JPH0742402A - 立体駐車場 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同じ種類や類似する立体駐車場が複数並設さ
れている場合でも、容易に利用している立体駐車場の確
認を行える立体駐車場を提供する。 【構成】 車両を入庫または出庫するための外部連通部
Ｂを備えた躯体Ａを複数並設し、それら躯体Ａの夫々
に、前記車両を収納する車両収納装置と、前記車両収納
装置の作動を管理して前記車両を入庫または出庫する管
理装置Ｅとを装備し、前記管理装置Ｅの夫々を、入庫ま
たは出庫を指示するカード７の指示情報に基づいて、入
庫または出庫作動を実行するように構成し、前記複数の
躯体Ａ夫々の外周部の少なくとも一部に、他の躯体Ａと
は異なる色を表示し、前記カード７の外周部の少なくと
も一部に、そのカード７に対応する前記管理装置Ｅを備
える前記躯体Ａの外周部に表示された色と同じまたは類
似する色を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両を入庫または出庫
するための外部連通部を備えた躯体が複数並設され、そ
れら躯体の夫々に、前記車両を収納する車両収納装置
と、前記車両収納装置の作動を管理して前記車両を入庫
または出庫する管理装置とが装備され、前記管理装置の
夫々が、入庫または出庫を指示するカードの指示情報に
基づいて、入庫または出庫作動を実行するように構成さ
れている立体駐車場に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年においては、駐車場の不足が問題と
なっており、小さなスペースを有効利用して多くの車両
を収納できるようにしている立体駐車場が複数並設され
ることが多くなっている。また、上記のような立体駐車
場においては、車両の入庫または出庫の管理面での無人
化が図られており、年間や月毎などの駐車契約を結ぶこ
とにより、その立体駐車場を利用するのに必要となるカ
ードが与えられ、契約者は、そのカードを用いて契約し
ている立体駐車場の管理装置に車両の入庫または出庫を
指示することにより、その立体駐車場を利用できるよう
になっている。従来では、立体駐車場に対して車両の入
庫または出庫を指示するカードが、その駐車場に対応す
るものであるか否かを外観により確認できるようなもの
は無かった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、同じ種類や類似する立体駐車場が複数並設され
ている場合には、契約者がどの立体駐車場を利用してい
たか戸惑う虞があり、そのような場合には、カードを用
いて夫々の立体駐車場の管理装置との間で確認を行わな
ければならず、車両の入庫または出庫が速やかに行い難
いものとなっていた。

【０００４】本発明の目的は、同じ種類や類似する立体
駐車場が複数並設されている場合であっても、容易に利
用している立体駐車場の確認を行える立体駐車場を提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明による立体駐車場
は、車両を入庫または出庫するための外部連通部を備え
た躯体が複数並設され、それら躯体の夫々に、前記車両
を収納する車両収納装置と、前記車両収納装置の作動を
管理して前記車両を入庫または出庫する管理装置とが装
備され、前記管理装置の夫々が、入庫または出庫を指示
するカードの指示情報に基づいて、入庫または出庫作動
を実行するように構成されているものであって、その特
徴構成は、前記複数の躯体夫々の外周部の少なくとも一
部に、他の躯体とは異なる色が表示され、前記カードの
外周部の少なくとも一部に、そのカードに対応する前記
管理装置を備える前記躯体の外周部に表示された色と同
じまたは類似する色が表示されていることにある。

【０００６】

【作用】本発明の特徴構成によると、同じ種類や類似す
る立体駐車場が複数並設されている場合に、契約者がど
の立体駐車場を利用していたか戸惑いを感じたとして
も、カードに表示されている色と立体駐車場の躯体に表
示されている色とを照らし合わせることにより、利用し
ている立体駐車場の確認を行うことができるようにな
る。

【０００７】

【発明の効果】本発明の特徴構成によれば、カードに表
示されている色と立体駐車場の躯体に表示されている色
とを照らし合わせるだけの目視判断により、利用してい
る立体駐車場の確認を行うことができるので、夫々の立
体駐車場に移動して、カードを夫々の立体駐車場の管理
装置へ挿入することなどの面倒が無く、離れた位置から
でも容易に利用している立体駐車場の確認を行え、速や
かに目的の立体駐車場に向かうことができる。特に、車
両の入庫を行う場合には、停車あるいは降車して確認を
行うような面倒が無くなる。よって、同じ種類や類似す
る立体駐車場が複数並設されている場合に、契約者がど
の立体駐車場を利用していたか戸惑いを感じたとして
も、容易に利用している立体駐車場の確認を行うことが
できて、速やかに車両の入庫または出庫操作に取り掛か
ることのできる立体駐車場を提供できるに至った。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１には、複数並設された立体駐車場Ｐが示され
ている。図２にも示すように、立体駐車場Ｐの夫々は、
車両Ｃを入庫または出庫するための外部連通部Ｂを備え
た躯体Ａに、車両Ｃを収納する車両収納装置Ｄ、及び車
両収納装置Ｄの作動を制御して車両Ｃを入庫または出庫
を管理する管理装置Ｅを装備して構成されている。

