JPH0743032B2 - 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置

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JPH0743032B2
JPH0743032B2 JP61037578A JP3757886A JPH0743032B2 JP H0743032 B2 JPH0743032 B2 JP H0743032B2 JP 61037578 A JP61037578 A JP 61037578A JP 3757886 A JP3757886 A JP 3757886A JP H0743032 B2 JPH0743032 B2 JP H0743032B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置の改
良に関するものである。
従来技術 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設けられた
一対の一次側可変プーリおよび二次側可変プーリと、そ
れら一対の可変プーリに巻き掛けられて動力を伝達する
伝動ベルトと、前記一対の可変プーリの有効径をそれぞ
れ変更する一対の一次側油圧シリンダおよび二次側油圧
シリンダとを備えた車両用ベルト式無段変速機が知られ
ている。かかる無段変速機の速度比や伝動ベルトの張力
は、たとえば特公昭58−29424号に記載されているよう
に、油圧源からの作動油を油圧シリンダの一方へ供給す
ると同時に他方から流出させることにより速度比を変化
させる変速制御弁(4方弁)と、この制御弁から流出す
る作動油を調圧する電磁リリーフ弁とを備えた油圧制御
装置により制御される。
発明が解決すべき問題点 しかしながら、かかる油圧制御装置の変速制御弁におい
ては、スプール弁子が機械的に連結されたリンクを介し
て駆動されることにより作動油の流通方向が制御される
ようになっているため、部品公差などに起因して変速制
御弁の中立点がばらつくことが避けられない。このた
め、油圧制御装置の組立時点において中立点の設定に調
整が必要となる。
これに対し、中立点のばらつきを解消しようとして一対
の油圧シリンダの作動油の供給および排出をそれぞれ専
ら行う4本のスプール弁子を用いようとすると、特開昭
56−46152号公報の第4図に示されるように、4個の電
磁開閉弁を用いて一次側および二次側油圧シリンダ内の
作動油の圧力を制御して速度比を変化させる変速制御弁
装置を構成することができる。
しかしながら、このように構成された変速制御弁装置で
は、4個の電磁ソレノイドを必要とするため、装置の外
形が大きくかつ高価となる。また、電磁ソレノイドが直
接スプール弁子を駆動する形式であるため、電磁ソレノ
イドの出力を大きく構成しなければならず、上記の不都
合が一層顕著となる。
問題点を解決するための手段 本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その要旨とするところは、一次側回転軸および二次側回
転軸にそれぞれ設けられた一対の一次側可変プーリおよ
び二次側可変プーリと、それら一対の可変プーリに巻き
掛けられて動力を伝達する伝動ベルトと、前記一対の可
変プーリの有効径をそれぞれ変更する一対の一次側油圧
シリンダおよび二次側油圧シリンダとを備えた車両用ベ
ルト式無段変速機において、油圧源から供給される比較
的高圧の作動油を前記一次側油圧シリンダおよび二次側
油圧シリンダの内の一方へ供給すると同時に、他方内の
作動油を流出させることにより、前記一次側可変プーリ
および二次側可変プーリの有効径を変化させて前記無段
変速機の速度比を調節する変速制御弁装置を備えた油圧
制御装置であって、前記変速制御弁装置が、バルブボデ
ーに形成された4個のシリンダボアと、そのシリンダボ
ア内に摺動可能に嵌合され、一定の位置においてストッ
パにそれぞれ当接させられることにより軸方向の移動が
それぞれ阻止されて弁の作動を中立状態とする4本のス
プール弁子と、それらスプール弁子をそれぞれ駆動する
ことにより前記一方の油圧シリンダへの作動油の供給お
よび前記他方の油圧シリンダからの作動油の流出を制御
する一対のスプール弁子駆動手段とをを含み、前記スプ
ール弁子の内の第1スプール弁子は一次側油圧シリンダ
へ作動油を専ら供給するものであり、第2スプール弁子
は一次側油圧シリンダ内の作動油を専ら流出させるもの
であり、第3スプール弁子は二次側油圧シリンダ内へ作
