JPH0743116Y2 - フックブロック - Google Patents

フックブロック

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JPH0743116Y2
JPH0743116Y2 JP1989013316U JP1331689U JPH0743116Y2 JP H0743116 Y2 JPH0743116 Y2 JP H0743116Y2 JP 1989013316 U JP1989013316 U JP 1989013316U JP 1331689 U JP1331689 U JP 1331689U JP H0743116 Y2 JPH0743116 Y2 JP H0743116Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
load
wire rope
hook block
distance
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989013316U
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JPH02105989U (ja
Inventor
達哉 須藤
鉄之助 小久保
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Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は揚重機などに使用されるフックブロックの改良
に関するものである。
B.考案の概要 揚重機などに使用されるフックブロックにおいて、1つ
のフックブロックにフックを2個設けることによって、
吊り上げ所要距離を安全で最小ならしめたものである。
C.従来の技術 第3図は従来技術の例を示す図であって、モノレール式
電動横行ローヘッド形電気ホイスト(以下では常にホイ
ストと記す)のフックブロックを上限まで巻き上げた状
態を示している。
同図において、1はホイスト、2はモノレールを形成す
る横行桁、3はフックブロック、4はフック、5はフッ
ク4に設けられたワイヤロープの外れ止め金具、6はフ
ック4の荷重支点、7はワイヤロープ、8は吊り荷であ
る。Aは吊り荷の幅でワイヤロープ7はこの吊り荷8の
上面両端部に掛けられている。H1は横行桁2下面からフ
ック荷重支点6までの距離、H2はフック荷重支点6から
吊り荷8の上面までの距離で、本考案ではH1+H2を「吊
り上げ所要距離」と称す。本考案はこのH1+H2を最小に
することを目的としたものである。
前記の距離H1はホイストの容量、すなわち定格荷重と形
式により一義的に定まる距離であって、使用者側の都合
で任意に選択することはできないが、距離H2は玉掛作業
時のワイヤロープの掛け方によって任意に選択すること
ができる。図からも明らかなように距離H2を小さくしな
ければならない場合にはワイヤロープ7のフックの荷重
支点6における中心角度(以下では単に中心角度と記
す)をできるだけ大きくするということになる。
D.考案が解決しようとする課題 第4図は、第3図において中心角度を60°としたワイヤ
ロープ7に代えて、中心角度を120°としたワイヤロー
プ9を使用した例を示している。この場合、フックの荷
重支持点6から吊り荷8の上面までの距離H3は、第3図
における同距離H2の3分の1、すなわちH3=0.33H2とな
るが、ワイヤロープ9に加わる引張荷重は、第3図にお
けるワイヤロープ7に比し、1.73倍に増大する。
このようにワイヤロープの中心角度を大きくすれば、第
3図におけるH2は第4図におけるH3のように小さくする
ことはできるが、ワイヤロープに加わる引張荷重は増大
して、同一の荷を吊り上げるのに太いワイヤロープを使
用しなければならなくなる。その結果フックの荷重支点
においてワイヤロープが滑り易くなり、ホイスト横行の
起動停止時の衝撃力などにより吊り荷が傾いてしまうな
どの問題を生じ易くなる。
また、ワイヤロープの中心角度は安全の見地から、玉掛
作業教育などにおいて60°以下とするように指導されて
いることからも、60°を越えて大きくすることは好まし
くない。
E.課題を解決するための手段 1個のフックブロックに2個のフックを設ける。
F.作用 2個のフックそれぞれに独立のワイヤロープを掛けて荷
を吊る。
G.実施例 第1図は本考案の一実施例を示すフックブロックで、同
図(A)は一部破断正面図、同図(B)は側面図で、第
2図は本考案のフックブロックをホイストに適用した例
を示す図である。
第1図において、10はフックブロック、11はシーブカバ
ー、12は中心軸で、該中心軸12には所定の間隔をもって
ホイスト1のワイヤロープ1′が巻回される2つの滑車
19が相対向して取り付けられている。13はこれら2つの
滑車19の対向面両側に中心軸12と一体に形成された枠