【０００９】図５にも示すように、外部連通部Ｂの一側
面には、上下二枚の板状体などにより構成される入出庫
扉１ａを備えた入出庫口１が設けられている。入出庫扉
１ａは、上下二枚の板状体が駆動装置（図示せず）によ
り上方向にスライド操作されることによって入出庫口１
を開き、下方向にスライド操作されることによって入出
庫口１を閉じるようになっている。

【００１０】尚、本実施例において、入出庫口１から外
部連通部Ｂの奥側を臨む方向を立体駐車場Ｐの奥行方向
とし、その奥行方向と直交する方向を立体駐車場Ｐの横
巾方向とする。

【００１１】図２及び図３に示すように、車両収納装置
Ｄは、外部連通部Ｂの上部に設けられた車両収納部Ｄ
１、車両Ｃを載置するパレットＤ２、パレットＤ２また
はパレットＤ２に載置された車両Ｃを昇降搬送する車両
搬送装置Ｄ３、及び外部連通部Ｂの下部に設けられた旋
回装置Ｄ４、などにより構成されている。図１にも示す
ように、車両収納部Ｄ１には、立体駐車場Ｐの奥行方向
の手前側位置と奥側位置とに、車両Ｃを収納する複数の
棚２が上下方向に並べて備えられている。複数の棚２の
夫々は、一対の受け枠２ａで構成されている。そして、
それら一対の受け枠２ａによりパレットＤ２の長手方向
の端部を載架支持して、複数の棚２の夫々にパレットＤ
２またはパレットＤ２に載置された車両Ｃを収納するよ
うになっている。また、車両収納部Ｄ１の奥行方向手前
側の棚２と奥行方向奥側の棚２との間には、昇降搬送経
路Ｓが形成されている。パレットＤ２は、その長手方向
の端部が一対の受け枠２ａにより載架支持された状態
で、車両Ｃを載置できるだけの強度を有するように構成
されている。

【００１２】図３に示すように、車両搬送装置Ｄ３は、
パレットＤ２またはパレットＤ２に載置された車両Ｃを
搭載する車両搬送部３、及び外部連通部Ｂと夫々の棚２
とに渡って車両搬送部３を昇降操作する昇降駆動機構４
により構成されている。図２にも示すように、車両搬送
部３は、車両搬送部３の骨組みを形成するフレーム３
Ａ、車両搬送部３の長手方向両端部に位置するフレーム
３Ａの夫々に立設されたポスト部材３Ｂ、車両搬送部３
の長手方向両端側の側面と車両搬送部３の上面を塞ぐ遮
蔽体３Ｃ、車両搬送部３の底部を塞ぐ底板体３Ｄ、及び
棚２との間でパレットＤ２またはパレットＤ２に載置さ
れた車両Ｃを移載する移載装置３Ｅにより構成されてい
る。底板体３Ｄの中央箇所には開口３ｄが形成されてい
る。移載装置３Ｅは、棚２を構成する一対の受け枠２ａ
の間に出退する二本のフォーク機構３ｅ、フォーク機構
３ｅを出退操作するフォーク駆動機構（図示せず）によ
り構成されている。ポスト部材３Ｂの上下両端部には、
車両搬送部３を案内するように昇降搬送経路Ｓと外部連
通部Ｂとに渡って設けられたガイドレール５を挾持する
二個一対のローラ３ｂが備えられている。そして、それ
らローラ３ｂがガイドレール５を挾持することにより、
フォーク機構３ｅを突出させた場合に生じる車両搬送部
３の傾きを抑制するようになっている。図３に示すよう
に、昇降駆動機構４は、車両搬送部３の両端部を吊り下
げ支持する二系統の索状体４Ａ、立体駐車場Ｐの上部に
て索状体４Ａを案内する案内プーリ４Ｂ、車両搬送部３
との釣り合いを取るためのバランスウェイト４Ｃ、立体
駐車場Ｐの下部にて索状体４Ａを駆動案内する駆動プー
リ４Ｄ、及び駆動プーリ４Ｄを回動操作する電動モータ
４Ｅにより構成されている。つまり、電動モータ４Ｅに
より駆動プーリ４Ｄを回動操作することによって、索状
体４Ａを介して車両搬送部３とバランスウェイト４Ｃと
が釣り合いながら昇降移動するようになっている。

