JPH0740109A - Nc旋盤の割出し刃物台 - Google Patents

Nc旋盤の割出し刃物台

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JPH0740109A
JPH0740109A JP19140693A JP19140693A JPH0740109A JP H0740109 A JPH0740109 A JP H0740109A JP 19140693 A JP19140693 A JP 19140693A JP 19140693 A JP19140693 A JP 19140693A JP H0740109 A JPH0740109 A JP H0740109A
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JP
Japan
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tool
shaft
gear
axis
intermediate gear
Prior art date
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JP19140693A
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English (en)
Inventor
Atsuo Watabe
厚夫 渡部
Masanobu Shinozaki
公信 篠崎
Mikio Kobayashi
幹男 小林
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 X軸回転工具とZ軸回転工具を共通の工具装
着面に装着可能で、かつ、その構成が簡素なNC旋盤の
割出し刃物台を得る。 【構成】 タレット面板2を回転自在に取り付ける回転
軸3の軸線と同軸上に駆動軸4を設け、この駆動軸4の
先端に駆動歯車6を取り付ける。この駆動歯車6の加工
位置側には中間歯車25を駆動歯車6と常時噛み合わせ
た状態で配置する。回転工具装着部Aの中間歯車13
は、タレット面板2の割出し動作により加工位置で中間
歯車25と噛み合う。また、中間軸11の進退移動とと
もに中間歯車13は工具主軸歯車24と噛み合い自在で
ある。回転工具装着部AにX軸回転工具10を装着する
と、中間軸11とX軸回転工具35とが係合するととも
に、中間歯車13と中間歯車25との噛み合い状態が維
持されたままで中間歯車13と工具主軸歯車24との噛
み合いが解除されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC旋盤の割出し刃物
台に関し、特に、NC旋盤の主軸軸線と平行な軸を中心
に回転するZ軸回転工具と、前記主軸軸線に対して直交
する軸を中心に回転するX軸回転工具とを共通の回転工
具装着部に装着可能にしたNC旋盤の割出し刃物台に関
する。
【0002】
【従来の技術】割出し刃物台のタレット面板の外周に沿
って複数の工具装着部を設け、この工具装着部に回転工
具または旋削工具を装着するとともに、タレット面板を
割出し動作させて、所望の回転工具または旋削工具を加
工位置に割出すことのできるNC旋盤が知られている。
このようなNC旋盤の中には、例えば特開平1−271
106号公報に開示されたNC旋盤のように、一つの工
具装着部に、主軸軸線と平行な軸を回転軸とするZ軸回
転工具と、前記主軸軸線に直交する軸を回転軸とするX
軸回転工具とを装着できるようにした割出し刃物台を備
えたものがある。このNC旋盤の割出し刃物台は、工具
装着部の工具主軸の近傍にユニット駆動軸を進退移動自
在に並設し、ユニット駆動軸の歯車と工具主軸の歯車と
の噛み合わせを前記ユニット駆動軸の進退移動により係
脱自在に構成している。この態様により、工具装着部に
X軸回転工具を装着すると、工具主軸の歯車とユニット
駆動軸の歯車との噛み合いが解除されるとともに、X軸
回転工具の被駆動軸とユニット駆動軸とが係合して、ユ
