JPH0742386Y2 - 浴 槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、バブルバス機能を有する浴槽に関し、特
に、浴槽本体の蓋板が載置される上端面に設置されるバ
ブルバス機能を遠隔制御操作する運転スイッチ類及び空
気調整弁などの操作機構の操作子の配置構造に工夫を施
すことにより、操作機構の操作子の誤操作を防止して安
全性を高めるとともに、蓋板の汎用性の向上を図るよう
にしたものである。

［従来の技術］ 従来、この種の浴槽においては、第３図に示すように、
浴槽本体ａの略平坦な上端面ｂにバブルバス機能のポン
プあるいは空気量を遠隔制御操作する運転スイッチ類ｃ
及び空気調整弁ｄなどの操作機構の操作子が突出した状
態で設置されているのが現状である。

［考案が解決しようとする課題］ このため、このような従来構造の浴槽では、運転スイッ
チ類ｃ及び空気調整弁ｄなどの操作機構が浴槽本体ａの
上端面ｂに大きく突出していることから、入浴時の湯船
への出入りの際に、蹴つまずいて転倒する畏れがあって
危険であるばかりでなく、誤操作を招き易い。

また、このように各々の運転スイッチ類ｃ及び空気調整
弁ｄなどを浴槽本体ａの上端面ｂに大きく突出させた場
合、施蓋時の邪魔になり、通常の平板状の蓋板を使用す
ると、浴槽本体ａの上端面ｂと蓋板との間に間隙が生じ
て、浴槽内の湯温維持が行なえない。

このために、蓋板として、突出部分を避けるような専用
の形態を有するものが必要となり、コスト高になるばか
りでなく、専用の蓋板を破損などで取り替えたい場合
に、代替え品を容易に入手することができない、といっ
た問題があった。

［考案の目的］ この考案の目的は、浴槽本体の平坦な上端面に設置され
るバブルバス機能を遠隔制御操作する運転スイッチ類及
び空気調整弁などの操作機構による入浴時の湯船への出
入りの際における蹴つまずき等による危険性及び誤操作
を確実に防止するとともに、施蓋時の邪魔にならないよ
うにして、通常の蓋板の使用を可能にし、浴槽内の湯温
維持及び蓋板の汎用性の向上を図ることができるように
した浴槽を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記した課題を解決するために、この考案は、バブルバ
ス機能を有する浴槽本体の蓋板が載置される上端面に、
前記バブルバス機能を遠隔制御操作する運転スイッチ類
及び空気調整弁などの操作機構をほぼ面一に設けてなる
構成としたものである。

［作用］ すなわち、この考案は、上記の構成とすることによっ
て、バブルバス機能を遠隔制御操作する運転スイッチ類
及び空気調整弁などの操作機構を、浴槽本体の蓋板が載
置される上端面とほぼ面一に設けてなるために、入浴時
の湯船への出入りの際における蹴つまずき等による危険
性及び誤操作が確実に防止される。

また、操作機構は、フランジ部を有する円筒状の取付部
材にて浴槽本体の上端面に取り付け、かつ、この取付部
材内に操作機構の操作子を収納状態にて配置するととも
に、この操作機構の操作子の最先端部が少なくとも取付
部材のフランジ部と略同一位置かまたは低い位置にして
なるために、浴槽本体の上端面に操作機構の操作子がほ
とんど突出せず、これによって、浴槽本体の上端面と蓋
板との間に間隙が生じることがなく、浴槽内の湯温維持
が行なえるとともに、通常の蓋板で施蓋することが可能
になり、蓋板の汎用性の向上及びコストの低下が図れ
る。

［実施例］ 以下、この考案の一実施例を第１図及び第２図に示す図
面を参照しながら説明する。

第１図はこの考案に係る浴槽の外観を示すもので、図中
１は浴槽本体で、その蓋板が載置される上端面1Aには、
図示しないバブルバス機能のポンプを遠隔制御操作によ
り起動させる第１の操作機構である運転スイッチ類２
と、バブルバス機能の空気の量を遠隔制御操作により調
整する第２の操作機構である空気調整弁３が設置されて
いる。

そして、第２図に示すように、前記運転スイッチ類２
は、フランジ部21aを有する円筒状の取付部材21にて前
記浴槽本体１の上端面1Aに開口させた第１の取付孔11に
挿入されて取り付けられているとともに、この取付部材
21のフランジ部21aが、前記浴槽本体１の上端面1Aとほ
ぼ面一に嵌合されるようになっている。

