JPH079208A - Nc旋盤の割出し刃物台 - Google Patents

Nc旋盤の割出し刃物台

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JPH079208A
JPH079208A JP15930993A JP15930993A JPH079208A JP H079208 A JPH079208 A JP H079208A JP 15930993 A JP15930993 A JP 15930993A JP 15930993 A JP15930993 A JP 15930993A JP H079208 A JPH079208 A JP H079208A
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JP
Japan
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tool
shaft
gear
axis
intermediate shaft
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JP15930993A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yasuda
浩 安田
Yasutaka Shinoda
泰孝 篠田
Katsuji Tanabe
勝次 田辺
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X軸回転工具とZ軸回転工具を共通の工具装
着面に装着可能で、かつ、その構成が簡素なNC旋盤の
刃物台を得る。 【構成】 タレット面板2を回転自在に取り付ける回転
軸3と同軸上に駆動軸4を設け、この駆動軸4の先端に
駆動歯車6を取り付ける。工具旋回軸7の歯車24と駆
動歯車6との中間に配置され出力軸11に一体に取り付
けられた歯車13は、駆動体28およびロッド25とか
らなる押圧手段の作用による出力軸11の進退動ととも
に進退動して、駆動歯車6あるいは歯車24と係脱自在
に構成されている。工具装着部にZ軸回転工具35を装
着すると、出力軸11は最前進位置まで前進して歯車1
3と歯車24が係合するが、工具装着部にX軸回転工具
10を装着すると、X軸回転工具10と出力軸11とが
係合することにより出力軸11の前進が規制されて、両
歯車13,24が係合しないように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC旋盤の割出し刃物
台に関し、特に、NC旋盤の主軸軸線と平行な軸を回転
軸とするZ軸回転工具と、前記主軸軸線に対して直交す
る軸を回転軸とするX軸回転工具とを共通の回転工具装
着部に装着可能にしたNC旋盤の割出し刃物台の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】割出し刃物台のタレット面板の外周に沿
って複数の工具装着部を設け、この装着部に回転工具ま
たは旋削工具を装着するとともに、タレット面板を割出
し動作させて、所望の回転工具または旋削工具を加工位
置に割り出すことのできるNC旋盤が知られている。
【0003】このようなNC旋盤の中には、例えば特開
平1−271106号公報に開示されたNC旋盤のよう
に、一つの工具装着部に、主軸軸線と平行な軸を回転軸
とするZ軸回転工具と、前記主軸軸線に直交する軸を回
転軸とするX軸回転工具とを装着できるようにした割出
し刃物台を備えたものがある。このNC旋盤の割出し刃
物台は、工具装着部の装着したZ軸回転工具を回転させ
る工具主軸の近傍に、ユニット駆動軸を進退移動自在に
並設し、ユニット駆動軸の歯車と工具主軸の歯車とを前
記ユニット駆動軸の進退動作により噛み合わせ自在に構
成している。この態様により、工具装着部にX軸回転工
具を装着すると、工具主軸の歯車とユニット駆動軸の歯
車との噛み合いが解除されるとともに、X軸回転工具の
被駆動軸とユニット駆動軸とが係合して、ユニット駆動
軸の回転によりX軸回転工具が回転される。
【0004】ところで、上述した従来のNC旋盤の割出
し刃物台においては、回転工具を回転させる駆動体は刃
物台本体に設けられ、この駆動体の駆動は前記刃物台本
体に支持された駆動軸を介して刃物台に装着した回転工
具に伝達されるようになっている。そして、駆動軸の回
転をユニット駆動軸および工具主軸に伝達するための駆
動歯車を、各回転工具装着部ごとに設け、かつ、タレッ
ト面板が割出し動作する際に駆動軸とタレット面板とが
干渉しないようにするために、駆動軸と前記駆動歯車と
