JPH0740110A - Nc旋盤の割出し刃物台 - Google Patents

Nc旋盤の割出し刃物台

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JPH0740110A
JPH0740110A JP19244993A JP19244993A JPH0740110A JP H0740110 A JPH0740110 A JP H0740110A JP 19244993 A JP19244993 A JP 19244993A JP 19244993 A JP19244993 A JP 19244993A JP H0740110 A JPH0740110 A JP H0740110A
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JP
Japan
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tool
shaft
gear
axis
rotary
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JP19244993A
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English (en)
Inventor
Shigeru Sugawara
茂 菅原
Akio Kazama
明夫 風間
Taku Shimada
卓 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 X軸回転工具とZ軸回転工具を共通の工具装
着面に装着可能で、かつ、その構成が簡素なNC旋盤の
割出し刃物台を得る。 【構成】 タレット面板2を回転自在に取り付ける回転
軸3の回転中心Oから加工位置P側に偏心した回転中心
O′を軸とする駆動軸4を前記回転軸3内に設ける。回
転工具装着部Aの中間歯車13は、回転軸3の回転中心
Oを中心とする円周上に均等間隔で配置して設け、加工
位置Pにある工具装着部Aの中間歯車13を駆動歯車6
と噛み合い可能にし、他の回転工具装着部A,A・・の
中間歯車13を駆動歯車6と干渉しないように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC旋盤の割出し刃物
台に関し、特に、NC旋盤の主軸軸線と平行な軸を中心
に回転するZ軸回転工具と、前記主軸軸線に対して直交
する軸を中心に回転するX軸回転工具とを共通の回転工
具装着部に装着可能にしたNC旋盤の割出し刃物台に関
する。
【0002】
【従来の技術】割出し刃物台のタレット面板の外周に沿
って複数の工具装着部を設け、この工具装着部に回転工
具または旋削工具を装着するとともに、タレット面板を
割出し動作させて、所望の回転工具または旋削工具を加
工位置に割出すことのできるNC旋盤が知られている。
このようなNC旋盤の中には、例えば特開平1−271
106号公報に開示されたNC旋盤のように、一つの工
具装着部に、主軸軸線と平行な軸を回転軸とするZ軸回
転工具と、前記主軸軸線に直交する軸を回転軸とするX
軸回転工具とを装着できるようにした割出し刃物台を備
えたものがある。このNC旋盤の割出し刃物台は、工具
装着部の工具主軸の近傍にユニット駆動軸を進退移動自
在に並設し、ユニット駆動軸の歯車と工具主軸の歯車と
の噛み合わせを前記ユニット駆動軸の進退移動により係
脱自在に構成している。この態様により、工具装着部に
X軸回転工具を装着すると、工具主軸の歯車とユニット
駆動軸の歯車との噛み合いが解除されるとともに、X軸
回転工具の被駆動軸とユニット駆動軸とが係合して、ユ
ニット駆動軸の回転によりX軸回転工具が回転される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のNC旋盤の割出し刃物台においては、回転工具を回
転させる駆動体は、刃物台本体に設けられ、この駆動体
の駆動は前記刃物台本体に支持された駆動軸を介してタ
レット面板に装着した回転工具に伝達されるようになっ
ている。そして、駆動軸の回転をユニット駆動軸および