ニット駆動軸の回転によりX軸回転工具が回転される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のNC旋盤の割出し刃物台においては、回転工具を回
転させる駆動体は、刃物台本体に設けられ、この駆動体
の駆動は前記刃物台本体に支持された駆動軸を介してタ
レット面板に装着した回転工具に伝達されるようになっ
ている。そして、駆動軸の回転をユニット駆動軸および
工具主軸に伝達するための駆動歯車を、各回転工具装着
部ごとに設け、かつ、タレット面板が割出し動作する際
に駆動軸とタレット面板が干渉しないようにするため
に、駆動軸と前記駆動歯車とを係脱自在にするととも
に、駆動軸をタレット面板に対して進退移動自在に設け
ている。しかし、このような割出し刃物台は、タレット
面板に対して駆動軸を進退移動させ、かつ、加工位置に
割出された回転工具装着部の駆動歯車の噛み合いを係脱
させるための機構が必要となるほか、駆動軸の回転をユ
ニット駆動軸や工具主軸に伝達するための駆動歯車を各
回転工具装着部ごとに設ける必要がある。すなわち、加
工位置に割出された回転工具に駆動体の駆動を伝達する
ための回転伝達機構の構成が複雑となって、故障や動作
不良が生じやすくなるとともに製造コストも高価になる
という問題がある。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、X軸回転工具とZ軸回転工具を選択的に回転工具
装着部に装着することができるNC旋盤の割出し刃物台
において、タレット面板の割出し動作により加工位置に
割出された前記X軸回転工具とZ軸回転工具に、駆動体
の駆動を伝達して回転させるための回転伝達機構の構成
が簡素で、製造コストを低廉にすることのできるNC旋
盤の割出し刃物台を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のNC旋盤の刃物台は、刃物台本体と、この刃
物台本体に軸支される回転軸と、この回転軸にNC旋盤
の主軸と対向する一端側に設けられ、この回転軸を中心
に割出し回転自在であるとともに前記主軸軸線と平行な
方向に回転中心を有するZ軸回転工具および前記主軸軸
線と直交する方向に回転中心を有するX軸回転工具を装
着する工具装着部を複数有するタレット面板とを有する
NC旋盤の割出し刃物台であって、前記回転軸を貫通す
るとともに他端側を前記刃物台本体に固定された固定軸
と、この固定軸を貫通するとともに、この固定軸に前記
回転軸と同一中心線上に回転自在に支持され、前記一端
側に駆動歯車を有する駆動軸と、前記固定軸に固着され
た取付け部材に、前記回転軸と中心線と平行な軸線上
に、かつ、前記工具装着部の加工位置に対応する位置に
軸部が回転自在に支持され、前記駆動歯車と噛み合う第
1中間歯車と、前記工具装着部に回転自在に設けられ、
工具主軸歯車が一体に取付けられた工具主軸と、前記工
具主軸に並設されるとともに、前記タレット面板に回転
自在に、かつ、軸線方向に進退移動自在に設けられ、中
央部に前記工具主軸歯車と噛み合い可能であるとともに
前記加工位置に前記工具主軸が割出されたとき前記第1
中間歯車と噛み合う第2中間歯車が一体に取付けられた
中間軸と、前記タレット面板と前記中間軸とのあいだに
設けられ、前記中間軸を一端側に移動させて前記工具主
軸歯車と前記第2中間歯車とが噛み合うように常時付勢
している付勢部材と、前記X軸回転工具の被駆動軸と前
記中間軸の一端部とのあいだに係脱自在に設けられ、前
記X軸回転工具が前記工具装着部に装着されたとき、前
記付勢部材の付勢力に抗して前記中間軸を他端側に移動
させて前記第2中間歯車と前記工具主軸歯車との噛み合
いを離脱させるとともに、前記中間軸の駆動力を前記X
軸回転工具の被駆動軸に伝達する係合部材とからなり、
前記加工位置に割出された前記工具装着部のみで、前記
第1中間歯車と前記第2中間歯車とが噛み合って駆動軸
の駆動力が前記工具装着部側に伝達できるようにしたこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、上記のように構成されているので以
下のように作用する。割出し刃物台の割出し動作により
