JPS5813834Y2 - 機能便座 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は便座に消臭（脱臭）、暖房、局部洗浄等の機能
を付設せしめた所謂機能便座に関する。

一般に便所は便器内の汚物排出及び便器の洗浄、便所及
び便器の掃除等水が使用されることが多く、その際、便
座にも水がかかることが多いので、この種の機能便座に
おいては機能部を作動させるためのスイッチが水に濡れ
て故障したり、漏電を起こしたりする虞れが多い。

而して、本考案の目的は水濡れによるスイッチの故障や
漏電の虞れがなく、耐久性に優れ危険なく安心して使用
し得、しかもスイッチの作動が円滑な機能便座の提供に
ある。

以下、図示実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。

図中Ａは便座で、便座主体１とこれを振動自在に取り付
け、かつ内部に機能部ａを収納配備したケース２とより
なり、上記便座主体１はケース２前面部に左右両側を残
して形成された凹部３に後部を嵌め込み、その側面部が
隣接する凹部３の側面部にヒンジ棒４により軸承される
。

ケース２は内部に機能部ａとこの機能部ａを作動せしめ
るスイッチ５を収納配備している。

機能部ａは図示例の場合、消臭のために機能するもので
あり、便座Ａを便器Ｂ上に設置した状態において便器Ｂ
のボール部６に臨むようにケース２底面に開設された吸
気ロアと便器Ｂから外ずれる位置において底面に開穿さ
れた多数の孔よりなる排気口８とを連絡する排気通路９
途中に設けられ、モーター１０の駆動により回転するフ
ァン１１とこのファン１１の後方に配備される消臭芳香
剤１２よりなり、上記モーター１０がスイッチ５により
駆動を制御される。

スイッチ５はスライドスイッチで、作動ボタン１３を突
出状に有し、このボタン１３を左右にスライドすること
によりオン或いはオフとなるように構成されており、上
記作動ボタン１３を後述せる操作子１５に連絡せしめて
ケース２内に設けた支持板１４に取りつけられ、コード
１６．１７により電源及びモーター１０に連絡する。

支持板１４はケース２の底面に固定されて、ケース２の
左右いずれか一方の側壁２′に近接した位置に設けられ
ており、上記側壁２′に対向して起立するスイッチ取付
板１４′を有し、該スイッチ取付板１４′の上部にスイ
ッチ５がケース内方に位置して取付けられ、その作動ボ
タン１３を側壁側に向けて突出せしめている。

上記作動ボタン１３は前後方向にスライドする。

操作子１５は上下方向及び横方向にある程度の幅を有す
る板状部２２と、該板状部２２の片面上部に突出形成し
たスイッチ５の作動ボタン１３を係合せしめる保合部１
８と、これと同じ面の下部に突出形成したガイド片２１
と、他面下部に突出形成した摘み１９により構成され、
上記板状部２２を支持板１４のスイッチ取付板１４′と
ケース側壁２′の間にスイッチ５の作動ボタン１３のス
ライド方向と同じ方向にスライド可能に挟入配置し、保
合部１８を作動ボタン１３に係合せしめ、ガイド片２１
をスイッチ取付板１４′に当接せしめると共に摘み１９
をケース側壁２′を貫通せしめてケース２外部に突出せ
しめる。

従って、スイッチ５は操作子１５がケース２を貫通する
部分より上方に位置することになる。

摘み１９を貫通せしめるためにケース２に開設される孔
２０は、スイッチ５の作動ボタン１３のスライド方向と
同じ方向に長い長孔状に形成して、摘み１９を該孔２０
に沿ってスライドせしめ得るようになす。

而して、摘み１９の操作により操作子１５はスライドし
、それに伴ってこの操作子１５に係合した作動ボタン１
３もスライドしてスイッチ５がオン、オフ作動する。

尚上記スイッチ５により作動される機能部ａは、消臭の
ために機能するものに限らず、便座主体１を暖めるため
に機能するもの、或いは温水を噴射して局部を洗浄する
ために機能するものなどであってもよく、勿論これらの
組み合わせであってもよい。

本考案は上記の構成であるから以下の利点を有する。

■ スイッチは操作子の摘みより高い位置に取付けられ
、しかも操作子と、スイッチ取付板の内側に存在するた
め、上記摘みを挿通せしめるケース側面の孔からケース
内に水が侵入してもスイッチに悪影響を及ぼす心配がな
い。

即ち、侵入する水によりスイッチが濡れることがなく、
水濡れによるスイッチの故障漏電の恐れがない。

■ 操作子はスイッチの作動ボタンに保合部と、スイッ
チ取付板に当るガイド片を有するので、スライド時上記
両者がスイッチ取付板に沿って案内されることになり、
摘みのスライド操作が円滑に行なわれる。

■ 摘みを挿通せしめる孔は作動スイッチとスライド方
向と同じ方向に長い長孔に形成されて大きく開口するの
で、ケース内の換気がこの孔を介して良好に行なわれ、
結露を防止することができ、スイッチの絶縁劣化を防止
することが可能となり、耐久性、安全性の向上が期待で
きる。

■ ガイド片がスイッチ取付板に当っているので、摘み
をケース側に押してもスイッチ取付板に受止められ、摘
みは容易に孔の上下縁部に沿っての摺動が可能となり、
しかも操作子は孔を塞ぐようにして設けられているので
便器を洗浄する水が孔からケース内に侵入したとしても
、この水は操作子に受止められてケース内下方に流れる
ためスイッチは水濡れすることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案機能便座の平面図で一部切欠して示す、
第２図は側面図、第３図は第１図のＸ−Ｘ線に沿える拡
大縦断面図である。 Ａ・・・・・・便座、１・・・・・・便座主体、２・・
・・・・ケース、２′・・・・・・ケース側壁、５・・
・・・・スイッチ、１３・・・・・・作動ボタン、１４
・・・・・・支持板、１４′・・・・・・スイッチ取付
板、１５・・・・・・操作子、１８・・・・・・係合部
、１９・・・・・・摘み、２０・・・・・・孔、２１・
・・・・・ガイド片、２２・・・・・・板状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 便座主体後部にケースを設け、該ケース内に必要な機能
   部及び該機能部を作動させるスライドスイッチを収納配
   備すると共にケース表面の適所に上記スイッチに連絡し
   、これをオン、オフ作動せしめる操作子を突出せしめて
   設けてなり、上記スイッチはスイッチ取付板をケース側
   壁に対向せしめてケース底板に固定した支持板の前記ス
   イッチ取付板の上部内側に取付けられて作動ボタンをケ
   ース側壁側に突出し、操作子はケース側壁と前記スイッ
   チ取付板の間にスイッチの作動ボタンのスライド方向に
   スライド可能に配備され、その板状部のスイッチ取付板
   に対向する面の上部に作動ボタンに係合する係合部を、
   下部にガイド片を夫々スイッチ取付板に向けて突出する
   と共にケース側壁と対向する面の下部に摘みを突出形成
   し、該摘みをケース側壁に開設したスイッチの作動ボタ
   ンのスライド方向に長い孔よりケース外に突出せしめて
   なることを特徴とする機能便座。