動油を専ら供給するものであり、第4スプール弁子は二
次側油圧シリンダから作動油を専ら流出させるものであ
り、前記スプール弁子駆動手段は、前記第1スプール弁
子および第4スプール弁子にパイロット圧を作用させる
ことによりそれらを同時に作動させる第1電磁開閉弁
と、前記第2スプール弁子および第3スプール弁子にパ
イロット圧を作用させることによりそれらを同時に作動
させる第2電磁開閉弁とを備えたことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、4本のスプール弁子が一定の位置に
おいてストッパに当接させられることにより変速制御弁
装置の作動が中立状態とされるので、部品公差、異物や
摺動摩擦の変化などに起因する中立点のばらつきが解消
される。
しかも、第1電磁開閉弁により第1スプール弁子および
第4スプール弁子にパイロット圧が作用させられること
により一次側油圧シリンダへの作動油の供給と二次側油
圧シリンダからの作動油の排出とが同時に行われて速度
比が減少させられる一方、第2電磁開閉弁により第2ス
プール弁子および第3スプール弁子にパイロット圧が作
用させられることにより一次側油圧シリンダからの作動
油の排出と二次側油圧シリンダへの作動油の供給とが同
時に行われて速度比が増加させられる。このように一対
の電磁開閉弁すなわち2つの電磁ソレノイドを用いて速
度比が制御されるので、4つの電磁ソレノイドを用いる
従来の変速制御弁装置に比較して装置の外形が小さくか
つ安価となる。また、電磁ソレノイドが直接スプール弁
子を駆動する形式でなく、電磁開閉弁がパイロット圧を
スプール弁子に作用させて駆動するため、電磁ソレノイ
ドの出力を小さくできて、装置が一層小型かつ安価とな
る。
実施例 以下、本発明の一実施例を詳細に説明する。
第1図において、車両に設けられたエンジン10の出力は
クラッチ12を介してベルト式無段変速機14の一次側回転
軸16へ伝達される。
ベルト式無段変速機14は、一次側回転軸16および二次側
回転軸18と、それら一次側回転軸16および二次側回転軸
18に取りつけられた有効径が可変な一次側可変プーリ20
および二次側可変プーリ22と、それら一次側可変プーリ
20および二次側可変プーリ22に巻き掛けられて動力を伝
達する伝動ベルト24と、一次側可変プーリ20および二次
側可変プーリ22の有効径を変更する一次側油圧シリンダ
26および二次側油圧シリンダ28とを備えている。これら
一次側油圧シリンダ26および二次側油圧シリンダ28は同
等の受圧面積となるように形成されており、上記一次側
可変プーリ20および二次側可変プーリ22の外形が同等と
されてベルト式無段変速機14が小型となっている。そし
て、上記一次側可変プーリ20および二次側可変プーリ22
は、一次側回転軸16および二次側回転軸18にそれぞれ固
定された固定回転体31および32と、上記一次側回転軸16
および二次側回転軸18にそれぞれ相対回転不能かつ軸方
向の移動可能に設けられて前記固定回転体31および32と
の間にV溝を形成する可動回転体34および36とから成
る。
上記ベルト式無段変速機14の二次側回転軸18からの出力
は、図示しない副変速機、差動歯車装置などを経て車両
の駆動輪へ伝達されるようになっている。
このように構成された車両の動力伝達装置を作動させる
ための油圧制御回路は以下に説明するように構成され
る。すなわち、図示しない還流路を経てオイルタンク38
に還流した作動油はストレーナ40および吸入油路41を介
してオイルポンプ42に吸引され、変速制御弁装置44の一
対の入力ポート46および第1調圧弁48と接続された第1
ライン油路50へ圧送される。このオイルポンプ42は、本
実施例の油圧源を構成し、図示しない駆動軸を介して前
記エンジン10により駆動される。第1調圧弁48は、後述
の第1駆動信号VD1にしたがって第1ライン油路50内の
作動油の一部を第2ライン油路52へ流出させることによ
り第1ライン油圧Pl1を制御する。この第2ライン油路5
2は前記変速制御弁装置44の一対の排出ポート54と第2
調圧弁58とにそれぞれ接続されている。この第2調圧弁
58は、後述の第2駆動信号VD2にしたがって第2ライン
油路52内の作動油の一部をドレン油路60へ流出させるこ
とにより第1ライン油圧Pl1よりも相対的に低い第2ラ
イン油圧Pl2を制御する。上記第1調圧弁48および第2
調圧弁58は、所謂電磁比例リリーフ弁から構成されてい