また、図中23は前記取付部材21内にＶパッキン22でシー
ルされて上下動自在に収納された運転スイッチ類２の操
作子としての押しボタンで、この押しボタン23の最先端
部23aは、少なくとも前記取付部材21フランジ部21aと略
同一位置かまたは低い位置に配置されている。

すなわち、前記浴槽本体１の上端面1Aに設置した運転ス
イッチ類２は、押しボタン23のスプリング24の付勢力に
抗する押し込み操作で、前記取付部材21の内底部に設け
た防水スイッチ25が押されて通電させることにより、前
記図示しないバブルバス機能のポンプを起動させるよう
になっているものである。

なお、図中26は前記取付部材21の内底部に設けた排水通
路26である。

一方、前記第２の操作機構を構成する空気調整弁３もま
た同様に、フランジ部31aを有する円筒状の取付部材31
にて前記浴槽本体１の上端面1Aに開口させた第２の取付
孔12に挿入されて取り付けられているとともに、この取
付部材31のフランジ部31aが、前記浴槽本体１の上端面1
Aとほぼ面一に嵌合されるようになっている。

そして、この空気調整弁３の操作子としてのツマミ34
は、前記取付部材31内に収納されているとともに、前記
取付部材31内の空気導入口32にＯリング33を介して回転
自在に設けられ、かつ、その最先端部34aが、少なくと
も前記取付部材31のフランジ部31aと略同一位置かまた
は低い位置になるように配置されている。

すなわち、前記浴槽本体１の上端面1Aに設置された空気
調整弁３は、ツマミ34を回転操作すると、第２図２点破
線で示すように、ツマミ34が上動し、これによって、前
記空気導入口32との間に隙間を調整することにより空気
の吸込量を調整し得るようになっているものである。

［考案の効果］ 以上の説明から明らかなように、この考案によれば、バ
ブルバス機能を有する浴槽本体の蓋板が載置される上端
面に、前記バブルバス機能を遠隔制御操作する運転スイ
ッチ類及び空気調整弁などの操作機構をほぼ面一に設け
てなることから、入浴時の湯船への出入りの際における
蹴つまずき等による危険性及び誤操作を確実に防止する
ことができる。

また、操作機構は、フランジ部を有する円筒状の取付部
材にて浴槽本体の上端面に取り付け、かつ、この取付部
材内に操作機構の操作子を収納状態にて配置するととも
に、この操作機構の操作子の最先端部が少なくとも取付
部材のフランジ部と略同一位置かまたは低い位置になる
ようにしてなることから、浴槽本体の上端面に操作機構
の操作子がほとんど突出せず、施蓋時の邪魔になること
がないために、通常の蓋板で施蓋することができ、蓋板
の汎用性の向上及びコストの低下を図ることができる。

しかも、これによって浴槽本体の上端面と蓋板との間に
間隙が生じることがないために、浴槽内の湯温維持を行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る浴槽の外観図、 第２図は第１図II−II線における運転スイッチ類及び空
気調整弁である操作機構の設置部分の要部拡大縦断側面
図、 第３図は従来の浴槽の概略的説明図 である。 ［符号の説明］ １……浴槽本体、1A……上端面、11……第１の取付孔、
12……第２の取付孔、２……第１の操作機構（運転スイ
ッチ類）、21……取付部材、21a……フランジ部、23…
…操作子（押ボタン）、23a……最先端部、３……第２
の操作機構（空気調整弁）、31……取付部材、31a……
フランジ部、34……操作子（ツマミ）、34a……最先端
部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】バブルバス機能を有する浴槽本体の蓋板が
   載置される上端面に、前記バブルバス機能を遠隔制御操
   作する運転スイッチ類及び空気調整弁などの操作機構を
   ほぼ面一に設けたことを特徴とする浴槽。
2. 【請求項２】操作機構は、フランジ部を有する円筒状の
   取付部材にて浴槽本体の上端面に取り付け、かつこの取
   付部材内に前記操作機構の操作子を収納状態にて配置し
   たことを特徴とする請求項１に記載の浴槽。
3. 【請求項３】操作機構の操作子の最先端部が少なくとも
   取付部材のフランジ部と略同一位置かまたは低い位置に
   したことを特徴とする請求項２に記載の浴槽。