工具主軸に伝達するための駆動歯車を、各回転工具装着
部ごとに設け、かつ、タレット面板が割出し動作する際
に駆動軸とタレット面板が干渉しないようにするため
に、駆動軸と前記駆動歯車とを係脱自在にするととも
に、駆動軸をタレット面板に対して進退移動自在に設け
ている。しかし、このような割出し刃物台は、タレット
面板に対して駆動軸を進退移動させ、かつ、加工位置に
割出された回転工具装着部の駆動歯車の噛み合いを係脱
させるための機構が必要となるほか、駆動軸の回転をユ
ニット駆動軸や工具主軸に伝達するための駆動歯車を各
回転工具装着部ごとに設ける必要がある。すなわち、加
工位置に割出された回転工具に駆動体の駆動を伝達する
ための回転伝達機構の構成が複雑となって、故障や動作
不良が生じやすくなるとともに製造コストも高価になる
という問題がある。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、X軸回転工具とZ軸回転工具を選択的に回転工具
装着部に装着することができるNC旋盤の割出し刃物台
において、タレット面板の割出し動作により加工位置に
割出された前記X軸回転工具とZ軸回転工具に、駆動体
の駆動を伝達して回転させるための回転伝達機構の構成
が簡素で、製造コストを低廉にすることのできるNC旋
盤の割出し刃物台を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のNC旋盤の割出し刃物台は、刃物台本体と、
この刃物台本体に軸支される回転軸と、この回転軸にN
C旋盤の主軸と対向する一端側に設けられ、この回転軸
を中心に割出し回転自在であるとともに前記主軸の軸線
と平行な方向に回転中心を有するZ軸回転工具および前
記主軸軸線と直交する方向に回転中心を有するX軸回転
工具を装着する工具装着部を複数有するタレット面板と
を有するNC旋盤の割出し刃物台であって、前記回転軸
を貫通するとともに他端側を前記刃物台本体に固定され
た固定軸と、この固定軸を貫通するとともに、前記回転
軸の回転中心に対して所定量加工位置側に離隔した偏心
中心線上に回転自在に支持され、前記一端側に駆動歯車
を有する駆動軸と、前記工具装着部に回転自在に設けら
れ、工具主軸歯車が一体に取付けられた工具主軸と、前
記工具主軸に並設されるとともに、回転自在に、かつ、
軸線方向に進退移動自在に設けられ、この進退移動によ
って前記工具主軸歯車と噛み合い離脱を行うとともに、
前記加工位置に前記工具主軸が割出されたとき前記駆動
歯車と噛み合う中間歯車が略中央に取付けられた中間軸
と、前記中間軸と前記タレット面板との間に設けられ、
前記中間軸を一端側に移動させて前記工具主軸歯車と前
記中間歯車とが噛み合うように常時付勢する付勢部材
と、前記中間軸とタレット面板との間に係脱自在に設け
られ、前記駆動歯車と前記中間歯車との噛み合いが離脱
したときに係合し、前記中間軸の回転方向の位置を定め
る位置決め手段と、前記X軸の回転工具の被駆動軸と前
記中軸の一端部との間に係脱自在に設けられ、前記X軸
回転工具が前記工具装着部に装着されたとき、前記付勢
部材の付勢力に抗して前記中間軸を他端側に移動させて
前記中間歯車と前記工具主軸歯車との噛み合いを離脱さ
せるとともに、係合して前記中間歯車の駆動力を前記X
軸回転工具の被駆動軸に伝達する係合部材とからなり、
前記加工位置に割出された前記工具装着部のみで、前記
第1中間歯車と前記第2中間歯車とが噛み合って駆動軸
の駆動力が前記工具装着部側に伝達できるようにしたこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、上記のように構成されているので以
下のように作用する。工具装着部に装着した所望の工具
は、タレット面板の割出し動作により加工位置に割り出
される。駆動歯車はタレット面板の割出し回転中心から
加工位置側に偏心した軸を回転軸として回転する。一
方、各回転工具装着部の中間歯車はタレット面板の回転
中心を中心とする円周上に配置されているため、前記中
間歯車は加工位置においてのみ駆動歯車と係合すること
ができる。
【0007】工具装着部に主軸軸線と平行な軸を回転軸
とするZ軸回転工具が装着されている場合は、中間軸は