る。なお、本実施例では、第1ライン油圧Pl1が高圧側
油圧源の油圧、第2ライン油圧Pl2が低圧側油圧源の油
圧に相当する。
前記変速制御弁装置44は、前記入力ポート46、および排
出ポート54の他に、前記一次側油圧シリンダ26および二
次側油圧シリンダ28に接続油路29および30を介してそれ
ぞれ接続された一対の第1出力ポート62および第2出力
ポート64をそれぞれ備えている。上記変速制御弁装置44
は、4個のスプール弁、すなわち第1スプール弁66、第
2スプール弁68、第3スプール弁70、第4スプール弁72
と、第1スプール弁66および第4スプール弁72を同時に
作動させるための第1電磁開閉弁74と、第2スプール弁
68および第3スプール弁70を同時に作動させるための第
2の電磁開閉弁76とを備えている。
すなわちバルブボデー78には、4個の第1シリンダボア
80、第2シリンダボア82、第3シリンダボア84、第4シ
リンダボア86が平行に形成されており、それら内には、
第1スプール弁子88、第2スプール弁子90、第3スプー
ル弁子92、第4スプール弁子94がそれぞれ摺動可能に嵌
め入れられている。そして、それら第1スプール弁子8
8、第2スプール弁子90、第3スプール92、第4スプー
ル弁子94は、第1スプリング96、第2スプリング98、第
3スプリング100、第4スプリング102によってそれぞれ
一軸心方向へ付勢されて第1シリンダボア80、第2シリ
ンダボア82、第3シリンダボア84、第4シリンダボア86
の一端の内壁面104、106、108、110にそれぞれ当接させ
られている。この当接状態では、後述のように、変速制
御弁装置44が中立状態、すなわち作動油が出力されない
状態とされる。本実施例では、上記内壁面104、106、10
8、110がそれぞれ各スプール弁子の非作動位置、中立位
置を位置決めするためのストッパとして機能する。
上記第1スプール弁66においては、その第1スプール弁
子88が第1スプリング96の付勢力にしたがって内壁面10
4に当接させられると、入力ポート46と第1出力ポート6
2との間が閉じられるが、第1スプリング96の付勢力に
抗して移動させられると開かれる。うなわち、第1スプ
ール弁66は専ら一次側油圧シリンダ26内へ第1ライン油
路50内の作動油を供給する。第2スプール弁68において
は、その第2スプール弁子90が第2スプリング98の付勢
力にしたがって内壁面106に当接させられると、排出ポ
ート54と第1出力ポート62との間が閉じられるが、第2
スプリング98の付勢力に抗して移動させられると開かれ
る。すなわち、第2スプール弁68は専ら一次側油圧シリ
ンダ26内の作動油を第2ライン油路52へ流出させる。第
3スプール弁70においては、その第3スプール弁子92が
第3スプリング100の付勢力にしたがって内壁面108に当
接させられると、入力ポート46と第2出力ポート64との
間が閉じられるが、第3スプリング100の付勢力に抗し
て移動させられると開かれる。すなわち、第3スプール
弁70は専ら二次側油圧シリンダ28内へ第1ライン油路50
内の作動油を供給する。第4スプール弁72においては、
その第4スプール弁子94が第4スプリング102の付勢力
にしたがって内壁面110に当接させられると、排出ポー
ト54と第2出力ポート64との間が閉じられるが、第4ス
プリング102の付勢力に抗して移動させられると開かれ
る。すなわち、第4スプール弁72は専ら二次側油圧シリ
ンダ28内の作動油を第2ライン油路52へ流出させる。
第2ライン油路52とドレン油路60との間には減圧弁116
および絞り118が直列的に接続されており、それら減圧
弁116および絞り118の間からパイロット油圧が発生させ
られている。このパイロット油圧はパイロット油路120
を介して、スプール弁子88の内壁面104側の端面、スプ
ール弁子90の内壁面106側の端面、スプール弁子92の内
壁面108側の端面、スプール弁子94の内壁面110側の端面
にそれぞれ作用させられている。また、パイロット油圧
は、絞り122を介して第1スプール弁子88のスプリング9
6側の端面および第4スプール弁子94のスプリング102側
の端面に作用させられており、また、絞り124を介して
第2スプール弁子90のスプリング98側の端面および第3
スプール弁子92のスプリング100側の端面にそれぞれ作
用させられている。そして、絞り122と第1スプール弁6
6および第4スプール弁72との間、および絞り124と第2
スプール弁68および第3スプール弁70との間には、前記