工具装着部に装着した所望の回転工具が加工位置に割出
される。回転工具装着部側の第2中間歯車は、タレット
面板の割出し動作とともに加工位置に割出され、加工位
置に配置され駆動歯車と噛み合っている第1中間歯車と
噛み合う。従って、駆動体の駆動により駆動軸が回転す
ると、駆動軸の回転は駆動歯車、第1中間歯車を介して
第2中間歯車および工具主軸歯車に伝達される。
【0007】回転工具装着部に、主軸軸線と平行な軸を
中心に回転するZ軸回転工具が装着されているときは、
付勢手段により第2中間歯車がタレット面板の表面側に
付勢されていて、第2中間歯車と工具主軸歯車とが噛み
合っている。しかし、工具装着部に前記主軸軸線に直交
する軸を回転軸とするX軸回転工具が装着されると、中
間軸の先端がX軸回転工具の被駆動軸と係合するととも
に中間軸が後方(刃物台本体側)へ移動することによ
り、第1中間歯車と第2中間歯車との噛み合いを維持し
たままで第2中間歯車と工具主軸歯車との噛み合いが解
除されるので、駆動体の駆動により中間軸、被駆動軸を
介して第2の回転工具が回転される。
【0008】
【実施例】図1は回転工具および旋削工具を10本搭載
装着できるNC旋盤の割出し刃物台の正面図、図2は図
1の刃物台に回転工具を装着した状態における図1のI
−I方向断面側面図である。なお、図2において、この
NC旋盤の図示しない主軸の軸線と平行な方向(Z軸方
向)を矢印Zで、また、前記主軸の軸線に直交する方向
(X軸方向)を矢印Xで示す。タレット面板2は、図示
しないNC旋盤の主軸側に工具を装着する工具装着面を
向けて、図示しないベッド上を主軸に対してX,Z軸方
向に移動できる刃物台本体1に回転割出し動作自在に支
持されている。そして、このタレット面板2の割出し回
転の割出し中心Oを中心とする外周近傍にドリル、エン
ドミルなどの回転工具を装着する回転工具装着部A,
A,…と、バイトなどの旋削工具を装着する旋削工具装
着部B,B,…とが交互に、かつ、均等間隔で配置され
ている。
【0009】タレット面板2は、刃物台本体1に割出し
動作自在に支持された円筒状の回転軸3の一端にボルト
で固着されていて、刃物台本体1に設けられた図示しな
いインデックス用モータ等の駆動により、回転軸3とと
もに図1における時計回り方向あるいは反時計回り方向
に回転して、回転工具装着部A,A,…あるいは旋削工
具装着部B,B,…のいずれかに装着された所望の工具
を加工位置に割出すことができるようになっている。回
転軸3の中央に形成された貫通孔3aには、他端側を刃
物台本体1を固定され一端側を貫通孔3aに嵌装された
軸受5aにより支持された固定軸5が挿通している。従
って、回転軸3がタレット面板2を割出し動作させるた
めに回転しても、固定軸5は回転しない。
【0010】この固定軸5の中心に形成された貫通孔5
bには、回転工具装着部Aに装着された工具を回転させ
るための駆動軸4が、回転軸3と同心状に挿通支持され
ている。この駆動軸4は、固定軸5に嵌装された軸受4
aにより回転軸3と同軸上で回転自在である。この駆動
軸4は、図示しないスプライン機構、プーリ機構を介し
て、刃物台本体1に設けられた図示しない駆動体と連結
され、この駆動体の駆動により回転される。タレット面
板2の中央にはタレット面板2と同心状に円筒状の空間
部2aが形成されていて、固定軸5からこの空間部2a
に延出する駆動軸4の一端に、駆動歯車6が固着されて
いる。この駆動歯車6の加工位置側には、駆動歯車6よ
り小径の第1中間歯車25が配置されていて、駆動歯車
6と常時係合している。この第1中間歯車25は、固定
軸5の先端にボルトで固着され、駆動歯車6を跨いで形
成された取付部材26に対向して嵌装された一対の軸受
27,27により、その両端を回転自在に支持されてい
る。なお、符号29は駆動軸4の貫通孔4bを挿通し、
その一端を前記取付部材26に支持され、図示しない供
給管や電線等を挿通する管体である。
【0011】次に回転工具装着部Aの構成を説明する
が、タレット面板2に設けられた5つの回転工具装着部
A,A・・はその構成に変わりがないので、加工位置に