を係脱自在にするとともに、駆動軸をタレット面板に対
して進退移動自在に設けている。しかし、このような割
出し刃物台は、タレット面板に対して駆動軸を進退移動
させ、かつ、加工位置に割り出された回転工具装着部の
駆動歯車と係脱させるための機構が必要となるほか、駆
動軸の回転をユニット駆動軸や工具主軸に伝達するため
の駆動歯車を各回転工具装着部ごとに設ける必要があ
る。すなわち、加工位置に割り出された回転工具に駆動
体の駆動を伝達するための回転伝達機構の構成が複雑と
なって故障や動作不良を生じやすくするとともに、製造
コストも高価になるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
に鑑みてなされたもので、X軸回転工具とZ軸回転工具
を選択的に回転工具装着部に装着することができるNC
旋盤の割出し刃物台において、タレット面板の割出し動
作により加工位置に割り出された前記X軸回転工具また
はZ軸回転工具に、駆動体の駆動を伝達して回転させる
ための回転伝達機構の構成が簡素で、製造コストを低廉
にすることのできるNC旋盤の割出し刃物台を得ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のNC旋盤の割出し刃物台は、刃物台本体と、
この刃物台本体に軸支される回転軸と、この回転軸にN
C旋盤の主軸と対向する側に設けられ、この回転軸を中
心に割出し回転自在にあるとともに前記主軸軸線と平行
な方向に回転中心を有するZ軸回転工具および前記主軸
軸線と直交する方向に回転中心を有するX軸回転工具を
装着する工具装着部を複数有するタレット面板とを有す
るNC旋盤の割出し刃物台であって、前記回転軸を貫通
するとともに前記回転軸と同一中心線上に回転自在に支
持され、前記主軸と対向する一端側に駆動歯車を有する
駆動軸と、前記工具装着部に回転自在に設けられ、工具
主軸歯車が一体に取り付けられた工具主軸と、前記駆動
軸と前記工具主軸との間に並設されるとともに、前記タ
レット面板に回転自在にかつ、軸線方向に進退移動自在
に設けられ、中央部に中間歯車が一体に取り付けられた
中間軸と、この中間軸を他端側に移動させるように常時
付勢している付勢部材と、前記中間軸と前記タレット面
板との間に係脱自在に設けられ、前記中間軸が前記付勢
部材の付勢力で前記他端側に移動したときに係合し、前
記中間軸の回転方向の位置を定める位置決め部材と、前
記刃物台本体に加工位置に割り出された前記中間軸の他
端部を押圧するように設けられ、前記付勢部材の付勢力
に抗して前記中間軸と前記一端側に移動される押圧手段
と、前記X軸回転工具の被駆動軸と前記中間軸の一端部
との間に設けられ、前記X軸回転工具が前記工具装着部
に装着されるとともに前記押圧手段の押圧力で前記中間
軸が前記一端側に移動したときに係合して前記中間軸の
駆動力を前記X軸回転工具に伝達する結合部材とからな
り、前記付勢部材の付勢力、前記押圧手段の押圧力、前
記X軸回転工具の被駆動軸との係脱によって、前記中間
軸を中間歯車と工具歯車との噛み合い位置、中間軸と被
駆動軸との係合位置、前記位置決め部材による前記位置
決め位置の3位置に移動させて前記駆動軸からの駆動力
を伝達することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明は、上記のように構成されているので以
下のように作用する。割出し刃物台の割出し動作により
タレット面板の工具装着部に装着した所望の回転工具が
加工位置に割り出されると、押圧手段が当接部を設けた
中間軸の他側から押圧力を付与し、中間軸を工具装着面
に向けて前進させる。この中間軸の前進により、中間軸
に一体に設けられた中間歯車と駆動歯車とが噛み合う。
工具装着部に主軸軸線と平行な軸を回転軸とするZ軸回
転工具が装着されている場合は、中間軸は前記押圧手段
の押圧力の付与により最前進位置まで前進して工具主軸
の工具主軸歯車と噛み合う。従って、刃物台本体に設け
られた工具回転用の駆動体が駆動されて駆動軸が回転す
ると、この駆動軸の回転は駆動歯車および中間歯車を介
して工具主軸に伝達され、Z軸回転工具が回転される。
【0008】一方、工具装着部に前記主軸軸線と直交す
る軸を回転軸とするX軸回転工具が装着されている場合
には、押圧手段の押圧力の付与により中間軸が前進して
X軸回転工具の被駆動軸と係合部材で係合する。このと
き中間軸の前進が規制されて、中間歯車は前記最前進位
置の後方にある工具主軸歯車の非噛合部に位置する。こ
の位置では、中間歯車と駆動歯車とは噛み合っている
が、工具主軸歯車と中間歯車とは噛み合っていない状態