第1電磁開閉弁74および第2電磁開閉弁76がそれぞれ設
けられている。第一電磁開閉弁74は絞り122よりも下流
側をドレン、すなわち大気へ開放してスプール弁子88お
よび94をスプリング96および102の付勢力に抗して移動
させるためのものであり、第2電磁開閉弁76は、絞り12
4よりも下流側をドレンへ開放してスプール弁子90およ
び92をスプリング98および100の付勢力に抗して移動さ
せるためのものである。
したがって、第1電磁開閉弁74および第2電磁開閉弁76
が閉じている状態では、全てのスプール弁子88、90、9
2、94が各スプリングの付勢力により内壁面104、106、1
08、110にそれぞれ当接させられて変速制御弁装置44は
中立状態とされる。この中立状態では、一次側油圧シリ
ンダ26および二次側油圧シリンダ28と第1ライン油路50
および第2ライン油路52との間が略遮断されている。な
お、好適には、この遮断状態において、変速制御弁装置
44の出力油圧特性を改善するために僅かな流通断面積を
形成する間隙が、一次側油圧シリンダ26および二次側油
圧シリンダ28と第1ライン油路50および第2ライン油路
52との間に設けられる。
しかし、後述の第1変速比信号RA1が供給されることに
より第1電磁開閉弁74が開かれると、絞り122よりも下
流側が排圧されて第1スプール弁子88および第4スプー
ル弁子94がスプリング96および102の付勢力に抗して移
動させられかつ第1スプール弁66および第4スプール弁
72が開かれて、ベルト式無段変速機14の速度比が増加方
向へ変化させられる。
反対に、第2変速比信号RA2が供給されることにより第
2電磁開閉弁76が開かれると、第2スプール弁68および
第3スプール弁70が開かれて、ベルト式無段変速機14の
速度比が減少方向へ変化させられるのである。通常、第
1電磁開閉弁74および第2電磁開閉弁76に供給される速
度比信号RA1およびRA2はオン・オフ信号であり、好適に
は、第1電磁開閉弁74および第2電磁開閉弁76がデュー
ティ制御される。このようなデューティ制御が行われる
場合には、スプール弁子88、90、92、94のスプリング側
端面に作用させられる油圧、およびこの油圧によって位
置制御されるスプール弁子88,90,92,94の位置は連続的
に変化させられる。
上記から明らかなように、第1スプリング96、第2スプ
リング98、第3スプリング100、第4スプリング102、第
1電磁開閉弁74、第2電磁開閉弁76は、本実施例におけ
るスプール弁子駆動手段に相当する。
そして、ベルト式無段変速機14には、一次側回転軸16の
回転速度Ninを検出するための第1回転センサ130、およ
び二次側回転軸18の回転速度Noutを検出するための第2
回転センサ132が設けられており、それら第1回転セン
サ130および第2回転センサ132からは回転速度Ninを表
す回転信号SR1および回転速度Noutを表す回転信号SR2が
コントローラ134へ出力される。また、エンジン10に
は、その吸気配管に設けられたスロットル弁開度θth
検出するためのスロットルセンサ136と、エンジン回転
速度Neを検出するためのエンジン回転センサ138が設け
られており、それらスロットルセンサ136およびエンジ
ン回転センサ138からはスロットル弁開度θthを表すス
ロットル信号Sθおよびエンジン回転速度Neを表す回転
信号SEがコントローラ134へ出力される。
上記コントローラ134は、CPU142、ROM144、RAM146など
を含む所謂マイクロコンピュータであって、本実施例の
制御手段を構成する。上記CPU142は、RAM146の記憶機能
を利用しつつ予めROM144に記憶されたプログラムにした
がって入力信号を処理し、第1ライン油圧および第2ラ
イン油圧を制御するために第1調圧弁48および第2調圧
弁58へ第1駆動信号VD1および第2駆動信号VD2をそれぞ
れ供給すると同時に、速度比eを制御するために第1電
磁開閉弁74および第2電磁開閉弁76を作動させるための
第1速度比信号RA1および第2速度比信号RA2をそれらに
供給する。
ベルト式無段変速機14の速度比制御は、たとえば、第2
図に示す速度比制御ルーチンが繰り返し実行されること
により行われる。すなわち、先ず、ステップS1が実行さ
れることにより、一次側回転軸16の回転速度Nin、二次
側回転軸18の回転速度Nout、スロットル弁開度θth、エ
ンジン回転速度Neが回転信号SR1およびSR2、スロットル