付勢手段の付勢力により工具旋回軸の旋回歯車と係合し
ている。そして、支持体に設けられた駆動体の駆動によ
り駆動軸が回転すると、この駆動軸の回転は駆動歯車お
よび中間歯車を介して中間軸および工具主軸に伝達され
る。一方、工具装着部に前記主軸軸線に直交する軸を回
転軸とするX軸回転工具が装着されると、中間軸の先端
の係合部がX軸回転工具に係合して中間軸が押され、前
記付勢手段に抗して支持台側に後退する。中間軸の後退
により、中間軸の歯車は駆動歯車との噛み合い状態を維
持したままで工具主軸歯車との噛み合いが解除される。
従って、駆動体が駆動しても駆動軸の回転は工具主軸に
は伝達されず、中間軸を介してX軸回転工具が回転され
る。所定の加工が終了してタレット面板が次の工具を加
工位置に割り出すべく回転すると、中間歯車は駆動歯車
から遠ざかって噛み合いが解除されるとともに、次の工
具が加工位置に割り出されたときに他の回転工具装着部
の中間歯車は駆動歯車と干渉しない位置に遠ざかってい
る。
【0008】
【実施例】図1は回転工具および旋削工具を10本装着
できるNC旋盤の割出し刃物台の正面図、図2は図1の
割出し刃物台に回転工具を装着した状態における図1の
I−I方向断面側面図、図3は駆動軸の後端側を示す部
分断面図である。なお、図2において矢印で示すよう
に、このNC旋盤の図示しない主軸の軸線と平行な方向
をZ軸方向、前記主軸軸線に対して直交する方向をX軸
方向とする。タレット面板2は、図示しないNC旋盤の
主軸に工具を装着する工具装着面を対向させて、図示し
ないベッド上をX,Z方向に移動できる刃物台本体1に
割出し動作自在に支持されている。そして、このタレッ
ト面板2の割出し回転の回転軸線Oを中心とする円周上
にドリル,エンドミルなどの回転工具を装着する回転工
具装着部A,A・・と、バイトなどの旋削工具を装着す
る旋削工具装着部B,B・・とが交互に、かつ、均等間
隔で配置されている。
【0009】タレット面板2は、刃物台本体1に回転自
在に支持された回転軸3の一端にボルトで固着されてい
て、刃物台本体1に設けられた図示しないインデックス
用モータ等の駆動体により、回転軸3とともに時計廻り
方向あるいは反時計廻り方向に回転して、回転工具装着
部A,A・・あるいは旋削工具装着部B,B・・のいづ
れかに装着された所望の工具を加工位置に割出すことが
できるようになっている。
【0010】回転軸3の中心にはスリーブ3bが嵌装さ
れ、このスリーブ3bの貫通孔3a内には、タレット面
板2側の一端を軸受5bで、他端を刃物台本体1に取り
付けられたブラケット1cにボルト5cで固定された固
定軸5が挿通している。従って、固定軸5は、割出し動
作によりタレット面板2および回転軸3が回転しても、
刃物台本体1に固定されている。この固定軸5には、タ
レット面板2の回転中心Oから加工位置P側に偏心させ
た中心を有する貫通孔5aが形成されている。そして、
この貫通孔5aを挿通して、加工位置Pに割り出された
回転工具装着部Aに装着されたZ軸回転工具35あるい
はX軸回転工具10を回転させるための駆動軸4が、貫
通孔5aに回転自在に支持されている。すなわち、図2
に示すように、駆動軸4の回転軸線O′は、回転軸3の
回転軸線Oから加工位置P側に所定量偏心して位置して
いる。この駆動軸4は、タレット面板2側から固定軸5
の貫通孔5a内に嵌装された軸受4aと、刃物台本体1
の他端側に取り付けられたブラケット1cに嵌装された
軸受4bとにより回転自在であるとともに、軸線方向に
進退移動できるようになっている。
【0011】タレット面板2の中央には空間部2aが形
成されていて、固定軸5からこの空間部2a内に延出す
る駆動軸4の一端に、駆動歯車6が駆動軸4と同心状に
固着されている。また、固定軸5から刃物台本体1の他
端側に延出する駆動軸4の他端は、駆動軸4の回転軸線
O′と平行な複数本のスプライン溝を有するスプライン
軸部26として形成されている。このスプライン軸部2
6には、スプライン軸部26と係合するスプライン孔部
27aが形成された取付部材27が外嵌され、この取付
部材27にプーリ4cが嵌着されている。刃物台本体1
に設けられて回転工具を回転させる図示しない駆動体と
