JPH0741171Y2 - 磁気抵抗素子用複合基板 - Google Patents

磁気抵抗素子用複合基板

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JPH0741171Y2
JPH0741171Y2 JP1989029163U JP2916389U JPH0741171Y2 JP H0741171 Y2 JPH0741171 Y2 JP H0741171Y2 JP 1989029163 U JP1989029163 U JP 1989029163U JP 2916389 U JP2916389 U JP 2916389U JP H0741171 Y2 JPH0741171 Y2 JP H0741171Y2
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JP
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hard magnetic
composite substrate
magnetoresistive element
crystallized glass
magnetic plate
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JP1989029163U
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Inventor
昌久 伊藤
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株式会社日本オートメーション
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、磁気抵抗素子に用いるバイアス磁石一体型の
複合基板に関する。
[従来の技術及び考案が解決しようとする課題] 従来、強磁性薄膜製の磁気抵抗パターン層を積層してな
る磁気抵抗素子の基板としては、ガラス製、セラミック
製等の非磁性材料からなるものが用いられている。而し
て、その上面に、蒸着やスパッタリング等により櫛歯状
の磁気抵抗パターンを形成し、これをリードフレームに
載置してその各端子をリード端子に結合した後、外被用
のプラスチック等からなるモールド層により全体を密封
し、さらに該モールド層外面に、バイアス磁界を付与す
る永久磁石を外付け積層して、外部磁界の弱磁界領域に
おける不感帯を解消するための磁気抵抗素子として使用
されている。
かかる素子は外部磁界に対して直線的な出力電圧変化が
得られるという利点を有する。しかしながら、かかる外
付け磁石方式では、例えば、磁気抵抗パターン面の櫛目
方向に対し、バイアス磁界が45°に作用するように永久
磁石を設置しようとしても、取付位置合わせが困難であ
るとともに、取付工数の上でも問題がある。したがっ
て、大量生産に向かないものであるとともに、均一な特
性を有する素子を反復生産することが困難で歩留まりが
悪いという問題があった。
また、永久磁石と磁気抵抗パターン面との間隔が大きい
ため、大型で強力な永久磁石が必要であるとともに、素
子自体の形状も大きくなる等の問題もあった。
かかる問題を解消する素子として、本考案者は、先に、
硬磁性材料にガラス材等からなる平滑度の高いフィルム
状の絶縁層を被覆してなるバイアス磁石一体型の基板を
用いた素子を提案している。
しかしながら、かかる素子に用いられる基板は、硬磁性
板材と異種材料である上記した絶縁部材とからなるた
め、両者を融着接合させようとして、加熱・冷却処理を
行なうと、両者の熱膨張係数の相違により、該基板にラ
ンダムな反りが生じるという問題がある。このような反
りが生じた場合、その上面に磁気抵抗材料を正確にパタ
ーニングすることは困難であるとともに、外部磁界に対
する均一正確な電圧を出力することができなくなるもの
であった。
そこで、本考案は、上記した問題点を解消し、簡単な構
造で、バイアス磁石一体型の磁気抵抗素子の製造に適し
た基板、すなわち硬磁性板材と絶縁部材とを融着接合す
る際においても反りが生じることがない極めて平面度の
高い複合基板を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の磁気抵抗素子用複合基板は、平滑な板面を有す
る硬磁性材料の両面に、該硬磁性材料に近似した熱膨張
係数の結晶化ガラス板を、接合剤を介することなく融着
して積層したことを特徴とする。
(実施例) 以下、図面に示した実施例に基づき本考案の磁気抵抗素
子用複合基板をさらに詳細に説明する。
1は本実施例にかかる磁気抵抗素子用複合基板を示す。
2はバリウムフェライト,ストロンチウムフェライト等
からなる永久磁石材料たる硬磁性材料を略方形に成形加
工した板材である。この硬磁性板材2は、後述するガラ
ス板3,4を確実に接合積層するために、その両表面を研
磨加工して十分平滑に表面処理したものである。
3,4は結晶化ガラス板であり、熱膨張係数が硬磁性板材
2の熱膨張係数と近似したものを用いている。
例えば、硬磁性板材2としてバリウムフェライトを用い
た場合、バリウムフェライトの熱膨張係数は(10〜12)
×10-6/℃である。したがって、結晶化ガラス板3,4と
しては、かかる熱膨張係数に極めて近いものを用いるこ
とが好ましい。
本実施例の磁気抵抗素子用複合基板1は、次のようにし
て製造される。まず、上記した2枚の結晶化ガラス板3,
4により硬磁性板材2を面着して挟持するように重ね合
わせる。次いで、これを約800℃前後まで加熱して結晶
化ガラス板3,4を表面溶融する程度に軟化させ、しかる
後、これを冷却する。これにより、硬磁性板材2の表面
に結晶化ガラス板3,4が、何らの接合剤を介することな
く均一の厚さで融着接合する。
このとき、硬磁性板材2の表面が平滑でなく、結晶化ガ
ラス板3,4との間に隙間が生じていると両者が円滑に融
着接合しないので、上記したように硬磁性板材2の両表
面を十分研磨しておく必要がある。
而して、第2図及び第3図に示すように、かかる複合基
板1の結晶化ガラス板3,4の一方の表面に、蒸着、スパ
ッタリング等の薄膜法により、例えば櫛歯状の磁気抵抗
パターン層5を積層形成する。しかる後、これをリード
フレーム6上に載置して、各端子55〜58をリード端子61
〜64に結合し、さらにプラスチック等により外被モール
ド層7を形成することにより、磁気抵抗素子が完成され
るものである。
ここで、該複合基板1は方形の硬磁性板材2を用いてい
るので、上記パターンの櫛歯状要素51〜54の全てに対し
て櫛目方向に45°のバイアス磁界が正確に作用するよう
に、パターン形成前の段階またはパターン形成後の適宜
な時期に容易に着磁することができる。
かかる構成のバイアス磁石一体型の磁気抵抗素子を可能
とする本考案の複合基板によれば、硬磁性板材2の熱膨
張係数に近似した2枚の結晶化ガラス板3,4により、硬
磁性板材2を両側から挟持しているので、結晶化ガラス
板と硬磁性板材との間の膨張係数にわずかなバラツキが
あっても、硬磁性板材2の反りを抑えることができる。
[考案の効果] 本考案の磁気抵抗素子用複合基板によれば、硬磁性板材
の熱膨張係数に近似した結晶化ガラス板を使用し、しか
も2枚の結晶化ガラス板により硬磁性板材を挾持したサ
ンドイッチ構造であるので、製造過程における加熱・冷
却処理により基板に殆ど反りが生じることがない。
しかも、サンドイッチ構造としたため、製造ロットの相
違による各部材の膨張係数にバラツキがあっても、反り
が生じることがない基板を製造することができ、歩留ま
りが向上し、大量生産に適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の複合基板の一実施例を示す斜視図、第
2図は同実施例に係る複合基板を用いた磁気抵抗素子を
示す縦断面図、第3図は第2図III−III断面図である。 1……磁気抵抗素子用複合基板 2……硬磁性板材 3,4……結晶化ガラス板 5……磁気抵抗パターン層 6……リードフレーム 7……モールド層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平滑な板面を有する硬磁性材料の両面に、
    該硬磁性材料に近似した熱膨張係数の結晶化ガラス板
    を、接合剤を介することなく融着して積層したことを特
    徴とする磁気抵抗素子用複合基板。
JP1989029163U 1989-03-16 1989-03-16 磁気抵抗素子用複合基板 Expired - Lifetime JPH0741171Y2 (ja)

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