信号Sθ、回転信号SEに基づいてRAM106に読み込まれ
る。次いで、ステップS2では予めROM104に記憶された次
式(1)にしたがって速度比eが上記回転速度Ninおよ
びNoutから算出される。
e=Nout/Nin ・・・・(1) また、ステップS3では、ROM104に記憶された関係からス
ロットル弁開度θthなどに基づいて目標回転速度Nin
を決定し、且つ上記(1)式からその目標回転速度Nin
と実際の回転速度Noutから目標速度比eを算出す
る。上記目標回転速度Nin を決定するための関係は、
たとえば第3図に示すものであって、第4図に示す最小
燃費率曲線上でエンジン10が専ら作動するように予め求
められたものである。続くステップS4では、予めROM104
に記憶された次式(2)にしたがって速度比制御値V0
算出される。ステップS5においては、この速度比制御値
V0が正である場合には、第1スプール弁66および第4ス
プール弁72が開放作動して一次側回転軸18の回転速度N
inが減少するように前記第1速度比信号RA1が出力さ
れ、反対に負である場合には、第2スプール弁68および
第3スプール弁70が開放作動して一次側回転軸16の回転
速度Ninが増加するように前記第2速度比信号RA2が出力
される。これら第1速度比信号RA1および第2速度比信
号RA2のデューティ比は上記速度比制御値V0の大きさに
対応する。したがって、次式(2)から明らかなよう
に、上記速度比制御値V0は実際の速度比eと目標速度比
とを一致させるように決定されるのである。なお、
(2)式のkは制御定数である。
V0=k(e−e)/e ・・・(2) そして、ステップS5では、それ以前のステップにおいて
決定された速度比制御値V0にしたがって第1速度比信号
RA1および第2速度比信号RA2が出力され、速度比eが制
御される。
ここで、前述のように、変速制御弁装置44においては、
スプリング96、98、100、102により、4本のスプール弁
子88、90、92、94が一定の位置においてストッパ、すな
わち内壁面104、106、108、110に当接させられて軸方向
の移動がそれぞれ阻止されることにより変速制御弁装置
44の作動状態が中立状態とされる。このため、スプール
弁子が機械的に連結されたリンクを介して駆動されるこ
とにより作動油の流通方向が制御される形式の従来の変
速制御弁に比較して、部品公差などに起因する変速制御
弁の中立点のばらつきが解消され、油圧制御装置の組立
時点において中立点の設定の調整作業が不要となる。ま
た、一対のスプリングによりスプール弁子を互いに逆方
向へ付勢し、その付勢力が平衡する中立点にスプール弁
子を位置させる形式の変速制御弁に比較して、作動油中
の異物や摺動摩擦の変化などに起因するスプール弁子の
中立点のずれが殆ど解消されるのである。
第1電磁開閉弁74により第1スプール弁子88および第4
スプール弁子94にパイロット圧が作用させられることに
より一次側油圧シリンダ26への作動油の供給と二次側油
圧シリンダ28からの作動油の排出とが同時に行われて速
度比が減少させられる一方、第2電磁開閉弁76により第
2スプール弁子90および第3スプール弁子92にパイロッ
ト圧が作用させられることにより一次側油圧シリンダ26
からの作動油の排出と二次側油圧シリンダ28への作動油
の供給とが同時に行われて速度比が増加させられる。こ
のように一対の電磁開閉弁74、76すなわち2つの電磁ソ
レノイドを用いて速度比が制御されるので、4つの電磁
ソレノイドを用いる従来の変速制御弁装置に比較して装
置の外形が小さくかつ安価となる。また、電磁ソレノイ
ドが直接スプール弁子を駆動する形式でなく、電磁開閉
弁がパイロット圧をスプール弁子に作用させて駆動する
ため、電磁ソレノイドの出力を小さくできて、装置が一
層小型かつ安価となる。
また、単一のスプール弁子を用いる従来の変速制御弁に
比較して、加工が容易となって真円度、円筒度などの精
度を簡単かつ安価に高めることができる。
また、単一の長いスプール弁子に替えて、短い4本のス
プール弁子88、90、92、94が用いられるので、変速制御
弁を構成するためのバルブボデー78を周辺の機器に適応
して容易に変更することができ、しかも小型となる。
また、本実施例によれば、各スプール弁子88、90、92、
94に形成されたランドの数が少ないので、作動油の流通
に伴うフローフォースの影響が軽減できる利点がある。
以上、本発明の一実施例を示す図面に基づいて説明した
