JPH0743247Y2 - 路面排水帯 - Google Patents

路面排水帯

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JPH0743247Y2
JPH0743247Y2 JP8698792U JP8698792U JPH0743247Y2 JP H0743247 Y2 JPH0743247 Y2 JP H0743247Y2 JP 8698792 U JP8698792 U JP 8698792U JP 8698792 U JP8698792 U JP 8698792U JP H0743247 Y2 JPH0743247 Y2 JP H0743247Y2
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JP
Japan
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road
drainage zone
ground
rainwater
plate
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JP8698792U
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JPH0653679U (ja
Inventor
巨嗣 竹平
貞文 小畑
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林野庁大阪営林局長
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば林道に好適な路
面排水帯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、切り出した木材を運搬するトラ
ック等の車輛が通る山間部の林道は、一般的に舗装され
ていないものが多い。そして、通常斯る林道には側溝を
設けて、山の斜面からの雨水、および道路上の雨水を集
めて排水するようにしてある。しかしながら、このよう
な山間部においては、林道に側溝が設けてあっても、雨
が降ると大量の水が道路上を流れ下ったり、上記側溝に
流れ込んだ雨水が、この側溝から溢れ出て、道路上に流
出することが少なくない。道路上に雨水が流出すると、
路面の土砂が流失し、道路がえぐられ、車輛が通行でき
なくなる。このため、従来この側溝から分岐して、道路
を横切って、谷側に雨水を導くための横断溝を設けて、
これにより側溝の雨水を谷側に逃がし、道路上への雨水
の流出防止が行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記横断溝は、山の斜
面上部からの谷水,雨水を集めて、谷側へ排水するうえ
で大きな効果を有している。しかしながら、路面上の雨
水等は、殆どが車輛の轍を通って流れ下るため、横断溝
による路面上の雨水に対する排水効果は小さい。路面排
水を有効に行うためには、多くの横断溝を設置すればよ
いが、既製品の横断溝を設置する場合、道路を横断する
方向に掘り、この掘った所に栗石とコンクリートを敷
き、この上に例えばU字型溝を並べて、道路に埋設し、
さらにU字型溝の上を、木材を満載したトラックの重量
に耐える例えばグレーチングで蓋をする必要がある。こ
のため、多くの人手と費用がかかるという問題がある。
【0004】また、この横断溝には、車輛通行によって
掻き出された土砂や、谷と路面から流出した土砂が堆積
し、この土砂が横断溝の排水機能を損なうことが少なく
ない。さらに、道路山側に並行して設けられる側溝も、
山側上部からの崩壊した土石により埋まる場合もあり、
雨水等の路面への流出が助長される等の問題がある。本
考案は、斯る従来の問題点を課題としてなされたもの
で、簡易な構造で製造が容易であり、かつ容易に設置で
きるとともに、道路上を流れ下る雨水を止め、これを谷
側に導き、道路上を大量の雨水が流れ下るのを阻止し、
道路が雨水によりえぐられるのを防止することを可能に
するとともに、設置間隔を狭めることによって側溝を不
要にすることを可能にした路面排水帯を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案は、上面が地面より突出しない状態で、道路
を横切る方向に地中に埋設する長尺の補強部と、この補
強部から立ち上げて、地上に突出させる長尺の弾性材料
からなる板状部とから形成した。
【0006】
【作用】上記考案のように構成することにより、板状部
は補強部によって、地上に突出した状態で定位置に保た
れ、トラック等の車輛が通過するときは、そのタイヤに
踏み付けられて、柔軟に曲がり、それ以外のときには、
弾性により地上に立ち上がった状態に復元し、車輛の通
行を何等妨げることなく、道路を横切る方向に壁を形成
するようになる。