となる。従って、駆動体が駆動しても駆動軸の回転は工
具主軸には伝達されず、中間軸,被駆動軸を介してX軸
回転工具が回転される。所定の加工が終了すると、押圧
手段による押圧力の付与が解除されて、付勢部材の付勢
力により中間軸は後退する。この中間軸の後退により、
タレット面板に対する中間軸の回転方向の位置が位置決
め部材で維持される。
【0009】
【実施例】図1は回転工具および旋削工具を10本装着
できるNC旋盤の割出し刃物台の正面図、図2は図1の
刃物台に回転工具および旋削工具を装着した状態におけ
る図1のI−I断面側面図、図3は図2の主要部の拡大
図である。なお、図2および図3において矢印で示すよ
うに、このNC旋盤の図示しない主軸の軸線と平行な方
向をZ軸方向、前記主軸軸線に対して直交する方向をX
軸方向とする。タレット面板2は、図示しないNC旋盤
の主軸に工具装着面を対向させて、図示しないベッド上
を主軸に対してX,Zの二軸方向に相対移動できる刃物
台本体1に割出し動作自在に支持されている。そして、
このタレット面板2の外周近傍に、ドリルやエンドミル
などの回転工具を装着する回転工具装着部A,A・・
と、バイトなどの旋削工具を装着する旋削工具装着部
B,B・・とが交互に配設されている。
【0010】タレット面板2は、刃物台本体1に回転自
在に支持された回転軸3の一端にボルトで固着されてい
て、刃物台本体1に設けられた図示しないモータ等の駆
動体により、回転軸3とともに時計回り方向あるいは反
時計回り方向に回転して所望の工具を加工位置に割り出
すことができるようになっている。回転軸3の中心に
は、中空状のスリーブ3bが内嵌されていて、このスリ
ーブ3bの貫通孔3aには駆動軸4が支持されている。
この駆動軸4は、スリーブ3bに嵌装された軸受5aお
よび刃物台本体1に取り付けられたブラケット1cに嵌
装された軸受5bにより、回転軸3の軸線を中心軸とし
て回転自在である。
【0011】タレット面板2には空間部2aが形成され
ていて、スリーブ3bからこの空間部2aに延出する駆
動軸4の一端側に、駆動歯車6が固着されている。ま
た、スリーブ3bから刃物台本体1の他側に延出する駆
動軸4の他端側には歯付きプーリ4aが固着されてい
て、刃物台本体1に設けられ回転工具装着部Aに装着し
た回転工具を回転させるための図示しない駆動体の出力
軸と、図示しない歯付きベルトで連結されている。駆動
軸4は、前記駆動体が駆動すると、駆動体の出力軸の回
転が歯付きベルトおよび歯付きプーリ4aを介して伝達
されて回転する。
【0012】回転工具装着部Aの近傍であってタレット
面板2の回転中心O(図1参照)寄りには、X軸と平行
な軸を回転軸とするX軸回転工具を回転工具装着部Aに
装着したときに、X軸回転工具10の回転ユニットの被
駆動軸10aと係合してX軸回転工具10を回転させる
ための係合部が一端に形成された中間軸11が設けられ
ている。この中間軸11は、回転工具装着部Aの工具装
着孔14aに隣接して設けられた取付孔8内で、軸受8
a,8aにより回転自在に支持され、かつ、Z軸方向と
平行な方向に進退移動自在である。また、中間軸11
は、中間軸11に嵌装された付勢部材である圧縮スプリ
ング12により、常時、刃物台本体1側に向けて付勢さ
れている。この中間軸11の一端は凸状の係合部11a
として形成され、中間軸11の進退移動により凸状の係
合部11aと対向するようにX軸回転工具10の被駆動
軸10aに形成された凹状の係合部と係脱自在である。
【0013】回転工具装着部Aの工具取付孔9内には、
工具主軸7を構成する円筒状のスリーブ14が軸受1
5,16により回転自在に支持されている。このスリー
ブ14の一端側に形成されたテーパ内周面を有する工具
装着孔14aに、Z軸回転工具またはX軸回転工具の工
具ホルダ17が装着される。スリーブ14内には皿ばね
の付勢力により工具ホルダ17を工具主軸7にクランプ
する工具クランプ機構が内蔵されているが、この工具ク
ランプ機構は同一出願人が特開昭61−214939号
公報などで開示した公知の機構であり、ここでは詳細な
説明は省略する。
【0014】タレット面板2に設けられ取付孔8,工具
装着孔9に連通する空間部2aには、スリーブ14の略
中央に一体に取り付けられた工具主軸歯車24と、工具
主軸歯車24と駆動歯車6との中間に位置し中間軸11
の略中央に一体に取り付けられた中間歯車13とが配置
されている。中間歯車13は、中間軸11とともに進退
移動可能で、中間軸11の進退移動により空間部2a内
の駆動歯車6および工具主軸歯車24との噛み合いを係
脱できるようになっている。工具主軸歯車24には、歯
