JPH0739553B2 - 海洋構築物用溶剤型シリコ−ン系防汚塗料の下地調整材 - Google Patents
海洋構築物用溶剤型シリコ−ン系防汚塗料の下地調整材Info
- Publication number
- JPH0739553B2 JPH0739553B2 JP62111739A JP11173987A JPH0739553B2 JP H0739553 B2 JPH0739553 B2 JP H0739553B2 JP 62111739 A JP62111739 A JP 62111739A JP 11173987 A JP11173987 A JP 11173987A JP H0739553 B2 JPH0739553 B2 JP H0739553B2
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- JP
- Japan
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- solvent
- based silicone
- silicone antifouling
- marine structures
- conditioning agent
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 海洋構築物用防汚塗料としては、海洋生物に対して毒性
を有する銅化合物や有機スズ化合物などの無機および有
機系の化学物質を配合したものや、海洋生物に対して無
毒な溶剤型シリコーン系のものがある。
を有する銅化合物や有機スズ化合物などの無機および有
機系の化学物質を配合したものや、海洋生物に対して無
毒な溶剤型シリコーン系のものがある。
前者は海洋汚染或いは施工時の労働衛生の面から問題が
あり、近年は後者が用いられるようになっている。
あり、近年は後者が用いられるようになっている。
本発明は後者の溶剤型シリコーン系防汚塗料の下地調整
材に関するものである。
材に関するものである。
従来の技術 溶剤型シリコーン系防汚塗料は海洋生物が付着しにくい
構造になっており、この付着のしにくさが海洋構築物の
コンクリートと鋼材に対してもあてはまり、該塗料を海
洋構築物のコンクリート等に塗布する場合下地調整材が
必要となる。
構造になっており、この付着のしにくさが海洋構築物の
コンクリートと鋼材に対してもあてはまり、該塗料を海
洋構築物のコンクリート等に塗布する場合下地調整材が
必要となる。
現在用いられている下地調整材はパテ処理後、重ね塗り
を行うことが標準とされている。また、下地がコンクリ
ートの場合には、乾燥を十分行った上で下地処理を行う
ため、工程が複雑で長時間の作業が要求される。このよ
うに、下地処理工程が複雑な理由は前記のような溶剤型
シリコーン系防汚塗料の下地に対する接着性不良に起因
し、鋼材やコンクリートに対して接着性が良好な材料の
上に、溶剤型シリコーン系防汚塗料に対して良好な接着
性を有する材料を塗り重ねることによって下地を形成し
ている。
を行うことが標準とされている。また、下地がコンクリ
ートの場合には、乾燥を十分行った上で下地処理を行う
ため、工程が複雑で長時間の作業が要求される。このよ
うに、下地処理工程が複雑な理由は前記のような溶剤型
シリコーン系防汚塗料の下地に対する接着性不良に起因
し、鋼材やコンクリートに対して接着性が良好な材料の
上に、溶剤型シリコーン系防汚塗料に対して良好な接着
性を有する材料を塗り重ねることによって下地を形成し
ている。
問題点を解決するための手段 溶剤型シリコーン系防汚塗料との親和性に富む合成ゴム
ラテックスまたは樹脂エマルションとセメントを混合し
て構成するのである。
ラテックスまたは樹脂エマルションとセメントを混合し
て構成するのである。
実 施 例 セメントとして普通ポルトランドセメントを使用し、ポ
リマーディスパージョンとして第一実施例にあってはス
チレンブタジエンゴムラテックス、第二実施例にあって
はエチレン酢酸ビニルエマルション、また、第三実施例
としてポリアクリル酸ビニルエマルションを用い、ポリ
マーディスパージョンにはシリコーンエマルション系消
泡剤をその固形分に対して、有効シリコーン分として0.
7%(重量比)添加し、ポリマーセメント比20%および
水セメント比30%としてセメントと各実施例のポリマー
ディスパージョンを混合して下地調整材を得た。
リマーディスパージョンとして第一実施例にあってはス
チレンブタジエンゴムラテックス、第二実施例にあって
はエチレン酢酸ビニルエマルション、また、第三実施例
としてポリアクリル酸ビニルエマルションを用い、ポリ
マーディスパージョンにはシリコーンエマルション系消
泡剤をその固形分に対して、有効シリコーン分として0.