プーリ4cとは、駆動体側のプーリおよびベルトを介し
て連結されていて、前記駆動体の駆動は前記ベルトおよ
びプーリ4cを介して駆動軸4に伝達される。また、取
付部材27のスプライン孔部27aと駆動軸4のスプラ
イン軸部26とにより、駆動軸4が進退移動してもプー
リ4aと駆動軸4との係合状態は維持される。
【0012】スプライン軸部26の後端は、軸受28a
を介して駆動軸4に対して回転自在に取り付けられた連
結部材28およびピストンロッド29を介して、刃物台
本体1に対して駆動軸4を進退移動させるシリンダ25
のピストン25aと連結されている。符号25bは、固
定側に取り付けられるシリンダ25に対して取付部材2
7を駆動軸4,プーリ4cを回転可能にする軸受であ
る。
【0013】次に回転工具装着部Aの構成を説明する
が、タレット面板2に設けられた5つの回転工具装着部
A,A・・はその構成に変わりがないので、加工位置P
にある一つの回転工具装着部Aのみについて説明し、他
のものについては説明を省略する。回転工具装着部Aの
近傍であってタレット面板2の回転中心O寄りには、X
軸と平行な軸を回転軸とするX軸回転工具10を回転工
具装着部Aに装着したときに、X軸回転工具10の被駆
動軸10aと係合してX軸回転工具10を回転させるた
めの中間軸11が設けられている。この中間軸11は、
回転工具装着部Aに隣接して設けられた取付孔8内で、
軸受8a,8aにより回転自在に支持され、かつ、Z軸
と平行な方向に進退移動自在に設けられている。また、
中間軸11は、中間軸11に嵌装された付勢手段である
圧縮ばね12により、常時タレット面板2の表面側に向
けて付勢されている。この中間軸11の一端は凸状の係
合部11aとして形成され、中間軸11の進退移動によ
り、凹状の係合部を有するX軸回転工具10の被駆動軸
10aと係脱自在である。
【0014】回転工具装着部Aには、工具主軸7が軸受
16,16により回転自在に支持され、この工具主軸7
の一端面側に形成されたテーパ状の内周面を有する工具
装着孔14aに、Z軸回転工具35またはX軸回転工具
10の工具ホルダ17が装着される。工具主軸7内に
は、皿ばねの付勢力により工具ホルダ17を工具主軸7
の工具装着孔14aにクランプ・アンクランプする工具
クランプ機構15が内蔵されているが、この工具クラン
プ機構15は、同一出願人による特開昭61−2149
39号公報などで開示した公知の機構であるため、ここ
では詳しい説明は省略する。
【0015】タレット面板2に設けられた空間部2a
に、工具主軸7の略中央にキー24aにより一体に取り
付けられた工具主軸歯車24と、工具主軸歯車24と駆
動歯車6との中間に位置し中間軸11の略中央にキー1
3aにより一体に取り付けられた中間歯車13とが配置
されている。中間歯車13は、中間軸11とともに進退
移動可能で、中間軸11の進退移動により工具主軸歯車
24との噛み合いが係脱できるようになっている。工具
主軸歯車24は、回転工具装着部AにX軸回転工具10
を装着しない状態で中間歯車13と噛み合うことができ
るようになっている。すなわち、回転工具装着部AにX
軸回転工具10を装着すると、X軸回転工具10の被駆
動軸10aと中間軸11の先端の係合部11aとが係合
するとともに、X軸回転工具10により中間軸11が押
されて刃物台本体1側に後退する。中間軸11の後退に
より、中間歯車13と工具主軸歯車24との噛み合いが
解除されるようになっている。
【0016】また、図2中符号30は、中間歯車13を
所定角度位置に位置決め保持するための位置決め保持手
段である。この位置決め保持手段30は、中間歯車13
の一側に設けられた係合孔36と、タレット面板2の内
壁に摺動自在に設けられ中間歯車13に対向する一面に
前記係合孔36と係合可能な突起31を有する摺動部材
32と、この摺動部材32を常時中間歯車13側に付勢
する圧縮ばね33と、駆動歯車6に軸受34aを介して
取り付けられ、駆動歯車6と進退移動可能であるととも
に、駆動歯車6の加工位置側半径方向に延出して摺動部
材32に当接可能な板状の当接部材34と、支持体5に
取り付けられ前記当接部材34の進退移動を案内するガ