幅方向の略中央を全周にわたって切り欠いた断面凹状の
非係合部24aが形成されている。そして、中間軸11
の進退移動とともに中間歯車13が非係合部24aに対
応する位置にくると、中間歯車13と駆動歯車6とが噛
み合った状態で中間歯車13と工具主軸歯車24との噛
み合いが解除されるようになっている。
【0015】中間軸11の他端側から押圧力を付与し
て、中間軸11を主軸側すなわちタレット面板2の工具
装着部側に前進させる押圧手段は、刃物台本体1に取り
付けられた基台33に固定された駆動体であるシリンダ
28と、このシリンダ28のピストンロッド28aに固
着されたプレート27を介して取り付けられ、シリンダ
28の駆動によりZ軸方向と平行な方向に進退移動され
るロッド25とからなる。シリンダ28は、付勢手段で
ある圧縮スプリング12の付勢力に抗して、中間軸11
を工具装着部側に向けて前進させることができる程度の
ものであれば十分である。
【0016】ロッド25の先端は、刃物台本体1に形成
された貫通孔1cを挿通して、加工位置に割り出された
回転工具装着部Aの中間軸11の他端と対向している。
中間軸11の他端には、軸受31を介して当接部材33
が取り付けられていて、中間軸11はこの当接部材33
に対して回転自在である。シリンダ28を駆動すること
により、ロッド25が前進して当接部材33に当接し中
間軸11に押圧力を付与すると、中間軸11は圧縮スプ
リング12の付勢力に抗して工具装着部側に前進する。
シリンダ28の押圧力を除去した場合には、圧縮スプリ
ング12の付勢力により刃物台本体1側に中間軸11は
後退する。中間軸11に取り付けられた中間歯車13の
一側には凸状係合部13aが形成されており、中間軸1
1が後退したときタレット面板2側に設けられた凹状係
合部50と凸状係合部13aが係合して中間歯車13の
回転方向の位置が維持される。さらに、中間歯車13が
後退したときには、中間歯車13と工具主軸歯車24と
が噛み合い、工具主軸歯車24の回転方向位置も維持さ
れる。
【0017】なお、図3において符号30aは、回転工
具装着部Aの回転伝達部などに潤滑油を供給するための
潤滑油路で、NC旋盤の本体から供給された潤滑油は、
駆動軸4の中心に形成された貫通孔4bを挿通して駆動
軸4と同軸上に設けられた給油管29を経て、油路30
aまで流れ、油路30aの先端から中間軸11や各歯車
6,13,24等にオイルミスト潤滑される。また、こ
のタレット面板2には、加工位置に割り出された回転工
具装着部Aの中間歯車13と駆動歯車6との係合をスム
ースに行うために、タレット面板2および駆動歯車6を
所定角度位置に位置決めさせるための割出し位置決め手
段と、タレット面板2を刃物台本体1に対して割出し可
能にするためのタレット面板進退動作手段などが設けら
れているが、公知のものであるのでここでは詳細な説明
は省略する。
【0018】次に上記構成のNC旋盤の割出し刃物台の
作用を説明する。タレット面板2を刃物台本体1より図
示しない駆動体により前進させ、図示しない割出し位置
決め手段の係合を離脱させる。次に、刃物台本体1に設
けられた図示しないモータの駆動により、タレット面板
2が回転軸3を中心軸として回転し、所望の回転工具を
加工位置に割り出す。そして、タレット面板2を後退さ
せ、前記割出し位置決め手段を係合させることによりタ
レット面板2を位置決めさせる。また、タレット面板2
が前進したとき、タレット面板2に回転方向位置を位置
決めされた中間歯車13が駆動歯車6と噛み合い、タレ
ット面板2が割出し動作するときも駆動歯車6の回転方
向位置が維持される。所望の回転工具が加工位置に割り
出されると、シリンダ28を駆動しロッド25で中間軸
11をタレット面板2の工具装着部側に向けて前進させ
る。中間軸11の前進により、中間軸11の中間歯車1
3の凸状係合部13aとタレット面板2に形成された凹
状位置決め部50との係合が解除されるとともに中間歯
車13と駆動歯車6とが噛み合う。
【0019】回転工具装着部AにZ軸回転工具35が装
着されている場合には、中間軸11は、ロッド25の押
圧動作により工具装着部に向けて前進する。中間歯車1
3は中間軸11の前進とともに最前進位置まで移動し
て、工具主軸7の工具主軸歯車24と噛み合う。これに
より、刃物台支持台1に設けられた図示しない駆動体が
駆動すると、駆動軸4の回転は、駆動歯車6,中間歯車
13,工具主軸歯車24を介して工具主軸7に伝達さ
れ、Z軸回転工具35を回転させる。回転工具装着部A
にX軸回転工具10を装着すると、ロッド25の押圧動
作により、中間軸11が前進して係合部11aがX軸回
