JPS6022049Y2 - 石材吊上機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は石材吊上機に関する。

石材を移動し、または工場で積上げをするためには原始
的方法としては人力によるがその重量が大きい故に、ク
レーンを使うことが普通である。

クレーンにて石材を動かす時は綱または鎖をその周りに
廻して縛りクレーンの鉤をこれに引っかけて吊り上げる
。

鎖や綱を結んだり解いたりすることは相当に手数を要す
る。

この手数を省くために鋏式の吊上機が用いられているが
、クレーンにて吊り上け゛る時には吊上機の挾み力が石
材の両側面に働いてこれを支持する。

然し石材の底面を受けて支えていないから使用者は心理
的に石材が滑り落ちやすいかと不安に駆られる。

実際に石材が漏れている時には滑り落ちる事故が起きる
。

本案はこの滑り落ちを解消改良したものである。

即ち本案の吊上機は石材の底面と上面を挾みこれを吊り
上げるから万一の石材の滑り落ちを予防して使用者が心
理的に安心して仕事ができるものである。

これを図面によって説明すれば次の如くである。

本案の石材吊上機は細長い板状の鋼鉄製縦挾杆１と同じ
く斜挾杆２からなり、縦挾杆１に明けられた小孔６と斜
挾杆２に明けられた小孔７に支軸ボルト８を遊嵌してナ
ツト締した鋏状のものである。

該縦挾杆１の上部は角度４５°前後に曲げられた間柄３
となり、その下端に横杆４が熔着されて間柄３の曲った
側に直角に延びている。

該斜挾杆２はその端の支軸９に当金５が垂れ下りその支
持部で遊嵌しコイルスプリング１０にて内側の片方の上
に引張られている。

縦挾杆１の間柄３の上端の支軸１１と斜挾杆２の上端の
支軸１２は鎖１３またはワイヤコードによって連結する
。

縦挾杆１の小孔６と斜挾杆２の小孔７は少し距離を置い
て２〜３個宛明けられ石材の幅と厚みによって支軸ボル
ト８を適当な小孔６と７に入れ換えることができる。

本案の吊上機は上記の如く構成されているからこれを使
用する際には横杆４を石材の下に入れ、当金５を石材の
上に置き、鎖１３をクレーンの鉤で吊り上げると、斜挾
杆２と横杆４は下部が挟まり、それによって石材は吊上
機によって確実安全に掴まえられクレーンによって動か
される。

故に本案の吊上機は石材の滑り落ちる危険がなく使用者
が安心してこれを使用できる新規にして有用なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の石材吊上機の正面図、第２図は第１図の
右側面図、第３図は本案の石材吊上機に石材を吊り上げ
た斜視図及び第４図は従来から使用されている石材吊上
機の斜視図である。 １・・・・・・縦挾杆、２・・・・・・斜挾杆、３・・
・・・・間柄、４・・・・・・横杆、５・・・・・・当
金、６・・・・・・小孔、７・・・・・・小孔、８・・
・・・・支軸ボルト、９・・・・・・斜挾杆の下端の支
軸、１０・・・・・・コイルスプリング、１１・・・・
・・間柄の上端の支軸、１２・・・・・・斜挾杆の上端
の支軸、１３・・・・・・鎖、１４・・・・・・石材、
１５・・・・・・クレーン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 細長い板状鋼鉄製の縦挾杆と同じく斜挾杆からなり、こ
   の両社はその中央部から下に明けられた小孔に支軸ボル
   トを遊嵌して廻動する如く締められ、該縦挾杆の上部は
   角度４０’乃至５０°に曲げられた間柄となりその下端
   に直角に間柄の曲った側に延びる横杆が熔着され、該斜
   挾杆の下端の支軸に当金がその支持部にて垂れ下り遊着
   しコイルスプリングにて内側の片方に上に引張られ、該
   間柄の上端の支軸と斜挾杆の上端の支軸は鎖またはワイ
   ヤコードによって連結されてなる石材吊上機。