イドピン35とからなる。この構成により、駆動歯車6
と中間歯車13とを係合させるべくシリンダ25の駆動
により駆動軸4が刃物台本体1側に後退すると、当接部
材34が加工位置にある工具装着部の中間歯車13の摺
動部材32に当接して摺動部材32を刃物台本体1側に
後退させ、係合孔36より突起31を離脱させる。すな
わち、加工位置にある回転工具装着部Aの位置決め保持
手段30の係合は解除されるが、他の回転工具装着部
A,A・・の位置決め保持手段30は位置決め状態を維
持している。
【0017】図4は、各回転工具装着部A,A・・の中
間歯車13,13・・と駆動歯車6との位置関係を示す
説明図である。図4において矢印は、タレット面板2の
割出し回転方向を示している。各回転工具装着部A,A
・・の中間歯車13,13・・は、タレット面板2の回
転中心Oを中心とする円周C上に均等間隔で配置されて
いる。駆動歯車6の回転中心O′は、タレット面板2の
回転中心Oよりも加工位置P側に所定量偏心した位置に
あり、加工位置Pに割り出された回転工具装着部Aの中
間歯車13は駆動歯車6と噛み合い可能な状態である
が、他の回転工具装着部A,A・・の中間歯車13は駆
動歯車6から離間していて駆動歯車6と干渉しないよう
になっている。
【0018】次に上記構成のNC旋盤の割出し刃物台の
作用を説明する。タレット面板2を刃物台本体1より図
示しない駆動体により前進させ、図示しない割出し位置
決め保持手段30を離脱させる。また、この前進動作と
同時にシリンダ25を動作させ、駆動軸4,駆動歯車6
等を前進させる。この前進動作で当接部材34も前進
し、中間歯車13の係合孔36と摺動部材32の突起3
1が係合するとともに、駆動歯車6と中間歯車13との
噛み合いは解除された状態となる。刃物台本体1に設け
られた図示しないインデックス用モータ等の駆動によ
り、タレット面板2が回転軸3を軸として回転し、所望
の回転工具を加工位置に割り出す。そして、今まで噛み
合っていた中間歯車13と駆動歯車6との噛み合いが解
除され、所望の回転工具を装着した回転工具装着部Aの
中間歯車13が、タレット面板2の割出し回転動作とと
もに駆動歯車6に近づき、加工位置Pで中間歯車13と
駆動歯車6とは噛み合いが可能な状態となる。
【0019】駆動歯車6は、駆動体の作用により回転方
向位置が制御されて、中間歯車13と係合できる状態で
待機している。所望の回転工具が加工位置Pに割り出さ
れると、図示しないシリンダによりタレット面板2を後
退させて割出し位置決め保持手段30を係合させるとと
ともに、シリンダ25が駆動してピストンロッド29を
縮退させ駆動軸4を後退させる。これにより、駆動歯車
6と中間歯車13とが噛み合うとともに、中間歯車13
の位置決め保持手段30の係合孔36と突起31との係
合が解除される。
【0020】回転工具装着部AにZ軸回転工具35が装
着されている場合には、中間軸11は、圧縮ばね12の
付勢力により前進位置にあって工具主軸歯車24と係合
している。従って、刃物台本体1に設けられた図示しな
い駆動体が駆動すると、駆動軸4の回転は、駆動歯車
6,中間歯車13,工具主軸歯車24を介して工具主軸
7に伝達され、Z軸回転工具35を回転させる。回転工
具装着部AにX軸回転工具10を装着すると、X軸回転
工具10の被駆動軸10aと中間軸11の係合部11a
とが係合するとともに中間軸11が圧縮ばね12の付勢
力に抗して後退して、中間歯車13と工具主軸歯車24
との噛み合いが解除される。すなわち、中間歯車13
は、駆動歯車6とは係合しているが、工具主軸歯車24
とは係合しない状態になっている。従って、駆動体が駆
動しても駆動軸4の回転は工具主軸7には伝達されず、
X軸回転工具10は中間軸11の回転により回転され
る。
【0021】
【発明の効果】本発明は、駆動軸の回転中心を、刃物台
を割出し回転させる回転軸の回転中心から加工位置側に
偏心させるだけで、加工位置に割り出された回転工具装
着部の中間歯車と駆動歯車との噛み合いが可能な状態と
なるとともに、他の回転工具装着部の中間歯車を駆動歯
車と噛み合わない位置に位置させることができるので、
駆動軸の回転を伝達するための駆動歯車を各回転工具装