【００１３】図２に示すように、旋回装置Ｄ４には、車
両搬送部３の底板体３Ｄの中央箇所に形成された開口３
ｄを挿通して、車両搬送部３に搭載されたパレットＤ２
またはパレットＤ２に載置された車両Ｃを担持するター
ンテーブル６が備えられている。また、旋回装置Ｄ４
は、ターンテーブル６の昇降操作及び旋回操作を可能に
構成されている。つまり、旋回装置Ｄ４は、外部連通部
Ｂ内に位置するパレットＤ２またはパレットＤ２に載置
された車両Ｃをターンテーブル６に担持して、車両搬送
部３の長手方向に沿う方向（立体駐車場Ｐの横巾方向）
と、それに直交する方向（立体駐車場Ｐの奥行方向）と
に旋回操作するようになっている。

【００１４】管理装置Ｅは、マイクロコンピュータを主
要部として構成されている。図４に示すように、立体駐
車場Ｐに対する入庫及び出庫の操作の簡易化を図るため
に、管理装置Ｅは、車両Ｃの入庫または出庫を指示する
カード７の指示情報に基づいて、入出庫扉１ａや車両収
納装置Ｄなどの作動を制御するようになっている。図１
及び図５に示すように、管理装置Ｅは、入出庫扉１ａの
近傍に設けられ、管理装置Ｅの操作部８には、カード７
を挿入するカード挿入口８Ａ、及びタッチパネル式の表
示画面８Ｂが備えられている。図６及び図７に示すよう
に、表示画面８Ｂには、立体駐車場Ｐの利用者に対する
指示情報、及びその指示情報に基づいて利用者が管理装
置Ｅに対して応答するためのタッチスイッチが表示され
るようになっている。表示画面８Ｂに表示されるタッチ
スイッチとしては、入庫のときにおいて利用者が安全の
確認を行った後に、外部連通部Ｂ内に設置された各種セ
ンサ（図示せず）により、パレットＤ２に対する車両Ｃ
の載置位置の確認などの安全確認を行うための安全確認
スイッチ８ａ、及び入庫のときにおいて車両収納装置Ｄ
の作動開始を指示する開始スイッチ８ｂなどがある。管
理装置Ｅには、利用者毎のＩＤＮｏ．、利用者名、立体
駐車場Ｎｏ．、及び有効期限、などのデータが登録され
ている。また、カード７には、ＩＤＮｏ．、利用者名、
立体駐車場Ｎｏ．、及び有効期限、などのデータが記録
されている。

【００１５】立体駐車場Ｐに対する入庫及び出庫の操作
について説明すると、立体駐車場Ｐへ車両Ｃを入庫する
場合には、先ず、カード７をカード挿入口８Ａへ挿入す
る。カード７のデータが管理装置Ｅにより確認されると
入出庫口１が開かれるので、車両Ｃを走行移動させて、
外部連通部Ｂ内で待機しているパレットＤ２へ載置す
る。車両Ｃを載置すると、目視による安全の確認を行っ
た後に、外部連通部Ｂ内に設置された各種センサ（図示
せず）により安全の確認を行うための安全確認スイッチ
８ａを押し操作する。その押し操作により安全が確認さ
れると、入出庫口１が閉じられるので、開始スイッチ８
ｂを押し操作して車両収納装置Ｄによる車両Ｃの入庫作
動の開始を指示し、その後、管理装置Ｅよりカード７を
受け取る。車両Ｃは、入庫作動開始の指示により外部連
通部Ｂから任意の車両収納部Ｄ１へ搬送され収納され
る。また、立体駐車場Ｐから車両Ｃを出庫する場合に
は、カード７をカード挿入口８Ａへ挿入する。カード７
のデータが管理装置Ｅにより確認されると、該当する車
両Ｃが車両収納部Ｄ１から外部連通部Ｂへ搬送された後
に入出庫口１が開かれるので、入出庫口１から外部連通
部Ｂの外部へ車両Ｃを走行移動させる。そして、管理装
置Ｅからカード７を受け取ることにより入出庫口１が閉
じられる。つまり、カード７をカード挿入口８Ａへ挿入
することにより身分が証明されるので、ＩＤＮｏ．や利
用者名などをテンキーで打ち込み入力するような操作を
行うことなく、立体駐車場Ｐに対する車両Ｃの入庫また
は出庫が速やかに行えるようになっている。尚、ＩＤＮ
ｏ．や利用者名などのデータは、利用者が年間や月毎な
どの駐車契約を結ぶことにより、管理装置Ｅへ登録され
るとともにカード７へ記録され、利用者にカード７が与
えられる。