7%(重量比)添加し、ポリマーセメント比20%および
水セメント比30%としてセメントと各実施例のポリマー
ディスパージョンを混合して下地調整材を得た。
本発明に係るセメント混和用ポリマーとして、前記実施
例の他に、天然ゴムラテックス、クロロプレンゴム、ア
クリロニトリルブタジエンゴム或いはメタクリル酸メチ
ルブタジエンゴムなどの合成ゴムラテックスまたはポリ
アクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル或いはポリプロピ
レンなどの樹脂エマルションや粉末樹脂でも良く、ま
た、セメントは早強ポルトランドセメントなどのポルト
ランドセメント或いはシリカセメントなど混合セメント
でも良く、粉体でもペースト状でも良い。
例の他に、天然ゴムラテックス、クロロプレンゴム、ア
クリロニトリルブタジエンゴム或いはメタクリル酸メチ
ルブタジエンゴムなどの合成ゴムラテックスまたはポリ
アクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル或いはポリプロピ
レンなどの樹脂エマルションや粉末樹脂でも良く、ま
た、セメントは早強ポルトランドセメントなどのポルト
ランドセメント或いはシリカセメントなど混合セメント
でも良く、粉体でもペースト状でも良い。
ポリマーセメントペーストとする場合のポリマーセメン
ト比は5〜30%であれば良く、また、水の混合量は作業
性を考慮して決定すれば良い。
ト比は5〜30%であれば良く、また、水の混合量は作業
性を考慮して決定すれば良い。
本発明に係る下地調整材を用いる場合の施工工程は、海
洋構築物の鋼材やコンクリート下地の清掃後、本調整材
を塗布(塗厚0.5〜0.7mm)後24時間乾燥養生して溶剤型
シリコーン系防汚塗料を塗布することになる。
洋構築物の鋼材やコンクリート下地の清掃後、本調整材
を塗布(塗厚0.5〜0.7mm)後24時間乾燥養生して溶剤型
シリコーン系防汚塗料を塗布することになる。
第一ないし第三の各実施例と市販の下地調整材(比較例
1)を第1表に示す仕様でセメントコンクリート板に塗
布し、溶剤型シリコーン系防汚塗料を2層塗りして試験
板を作製し、暴露試験を行った。
1)を第1表に示す仕様でセメントコンクリート板に塗
布し、溶剤型シリコーン系防汚塗料を2層塗りして試験
板を作製し、暴露試験を行った。
暴露1年後においても、本発明による下地調整材にはが
れやふくれなどが認められず、溶剤型シリコーン系汚塗
料の下地調整材として有効であることが確認でき、ま
た、生物の付着は全く認められないため、溶剤型シリコ
ーン系防汚塗料の防汚性に及ぼす影響も認められなかっ
た。
れやふくれなどが認められず、溶剤型シリコーン系汚塗
料の下地調整材として有効であることが確認でき、ま
た、生物の付着は全く認められないため、溶剤型シリコ
ーン系防汚塗料の防汚性に及ぼす影響も認められなかっ
た。
発明の効果 本発明は前記の通りの構成であるからコンクリート或い
は鋼材に容易に付着し、該下地が湿潤面でも良向に接着
し、仮に乾燥していても水湿しすることによって施工を
直ちに行うことができ、他方、シリコーン系防汚塗料に
対しては接着性を備えているので、施工時間が短時間に
して取扱上好適な製品を提供できる。
は鋼材に容易に付着し、該下地が湿潤面でも良向に接着
し、仮に乾燥していても水湿しすることによって施工を
直ちに行うことができ、他方、シリコーン系防汚塗料に
対しては接着性を備えているので、施工時間が短時間に
して取扱上好適な製品を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−155474(JP,A) 特開 昭59−102480(JP,A) 特開 昭52−66542(JP,A) 特開 昭61−235470(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】溶剤型シリコーン系防汚塗料との親和性に
富む合成ゴムラテックスまたは樹脂エマルションとセメ
ントを混合して構成した海洋構築物用溶剤型シリコーン
系防汚塗料の下地調整材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62111739A JPH0739553B2 (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 海洋構築物用溶剤型シリコ−ン系防汚塗料の下地調整材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62111739A JPH0739553B2 (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 海洋構築物用溶剤型シリコ−ン系防汚塗料の下地調整材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63277285A JPS63277285A (ja) | 1988-11-15 |
JPH0739553B2 true JPH0739553B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=14568958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62111739A Expired - Lifetime JPH0739553B2 (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 海洋構築物用溶剤型シリコ−ン系防汚塗料の下地調整材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739553B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106752573A (zh) * | 2016-12-09 | 2017-05-31 | 河南同伟建材有限公司 | 一种外墙抗污乳胶漆及其制备方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5266542A (en) * | 1975-12-01 | 1977-06-02 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Composition of surfacer |
JPS59102480A (ja) * | 1982-12-02 | 1984-06-13 | Sumitomo Chem Co Ltd | 鋼材を塗覆する方法 |
JPS61155476A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-15 | Shikoku Kaken Kogyo Co Ltd | 下地調整用組成物 |
JPS61235470A (ja) * | 1985-04-11 | 1986-10-20 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 防食下塗り用組成物並びにこれを用いた防食方法 |
-
1987
- 1987-05-08 JP JP62111739A patent/JPH0739553B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106752573A (zh) * | 2016-12-09 | 2017-05-31 | 河南同伟建材有限公司 | 一种外墙抗污乳胶漆及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63277285A (ja) | 1988-11-15 |
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