体、14は対向する両枠体間に回動自在に支承された支軸
で、この支軸14は枠体13の中心軸12より下方に所定間隔
をもって2つ設けられている。15は各支軸12に回転自在
に嵌挿されたフック、16は各支軸14に設けられたフック
15に吊るされる荷重を支える推力玉軸受、17はナット、
18はフック15に設けられたワイヤロープの外れ止め金具
である。
第2図は、第3図の場合と同様に幅Aの吊り荷8を横行
桁2に設けられたホイスト1で吊り、フックブロックを
上限まで巻き上げた状態を示している。
フックブロック10には2個のフック15,15が設けられて
おり、それぞれのフック15,15には独立したワイヤロー
プ19,19が掛けられて吊り荷8を吊り上げている。20は
フック15の荷重支点である。
H.考案の効果 第2図におけるワイヤロープ19,19の延長線上の交点P
は、第3図におけるフック4の荷重支点6に相当するこ
とは、吊り荷8の幅が何れもAで等しく、またワイヤロ
ープの中心角度は何れも60°であることから明らかであ
る。従って第2図のP点から吊り荷8の上面までの距離
は第3図の場合と等しくH2である。
然るに第2図におけるフック15の荷重支点20から吊り荷
8の上面までの距離H5はH5<H2と著しく小さくなってい
る。
また、ホイストの定格荷重が同一の場合、1個のフック
では前記定格荷重の荷を吊り得るものでなければならな
いが、2個のフックを用いる本考案の場合には、1個の
フックの半分の荷重を吊ることができるものであれば良
いから、フックの大きさも小さなもので良いことにな
り、更に1個のフックの場合には、フックがフックブロ
ックから垂直に懸垂するが、2個のフックの場合には第
2図に示されているように、ワイヤロープの傾斜角度に
従って傾くから、横行桁2の下面からフック15の荷重支
点20までの距離H4は、第3図のH1と比較すると明らかに
H4<H1となる。
従ってH4+H5≪H1+H2すなわち「吊り上げ所要距離は従
来のものに比し大幅に小さくなり例えば既設の建屋の場
合には、その建屋の高さを「吊り上げ所要距離」が減少
しただけ高くしたと同様の効果を奏し倉庫などの場合に
は余分な荷物の収納が可能となる。
また、従来のものに比し大幅に「吊り上げ所要距離」を
減少することができるとともに、2個のフックそれぞれ
に独立したワイヤロープを使用することから、ワイヤロ
ープの中心角度を極度に大きくして太いワイヤロープの
使用を余儀なくされ、そのために何等かの理由によって
生ずる衝撃力や不平衡力によってワイヤロープがフック
上で滑り、吊り荷が傾いてしまうなどの不安全状態を生
ずることも無くなる。
以上に述べたように本考案のフックブロックは機能上は
勿論安全上からも極めて顕著な効果を生ずるものであ
る。
なお、第1図では、同図(A)において、それぞれ支軸
中心と中心軸中心を結ぶ線の交叉角度を90°とした例に
ついて記したが、本考案は此の例に限定されるものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す図で、同図(A)は一
部破断正面図、同図(B)は側面図で、第2図は電気ホ
イストに適用した場合の例を示す。第3図,第4図は従
来例を示す図で、第3図は電気ホイストによりワイヤロ
ープの中心角度60°として荷を吊り上げた例を示し、第
4図はワイヤロープの中心角度を120°とした場合の例
を示す。 10……フックブロック、15……フック。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】揚重機のワイヤロープを滑車に巻回して荷
    重を吊るフックブロックにおいて、 該フックブロックは、中心軸に所定間隔をもって相対向
    して設けられた2つの滑車と、これら滑車の相対向面側
    に前記中心軸と一体に形成された枠体と、これら対向す
    る両枠体間で且つ前記中心軸より下方に所定間隔をもっ
    て当該枠体に回動自在に設けられた支軸と、これら各支
    軸に軸受を介して回転自在に設けられたフックとで構成
    したことを特徴とするフックブロック。
JP1989013316U 1989-02-07 1989-02-07 フックブロック Expired - Lifetime JPH0743116Y2 (ja)

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JP1989013316U JPH0743116Y2 (ja) 1989-02-07 1989-02-07 フックブロック

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JPH02105989U JPH02105989U (ja) 1990-08-23
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