着部のそれぞれに設ける必要がなくなるなど簡素な構成
とすることができ故障も生じにくく信頼性の高いNC旋
盤の刃物台を得ることができる。更に、割出し刃物台の
構成が簡素になって製造コストを低廉にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】割出し刃物台の正面図である。
【図2】図1の割出し刃物台に回転工具を装着した状態
における図1のI−I方向断面側面図である。
【図3】駆動軸の後端側を示す部分断面図である。
【図4】各回転工具装着部の中間歯車と駆動歯車との位
置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
A 回転工具装着部 B 旋削工具装着部 O タレット面板の回転中心 O′ 駆動軸の回転中心 1 刃物台本体 2 タレット面板 2a 空間部 3 回転軸 4 駆動軸 5 固定軸 6 駆動歯車 7 工具主軸 10 X軸回転工具 10a 被駆動軸 11 中間軸 11a 係合部(係合部材) 12 圧縮ばね(付勢部材) 13 中間歯車 24 工具主軸歯車 30 位置決め保持手段 35 Z軸回転工具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃物台本体と、 この刃物台本体に軸支される回転軸と、 この回転軸にNC旋盤の主軸と対向する一端側に設けら
    れ、この回転軸を中心に割出し回転自在であるとともに
    前記主軸の軸線と平行な方向に回転中心を有するZ軸回
    転工具および前記主軸軸線と直交する方向に回転中心を
    有するX軸回転工具を装着する工具装着部を複数有する
    タレット面板とを有するNC旋盤の割出し刃物台であっ
    て、 前記回転軸を貫通するとともに他端側を前記刃物台本体
    に固定された固定軸と、 この固定軸を貫通するとともに、前記回転軸の回転中心
    に対して所定量加工位置側に離隔した偏心中心線上に回
    転自在に支持され、前記一端側に駆動歯車を有する駆動
    軸と、 前記工具装着部に回転自在に設けられ、工具主軸歯車が
    一体に取付けられた工具主軸と、 前記工具主軸に並設されるとともに、回転自在に、か
    つ、軸線方向に進退移動自在に設けられ、この進退移動
    によって前記工具主軸歯車と噛み合いまたは離脱を行う
    とともに、前記加工位置に前記工具主軸が割出されたと
    き前記駆動歯車と噛み合う中間歯車が略中央に取付けら
    れた中間軸と、 前記中間軸と前記タレット面板との間に設けられ、前記
    中間軸を一端側に移動させて前記工具主軸歯車と前記中
    間歯車とが噛み合うように常時付勢する付勢部材と、 前記中間軸とタレット面板との間に係脱自在に設けら
    れ、前記駆動歯車と前記中間歯車との噛み合いが離脱し
    たときに係合し、前記中間軸の回転方向の位置を定める
    位置決め手段と、 前記X軸の回転工具の被駆動軸と前記中軸の一端部との
    間に係脱自在に設けられ、前記X軸回転工具が前記工具
    装着部に装着されたとき、前記付勢部材の付勢力に抗し
    て前記中間軸を他端側に移動させて前記中間歯車と前記
    工具主軸歯車との噛み合いを離脱させるとともに、係合
    して前記中間歯車の駆動力を前記X軸回転工具の被駆動
    軸に伝達する係合部材とからなり、 前記加工位置に割出された前記工具装着部のみで、前記
    第1中間歯車と前記第2中間歯車とが噛み合って駆動軸
    の駆動力が前記工具装着部側に伝達できるようにしたこ
    とを特徴とするNC旋盤の割出し刃物台。
JP19244993A 1993-08-03 1993-08-03 Nc旋盤の割出し刃物台 Pending JPH0740110A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113145874A (zh) * 2021-05-13 2021-07-23 扬州鼎准科技有限责任公司 一种自啮合式轴向多刀杆动力刀架

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