ある一つの回転工具装着部Aのみについて説明し、他の
ものについては説明を省略する。回転工具装着部Aの近
傍であってタレット面板2の割出し中心O寄りには、X
軸と平行な軸を中心に回転するX軸回転工具10を回転
工具装着部Aに装着したときに、X軸回転工具10の被
駆動軸10aと係合してX軸回転工具10を回転させる
ための係合部11aが一端に形成された中間軸11が設
けられている。すなわち、被駆動軸10aと中間軸11
とが対向する端部には、各々凹状の係合部(被駆動軸1
0a側)および凸状の係合部(中間軸11側)11aが
形成されていて係合部材を構成している。この中間軸1
1は、回転工具装着部Aの装着孔14aに隣接して設け
られた取付孔8内で、軸受8a,8aにより回転自在に
支持され、かつ、Z軸と平行な方向に進退移動自在に設
けられている。また、中間軸11は、中間軸11に嵌装
された付勢手段である圧縮ばね12により、常時タレッ
ト面板2の表面側に向けて付勢されている。そして、中
間軸11の進退移動により、中間軸11の凸状の係合部
11aと、この係合部11aに対向して設けられたX軸
回転工具10の被駆動軸10aの凹状の係合部とが係脱
自在である。
【0012】回転工具装着部Aの工具取付孔9内には、
先端にZ軸回転工具35またはX軸回転工具10の工具
ホルダ17を装着する工具主軸7が,軸受16,16に
より回転自在に設けられている。工具主軸7内には皿ば
ねの付勢力により工具ホルダ17を工具主軸7にクラン
プ・アンクランプする工具クランプ機構15が内蔵され
ているが、この工具クランプ機構15は同一出願人が特
開昭61−214939号公報などで開示した公知な機
構であるため、詳しい説明は省略する。
【0013】タレット面板2に設けられた空間部2aに
は、工具主軸7の略中央にキーにより一体に取り付けら
れた工具主軸歯車24と、工具主軸歯車24と第1中間
歯車25との間に位置し、中間軸11の略中央にキーに
より一体に取り付けられた第2中間歯車13とが配置さ
れている。第1中間歯車25は、第2中間歯車13の歯
巾に中間軸11の進退移動量を加えた量に略等しい歯巾
を有していて、中間軸11とともに第2中間歯車13が
進退移動しても、第2中間歯車13と第1中間歯車25
との係合状態が維持できるようになっている。
【0014】一方、工具主軸歯車24は、第2中間歯車
13の歯巾と同程度の歯巾を有するように形成され、回
転工具装着部AにX軸回転工具10を装着しない状態、
すなわち、圧縮ばね12の付勢力により中間軸11がタ
レット面板2の表面側に前進した位置にある状態のとき
に、第2中間歯車13と係合できるようになっている。
回転工具装着部AにX軸回転工具10を装着すると、中
間軸11の係合部11aとX軸回転工具10の被駆動軸
10aの係合部が係合するとともに、中間軸11が刃物
台本体1側に押されて後退する。これにより、第2中間
歯車13と工具主軸歯車24との噛み合いは解除される
が、第1中間歯車25と第2中間歯車13との係合状態
は維持される。
【0015】図4は、各回転工具装着部A,A・・にお
ける第2中間歯車13,13・・と第1中間歯車25と
の位置関係を示す説明図である。図4において矢印は、
タレット面板2の割出し回転方向を示している。図4に
示すように、各回転工具装着部A,A・・の第2中間歯
車13,13・・は、タレット面板2の割出し中心Oを
中心とする円周C上に均等間隔で配置されている。ま
た、この実施例においては、第1中間歯車25の回転中
心を、駆動歯車6の回転中心と第2中間歯車13の回転
中心とを結ぶ直線上に配置しているため、タレット面板
2の割出し動作を行うことで第2中間歯車13と第1中
間歯車25との噛み合い状態の係脱ができるようになっ
ている。
【0016】次に上記構成のNC旋盤の割出し刃物台の
作用を説明する。タレット面板2を図示しない駆動体に
より刃物台本体1より前進させ、図示しない割出し位置
決め手段の係合を解除させる。これにより、回転軸3,
駆動歯車6,第1中間歯車25等が一体となって前進す
る。刃物台本体1に設けられた図示しないインデックス
用モータ等の駆動により、タレット面板2が回転軸3を