転工具10の被駆動軸10aと係合する。この被駆動軸
10aとの係合により中間軸11はこれ以上の前進が規
制されるので、中間軸11に一体に設けられた中間歯車
13は、工具主軸歯車24の非係合部24aに対応する
位置まで前進して停止する。すなわち、中間歯車13
は、駆動歯車6とは噛み合っているが、工具主軸歯車2
4とは噛み合っていない状態になっている。従って、駆
動体が駆動しても駆動軸4の回転は工具主軸7には伝達
されず、X軸回転工具10は中間軸11より被駆動軸1
0aに回転が伝達されて回転する。
【0020】Z軸回転工具35またはX軸回転工具10
による所定の加工が終了すると、シリンダ28が駆動し
てロッド25が後退する。中間軸11は圧縮スプリング
12の付勢力により刃物台本体1側に向けて後退し、駆
動歯車6との噛み合いが解除される。中間歯車13が最
後退位置まで後退すると、中間歯車13と工具主軸歯車
24とが再度噛み合うとともに、中間歯車13の凸状係
合部13aは凹状位置決め部50と係合して駆動歯車6
と係合できる所定角度位置で停止,維持される。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、割出し刃物台の構成を
簡素にすることができるので、故障や動作不良の発生を
低減させることができ、NC旋盤の稼働率を向上させる
ことができる。また、割出し刃物台の製造コストを大幅
に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】刃物台の正面図である。
【図2】タレット面板に回転工具および旋削工具を装着
した状態における図1のI−I断面側面図である。
【図3】図2の要部の詳細断面図である。
【符号の説明】
1 刃物台本体 2 タレット面板 2a 空間部 3 回転軸 4 駆動軸 6 駆動歯車 7 工具主軸 10 X軸回転工具 11 中間軸 12 圧縮スプリング(付勢手段) 13 中間歯車 13a 凸状係合部(位置決め部材) 24 工具主軸歯車 24a 非係合部 25 ロッド 28 駆動体(シリンダ) 35 Z軸回転工具 50 凹状係合部(位置決め部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃物台本体と、 この刃物台本体に軸支される回転軸と、 この回転軸にNC旋盤の主軸と対向する側に設けられ、
    この回転軸を中心に割出し回転自在にあるとともに前記
    主軸軸線と平行な方向に回転中心を有するZ軸回転工具
    および前記主軸軸線と直交する方向に回転中心を有する
    X軸回転工具を装着する工具装着部を複数有するタレッ
    ト面板とを有するNC旋盤の割出し刃物台であって、 前記回転軸を貫通するとともに前記回転軸と同一中心線
    上に回転自在に支持され、前記主軸と対向する一端側に
    駆動歯車を有する駆動軸と、 前記工具装着部に回転自在に設けられ、工具主軸歯車が
    一体に取り付けられた工具主軸と、 前記駆動軸と前記工具主軸との間に並設されるととも
    に、前記タレット面板に回転自在にかつ、軸線方向に進
    退移動自在に設けられ、中央部に中間歯車が一体に取り
    付けられた中間軸と、 この中間軸を他端側に移動させるように常時付勢してい
    る付勢部材と、 前記中間軸と前記タレット面板との間に係脱自在に設け
    られ、前記中間軸が前記付勢部材の付勢力で前記他端側
    に移動したときに係合し、前記中間軸の回転方向の位置
    を定める位置決め部材と、 前記刃物台本体に加工位置に割り出された前記中間軸の
    他端部を押圧するように設けられ、前記付勢部材の付勢
    力に抗して前記中間軸と前記一端側に移動される押圧手
    段と、 前記X軸回転工具の被駆動軸と前記中間軸の一端部との
    間に設けられ、前記X軸回転工具が前記工具装着部に装
    着されるとともに前記押圧手段の押圧力で前記中間軸が
    前記一端側に移動したときに係合して前記中間軸の駆動
    力を前記X軸回転工具に伝達する結合部材とからなり、 前記付勢部材の付勢力、前記押圧手段の押圧力、前記X
    軸回転工具の被駆動軸との係脱によって、前記中間軸を
    中間歯車と工具歯車との噛み合い位置、中間軸と被駆動
    軸との係合位置、前記位置決め部材による前記位置決め
    位置の3位置に移動させて前記駆動軸からの駆動力を伝
    達することを特徴とするNC旋盤の割出し刃物台。
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