【0007】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面にしたがって
説明する。図1〜図4は、本考案の第1実施例に係る路
面排水帯1を適用した、道路2、例えば林道を示してい
る。路面排水帯1は、長尺の補強部3と、同じく長尺の
弾性材からなる板状部4とからなっている。このうち補
強部3は、2本の柱状体5と、これらを互いに固定する
ボルト6,座金,ナット7からなり、この2本の柱状体
5により、ここから立ち上げた状態で、板状部4をしっ
かりと挾持している。
【0008】一方、道路2の山側Aには断面U字型の側
溝8が形成してあり(通常、素掘りによって形成され
る)、道路2は、図1において右側から左側にかけて低
くなる勾配を有している。そして、補強部3の上面が地
面より突出しない状態で、道路2を山側Aから谷側Bに
かけて横切る方向にして、地中に埋設するとともに、板
状部4を地上に突出させるようにして路面排水帯1が適
当な間隔で設けてある。なお、図1中θで示す、路面排
水帯1の道路走行方向に対する傾斜角は、75°程度す
るのが好ましい。また、柱状体5は、例えば丸太からな
り、好ましくは丸太の板状部4との当接部は平面に仕上
げるのが良い。さらに、板状部4は、例えばゴムを主た
る材料とするベルトを適当な寸法に裁断して形成したも
のである。
【0009】斯る構成からなる路面排水帯1は、構造が
単純なため製造が容易であり、かつ道路2に設置するの
も容易である。また、柱状体5と板状部4との境界部に
溝9を形成して、図2において左側の溝9については、
板状部4が左方に屈曲した場合の曲がり具合を緩和し、
右側の溝9については、道路2上の雨水を溝9内に導
き、さらに、雨水の量が多い場合には、板状部4により
下流側に流れて行くのを阻止するとともに、この溝9お
よび板状部4により雨水を谷側Bの路面外に導き、道路
2上を大量の雨水が流れ下るのを阻止し、これにより道
路2が雨水によって、えぐられるのを防止するようにな
っている。この他、溝9内に集まった異物を容易に除去
可能となっている。
【0010】また、道路2上を車輛が通る場合、板状部
4は車輛の車輪に踏み付けられて地面にひれ伏すように
曲がり、車輛の通過後、元の立ち上がった状態に弾性復
帰する。したがって、路面排水帯1が車輛の通行の障害
になることはない。なお、板状部4に、例えばコンベア
ベルトに一般的に用いられているようなゴム,布,ゴム
の3層からなり、一方のゴム層が他方のゴム層より厚み
が大きいベルトを採用する場合、通行車輛のうち、より
重量の大きい車輛が進入する側に厚みの大きいゴム層が
位置するように路面排水帯1を配設するのが好ましい。
【0011】上記路面排水帯1を設置する道路は、必ず
しも側溝8を並設したものに限られるものでなく、また
路面排水帯1の設置間隔を狭くすることにより、側溝8
をなくすことが可能になる。図5は、側溝を設けていな
い道路2に路面排水帯1を設置した例を示し、図3と
は、側溝8をなくした点を除き、他は同一であり、互い
に共通する部分には同一番号が付してある。なお、2本
の柱状体5を固定する手段は、上述したボルト6,座
金,ナット7に限定するものではない。
【0012】図6,7は、本考案の第2実施例に係る路
面排水帯1aを適用した、道路2aを示している。道路
2aには、これを横切る方向に弓形横断排水路11が形
成してあり、この両側に路面排水帯1aが設置してあ
る。この路面排水帯1aは、長尺の、例えば木材、或は
プラスチック材からなる補強部3aと、長尺の弾性のあ
る例えばゴムからなる板状部4aとを締付け手段、例え
ばボルト,ナットにより一体的に固定して形成してあ
る。なお、路面排水帯1aを道路2aに設置する場合、
補強部3aと板状部4aとの境界部を面取りして、溝9
aを形成しておくのが好ましい。また、補強部3aは、
例えば木材からなる場合、水当たりの少ない側、即ち図
6,7に示すように弓形横断排水路11に対して外側に
位置させるのが好ましいが、本考案は、これに限定する
ものではなく、弓形横断排水路11に対して内側に位置
させてもよい。
【0013】図8は、上記第2実施例に係る路面排水帯
1aを、同図において左側から右側にかけて流水が生じ
る道路2bに設置した例を示し、補強部3aは、例えば
木材からなる場合、板状部4aに対して水当たりの少な
い左側に位置するように設置するのが好ましい。但し、
本考案はこれに限定するものでなく、板状部4aに対し
て右側に位置するように設置してもよい。なお、上記第
2実施例に係る路面排水帯1aを道路に設置する場合
は、路面排水帯1aが地中から抜け出さないようにする
ために、その部分の路面をコンクリート、或はアスファ
ルト等で固めておく必要がある。
【0014】図9は、本考案の第3実施例に係る路面排
水帯1bを示し、長尺の弾性部材からなり、地中に埋設
した横方向に向いた部分が補強部3b,縦方向に向いた
部分が板状部4bを形成している。好ましくは、補強部
