ力に対応でき、円滑な
伸縮作動が得られると共に車体側チユーブのみを強度ア
ツプさせる必要がない。
第1図は本考案の一実施例に係るフロントフオークの縦
断正面図、第2図は従来のフロントフオークの縦断正面
図である。 1……車体側チユーブ、2……車輪側チユーブ、12……
ピストンロツド、13……ピストン、14……スライドパイ
プ、21,22……油室、22……ポート、26……通路、28…
…オリフイス。
断正面図、第2図は従来のフロントフオークの縦断正面
図である。 1……車体側チユーブ、2……車輪側チユーブ、12……
ピストンロツド、13……ピストン、14……スライドパイ
プ、21,22……油室、22……ポート、26……通路、28…
…オリフイス。
Claims (1)
- 【請求項1】車体側チユーブ内に車輪側チユーブが摺動
自在に挿入され、車輪側チユーブ内にはピストンを介し
て中空ピストンロツドが移動自在に挿入され、ピストン
ロツドの上部は車体側チユーブに連結され、車輪側チユ
ーブの内側上部に設けたスライドパイプの下部がピスト
ンロツドの外周に摺接し、ピストンはスライドパイプよ
り下方に於て車輪側チユーブ内に上下二つの油室を区画
し、二つの油室はピストンに設けたポートとバルブを介
して開閉され、下部油室はピストンロツド内の通路とオ
リフイスを介してスライドパイプ上方のリザーバと連通
していることを特徴とするフロントフオーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5232589U JPH074349Y2 (ja) | 1989-05-02 | 1989-05-02 | フロントフォーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5232589U JPH074349Y2 (ja) | 1989-05-02 | 1989-05-02 | フロントフォーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02143391U JPH02143391U (ja) | 1990-12-05 |
JPH074349Y2 true JPH074349Y2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=31572534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5232589U Expired - Lifetime JPH074349Y2 (ja) | 1989-05-02 | 1989-05-02 | フロントフォーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074349Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-05-02 JP JP5232589U patent/JPH074349Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02143391U (ja) | 1990-12-05 |
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