軸として回転し、所望の回転工具を加工位置に割出す。
このとき、タレット面板2の割出し動作前に噛み合って
いた第2中間歯車13と第1中間歯車25の噛み合い
が、タレット面板2の割出し動作とともに解除される。
そして、当該所望の回転工具を装着した回転工具装着部
Aの第2中間歯車13が第1中間歯車25に接近してき
て第1中間歯車25の近傍までくると、第2中間歯車1
3の歯部と第1中間歯車25の歯部とが噛み合う。第2
中間歯車25は駆動歯車6とともに図示しないインデッ
クス用モータにより回転方向位置が維持されているた
め、タレット面板2の割出し動作にともない第2中間歯
車13が公転する。そして、加工位置で第1中間歯車2
5と第2中間歯車13とが所定の噛み合い状態となる。
【0017】次に、タレット面板2を後退させ、割出し
位置決め手段を係合させることにより、刃物台本体1に
対してタレット面板2を位置決め固定する。回転工具装
着部AにZ軸回転工具35が装着されている場合には、
中間軸11は圧縮ばね12の付勢力により前進位置にあ
って、中間軸11の第1中間歯車13と工具主軸歯車2
4とが噛み合っている。従って、刃物台本体1に設けら
れた図示しない駆動体が駆動すると、駆動軸4の回転
は、駆動歯車6,第1中間歯車25,第2中間歯車1
3,工具主軸歯車24を介して工具主軸7に伝達され、
Z軸回転工具35を回転させる。
【0018】回転工具装着部AにX軸回転工具10を装
着すると、X軸回転工具10の被駆動軸10aの凹状と
係合部と中間軸11の凸状の係合部11aとが係合する
とともに、中間軸11が圧縮ばね12の付勢力に抗して
後退して第2中間歯車13と工具主軸歯車24との噛み
合いが解除される。すなわち、回転工具装着部AにX軸
回転工具10を装着した状態において第2中間歯車13
は、第1中間歯車25とは噛み合っているが、工具主軸
歯車24とは噛み合っていない状態になっている。従っ
て、駆動体が駆動しても駆動軸4の回転は工具主軸7に
は伝達されず、かつ、中間軸11より被駆動軸10aに
伝達されX軸回転工具10が回転される。Z軸回転工具
35またはX軸回転工具10による所定の加工が終了す
ると、駆動体の駆動が停止して回転工具の回転を停止さ
せる。この後、次の工具を加工位置に割出す動作を前述
のとおり行う。
【0019】なお、タレット面板2の表面に装着したX
軸回転工具10またはZ軸回転工具35を、ATC(自
動工具交換装置)により工具マガジンに収納された他の
工具と工具交換できるようにするには、ATCとの工具
交換位置で工具主軸7を所定の回転方向位置に位置決め
する必要がある。工具主軸7を所定の回転方向位置に位
置決めする方法は、種々の公知手段の中から選択的に採
用することも可能であるが、ATCとの工具交換位置に
も加工位置と同様の第1中間歯車25′(図3参照)を
駆動歯車6と常時噛み合わせた状態で設け、タレット面
板2の割出し動作とともに第1中間歯車25′と第2中
間歯車13との噛み合いが係脱するように構成する。そ
して、工具を交換する際に、駆動体の駆動を制御して工
具主軸7を所定角度位置に回転させ停止させるようにす
る。駆動体の駆動を制御する手段として、例えば図2中
二点鎖線で示すように、中間軸11の外周の一部を軸線
方向に切り欠いた凹部11bを設け、この凹部11bに
対向するように近接スイッチ30を配置する。工具交換
位置で工具主軸7を所定角度位置に位置決めするには、
駆動体を駆動して、中間軸11の凹部11bが近接スイ
ッチ30の対向位置まできたきに近接スイッチ30の検
出信号により駆動体の駆動を停止させるように制御すれ
ばよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、刃物台を割出し回転さ
せる回転軸と同一中心に駆動軸を設け、この駆動軸に駆
動歯車を固着するとともに、加工位置に対応する位置に
駆動歯車と噛み合う第1中間歯車を設けるだけで、割出
し刃物台の割出し動作により加工位置に割出された回転
工具装着部の第2中間歯車と前記第1中間歯車とが噛み
合うので、中間歯車の噛み合いを係脱させる機構が不要