【００１６】図１及び図５に示すように、躯体Ａの外周
部の一部とされる入出庫扉１ａの外周部には、他の立体
駐車場Ｐの入出庫扉１ａとは異なる色（図１及び図５に
示す斜めハッチング線、交差ハッチング線、及び縦ハッ
チング線）が塗装により表示されている。また、図５及
び図８に示すように、カード７の外周部には、そのカー
ド７に対応する管理装置Ｅを備えた立体駐車場Ｐの入出
庫扉１ａに表示された色（その一例として図５に示す斜
めハッチング線）と同じ色（その一例として図５及び図
８に示す斜めハッチング線）が下地として着色されると
ともに、他の色による絵柄などが施されている。つま
り、同じ様な立体駐車場Ｐが複数並設されている場合で
あっても、離れた位置から容易に利用している立体駐車
場Ｐの確認を行えるようになっている。

【００１７】〔別実施例〕本発明は、上記の実施例に限
定されるものではなく、種々の形態に適用できるもので
ある。以下、別の実施例を列記する。立体駐車場Ｐに装
備される車両収納装置Ｄとしては、例えば、車両Ｃを収
納して搬送する複数の車両搬送部を、立体駐車場Ｐの上
下に渡る二連のコンベアチェーンに列設し、車両Ｃの移
載を行う外部連通部Ｂへ循環移動するように構成したゴ
ンドラ式のものなどであってもよい。立体駐車場Ｐがプ
リペイドカードによって利用されるものであれば、その
プリペイドカードの外周部に、対応する立体駐車場Ｐの
躯体Ａの外周部に表示された色を表示するようにすれば
よく、また、立体駐車場Ｐが車両Ｃを駐車した場合に駐
車券を発行するものであれば、その駐車券の外周部に、
その駐車券を発行した立体駐車場Ｐの躯体Ａの外周部に
表示された色を表示するようにすればよい。上記の実施
例においては、他の立体駐車場Ｐと異なる色を躯体Ａの
外周部に表示する一例として、躯体Ａの外周部の一部と
しての入出庫扉１ａに塗装して表示するようにしたが、
その他、例えば、入出庫扉１ａ以外の躯体Ａ外周部の特
定エリアや躯体Ａ外周部の全面などに表示するようにし
てもよい。上記の実施例においては、対応する立体駐車
場Ｐの躯体Ａの外周部に表示された色を、カード７の外
周部に下地として表示するようにしたが、その他、例え
ば、カード７外周部の特定エリアに表示するようにして
もよい。立体駐車場Ｐの躯体Ａの外周部に表示される色
と、その立体駐車場Ｐに対応するカード７に表示される
色は、同色に限らず類似するものであってもよい。

【００１８】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】立体駐車場の正面図

【図２】立体駐車場の縦断側面図

【図３】昇降駆動機構の全体構成を示す斜視図

【図４】立体駐車場の制御構成を示すブロック図

【図５】入出庫扉及び操作部を示す拡大正面図

【図６】管理装置の表示画面を示す図

【図７】管理装置の表示画面を示す図

【図８】カードの外観図

【符号の説明】

Ａ 躯体 Ｂ 外部連通部 Ｃ 車両 Ｄ 車両収納装置 Ｅ 管理装置 ７ カード

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両（Ｃ）を入庫または出庫するための
   外部連通部（Ｂ）を備えた躯体（Ａ）が複数並設され、 それら躯体（Ａ）の夫々に、前記車両（Ｃ）を収納する
   車両収納装置（Ｄ）と、前記車両収納装置（Ｄ）の作動
   を管理して前記車両（Ｃ）を入庫または出庫する管理装
   置（Ｅ）とが装備され、 前記管理装置（Ｅ）の夫々が、入庫または出庫を指示す
   るカード（７）の指示情報に基づいて、入庫または出庫
   作動を実行するように構成されている立体駐車場であっ
   て、 前記複数の躯体（Ａ）夫々の外周部の少なくとも一部
   に、他の躯体（Ａ）とは異なる色が表示され、 前記カード（７）の外周部の少なくとも一部に、そのカ
   ード（７）に対応する前記管理装置（Ｅ）を備える前記
   躯体（Ａ）の外周部に表示された色と同じまたは類似す
   る色が表示されている立体駐車場。