3b上にプラスチック材、または木材からなる補強部材
3cを設けるのがよい。この補強部材3cの、図9にお
いて右側の端面は、補強部3bの右側の端面と面一か、
この補強部3bの右側の端面位置から連続的に、或は段
階的に地面に向かうにしたがって右側に位置するように
形成する。この路面排水帯1bを設置する場合、路面を
コンクリート,アスファルト等で固めておく必要がある
が、補強部材3cを設けることにより、補強部3bの補
強にもなるだけでなく、この路面排水帯1bを取り換え
る際に、路面排水帯1bの周囲がコンクリート,アスフ
ァルトで固められていても、路面排水帯1bを地中から
取出し易くなる。
【0015】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
によれば、上面が地面より突出しない状態で、道路を横
切る方向に地中に埋設する長尺の補強部と、この補強部
から立ち上げて、地上に突出させる長尺の弾性材料から
なる板状部とから形成してある。このため、簡易な構造
で製造が容易であり、かつ、容易に道路に設置でき、ま
た板状部は補強部によって、地上に突出した状態で定位
置に保たれ、トラック等の車輛が通過するときは、その
タイヤに踏み付けられて、柔軟に曲がり、それ以外のと
きには、弾性により地上に立ち上がった状態に復元し、
車輛の通行を何等妨げることなく、道路を横切る方向に
壁を形成し、道路上を流れ下る雨水を板状部にて止め、
これを谷側に導き、道路上を大量の雨水が流れ下るのを
阻止し、道路が雨水によりえぐられるのを防止すること
が可能になるとともに、設置間隔を狭めることにより側
溝を不要にすることが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例に係る路面排水帯を設置
した道路の平面図である。
【図2】 図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】 図1のIII−III線断面図である。
【図4】 図1に示す路面排水帯の平面図である。
【図5】 図1に示す路面排水帯を側溝を有さない道路
に設置した例を示す断面図である。
【図6】 本考案の第2実施例に係る路面排水帯を設置
した道路の断面図である。
【図7】 図6中の路面排水帯の箇所の部分拡大断面図
である。
【図8】 本考案の第2実施例に係る路面排水帯を図6
に示す道路とは別の道路に設置した例を示す断面図であ
る。
【図9】 本考案の第3実施例に係る路面排水帯を設置
した道路の部分断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 路面排水帯 2,2a,2b 道路 3,3a,3b 補強部 4,4a,4b 板状部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が地面より突出しない状態で、道路
    を横切る方向に地中に埋設する長尺の補強部と、この補
    強部から立ち上げて、地上に突出させる長尺の弾性材料
    からなる板状部とから形成したことを特徴とする路面排
    水帯。
JP8698792U 1992-12-18 1992-12-18 路面排水帯 Expired - Lifetime JPH0743247Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP8698792U JPH0743247Y2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 路面排水帯

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JP8698792U JPH0743247Y2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 路面排水帯

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Publication Number Publication Date
JPH0653679U JPH0653679U (ja) 1994-07-22
JPH0743247Y2 true JPH0743247Y2 (ja) 1995-10-09

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ID=13902222

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JP8698792U Expired - Lifetime JPH0743247Y2 (ja) 1992-12-18 1992-12-18 路面排水帯

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