となり、部品点数の減少により刃物台の構成が簡素にな
って故障の生じにくい信頼性の高いNC旋盤の刃物台を
得ることができるばかりでなく、製造コストも低廉にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】割出し刃物台の正面図である。
【図2】割出し刃物台に回転工具および旋削工具を装着
した状態における図1のI−I断面側面図である。
【図3】駆動歯車,第1中間歯車および第2中間歯車の
位置関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 刃物台本体 2 タレット面板 2a 空間部 3 回転軸 4 駆動軸 5 固定軸 6 駆動歯車 7 工具主軸 10 X軸回転工具 11 中間軸 12 圧縮ばね(付勢部材) 13 第2中間歯車 15 工具クランプ機構 24 工具主軸 25 第1中間歯車 35 Z軸回転工具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃物台本体と、 この刃物台本体に軸支される回転軸と、 この回転軸にNC旋盤の主軸と対向する一端側に設けら
    れ、この回転軸を中心に割出し回転自在であるとともに
    前記主軸軸線と平行な方向に回転中心を有するZ軸回転
    工具および前記主軸軸線と直交する方向に回転中心を有
    するX軸回転工具を装着する工具装着部を複数有するタ
    レット面板とを有するNC旋盤の割出し刃物台であっ
    て、 前記回転軸を貫通するとともに他端側を前記刃物台本体
    に固定された固定軸と、 この固定軸を貫通するとともに、この固定軸に前記回転
    軸と同一中心線上に回転自在に支持され、前記一端側に
    駆動歯車を有する駆動軸と、 前記固定軸に固着された取付け部材に、前記回転軸と中
    心線と平行な軸線上に、かつ、前記工具装着部の加工位
    置に対応する位置に軸部が回転自在に支持され、前記駆
    動歯車と噛み合う第1中間歯車と、 前記工具装着部に回転自在に設けられ、工具主軸歯車が
    一体に取付けられた工具主軸と、 前記工具主軸に並設されるとともに、前記タレット面板
    に回転自在に、かつ、軸線方向に進退移動自在に設けら
    れ、中央部に前記工具主軸歯車と噛み合い可能であると
    ともに前記加工位置に前記工具主軸が割出されたとき前
    記第1中間歯車と噛み合う第2中間歯車が一体に取付け
    られた中間軸と、 前記タレット面板と前記中間軸とのあいだに設けられ、
    前記中間軸を一端側に移動させて前記工具主軸歯車と前
    記第2中間歯車とが噛み合うように常時付勢している付
    勢部材と、 前記X軸回転工具の被駆動軸と前記中間軸の一端部との
    あいだに係脱自在に設けられ、前記X軸回転工具が前記
    工具装着部に装着されたとき、前記付勢部材の付勢力に
    抗して前記中間軸を他端側に移動させて前記第2中間歯
    車と前記工具主軸歯車との噛み合いを離脱させるととも
    に、前記中間軸の駆動力を前記X軸回転工具の被駆動軸
    に伝達する係合部材とからなり、 前記加工位置に割出された前記工具装着部のみで、前記
    第1中間歯車と前記第2中間歯車とが噛み合って駆動軸
    の駆動力が前記工具装着部側に伝達できるようにしたこ
    とを特徴とするNC旋盤の割出し刃物台。
JP19140693A 1993-08-02 1993-08-02 Nc旋盤の割出し刃物台 Pending JPH0740109A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103643359A (zh) * 2013-11-26 2014-03-19 广东溢达纺织有限公司 夹持式假捻装置
JP6970322B1 (ja) * 2021-09-01 2021-11-24 Dmg森精機株式会社 タレット、クランプ状態の検出方法、およびクランプ状態の検出プログラム

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