が、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例の変速制御弁44において、スプ
ール弁子88、90、92、94の内壁面側が大気圧に開放され
るとともに、スプリング96、98、100、102がその内壁面
側に設けられて上記スプール弁子88、90、92、94を反対
方向へ付勢するようにしてもよい。この場合には、スプ
ール弁子88、90、92、94の端面にパイロット油圧が作用
させられたときは上記のように配設されたスプリング9
6、98、100、102の付勢力に抗して移動させられること
になる。このとき、第一および第二電磁開閉弁74および
76と各スプール弁66、68、70、72との作動関係は前述の
実施例と逆になる。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であ
り、本発明はその精神を逸脱しない範囲で種々変更が加
えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す図である。第2
図は第1図の装置における変速制御作動を説明するフロ
ーチャートである。第3図は第2図の説明に用いられる
関係であって、目標回転速度を求めるための関係を示す
図である。第4図は第1図のエンジンの最小燃費率曲線
を示す図である。 14:ベルト式無段変速機 16:一次側回転軸、18:二次側回転軸 20:一次側可変プーリ 22:二次側可変プーリ 24:伝動ベルト 26:一次側油圧シリンダ 28:二次側油圧シリンダ 44:変速制御弁装置 74:第1電磁開閉弁 76:第2電磁開閉弁 78:バルブボデー 80,82,84,86:シリンダボア 88,90,92,94:スプール弁子 96,98,100,102:スプリング 104,106,108,110:内壁面(ストッパ)
フロントページの続き (72)発明者 大川 進 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−46152(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞ
    れ設けられた一対の一次側可変プーリおよび二次側可変
    プーリと、該一対の可変プーリに巻き掛けられて動力を
    伝達する伝動ベルトと、前記一対の可変プーリの有効径
    をそれぞれ変更する一対の一次側油圧シリンダおよび二
    次側油圧シリンダとを備えた車両用ベルト式無段変速機
    において、油圧源から供給される比較的高圧の作動油を
    前記一次側油圧シリンダおよび二次側油圧シリンダの内
    の一方へ供給すると同時に、他方内の作動油を流出させ
    ることにより、前記一次側可変プーリおよび二次側可変
    プーリの有効径を変化させて前記無段変速機の速度比を
    調節する変速制御弁装置を備えた油圧制御装置であっ
    て、 前記変速制御弁装置が、バルブボデーに形成された4個
    のシリンダボアと、該シリンダボア内に摺動可能に嵌合
    され、一定の位置においてストッパにそれぞれ当接させ
    られることにより軸方向の移動がそれぞれ阻止されて弁
    の作動を中立状態とする4本のスプール弁子と、該スプ
    ール弁子をそれぞれ駆動することにより前記一方の油圧
    シリンダへの作動油の供給および前記他方の油圧シリン
    ダからの作動油の流出を制御する一対のスプール弁子駆
    動手段とを含み、 前記スプール弁子の内の第1スプール弁子は前記一次側
    油圧シリンダへ作動油を専ら供給するものであり、第2
    スプール弁子は該一次側油圧シリンダ内の作動油を専ら
    流出させるものであり、第3スプール弁子は前記二次側
    油圧シリンダ内へ作動油を専ら供給するものであり、第
    4スプール弁子は該二次側油圧シリンダから作動油を専
    ら流出させるものであり、 前記スプール弁子駆動手段は、前記第1スプール弁子お
    よび第4スプール弁子にパイロット圧を作用させること
    によりそれらを同時に作動させる第1電磁開閉弁と、前
    記第2スプール弁子および第3スプール弁子にパイロッ
    ト圧を作用させることによりそれらを同時に作動させる
    第2電磁開閉弁とを備えたことを特徴とする車両用ベル
    ト式無段変速機の油圧制御装置。
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